JPH07175113A - 連写カメラ - Google Patents

連写カメラ

Info

Publication number
JPH07175113A
JPH07175113A JP31970793A JP31970793A JPH07175113A JP H07175113 A JPH07175113 A JP H07175113A JP 31970793 A JP31970793 A JP 31970793A JP 31970793 A JP31970793 A JP 31970793A JP H07175113 A JPH07175113 A JP H07175113A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
group
lens group
continuous shooting
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31970793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Sakai
一寿 堺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP31970793A priority Critical patent/JPH07175113A/ja
Publication of JPH07175113A publication Critical patent/JPH07175113A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インスタントフィルムを使用することのでき
る連写カメラを、簡単な構造によって提供すること。 【構成】 1回のレリーズ操作によって1枚のインスタ
ントフィルム70上に複数コマを撮影するための連写カ
メラであって、被複写体側の一つの平面上に集光レンズ
21を複数配列した集光レンズ群20と、インスタント
フィルム70側の一つの平面上に拡光レンズ31を複数
配列した拡光レンズ群30と、この拡光レンズ群30と
集光レンズ群20との間であって集光レンズ群20の直
後に配置したシャッター群40と、このシャッター群4
0と拡光レンズ群30との間に配置した絞り板50と、
シャッター群40とをレリーズ操作に応じて駆動する駆
動機構60とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のレリーズ操作に
より短時間内に複数の露光を行う連写カメラに関し、特
に撮影直後に陽画として見ることのできるインスタント
フィルムを使用した連写カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】連写カメラは、1回のレリーズ操作によ
って、例えば動いている被写体を短い時間的ズレをもっ
て順次連続的に撮影するものであり、動きの止まった被
写体の連続写真画像を得るものである。このような連写
カメラは、例えば、特開平5−2208号公報、特開平
5−45697号公報、特開平5−61100号公報、
特開平5−72607号公報、特開平5−72625号
公報、あるいは特開平5−158108号公報等におい
て種々提案されてきている。
【0003】ところが、これらの公報に示された連写カ
メラは、撮影した後に別の場所で現像・プリントの必要
な一般的なフィルムを採用しているものであるため、撮
影後直ちに写された写真を見ることは不可能なものばか
りである。
【0004】例えば、特開平5−158108号公報に
て提案されている連写カメラは、図6にも示すように、
「シャッター基板10に、露光開口9a〜9hをフィル
ム給送方向に2列で設ける。シャッター板12は開口2
0a〜20dを1列に設ける。ピン25及び長孔23よ
りもモータ30の回転を往復動及び上下動に変換し、シ
ャッター板12をフィルムの給送方向で往復動させると
ともに上下動させて、矩形状の移動軌跡となるようにす
る。トグルバネ36により、シャッター板12の開口列
レンズ窓11が露光開口列連写カメラ100又はカメラ
本体10のいずれか一方に位置するようにシャッター板
12を付勢する。」ものであり、「信号板66、フォト
センサ67によって35ミリフルサイズ1コマ分の給送
が検出されると、モータ57が停止して次回の撮影の待
機状態となる。以上のようにして撮影されたフィルム4
6からもプリントすると、図20に示すようなプリント
写真80が得られる。以上、一回の連写で、35ミリフ
ルサイズの連写画面を撮影する例について説明してきた
が、連写画面のコマ数を35ミリフルサイズ画面1コマ
分あたり4コマ、6コマあるいは10コマ以上にするこ
ともできる」(上記公報の段落第0024及び002
5)ものであって、フィルムの現像及び陽画のプリント
を行わなければならないものである。
【0005】このようにして、フィルムの現像やプリン
トを行わなければならないとすると、撮影したその場で
直ちに陽画をみることができないから、例えばゴルフ練
習をしている人が、スイングした直後であって、そのス
イング時の自身のフォームの感覚が残っている間に、自
分のスイング状態に検討を加えるということができない
のである。同様に、テニスやスキー等のフォームの矯正
を、上記の連写カメラを利用して行おうとしても、効果
的な比較・検討が行えないのである。
【0006】それならば、近年では、インスタントフィ
ルムと呼ばれる、その場での陽画化が行えるフィルムが
市販されているから、このようなインスタントフィルム
を上記連写カメラに適用すればよいように思われるが、
前述した各連写カメラではその適用は全く行えないので
ある。その最大の理由は、一般的なフィルムでは、プリ
ント時に見易い大きさに拡大するのを前提としているた
め、撮影すべき部分は非常に小さいのであるが、インス
タントフィルムは、撮影後にそれ自体を陽画化したとき
に見易いものとするために、大きな面積のものであると
いうことであり、このような大きな面積のものに上記各
公報に示された各技術をそのまま適用することはできな
いのである。
【0007】また、特開平5−45697号公報には、
この種の連写カメラに適用するのに適したシャッター装
置が提案されており、このシャッター装置は、図7及び
図8に示すように、「4個ずつ2列に露光開口6a〜6
hを配列した。シャッターボタンのレリーズ操作により
2枚のシャッター板10、11をステッピングモータ1
2で回転駆動する。シャッター板10、11には、スリ
ット15a、15b、16a、16bが形成してあり、
これらのスリットが露光開口6a〜6hを順次に開閉す
る」ものである。
【0008】しかしながら、このシャッター装置は、図
8の(イ)及び(ロ)のいずれの場合も、上下の回転軸
の間に露光開口が位置したときに、パトローネ入りの通
常フィルムを露光させるものであり、各シャッター1
1、10及び42〜45の回転軸の上方または下方に位
置する部分は全く無駄になっているばかりか、この無駄
な部分を回転させるための大きなスペースを必要として
いるものである。このようにしても十分であるのは、対
象としているフィルムが通常のものであって、例えば左
右35mmの幅内に8コマを撮影しなければならないた
めと考えられる。
【0009】また、この図7及び図8に示した従来のシ
ャッター装置では、各シャッターを回転駆動するための
モータが各シャッターに近接されたものであるため、各
シャッターのための暗室を形成しようとすると、駆動モ
ータをも包み込むような暗室としなければならないもの
であり、全体の構造が、前述した各シャッターの無駄な
部分をも包み込まなければならないこともあって、非常
に大型化してしまうのである。
【0010】そこで、本発明者は、所謂インスタントフ
ィルムを使用することのできる連写カメラとするにはど
うしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本
発明を完成したのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、インスタントフィルムを使用した連写を行っ
て、被写体の瞬間毎における状態を、直ちにかつ連続的
に見ることができるようにすることである。
【0012】そして、本発明の目的とするところは、イ
ンスタントフィルムを使用することのできる連写カメラ
を、簡単な構造によって提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例にお
いて使用する符号を付して説明すると、「1回のレリー
ズ操作によって1枚のインスタントフィルム70上に複
数コマを撮影するための連写カメラ100であって、被
複写体側の一つの平面上に集光レンズ21を複数配列し
た集光レンズ群20と、インスタントフィルム70側の
一つの平面上に拡光レンズ31を複数配列した拡光レン
ズ群30と、この拡光レンズ群30と集光レンズ群20
との間であって集光レンズ群20の直後に配置したシャ
ッター群40と、このシャッター群40と拡光レンズ群
30との間に配置した絞り板50と、シャッター群40
とをレリーズ操作に応じて駆動する駆動機構60とを備
えたことを特徴とする連写カメラ100」である。
【0014】すなわち、本発明にかかる連写カメラ10
0は、レリーズ操作を1回行うことにより、駆動機構6
0によってシャッター群40を駆動して、集光レンズ群
20を構成している各集光レンズ21にて集光していた
被写体からの光を、順次連続的に、一枚のインスタント
フィルム70上に入射させながら複数コマの露光を行う
ようにしたものであるが、各集光レンズ21にて集光し
た光を、絞り板50にて絞った後に、拡光レンズ群30
も各拡光レンズ31にて拡光してインスタントフィルム
70上に入射させるようにしたものである。
【0015】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、上記請求項1に係る連写カメラ100について、
「外周に歯部43を有するとともに本体部41aに露光
開口42を有した複数の歯車シャッター41を、インス
タントフィルム70に撮影されるべきコマの横列の数と
同じ列に配置して互いに噛合させることによりシャッタ
ー群40を構成し、このシャッター群40の各列の端部
側に配置した伝達歯車43を介して駆動装置60の減速
歯車62に接続」したことにその特徴のあるものであ
る。
【0016】換言すれば、この請求項2に係る連写カメ
ラ100は、シャッター群40として伝達歯車43を備
えたものとしたものであり、これにより、各歯車シャッ
ター41と駆動モータ61との距離を大きくして、各歯
車シャッター41のための暗室を完全かつコンパクトな
ものとし、駆動モータ61がインスタントフィルム70
と干渉しないようにしたものである。
【0017】
【発明の作用】以上のように構成した本発明に係る連写
カメラ100の作用を、ゴルフのスイング練習の場合に
利用するのを例として以下に説明する。
【0018】以下に示す実施例の連写カメラ100で
は、ゴルフをする人とは別の人が操作してもよいが、ゴ
ルフをする人自身でも操作できるようにしてあり、以下
に示す実施例に係る連写カメラ100においては、図5
に示したフロチャートに従って作動されるものである。
つまり、この連写カメラ100は、図1に示すように、
カメラ本体10の前面にスタートタイマー設定スイッチ
15及び速度切換スイッチ16を備えているから、この
スタートタイマー設定スイッチ15によって、レリーズ
操作時を何秒後にするのかを設定するとともに、おおよ
そのスイング間隔を決めて速度切換スイッチ16によっ
て連写の間隔を設定する。そして、ゴルフ練習者は、当
該連写カメラ100の前方適宜位置に立って、作動時表
示ランプ17の点灯を待つのである。作動時表示ランプ
17は、実施例では3個有り、スタートタイマー設定ス
イッチ15によって設定したレリーズ時の3秒前から1
個づつ点灯するものとしてあるので、ゴルフ練習者は全
ての作動時表示ランプ17が点灯したのを見図ってスイ
ングを開始するのである。
【0019】このとき、スタートタイマー設定スイッチ
15にて設定した時間となるため、駆動機構60が作動
して、次のような連写が行われることになる。なお、本
実施例では、連写カメラ100が室内で使用されるもの
であることを想定していて、カメラ本体10にフラッシ
ュ窓12を設けてある。このフラッシュ窓12の内側に
は、複数(本実施例では8個)のフラッシュが配置して
あって、各フラッシュが速度切換スイッチ16で設定し
ておいた間隔で順次発光するのである。
【0020】駆動機構60の駆動モータ61が作動する
と、この駆動モータ61には、図3及び図4に示したよ
うに、各減速歯車62を介してシャッター群40が接続
されているから、シャッター群40を構成している各伝
達歯車43及び歯車シャッター41が回転することにな
るのである。この場合、各歯車シャッター41は、外周
に歯部を備えた歯車となっており、かつこれらの歯車シ
ャッター41は図3及び図4に示したように互いに噛合
しているから、一つの駆動モータ61によって全てが連
動することになるのである。また、各歯車シャッター4
1には、各集光レンズ21から受けた光を通すための露
光開口42が形成してあるから、各集光レンズ21につ
いてこれに対応する露光開口42が回転してきたときに
のみ、集光レンズ21からの光を後方の拡光レンズ31
側に送るものである。
【0021】このシャッター群40においては、複数
(実施例においては合計4枚)の歯車シャッター41を
互いに連動すべく噛合させてあり、各歯車シャッター4
1に露光開口42を形成しているから、これによって
も、大面積を有する一枚のインスタントフィルム70に
対する光の入射を十分なものとしている。換言すれば、
複数の歯車シャッター41からなるシャッター群40に
よって、インスタントフィルム70に適した撮影光を形
成し得るのであり、前述した集光レンズ群20や後述す
る拡光レンズ群30をインスタントフィルム70に適し
た状態に分散して配置し得るのである。
【0022】各歯車シャッター41の露光開口42を通
過した光は、その直後に配置してある絞り板50によっ
て所定の光量のものに絞られてから、さらに後方に位置
する各拡光レンズ31によってインスタントフィルム7
0に対して拡光される。つまり、各拡光レンズ31は、
大面積を有するインスタントフィルム70を分割された
1つのコマ分を撮像するのに適したものに光を拡げると
ともに、その撮像に適したピントに調整するのである。
【0023】各拡光レンズ31が、絞り板50からきた
光を、インスタントフィルム70上の1つのコマに適し
たものにピントを合わせながら拡光するということは、
前述した集光レンズ群20やシャッター群40の設定に
大きな自由度を与えるものである。すなわち、もし、各
拡光レンズ31が存在しないとすると、大きな面積を有
する一枚のインスタントフィルム70に複数の連続写真
を撮影しようとする場合、集光レンズ群20の各集光レ
ンズ21は相当精度が高くて高価なものを使用しなけれ
ばならないのであり、各集光レンズ21や歯車シャッタ
ー41間の距離、インスタントフィルム70の配置場所
等に大きな制約を受けることになるのである。それのみ
ならず、各拡光レンズ31が存在しないと、所望の焦点
深度を確保することができないのであり、別途ピント合
わせ装置を必要としたり、被写体の位置が限定されたも
のとなってしまうのである。
【0024】以上のようにして、一枚のインスタントフ
ィルム70上には、本実施例においては、図3等に示し
たように、横に4コマ並んだ列が上下に2列、合計8枚
の連続写真のための露光がなされるのである。露光され
たインスタントフィルム70は、フィルム送り出しロー
ラ72等の作用によってカメラ本体10のフィルム取出
口13から排出されるのであり、インスタントフィルム
70自身の作用によって直ちに現象されるのである。従
って、ゴルフ練習者は、自分のスイングフォームを8コ
マに分割された連続写真を、スイング時の感覚が鮮明な
間に見ることができるのであり、さっきのスイングフォ
ームの良否を検討し得るのである。
【0025】さて、この連写カメラ100において、そ
のシャッター群40を、外周に歯部43を有するととも
に本体部41aに露光開口42を有した複数の歯車シャ
ッター41を、インスタントフィルム70に撮影される
べきコマの横列の数と同じ列に配置して互いに噛合させ
て構成した場合には、大きな面積を有するインスタント
フィルム70の配置を、駆動機構60に干渉しないで行
えるのである。その理由は、シャッター群40において
は、駆動機構60の駆動モータ61を、その減速歯車6
2と、シャッター群40側の伝達歯車43を介して、各
歯車シャッター41に接続しているからであり、各伝達
歯車43が歯車シャッター41と駆動モータ61間に介
在していることによって、駆動モータ61を歯車シャッ
ター41から離して配置し得るからである。また、この
シャッター群40においても伝達歯車43が存在してい
ることにより、この伝達歯車43の背面側には何等の構
成物を配置する必要のないスペースが確保されているで
あり、このスペース内に配置し得るのである。
【0026】そして、単純な形状の各伝達歯車43が歯
車シャッター41と駆動モータ61との間に介在するこ
とによって、各歯車シャッター41及びこれに対応した
絞り板50等を完全な暗室内に収納し得るのであり、こ
の暗室内に駆動モータ61を収納する必要もなくなるの
である。従って、歯車シャッター41等を収納する暗室
は前後に薄いものとすることが可能となって、連写カメ
ラ100全体のコンパクト化に資しているのである。
【0027】勿論、この連写カメラ100は、上記のよ
うなゴルフ練習に限らず、テニス練習等の他のスポーツ
のフォーム矯正に適用し得るのであり、学校、各種団
体、会社等でのクラブ活動等に多いに利用し得るのであ
る。
【0028】
【実施例】次に、本発明に係る連写カメラ100を、図
面に示した実施例に従って説明すると、図1には連写カ
メラ100全体斜視図が示してあり、この連写カメラ1
00は、移動自在とした制御部19上にカメラ本体10
を一体化したものである。本実施例に於けるカメラ本体
10は、その前面にレンズ窓11、フラッシュ窓12、
スタートタイマー設定スイッチ15、速度切換スイッチ
16、作動時表示ランプ17及びパイロットランプ18
を有したものであり、背面のフィルム装填部14内にま
とめられた複数のインスタントフィルム70を装填し
て、撮影されたインスタントフィルム70はカメラ本体
10の上面に設けたフィルム取出口13から一枚づつ取
り出されるように構成してある。
【0029】本実施例のカメラ本体10は、体育館内等
の室内での使用をも可能にするためにフラッシュを有し
ているものであり、このフラッシュは上記のフラッシュ
窓12から光を順次照射するようにしたものである。本
実施例では、一枚のインスタントフィルム70に、図3
等に示したように、横4枚を上下2列に配列した状態に
撮影するのもであるから、フラッシュは合計8個備えた
ものである。これらのフラッシュは、後述のシャッター
群40における各露光開口42が各拡光レンズ31に対
応した時点で作動するものである。
【0030】なお、スタートタイマー設定スイッチ15
は、レリーズ操作時を何秒後にするのかを設定するもの
である。また速度切換スイッチ16は、おおよそのスイ
ング間隔を決めて連写の間隔を設定するものである。さ
らに、作動時表示ランプ17は、実施例では3個有り、
スタートタイマー設定スイッチ15によって設定したレ
リーズ時の3秒前から1個づつ点灯するものとしてある
ので、ゴルフ練習者は全ての作動時表示ランプ17が点
灯したのを見図ってスイングを開始するのに使用するも
のである。
【0031】このカメラ本体10内には、図2〜図4に
示すように、被複写体側の一つの平面上に集光レンズ2
1を複数配列した集光レンズ群20と、インスタントフ
ィルム70側の一つの平面上に拡光レンズ31を複数配
列した拡光レンズ群30と、この拡光レンズ群30と集
光レンズ群20との間であって集光レンズ群20の直後
に配置したシャッター群40と、このシャッター群40
と拡光レンズ群30との間に配置した絞り板50と、シ
ャッター群40とをレリーズ操作に応じて駆動する駆動
機構60とがそれぞれ配置してある。
【0032】集光レンズ群20は、本実施例では、各連
続画像を横に4枚を上下2列にインスタントフィルム7
0上に形成するものであるから、これに対応して合計8
個の集光レンズ21を横に4個を上下2列に配置して構
成したものであり、拡光レンズ群30も8個の拡光レン
ズ31を集光レンズ群20と同様に配列して構成したも
のである。各集光レンズ21は、被写体からの光を集め
るものとして適したものに形成してあるものであり、こ
れら各集光レンズ21は、図4にも示したように、その
前方にて開閉されるカバー22によって保護するように
してある。各拡光レンズ31は、各集光レンズ21の後
面になるべく近接させて配置されるものであり、この拡
光レンズ31と集光レンズ21との間にシャッター群4
0と絞り板50とが配置されるのである。
【0033】シャッター群40は、図3に示したよう
に、上下左右合計4枚の歯車シャッター41と、2枚の
伝達歯車43とからなるものである。各歯車シャッター
41は、外周に歯部を有して光を通さない材料により形
成した円板状のものであり、その本体部の適宜箇所に
は、それぞれ2個づつの露光開口42が形成してある。
これらの露光開口42の形成位置は、被写体の動きのど
の間を強調して連続写真化するかによって決定されるも
のであるが、例えばゴルフスイングにおいてボールにク
ラブが当たった前後を強調したい場合には、図3に示し
たインスタントフィルム70のコマ番号の3〜6間を他
より短い時間間隔となるように、各露光開口42の位置
関係を調整すればよいものである。
【0034】シャッター群40の各歯車シャッター41
は、図3及び図4に示したように、左右二つが互いに噛
合し合った状態の列が、上下に2列形成できるように入
列したものであり、端部(図3に示した例では図示左
端)に位置する歯車シャッター41には、伝達歯車43
が横方向にて噛合させてある。各伝達歯車43として
は、本実施例では各歯車シャッター41に露光開口42
を形成しないものを採用しているものであり、この伝達
歯車43を介して駆動機構60の減速歯車62が噛合し
ているものである。この伝達歯車43が、端部の歯車シ
ャッター41と駆動機構60間に存在していることによ
って、各歯車シャッター41の背後に配置されるインス
タントフィルム70と駆動機構60とが干渉しないよう
にできているとともに、各歯車シャッター41及び絞り
板50を完全な暗室内に配置することができるのであ
る。
【0035】絞り板50は、図4に示したように、各歯
車シャッター41の背面側に略密着した状態で配置した
ものであり、各歯車シャッター41の露光開口42毎に
1つづつ対応した絞り穴を有しているものである。つま
り、この絞り板50は、各露光開口42からまた光の各
歯車シャッター41側への通過量を制御して、所謂焦点
深度を深くするものである。
【0036】駆動機構60は、スタートタイマー設定ス
イッチ15にて設定された時に回転作動する駆動モータ
61と、この駆動モータ61の回転力を各伝達歯車43
に伝える減速歯車62とからなっているものであり、駆
動モータ61は速度切換スイッチ16等の設定により回
転速度や回転量を制御することができるものである。
【0037】本発明に係る連写カメラ100は、インス
タントフィルム70を使用するものであるから、このイ
ンスタントフィルム70をまとめて入れておくためのフ
ィルムホルダー71を、図1及び図4に示したように、
拡光レンズ群30の後方に配置したものである。なお、
このフィルムホルダー71の左右両側には、図4にも示
したようにフィルム送り出しローラ72が配置してある
ものであり、これらのフィルム送り出しローラ72によ
って撮影後の一枚のインスタントフィルム70をカメラ
本体10のフィルム取出口13から排出したり、次のイ
ンスタントフィルム70を装填したりすることができる
ようにしてある。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明においては、
上記実施例にて例示した如く、「1回のレリーズ操作に
よって1枚のインスタントフィルム70上に複数コマを
撮影するための連写カメラ100であって、被複写体側
の一つの平面上に集光レンズ21を複数配列した集光レ
ンズ群20と、インスタントフィルム70側の一つの平
面上に拡光レンズ31を複数配列した拡光レンズ群30
と、この拡光レンズ群30と集光レンズ群20との間で
あって集光レンズ群20の直後に配置したシャッター群
40と、このシャッター群40と拡光レンズ群30との
間に配置した絞り板50と、シャッター群40とをレリ
ーズ操作に応じて駆動する駆動機構60とを備えたこ
と」にその特徴があり、これにより、インスタントフィ
ルム70を使用することができて、各種スポーツ等にお
ける自身のフォームをその場で確認することのできる連
続写真を撮ることができるのである。
【0039】すなわち、本発明に係る連写カメラ100
によれば、インスタントフィルムを使用することのでき
る連写カメラを、簡単な構造によって提供することがで
きるのである。特に、この連写カメラ100のシャッタ
ー群40を、外周に歯部43を有するとともに本体部4
1aに露光開口42を有した複数の歯車シャッター41
を、インスタントフィルム70に撮影されるべきコマの
横列の数と同じ列に配置して互いに噛合させたものとす
れば、このシャッター群40の背後に大面積を有するイ
ンスタントフィルム70を、駆動機構60とは全く干渉
しない状態で装填することができるのであり、またシャ
ッター群40を完全な暗室内に配置することができるの
である。従って、この連写カメラ100によれば、各歯
車シャッター41としてそれ程大きなものを採用する必
要がなくなるから、連写カメラ100全体のコンパクト
化を達成することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連写カメラの斜視図である。
【図2】同連写カメラの縦断面図である。
【図3】同連写カメラにおける集光レンズ群、拡光レン
ズ群及びシャッター群の配列状態を示す分解斜視図であ
る。
【図4】同連写カメラの集光レンズ群、拡光レンズ群及
びシャッター群を中心にしてみた部分拡大断面図であ
る。
【図5】同連写カメラの操作状況を示すフローチャート
図である。
【図6】従来の連写カメラの分解斜視図である。
【図7】従来の他の連写カメラの分解斜視図である。
【図8】図7に示した従来の連写カメラにおいて採用さ
れているシャッター装置の正面図である。
【符号の説明】
100 連写カメラ 10 カメラ本体 20 集光レンズ群 21 集光レンズ 30 拡光レンズ群 31 拡光レンズ 40 シャッター群 41 歯車シャッター 42 露光開口 43 伝達歯車 50 絞り板 60 駆動機構 70 インスタントフィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1回のレリーズ操作によって1枚のインス
    タントフィルム上に複数コマを撮影するための連写カメ
    ラであって、 被複写体側の一つの平面上に集光レンズを複数配列した
    集光レンズ群と、前記インスタントフィルム側の一つの
    平面上に拡光レンズを複数配列した拡光レンズ群と、こ
    の拡光レンズ群と前記集光レンズ群との間であって前記
    集光レンズ群の直後に配置したシャッター群と、このシ
    ャッター群と前記拡光レンズ群との間に配置した絞り板
    と、前記シャッター群とをレリーズ操作に応じて駆動す
    る駆動機構とを備えたことを特徴とする連写カメラ。
  2. 【請求項2】外周に歯部を有するとともに本体部に露光
    開口を有した複数の歯車シャッターを、インスタントフ
    ィルムに撮影されるべきコマの横列の数と同じ列に配置
    して互いに噛合させることにより前記シャッター群を構
    成し、このシャッター群の各列の端部側に配置した伝達
    歯車を介して、前記駆動装置の減速歯車に接続したこと
    を特徴とする請求項1に記載の連写カメラ。
JP31970793A 1993-12-20 1993-12-20 連写カメラ Pending JPH07175113A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31970793A JPH07175113A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 連写カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31970793A JPH07175113A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 連写カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07175113A true JPH07175113A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18113286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31970793A Pending JPH07175113A (ja) 1993-12-20 1993-12-20 連写カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07175113A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090380A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Hamamatsu Photonics Kk スイング物体の速度測定装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002090380A (ja) * 2000-09-13 2002-03-27 Hamamatsu Photonics Kk スイング物体の速度測定装置
JP4647761B2 (ja) * 2000-09-13 2011-03-09 浜松ホトニクス株式会社 スイング物体の速度測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0471366B1 (en) Sequential camera
JPH0572625A (ja) 連写カメラ
JPH07175113A (ja) 連写カメラ
JP2563143B2 (ja) 連写用シャッタ装置
US5689743A (en) Differential viewfinder masks
US5363161A (en) Sequential taking camera with plural lenses
JP2753162B2 (ja) 連写カメラ
JP3559348B2 (ja) ファインダ視野切替え機構
JP2596302Y2 (ja) 連写カメラのシャッター装置
JP2769396B2 (ja) 連写カメラ
JPH04153628A (ja) 連写カメラのファインダ機構
JP3530230B2 (ja) 連写カメラ
JP3566985B2 (ja) 連写カメラ
JPS63284527A (ja) 電子ビュ−ファインダ付カメラ
JP3197713B2 (ja) レンズ付きフイルムユニット
JPS63103220A (ja) インスタントカメラ
JP3777512B2 (ja) カメラ
JP3322757B2 (ja) 連写用シャッタ装置
JPH04269729A (ja) 連写カメラ
JPH09197508A (ja) 連写カメラ
JP2868661B2 (ja) カメラ
JPH0588240A (ja) アパーチユア可変なカメラ
JPH08254730A (ja) ファインダ視野切替装置
JPH0829868A (ja) 連写カメラ
JPH0843917A (ja) カメラ