JPH07174768A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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JPH07174768A
JPH07174768A JP5319455A JP31945593A JPH07174768A JP H07174768 A JPH07174768 A JP H07174768A JP 5319455 A JP5319455 A JP 5319455A JP 31945593 A JP31945593 A JP 31945593A JP H07174768 A JPH07174768 A JP H07174768A
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sample
cantilever
microscope
light
probe
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JP5319455A
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Akitoshi Toda
明敏 戸田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01QSCANNING-PROBE TECHNIQUES OR APPARATUS; APPLICATIONS OF SCANNING-PROBE TECHNIQUES, e.g. SCANNING PROBE MICROSCOPY [SPM]
    • G01Q30/00Auxiliary means serving to assist or improve the scanning probe techniques or apparatus, e.g. display or data processing devices
    • G01Q30/02Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
    • G01Q30/025Optical microscopes coupled with SPM
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2900/00Application of doors, windows, wings or fittings thereof
    • E05Y2900/40Application of doors, windows, wings or fittings thereof for gates
    • E05Y2900/402Application of doors, windows, wings or fittings thereof for gates for cantilever gates

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試料表面とカンチレバーを同時に高倍率で観察
できる光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡を提供
する。 【構成】SPM100は、透過照明タイプのステレオ顕
微鏡を組み込んだAFMである。AFMは、自由端に探
針132を備える集積型カンチレバー130、圧電体ス
キャナー134、スキャンコントローラー140、カン
チレバー130の変位を検出する変位検出回路142、
コンピューター144、モニター146より構成されて
いる。ステレオ顕微鏡は、接眼レンズ102と104、
偏光方向が互いに直交している偏光フィルター106と
108、対物レンズ110、コンデンサーレンズ11
6、フィールドレンズ118、照明光を発する光源12
0と122、偏光方向が互いに直交している偏光フィル
ター124と126、照明光をフィールドレンズ118
に向けて反射するミラー128より構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学顕微鏡を備える走
査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型トンネル顕微鏡(STM; Scanning
Tunneling Microscope)は Binnig とRohrer らにより
発明された超高分解能を示す顕微鏡である。そして最近
では、このSTMでは測定できない絶縁性の試料を原子
サイズの分解能で観察することのできる顕微鏡として原
子間力顕微鏡(AFM; Atomic Force Microscope)が提案
されている(特開昭62−130302)。AFMはS
TMに類似しており、走査型プローブ顕微鏡(SPM; Sca
nning Probe Microscope)の一つとして位置づけられ
る。AFMでは、自由端に鋭い突起部分(探針部)を持
つカンチレバーを、試料に対向・近接させ、探針先端の
原子と試料表面の原子との間に働く相互作用力により、
変位するカンチレバーの動きを電気的あるいは光学的に
とらえて測定しつつ、試料をXY方向に走査し、カンチ
レバーの探針部との位置関係を相対的に変化させること
によって、試料の凹凸情報などを原子サイズオーダーで
三次元的にとらえている。
【0003】また、測定したい箇所にカンチレバーの探
針位置をあわせることが必要であることから、その後、
光学顕微鏡を組み合わせたAFMが提案され、より使い
勝手の良いAFMが作られるに至っている。例えば、特
開平3−102209に示されるAFM装置では、カン
チレバーの変位センサーとして臨界角方式の光学式変位
センサーを用い、この光学式変位センサーの対物レンズ
を光学顕微鏡の対物レンズとしても共用して、測定試料
の表面観察と同時に、カンチレバーの位置確認、カンチ
レバーに照射される光学式変位センサーの光スポットの
位置確認などが可能になっている。
【0004】SPMは当初、試料表面の原子サイズオー
ダーでの観察が可能なことから、その測定対象はサブミ
クロン程度の凹凸を持つものに限られていたが、最近は
数μmの凹凸をもつ試料を観察するようになっており、
利用する領域が広がってきている。これに伴い、AFM
測定においても、大きな凹凸を持つ試料に対応するた
め、探針の長さの長いカンチレバーを用いて測定するケ
ースが増えている。
【0005】探針長さについては、最近、他の理由から
も長いものが求められる傾向にある。一つの理由とし
て、カンチレバーあるいは探針を上下振動させ試料に近
付けた時、試料と探針先端の相互作用によって、その振
動の周波数がシフトするのをとらえAFM測定するノン
コンタクトAFM測定法と呼ばれる新しい測定方法が開
発されたことがあげられる。この測定法では、カンチレ
バーの振動時の機械的Q値が高いことが、測定感度を上
げることになることから、カンチレバーを試料に近付け
た際に空気ダンピングによって機械的Q値が下がらない
ように、従来3μm程度であった探針長さをより長くと
り、カンチレバーのレバー部を試料から離すことができ
るカンチレバーを選ぶようになってきた。具体的には5
μm以上離すことにより、即ち長さが5μm以上の探針
を持つカンチレバーを使用することにより、空気ダンピ
ングによる機械的Q値の低下を避けている。
【0006】このような光学顕微鏡一体型のSPMにお
いて、SPMに組み合わされる光学顕微鏡としては、干
渉顕微鏡や偏光顕微鏡、更には蛍光顕微鏡など各種の顕
微鏡との組み合わせが試みられており、その照明法につ
いても落射照明や透過照明のタイプなど測定試料に応じ
た顕微鏡が選ばれ使用されている。
【0007】一方、光学顕微鏡分野において、ステレオ
顕微鏡と呼ばれる顕微鏡が既に開発されている。その構
成を図6に示す。ステレオ顕微鏡10は、接眼レンズ1
2と14、偏光方向が互いに直交する偏光フィルター1
6と18、対物レンズ20、測定試料24を載せるステ
ージ22、コンデンサーレンズ26、フィールドレンズ
28、照明光を射出する光源30と32、レンズ34と
36、偏光方向が互いに直交する偏光フィルター38と
40、照明光をフィールドレンズに導く反射面42と4
4で構成されている。
【0008】ステレオ顕微鏡において立体視を可能にす
る理由は、観察者が両眼で二つの接眼レンズ12と14
を覗いた際に、それぞれの眼に見える像の間に立体視差
が与えられているためであり、観察者の頭の中で観察試
料像が三次元変換されるようになっている。通常の顕微
鏡でも接眼レンズが二つあるものは立体視差を有してい
るが、ステレオ光学顕微鏡10では立体視をよりきわだ
たせるため次のような工夫がなされている。二つの光源
30と32から射出されたそれぞれの照明光は、偏光方
向が互いに直交している偏光フィルター38と40をそ
れぞれ通過することによって、互いの偏光方向が直交し
た光となる。各照明光は、反射面42と44でそれぞれ
反射され、フィールドレンズ28を介してコンデンサー
レンズ26により、異なる二方向から試料24に斜めに
照射される。試料24からの光は対物レンズ20に入射
し、接眼レンズ12と14に向かう。接眼レンズ12と
14の手前には、偏光方向が互いに直交している偏光フ
ィルター16と18が配置されており、偏光フィルター
16の偏光方向は例えば偏光フィルター38の偏光方向
に一致しており、従って偏光フィルター18の偏光方向
は偏光フィルター40の偏光方向に一致している。この
結果、接眼レンズ12には左斜め下方から試料24に入
射し透過した光だけが、また接眼レンズ14には右斜め
下方から試料24に入射し透過した光だけが到達する。
このようなステレオ顕微鏡では、光が斜めから導入され
ることにより、高倍率観察時に高い分解能と深い被写界
深度(あるいは焦点深度)を同時に実現できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】SPMに組み合わされ
る光学顕微鏡は、もっぱら試料の観察に重点が置かれて
選択されており、光学顕微鏡のタイプとしては最も普通
に使われているものである。しかしながら、SPMに使
われる探針としてより長いものが求められてきている現
在、SPMに組み合わせた光学顕微鏡で測定試料の高倍
率観察を行なおうとすると、被写界深度が浅く、カンチ
レバー面を観察できないケースが増えてきている。具体
的には、現在AFM測定でよく用いられるカンチレバー
の探針の長さは3μm程度である。また、光学顕微鏡の
50倍の対物レンズの被写界深度は1μm程度であり、
探針の長さより短い。この対物レンズを用いて測定試料
表面にピントを合わせると、カンチレバー背面は観察は
可能であるが、ピントはかなりぼけてしまう。従って、
測定試料の所定の位置にカンチレバーの先端にある探針
を位置合わせしようとしても、ピントがぼけた分、位置
合わせ精度が落ちてしまう。この様な場合、被写界深度
の深い対物レンズを用いて対応しているが、逆に被写界
深度の深い対物レンズは倍率が小さいため、高倍率観察
ができず、やはり正確な位置合わせは行なえない。
【0010】また、カンチレバーの大きさが長さ100
μm×幅40μm程度の短冊型であるため、光学顕微鏡
で試料にピントを合わせ、試料とカンチレバーを同時観
察するとき、カンチレバー面でピントが不鮮明な状態で
も、そのおおよその位置は確認できる。しかし、SPM
の変位センサーの光スポットを照射するカンチレバー面
にカンチレバー変位測定の誤差原因となる汚れやほこり
等が無いことを確認することはできない。このような確
認を行なうには、測定試料にピントを合わせて光学顕微
鏡観察したのち、今度はカンチレバー面にピントを合わ
せて光学顕微鏡観察を行なうといった煩雑な操作をしな
ければならない。
【0011】本発明は、長い探針を備えたカンチレバー
に対しても、試料表面とカンチレバーを同時に高倍率で
観察できる光学顕微鏡を備えた走査型プローブ顕微鏡を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の走査型プローブ
顕微鏡は、第一の照明光と第二の照明光を異なる方向か
ら試料に斜めに照射する手段と、第一の照明光により生
じる試料からの第一の観察光に基づいて第一の試料像を
得る第一の光学系と、第二の照明光により生じる試料か
らの第二の観察光に基づいて第二の試料像を得る第二の
光学系とを備えていて、第一の光学系と第二の光学系は
観察者の両眼の近くに来るふたつの接眼レンズをひとつ
ずつ有し、従って観察者は第一の試料像と第二の試料像
を別々の眼でとらえるステレオ顕微鏡を備えている。
【0013】
【作用】上に述べた構成のステレオ顕微鏡は高倍率観察
時も被写界深度の低下が少ない。従って、プローブ(探
針)が長く、カンチレバーが試料表面表面から5μm程
度離れた場合であっても、試料とカンチレバーの両方に
ピントを合わせることができる。
【0014】ステレオ顕微鏡の第一の光学系と第二の光
学系の各々で得られる第一の試料像と第二の試料像は、
それぞれ観察者の左右の別の眼で認識され、これらのふ
たつの試料像の間には立体視差が与えられているので、
観察者には立体的に見える。
【0015】
【実施例】以下、本発明による走査型プローブ顕微鏡
(SPM)の実施例について図面を参照しつつ説明す
る。 〈第一実施例〉第一実施例のSPMの構成を図1に示
す。本実施例のSPM100は、透過照明タイプのステ
レオ顕微鏡を一体化した原子間力顕微鏡(AFM)であ
る。AFMは、その自由端に探針132を有している集
積型カンチレバー130、この集積型カンチレバー13
0をXYZの各方向に独立して移動させる圧電体スキャ
ナー134、圧電体スキャナー134を制御するスキャ
ンコントローラー140、集積型カンチレバー130の
変位を検出する変位検出回路142、スキャンコントロ
ーラー140を制御すると共に変位検出回路142から
情報を取り込み処理するコンピューター144、コンピ
ューター144で処理した情報(例えば試料表面の観察
像)を表示するモニター146より構成されている。試
料114はステージ(スライドガラス112のみを図示
してある)に載せられ、探針132が試料表面の近くで
正対するように配置される。
【0016】集積型カンチレバー130は、その自由端
の変位すなわち探針132の変位を測定する機能を備え
たカンチレバーで、例えばその一例が「M. Tortonese,
H. Yamada, R. C. Barrett and C. F. Quate, "Atomic
force microscopy using a piezoresistive cantileve
r", Transducers and Sensors '91」やPCT出願WO
92/12398に開示されている。
【0017】ステレオ顕微鏡は、接眼レンズ102と1
04、偏光方向が互いに直交している偏光フィルター1
06と108、対物レンズ110、コンデンサーレンズ
116、フィールドレンズ118、照明光を発する光源
120と122、その偏光方向が互いに直交している偏
光フィルター124と126、照明光をフィールドレン
ズ118に向けて反射するミラー128より構成されて
いる。
【0018】それぞれの光源120と122から射出さ
れた照明光は、その偏光方向が互いに直交するように配
置した偏光フィルター124と126たとえば1/4波
長板を通過することで、偏光方向が互いに直交する光と
なる。その後、照明光はミラー128で反射され、フィ
ールドレンズ118に向かう。照明光は、フィールドレ
ンズ118に続いてコンデンサーレンズ116を通過
し、それぞれ別の方向から試料114に下方から斜めに
入射する。試料114を透過した光は対物レンズ110
に入射し、接眼レンズ102と104に向かう。接眼レ
ンズ102と104の手前には、偏光方向が互いに直交
するように配置した偏光フィルター106と108たと
えば1/4波長板が配置されており、その偏光方向はそ
れぞれ偏光フィルター124と126の偏光方向に合っ
ているため、例えば、光源120から出た光だけが接眼
レンズ102に達し、光源122から出た光だけが接眼
レンズ104に達する。
【0019】上述の構成のステレオ顕微鏡では、これを
構成している各光学部材は、試料114に二方向から入
射する照明光の二本の主光線を含む平面がXZ平面に平
行となるように配置されている。また、カンチレバー1
30はその軸(つまり長手方向)がY軸と平行になるよ
うに配置されている。これによって、試料114から対
物レンズ110に入射する観察光すなわち試料114を
透過した照明光がカンチレバー130によって不均等に
遮られないように、またカンチレバー130で遮られる
光が最小となるようになっている。
【0020】本実施例によれば、高倍率観察時にも高分
解能と深い被写界深度が得られる。従って、探針132
に長いもの例えば5μmのものを使用した場合であって
も、試料114とカンチレバー130の両方を通常の光
学顕微鏡を使用したときよりも鮮明に観察される。これ
により、AFM測定に際して、カンチレバー130を試
料114の所望の部位に正確に位置合わせできるように
なる。
【0021】また、ステレオ顕微鏡を組み合わせたた
め、試料114の立体的観察が行なえ、AFMで得られ
る三次元像と比較して新たな知見を得ることが可能にな
る。 〈第二実施例〉第二実施例の走査型プローブ顕微鏡につ
いて図2〜図4を参照して説明する。本実施例は、落射
照明タイプのステレオ顕微鏡をAFMに組み込んだもの
である。本実施例のAFMではカンチレバーは通常のも
のを使用しており、その変位検出には臨界角法を用いた
光学式変位センサーを使用している。
【0022】図2と図3に示すように、試料252を載
せる試料台154は、下端がベース258に固定されて
いる円筒型圧電体スキャナー256の上端に固定されて
いる。カンチレバー260は通常のもので、短冊状の薄
片の先端に探針を有し、その支持部が保持機構262に
取り付けられ、探針が試料表面の近くに僅かに離れて支
持されるように保持されている。カンチレバーの走査と
探針試料間距離制御は円筒型圧電体スキャナー256に
より行なわれる。
【0023】カンチレバー260の変位検出系は、対物
レンズ210と光学式変位センサー220とプリズム部
222によって構成されている。この光学式変位センサ
ー210は、臨界角法を利用したもので、例えば特開平
3−102209に開示されている。プリズム部222
は、図4に示すように、反射面234と透明体232を
有している。この反射面234は、光学式変位センサー
220の射出する検出光を反射するもので、例えば、そ
の光源である半導体レーザーの発振波長である780n
mの光を効率良く反射するように偏光ビームスプリッタ
が使用される。変位センサー220から射出された光2
48は、反射面234で反射され、透明体232を透過
し、対物レンズ210を介してカンチレバー260の自
由端上面に照射される。カンチレバー260の自由端上
面で反射され対物レンズ210に入射した光250は、
透明体232を通過し、反射面234で反射され、変位
センサー220に戻る。変位センサー220は、この戻
り光に基づいてカンチレバー260の自由端の変位を測
定する。
【0024】本実施例で使用している落射照明タイプの
ステレオ顕微鏡は、図2と図3に示すように、光源21
2と214、偏光フィルター216と218、プリズム
部222、対物レンズ210、偏光フィルター206と
208、接眼レンズ202と204で構成されている。
【0025】対物レンズ210は試料252の上方に配
置され、カンチレバーの変位検出系と共用されている。
対物レンズ210と接眼レンズ202と204の間にプ
リズム部222が配置され、各接眼レンズ202と20
4の直前にはそれぞれ偏光フィルター206と208が
配置されている。偏光フィルター206と208は、両
者の偏光方向が互いに直交するように配置されている。
また、プリズム部222の両側には照明光を発する光源
212と214が配置されている。光源212と214
とプリズム部222の間には偏光フィルター216と2
18がそれぞれ配置されている。偏光フィルター216
と218は、両者の偏光方向が互いに直交するように配
置されている。しかも、これらの偏光フィルター206
と208と216と218は、偏光フィルター206と
偏光フィルター218の偏光方向が一致し、従って偏光
フィルター206と偏光フィルター218の偏光方向も
一致するように配置されている。プリズム部222は、
光源212と214の発する照明光を対物レンズ210
に導き、試料252からの観察光を接眼レンズ202と
208へ導くもので、図4に示すように、ふたつのビー
ムスプリッター224と226を有している。これらの
ビームスプリッター224と226は、ハーフミラーか
らなる反射面を持ち、その反射面を通過した光を遮断す
る遮光部材228を介して、透明体232の両側に固定
されている。
【0026】光源212から射出され偏光フィルター2
16を通過した光236は、ビームスプリッター224
に入射し、その反射光240は対物レンズ210により
試料252に照射される。試料252で反射され対物レ
ンズ210に入射した光は、ビームスプリッター226
に入射する。ビームスプリッター226を通過した光2
46は、先に偏光フィルター216を通過しているた
め、偏光フィルター208を透過して接眼レンズ204
に達する。同様に、光源214の発した照明光238は
ビームスプリッター226で反射され、その反射光24
2が対物レンズ210により試料252に照射される。
試料252で反射された光は、ビームスプリッター22
4に入射し、これを通過した光244が接眼レンズ20
2に達する。各接眼レンズ202と204を介して得ら
れるふたつの試料像は立体視差を有しているため、観察
者には立体像として観察される。
【0027】本実施例によれば、第一実施例と同様に、
高倍率観察時にも高分解能と深い被写界深度が得られる
ため、AFM測定に長い探針を使用する場合にも、試料
とカンチレバーの両者を通常の光学顕微鏡を使用したと
きよりも鮮明に観察できる。この結果、AFM測定に際
しカンチレバーを試料上の所望の部位に正確に位置合わ
せ出来るようになる。また、落射照明タイプのステレオ
顕微鏡を用いているため、カンチレバーの背面を良好に
観察できる。
【0028】なお、本実施例では臨界角法を用いた変位
センサーを用いたが、AFMでよく用いられる他の方法
による変位センサー、例えば光てこ式の光学式変位セン
サーを使用してもよい。
【0029】また、ビームスプリッター224と226
に、ハーフミラーからなる反射面を持つものを用いた
が、これに換えて偏光ビームスプリッターを用いてもよ
い。この場合、ビームスプリッターは、その各々に対す
る入射光(照明光)が互いに直交する位置関係に配置さ
れる。このように偏光ビームスプリッターを用いた場
合、偏光フィルター206と208と216と218は
不要である。 〈第三実施例〉第一実施例と第二実施例では、光学顕微
鏡観察は接眼レンズを通して肉眼で行なっている。しか
し、偏光フィルターの分光透過率は一般に青色側で透過
率が下がるため、肉眼で観察すると通常の顕微鏡で観察
したときよりも赤みがかって観察される。第三実施例と
して、これを補正する電子撮像機構を第一実施例の装置
に付加したものを、その電子撮像機構を中心として図4
に示す。
【0030】図4に示すように、二つの接眼レンズ10
2と104にそれぞれCCDカメラ302と304が取
り付けられている。CCDカメラ302と304は色調
整を行なう電子回路306と308にそれぞれ接続され
ている。電子回路306と308は、色調整後の像を表
示する二つのモニター310と312にそれぞれ接続さ
れている。各モニター310と312に表示された像は
それぞれ観察者の左右の眼314で観察される。
【0031】本実施例では、電子回路により色が補正さ
れるので、観察者が見る像は実物の像により近いものと
なる。本発明は上述の実施例に何等限定されるものでは
なく、請求の範囲から読み取れる発明の要旨を逸脱しな
い範囲において行なわれる多種多様な実施や変形はすべ
て本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ノンコンタクトモード
に対応した長い探針を持つカンチレバーに対しても試料
表面とカンチレバーを同時に高倍率かつ高分解能できる
ので、正確な位置合わせが行なえるとうえ、変位検出時
の誤差原因となるカンチレバー面上の汚れやほこり等の
有無を余計な操作を必要とすること無く確認できる新し
い走査型プローブ顕微鏡が提供されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の走査型プローブ顕微鏡の
構成を示す図である。
【図2】本発明の第二実施例の走査型プローブ顕微鏡の
正面図である。
【図3】図2に示した走査型プローブ顕微鏡の側面図で
ある。
【図4】図2に示したプリズム部の構成を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の第三実施例の走査型プローブ顕微鏡を
部分的に示す図である。
【図6】ステレオ顕微鏡の構成を示す図である。
【符号の説明】
102、104…接眼レンズ、106、108、12
4、126…偏光フィルター、110…対物レンズ、1
16…コンデンサーレンズ、120、122…光源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンチレバーの自由端に設けたプローブ
    を試料表面に沿って走査して試料表面に関する情報を得
    る走査型プローブ顕微鏡において、 第一の照明光と第二の照明光を異なる方向から試料に斜
    めに照射する手段と、第一の照明光により生じる試料か
    らの第一の観察光に基づいて第一の試料像を得る第一の
    光学系と、第二の照明光により生じる試料からの第二の
    観察光に基づいて第二の試料像を得る第二の光学系とを
    備えていて、第一の光学系と第二の光学系は観察者の両
    眼の近くに来るふたつの接眼レンズをひとつずつ有し、
    従って観察者は第一の試料像と第二の試料像を別々の眼
    でとらえるステレオ顕微鏡を備えていることを特徴とす
    る走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 カンチレバーは、第一の光学系と第二の
    光学系の二本の光軸を含む面に対して、その軸がほぼ直
    交するように配置されることを特徴とする請求項1に記
    載の走査型プローブ顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100295612B1 (ko) * 1996-12-09 2001-11-22 이구택 튜브형상의시편표면조도측정을위한afm
DE19801139B4 (de) * 1998-01-14 2016-05-12 Till Photonics Gmbh Punktabtastendes Luminiszenz-Mikroskop

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KR100295612B1 (ko) * 1996-12-09 2001-11-22 이구택 튜브형상의시편표면조도측정을위한afm
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