JP2002350321A - 走査型プローブ顕微鏡及び光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡及び光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡

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JP2002350321A
JP2002350321A JP2001157598A JP2001157598A JP2002350321A JP 2002350321 A JP2002350321 A JP 2002350321A JP 2001157598 A JP2001157598 A JP 2001157598A JP 2001157598 A JP2001157598 A JP 2001157598A JP 2002350321 A JP2002350321 A JP 2002350321A
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Yasushi Miyamoto
裕史 宮本
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    • G01Q30/02Non-SPM analysing devices, e.g. SEM [Scanning Electron Microscope], spectrometer or optical microscope
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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、振動の影響を受けにくい光
顕同軸走査型プローブ顕微鏡を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、所望の複数の検鏡法での測定
し得る光学顕微鏡と、前記光学顕微鏡と自由に組み合わ
し得る走査型プローブ顕微鏡とを有している光顕別軸一
体型走査型プローブ顕微鏡を提供することである。 【解決手段】 本発明の走査型プローブ顕微鏡は、探針
20と、カンチレバー21と、3次元スキャナ30と、
変位検出機構40と、照明機構50と、観察機構60
と、SPM本体70と、XYステージを有している。照
明機構50の照明用光源51は、LEDにより構成され
ており、前記SPM本体に収容され得る寸法を有してお
り、ファイバーなどの導線を必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子オーダ
ーの分解能で試料の表面を測定するための走査型プロー
ブ顕微鏡に関し、特に試料を観察する観察部と走査型プ
ローブ顕微鏡の探針とが同軸である光顕同軸走査型プロ
ーブ顕微鏡に関している。
【0002】また、本発明は、光学顕微鏡と、走査型プ
ローブ顕微鏡とを有している光顕別軸一体型走査型プロ
ーブ顕微鏡に関している。
【0003】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡(SPM)は、先
端の尖ったプローブすなわち探針を、試料に対してnm
(ナノメータ)のオーダーで接近させるとともに、前記
試料の表面上を走査させ、探針と試料との間に生じる原
子間力などによる探針の変位等を測定することにより、
試料の表面の形状等の特性を測定するための装置であ
る。このため、前記走査型プローブ顕微鏡は、前記探針
と、前記探針を走査するための走査部と、前記探針の変
位を測定する変位検出機構とを有している。
【0004】前記走査型プローブ顕微鏡は、試料表面に
おける測定範囲は、最大でも数10μmである。従っ
て、例えば光ディスク等の大きな試料において1つのア
ドレスビットの細部の異常をチェックするような場合、
そのような微小な部分に探針の先端を目視で合せること
は非常に困難である。そこで、通常、走査型プローブ顕
微鏡では、試料を平面内、例えば直交するX軸とY軸で
定義されるXY平面内で相対的に大きな変位量で変位さ
せるためのXYステージと、走査型プローブ顕微鏡の測
定範囲よりも大きな測定領域を有する観察機構、例えば
光学顕微鏡が備えられている。なお、前記走査型プロー
ブ顕微鏡は、前述の探針、走査部、変位検出機構、及び
観察機構を、収容するSPM本体を有している。
【0005】前記観察機構は、自身の光軸と前記探針の
位置とが一致するように構成され、光学顕微鏡によって
試料と探針とを真上から観察し得る。上記構成により、
前記走査型プローブ顕微鏡は、目的とする測定対象箇所
に対して、前記探針を、正確に位置合せし得る。このよ
うに、観察機構の光軸と前記探針の位置とが実質的に一
致するように構成された走査型プローブ顕微鏡は、特
に、光顕同軸走査型プローブ顕微鏡と言われている。
【0006】前記光顕同軸走査型プローブ顕微鏡は、前
記観察機構により、試料及び探針を観察するために、前
記試料及び探針を照明する照明機構を有している。
【0007】前記照明機構は、前記観察機構の光軸と一
致する経路を通り、前記試料及び探針に照明用光を照射
する照明用光源を有している。
【0008】前記走査型プローブ顕微鏡は、近年、前記
探針により試料の表面を測定するのみならず、複数の検
鏡法を有している光学顕微鏡と組み合わせて、複数の検
鏡法により同一測定部位を観察し得るように構成される
ものが出てきている。このような走査型プローブ顕微鏡
は、光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡と呼ばれてい
る。前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡は、例え
ば、特開平9−203740号公報により開示されてい
る。
【0009】前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡
は、前記探針により試料の表面を測定するプローブ顕微
鏡部と、前記プローブ顕微鏡部から所定距離離間した箇
所に前記光学顕微鏡部とを備えている。前記プローブ顕
微鏡部と前記光学顕微鏡部とは、一体的に構成されてい
る。また、前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡
は、前記試料を前記プローブ顕微鏡部と、前記汎用光学
顕微鏡部との間移動させるためのXYステージをさらに
有している。
【0010】前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡
は、前記光学顕微鏡部で試料の表面を観察する。続い
て、XYステージが、前記光学顕微鏡部で観察した観察
位置に、前記プローブ顕微鏡部の探針を配置するよう
に、前記試料を移動させる。そして、前記光学顕微鏡部
により、前記観察位置を測定する。このように、前記光
顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡は、前記光学顕微鏡
部と前記プローブ顕微鏡部とを切替えることにより、試
料表面上の目的とする測定対象箇所を観察し、測定する
構成を有する
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記光顕同軸走査型プ
ローブ顕微鏡において、前記照明機構は、前記照明用光
を照射する照明用光源に、ハロゲンランプなどを利用
し、前記照明用光源をSPM本体から離れた場所に配置
している。このため、前記照明機構は、前記照明用光源
からファイバーなどを前記SPM本体中に挿入し、前記
照明用光を導く必要がある。
【0012】このため、前記光顕同軸走査型プローブ顕
微鏡は、前記SPM本体に、前記ファイバーから振動が
伝わり、試料の測定に悪影響を及ぼす欠点を有してい
る。また、ハロゲンランプなどの比較的大きい光源を使
用しているため装置の小型化が難しい。さらに、上記光
顕同軸走査型プローブ顕微鏡は、前記ファイバーを引き
回すためのスペースを前記SPM本体の周辺に必要とす
るため、小型化が困難であった。
【0013】前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡
は、前記プローブ顕微鏡部と前記光学顕微鏡部とは、一
体的に構成されているため、製造コストがかかり、非常
に高価である。また、前記光顕別軸一体型走査型プロー
ブ顕微鏡は、前記プローブ顕微鏡部による測定と、前記
光学顕微鏡部が有している検鏡法以外の検鏡法との組み
合わせで、試料を測定することが困難である。そのた
め、前記光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡は、別の
検鏡法の光学顕微鏡部と、前記プローブ顕微鏡部とを組
み合わせるためには、新しい別の装置を製造する必要が
ある。
【0014】上記課題を鑑みて、本発明の目的は、振動
の影響を受けにくい走査型プローブ顕微鏡を提供するこ
とである。
【0015】また、本発明の他の目的は、所望の複数の
検鏡法での測定し得る光学顕微鏡と、前記光学顕微鏡と
自由に組み合わし得る走査型プローブ顕微鏡とを有して
いる光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡を提供するこ
とである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、下
記の如く構成されている。
【0017】本発明の走査型プローブ顕微鏡は、前記試
料の表面を測定するように設けられた探針と、前記探針
を備えるカンチレバーと、前記カンチレバーを支持し、
前記探針に前記試料の表面を走査させる3次元スキャナ
と、前記3次元スキャナに支持され、前記カンチレバー
の変位を検出する変位検出機構と、前記探針が自身の光
軸上に配置された状態で、前記探針及び前記試料を観察
する観察機構と、前記探針が自身の光軸上に配置された
状態で、前記探針及び前記試料に対して照明用光を照射
する照明機構と、前記3次元スキャナ、観察機構、及
び、照明機構を支持するSPM本体と、を具備し、前記
照明機構は、前記SPM本体に収容され得る寸法を有し
ており、前記SPM本体に配置されていることを特徴と
する。
【0018】上記構成により、第1の発明の走査型プロ
ーブ顕微鏡は、前記照明機構をSPM本体に収容し得る
ため、SPM本体に照明用光を導くためのファイバーを
必要としない。このため、本発明の走査型プローブ顕微
鏡は、前記ファイバーにより振動を受けず、試料を安定
して測定し得る。また、本発明の走査型プローブ顕微鏡
は、前記ファイバーを有していないため、前記SPM本
体の周辺に、ファイバー引き回しのためのスペースを必
要としない。
【0019】前記課題を解決し目的を達成するために、
本発明の光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡は、下記
の如く構成されている。
【0020】本発明の光顕別軸一体型走査型プローブ顕
微鏡は、探針を有しており、前記探針を用いて前記試料
の表面を測定する走査型プローブ顕微鏡と、少なくとも
1つ以上の検鏡法を有する光学顕微鏡と、を具備してお
り、前記走査型プローブ顕微鏡は、自身を前記光学顕微
鏡に接続するための顕微鏡接続部を有し、前記顕微鏡接
続部は、前記光学顕微鏡に対して着脱自在に構成されて
いることを特徴とする。
【0021】上記構成により、本発明の光顕別軸一体型
走査型プローブ顕微鏡は、前記走査型プローブ顕微鏡を
前記光学顕微鏡に対して着脱自在に構成しているため、
前記走査型プローブ顕微鏡を取り付ける前記光学顕微鏡
の種類を任意に選定し得る。このため、本発明の走査型
プローブ顕微鏡は、前記走査型プローブ顕微鏡による表
面の測定と、任意の検鏡法による観察とを自由に組み合
わせることが出来る。また、本発明の光顕別軸一体型走
査型プローブ顕微鏡は、光学顕微鏡と走査型プローブ顕
微鏡とが一体的に構成されていないため、安価に製造し
得る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0023】(第1の実施の形態)まず、第一の実施の
形態に従った走査型プローブ顕微鏡1について図1を用
いて説明する。図1は、本実施の形態の走査型プローブ
顕微鏡1を示す概略的な断面図である。
【0024】本実施の形態の走査型プローブ顕微鏡1
は、探針20と、カンチレバー21と、3次元スキャナ
30と、変位検出機構40と、照明機構50と、観察機
構60と、SPM本体70と、XYステージを有してい
る。
【0025】前記XYステージ(図示せず)には、試料
90が載せられる。前記XYステージは、試料90を、
試料90の表面に沿った方向に移動させる。前記XYス
テージを移動させることで、探針20に対して、試料9
0を所望の位置に移動し得る。
【0026】探針20は、試料90の特性を測定し得る
ように、先端が試料90の表面と対面する位置に配置さ
れており、試料90に向けて延びている。探針20は、
前記試料90と前記先端とが、退避状態では、所定の距
離離間するように配置されている。なお、前記退避状態
とは、探針20と、試料90との間隔が、測定可能な間
隔まで達していない初期状態を指している。
【0027】カンチレバー21は、一端が探針20を固
定しており、他端が3次元スキャナ30に支持されてい
る。また、カンチレバー21は、水平面に対して傾斜し
て配置されている。
【0028】3次元スキャナ30は、支持部31と駆動
部32(例えば圧電体)と探針位置決め機構33とを有
している。支持部31は、探針位置決め機構33を支持
しているとともに、カンチレバー21の変位を検出する
変位検出機構40を支持している。
【0029】駆動部32は、一端が支持部31を固定し
ており、他端がSPM本体70に固定されている。駆動
部32は、探針20に試料90の表面上を走査するとと
もに、前記試料90の表面と直交する方向の位置を調整
し得るように、3次元的に駆動する。より詳しくは、駆
動部32は、試料90の表面に沿った方向ならびに前記
表面に直交する方向に駆動する。
【0030】探針位置決め機構33は、一端が支持部3
1に固定されており、他端にカンチレバー21の他端を
固定している。また、探針位置決め機構33は、駆動部
32と同一の方向に駆動することが出来、探針20の位
置を確定し得る。
【0031】変位検出機構40は、前記カンチレバーに
対して測定用光を照射する測定用光源41(例えばレー
ザーダイオード)と、カンチレバー21から反射した測
定用光を受光し、前記カンチレバーの変位を検出するポ
ジションディテクタである受光部42とを有している。
変位検出機構40は、測定用光源41から照射された測
定用光を、カンチレバー21に照射するために、ミラー
44と、ハーフミラー45とを有している。上記構成に
より、測定用光源41から出射された測定用光は、前記
ミラー44により反射され、ハーフミラー45を透過し
て、カンチレバー21の試料90の反対側の面に、照射
される。なお、測定用光源41は、自身の光軸と直交す
る方向に位置調整し得るように、測定用光源位置調整機
構43を有している。このため、測定用光源41は、カ
ンチレバー21の面に照射された測定用光のスポット
を、所望の位置に調整し得る。
【0032】受光部42は、カンチレバー21の面で反
射した測定用光を受光し、カンチレバー21の変位を検
出する。なお、自身の光軸と直交する方向に位置調整し
得るように、受光部位置調整機構46を有している。こ
のため、前記受光部42は、測定用光のスポットを自身
の基準位置(自身の略中央部)に照射されるように、位
置を調整し得る。
【0033】上述の構成により、変位検出機構40は、
測定用光源41と、受光部42とによりカンチレバー2
1の変位を検出する光テコセンサを構成している。
【0034】照明機構50は、SPM本体70に固定さ
れている。照明機構50は、試料90及びカンチレバー
21を照明する照明用光を照射する照明用光源51を有
している。照明機構50は、試料90及びカンチレバー
21に照明用光を導くために、レンズ52,ハーフミラ
ー53,対物レンズ54,ミラー55を有している。照
明用光源51から出射された照明用光は、レンズ52に
より平行光にされ、ハーフミラー53に反射され、対物
レンズを透過し、ミラー55により反射される。ミラー
55により反射された照明用光は、ハーフミラー45に
より反射され、試料90及びカンチレバー21に照射さ
れる。なお、照明用光源51は、LEDにより構成され
ており、SPM本体に収容され得る寸法を有している。
【0035】観察機構60は、撮像部61と、表示部6
2とを有している。撮像部61は、一端がSPM本体7
0に固定されている。撮像部61は、撮像素子にCCD
が用いられている。撮像部61は、自身の光軸と、探針
20の位置とが実質的に略一致するように配置され、探
針20及び試料90を観察する。なお、上記観察法のこ
とを、自身の光軸と、探針20の位置とが略一致してい
るため同軸観察という。本実施の形態においては、撮像
部61の光軸は、探針20の先端を通るように配置され
ている。観察機構60は、前記同軸観察をするために、
結像レンズ65を有している。前記撮像部61は、試料
90及び/又はカンチレバー21で反射した照明用光を
受光して、試料90及び/又はカンチレバー21を撮像
する。撮像部61に入射する照明用光は、具体的には、
以下のように進む。試料90及び/又はカンチレバー2
1を反射した前記照明用光は、ハーフミラー45により
反射され、続いてミラー55により反射され、対物レン
ズ54を透過し、ハーフミラー53を透過する。ハーフ
ミラーを透過した前記照明用光は、結像レンズ65を透
過して、撮像部61で結像する。表示部62は、撮像部
61に接続されており、撮像部61で撮像した像を表示
する。また、観察機構60は、試料90とカンチレバー
21との観察を選択的に行えるように、焦点調節機構6
3を有している。前記焦点調節機構63は、対物レンズ
54をこの対物レンズ54の光軸に沿って(紙面におい
て上下方向に)移動させることにより焦点を調節する。
具体的には、焦点調節機構63の駆動により、観察機構
60は、カンチレバー21に焦点を合わしたり、試料9
0に焦点を合わしたり出来る。
【0036】以下に本実施の形態に従った走査型プロー
ブ顕微鏡1の動作について説明する。
【0037】走査型プローブ顕微鏡1は、試料90の表
面の測定をする前に、変位検出機構40の初期設定をす
る。前記初期設定は、まず、観察機構60をカンチレバ
ー21に焦点を合わせ、観察しながら、測定用光源位置
調整機構43若しくは探針位置決め機構33により、カ
ンチレバー21上の測定用光のスポットの位置を所定の
位置に調整する。そして、前記初期設定では、受光部位
置調整機構46により、と受光部42上のスポット位置
を調整する。
【0038】前記初期設定が終了の後、続いて、測定部
位確定工程を行う。測定部位確定工程は、観察機構60
を試料90に焦点を合わせ、前記XYステージを用い
て、試料90の所望の測定部位を探針20の先端の位置
に合せる。なお、上記構成に示すように、観察機構60
の光軸は、探針の先端を通るため、表示部62の略中心
に探針20が位置する。このため、探針20の位置と、
試料90の測定部位との位置合わせを容易に行うことが
出来る。なお、このとき、探針20は、試料90を測定
し得る位置まで、試料90の表面に近接されていない退
避状態である。
【0039】前記測定部位確定工程が終了後、探針20
は、退避状態から、試料90の表面に対して測定可能の
距離まで近接されるアプローチ工程を行う。探針20
と、試料90とは、測定可能な状態であるときをアプロ
ーチ状態とする。なお、探針20を前記アプローチ状態
にすることをアプローチするという。また、探針20
を、前記アプローチ状態から退避状態にすることを退避
行動をするという。
【0040】このアプローチ工程が終了すると、試料9
0の表面の測定である測定工程を行う。なお、本実施の
形態において、前記照明機構をSPM本体に収容してい
るため、SPM本体に照明用光を導くためのファイバー
がない。このため、走査型プローブ顕微鏡1は、前記フ
ァイバーにより振動を受けず、試料を安定して測定し得
る。また、光源に小型のもの、例えばLEDを使用して
いるため、装置の小型化も実現している。また、本発明
の走査型プローブ顕微鏡は、前記ファイバーを有してい
ないため、前記SPM本体の周辺に、ファイバー引き回
しのためのスペースを必要としない。
【0041】なお、本実施の形態において、照明機構
は、同軸観察の照明用光として明視野照明を用いている
が、暗視野照明にしたり、撮像部61の光軸に対して斜
めに照射するような斜照明にしたりすることも可能であ
り、所望の観察がし得るならば照明方法において限定さ
れることはない。
【0042】また、本実施の形態において、撮像部61
の撮像素子は、CCDが用いられているが、CMOSセ
ンサなどの他の撮像素子を使用することも可能であり、
所望の所望の観察がし得るならば照明方法において限定
されることはない。
【0043】また、本実施の形態において、変位検出機
構40は、光テコセンサに構成されているが、光干渉方
式等を用いることも可能であり、カンチレバー21の変
位が検出し得るならば構成において限定されることはな
い。
【0044】なお、本実施の形態において、走査型プロ
ーブ顕微鏡1は、AFM(atomic force microscope)
により測定を行うように構成されているが、MFM(mag
neticforce microscope),STM(scanning tunneling micr
oscope)等により構成されることも可能であり、前記照
明機構がSPM本体70中に収容し得るように構成され
るならば限定されることはない。
【0045】(第2の実施の形態)以下に、第2の実施
の形態に従った走査型プローブ顕微鏡11について説明
する。なお、本実施の形態において、前述した本発明の
第1の実施の形態に従った走査型プローブ顕微鏡1と同
じ構成部材は、この走査型プローブ顕微鏡1の同じ構成
部材を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明
は省略する。
【0046】本実施の形態に従った走査型プローブ顕微
鏡11は、照明機構50’の構成が異なっている。照明
機構50’は、図示しない照明用光源駆動回路を有して
いる。前記照明用光源駆動回路は、前記照明用光源の光
量を調節する光量制御部である。このため、本実施の形
態に従った走査型プローブ顕微鏡11は、前述の試料9
0の表面の測定時及び探針20の前記アプローチ工程時
に、自動的に照明光の光量を減じる/又は消灯させ得
る。
【0047】上記構成により、本実施の形態に従った走
査型プローブ顕微鏡11は、試料90の測定中及びアプ
ローチ中に、前記照明用光が受光部42に入射すること
を防ぎ、より確実に前記測定並びにアプローチが行え
る。
【0048】なお、前記照明用光駆動回路は、手動によ
り光量を調整し得るように構成することも可能であり、
前述の試料90の表面の測定時及び探針20の前記アプ
ローチ工程時に、手動により、前記観察用光を所望の光
量に調節又は消灯し得るように構成することも可能であ
る。
【0049】(第3の実施の形態)以下に、第3の実施
の形態に従った走査型プローブ顕微鏡12を図2を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従った走査型プローブ顕微
鏡1と同じ構成部材は、この走査型プローブ顕微鏡1の
同じ構成部材を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳
細な説明は省略する。
【0050】図2は、本実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡12を示す概略的な断面図である。本実施の形態の
走査型プローブ顕微鏡12は、第1の実施の形態の走査
型プローブ顕微鏡1の構成部材に加えて、さらに、変位
検出機構40は、光学フィルター47を有しており、照
明機構50は、光フィルター56を有している。
【0051】光学フィルター47は、受光部42の前に
配置されている。光学フィルター47は、測定用光源4
1の出射する測定用光の波長域の光のみを通すように構
成されている。具体的には、例えば、測定用光の発光波
長が680nmの場合、光学フィルター47は、660
nm以上のみの発光波長を透過する性質を有すように構
成する。
【0052】光学フィルター56は、照明用光源51の
出射口の前に配置されている。光学フィルター56は、
測定用光源41の出射する測定用光の波長域以外の光の
みを通すように構成されている。具体的には、例えば、
測定用光の発光波長が680nmの場合、光学フィルタ
ー56は、660nm以下のみの発光波長を透過する性
質を有すように構成する。
【0053】上記構成により、本実施の形態の走査型プ
ローブ顕微鏡12は、光学フィルター47により、カン
チレバー21で反射した照明用光の迷光などの外乱光が
受光部42に入射することが防がれる。また、本実施の
形態の走査型プローブ顕微鏡12は、光学フィルター5
6を有しているため、さらに受光部42に照明用光の迷
光などの外乱光が入射することが防がれる。従って、本
実施の形態の走査型プローブ顕微鏡12は、安定してカ
ンチレバー21の変位検出を行うことが出来る。
【0054】なお、本実施の形態の走査型プローブ顕微
鏡12は、光学フィルター47,56を有しているが、
少なくともどちらか一方を有しているだけでも、カンチ
レバーの変位検出の安定性を向上させ得るが、好ましく
は両方を有する。
【0055】また、本実施の形態の走査型プローブ顕微
鏡12は、測定用光の発光波長が680nmの場合にお
いて説明しているが、他の発光波長の場合においても受
光部42に外乱光が入射することを防ぐように光学フィ
ルター47,56を構成し得れば他の発光波長に対応さ
せ得ることはいうまでもない。
【0056】また、本実施の形態の走査型プローブ顕微
鏡12は、照明用光の発光波長のうち、測定光の発光波
長域を取り除くために光学フィルター56を有している
が、照明用光源51自体の特性を変更して、光学フィル
ター56を省略することも可能である。具体的には、測
定用光の発光波長が680nmの場合、照明用光源51
は、660nm以上の発光波長を含まない発光特性を有
すように構成される。例えば、上記特性を有している照
明用光源51は、緑色LEDである。
【0057】(第4の実施の形態)以下に、第4の実施
の形態に従った走査型プローブ顕微鏡13を図3及び図
4(a)(b)を参照して説明する。なお、本実施の形
態において、前述した本発明の第1の実施の形態に従っ
た走査型プローブ顕微鏡1と同じ構成部材は、この走査
型プローブ顕微鏡1の同じ構成部材を指摘した参照符号
を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0058】図3は、本実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡13を示す概略的な断面図である。図4(a)
(b)は、表示部を示す概略図である。
【0059】本実施の形態の走査型プローブ顕微鏡13
は、第1の実施の形態の走査型プローブ顕微鏡1の構成
部材に加えて、さらに、クロスライン発生器66を有し
ている。
【0060】クロスライン発生器66は、表示部62
に、図4(a)(b)に示すような2つの破線が交わっ
ているクロスラインを表示する。
【0061】以下に、本実施の形態に従った走査型プロ
ーブ顕微鏡13の動作について説明する。本実施の形態
の走査型プローブ顕微鏡13は、第1の実施の形態に示
すように前記初期設定を行う。このとき、観察機構60
の焦点は、焦点調整機構63により、退避状態のカンチ
レバー21に合わされている。続いて行う前記測定部確
定工程の前に、探針20の位置を記憶する位置記憶工程
を行う。
【0062】前記位置記憶工程は、図4(a)中に示す
ように、前記初期設定により確定した探針20の位置に
前記クロスラインの中心(前記2つの破線の交点)を合
せる。なお、図4中において、測定用光のスポットの位
置を参照符号80、クロスラインを参照符号57aで指
摘している。このことにより、表示部62には、明示的
に探針の位置が示される(即ち、探針の位置が記憶され
る)。このように、クロスライン発生器66は、前記探
針の位置を記憶できるため、位置記憶部であるといえ
る。このとき観察機構60の焦点は、カンチレバー21
に合わされている。なお、クロスラインの中心は、探針
20の先端の位置にすることが好ましい続いて、前記測
定部位確定工程が行われる。このとき、観察機構60の
焦点は、カンチレバー21から試料90の表面に変更さ
れている。なお、図4(b)中において、所望の測定部
位を円81で示している。このため、表示部62には、
図4(b)中に示すように、カンチレバー21は映ら
ず、試料90の表面のみが表示される。しかし、前述の
ようにして探針20の位置がクロスラインにより示され
ているため、探針20の位置と、試料90の所望の測定
部位との位置合わせを容易に行うことが出来る。
【0063】なお、本実施の形態において、探針20の
位置を記憶するために、表示部62にクロスラインを印
として表示するように構成されているが、探針の先端を
示すように、点などの印を表示することも可能であり、
探針20の位置を記憶し得れば、表示する印の形状にお
いて限定されることはない。
【0064】(第5の実施の形態)以下に、第5の実施
の形態に従った光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡2
00を図5及び図6を参照して説明する。なお、本実施
の形態において、前述した本発明の第1の実施の形態に
従った走査型プローブ顕微鏡1と同じ構成部材は、この
走査型プローブ顕微鏡1の同じ構成部材を指摘した参照
符号を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0065】図5は、光顕別軸一体型走査型プローブ顕
微鏡200を示す概略的な斜視図である。図6は、光顕
別軸一体型走査型プローブ顕微鏡200を示す概略的な
斜視図である。
【0066】光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡20
0は、光学顕微鏡100と、走査型プローブ顕微鏡14
とを有している。
【0067】図5中に示されている光学顕微鏡100
は、公知の光学顕微鏡である。光学顕微鏡100は、対
物レボルバー110,3眼鏡筒120,鏡基130、X
Yステージ150,及びZステージ160を有してい
る。
【0068】対物レボルバー110は、複数の検鏡法で
試料90の観察が行い得るように複数の対物レンズを有
しており、前記対物レンズを選択的に使用し得る。
【0069】3眼鏡筒120は、CCDなどの撮像機構
121が取り付けられている。前記撮像機構121は、
表示装置122に接続され、光学顕微鏡100により観
察された観察部位を表示する。
【0070】鏡基130は、前記対物レボルバー110
を接続する対物レボルバー接続部111、3眼鏡筒12
0を接続する3眼鏡筒接続部124、及びDICプリズ
ム(図示せず)を接続するプリズム接続部140を有し
ている。
【0071】3眼鏡筒接続部124は、丸アリを有して
いる。3眼鏡筒接続部124は、この丸アリにより、3
眼鏡筒120と接続されている。
【0072】XYステージ150は、Zステージ160
により支持されており、光学顕微鏡100の対物レンズ
と対面する位置に配置されている。XYステージ150
には、試料90が配置される。XYステージ150は、
試料90を試料90の表面に沿った方向に移動し得る。
【0073】Zステージ160は、XYステージ150
の試料90が配置される面と反対側(紙面において下)
に配置されている。Zステージ160は、XYステージ
150を介して試料90を、XYステージ150の試料
90が配置される面に対して直交する方向(紙面におい
て上下方向)に移動させるように駆動する。このZステ
ージ160の駆動により、SPM本体70は、XYステ
ージ150との間隔を調整する。前記間隔の調整によ
り、探針20は、試料90にアプローチ及び退避行動を
行い得る。
【0074】走査型プローブ顕微鏡14は、第1の実施
の形態で説明した探針20と、カンチレバー21と、3
次元スキャナ30と、変位検出機構40と、照明機構5
0と、観察機構60と、SPM本体70とを有してい
る。さらに、走査型プローブ顕微鏡14は、Zステージ
72と、顕微鏡接続部73とを有している。
【0075】Zステージ72は、一側面が走査型プロー
ブ顕微鏡14のSPM本体70を固定しており、他側面
が顕微鏡接続部73に固定されている。Zステージ72
は、Zステージ160と同様に、上下方向に駆動する。
この駆動は、Zステージ160の駆動と同様に、探針2
0を、試料90にアプローチ及び退避行動を行わせ得
る。
【0076】顕微鏡接続部73は、一端がZステージ7
2を固定しており、他端が取り付けアリフレーム74を
有している。取り付けアリフレーム74は、3眼鏡筒接
続部124と接続可能な丸アリを有している。取り付け
アリフレーム74は、3眼鏡筒接続部124と、3眼鏡
筒120との間に配置され、鏡基130に取り付けられ
る。この取り付けにより、探針20は、光学顕微鏡10
0の測定位置に対して所定の間隔を有するように配置さ
れる。この顕微鏡接続部73により、図6中に示すよう
に、光学顕微鏡100と、走査型プローブ顕微鏡14と
は、接続される。前記接続は、取り外し可能になされて
いる。
【0077】以下に、本実施の形態に従った光顕別軸一
体型走査型プローブ顕微鏡200の動作について説明す
る。
【0078】試料90は、光学顕微鏡100により、所
望の検鏡法で観察される。本実施の形態の光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200は、この光学顕微鏡10
0による観察のち、XYステージ150を駆動させ、走
査型プローブ顕微鏡14の探針20の位置に、光学顕微
鏡100での観察部位を移動させる。この際、走査型プ
ローブ顕微鏡14は、観察機構60により試料90の表
面を観察し、確実に、探針20の位置と、光学顕微鏡1
00での観察部位とを位置合わせし得る。
【0079】上記構成により、本実施の形態の光顕別軸
一体型走査型プローブ顕微鏡200は、走査型プローブ
顕微鏡14を光学顕微鏡100に対して着脱自在に構成
しているため、走査型プローブ顕微鏡14を取り付ける
光学顕微鏡の種類を任意に選定し得る。このため、光顕
別軸一体型走査型プローブ顕微鏡200は、走査型プロ
ーブ顕微鏡14による試料90の表面の測定と、接続さ
れた光学顕微鏡の種類に従った任意の検鏡法による観察
とを自由に組み合わせることが出来る。また、本実施の
形態の光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡200は、
光学顕微鏡100と走査型プローブ顕微鏡14とが一体
的に構成されていないため、安価に製造し得る。
【0080】なお、本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200は、走査型プローブ顕微鏡14
を光学顕微鏡100に接続するために、光学顕微鏡10
0自身の部品を取り付ける既存の取り付け部である3眼
鏡筒取り付け部124を利用しているため、光学顕微鏡
100に特別な加工をすることなく、所望の種類の光学
顕微鏡と組み合わせて使用し得る。
【0081】また、本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200は、走査型プローブ顕微鏡14
を光学顕微鏡100に接続するために、上記のように既
存の取り付け部を利用しているが、光学顕微鏡100
に、走査型プローブ顕微鏡を取り付けのための専用の取
り付け部を設けて、走査型プローブ顕微鏡を取り付ける
ことが可能であることは言うまでもない。
【0082】なお、本実施の形態の走査型プローブ顕微
鏡14において、照明機構50の照明用光源は、SPM
本体に収容し得る小型のもの、例えばLEDを使用する
ことが好ましい。前記照明用光源にLEDなどの小型の
光源を利用した場合、走査型プローブ顕微鏡14は、小
型化が可能であるとともに、測定中に振動が受けにくく
構成され得る。この結果、上記構成の走査型プローブ顕
微鏡14を有している光顕別軸一体型走査型プローブ顕
微鏡200は、小型化が可能であるとともに、測定中に
振動が受けにくく構成され得る。
【0083】また、本実施の形態に従った光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200は、走査型プローブ顕微
鏡14のZステージ72を、電動で駆動し、探針20の
試料90へのアプローチ並びに退避行動を行い得る。
【0084】なお、本実施の形態に従った光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200は、XYステージ150
を位置座標指示可能な電動ステージで構成することによ
り、光学顕微鏡100の光軸と、光顕同軸の走査型プロ
ーブ顕微鏡14の光軸(探針20の位置)との光軸間の
相対座標を記憶させて、探針20の位置と、光学顕微鏡
100での観察部位とをより精度良く位置決めし得る。
【0085】また、本実施の形態に従った光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200は、図9に示すような、
光軸間移動機構151を有することも可能である。光軸
間移動機構151は、基台152と、試料台153とを
有している。基台152は、XYステージ150上に配
置されており、試料台153を所定の方向でかつ所定距
離移動可能に支持している。試料台153は、試料90
が載せられる。光顕同軸の走査型プローブ顕微鏡の光軸
(探針20の位置)とが、所定の間隔で配置されている
場合、光軸間移動機構151により、探針20の位置
と、光学顕微鏡100での観察部位とは、容易に位置決
めし得る。また、光軸間移動機構151は、カンチレバ
ーの交換により、前記光軸間のずれを補正する微調整機
構を有することで、さらに再現よく前記位置決めをし得
る。
【0086】また、本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200は、落射、倒立、透過、明視
野、暗視野、微分干渉、位相差、共焦点、等の検鏡法を
有している光学顕微鏡100と、走査型プローブ顕微鏡
14とを組み合わせ得ることはもちろんのこと、測定顕
微鏡、レーザー走査顕微鏡、紫外光観察顕微鏡などにも
走査型プローブ顕微鏡14を組み合わせ得る。
【0087】また、本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200において、走査型プローブ顕微
鏡14は、光学顕微鏡100に取り付けた状態で出荷す
ることも可能であるし、出荷後に取り付けて利用するこ
とも可能である。また、走査型プローブ顕微鏡14が取
り外された光学顕微鏡100が、通常通り使用し得るこ
とはいうまでもない。
【0088】なお、本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200において、において、走査型プ
ローブ顕微鏡14は、AFM(atomic force microscop
e)により測定を行うように構成されているが、MFM
(magnetic force microscope),STM(scanning tunneling
microscope)等により構成されることも可能であり、光
軸顕微鏡100と着脱自在に接続し得るように構成され
るならば限定されることはない。
【0089】以下に本実施の形態の光顕別軸一体型走査
型プローブ顕微鏡200の変形例を示す。
【0090】(変形例1)本実施の形態の光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200において、走査型プロー
ブ顕微鏡14の顕微鏡接続部73は、3眼鏡筒接続部1
24に接続し得るように構成したが、本変形例の走査型
プローブ顕微鏡15は、図7(a)中に示すように、顕
微鏡接続部73aを対物レボルバー接続部111に接続
し得るように構成している。具体的には、顕微鏡接続部
73aの取り付けアリフレーム74aは、対物レボルバ
ー接続部111に接続し得る形状を有している。
【0091】(変形例2)本実施の形態の光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200において、本変形例の走
査型プローブ顕微鏡16は、図7(b)中に示すよう
に、顕微鏡接続部73bをプリズム接続部140に接続
し得るように構成している。具体的には、顕微鏡接続部
73bの取り付け穴フレーム74bは、DICプリズム
が取り付けられ得るプリズム接続部140に接続し得る
形状を有している。
【0092】なお、上記変形例1及び2において、光顕
別軸一体型走査型プローブ顕微鏡200は、光学顕微鏡
100自身の部品を取り付ける対物レボルバー接続部1
11並びにプリズム接続部140を、走査型プローブ顕
微鏡15,16の接続のために利用している。しかし、
光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡200は、プリズ
ム接続部140にDICプリズムを接続し、対物レボル
バー接続部111に走査型プローブ顕微鏡15を接続す
るなどのように、光学顕微鏡100の本来の機能を損な
うことなく利用し得る。
【0093】また、本実施の形態及び変形例1,2の走
査型プローブ顕微鏡14,15,16は、上記3眼鏡筒
接続部124,対物レボルバー接続部111.プリズム
接続部140を利用して接続されているが、上記3つの
接続部に限らず、光学顕微鏡100の各機構、各部材の
取り付け機構を利用して、光学顕微鏡100に接続する
ことも可能である。
【0094】(変形例3)また、本実施の形態の光顕別
軸一体型走査型プローブ顕微鏡200において、図5及
び図6中に示されている光学顕微鏡100は、鏡基13
0に対物レボルバー110が支持される構成となってい
るが、レーザー顕微鏡や測定顕微鏡のように、図7
(c)中に示されるような対物レボルバー110を上下
し得るZステージ131が設けられている光学顕微鏡も
存在する。このとき、対物レボルバー110並びに3眼
鏡筒120は、Zステージ131により移動される移動
本体132に接続されている。光学顕微鏡100が前述
のような構成の場合、走査型プローブ顕微鏡17は、移
動本体132に接続される。
【0095】上記構成により、本実施の形態の光顕別軸
一体型走査型プローブ顕微鏡200において、走査型プ
ローブ顕微鏡17は、探針20の試料90へのアプロー
チ並びに退避行動にZステージ131を用いることが出
来、Zステージ72を省略することが可能である。
【0096】なお、図5及び図6中に示されている光学
顕微鏡100は、Zステージ160を用いて試料90へ
焦点を合せるが、前記構成の光学顕微鏡100は、試料
90への焦点を合せるために、Zステージ160ではな
く、Zステージ131を用い得る。
【0097】(変形例4)本実施の形態の光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡200において、本変形例の走
査型プローブ顕微鏡18は、図8(a)及び(b)中に
示すように、Zステージ160を介して光学顕微鏡10
0に接続されている。走査型プローブ顕微鏡18の顕微
鏡接続部73cは、ベースプレート154と、XYステ
ージ155と、支持フレーム156とを有している。
【0098】ベースプレート154は、光学顕微鏡10
0のZステージ160に固定されている。また、ベース
プレート154には、XYステージ155と支持フレー
ム156が固定されている。支持フレーム156は、3
つの柱を有しており、前記3つの柱によりZステージ7
2を介して走査型プローブ顕微鏡18を支持している。
ベースプレート154において、前記3つの柱に囲まれ
た領域に、XYステージ155が配置されている。支持
フレーム156に支持された走査型プローブ顕微鏡18
は、XYステージ155と対面する位置に位置してお
り、退避状態において、XYステージ155と所定の間
隔(高さ方向の間隔)があけられている。
【0099】XYステージ155は、本実施の形態で説
明したXYステージ150と同様に、動作し、観察機構
60を用いて、探針20の位置と、光学顕微鏡100で
の観察部位とを位置合わせし得る。
【0100】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0101】
【発明の効果】本発明は、振動の影響を受けにくい光顕
同軸走査型プローブ顕微鏡を提供する。
【0102】また、本発明は、所望の複数の検鏡法での
測定し得る光学顕微鏡と、前記光学顕微鏡と自由に組み
合わし得る走査型プローブ顕微鏡とを有している光顕別
軸一体型走査型プローブ顕微鏡を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡を示す概略的な断面図である。
【図2】図1は、第3の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡を示す概略的な断面図である。
【図3】図3は、第4の実施の形態の走査型プローブ顕
微鏡を示す概略的な断面図である。
【図4】図4(a)は、表示部を示す概略図である。図
4(b)は、表示部を示す概略図である。
【図5】図5は、第4の実施の形態に従った光顕別軸一
体型走査型プローブ顕微鏡を示す概略的な分解斜視図で
ある。
【図6】図6は、図5の光顕別軸一体型走査型プローブ
顕微鏡を示す概略的な斜視図である。
【図7】図7(a)は、顕微鏡接続部の変形例を示す斜
視図である。図7(b)は、顕微鏡接続部の変形例を示
す斜視図である。図7(c)は、第4の実施の形態の光
顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡の変形例を示す斜視
図である。
【図8】図8(a)は、第4の実施の形態の光顕別軸一
体型走査型プローブ顕微鏡の変形例を示す分解斜視図で
ある。図8(b)は、第4の実施の形態の光顕別軸一体
型走査型プローブ顕微鏡の変形例を示す斜視図である。
【図9】図9は、光軸間移動機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11,12,13,14,15,16,17,18
走査型プローブ顕微鏡 20 探針 21 カンチレバー 30 3次元スキャナ 40 変位検出機構 41 測定用光源 42 受光部 47、56 光学フィルター 50 照明機構 51 照明用光源 60 観察機構 70 SPM本体 72 Zステージ 73、73a、73b、73c 顕微鏡接続部 74、74a 取り付けアリフレーム 74b 取り付け穴フレーム 90 試料 100 光学顕微鏡 110 対物レボルバー 120 3眼鏡筒 130 鏡基 150 XYステージ 160 Zステージ 200 光顕別軸一体型走査型プローブ顕微鏡
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G12B 21/20 G12B 1/00 601G Fターム(参考) 2F065 AA06 AA09 CC00 DD14 EE00 FF09 GG06 GG07 GG12 HH12 JJ01 JJ08 JJ16 LL00 LL04 LL12 LL22 PP04 PP12 QQ23 SS02 SS13 TT02 2F069 AA60 DD09 FF01 GG04 GG62 HH05 JJ08 LL03 MM23 MM32 2H052 AA07 AC04 AC28 AC33 AF02 AF11 AF23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前記試料の表面を測定するように設けら
    れた探針と、 前記探針を備えるカンチレバーと、 前記カンチレバーを支持し、前記探針に前記試料の表面
    を走査させる3次元スキャナと、 前記3次元スキャナに支持され、前記カンチレバーの変
    位を検出する変位検出機構と、 前記探針が自身の光軸上に配置された状態で、前記探針
    及び前記試料を観察する観察機構と、 前記探針が自身の光軸上に配置された状態で、前記探針
    及び前記試料に対して照明用光を照射する照明機構と、 前記3次元スキャナ、観察機構、及び、照明機構を支持
    するSPM本体と、を具備し、 前記照明機構は、前記SPM本体に収容され得る寸法を
    有しており、前記SPM本体に配置されていることを特
    徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記照明機構は、照明用光源を有してお
    り、前記照明用光源は、LEDであることを特徴とする
    請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記変位検出機構は、前記カンチレバー
    に対して測定用光を照射する測定用光源と、前記カンチ
    レバーから反射した測定用光を受光し、前記カンチレバ
    ーの変位を検出する受光部とを有していることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記照明機構は、照明用光源の光量を制
    御する光量制御部を有していることを特徴とする請求項
    3に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記変位検出機構は、測定用光源の発光
    波長域の光のみを透過する光学フィルターを有している
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記照明機構は、照明用光源の出射する
    光のうち測定用光源の発光波長域以外の光のみを透過す
    る光学フィルターを有していることを特徴とする請求項
    3乃至5のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  7. 【請求項7】 前記照明機構の照明用光源は、前記測定
    用光源の発光波長域以外の光のみを出射することを特徴
    とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の走査型プ
    ローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記観察機構は、前記カンチレバーと前
    記試料とに焦点を合わす焦点調整部と、前記焦点調整部
    により焦点が合っている前記カンチレバー又は前記試料
    を表示する為の表示部と、前記カンチレバーに焦点を合
    わした際に、前記探針の位置を記憶する位置記憶部とを
    有しており、 前記表示部は、前記焦点調整部により前記試料に焦点が
    ある際に、前記試料の表面とともに前記位置記憶部によ
    り記録された前記探針の位置を表示することを特徴とす
    る請求項1乃至7のいずれか1項に記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  9. 【請求項9】 探針を有しており、前記探針を用いて前
    記試料の表面を測定する走査型プローブ顕微鏡と、 少なくとも1つ以上の検鏡法を有する光学顕微鏡と、 を具備しており、 前記走査型プローブ顕微鏡は、自身を前記光学顕微鏡に
    接続するための顕微鏡接続部を有し、 前記顕微鏡接続部は、前記光学顕微鏡に対して着脱自在
    に構成されていることを特徴とする光顕別軸一体型走査
    型プローブ顕微鏡。
  10. 【請求項10】 前記走査型プローブ顕微鏡は、前記顕
    微鏡接続部により、前記光学顕微鏡自身の部品を取り付
    ける取り付け部に着脱自在に取り付けられることを特徴
    とする請求項9に記載の光顕別軸一体型走査型プローブ
    顕微鏡。
  11. 【請求項11】 前記走査型プローブ顕微鏡は、前記試
    料及び探針を観察するための観察機構を有しており、前
    記観察機構は、自身の光軸上に前記探針が配置された状
    態で、前記光学顕微鏡で観察した部位と同一の部位と、
    前記走査型プローブ顕微鏡の前記探針の位置とを位置あ
    わせするための前記試料の表面の観察に用いることを特
    徴とする請求項9又は10に記載の光顕別軸一体型走査
    型プローブ顕微鏡。
  12. 【請求項12】 前記走査型プローブ顕微鏡は、前記探
    針及び前記試料に対して照明用光を照射する照明機構を
    有しており、前記照明機構は、照明用光源を有し、前記
    照明用光源は、LEDであることを特徴とする請求項9
    乃至11のいずれか1項に記載の光顕別軸一体型走査型
    プローブ顕微鏡。
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