JPH07173942A - 屋根のジャッキ装置およびリフトアップ方法 - Google Patents

屋根のジャッキ装置およびリフトアップ方法

Info

Publication number
JPH07173942A
JPH07173942A JP31971593A JP31971593A JPH07173942A JP H07173942 A JPH07173942 A JP H07173942A JP 31971593 A JP31971593 A JP 31971593A JP 31971593 A JP31971593 A JP 31971593A JP H07173942 A JPH07173942 A JP H07173942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lift
pin
post
cylinder
roof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31971593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3038567B2 (ja
Inventor
Takesuke Suzuki
威祐 鈴木
Yutaka Oi
裕 大井
Teruo Yomo
照雄 四方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Corp
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Gumi Ltd, Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Hazama Gumi Ltd
Priority to JP5319715A priority Critical patent/JP3038567B2/ja
Publication of JPH07173942A publication Critical patent/JPH07173942A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3038567B2 publication Critical patent/JP3038567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ安価なリフトアップシリンダの推力
を利用して、リフトアップポストに沿って、傾きや変位
なく、確実に屋根を設定階上部へ設置施工可能にする。 【構成】 屋根梁17を支承する支承部材16を垂直に
設立されたリフトアップポスト4に沿って昇降可能に設
け、上記リフトアップポスト4に設けられた複数のピン
孔5のいずれかに選択的に角ピン29,31を自在に抜
き差しする第一のピン作動機構30を、上記支承部材1
6に駆動手段によって水平作動可能に設け、該支承部材
16の一端に垂直方向に伸縮作動するリフトアップシリ
ンダ24を取り付け、該リフトアップシリンダ24の他
端には、上記ピン孔5のいずれかに選択的にピン29,
31を自在に抜き差しする第二のピン作動機構28を取
り付けて、上記第一のピン作動機構30の作動、上記リ
フトアップシリンダ24の伸縮および第二のピン作動機
構28の作動により、上記支承部材16を上記リフトア
ップポスト4に沿って昇降可能な構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、施工階が高くなるに
従って先行構築した屋根をリフトアップして屋根付建物
を構築するのに利用される屋根のジャッキ装置およびリ
フトアップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、施工階が高くなるにつれて先
行構築した屋根をリフトアップする技術が高層建築物の
構築に広く採用されている。この技術によれば、大型ジ
ャッキを用いて一層(一階)分以上をリフトアップし、
また、盛り替え作業では、部材の製作誤差,施工誤差な
どによる施工階に対する屋根の位置ずれを調整して、リ
フトアップポストを設置させるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように一層分以上をリフトアップする場合には、使用す
るジャッキが大掛かりで高価になり、さらに作業性が悪
いという問題点があった。
【0004】一方小型ジャッキでは、鉛直,水平荷重を
支える仮設ポストが必要になり、その建て込み,盛り替
え作業が煩雑になるなどの問題点があった。
【0005】また、上記盛り替え作業において、施工階
に対する屋根の位置ずれを調整して、リフトアップポス
トを設置する場合には、屋根の水平変位を小さくする作
業をいかに早く,確実に行なうかということが大きな課
題となっていた。
【0006】本発明は上記のような従来の問題点に着目
してなされたものであり、小型かつ安価なリフトアップ
シリンダの推力を利用して、リフトアップポストに沿っ
て、傾きや変位なく、確実に屋根を設定階上部へ設置施
工することができる屋根のジャッキ装置およびリフトア
ップ方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る屋
根梁のジャッキ装置は、屋根を支承する支承部材を垂直
に設けられたリフトアップポストに沿って昇降可能に設
け、上記リフトアップポストに設けられた複数のピン孔
のいずれかに選択的にピンを自在に抜き差しする第一の
ピン作動機構を、上記支承部材に駆動手段によって水平
作動可能に設け、上記支承部材の一端に垂直方向に伸縮
作動するリフトアップシリンダを取り付け、該リフトア
ップシリンダの他端には、上記ピン孔のいずれかに選択
的にピンを自在に抜き差しする第二のピン作動機構を取
り付けて、上記第一のピン作動機構の作動、上記リフト
アップシリンダの伸縮および第二のピン作動機構の作動
により、上記支承部材を上記リフトアップポストに沿っ
て昇降可能にしたものである。
【0008】請求項2の発明に係る屋根のリフトアップ
方法は、リフトアップポストを下部上段支持機構および
下部下段支持機構によって二つの階に着脱自在に保持さ
せ、屋根を支持する支承部材に取り付けられた第一のピ
ン作動機構および上記支承部材にリフトアップシリンダ
を介して取り付けられた第二のピン作動機構の各ピン
を、上記リフトアップシリンダの伸縮作動に前後して上
記リフトアップポスト上の複数の各ピン孔に抜き差しし
ながら、上記支承部材をリフトアップポストに沿ってリ
フトアップさせた後、更に上階の柱および梁等を施工す
る。
【0009】続いて、第一のピン作動機構および第二の
ピン作動機構の各ピンを、上記リフトアップシリンダの
伸縮作動に前後して選択された上記各ピン孔に抜き差し
しながら、リフトアップポストに沿って上記屋根を下降
させて、上記施工階の柱上に支持させ、次に上記柱に反
力をとりながら、上記各角ピンのピン孔への抜き差しお
よびリフトアップシリンダの伸縮動作によって、リフト
アップポストを上昇させた後、上記下部上段支持機構お
よび下部下段支持機構を更に上階の本設の小梁に固定し
て盛り替えを行なうようにしたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明における屋根のジャッキ装置
は、先行構築された屋根を、リフトアップポストに沿っ
て昇降する支承部材上に支承させておき、この支承部材
に設けた第一のピン作動機構とその支承部材に小型かつ
安価なリフトアップシリンダを介して取り付けられた第
二のピン作動機構とによって、これら各機構に設けたピ
ンを上記リフトアップポストに設けた複数のピン孔に抜
き差しして、上記リフトアップシリンダの伸縮動作とと
もに、リフトアップポストに対して屋根を、また、この
屋根に対してリフトアップポストを、それぞれ昇降作動
させながら、屋根を最上の施工階へ設置可能にする。
【0011】請求項2の発明における屋根のリフトアッ
プ方法は、屋根の支承部材に設けた第一のピン作動機構
およびその支承部材にリフトアップシリンダを介して取
り付けられた第二のピン作動機構による各ピンの、リフ
トアップポスト上の各ピン孔への抜き差しと、上記リフ
トアップシリンダの伸縮とによって、屋根をリフトアッ
プポスト上に尺取虫のように昇降させて位置決めし、一
方リフトアップポストを施工階に支持させた屋根によっ
て昇降させて位置決めし、かかる作業を施工階の複数箇
所にて、同時並行的に、かつ自動的に実施する。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図にしたがっ
て説明する。図1〜図4はこの発明のジャッキ装置を作
動の前後に亘って示す正面図であり、同図において、1
a,1bは屋根のリフトアップ施工によって上階へ積層
施工された柱、2a,2bは同じく大梁である。
【0013】また、これらの対向する大梁2a,2bの
それぞれ、またはこれらの大梁2a,2bとこれらの間
に渡された小梁との間には、一定の間隔をおいて、一対
の小梁3a,3bが渡されて、これらが互いに溶接また
はボルト締めなどにより固定されている。
【0014】さらに、4は各階の上記小梁3a,3b間
に垂直に設けられたリフトアップポストであり、このリ
フトアップポスト4には、これの長さ方向に矩形の、具
体的には横長の長方形のピン孔5が多数設けられてい
る。そして、このリフトアップポスト4の下部の上下2
箇所には、このリフトアップポスト4を上記各階の大梁
2a,2bに対応する小梁3a,3bに固定するための
下部上段支持機構6および下部下段支持機構7が取り付
けられている。
【0015】上記下部上段支持機構6は、例えばリフト
アップポスト4に取り付けられた一対のブラケット8上
の軸9に、図3に示すように、各一の開閉片10を下方
へ折りたたみ可能に枢支したものであり、小梁3bにリ
フトアップポスト4を固定する場合には、これらの開閉
片10の一部が、その小梁3bに対しボルトなどの締結
具11により水平方向に変位しないように固定される。
【0016】また、これらの開閉片10は図1のように
開いたときには、一対の小梁3b上に架設され、後述の
ように閉じたときはその全体幅が縮まって、各小梁3
b,3b間を通過できるサイズに折り畳まれる。
【0017】一方、上記下部下段支持機構7はリフトア
ップポスト4の下端に、1つの軸12を中心に略90度
の角度で跳ね上げ可能に回動板14を枢支したものから
なり、これがリフトアップポスト4上に取り付けられた
モートルシリンダ13の駆動力を連杆15を介して受け
て、リフトアップポスト4に対し、図3に示すように略
平行に回動されたり、図1に示すように略垂直に回動さ
れたりする。
【0018】ここで、この回動片14は図1のように開
いたときは、一対の小梁3a上に落下しないように載架
され、かつボルトなどの締結具によって、水平方向,垂
直方向にずれることがないように固定される。一方、後
述のように閉じてリフトアップポスト4に対し並行にし
た場合には、各小梁3a,3b間を通過できるサイズに
折り畳まれることになる。
【0019】また、図5および図6にも詳細に示すよう
に、16は先行構築された屋根の屋根梁17を支承する
支承部材で、これが例えば所定長のH型鋼などからな
り、この支承部材16の上下部には、支持台18,19
を介してスプリングにより弾持されたロール20,21
を持ったガイド機構22,23が、図7に示すように、
リフトアップポスト4の4側面に対向するように2基ず
つ取り付けられ、上記各ロール20,21はリフトアッ
プポスト4の外側面(左右側面)に沿って走行可能にさ
れ、かつスプリング23aにより弾持されて、後述のよ
うにリフトアップポスト4および支承部材16の一方に
対する他方の昇降移動を摩擦抵抗少なく円滑にするほ
か、リフトアップポスト4の傾きを防止し、リフトアッ
プシリンダの推力負担を軽減する。
【0020】図5において、24は伸縮作動する油圧シ
リンダなどからなるリフトアップシリンダであり、これ
の一端が支承部材16にヒンジ結合部25を介して回動
可能に保持され、他端には矩形リング状の取付枠26が
ヒンジ結合部27を介して支持されている。そして、こ
の取付枠26にはリフトアップポスト4を前後から挾む
位置に、図6に示すような第二のピン作動機構28が取
り付けられ、その第二のピン作動機構28が持つ長方形
断面の角ピン29を、そのリフトアップポスト4の前後
面に形成した上記ピン孔5のいずれかに、図示しない油
圧シリンダなどにより自動的に抜き差しできるようにし
ている。
【0021】さらに、上記支承部材16には、リフトア
ップポスト4を前後から挾む位置に、図6,図8,図9
に示すように、第一のピン作動機構30が水平方向に取
り付けられており、これが持つ長方形断面の角ピン31
を、リフトアップポスト4の前後面に形成した上記ピン
孔5のいずれかに、自動的に抜き差しできるようにして
ある。
【0022】この角ピン31はスプリング32によって
支持された摺動杆33の先端に設けられ、スプリング3
2により油圧シリンダ38不作動時はピン孔5に差した
状態で保持される。また、その摺動杆33の中腹部のピ
ン34には、ブラケット35先端に設けられた軸36に
より回動自在に枢支された回転杆37の一端が枢支され
ている。この回転杆37の他端は、上記ブラケット35
とともに支承部材16上に取り付けられた油圧シリンダ
38のロッド端に軸39により枢支されている。
【0023】40はポストストッパ、41はピン孔5を
補強するためにリフトアップポスト4の内面に取り付け
られた補強板である。
【0024】次に、上記構成により屋根を階上にリフト
アップする工程について説明する。この発明では、ジャ
ッキ装置によるリフトアップポストの盛り替え,屋根の
リフトアップ動作,屋根のリフトダウン動作および盛り
替えの一連の作業を繰り返すことにより、高層建物のリ
フトアップ施工を行うものである。
【0025】まず、所定の盛り替えを終了した状態にお
いて、屋根梁17の1階(1段)分のリフトアップを実
施する場合には、図1に示すように、下部上段支持機構
6および下部下段支持機構7をそれぞれ上記のように上
下段の小梁3b,3aに固定した状態にて、屋根梁17
を例えば2,3階以上のレベルのリフトアップポスト4
上に上昇させて保持させる。
【0026】この動作は次の通りである。まず、リフト
アップシリンダ24を収縮させておき、第一,第二のピ
ン作動機構30,28を油圧シリンダなどにより作動さ
せて、角ピン31,29をそれぞれ対向するピン孔5に
差し込ませておく。かかる状態において、まず、油圧シ
リンダ38を収縮作動させて、回動杆37を軸36を中
心に回動させることにより、摺動杆33を軸方向移動さ
せて、角ピン31をピン孔5から抜く。
【0027】次に、リフトアップシリンダ24を伸長さ
せた後上記油圧シリンダ38を作動して上方の他のピン
孔5に角ピン31を差し込み、続いて、図示しない油圧
シリンダの収縮作動により第二のピン作動機構28の角
ピン29をピン孔5から抜き、この後、リフトアップシ
リンダ24を作動して収縮させる。そして、この収縮
後、上記図示しない油圧シリンダを作動して再びその角
ピン29を上方の他のピン孔5に差し込む。
【0028】ここで、再び、上部の第一のピン作動機構
30の作動およびリフトアップシリンダ24の伸長作動
などを繰り返すことによって、屋根梁17を柱1bや大
梁2bに積み上げられる施工階の上方に保持して、その
積み上げ施工などを屋根下にて可能にする。
【0029】次に、このようにして屋根梁17のリフト
アップ状態において所期の施工階が施工された場合に
は、この施工階の柱に屋根梁17を支持させるように、
リフトダウン作業を実施する。この場合には、下部上段
支持装置6および下部下段支持装置7を、上記リフトア
ップ時と同じ状態に保ったまま、リフトアップシリンダ
24を収縮させておき、第一,第二のピン作動機構3
0,28の各角ピン31,29を対応する各ピン孔5に
差し込んでおく。
【0030】そして、まず、油圧シリンダにより第二の
ピン作動機構28を作動して、角ピン29をピン孔5か
ら抜き、リフトアップシリンダ24を伸長してから、再
び第二のピン作動機構28を逆方向に作動して、その角
ピン29を下部の他のピン孔5に差し込む。
【0031】続いて、油圧シリンダ38を収縮すること
により、第一のピン作動機構30の角ピン31をピン孔
5から抜き、この後、リフトアップシリンダ24を収縮
した後、その角ピン31を下方のピン孔5に差し込む。
そして、再び、第二のピン作動機構28を作動して、角
ピン29をピン孔5から抜いて、以下、上記同様の作業
を繰り返すと、上記屋根梁17を支持している支承部材
16は順次下降し、遂には、上記施工階の柱1c上に屋
根梁17が支承される。
【0032】次にかかる屋根梁17のリフトダウン状態
からリフトアップポスト4の盛り替えが、次のようにし
て行なわれる。なお、このとき、リフトアップシリンダ
24を収縮状態とし、第一,第二のピン作動機構30,
28はそれぞれ各角ピン31,29を対向するリフトア
ップポストの所定のピン孔5に差し込まれた状態とす
る。
【0033】この盛り替え作業では、まず、下部上段支
持機構6および下部下段支持機構7の開閉片10および
回動片14を、各小梁3b,3aから結合解除し、開閉
片10は軸9を中心に下方へ折り畳むとともに、モート
ルシリンダ13によって回動片14は軸12を中心にリ
フトアップポスト4に対し並行になるように立ち上げ
る。
【0034】そして、この状態を維持した状態にてリフ
トアップポスト4を例えば1000ミリ程度リフトアッ
プさせる。すなわち、まず、第二のピン作動機構28を
作動させて角ピン29をピン孔5から抜いた後、リフト
アップシリンダ24を伸長させて、再び、第二のピン作
動機構28によりその角ピン29を下方のピン孔5に差
し込ませる。
【0035】続いて、第一のピン作動機構30を作動さ
せて、角ピン31をピン孔5から抜き、さらにリフトア
ップシリンダ24を縮ませると、第二のピン作動機構2
8の角ピン29に支えられたリフトアップポスト4は、
ピン孔5の所定個数分上昇する。そして、リフトアップ
シリンダ24が縮み終わったら、上記角ピン31をピン
孔5に差し込む。この動作の繰り返しによって、上記の
ように、例えば1000ミリ程度まで上昇させることが
できる。
【0036】この場合においては、上記下部上段支持機
構6の開閉片10や、下部下段支持機構7の回動片14
は、それぞれ折り畳まれているため上記対向する一対の
小梁3b,3b間を障害なく通過することができる。こ
の通過後、開閉片10および回動片14を、再び回転し
て元の水平状態に戻すことができる高さまで、下部上段
支持機構6および下部下段支持機構7を上昇させる。
【0037】そして、ここで第一のピン作動機構30に
より角ピン31をピン孔5から抜かせた後、リフトアッ
プシリンダ24を伸長させて、再び上記ピン角31を上
方のピン孔5に差し込み、次に、第二のピン作動機構2
8により角ピン31を抜かせる。さらに、リフトアップ
シリンダ24を収縮させ、上記角ピン31を上方のピン
孔5に差し込んで上記第一のピン作動機構30による角
ピン31の抜き動作に戻って、以下、上記同様の動作を
繰り返し、下部上段支持機構6および下部下段支持機構
7の開閉片10および回動片14がそれぞれ小梁3c,
3b上に載置されるまでリフトアップポスト4を下降さ
せる。
【0038】そこで、上記のように閉じていた下部上段
支持機構6および下部下段支持機構7の開閉片10およ
び回動片14を、ボルトなどの締結具を用いて各小梁3
c,3b上にそれぞれ固定する。この結果、リフトアッ
プポスト4は1段上の階へ盛り替えが行なわれ、図4に
示す状態になる。そして、かかる作業を繰り返すこと
で、最終的には、屋根梁17は最上階の柱上に設置さ
れ、この間、雨天にも拘らず、屋根の下で各階の必要な
施工作業を実施できることになる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、屋根を支承する支承部材を垂直に設立されたリフト
アップポストに沿って昇降可能に設け、上記リフトアッ
プポストに設けられた複数のピン孔のいずれかに選択的
に角ピンを自在に抜き差しする第一のピン作動機構を、
上記支承部材に駆動手段によって水平作動可能に設け、
該支承部材の一端に垂直方向に伸縮作動するリフトアッ
プシリンダを取り付け、該リフトアップシリンダの他端
には、上記ピン孔のいずれかに選択的にピンを自在に抜
き差しする第二のピン作動機構を取り付けて、上記第一
のピン作動機構の作動、上記リフトアップシリンダの伸
縮および第二のピン作動機構の作動により、上記支承部
材を上記リフトアップポストに沿って昇降可能にジャッ
キ装置を構成したので、ジャッキ装置全体を小型にで
き、従来のような大掛かりな大型ジャッキを用いずに複
数のジャッキ装置を用いて、その小型リフトアップシリ
ンダと、ピンおよびピン孔の抜き差し構造とにより、確
実かつ安価に屋根をリフトアップできるものが得られる
効果がある。
【0040】また、請求項2の発明によれば、リフトア
ップポストを下部上段支持機構および下部下段支持機構
によって2つの階の本設の小梁に着脱自在に保持させ、
屋根を支持する支承部材に取り付けられた第一のピン作
動機構および上記支承部材にリフトアップシリンダを介
して取り付けられた第二のピン作動機構の各ピンを、上
記リフトアップシリンダの伸縮作動に前後して上記リフ
トアップポスト上の複数の各ピン孔に抜き差ししなが
ら、上記支承部材をリフトアップポストに沿ってリフト
アップさせた後、更に上階の柱および梁等を施工し、続
いて、上記第一のピン作動機構および第二のピン作動機
構の各ピンを、上記リフトアップシリンダの伸縮作動に
前後して選択された上記各ピン孔に抜き差ししながら、
リフトアップポストに沿って上記屋根を下降させて、上
記施工階の柱上に支持させ、次に上記柱に反力をとりな
がら、上記各ピンのピン孔への抜き差しおよびリフトア
ップシリンダの伸縮動作によって、リフトアップポスト
を上昇させた後、上記下部上段支持機構および下部下段
支持機構を更に上階の小梁に固定して盛り替えを行なう
ようにしたので、ピンのピン孔への抜き差し、リフトア
ップシリンダの伸縮によって、屋根の水平変位を小さく
抑えながら屋根およびリフトアップポストの相対昇降に
よる尺取虫のような作業により、迅速かつ安全に屋根を
リフトアップできるものが得られる効果がある。さら
に、従来のリフトアップシステムでは、本設の柱位置に
リフトアップ装置を設けなければならないという制約が
あったが、本リフトアップ方法では、柱とは無関係に小
梁によりリフトアップポストを支持するため、施工計画
の自由度が増すという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャッキ装置を適用した、屋根のリフ
トアップ装置を示す正面図である。
【図2】図1におけるジャッキ装置のリフトダウン時の
状態を示す正面図である。
【図3】図1におけるリフトアップポストの盛り替え状
況を示す正面図である。
【図4】図1におけるリフトアップポストの盛り替え後
の状況を示す正面図である。
【図5】図7における本発明のジャッキ装置のY−Y線
断面図である。
【図6】図7における本発明のジャッキ装置のX−X線
断面図である。
【図7】図5における本発明のジャッキ装置のA−A線
断面図である。
【図8】図5における本発明のジャッキ装置のB−B線
断面図である。
【図9】図5における本発明のジャッキ装置のC−C線
断面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 柱 2a,2b,2c 大梁 3a,3b,3c 小梁 4 リフトアップポスト 5 ピン孔 6 下部上段支持機構 7 下部下段支持機構 16 支承部材 17 屋根梁 24 リフトアップシリンダ 28 第二のピン作動機構 29,31 角ピン 30 第一のピン作動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四方 照雄 東京都港区北青山2−5−8 株式会社間 組内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直に設けられたリフトアップポストに
    沿って昇降可能に設けられ、かつ屋根を支承する支承部
    材と、該支承部材に駆動手段によって水平作動可能に設
    けられて、上記リフトアップポストに設けられた複数の
    ピン孔のいずれかに選択的にピンを自在に抜き差しする
    第一のピン作動機構と、上記支承部材に一端が取り付け
    られて、垂直方向に伸縮作動するリフトアップシリンダ
    と、該リフトアップシリンダの他端に取り付けられて、
    上記ピン孔のいずれかに選択的にピンを自在に抜き差し
    する第二のピン作動機構とを備え、上記第一のピン作動
    機構の作動、上記リフトアップシリンダの伸縮および第
    二のピン作動機構の作動により、上記支承部材および上
    記リフトアップポストの一方を他方に対して昇降可能に
    する屋根のジャッキ装置。
  2. 【請求項2】 複数のピン孔を有するリフトアップポス
    トを、下部に取り付けられた下部上段支持機構および下
    部下段支持機構によって二つの階に着脱自在に保持さ
    せ、屋根を支持する支承部材に取り付けられた第一のピ
    ン作動機構および上記支承部材にリフトアップシリンダ
    を介して取り付けられた第二のピン作動機構の各ピン
    を、上記リフトアップシリンダの伸縮作動に前後して上
    記リフトアップポスト上の複数の各ピン孔に抜き差しし
    ながら、上記支承部材をリフトアップポストに沿ってリ
    フトアップさせた後、更に上階の柱および梁等を施工
    し、続いて、上記第一のピン作動機構および第二のピン
    作動機構の各ピンを、上記リフトアップシリンダの伸縮
    作動に前後して選択された上記各ピン孔に抜き差ししな
    がら、リフトアップポストに沿って上記屋根を下降させ
    て、上記施工が終了した施工階の柱上に支持させ、次に
    該柱に反力をとりながら、上記各ピンのピン孔への抜き
    差しおよびリフトアップシリンダの伸縮動作によって、
    上記支承部材に対してリフトアップポストを上昇させた
    後、上記下部上段支持機構および下部下段支持機構を更
    に上階の小梁に固定して盛り替えを行なう屋根のリフト
    アップ方法。
JP5319715A 1993-12-20 1993-12-20 屋根のリフトアップ方法 Expired - Fee Related JP3038567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319715A JP3038567B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 屋根のリフトアップ方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5319715A JP3038567B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 屋根のリフトアップ方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07173942A true JPH07173942A (ja) 1995-07-11
JP3038567B2 JP3038567B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=18113373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5319715A Expired - Fee Related JP3038567B2 (ja) 1993-12-20 1993-12-20 屋根のリフトアップ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3038567B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102108786A (zh) * 2010-12-09 2011-06-29 浙江省天和建材集团有限公司 超大型建筑构件整体提升施工方法及其装置
JP2021188319A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 オックスジャッキ株式会社 重量物の昇降装置及びその方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102108786A (zh) * 2010-12-09 2011-06-29 浙江省天和建材集团有限公司 超大型建筑构件整体提升施工方法及其装置
JP2021188319A (ja) * 2020-05-28 2021-12-13 オックスジャッキ株式会社 重量物の昇降装置及びその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3038567B2 (ja) 2000-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07173942A (ja) 屋根のジャッキ装置およびリフトアップ方法
JP3732586B2 (ja) 鉄骨構造物の構築方法およびその装置
JP2597947B2 (ja) 足場装置
KR20220042753A (ko) 슬라브 시공용 소핏조립체 및 이를 이용한 거푸집조립체의 해체방법
JPH08245176A (ja) タワークレーン
JPH0663364B2 (ja) 移動型枠工法及びその装置
JP2884397B2 (ja) 建物構造体の建築工法及び建物構造体の扛重装置
JP2890341B2 (ja) 構造物構築用最上階フレームのリフトアップ方法及び装置
JP2969545B2 (ja) 仮設支柱支持装置
JP3263782B2 (ja) 建物構造体の建築工法及び建物構造体の扛重装置
JPS625880B2 (ja)
JP3079329B2 (ja) 押し引き用複合ジャッキによるプッシュアップ工法
JP3071647B2 (ja) リフトアップ施工法における屋根および仮設ポストの着座検出方法
JP4739096B2 (ja) トンネル内部の構築装置
JP2884396B2 (ja) 建物構造体の建築工法及び建物構造体の扛重装置
JPH10182070A (ja) マスト式昇降支持装置
JP3279290B2 (ja) 鉄筋プレファブ縦組装置
JP2624014B2 (ja) 建物の建設方法
JP3457391B2 (ja) リフトアップ施工に用いる仮設ポストの分割構造
JP3177726B2 (ja) 構造物構築用仮設上屋の解体方法
JP2876957B2 (ja) 建設装置の自昇方法
JP3119982B2 (ja) 建設装置の自昇方法
JP3028265B2 (ja) 駆動床先行押上げ工法
JP2835909B2 (ja) 仮設支柱支持装置の高さ調整機構
JP2717155B2 (ja) 建築物の施工装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees