JPH07173387A - ポリイソシアネート組成物 - Google Patents
ポリイソシアネート組成物Info
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- JPH07173387A JPH07173387A JP3134375A JP13437591A JPH07173387A JP H07173387 A JPH07173387 A JP H07173387A JP 3134375 A JP3134375 A JP 3134375A JP 13437591 A JP13437591 A JP 13437591A JP H07173387 A JPH07173387 A JP H07173387A
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
- C08G18/06—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
- C08G18/708—Isocyanates or isothiocyanates containing non-reactive high-molecular-weight compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L79/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08G18/00—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
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- C08G18/70—Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
- C08G18/72—Polyisocyanates or polyisothiocyanates
- C08G18/74—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic
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- C08G18/7657—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing two or more aromatic rings
- C08G18/7664—Polyisocyanates or polyisothiocyanates cyclic aromatic containing two or more aromatic rings containing alkylene polyphenyl groups
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ジフェニルメタンジイソシアネートを40〜
62重量%含有するポリイソシアネート化合物100重
量部に対し、ポリイソシアネート化合物に対して非反応
性の変性シリコーンオイルを0.0001〜4重量部を
含有させて成るポリイソシアネート組成物。 【効果】 本発明の組成物は低温貯蔵安定性に優れてお
り、ポリウレタン樹脂の製造分野で広く利用できる。
62重量%含有するポリイソシアネート化合物100重
量部に対し、ポリイソシアネート化合物に対して非反応
性の変性シリコーンオイルを0.0001〜4重量部を
含有させて成るポリイソシアネート組成物。 【効果】 本発明の組成物は低温貯蔵安定性に優れてお
り、ポリウレタン樹脂の製造分野で広く利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低温貯蔵安定性に優れた
ポリイソシアネート組成物に関するものである。ポリイ
ソシアネート、例えばポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート(以下「ポリメリックMDI」、または
「C−MDI」と略す)は、自動車部材としてハンド
ル、インストルメントパッド等の内装部材、接着剤等の
日用雑貨類に、また、電気冷蔵庫断熱材等の家電製品、
サイジング等外壁材、断熱雨戸、ドア等の断熱建材、パ
イプ、タンク等の構造断熱材等に使用されており、その
利用範囲は極めて多岐にわたり広い。
ポリイソシアネート組成物に関するものである。ポリイ
ソシアネート、例えばポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネート(以下「ポリメリックMDI」、または
「C−MDI」と略す)は、自動車部材としてハンド
ル、インストルメントパッド等の内装部材、接着剤等の
日用雑貨類に、また、電気冷蔵庫断熱材等の家電製品、
サイジング等外壁材、断熱雨戸、ドア等の断熱建材、パ
イプ、タンク等の構造断熱材等に使用されており、その
利用範囲は極めて多岐にわたり広い。
【0002】
【従来の技術】ポリメリックMDI及びその誘導体は利
用範囲が極めて多岐にわたり広く、世界中の数多くのポ
リウレタン製品の製造に使われている。従って、その原
料貯蔵の条件範囲は幅広いにもかかわらず、ドラム缶、
石油缶等での貯蔵条件を綿密に管理しているところは少
なく、特にスプレー発泡工事等の現場発泡においては、
貯蔵温度を管理していないのが通常である。よって、冬
季は厳寒地に限らず、原料貯蔵温度が−10℃前後にな
るケースはよくあることである。これに対し、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(以下「MDI」と略す)を
40%以上含有するポリメリックMDI及びその誘導体
の貯蔵安定性改善の研究開発は従来から幅広く続けられ
ており、25℃における粘度約170センチポイズ(以
下、単位を「cps」と略す)前後のポリメリックMD
Iの−10℃における貯蔵安定性が極めて優れた、結晶
等の析出が完璧にないものがイソシアネートメーカーか
ら数多く売り出されている。
用範囲が極めて多岐にわたり広く、世界中の数多くのポ
リウレタン製品の製造に使われている。従って、その原
料貯蔵の条件範囲は幅広いにもかかわらず、ドラム缶、
石油缶等での貯蔵条件を綿密に管理しているところは少
なく、特にスプレー発泡工事等の現場発泡においては、
貯蔵温度を管理していないのが通常である。よって、冬
季は厳寒地に限らず、原料貯蔵温度が−10℃前後にな
るケースはよくあることである。これに対し、ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(以下「MDI」と略す)を
40%以上含有するポリメリックMDI及びその誘導体
の貯蔵安定性改善の研究開発は従来から幅広く続けられ
ており、25℃における粘度約170センチポイズ(以
下、単位を「cps」と略す)前後のポリメリックMD
Iの−10℃における貯蔵安定性が極めて優れた、結晶
等の析出が完璧にないものがイソシアネートメーカーか
ら数多く売り出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、25℃
における粘度が160cps以下、特に55〜140c
psの低粘度ポリメリックMDIには、それに含まれる
融点38℃のMDIの含有量が多くなり、その結果、−
10℃前後の低温においてMDIが析出するため、貯蔵
安定性の問題がある。
における粘度が160cps以下、特に55〜140c
psの低粘度ポリメリックMDIには、それに含まれる
融点38℃のMDIの含有量が多くなり、その結果、−
10℃前後の低温においてMDIが析出するため、貯蔵
安定性の問題がある。
【0004】一方、1990年に始まったフロン規制対
応から、低粘度、且つ低温貯蔵安定性に優れたポリメリ
ックMDIの需要は増加する傾向にある。また、低温貯
蔵安定性のみ優れたポリイソシアネートの、発泡メーカ
ーからの要求の度合は非常に高いものがある。しかしな
がら、イソシアネート含有率(以下「NCO含有率」ま
たは「NCO%」と略す)を大幅に低下させることな
く、且つ反応性、それから得られるポリウレタン樹脂特
性の変化を最小限に押さえることができるポリメリック
MDIに可溶な添加物は知られていないのが現状であ
る。
応から、低粘度、且つ低温貯蔵安定性に優れたポリメリ
ックMDIの需要は増加する傾向にある。また、低温貯
蔵安定性のみ優れたポリイソシアネートの、発泡メーカ
ーからの要求の度合は非常に高いものがある。しかしな
がら、イソシアネート含有率(以下「NCO含有率」ま
たは「NCO%」と略す)を大幅に低下させることな
く、且つ反応性、それから得られるポリウレタン樹脂特
性の変化を最小限に押さえることができるポリメリック
MDIに可溶な添加物は知られていないのが現状であ
る。
【0005】また、ポリメリックMDIには、イソシア
ネート基同士が結合して成る、難溶性のダイマーが含ま
れており、この濃度によっても低温貯蔵安定性は微妙に
左右される。このダイマーは温度が高くなると生成しや
すいため、これらポリメリックMDIの貯蔵には細心の
注意が払われているのが現状であり、少しでも貯蔵温度
の低いイソシアネートの開発が切に要望されていた。
ネート基同士が結合して成る、難溶性のダイマーが含ま
れており、この濃度によっても低温貯蔵安定性は微妙に
左右される。このダイマーは温度が高くなると生成しや
すいため、これらポリメリックMDIの貯蔵には細心の
注意が払われているのが現状であり、少しでも貯蔵温度
の低いイソシアネートの開発が切に要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリイソシア
ネート化合物に特定の変性シリコーンオイルを一定量含
有させた組成物が、特に低温貯蔵安定性に優れているこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明の要旨は、ジフェニルメタンジイソシアネートを40
〜62重量%含有するジフェニルメタンジイソシアネー
トオリゴマー及び/またはそれらの誘導体から成るポリ
イソシアネート化合物100重量部にポリイソシアネー
ト化合物に対して非反応性の変性シリコーンオイル0.
0001〜4重量部を含有させて成ることを特徴とする
ポリイソシアネート組成物に存する。
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリイソシア
ネート化合物に特定の変性シリコーンオイルを一定量含
有させた組成物が、特に低温貯蔵安定性に優れているこ
とを見い出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発
明の要旨は、ジフェニルメタンジイソシアネートを40
〜62重量%含有するジフェニルメタンジイソシアネー
トオリゴマー及び/またはそれらの誘導体から成るポリ
イソシアネート化合物100重量部にポリイソシアネー
ト化合物に対して非反応性の変性シリコーンオイル0.
0001〜4重量部を含有させて成ることを特徴とする
ポリイソシアネート組成物に存する。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明におけるポリイソシアネート化合物は、MDIを40
〜62重量%含有するMDIオリゴマー及び/またはそ
れらの誘導体である。MDIの含有量としては、44〜
55重量%であることが好ましく、更に好ましくは45
〜52重量%である。また、MDIオリゴマーの誘導体
としては、公知のリン系触媒を用いてカルボジイミド結
合を導入したカルボジイミド変性物、ウレトジオン結
合、ウレトイミン結合を導入した変性イソシアネート、
イソシアネートとポリオールを反応させて末端にイソシ
アネート基を残したポリオール変性物等が挙げられる。
ポリオール変性に用いられるポリオールとしては、通常
のポリウレタン製造用の全てのポリオールが使用され
る。かかるポリイソシアネート化合物は、単独で使用し
ても複数を組み合わせて使用しても差し支えない。な
お、ポリメリックMDIは、上記MDIの重合物であり
NCO含有率が28〜32%、25℃における粘度が5
5〜140cpsのものである。
明におけるポリイソシアネート化合物は、MDIを40
〜62重量%含有するMDIオリゴマー及び/またはそ
れらの誘導体である。MDIの含有量としては、44〜
55重量%であることが好ましく、更に好ましくは45
〜52重量%である。また、MDIオリゴマーの誘導体
としては、公知のリン系触媒を用いてカルボジイミド結
合を導入したカルボジイミド変性物、ウレトジオン結
合、ウレトイミン結合を導入した変性イソシアネート、
イソシアネートとポリオールを反応させて末端にイソシ
アネート基を残したポリオール変性物等が挙げられる。
ポリオール変性に用いられるポリオールとしては、通常
のポリウレタン製造用の全てのポリオールが使用され
る。かかるポリイソシアネート化合物は、単独で使用し
ても複数を組み合わせて使用しても差し支えない。な
お、ポリメリックMDIは、上記MDIの重合物であり
NCO含有率が28〜32%、25℃における粘度が5
5〜140cpsのものである。
【0008】次に、本発明に使用される変性シリコーン
オイルについて説明する。シリコーンオイルは、ジアル
キルジクロロシランを主成分とし、末端用にトリアルキ
ルモノクロロシランを加えて加水分解、重縮合によって
得られる直鎖状構造の流動性物質(ポリシロキサン)で
ある。本発明の変性シリコーンオイルとは、該シリコー
ン油のケイ素とアルキル基結合の一部を各種の方法で変
性し、ポリイソシアネート化合物に対して非反応性とし
たシリコーンオイルである。該変性シリコーンオイルと
しては、ポリシロキサンの側鎖または末端のアルキル基
に代えて、ポリオキシアルキレン基を導入したポリエー
テル変性、メチルスチリル基を導入したメチルスチリル
変性、ポリシロキサン由来以外のアルキル基を導入した
アルキル変性、高級脂肪酸エステル基を導入した高級脂
肪酸エステル変性、高級アルコキシ基を導入した高級ア
ルコキシ変性、及びフッ化アルキル基を導入したフッ素
変性等がなされたものである。
オイルについて説明する。シリコーンオイルは、ジアル
キルジクロロシランを主成分とし、末端用にトリアルキ
ルモノクロロシランを加えて加水分解、重縮合によって
得られる直鎖状構造の流動性物質(ポリシロキサン)で
ある。本発明の変性シリコーンオイルとは、該シリコー
ン油のケイ素とアルキル基結合の一部を各種の方法で変
性し、ポリイソシアネート化合物に対して非反応性とし
たシリコーンオイルである。該変性シリコーンオイルと
しては、ポリシロキサンの側鎖または末端のアルキル基
に代えて、ポリオキシアルキレン基を導入したポリエー
テル変性、メチルスチリル基を導入したメチルスチリル
変性、ポリシロキサン由来以外のアルキル基を導入した
アルキル変性、高級脂肪酸エステル基を導入した高級脂
肪酸エステル変性、高級アルコキシ基を導入した高級ア
ルコキシ変性、及びフッ化アルキル基を導入したフッ素
変性等がなされたものである。
【0009】以上の変性シリコーンオイルのうち、ポリ
エーテル変性のものが特に好ましい。このポリエーテル
変性の変性シリコーンオイルとしては、ポリシロキサン
とポリオキシアルキレンポリオールを酸触媒等を用い、
グラフト共重合して、ポリシロキサン−ポリオキシアル
キレンオキサイド共重合体としたものが例示される。ポ
リオキシアルキレンオキサイドとしてはポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等でよい。該共重
合体の物性は広い範囲で選択されるが、分子量が、通常
1,000〜50,000、好ましくは3,000〜3
0,000であり、シロキサン部分が、通常10〜90
%、好ましくは20〜80%のものが使用される。
エーテル変性のものが特に好ましい。このポリエーテル
変性の変性シリコーンオイルとしては、ポリシロキサン
とポリオキシアルキレンポリオールを酸触媒等を用い、
グラフト共重合して、ポリシロキサン−ポリオキシアル
キレンオキサイド共重合体としたものが例示される。ポ
リオキシアルキレンオキサイドとしてはポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等でよい。該共重
合体の物性は広い範囲で選択されるが、分子量が、通常
1,000〜50,000、好ましくは3,000〜3
0,000であり、シロキサン部分が、通常10〜90
%、好ましくは20〜80%のものが使用される。
【0010】これらの変性シリコーン油は、公知の方法
により自製することもできるが、市販品をそのまま使用
してもよい。市販品としては、具体的に信越シリコーン
社の変性シリコンオイルを挙げると、ポリエーテル変性
としてKF−351、KF−352、KF−353、K
F−615、KF−6011、KF−6004、メチル
スチリル変性としてKF−410、アルキル変性として
KF−412、KF−413、高級脂肪酸エステル変性
としてKF−910、高級アルコキシ変性としてKF−
851、フッ素変性としてX−22−819が挙げられ
る。この他にも、日本ユニカー社、東芝シリコーン社、
トーレシリコーン社からも同様なタイプの変性シリコー
ンオイルが市販されている。
により自製することもできるが、市販品をそのまま使用
してもよい。市販品としては、具体的に信越シリコーン
社の変性シリコンオイルを挙げると、ポリエーテル変性
としてKF−351、KF−352、KF−353、K
F−615、KF−6011、KF−6004、メチル
スチリル変性としてKF−410、アルキル変性として
KF−412、KF−413、高級脂肪酸エステル変性
としてKF−910、高級アルコキシ変性としてKF−
851、フッ素変性としてX−22−819が挙げられ
る。この他にも、日本ユニカー社、東芝シリコーン社、
トーレシリコーン社からも同様なタイプの変性シリコー
ンオイルが市販されている。
【0011】更に、ウレタンフォーム用整泡剤として市
販されているシリコーン系界面活性剤も、本発明の変性
シリコーンオイルとして利用できる。該シリコーン系界
面活性剤も、シリコーン油をポリエーテル変性したもの
があるが、界面活性剤としての作用改善のため、適当に
変性度、重合度を調節したものである。該シリコーン系
界面活性剤は、市販品をそのまま利用することができ
る。
販されているシリコーン系界面活性剤も、本発明の変性
シリコーンオイルとして利用できる。該シリコーン系界
面活性剤も、シリコーン油をポリエーテル変性したもの
があるが、界面活性剤としての作用改善のため、適当に
変性度、重合度を調節したものである。該シリコーン系
界面活性剤は、市販品をそのまま利用することができ
る。
【0012】本発明の変性シリコーンオイルはポリイソ
シアネート中に均一溶解、または均一分散して安定した
正常の組成物となし得る。変性シリコーンオイルとポリ
イソシアネートとの混合割合は、ポリイソシアネート化
合物100重量部に対し、変性シリコーンオイル0.0
001〜4重量部であることが必要であり、好ましくは
0.0005〜3重量部、更に好ましくは0.001〜
0.5重量部添加される。この組成物の貯蔵および取扱
いには水に十分注意することが必要である。空気中の水
分とこの組成物が反応して不溶な尿素体を析出すること
があるからである。
シアネート中に均一溶解、または均一分散して安定した
正常の組成物となし得る。変性シリコーンオイルとポリ
イソシアネートとの混合割合は、ポリイソシアネート化
合物100重量部に対し、変性シリコーンオイル0.0
001〜4重量部であることが必要であり、好ましくは
0.0005〜3重量部、更に好ましくは0.001〜
0.5重量部添加される。この組成物の貯蔵および取扱
いには水に十分注意することが必要である。空気中の水
分とこの組成物が反応して不溶な尿素体を析出すること
があるからである。
【0013】この組成物に可溶な、他のイソシアネー
ト、例えば、エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネ
ート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シク
ロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネート
等の脂環式ポリイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、2,4−及び2,6−トリレンジイソシア
ネート、イソフォロンジイソシアネート等の芳香族ポリ
イソシアネート、及びこれらのオリゴマー、オリゴマー
混合物、カルボジイミド、ウレタン、アロファネート、
ビュレット、イソシアヌレート等の変性物、そして有機
溶剤、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート等の炭酸エステル類、珪酸エステル、クロロアル
キルフォスフェート、ジメチルメチルフォスフェート、
ポリメリックフォスファイト、臭素燐化合物等の燐酸エ
ステル類、酢酸エステル、フタル酸エステル、トリメリ
ット酸エステル等のカルボン酸エステル類、ベンゼン、
トルエン、キシレン(以下「BTX」と略す)及び塩素
化、ニトロ化、ハロン化等BTX類、セルソルブ、フロ
ン、ハロン、塩素化アルカン類等で代表されるエステ
ル、エーテル、芳香族、脂肪族有機溶剤等を添加して使
用することは構わない。
ト、例えば、エチレンジイソシアネート、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネ
ート、シクロブタン−1,3−ジイソシアネート、シク
ロヘキサン−1,3−及び−1,4−ジイソシアネート
等の脂環式ポリイソシアネート、m−フェニレンジイソ
シアネート、2,4−及び2,6−トリレンジイソシア
ネート、イソフォロンジイソシアネート等の芳香族ポリ
イソシアネート、及びこれらのオリゴマー、オリゴマー
混合物、カルボジイミド、ウレタン、アロファネート、
ビュレット、イソシアヌレート等の変性物、そして有機
溶剤、例えばエチレンカーボネート、プロピレンカーボ
ネート等の炭酸エステル類、珪酸エステル、クロロアル
キルフォスフェート、ジメチルメチルフォスフェート、
ポリメリックフォスファイト、臭素燐化合物等の燐酸エ
ステル類、酢酸エステル、フタル酸エステル、トリメリ
ット酸エステル等のカルボン酸エステル類、ベンゼン、
トルエン、キシレン(以下「BTX」と略す)及び塩素
化、ニトロ化、ハロン化等BTX類、セルソルブ、フロ
ン、ハロン、塩素化アルカン類等で代表されるエステ
ル、エーテル、芳香族、脂肪族有機溶剤等を添加して使
用することは構わない。
【0014】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により具体的
に説明するが、その要旨を超えない限り、以下に限定さ
れるものではない。 実施例1〜22、比較例1〜33 表1〜表3に示す組成の各種ポリイソシアネート化合物
と変性シリコンオイル等の添加物を混合して、ポリイソ
シアネート組成物を得、その評価結果を表1〜表3に示
す。
に説明するが、その要旨を超えない限り、以下に限定さ
れるものではない。 実施例1〜22、比較例1〜33 表1〜表3に示す組成の各種ポリイソシアネート化合物
と変性シリコンオイル等の添加物を混合して、ポリイソ
シアネート組成物を得、その評価結果を表1〜表3に示
す。
【0015】 MDI含量はトーソー(株)社製の高
速GPC装置、HLC−8020を使用して定量し、ダ
イマー含量は日本分光工業(株)社製の赤外分光装置、
IR−700を使用して定量した。粘度は東京計器
(株)製の回転粘度計(E形)を用い、25℃で測定し
た。 用いた添加物は次の通りである。
速GPC装置、HLC−8020を使用して定量し、ダ
イマー含量は日本分光工業(株)社製の赤外分光装置、
IR−700を使用して定量した。粘度は東京計器
(株)製の回転粘度計(E形)を用い、25℃で測定し
た。 用いた添加物は次の通りである。
【0016】L−720:変性シリコーンオイル(ポリ
エーテル変性、日本ユニカー社商品名) キシレン:特級(関東化学社製) CLP:トリスクロロエチルフォスフェート(和光純薬
社製) L−5340:シリコーン界面活性剤(日本ユニカー社
商品名) 添加量はポリイソシアネート100重量部に対する
量で示した。
エーテル変性、日本ユニカー社商品名) キシレン:特級(関東化学社製) CLP:トリスクロロエチルフォスフェート(和光純薬
社製) L−5340:シリコーン界面活性剤(日本ユニカー社
商品名) 添加量はポリイソシアネート100重量部に対する
量で示した。
【0017】 可溶化試験の○、△、×は、目視によ
る可溶化結果を示し、○は可溶、△は均一分散状態、×
は分離を示す。判定基準の中で、変性シリコーンオイル
とポリイソシアネートとが分離し2層になったものを分
離とし、混合中等に空気中の水分が混入し尿素体の析出
物が生じたものは可溶と判定している。 低温貯蔵安定性においては混合液を密閉容器に取
り、−10℃の雰囲気中で1週間〜1ケ月、保存し、目
視にて結晶等の析出の有無を観察した。○は結晶析出お
よび濁りの無い状態を、△は結晶析出はないが、濁りの
ある、または変性シリコーンオイルが均一分散し、濁り
のある状態を、×は結晶析出がみられた状態を示した。
る可溶化結果を示し、○は可溶、△は均一分散状態、×
は分離を示す。判定基準の中で、変性シリコーンオイル
とポリイソシアネートとが分離し2層になったものを分
離とし、混合中等に空気中の水分が混入し尿素体の析出
物が生じたものは可溶と判定している。 低温貯蔵安定性においては混合液を密閉容器に取
り、−10℃の雰囲気中で1週間〜1ケ月、保存し、目
視にて結晶等の析出の有無を観察した。○は結晶析出お
よび濁りの無い状態を、△は結晶析出はないが、濁りの
ある、または変性シリコーンオイルが均一分散し、濁り
のある状態を、×は結晶析出がみられた状態を示した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】実施例23〜66 比較例4で用いたポリイソシアネート化合物(MDI含
量48.3%)に、表4〜5に示す各種変性シリコーン
オイルを添加して、ポリイソシアネート組成物を得、そ
の評価結果を表4〜5に示す。
量48.3%)に、表4〜5に示す各種変性シリコーン
オイルを添加して、ポリイソシアネート組成物を得、そ
の評価結果を表4〜5に示す。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】実施例67〜31 比較例20で用いたポリイソシアネート化合物(MDI
含量49.5%)に、信越シリコーン社製の各変性シリ
コーンオイルを0.1%添加したポリイソシアネート組
成物を得、その評価結果を表6に示す。
含量49.5%)に、信越シリコーン社製の各変性シリ
コーンオイルを0.1%添加したポリイソシアネート組
成物を得、その評価結果を表6に示す。
【0025】
【表6】
【0026】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、低温貯
蔵安定性に極めて優れたポリイソシアネートが提供さ
れ、使用したポリウレタン樹脂等の製造分野において、
寄与するところが大である。
蔵安定性に極めて優れたポリイソシアネートが提供さ
れ、使用したポリウレタン樹脂等の製造分野において、
寄与するところが大である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジフェニルメタンジイソシアネートを4
0〜62重量%含有するジフェニルメタンジイソシアネ
ートオリゴマー及び/またはそれらの誘導体から成るポ
リイソシアネート化合物100重量部に対し、ポリイソ
シアネート化合物に対して非反応性の変性シリコーンオ
イル0.0001〜4重量部を含有させて成ることを特
徴とするポリイソシアネート組成物。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134375A JPH07173387A (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | ポリイソシアネート組成物 |
AU17357/92A AU645944B2 (en) | 1991-06-05 | 1992-06-03 | Polyisocyanate composition |
KR1019920009579A KR930000607A (ko) | 1991-06-05 | 1992-06-03 | 폴리이소시아네이트 조성물 |
CA002070463A CA2070463A1 (en) | 1991-06-05 | 1992-06-04 | Polyisocyanate composition |
TW081104422A TW200518B (ja) | 1991-06-05 | 1992-06-04 | |
EP19920305144 EP0517527A3 (en) | 1991-06-05 | 1992-06-04 | Polyisocyanate composition |
US07/975,365 US5240991A (en) | 1991-06-05 | 1992-11-12 | Polyisocyanate composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134375A JPH07173387A (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | ポリイソシアネート組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173387A true JPH07173387A (ja) | 1995-07-11 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3134375A Pending JPH07173387A (ja) | 1991-06-05 | 1991-06-05 | ポリイソシアネート組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
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EP (1) | EP0517527A3 (ja) |
JP (1) | JPH07173387A (ja) |
KR (1) | KR930000607A (ja) |
AU (1) | AU645944B2 (ja) |
CA (1) | CA2070463A1 (ja) |
TW (1) | TW200518B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10316733A (ja) * | 1997-05-15 | 1998-12-02 | Mitsui Chem Inc | ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート組成物 |
JP2004099748A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-02 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの着色低減方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5345356A (en) * | 1976-10-04 | 1978-04-24 | Goodyear Tire & Rubber | Storage stable liquid isocyanate compositions |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2835692A (en) * | 1956-07-09 | 1958-05-20 | Gen Aniline & Film Corp | Stabilization of organic isocyanates |
US3585230A (en) * | 1968-07-17 | 1971-06-15 | Kaiser Aluminium Chem Corp | Stable liquid polyisocyanate compositions |
US4477366A (en) * | 1983-05-23 | 1984-10-16 | Ici Americas Inc. | Silicone surfactant/organofunctional polysiloxane internal mold release agents |
-
1991
- 1991-06-05 JP JP3134375A patent/JPH07173387A/ja active Pending
-
1992
- 1992-06-03 AU AU17357/92A patent/AU645944B2/en not_active Ceased
- 1992-06-03 KR KR1019920009579A patent/KR930000607A/ko active IP Right Grant
- 1992-06-04 TW TW081104422A patent/TW200518B/zh active
- 1992-06-04 CA CA002070463A patent/CA2070463A1/en not_active Abandoned
- 1992-06-04 EP EP19920305144 patent/EP0517527A3/en not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5345356A (en) * | 1976-10-04 | 1978-04-24 | Goodyear Tire & Rubber | Storage stable liquid isocyanate compositions |
Cited By (2)
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JPH10316733A (ja) * | 1997-05-15 | 1998-12-02 | Mitsui Chem Inc | ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート組成物 |
JP2004099748A (ja) * | 2002-09-10 | 2004-04-02 | Nippon Polyurethane Ind Co Ltd | ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートの着色低減方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU645944B2 (en) | 1994-01-27 |
EP0517527A2 (en) | 1992-12-09 |
CA2070463A1 (en) | 1992-12-06 |
AU1735792A (en) | 1992-12-10 |
KR930000607A (ko) | 1993-01-15 |
EP0517527A3 (en) | 1993-01-27 |
TW200518B (ja) | 1993-02-21 |
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