JPH07173138A - キノリン誘導体 - Google Patents

キノリン誘導体

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JPH07173138A
JPH07173138A JP652694A JP652694A JPH07173138A JP H07173138 A JPH07173138 A JP H07173138A JP 652694 A JP652694 A JP 652694A JP 652694 A JP652694 A JP 652694A JP H07173138 A JPH07173138 A JP H07173138A
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JP
Japan
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compound
mmol
hexane
methylphenylamino
ethyl acetate
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Withdrawn
Application number
JP652694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Onoda
靖夫 小野田
Yuji Nomoto
裕二 野本
Haruki Takai
春樹 高井
Naokatsu Seo
尚克 瀬尾
Hiroshi Kase
廣 加瀬
Shunei Yokoyama
俊英 横山
Akio Ishii
昭男 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 抗潰瘍薬として有用なキノリン誘導体または
その薬理学的に許容される塩を提供する。 【構成】 一般式(I) 〔式中、R1 はCH(OH)Ar1 (式中、Ar1 は置
換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換
の芳香族複素環基を表す)、CH(NR4 5 )Ar1
(式中、R4 及びR5 は同一または異なって水素、低級
アルキルまたは置換もしくは非置換のアリールを表す
か、R4 とR5 が一緒になって隣接する窒素原子と共に
形成される置換もしくは非置換の複素環基を表し、Ar
1 は前記と同意義を表す)など、R2 は低級アルキル、
シクロアルキルまたは低級アルコキシ、R3 は水素、低
級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ低級アル
キル、ヒドロキシなどを表す〕で表されるキノリン誘導
体またはその薬理学的に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗潰瘍薬として有用な
キノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
【0002】
【従来の技術】キノリン環の3位にエステル基等を有
し、4位にアニリノ基を有するキノリン誘導体が抗潰瘍
薬として有用であることが、例えばEP330485、WO890810
5 、特開平1-261373号公報、特開平1-261374号公報等に
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、抗潰
瘍薬として有用な新規なキノリン誘導体またはその薬理
学的に許容される塩を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】〔式中、R1 はCH(OH)Ar1 (式
中、Ar1 は置換もしくは非置換のアリールまたは置換
もしくは非置換の芳香族複素環基を表す)、CH(NR
45 )Ar1 (式中、R4 及びR5 は同一または異な
って水素、低級アルキルまたは置換もしくは非置換のア
リールを表すか、R4 とR5 が一緒になって隣接する窒
素原子と共に形成される置換もしくは非置換の複素環基
を表し、Ar1 は前記と同意義を表す)、COAr
1 (式中、Ar1 は前記と同意義を表す)またはC(O
H)Ar1 Ar2 (式中、Ar2 は置換もしくは非置換
のアリールまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基
を表し、Ar1 は前記と同意義を表す)を表し、R2
低級アルキル、シクロアルキルまたは低級アルコキシを
表し、R3 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、低
級アルコキシ低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルカノ
イル、低級アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフル
オロメチル、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノまた
はジ低級アルキルアミノを表す〕で表されるキノリン誘
導体またはその薬理学的に許容される塩に関する。
【0007】以下、一般式(I)で表される化合物を化
合物(I)という。他の式番号についても同様である。
一般式(I)の各基の定義において、アリールは、フェ
ニルまたはナフチルを表し、芳香族複素環基は、例えば
チエニル、フリル、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル
等を表し、複素環基は、上記の芳香族複素環基またはピ
ロリジル、ピペリジル、モルホリノ、チオモルホリノ等
の脂環式複素環基を表す。低級アルキル及び低級アルコ
キシ、低級アルコキシ低級アルキル、低級アルカノイ
ル、低級アルコキシカルボニル、低級アルキルアミノ、
ジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分は、直鎖また
は分枝状の炭素数1〜6の、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert- ブ
チル、ペンチル、ヘキシル等を表す。シクロアルキル
は、炭素数3〜10の、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル等
を表す。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各
原子を表す。
【0008】アリール、芳香族複素環基及び複素環基に
おける置換基としては、同一または異なって置換数1〜
3の、例えば低級アルキル、低級アルコキシ、低級アル
コキシ低級アルキル、低級アルコキシ低級アルコキシ、
ヒドロキシ、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボ
ニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アミ
ノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ等が挙
げられる。低級アルキル及び低級アルコキシ、低級アル
コキシ低級アルキル、低級アルコキシ低級アルコキシ、
低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル、低級ア
ルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノの低級アルキル部
分は、前記低級アルキルと同意義を表す。ハロゲンは、
前記ハロゲンと同意義を表す。
【0009】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸
塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、
安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、
酒石酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、グリオキシル酸
塩、アスパラギン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンス
ルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩等の有機酸塩等が挙
げられる。
【0010】次に、化合物(I)の製造法について説明
する。 製造法:化合物(I)においてR1 がCH(OH)Ar
1 (式中、Ar1 は前記と同意義を表す)である化合物
(Ia)、R1 がCH(NR45 )Ar1 (式中、R
4 、R5 及びAr1 は前記と同意義を表す)である化合
物(Ib)、R1 がCOAr1 (式中、Ar1 は前記と
同意義を表す)である化合物(Ic)及びR1 がC(O
H)Ar1 Ar2 (式中、Ar1 及びAr2 は前記と同
意義を表す)である化合物(Id)は、次の反応工程に
より得ることができる。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、R2 、R3 、R4 、R5 、Ar1
及びAr2 は前記と同意義を表す)化合物(Ia)は、
参考例に記載の方法またはそれに準じて得られる化合物
(II)と0.5〜5当量の有機リチウム試薬、有機マグ
ネシウム試薬等の有機金属試薬とを、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等の不活性溶媒中、−78℃か
ら室温で、1〜24時間反応させることにより得ること
ができる。この反応は、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリ
ウムガス等の乾燥不活性ガス雰囲気下で行うのが望まし
い。
【0013】化合物(Ia)を、不活性溶媒中または無
溶媒で、1〜15当量の塩化チオニル、オキシ塩化リ
ン、五塩化リン、五臭化リン等のハロゲン化剤で、氷冷
下から溶媒還流下、0.5〜5時間処理することによ
り、化合物(Ia)の二級水酸基がハロゲン化されたハ
ロゲン化体を得ることができる。不活性溶媒としては、
例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等が用いられ
る。
【0014】化合物(Ib)は、上記ハロゲン化体と1
〜10当量の式HNR45 (式中、R4 及びR5 は前
記と同意義を表す)で表されるアミンとを、アセトニト
リル、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン等の不活性溶媒中、0℃から溶媒還流下、
1〜24時間反応させることにより得ることができる。
【0015】化合物(Ic)は、化合物(Ia)を、ク
ロロホルム等の不活性溶媒中、1〜30当量のクロム
酸、二酸化マンガン等の酸化剤で、氷冷下から溶媒還流
下、1〜24時間処理することにより得ることができ
る。化合物(Id)は、化合物(Ic)と0.5〜5当
量の有機リチウム試薬、有機マグネシウム試薬等の有機
金属試薬とを、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
等の不活性溶媒中、−78℃から室温で、1〜24時間
反応させることにより得ることができる。この反応は、
窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等の乾燥不活性
ガス雰囲気下で行うのが望ましい。
【0016】上述した製造法における中間体及び目的化
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離、精製することができる。ま
た、中間体にあっては、特に精製することなく次の反応
に供することも可能である。化合物(I)の塩を取得し
たいとき、化合物(I)が塩の形で得られる場合には、
そのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られる場
合には、化合物(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁さ
せ、適当な酸を添加することにより塩を形成させて単離
すればよい。
【0017】また、化合物(I)及びその薬理学的に許
容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存
在することもあるが、これら付加物も本発明に包含され
る。以下に、化合物(I)の代表例を第1表および第2
表に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】次に、化合物(I)の酵素阻害活性につい
て試験例で説明する。 試験例:H + /K+ -ATPase の調製ならびに酵素活性測定
は、Hongo らの方法[Japan.J.Pharmacol.,52,295-305(1
990)] に従って行った。 1)H + /K+ -ATPase の調製 と殺した豚の胃の粘膜面を、酸素を溶解した氷冷リン酸
緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄し、胃底部粘膜からミクロ
ソーム画分を調製した後、これを-80 ℃で保存し、H +
/K+ -ATPase の酵素材料として使用した。
【0024】2)H + /K+ -ATPase 活性測定 H + /K+ -ATPase 活性は、5mM KCl の存在下または非存
在下、2mM 塩化マグネシウム及び2mM ATP を含有する50
mM Hepes-Tris buffer(pH 7.4)に、H + /K+ -ATPase15
μg/ml proteinを加え、37℃で15分間反応させた後、生
成した無機リンの量をFiske-Subbarow法[J.Biol.Chem.,
66,375-400(1925)] で定量することにより測定した。H
+ /K+ -ATPase 活性は、5mM KCl 存在下のATPase活性か
らKCl 非存在下のそれを引くことにより求めた。薬物
は、これを酵素反応時に2%(V/V) になるようにジメチル
スルホキシドに溶解し、酵素と同時に添加して反応させ
た。薬物の酵素阻害活性は、各濃度における酵素阻害率
から、50% 阻害濃度(IC50)を算出して表した。
【0025】結果を第3表に示す。
【0026】
【表6】
【0027】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩は、例えば錠剤、カプセル剤、シロップ剤等の通
常適用される剤形に調製して経口的に、あるいは筋肉内
注射、静脈内注射、点滴、座剤による直腸内投与等の非
経口的投与で投与することができる。それらの経口的ま
たは非経口的に投与する剤形の製剤化には、通常知られ
た方法が適用され、例えば各種の賦形剤、滑沢剤、結合
剤、崩壊剤、等張化剤、乳化剤等を含有していてもよ
い。
【0028】使用する製剤用担体としては、例えば水、
注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、フラクトー
ス、白糖、マンニット、ラクトース、でんぷん、セルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸、タル
ク、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸水素
カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、尿素、シリコ
ーン樹脂、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル等が挙げられる。
【0029】化合物(I)の投与量は、投与形態、患者
の年齢、体重、症状等により異なるが、通常1日当た
り、0.01〜25mg/kgである。以下に、実施例
及び参考例によって本発明の態様を説明する。
【0030】
【実施例】
実施例1 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(4−フルオロフェニ
ル)メタノール(化合物1) 参考例4で得られる化合物IIa(2.0g, 5.99mmol)をテト
ラヒドロフラン(80ml)に溶解し、これに、氷冷下、1.0M
4−フルオロフェニルマグネシウムブロマイド(6ml,
6.00mmol) を少しずつ滴下し、3時間かけて0℃から室
温へ昇温した。反応を完結させるため、さらに、1.0M
4−フルオロフェニルマグネシウムブロマイド(4ml, 4.
00mmol) を氷冷下滴下した。反応終了後、反応溶液を塩
化アンモニウム溶液にあけ、次いで酢酸エチルで抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を
濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製
し、得られた油状物質をヘキサンでトリチュレートする
ことにより、化合物1(0.90g, 35%)を得た。
【0031】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.35
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.30(s,1H), 6.70-7.60(m,11
H), 9.20(s,1H), 10.50(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1660, 1595, 1515, 1445, 1035, 790. 融点 116-120℃(酢酸エチル/ヘキサン) 以下の実施例2〜4においては、4−フルオロフェニル
マグネシウムブロマイドの代わりに相当するグリニヤ試
薬を用いる以外は、実施例1とほぼ同様の方法により目
的化合物を得た。
【0032】実施例2 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(4−メチルフェニ
ル)メタノール(化合物2)(収率 63%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,7Hz), 2.30(s,3H), 2.40
(s,3H), 3.30-3.80(br,1H), 4.45(q,2H,7Hz), 5.40-5.8
0(br,1H), 6.30(s,1H), 6.80-7.05(m,3H), 7.05-7.50
(m,8H), 9.25(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1578, 1298, 790. 融点 113-115℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0033】実施例3 (4−クロロフェニル)−[3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル]メタノール(化合物3)(収率 65%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 4.45
(q,2H,6Hz), 6.25(s,1H), 6.80-7.50(m,12H), 9.20(s,1
H), 10.55(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1677, 1493, 1266, 784. 融点 175-181℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0034】実施例4 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(2,4,6−トリメ
チルフェニル)メタノール(化合物4)(収率 7%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.50(t,3H,6Hz), 2.30(s,9H), 2.45
(s,3H), 4.50(q,2H,6Hz), 6.80-7.60(m,11H), 9.35(s,1
H), 10.5-10.80(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1678, 1267, 761. 融点 178-182℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0035】実施例5 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(4−メトキシメトキ
シフェニル)メタノール(化合物5) 金属マグネシウム(0.18g, 7.41mmol) 及びヨウ素1片に
テトラヒドラフラン(8ml) を加え室温に保ち、これに参
考例5で得られる4−メトキシメトキシブロムベンゼン
(1.93g, 8.89mmol) を加え、室温で30分間攪拌した。
30分後マグネシウムは消失した(この溶液を溶液1と
する)。参考例4で得られる化合物IIa(2g, 5.99mmol)
をテトラヒドロフラン(40ml)に溶解した(溶液2とす
る)。溶液1を注射器で抜き取り、アルゴンガス雰囲気
下、溶液2に氷冷下少しずつ滴下した。0℃で1時間攪
拌し、その後室温で1時間攪拌した。反応終了後、反応
溶液を塩化アンモニウム溶液にあけ、次いで酢酸エチル
で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)
で精製することにより、化合物5(1.18g, 52%)を得た。
【0036】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,7Hz), 2.40
(s,3H), 3.50(s,3H), 4.45(q,2H,7Hz), 5.20(s,2H), 6.
30(s,1H), 6.80-7.90(m,11H), 9.25(s,1H), 10.55(br,1
H). IR(KBr, cm-1) 1661, 1018, 765. 融点 132-136℃(酢酸エチル/ヘキサン) 以下の実施例6〜11においては、4−メトキシメトキ
シブロムベンゼンの代わりに相当するブロムベンゼン誘
導体を用いる以外は、実施例5とほぼ同様の方法により
目的化合物を得た。
【0037】実施例6 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(2−トリフルオロメ
チルフェニル)メタノール(化合物6)(収率 91%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 4.45
(q,2H,6Hz), 6.60-7.80(m,11H), 7.95(d,1H,7Hz), 9.25
(s,1H), 10,55(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1678, 1307, 1030, 782. 融点 177-184℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0038】実施例7 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)メタノール(化合物7)(収率 69%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 4.45
(q,2H,6Hz), 6.30(s,1H), 6.70-7.80(m,11H), 7.80(s,1
H), 9.10(s,1H), 9.70(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1070, 668. 融点 130-133℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0039】実施例8 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)メタノール(化合物8)(収率 39%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 4.35
(q,2H,6Hz), 6.20(s,1H), 6.70-7.60(m,7H), 7.40(s,4
H), 9.05(s,1H), 10.45(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1678, 1324, 1064, 785. 融点 137-139℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0040】実施例9 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(2−メトキシフェニ
ル)メタノール(化合物9)(収率 3%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 3.80
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.70-7.50(m,11H), 7.70(d,1
H,6Hz), 9.25(s,1H), 10.55(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1665, 1600, 1020, 880, 750. 融点 160-164℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0041】実施例10 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(3−メトキシフェニ
ル)メタノール(化合物10)(収率 50%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 3.80
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.30(s,1H), 6.70-7.50(m,12
H), 9.30(s,1H), 10.65(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1690, 1600, 1505, 1020, 900. 融点 139-143℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0042】実施例11 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]フェニルメタノール(化
合物11)(収率 44%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.25(t,3H,7Hz), 2.30(s,3H), 4.15
(q,2H,7Hz), 6.00(d,1H,5Hz), 6.60-7.70(m,12H), 7.87
(d,1H,7Hz), 9.00(s,1H), 9.70(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1675, 1575, 1385, 1280, 795. 融点 128℃(クロロホルム/メタノール)
【0043】実施例12 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(4−ヒドロキシフェ
ニル)メタノール(化合物12) 実施例5で得られた化合物5(0.695g, 1.47mmol)を、10
mlの飽和塩酸/酢酸エチル溶液で氷冷下から室温で約10
時間処理した。反応終了後、減圧下溶媒を除去した。こ
れに、氷及び炭酸水素ナトリウムを加えて中和し、酢酸
エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮した。得られた油状
物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム/メタノール=100/1)で精製し、メタノールで再結
晶することにより、化合物12(0.1g, 16%) を得た。
【0044】1H-NMR(DMSO-d6) δ: 1.25(t,3H,6Hz), 2.
30(s,3H), 2.50(br,1H), 4.15(q,2H,6Hz), 5.80(br,1
H), 6.50-6.90(m,4H), 6.90-7.50(m,5H), 7.65(d,2H,8H
z), 7.90(d,2H,8Hz), 9.00(s,1H), 9.10(s,1H), 9.70
(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1682, 1519, 1023, 758. 融点 205℃(メタノール)
【0045】実施例13 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(2−チエニル)メタ
ノール(化合物13) アルゴン雰囲気下、チオフェン(用時に蒸留)(0.8ml,
10.0mmol) をテトラヒドロフラン(7.5ml) に加え、-40
℃に冷却した。これに、15% ブチルリチウム/ヘキサン
(8.50ml, 10.0mmol)を滴下し、-30 〜-20 ℃で1時間攪
拌した。 その後-70 ℃に冷却し、参考例4で得られる化
合物IIa(3.34g, 10.0mmol) をテトラヒドロフラン(100
ml) に溶解した溶液を少しずつ滴下し、滴下終了後、一
昼夜かけて室温へ昇温した。反応終了後、反応溶液を塩
化アンモニウム溶液にあけ、次いで酢酸エチルで抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を
濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=10/1 )で精製
し、ヘキサンでトリチュレートし、さらにテトラヒドロ
フラン/水で再結晶することにより、化合物13(0.74
g, 18%)を得た。
【0046】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.45(s,1H), 6.75-7.60(m,10
H), 7.60-8.00(br,1H), 9.25(s,1H), 10.60(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1673, 1580, 1023. 融点 144-148℃(テトラヒドロフラン/水)
【0047】実施例14 [3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル]−(2−フリル)メタノ
ール(化合物14) アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン(74ml)を-40 ℃
に冷却し、これに、1.6Mブチルリチウム/ヘキサン(32m
l, 51.2mmol)をゆっくり滴下した。その後、フラン(用
時に蒸留)(1.82ml, 28.0mmol)を加え、-40 ℃に冷却
し、さらに、-30〜-15 ℃に温度を保ち5時間攪拌し
た。これに、-30 ℃で参考例4で得られる化合物IIa(4
g, 12.0mmol)をテトラヒドロフラン(100ml) に溶解した
溶液を少しずつ滴下し、-25 〜-15 ℃で3時間反応させ
た。反応終了後、反応溶液を塩化アンモニウム溶液にあ
け、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=10/1 )で精製し、ヘキサンでトリチ
ュレートすることにより、化合物14(1.81g, 37%)を得
た。
【0048】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.40
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.30(s,1H), 6.15-6.30(m,1
H), 6.25-6.40(m,1H), 6.80-7.30(m,4H), 7.20-7.60(m,
4H),9.25(s,1H), 10.65(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1682, 1282, 1210, 765. 融点 144℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0049】実施例15 3−エトキシカルボニル−8−(4−フルオロベンゾイ
ル)−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン(化
合物15) 二酸化マンガン(11.42g, 131mmol) をクロロホルム(61m
l)に懸濁し、これに、実施例1で得られた化合物1(2.3
g, 5.34mmol)をクロロホルム(61ml)に溶解した溶液を室
温で滴下した。終夜攪拌後、濾過助剤を用いて酸化剤を
濾別し、濾液を減圧下濃縮した。得られた油状物質をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エ
チル=4/1)で精製することにより、化合物15(1.1g, 4
8%) を得た。
【0050】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.35(t,3H,6Hz), 2.40
(s,3H), 4.40(q,2H,6Hz), 6.80-7.50(m,7H), 7.50-8.00
(m,4H), 9.20(s,1H), 10.50(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1663, 1503, 1285, 855, 764. 融点 165-172℃(酢酸エチル/ヘキサン) 以下の実施例16〜19においては、化合物1の代わり
に相当するメタノール誘導体を用いる以外は、実施例1
5とほぼ同様の方法により目的化合物を得た。
【0051】実施例16 3−エトキシカルボニル−8−(4−メチルベンゾイ
ル)−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン(化
合物16)(収率 37%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.35(t,3H,7Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,7Hz), 6.80-7.50(m,6H), 7.50-7.80(m,5H), 9.20
(s,1H), 10.55(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1687, 1660, 1573, 1282. 融点 176-179℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0052】実施例17 8−(4−クロロベンゾイル)−3−エトキシカルボニ
ル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン(化合
物17)(収率 40%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.45(s,3H), 4.45
(q,2H,7Hz), 6.70-7.50(m,7H), 7.40-7.90(m,4H), 9.20
(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1675, 1575, 805, 782. 融点 175-178℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0053】実施例18 3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニルア
ミノ)−8−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)キ
ノリン(化合物18)(収率 47%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.20(s,6H), 2.30
(s,3H), 2.40(s,3H),4.40(q,2H,6Hz), 6.70-7.40(m,7
H), 7.60-7.75(m,2H), 9.30(s,1H), 10.40(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1605, 1205, 1035, 745. 融点 130-133℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0054】実施例19 3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニルア
ミノ)−8−(2−テノイル)キノリン(化合物19)
(収率 40%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,6Hz), 6.75-7.45(m,7H), 7.50-7.80(m,3H), 9.25
(s,1H), 10.50(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1678, 1582, 1035. 融点 129-134℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0055】実施例20 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−ビス(4−フルオロフ
ェニル)メタノール(化合物20) 実施例15で得られた化合物15(0.4g, 0.93mmol)をテ
トラヒドロフラン(12ml)に溶解し、これに、1.0M 4−
フルオロフェニルマグネシウムブロマイド(1ml, 1.00mm
ol) を0℃で滴下し、同温度で30分間攪拌した。反応を
完結させるため、上記の試薬を0.34ml追加して反応を完
結させた。反応溶液を氷にあけ、次いで酢酸エチルで抽
出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥
剤を濾別後、減圧下濃縮した。残渣をエタノールに溶解
し、少量の水を加えてトリチュレートすることにより、
化合物20(0.312g, 64%)を得た。
【0056】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.40
(s,3H), 4.40(q,2H,7Hz), 6.80-7.40(m,14H), 7.40-7.6
0(m,1H), 9.10(s,1H), 9.20-9.40(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1681, 1502, 1264, 835. 融点 103-106℃(エタノール/水) 以下の実施例21〜24においては、化合物15および
4−フルオロフェニルマグネシウムブロマイドの代わり
にそれぞれ相当するキノリン誘導体およびグリニヤ試薬
を用いる以外は、実施例20とほぼ同様の方法により、
目的化合物を得た。
【0057】実施例21 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−ビス(4−メチルフェ
ニル)メタノール(化合物21)(収率 73%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.30(s,6H), 2.40
(s,3H), 4.40(q,2H,6Hz), 6.80-7.60(m,15H), 9.10(s,1
H). IR(KBr, cm-1) 1690, 1579, 1271, 758. 融点 225-230℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0058】実施例22 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(4−メチルフェニル)メタノール(化合物2
2)(収率 31%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.30(s,6H), 2.35
(s,3H), 4.40(q,2H,7Hz), 6.70-7.10(m,4H), 7.00-7.60
(m,11H), 9.10(s,1H), 9.20(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1689, 1502, 1270, 1030. 融点 180-185℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0059】実施例23 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−(4−フルオロフェニル)メタノール(化合物2
3)(収率 70%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,7Hz), 6.80-7.10(m,5H), 7.00-7.45(m,9H), 7.35
-7.60(m,1H), 9.10(s,1H), 9.15-9.30(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1677, 1599, 1269, 838. 融点 103-109℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0060】実施例24 ビス(4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニ
ル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−
イル〕メタノール(化合物24)(収率 76%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,6Hz), 6.70-7.40(m,14H), 7.40-7.60(m,1H), 9.1
0(s,1H), 9.25(s,1H), 10.60(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1695, 1575, 1275, 778. 融点 231-236℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0061】実施例25 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(1−イミダゾリル)メタン・塩酸塩(化物2
5) 実施例1で得られた化合物1(3g, 6.98mmol)を氷冷し、
これに、塩化チオニル(6ml, 82.3mmol) を滴下した。同
温度で1時間攪拌した後、反応溶液に氷及び炭酸水素ナ
トリウムを注ぎ、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、減
圧下濃縮し、クロル化体(3.13g, 100%)を得た。得られ
たクロル化体(1g, 2.23mmol)及びイミダゾール(0.45g,
6.62mmol) を、アセトニトリル(11ml)中、60℃で5時間
加熱し反応させた。溶媒除去後、水及びクロロホルムを
加えた。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥
剤を濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(クロロホルム)で精製し、泡状物
質として化合物25のフリー体(729mg, 68%)を得た。得
られたフリー体に飽和塩酸/エーテル溶液を加え、トリ
チュレートすることにより、塩酸塩(化合物25)0.36
2g(31%) を得た。
【0062】1H-NMR(DMSO-d6) δ: 1.20(t,3H,7Hz), 2.
30(s,3H), 6.90-7.70(m,10H), 7.60-7.90(br,2H), 8.15
-8.45(m,2H), 8.80(br,1H), 9.20(s,1H), 10.40(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1692, 1620, 1580, 1310, 765. 融点 175-178℃(エーテル/ヘキサン) 以下の実施例26〜30においては、イミダゾールの代
わりに相当するアミンを用いる以外は、実施例25とほ
ぼ同様の方法により、目的化合物を得た。
【0063】実施例26 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(4−ヒドロキシピペリジノ)メタン(化合物2
6)(収率 37%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 1.20-2.20(m,7H),
2.35(s,3H), 2.45-2.90(m,3H), 3.45-3.80(m,1H), 4.3
5(q,2H,6Hz), 5.85(s,1H), 6.60-7.60(m,10H),7.90(d,1
H,6Hz), 9.20(s,1H), 10.20(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1677, 1593, 1510, 1503, 1267. 融点 88-102 ℃(クロロホルム/メタノール)
【0064】実施例27 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−ピペリジノメタン(化合物27)(収率 53%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.30-1.70(m,7H), 2.35(s,3H), 4.4
5(q,2H,6Hz), 6.25(s,1H), 6.8 -7.50(m,12H), 9.20(s,
1H), 10.55(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1503, 1263, 1205, 789, 753. 融点 90-94℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0065】実施例28 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(3−メチルピペリジノ)メタン(化合物28)
(収率 58%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 0.65-1.00(m,3H), 1.00-2.00(m,10
H), 2.35(s,3H), 2.50-2.90(m,2H), 4.35(q,2H,7Hz),
5.80(s,1H), 6.50-7.60(m,10H), 7.65-8.00(m,1H), 9.2
0(s,1H), 10.20(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1681, 1573, 1270, 1035, 795. 融点 158-163℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0066】実施例29 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(1−ピロリル)メタン(化合物29)(収率 5
9%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,7Hz), 5.70-6.00(m,1H), 6.00-6.25(m,1H), 6.50
-7.60(m,13H), 8.70-9.10(m,1H), 9.25(s,1H),10.40(s,
1H). IR(KBr, cm-1) 1679, 1592, 1512, 1207, 752. 融点 124-127℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0067】実施例30 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−フルオロフェニ
ル)−(4−メトキシフェニルアミノ)メタン(化合物
30)(収率 34%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 3.65
(s,3H), 4.40(q,2H,6Hz), 6.40-6.80(m,5H), 6.80-7.60
(m,11H), 7.70(d,1H,8Hz), 9.30(s,1H), 10.40(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1665, 1511, 785. 融点 152-154℃(エーテル/ヘキサン) 以下の実施例31及び実施例32においては、化合物1
の代わりに化合物2を用いる以外は、実施例25及び実
施例30とほぼ同様の方法により、目的化合物を得た。
【0068】実施例31 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−(4−メチルフェニル)メタン(化合物31)(収率
48%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.30(s,3H), 2.35
(s,3H), 4.40(q,2H,6Hz), 6.70-7.50(m,12H), 7.40-7.6
0(m,2H), 7.90(s,1H), 9.20(s,1H), 10.40(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1660, 1581, 1518, 1280, 1025, 760. 融点 137-141℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0069】実施例32 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−メトキシフェニ
ルアミノ)−(4−メチルフェニル)メタン(化合物3
2)(収率 73%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.30(s,3H), 2.40
(s,4H), 3.70(s,3H),4.40(q,2H,6Hz), 6.40-6.80(m,6
H), 6.70-7.50(m,10H), 7.75(d,1H,8Hz), 9.30(s,1H),
10.30(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1600, 1517, 1017, 817. 融点 77-80℃(酢酸エチル/ヘキサン) 以下の実施例33〜37においては、化合物1の代わり
に化合物3を用いる以外は、実施例25、実施例26、
実施例27及び実施例29とほぼ同様の方法により、目
的化合物を得た。ただし、実施例36においては、アミ
ンとしてピロリジンを用いた。
【0070】実施例33 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−(1−イミダゾリル)メタン(化合物33)(収
率 63%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,7Hz), 6.70-7.40(m,12H), 7.40-7.60(m,2H), 7.9
0(s,1H), 9.20(s,1H), 10.40(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1681, 1516, 1279, 1210, 760. 融点 86-95℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0071】実施例34 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−(4−ヒドロキシピペリジノ)メタン(化合物3
4)(収率 18%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,7Hz), 1.30-2.30(m,8H),
2.40(s,3H), 2.50-3.00(m,2H), 3.50-3.90(m,1H), 4.4
5(q,2H,7Hz), 5.90(s,1H), 6.70-6.90(m,1H),6.90-7.50
(m,9H), 7.55(d,2H,8Hz), 7.40-7.60(m,1H), 7.90(d,1
H,6Hz), 9.25(s,1H), 10.25(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1579, 1270, 1210, 785. 融点 200-203℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0072】実施例35 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−ピペリジノメタン・塩酸塩(化合物35)(収率
54%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.50(t,3H,7Hz), 1.40-2.00(m,6H),
2.35(s,3H), 3.15-3.60(m,4H), 4.55(q,2H,7Hz), 7.00
-7.20(m,1H), 7.10-7.80(m,8H), 8.40(d,2H,8Hz), 9.45
(s,1H), 9.70(d,1H,8Hz), 12.20(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1722, 1688, 1620, 1582, 1018, 760. 融点 200-203℃(エーテル)
【0073】実施例36 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−(1−ピロリジニル)メタン(化合物36)(収
率 22%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 1.60-2.00(m,4H),
2.40(s,3H), 2.40-2.70(m,4H), 4.40(q,2H,6Hz), 5.80
(s,1H), 6.70-6.90(m,1H), 6.85-7.50(m,7H),7.60(d,2
H,8Hz), 8.10(d,1H,7Hz), 9.30(s,1H), 10.30(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1730, 1700, 1620, 1580, 1310, 760. 融点 170-175℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0074】実施例37 (4−クロロフェニル)−〔3−エトキシカルボニル−
4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イ
ル〕−(1−ピロリル)メタン(化合物37)(収率 3
2%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,7Hz), 5.80-6.00(m,1H), 6.05-6.25(m,1H), 6.60
(s,1H), 6.60-7.60(m,12H), 8.80-9.10(br,1H), 9.20
(s,1H), 10.80(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1673, 1597, 1210, 1030. 融点 154-156℃(酢酸エチル/ヘキサン) 以下の実施例38〜42においては、化合物1の代わり
に化合物4、化合物6、化合物7、化合物8及び化合物
11を用いる以外は、実施例25とほぼ同様の方法によ
り、目的化合物を得た。
【0075】実施例38 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−(2,4,6−トリメチルフェニル)メタン(化合物
38)(収率 24%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,7Hz), 2.00(s,6H), 2.30
(s,3H), 2.40(s,3H),4.40(q,2H,7Hz), 6.70-7.05(m,4
H), 6.90-7.45(m,7H), 7.55(d,1H,7Hz), 7.95(s,1H),
9.20(s,1H), 10.40(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1679, 1593, 1278, 1205, 779. 融点 155-158℃(クロロホルム/メタノール)
【0076】実施例39 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−(2−トリフルオロメチルフェニル)メタン(化合物
39)(収率 15%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.45
(q,2H,6Hz), 6.85(s,1H), 6.70-7.25(m,7H), 7.10-7.80
(m,5H), 7.60-7.90(m,1H), 8.25(s,1H), 9.17(s,1H), 1
0.20(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1580, 1505, 1370, 1305, 1270. 融点 150-155℃(エーテル/ヘキサン)
【0077】実施例40 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−(3−トリフルオロメチルフェニル)メタン(化合物
40)(収率 30%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.45
(q,2H,6Hz), 6.70-7.05(m,12H), 7.00-7.70(m,2H), 8.0
5(s,1H), 9.15(s,1H), 10.45(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1520, 1025, 900. 融点 50-65℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0078】実施例41 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−(4−トリフルオロメチルフェニル)メタン(化合物
41)(収率 38%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.35(s,3H), 4.35
(q,2H,6Hz), 6.50-7.30(m,10H), 7.30-7.60(m,4H), 7.9
5(s,1H), 9.10(s,1H), 10.45(s,1H). IR(KBr, cm-1) 1679, 1580, 1325, 1278, 1075. 融点 129-135℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0079】実施例42 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
−フェニルメタン(化合物42)(収率 38%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,6Hz), 2.40(s,3H), 4.40
(q,2H,6Hz), 6.70-7.05(m,2H), 6.90-7.60(m,11H), 7.9
5(s,1H), 9.20(s,1H), 10.40(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1675, 1580, 1510, 1270, 1210. 融点 70-77℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0080】実施例43 〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−(1−イミダゾリル)メタン(化合物43) 1)(4−ベンジルオキシフェニル)−〔3−エトキシ
カルボニル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリ
ン−8−イル〕メタノールの合成 テトラヒドロフラン15mlに金属マグネシウム3.7g(152mm
ol) 及びヨウ素片を1かけら加え、これに、4−ベンジ
ルオキシブロモベンゼン50g(190mmol)をテトラヒドロフ
ラン100ml に溶解した溶液を室温で少しずつ滴下した。
発砲が始まり出したら適宜反応容器を冷却し、反応が急
激に進行しないようにした。4−ベンジルオキシブロモ
ベンゼンのテトラヒドロフラン溶液を滴下終了後、金属
マグネシウムが消失するまで攪拌を続けた。金属マグネ
シウムの消失後、反応容器を氷で冷却し、これに、参考
例4で得られる化合物IIa(8.40g, 25.1mmol) をテトラ
ヒドロフラン30mlに溶解した溶液をゆっくり滴下した。
滴下終了後、氷冷下から室温まで反応温度をあげ、室温
で30分間攪拌した。反応終了後、塩化アンモニウム水溶
液及び氷を加え、次いで酢酸エチルで抽出した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、減圧
下濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘ
キサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、(4
−ベンジルオキシフェニル)−〔3−エトキシカルボニ
ル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−
イル〕メタノール11.74g(90%) を得た。
【0081】2)(4−ベンジルオキシフェニル)−
〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニル
アミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)
メタンの合成 1)で得られた(4−ベンジルオキシフェニル)−〔3
−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニルアミ
ノ)キノリン−8−イル〕メタノール(3.47g,6.70mmol)
を1,2-ジクロロエタン15mlに溶解し、これに、氷冷下
塩化チオニル0.97ml(13.3mmol)を少しずつ加えた。滴下
後、室温で1時間攪拌した。減圧下濃縮し、未反応の塩
化チオニルを除去した。得られた残渣をアセトニトリル
5ml に溶解し、室温でイミダゾール1.36g(20.0mmol) を
加え、還流下3時間攪拌した。溶媒を減圧下除去した
後、水及びクロロホルムを加えた。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム)
で精製することにより、(4−ベンジルオキシフェニ
ル)−〔3−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフ
ェニルアミノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾ
リル)メタン0.90g(24%)を得た。
【0082】3)〔3−エトキシカルボニル−4−(2
−メチルフェニルアミノ)キノリン−8−イル〕−(4
−ヒドロキシフェニル)−(1−イミダゾリル)メタン
(化合物43)の合成 2)で得られた(4−ベンジルオキシフェニル)−〔3
−エトキシカルボニル−4−(2−メチルフェニルアミ
ノ)キノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)メタ
ン1.25g(2.19mmol) をテトラヒドロフラン20mlに溶解
し、これに、10%パラジウム/炭素触媒250mg を水2ml
に懸濁させた懸濁液を加え、50℃で3時間攪拌した。濾
過助剤を用いて触媒を濾別後、濾液を濃縮し、残渣に酢
酸エチル及び水を加えた。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、乾燥剤を濾別後、減圧下濃縮した。残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノー
ル=100/1)で精製することにより、化合物43(0.26g,
25%)を得た。
【0083】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.45(t,3H,6Hz), 2.40
(s,3H), 4.45(q,2H,6Hz), 6.30(s,1H), 6.70-7.60(m,15
H), 9.20(s,1H), 10.40(br,1H). IR(KBr, cm-1) 1680, 1495, 1260. 融点 123℃(分解、クロロホルム/メタノール)
【0084】実施例44 [3−シクロヘキシルカルボニル−4−(2−メチルフ
ェニルアミノ)キノリン−8−イル]−(4−フルオロ
フェニル)メタノ−ル( 化合物44) 参考例9で得られる化合物IIb(2.5g, 6.72mmol) をア
ルゴン雰囲気下でテトラヒドロフラン(75ml)に溶解し、
氷冷下1.0M4−フルオロフェニルマグネシウムブロマイ
ド(8.05ml, 8 .05mmol) を少しづつ滴下し、3 時間かけ
て0 ℃から室温へ昇温した。反応を完結させるため、さ
らに1.0M4−フルオロフェニルマグネシウムブロマイド
(8.05ml, 8.05mmol)を氷冷下滴下した。反応終了後、反
応溶液を氷と塩化アンモニウム溶液にあけ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾
燥剤を濾別し有機層を減圧下濃縮しシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製
し、得られた油状物質を酢酸エチル/ヘキサンでトリチ
ュレ−トすることにより化合物44(1.09g, 35%)を得
た。
【0085】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.00-2.20(10H,m), 2.
35(3H,s), 3.20-3.70(1H,br), 6.25(1H,s), 6.70-7.60
(12H,m), 9.10(1H,s), 12.10(1H,s). IR(KBr, cm-1) 1630,1580,1510,1430,1215. 融点 140-143℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0086】実施例45 [3−ブチリル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キ
ノリン−8−イル]−(4−クロロフェニル)メタノ−
ル( 化合物45) 参考例13で得られる化合物IIc(2.6g, 7.83mmol)をア
ルゴン雰囲気下でテトラヒドロフラン(75ml)に溶解し、
氷冷下1.0M4−クロロフェニルマグネシウムブロマイド
(9.36ml, 9.36mmol)を少しづつ滴下し、0 ℃で3 時間攪
拌した。反応を完結させるため、さらに1.0M4−クロロ
フェニルマグネシウムブロマイド(10.0ml, 10.0mmol)を
氷冷下滴下した。反応終了後、反応溶液を氷と塩化アン
モニウム溶液にあけ酢酸エチルで抽出した。有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別し有機層を減
圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ−(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、得られた
油状物質を酢酸エチル/ヘキサンでトリチュレ−トする
ことにより化合物45(1.16g, 33%)を得た。
【0087】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.05(3H,t,7Hz), 1.60
-2.10(2H,m), 2.35(3H,s), 3.10(2H,t,7Hz), 6.25(1H,
s), 6.80-7.50(12H,m), 9.05(1H,s), 12.15(1H,s). IR(KBr, cm-1) 1633,1580,1521,775. 融点 144-152℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0088】実施例46 [3−ブチリル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キ
ノリン−8−イル]−(4−フルオロフェニル)メタノ
−ル( 化合物46) 4−クロロフェニルマグネシウムブロマイドの代わりに
相当するグリニヤ試薬を用いる以外は、実施例45とほ
ぼ同様の方法を用いて化合物46(収率 30%)を得た。
【0089】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.05(3H,t,7Hz), 1.50
-2.00(2H,m), 2.30(3H,s), 3.10(2H,t,7Hz), 6.25(1H,
s), 6.80-7.60(12H,m), 9.05(1H,s), 12.10(1H,s). IR(KBr, cm-1) 1643,1573,1511,1215,766. 融点 158-161℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0090】実施例47 2−フリル−[3−ペンチリル−4−(2−メチルフェ
ニルアミノ)キノリン−8−イル]メタノ−ル( 化合物
47) アルゴン雰囲気下、テトラヒドロフラン(15ml)を-35 ℃
に冷却し、1.6Mブチルリチウム/ヘキサン(6.35ml, 10.
2mmol)をゆっくり滴下した。次いで、フラン(用時に蒸
留)(0.36ml, 4.95mmol) を加え-15 ℃に昇温し3時間攪
拌した。その後、参考例15で得られる化合物IId(0.8
g, 2.31mmol)をテトラヒドロフラン(16ml)に溶解した溶
液を少しづつ滴下した。-15 ℃からすこしづつ昇温し3
時間かけて室温にした。反応終了後、反応溶液を氷と塩
化アンモニウム溶液にあけ酢酸エチルで抽出した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、乾燥剤を濾別し有機
層を減圧下濃縮した。残渣を分取用薄層クロマトグラフ
ィ−(クロロホルム/メタノ−ル=50/1 )で精製し、得
られた油状物質をヘキサンでトリチュレ−トすることに
より化合物47(0.05g, 5.2%) を得た。
【0091】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.00(3H,t,6Hz), 1.20
-2.00(4H,m), 2.30(3H,s), 3.15(2H,t,6Hz), 6.30(1H,
s), 6.15-6.30(1H,m), 6.25-6.40(1H,m), 6.80-7.70(9
H,m),9.10(1H,s), 13.05-13.30(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1640, 1580, 1520, 1440, 760. 融点 150-154℃(ヘキサン)
【0092】実施例48 [3−シクロヘキシルカルボニル−4−(2−メチルフ
ェニルアミノ)キノリン−8−イル]−(4−フルオロ
フェニル)−(1−イミダゾリル)メタン( 化合物4
8) 実施例44で得た化合物44(0.80g, 1.71mmol) を1,
2−ジクロロエタン(10ml)に溶解しアルゴンガス雰囲気
下で氷冷し、塩化チオニル(1.45ml, 19.8mmol)を加え同
温で20分間攪拌した。減圧下で濃縮し1,2−ジクロロ
エタンおよび未反応の塩化チオニルを留去した。得られ
たクロル化体をアセトニトリル(11ml)に溶解しイミダゾ
−ル(0.35g, 5.14mmol) を加え80℃で2 時間加熱した。
反応を完結させるために、さらにイミダゾ−ル(0.35g,
5.14mmol) および触媒量のヨウ化ナトリウムを加え80℃
で3 時間加熱した。反応液の溶媒を留去し、水とクロロ
ホルムを加え抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで
乾燥後、乾燥剤を濾別し、有機層を減圧下濃縮して油状
物質(1.3g)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ−(クロロホルム)により精製後、エ−テルでト
リチュレ−トすることによって泡状物質として化合物4
8(0.39g, 44%)を得た。
【0093】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.00-2.20(10H,m), 2.
40(3H,s), 3.20-3.60(1H,m), 5.80(1H,s), 6.70-7.60(1
3H,m), 7.90(1H,s), 9.10(1H,s), 11.30(1H,s). IR(KBr, cm-1) 2930,1580,1505. 融点 155-160℃(エーテル) 以下の実施例49及び50においては、化合物44の代
わりに相当するメタノール誘導体を用いる以外は、実施
例48とほぼ同様の方法により目的化合物を得た。
【0094】実施例49 〔3−ブチリル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キ
ノリン−8−イル〕−(4−クロロフェニル)−(1−
イミダゾリル)メタン( 化合物49) (収率 22%)1 H-NMR(CDCl3) δ: 1.05(3H,t,7Hz), 1.50-1.90(2H,m),
2.35(3H,s), 3.05(2H,t,7Hz), 5.70(1H,s), 6.70-7.60
(13H,m), 7.85(1H,s), 9.05(1H,s), 11.90(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1700,1630,1190,1070. 融点 76 ℃ (エーテル、分解)
【0095】実施例50 〔3−ブチリル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キ
ノリン−8−イル〕−(1−イミダゾリル)−(4−メ
チルフェニル)メタン・塩酸塩( 化合物50) (収率 3
% )1 H-NMR(CDCl3, フリー体) δ: 1.05(3H,t,6Hz), 1.60-
2.10(2H,m), 2.33(3H,s), 2.36(3H,s), 3.05(2H,t,6H
z), 6.80-7.60(14H,m), 7.90(1H,s), 9.10(1H,s),11.80
-12.00(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1610,1580,1280,770. 融点 145℃(エーテル、分解)
【0096】参考例1 8−ベンゾイルオキシメチル−4−クロロ−3−エトキ
シカルボニルキノリン(化合物III) 2−アミノベンジルアルコール(50g, 406mmol)及びジ
エチルエトキシメチレンマロネート(85ml, 421mmol) の
混合液を120 ℃で2時間加熱攪拌した。反応終了後、減
圧下、反応によって生成したエタノールを留去した。残
渣にピリジン(150ml) を加え、内温を10℃に保ちつつ、
塩化ベンゾイル(50ml, 431mmol) を徐々に滴下した。滴
下終了後、同温度で1時間攪拌し、これに水を加え、反
応混合物を濃縮した。3分の1程度に濃縮した後、メタ
ノール(約20ml)を加えてトリチュレーションを行い、
結晶化させた。得られた結晶を濾取し、乾燥した。次い
で、この結晶(150g)をジフェニルエーテル(1300ml)に懸
濁し、1時間かけてゆっくり240 ℃に昇温した。反応終
了後、冷却し、析出した結晶を濾取した。エーテル、次
いでメタノール/エーテルの混合溶媒で洗浄後、乾燥
し、粗結晶(71.1g) を得た。この粗結晶(71.1g) にオキ
シ塩化リン(112ml) を加え、100 ℃で1.5 時間攪拌し
た。反応液を濃縮し、得られた黒色油状残渣に水を加え
てトリチュレートすることにより、固体を得た。得られ
た固体を濾取後、乾燥し、化合物IIIの粗結晶(77.2g,
2−アミノベンジルアルコールから50%)を得た。本化合
物は、これ以上の精製をすることなく次の反応に用い
た。
【0097】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.40(t,3H,8Hz), 4.45
(q,2H,8Hz), 6.03(s,2H), 7.55(m,2H), 7.70(d,1H,7H
z), 7.90(dd,1H,9Hz,9Hz), 8.05(m,2H), 8.10(d,1H,9H
z), 8.40(d,1H,9Hz), 9.20(s,1H).
【0098】参考例2 8−ベンゾイルオキシメチル−3−エトキシカルボニル
−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン(化合物
IV) 参考例1で得られた化合物III(54g, 146mmol)をジメチ
ルホルムアミド(300ml)に溶解し、これに2−メチルア
ニリン(38ml, 356mmol) を加え、100 ℃で2時間攪拌し
た。反応終了後、放冷し、析出した結晶を濾取、乾燥
し、化合物IV(24.1g) を得た。一方、母液を3分の2程
度に濃縮し放置することにより再び結晶が析出するの
で、これを濾別し、メタノール/水の混合溶媒で洗浄し
乾燥することにより、さらに化合物IVの黒色結晶(13.8
g) を得た(総収量37.9g, 58%)。
【0099】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.48(t,3H,8Hz), 2.43
(s,3H), 4.45(q,2H,8Hz), 6.05(s,2H), 6.75-7.55(m,9
H), 7.60-7.90(m,1H), 8.00-8.25(m,2H), 9.29(s,1H).
【0100】参考例3 3−エトキシカルボニル−8−ヒドロキシメチル−4−
(2−メチルフェニルアミノ)キノリン(化合物V) 参考例2で得られた化合物IV(26.76g, 60.8mmol)をエタ
ノール(324ml) に懸濁し、これにナトリウムエトキサイ
ド(1.95g, 28.7mmol) を加え、2時間加熱還流した。反
応混合物を放冷後、酢酸で中和し、半量まで濃縮した。
水を加え、析出した結晶を濾別後、乾燥することによ
り、化合物Vの結晶(19.93g, 98%) を得た。
【0101】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.50(t,3H,8Hz), 2.43
(s,3H), 4.49(q,2H,8Hz), 5.13(s,2H), 6.80-7.20(m,4
H), 7.25-7.60(m,3H), 9.25(s,1H), 10.35-10.60(br,1
H).
【0102】参考例4 3−エトキシカルボニル−8−ホルミル−4−(2−メ
チルフェニルアミノ)キノリン(化合物IIa) 活性二酸化マンガン(87.5g, 1.01mol)をクロロホルム(3
12ml) に懸濁し、これに、参考例3で得られた化合物V
(10.00g, 29.70mmol) をクロロホルム(312ml)に溶解し
た溶液を室温でゆっくり滴下した。このまま同温度で一
晩攪拌した。反応終了後、濾過助剤を用いて酸化剤を濾
別し、濾液を減圧下で濃縮することにより、化合物IIa
を固体として(9.5g, 96%) 得た。
【0103】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.50(t,3H,6Hz), 2.40
(s,3H), 4.47(q,2H,6Hz), 6.75-7.50(m,5H), 7.78(dd,1
H,6Hz,1Hz), 8.20(dd,1H,6Hz,1Hz), 9.35(s,1H), 10.40
-10.70(br,1H).
【0104】参考例5 4−メトキシメトキシブロモベンゼン 4−ブロモフェノール(17.30g, 100.0mmol) を1,2−
ジクロロエタンに懸濁し、これに、氷冷下、エチルジイ
ソプロピルアミン(70ml)及びクロロメチルメチルエーテ
ル(15ml)を加え、氷冷下から次第に昇温し、室温で一晩
攪拌した。反応終了後、水を加え、クロロホルムで抽出
した。溶媒を減圧下で除去後、蒸留することにより、4
−メトキシメトキシブロモベンゼン(13.6g, 63%; 沸点
90℃/3mmHg) を得た。
【0105】1H-NMR(CDCl3) δ: 3.65(s,3H), 5.33(s,2
H), 7.11(d,2H,8.8Hz), 7.57(d,2H,8.8Hz).
【0106】参考例6 8−(t-ブチルジメチルシリロキシメチル)−3−エト
キシカルボニル−4−(2−メチルフェニルアミノ)キ
ノリン( 化合物VI) 参考例3で得られた化合物V(23g, 68.5mmol) をジメチ
ルホルムアミド(200ml)に溶解し、イミダゾ−ル(11.5g,
169mmol)を加え氷冷下攪拌した。この溶液にt-ブチル
ジメチルシリルクロライド(17.25g, 115mmol) を加え30
分間攪拌した。反応終了後に水を加えて析出した固体を
濾取し、乾燥して化合物VI(28.16g, 91%) を得た。
【0107】1H-NMR(CDCl3) δ: 0.17(6H,s), 1.00(9H,
s), 1.44(3H,t,7.0Hz), 2.40(3H,s), 4.42(2H,q,7.0H
z), 5.40(2H,s), 6.83(1H,d,7.6Hz), 7.01-7.20(3H,m),
7.22-7.30(1H,m), 7.40(1H,d,7.6Hz), 7.83(1H,d,6.9H
z), 9.26(1H,s), 10.30(1H,s).
【0108】参考例7 8−(t-ブチルジメチルシリロキシメチル)−3−シク
ロヘキシルカルボニル−4−(2−メチルフェニルアミ
ノ)キノリン( 化合物VII) 参考例6で得られた化合物VI(0.226g, 0.500mmol) をテ
トラヒドロフラン(4ml) に溶解し、2.0Mシクロヘキサン
マグネシウムクロライド(1.2ml, 2.40mmol) を室温にて
滴下後、60℃で2 時間攪拌した。反応を完結させるため
に、さらに2.0Mシクロヘキサンマグネシウムクロライド
(0.5ml, 1.0mmol)を加え、60℃で0.5 時間攪拌した。反
応終了後、氷と塩化アンモニウム水溶液を加え酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、乾燥剤を濾別し有機層を減圧下濃縮して油状物質
(0.353g)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(ヘキサン/酢酸エチル=16/1 )によって精製し
て化合物VII(0.030g, 25%) を得た。本化合物は特に精
製せずに次の反応に用いることができる。
【0109】1H-NMR(CDCl3) δ: 0.16(6H,s), 1.00(9H,
s), 1.00-2.15(10H,m), 2.35(3H,s), 3.20-3.60(1H,m),
5.37(2H,s), 6.80-7.50(6H,m), 7.70-7.90(1H,m), 9.1
8(1H,s), 11.80-12.00(1H,br).
【0110】参考例8 3−シクロヘキシルカルボニル−8−ヒドロキシメチル
−4−(2−メチルフェニルアミノ)キノリン( 化合物
VIII) 参考例7で得られた未精製の化合物VII(0.353g)をテト
ラヒドロフラン(3ml)に溶解し1規定の塩酸(2ml) を加
え80℃で20分間攪拌した。反応終了後、溶液を炭酸水素
ナトリウム水溶液で中和しクロロホルムで抽出した。有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾別し
有機層を減圧下濃縮して油状物質(0.253g)を得た。得ら
れた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(クロロホルム)によって精製して化合物VIII(0.073g,
27%) を得た。
【0111】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10-2.10(10H,m), 2.
35(3H,s), 3.25-3.60(1H,m), 5.10(2H,s), 6.75-7.55(7
H,m), 9.15(1H,s), 11.85-12.10(1H,br).
【0112】参考例9 3−シクロヘキシルカルボニル−8−ホルミル−4−
(2−メチルフェニルアミノ)キノリン( 化合物IIb) 活性二酸化マンガン(11g, 127mmol)をクロロホルム(40m
l)に懸濁し、参考例8で得られた化合物VIII(2.2g, 5.8
8mmol)をクロロホルム(40ml)に溶解した溶液を室温でゆ
っくりと滴下し、一晩攪拌した。反応終了後、濾過助剤
を用いて酸化剤を濾別後、濾液を減圧下で濃縮し黒色油
状物質(1.47g) を得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィ−(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)によって精
製し、酢酸エチル/ヘキサンで再結晶して化合物IIb
(0.699g, 32%) を得た。
【0113】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10-2.20(10H,m), 2.
35(3H,s), 3.25-3.65(1H,m), 6.80-7.40(5H,m), 7.85(1
H,dd,9Hz,1Hz), 8.15(1H,dd,9Hz,1Hz), 9.30(1H,s), 1
1.35(1H,s), 12.10(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1680,1639,1575,1240,780. 融点 160-165℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0114】参考例10 3−(2−ベンゾイルオキシメチルフェニルアミノ)−
2−ブチリルアクリル酸エチル( 化合物IXc) 2−アミノベンジルアルコ−ル(20g, 162mmol)をオルト
蟻酸エチル(28ml, 168mmol) 、3−ケト−n −ヘキサン
酸エチル( 25ml, 156mmol )の混合液に加え110 ℃で2
時間加熱攪拌した。反応終了後、減圧下で反応によって
生成したエタノ−ルを除去した。残渣にピリジン(50ml)
を加え、内温を10℃に保ちつつ、塩化ベンゾイル(20ml,
172mmol) を徐々に滴下した。反応を完結させるため
に、さらに塩化ベンゾイル(10ml, 86mmol)を滴下し、10
℃で1時間攪拌した。反応液に水を加えた後、減圧下で
濃縮し、得られた残渣を水と酢酸エチルを加え抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を
濾別し有機層を減圧下濃縮した後油状物質を得た。得ら
れた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(クロロホルム/ヘキサン=1/1で溶出後クロロホルムで
溶出)によって精製してメタノ−ルで結晶化させて化合
物IXc(20g, 32%)を得た。
【0115】1H-NMR(CDCl3) δ: 0.95(3H,t,7.0Hz), 1.
34(3H,t,6.9Hz), 1.58-1.70(2H,m),2.94(2H,t,7.0Hz),
4.26(2H,q,6.9Hz), 5.46(2H,s), 7.18-7.26(1H,m), 7.3
1-7.45(4H,m), 7.51-7.57(2H,m), 8.16(2H,d,6.9Hz),
8.50(1H,d,12.5Hz), 13.28(1H,d,12.5Hz).
【0116】参考例11 8−ベンゾイルオキシメチル−3−ブチリル−4−(2
−メチルフェニルアミノ)キノリン( 化合物X) 参考例10で得られた化合物IXc(71.2g, 180mmol)をジ
フェニルエ−テル(350ml) に懸濁し、1 時間かけながら
ゆっくりと240 ℃に昇温した。その後冷却し、減圧下反
応溶液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−(クロロホルム/メタノ−ル=50/1 )
によって精製して、閉環体33.0g(53%)を得た。得られた
閉環体(20g, 57.3mmol) にオキシ塩化リン(100ml) を加
え100 ℃で20分間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた
黒色油状残渣に水を加えクロロホルムで抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し有
機層を減圧下濃縮した後黒色油状物質(21.56g)を得た。
得られた油状物質(7.24g)をジメチルホルムアミド(70m
l) に溶解し、2−メチルアニリン(5.4ml, 50.6mmol)
を加え、100 ℃で2 時間攪拌した。反応終了後減圧下溶
液を濃縮し水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、乾燥剤を濾別し有機
層を減圧下濃縮し黒色油状物質を得た。シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ−(クロロホルム/メタノ−ル=100
/1)によって精製し、メタノ−ル/ジエチルエ−テルで
再結晶して化合物X(7.25g, 84%)を得た。
【0117】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.09(3H,t,9Hz), 1.75
-2.00(2H,q,9Hz), 2.37(3H,s), 3.12(2H,t,9Hz), 6.05
(2H,s), 6.95-7.60(9H,m), 7.72(1H,d,8Hz), 8.12(2H,d
d,8Hz,1Hz), 9.22(1H,s). IR(KBr, cm-1) 1735,1645,1585,1270. 融点 102℃(メタノール/エーテル)
【0118】参考例12 3−ブチリル−8−ヒドロキシメチル−4−(2−メチ
ルフェニルアミノ)キノリン( 化合物XI) 参考例11で得られた化合物X(4.66g, 10.6mmol) をメ
タノ−ル(50ml)に溶解し、2規定水酸化ナトリウム(10m
l)を加え50℃で1 時間攪拌した。反応終了後、減圧下溶
液を濃縮し1規定塩酸で中和した。中和後水を加えクロ
ロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、乾燥剤を濾別し有機層を減圧下濃縮し黒色油状
物質を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ク
ロロホルム/メタノ−ル=100/1)によって精製し、ジエ
チルエ−テル/ヘキサンで再結晶して化合物XI(1.20g,
34%)を得た。
【0119】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.07(3H,t,9Hz), 1.65
-2.10(2H,q,9Hz), 2.32(3H,s), 3.10(2H,t,9Hz), 5.09
(2H,s), 6.87-7.55(7H,m), 9.12(1H,s). IR(KBr, cm-1) 1640,1598,1580,1525. 融点 113℃(エーテル/ヘキサン)
【0120】参考例13 3−ブチリル−8−ホルミル−4−(2−メチルフェニ
ルアミノ)キノリン(化合物IIc) 活性二酸化マンガン(40g, 460mmol)をクロロホルム(40m
l)に懸濁し、参考例12で得られた化合物XI(4.16g, 1
2.5mmol) をクロロホルム(40ml)に溶解した溶液を室温
でゆっくりと滴下し、一晩攪拌した。反応終了後、濾過
助剤を用いて酸化剤を濾別後、濾液を減圧下で濃縮して
油状物質(4.72g) を得た。これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−(ヘキサン/酢酸エチル=7/1)によって
精製し、酢酸エチル/ヘキサンで再結晶して化合物IIc
(1.67g, 40%)を得た。
【0121】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.10(3H,t,9Hz), 1.60
-2.10(2H,m), 2.35(3H,s), 3.15(2H,t,9Hz), 6.85-7.40
(5H,m), 7.85(1H,dd,9Hz,1Hz), 8.18(1H,dd,9Hz,1Hz),
9.27(1H,s), 11.35(1H,s), 11.95-12.20(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1680,1240,890,770. 融点 125-129℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0122】参考例14 3−(2−ベンゾイルオキシメチルフェニルアミノ)−
2−ペンチリルアクリル酸エチル( 化合物IXd) 2−アミノベンジルアルコ−ル(36.28g, 294mmol) をオ
ルト蟻酸エチル(49.5ml, 297mmol) 、3−ケト−n −ヘ
プタン酸エチル( 50g, 291mmol)の混合液に加え、120
℃で4 時間加熱攪拌した。反応終了後、減圧下で反応に
よって生成したエタノ−ルを除去した。残渣にピリジン
(145ml) を加え、内温を0 ℃に保ちつつ、塩化ベンゾイ
ル(33.7ml, 291mmol) を徐々に滴下した。滴下終了後、
一晩0 ℃で攪拌した後に反応混合物を減圧下で濃縮し
た。その後に反応溶液にクロロホルムと水を加え抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を
濾別し有機層を減圧下濃縮した後油状物質を得た。得ら
れた油状物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(クロロホルム/ヘキサン=1/1で溶出後クロロホルムで
溶出)によって精製して化合物IXd(35.82g, 30% )を
油状物質として得た。
【0123】1H-NMR(CDCl3) δ: 0.80-1.10(3H,m), 1.1
0-1.80(7H,m), 2.95(2H,t,8Hz), 4.25(2H,q,7Hz), 5.45
(2H,s), 7.10-7.65(7H,m), 8.10-8.30(2H,m), 8.50(1H,
d,15Hz), 13.10-13.45(1H,d,15Hz).
【0124】参考例15 8−ホルミル−4−(2−メチルフェニルアミノ)−3
−ペンチリルキノリン( 化合物IId) 参考例14で得られた化合物IXd(35.82g,87.58mmol)を
ジフェニルエ−テル(70ml)に懸濁し、ゆっくりと昇温し
240 〜260 ℃で15分間加熱した。反応終了後冷却し、減
圧下濃縮した。得られた油状物質をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−(クロロホルム/ヘキサン=1/1で溶出
し、その後にクロロホルム/メタノ−ル=1500/1 で溶
出)によって精製して油状物質A(16.51g, 52%) を得
た。この得られた油状物質A(16.51g)にオキシ塩化リン
(83ml)を加え100 ℃で30分間攪拌した。反応液を濃縮
し、得られた黒色油状残渣に水を加え酢酸エチルで抽出
した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤
を濾別し有機層を減圧下濃縮した後油状物質B(17.87g)
を得た。得られた油状物質B(17.87g)をジメチルホルム
アミド(173ml) に溶解し、2−メチルアニリン(34ml, 3
1.9mmol)を加え100 ℃で30分間さらに110 ℃で30分間攪
拌した。反応終了後減圧下溶液を濃縮し、水を加えクロ
ロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、乾燥剤を濾別し有機層を減圧下濃縮し黒色油状
物質C(34.48g)を得た。得られた黒色油状物質C(34.48
g)をメタノ−ル(209ml) に溶解し2規定水酸化ナトリウ
ム(38ml)を加え60℃で50分間攪拌した。反応終了後、減
圧下溶液を濃縮し1規定塩酸で中和した後水を加え、ク
ロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、乾燥剤を濾別し有機層を減圧下濃縮し黒色油
状物質(37.17g)を得た。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−(クロロホルム/ヘキサン=4/1で溶出し、その
後にクロロホルム/メタノ−ル=100/1)によって精製
して油状物質D(13.94g)を得た。得られた油状物質D
(4.38g, 12.6mmol) をクロロホルム(80ml)に懸濁し、活
性二酸化マンガン(36.9g, 424mmol)を加え室温で一晩攪
拌した。反応終了後、濾過助剤を用いて酸化剤を濾別
し、濾液を減圧下で濃縮して油状物質(3.51g)を得た。
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(ヘキサン/酢酸
エチル=10 /1)によって精製し、酢酸エチル/ヘキサン
で再結晶して化合物IId(1.089g,Dより25% )を得た。
【0125】1H-NMR(CDCl3) δ: 1.00(3H,t,6Hz), 1.15
-2.00(4H,m), 2.35(3H,s), 3.15(2H,t,6Hz), 6.85-7.45
(5H,m), 7.75(1H,dd,9Hz,1Hz), 8.15(1H,dd,9Hz,1Hz),
9.25(1H,s), 11.50(1H,s), 12.10-12.40(1H,br). IR(KBr, cm-1) 1680,1645,1075,780. 融点 135-138℃(酢酸エチル/ヘキサン)
【0126】
【発明の効果】本発明により、抗潰瘍薬として有用なキ
ノリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩が提供
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 405/06 215 // A61K 31/47 ACL (72)発明者 横山 俊英 静岡県沼津市大岡2151−1−107 (72)発明者 石井 昭男 山口県宇部市大字藤曲2542

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R1 はCH(OH)Ar1 (式中、Ar1 は置
    換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換
    の芳香族複素環基を表す)、CH(NR45 )Ar1
    (式中、R4 及びR5 は同一または異なって水素、低級
    アルキルまたは置換もしくは非置換のアリールを表す
    か、R4 とR5 が一緒になって隣接する窒素原子と共に
    形成される置換もしくは非置換の複素環基を表し、Ar
    1 は前記と同意義を表す)、COAr1 (式中、Ar1
    は前記と同意義を表す)またはC(OH)Ar1 Ar2
    (式中、Ar2 は置換もしくは非置換のアリールまたは
    置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、Ar1
    前記と同意義を表す)を表し、R2 は低級アルキル、シ
    クロアルキルまたは低級アルコキシを表し、R3 は水
    素、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ低
    級アルキル、ヒドロキシ、低級アルカノイル、低級アル
    コキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニ
    トロ、アミノ、低級アルキルアミノまたはジ低級アルキ
    ルアミノを表す〕で表されるキノリン誘導体またはその
    薬理学的に許容される塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106458974A (zh) * 2014-03-24 2017-02-22 广东众生药业股份有限公司 作为smo抑制剂的喹啉衍生物

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