JPH07173115A - 1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法 - Google Patents
1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法Info
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- JPH07173115A JPH07173115A JP6185689A JP18568994A JPH07173115A JP H07173115 A JPH07173115 A JP H07173115A JP 6185689 A JP6185689 A JP 6185689A JP 18568994 A JP18568994 A JP 18568994A JP H07173115 A JPH07173115 A JP H07173115A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】式
【化1】
で示される、1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘
導体の製造法。(式中、R1a,R1b,R1c:H,C1 −
C6 アルコキシ基;R2 ,R3 :C1 −C6 アルキル
基;R4 :C1 −C6 アルキル基,C7 −C14アラルキ
ル基) 【効果】入手し易い原料等を使用し、操作が簡便で、収
率が極めて良く、化合物(I)が優れた5α−リダクタ
ーゼ阻害作用を有するアザステロイド類に容易に導かれ
る。
導体の製造法。(式中、R1a,R1b,R1c:H,C1 −
C6 アルコキシ基;R2 ,R3 :C1 −C6 アルキル
基;R4 :C1 −C6 アルキル基,C7 −C14アラルキ
ル基) 【効果】入手し易い原料等を使用し、操作が簡便で、収
率が極めて良く、化合物(I)が優れた5α−リダクタ
ーゼ阻害作用を有するアザステロイド類に容易に導かれ
る。
Description
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、すぐれた5α−リダク
ターゼ阻害作用を有する公知のアザステロイド類の製造
に有用な中間体である1−置換フェニル−1−アルキル
アミン誘導体の製造法に関する。
ターゼ阻害作用を有する公知のアザステロイド類の製造
に有用な中間体である1−置換フェニル−1−アルキル
アミン誘導体の製造法に関する。
【0003】
【従来の技術】すぐれた5α−リダクターゼ阻害作用を
有するアザステロイド類としては、例えば、次式に示す
化合物Aが知られている(特開平5−32693号公
報)。また、これらのアザステロイド類は、アンドロゲ
ン作用に基づく疾病、例えば、良性前立腺肥大症、座
瘡、脂漏、女性多毛症、男性禿頭症、前立腺ガン等に有
用である。
有するアザステロイド類としては、例えば、次式に示す
化合物Aが知られている(特開平5−32693号公
報)。また、これらのアザステロイド類は、アンドロゲ
ン作用に基づく疾病、例えば、良性前立腺肥大症、座
瘡、脂漏、女性多毛症、男性禿頭症、前立腺ガン等に有
用である。
【0004】
【化4】
【0005】上記式中、R1a、R1b、R1c、R2 および
R3 は、後述したものと同意義を示す。
R3 は、後述したものと同意義を示す。
【0006】アザステロイド誘導体の17位のアミド部
分のアミンの製造法としては、例えば、式
分のアミンの製造法としては、例えば、式
【0007】
【化5】
【0008】を有するアミド化合物をホフマン反応(ブ
ロムー水酸化ナトリウム水溶液)に付し、相当するアミ
ン化合物に導く方法が知られているが[アクタ・ファル
マスーティカル・スーシカ、第7巻、531頁(197
0年):Acta Pharm. Suecica,7, 531(1970)]、その収
率は59%で、十分とは言えず、簡便な操作で、収率良
くアミン化合物を製造する方法の開発が望まれていた。
ロムー水酸化ナトリウム水溶液)に付し、相当するアミ
ン化合物に導く方法が知られているが[アクタ・ファル
マスーティカル・スーシカ、第7巻、531頁(197
0年):Acta Pharm. Suecica,7, 531(1970)]、その収
率は59%で、十分とは言えず、簡便な操作で、収率良
くアミン化合物を製造する方法の開発が望まれていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、長年に
亙り、1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の
製造法について、鋭意検討してきた。その結果、アミド
化合物を、アルコールおよび塩基の存在下で、ハロゲン
またはハロゲン等価体と反応させ、その後脱アルコキシ
カルボニル化等を行い、極めて収率良く、1−置換フェ
ニル−1−アルキルアミン誘導体を製造し得ることを見
出し、本発明を完成するに至った。
亙り、1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の
製造法について、鋭意検討してきた。その結果、アミド
化合物を、アルコールおよび塩基の存在下で、ハロゲン
またはハロゲン等価体と反応させ、その後脱アルコキシ
カルボニル化等を行い、極めて収率良く、1−置換フェ
ニル−1−アルキルアミン誘導体を製造し得ることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
【0011】
【発明を解決するための手段】本発明の一般式、
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1a、R1bおよびR1cは、同一ま
たは異なって、水素原子またはC1 −C6 アルコキシ基
を示し、R2 およびR3 は、同一または異なって、C1
−C6アルキル基を示す。但し、R1a、R1bおよびR1c
は、同時に水素原子を示さない。)を有する1−置換フ
ェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法は、以下に
示す方法である。
たは異なって、水素原子またはC1 −C6 アルコキシ基
を示し、R2 およびR3 は、同一または異なって、C1
−C6アルキル基を示す。但し、R1a、R1bおよびR1c
は、同時に水素原子を示さない。)を有する1−置換フ
ェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法は、以下に
示す方法である。
【0014】
【化7】
【0015】上記式中、R1a、R1b、R1c、R2 および
R3 は、前述したものと同意義を示し、R4 は、C1 −
C6 アルキル基またはC7 −C14アラルキル基を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。即ち、化合物(II)を、化合
物(III) および塩基の存在下、ハロゲンまたはハロゲン
等価体と反応させ、化合物(IV)を製造し、この化合物を
脱アルコキシカルボニル化させることを特徴とする。
R3 は、前述したものと同意義を示し、R4 は、C1 −
C6 アルキル基またはC7 −C14アラルキル基を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。即ち、化合物(II)を、化合
物(III) および塩基の存在下、ハロゲンまたはハロゲン
等価体と反応させ、化合物(IV)を製造し、この化合物を
脱アルコキシカルボニル化させることを特徴とする。
【0016】R1a、R1bおよびR1cのC1 −C6 アルコ
キシ基は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、sec −ブトキシ、イソブト
キシ、ペントキシまたはヘキシルオキシ基であり得、好
適には、C1 −C4 アルコキシ基であり、さらに好適に
は、メトキシまたはエトキシ基であり、特に好適には、
メトキシ基である。
キシ基は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、sec −ブトキシ、イソブト
キシ、ペントキシまたはヘキシルオキシ基であり得、好
適には、C1 −C4 アルコキシ基であり、さらに好適に
は、メトキシまたはエトキシ基であり、特に好適には、
メトキシ基である。
【0017】R2 、R3 およびR4 のC1 −C6 アルキ
ル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、sec −ブチル、ペンチルまたはヘキシル
基であり得、好適には、好適には、C1 −C4 アルキル
基であり、さらに好適には、メチルまたはエチル基であ
り、特に好適には、メチル基である。
ル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、sec −ブチル、ペンチルまたはヘキシル
基であり得、好適には、好適には、C1 −C4 アルキル
基であり、さらに好適には、メチルまたはエチル基であ
り、特に好適には、メチル基である。
【0018】R4 のC7 −C13アラルキル基は、例え
ば、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、1−メ
チル−1−フェニルメチル、4−フェニルブチル、ナフ
チルメチルまたは2−ナフチルエチル基であり得、好適
には、C7 −C8 アラルキル基(特に、ベンジル基)で
ある。また、上記アラルキル基には、置換基を有しても
よく、それらは、前述のC1−C6 アルキル基、前述の
C1 −C6 アルコキシ基またはハロゲン原子(例えば、
弗素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子であり、
好適には、弗素原子または塩素原子)である。
ば、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、1−メ
チル−1−フェニルメチル、4−フェニルブチル、ナフ
チルメチルまたは2−ナフチルエチル基であり得、好適
には、C7 −C8 アラルキル基(特に、ベンジル基)で
ある。また、上記アラルキル基には、置換基を有しても
よく、それらは、前述のC1−C6 アルキル基、前述の
C1 −C6 アルコキシ基またはハロゲン原子(例えば、
弗素原子、塩素原子、臭素原子または沃素原子であり、
好適には、弗素原子または塩素原子)である。
【0019】Xのハロゲン原子は、例えば、塩素原子、
臭素原子または沃素原子であり得、好適には、臭素原子
である。
臭素原子または沃素原子であり得、好適には、臭素原子
である。
【0020】一般式(I)を有する化合物において、好
適には、(1)R1aが、水素原子であり、R1bおよびR
1cが、同一または異なって、水素原子またはC1 −C4
アルコキシ基である化合物、(2)R1aが、水素原子で
あり、R1bおよびR1cが、同一または異なって、水素原
子またはC1 −C2 アルコキシ基である化合物、(3)
R1aが、水素原子であり、R1bおよびR1cが、同一また
は異なって、水素原子またはメトキシ基である化合物、
(4)R1aおよびR1bが、水素原子であり、R1cが、メ
トキシ基である化合物、(5)R2 およびR3 が、同一
または異なって、メチル基またはエチル基である化合
物、(6)R2 およびR3 が、同一で、メチル基である
化合物をあげることができる。
適には、(1)R1aが、水素原子であり、R1bおよびR
1cが、同一または異なって、水素原子またはC1 −C4
アルコキシ基である化合物、(2)R1aが、水素原子で
あり、R1bおよびR1cが、同一または異なって、水素原
子またはC1 −C2 アルコキシ基である化合物、(3)
R1aが、水素原子であり、R1bおよびR1cが、同一また
は異なって、水素原子またはメトキシ基である化合物、
(4)R1aおよびR1bが、水素原子であり、R1cが、メ
トキシ基である化合物、(5)R2 およびR3 が、同一
または異なって、メチル基またはエチル基である化合
物、(6)R2 およびR3 が、同一で、メチル基である
化合物をあげることができる。
【0021】本発明の第1工程は、一般式(IV)を有する
化合物を製造する工程で、一般式(II)を有する化合物
を、一般式(III) を有する化合物および塩基の存在下、
好適には、不活性溶剤中で、ハロゲンと反応させること
により行われる。使用される化合物(III) は、好適に
は、R4 が、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基または
フェネチル基である化合物であり、さらに好適には、R
4 が、C1−C2 アルキル基である化合物である。
化合物を製造する工程で、一般式(II)を有する化合物
を、一般式(III) を有する化合物および塩基の存在下、
好適には、不活性溶剤中で、ハロゲンと反応させること
により行われる。使用される化合物(III) は、好適に
は、R4 が、C1 −C4 アルキル基、ベンジル基または
フェネチル基である化合物であり、さらに好適には、R
4 が、C1−C2 アルキル基である化合物である。
【0022】使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸
化物、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアル
カリ金属アミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、リチウムエトキシド、カリウムt−ブトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド、カルシウムメト
キシド、バリウムメトキシド、カルシウムエトキシド、
バリウムエトキシド、カルシウムt−ブトキシドのよう
なアルカリ土類金属アルコキシド、リチウムヒドリド、
ナトリウムヒドリド、カリウムヒドリドのようなアルカ
リ金属ヒドリド、カルシウムヒドリド、バリウムヒドリ
ドのようなアルカリ土類金属ヒドリド、ジイソプロピル
アミノリチウム、イソプロピルシクロヘキシルアミノリ
チウム、ジシクロヘキシルアミノリチウムのようなジア
ルキルアミノリチウムまたはメチルリチウム、ブチルリ
チウムのようなC1 −C4 アルキルリチウムであり得、
好適には、アルカリ金属アルコキシドである。
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸
化物、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアル
カリ金属アミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエ
トキシド、リチウムエトキシド、カリウムt−ブトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド、カルシウムメト
キシド、バリウムメトキシド、カルシウムエトキシド、
バリウムエトキシド、カルシウムt−ブトキシドのよう
なアルカリ土類金属アルコキシド、リチウムヒドリド、
ナトリウムヒドリド、カリウムヒドリドのようなアルカ
リ金属ヒドリド、カルシウムヒドリド、バリウムヒドリ
ドのようなアルカリ土類金属ヒドリド、ジイソプロピル
アミノリチウム、イソプロピルシクロヘキシルアミノリ
チウム、ジシクロヘキシルアミノリチウムのようなジア
ルキルアミノリチウムまたはメチルリチウム、ブチルリ
チウムのようなC1 −C4 アルキルリチウムであり得、
好適には、アルカリ金属アルコキシドである。
【0023】ハロゲンは、例えば、塩素、臭素または沃
素であり得、好適には、臭素である。ハロゲン等価体
は、例えば、フェニルヨードニウム ジホルメート(C6H
5I(OCOH)2)、フェニルヨードニウム ジアセテート(C6H
5I(OCOCH3)2)、フェニルヨードニウム ジプロピオネー
ト(C6H5I(OCOC2H5)2) 、トリルヨードニウムジアセテー
ト(C7H8I(OCOCH3)2)のようなアリールヨードニウム ジ
脂肪酸エステルであり得、好適には、フェニルヨードニ
ウム ジアセテートである。
素であり得、好適には、臭素である。ハロゲン等価体
は、例えば、フェニルヨードニウム ジホルメート(C6H
5I(OCOH)2)、フェニルヨードニウム ジアセテート(C6H
5I(OCOCH3)2)、フェニルヨードニウム ジプロピオネー
ト(C6H5I(OCOC2H5)2) 、トリルヨードニウムジアセテー
ト(C7H8I(OCOCH3)2)のようなアリールヨードニウム ジ
脂肪酸エステルであり得、好適には、フェニルヨードニ
ウム ジアセテートである。
【0024】使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ、特に制限されず、例えば、ベンゼン、トルエン
のような芳香族炭化水素類、ジクロルメタン、クロロホ
ルム、ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素類、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミドのようなアミド類、アセトニトリル
のようなニトリル類またはジメチルスルホキシドのよう
なスルホキシド類であり得、好適には、エーテル類であ
る。また、溶剤を兼ねて、過剰の化合物(III) を使用し
ても、反応は好適に進行する。
ければ、特に制限されず、例えば、ベンゼン、トルエン
のような芳香族炭化水素類、ジクロルメタン、クロロホ
ルム、ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素類、
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミドのようなアミド類、アセトニトリル
のようなニトリル類またはジメチルスルホキシドのよう
なスルホキシド類であり得、好適には、エーテル類であ
る。また、溶剤を兼ねて、過剰の化合物(III) を使用し
ても、反応は好適に進行する。
【0025】反応温度は、使用されるハロゲン、塩基、
溶剤の種類等により異なるが、通常−70℃乃至100
℃(好適には、−50℃乃至50℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、30分間乃至10時間
(好適には、1時間乃至5時間)である。反応終了後、
本反応の目的化合物(IV)は、常法に従って、反応混合物
から採取される。例えば、必要に応じ、溶剤を減圧留去
し、残留物に水を加えた後、ベンゼン、トルエン、酢酸
エチル、ジクロルメタンのような水不混和性有機溶媒で
抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を
留去することにより得ることができ、必要ならば、常
法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー等でさ
らに精製することができる。
溶剤の種類等により異なるが、通常−70℃乃至100
℃(好適には、−50℃乃至50℃)であり、反応時間
は、反応温度等により異なるが、30分間乃至10時間
(好適には、1時間乃至5時間)である。反応終了後、
本反応の目的化合物(IV)は、常法に従って、反応混合物
から採取される。例えば、必要に応じ、溶剤を減圧留去
し、残留物に水を加えた後、ベンゼン、トルエン、酢酸
エチル、ジクロルメタンのような水不混和性有機溶媒で
抽出し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥した後、溶媒を
留去することにより得ることができ、必要ならば、常
法、例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー等でさ
らに精製することができる。
【0026】本発明の第2工程は、一般式(I) を有する
化合物を製造する工程で、化合物(IV)を脱アルコキシカ
ルボニル化させることよって達成される。脱アルコキシ
カルボニル化反応は、不活性溶剤中、水の存在下または
不存在下、化合物(IV)を塩基と反応させることにより行
われる。また、本反応は、ヒドラジンまたは過酸化水素
の存在下に行うと、加速される。
化合物を製造する工程で、化合物(IV)を脱アルコキシカ
ルボニル化させることよって達成される。脱アルコキシ
カルボニル化反応は、不活性溶剤中、水の存在下または
不存在下、化合物(IV)を塩基と反応させることにより行
われる。また、本反応は、ヒドラジンまたは過酸化水素
の存在下に行うと、加速される。
【0027】使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸
化物、ナトリウム トリメチルシラノレート、カリウム
トリメチルシラノレート、カリウム トリエチルシラ
ノレート、カリウム トリブチルシラノレートのような
アルカリ金属 トリ(C1 −C4 アルキル)シラノレー
トまたはナトリウムスパーオキシド、カリウム スパー
オキシドのようなアルカリ金属 スパーオキシドであり
得、好適には、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸
化物、カリウム トリメチルシラノレートまたはカリウ
ム スパーオキシドであり、特に好適には、アルカリ金
属水酸化物である。また、アルカリ金属 トリ(C1 −
C4 アルキル)シラノレートは、水の不存在下で、好適
に使用される。
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸
化物、ナトリウム トリメチルシラノレート、カリウム
トリメチルシラノレート、カリウム トリエチルシラ
ノレート、カリウム トリブチルシラノレートのような
アルカリ金属 トリ(C1 −C4 アルキル)シラノレー
トまたはナトリウムスパーオキシド、カリウム スパー
オキシドのようなアルカリ金属 スパーオキシドであり
得、好適には、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸
化物、カリウム トリメチルシラノレートまたはカリウ
ム スパーオキシドであり、特に好適には、アルカリ金
属水酸化物である。また、アルカリ金属 トリ(C1 −
C4 アルキル)シラノレートは、水の不存在下で、好適
に使用される。
【0028】使用される不活性溶剤は、反応に関与しな
ければ、特に制限されず、例えば、水、ベンゼン、トル
エンのような芳香族炭化水素類、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素
類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールのようなアルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコールのようなグリコール類、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミドのようなアミド類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類またはこれらの混合溶剤であり得、好適には、アルコ
ール類またはグリコール類である。
ければ、特に制限されず、例えば、水、ベンゼン、トル
エンのような芳香族炭化水素類、ジクロルメタン、クロ
ロホルム、ジクロルエタンのようなハロゲン化炭化水素
類、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのよう
なエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールのようなアルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコールのようなグリコール類、
N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホル
ムアミドのようなアミド類、アセトニトリルのようなニ
トリル類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類またはこれらの混合溶剤であり得、好適には、アルコ
ール類またはグリコール類である。
【0029】反応温度は、使用される塩基、溶剤の種類
等により異なるが、通常50℃乃至200℃(好適に
は、100℃乃至160℃)であり、反応時間は、反応
温度等により異なるが、1時間乃至30時間(好適に
は、3時間乃至8時間)である。反応終了後、本反応の
目的化合物(I) は、常法に従って、反応混合物から採取
される。例えば、必要に応じ、反応混合物を酸性にし、
その後再びアルカリ性にし、また、溶剤を減圧留去し、
残留物に水を加えた後、ベンゼン、トルエン、酢酸エチ
ルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグ
ネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することにより得るこ
とができ、必要ならば、常法、例えば、再結晶、カラム
クロマトグラフィー等でさらに精製することができる。
本発明の原料化合物(II)は、公知であるか、公知の方法
と同様にして製造される(例えば、Acta. Pharm. Sueci
ca, 7, 531(1970))。
等により異なるが、通常50℃乃至200℃(好適に
は、100℃乃至160℃)であり、反応時間は、反応
温度等により異なるが、1時間乃至30時間(好適に
は、3時間乃至8時間)である。反応終了後、本反応の
目的化合物(I) は、常法に従って、反応混合物から採取
される。例えば、必要に応じ、反応混合物を酸性にし、
その後再びアルカリ性にし、また、溶剤を減圧留去し、
残留物に水を加えた後、ベンゼン、トルエン、酢酸エチ
ルのような水不混和性有機溶媒で抽出し、無水硫酸マグ
ネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することにより得るこ
とができ、必要ならば、常法、例えば、再結晶、カラム
クロマトグラフィー等でさらに精製することができる。
本発明の原料化合物(II)は、公知であるか、公知の方法
と同様にして製造される(例えば、Acta. Pharm. Sueci
ca, 7, 531(1970))。
【0030】
【発明の効果】本発明の一般式(I)を有する1−置換
フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法は、得ら
れ易い原料および試薬を使用し、操作が簡便で、しかも
極めて収率が良いため、工業的に有用な製造法である。
また、化合物(I)は、以下に示すように、優れた5α
−リダクターゼ阻害活性を有する化合物Aに容易に導か
れる(例えば、特開平5−32693号公報)。
フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法は、得ら
れ易い原料および試薬を使用し、操作が簡便で、しかも
極めて収率が良いため、工業的に有用な製造法である。
また、化合物(I)は、以下に示すように、優れた5α
−リダクターゼ阻害活性を有する化合物Aに容易に導か
れる(例えば、特開平5−32693号公報)。
【0031】
【化8】
【0032】即ち、不活性溶剤中(例えば、トルエンの
ような芳香族炭化水素類)、トリフェニルホスフィンの
ような還元剤の存在下、相当するカルボン酸を2,2’
−ジピリジルジスルフィドと0℃乃至50℃(好適に
は、室温)で5乃至48時間(好適には、10乃至24
時間)反応させ、活性エステルを得、それを、不活性溶
剤中(例えば、テトラヒドロフランのようなエーテル
類)、アミン(II)と0℃乃至50℃(好適には、室温)
で10乃至100時間(好適には、20乃至50時間)
反応させることにより、目的化合物Aが得られる。
ような芳香族炭化水素類)、トリフェニルホスフィンの
ような還元剤の存在下、相当するカルボン酸を2,2’
−ジピリジルジスルフィドと0℃乃至50℃(好適に
は、室温)で5乃至48時間(好適には、10乃至24
時間)反応させ、活性エステルを得、それを、不活性溶
剤中(例えば、テトラヒドロフランのようなエーテル
類)、アミン(II)と0℃乃至50℃(好適には、室温)
で10乃至100時間(好適には、20乃至50時間)
反応させることにより、目的化合物Aが得られる。
【0033】また、不活性溶剤中(例えば、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類)、第三級有機アミン
(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミ
ノピリジン等)およびアリールスルホニルハライド(例
えば、ベンゼンスルホニルクロライド、p−トルエンス
ルホニルクロライド、2,4−ジイソプロピルベンゼン
スルホニルクロライド、2,4,6−トリイソプロピル
ベンゼンスルホニルクロライド等、好適には、2,4,
6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロライド)
の存在下、相当するカルボン酸をアミン(II)と0℃乃至
150℃(好適には、室温乃至80℃)で1乃至24時
間(好適には、3乃至15時間)反応させることによっ
ても、目的化合物Aが得られる。以下に実施例および参
考例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、本発
明の範囲はこれに限定されるものではない。
ムのようなハロゲン化炭化水素類)、第三級有機アミン
(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミ
ノピリジン等)およびアリールスルホニルハライド(例
えば、ベンゼンスルホニルクロライド、p−トルエンス
ルホニルクロライド、2,4−ジイソプロピルベンゼン
スルホニルクロライド、2,4,6−トリイソプロピル
ベンゼンスルホニルクロライド等、好適には、2,4,
6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロライド)
の存在下、相当するカルボン酸をアミン(II)と0℃乃至
150℃(好適には、室温乃至80℃)で1乃至24時
間(好適には、3乃至15時間)反応させることによっ
ても、目的化合物Aが得られる。以下に実施例および参
考例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、本発
明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0034】
実施例1メチル N−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メ
チルエチル]カーバメート ナトリウムメトキシド648mg(12.0mmol)をメタ
ノール8mlに溶解し、−45℃で攪拌しながら、臭素
0.22ml(4.2mmol)を滴下した。臭素の色が消失
するまで(約10分間)攪拌した後、−40℃で2−
(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピオナミド
772mg(4.0mmol)を10回に分けて加え、攪拌を
続けながら、2時間かけて温度を55℃まで上昇させ
た。55℃で15分間攪拌した後、反応液中のメタノー
ルを減圧留去し、氷と1N−塩酸を加えて酸性にして、
エーテルで3回抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去して、876mgの標記化合物を白色結晶とし
て得た(収率98%)。 融点:35℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.65(6H, s), 3.58(3
H, s), 3.79(3H, s),5.06(1H, br), 6.86(2H, d, J=8.6
Hz), 7.33(2H, d, J=8.6Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr):3357, 2988, 1703,
1502, 1460, 1245,1181, 1089, 1038, 832 。
チルエチル]カーバメート ナトリウムメトキシド648mg(12.0mmol)をメタ
ノール8mlに溶解し、−45℃で攪拌しながら、臭素
0.22ml(4.2mmol)を滴下した。臭素の色が消失
するまで(約10分間)攪拌した後、−40℃で2−
(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピオナミド
772mg(4.0mmol)を10回に分けて加え、攪拌を
続けながら、2時間かけて温度を55℃まで上昇させ
た。55℃で15分間攪拌した後、反応液中のメタノー
ルを減圧留去し、氷と1N−塩酸を加えて酸性にして、
エーテルで3回抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で
順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧留去して、876mgの標記化合物を白色結晶とし
て得た(収率98%)。 融点:35℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.65(6H, s), 3.58(3
H, s), 3.79(3H, s),5.06(1H, br), 6.86(2H, d, J=8.6
Hz), 7.33(2H, d, J=8.6Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr):3357, 2988, 1703,
1502, 1460, 1245,1181, 1089, 1038, 832 。
【0035】実施例21−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチルアミ
ン メチルN−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチ
ルエチル]カーバメート1.00g(4.48mmol)を
エチレングリコール33mlに溶解し、水酸化カリウム
6.53g(11.7mmol)とヒドラジン水和物1.1
ml(22mmol)を加えて5時間加熱還流した。反応液を
氷水にあけて、塩化メチレンで3回抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、0.72gの標記化合物を得
た(収率97%)。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.49(6H, s), 1.89(2
H, s), 3.80(3H, s),6.86(2H, d, J=9Hz), 7.43(2H, d,
J=9Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (film) : 2963, 2936, 161
1, 1513, 1298, 1248,1183, 1035, 831 。
ン メチルN−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチ
ルエチル]カーバメート1.00g(4.48mmol)を
エチレングリコール33mlに溶解し、水酸化カリウム
6.53g(11.7mmol)とヒドラジン水和物1.1
ml(22mmol)を加えて5時間加熱還流した。反応液を
氷水にあけて、塩化メチレンで3回抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、0.72gの標記化合物を得
た(収率97%)。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.49(6H, s), 1.89(2
H, s), 3.80(3H, s),6.86(2H, d, J=9Hz), 7.43(2H, d,
J=9Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (film) : 2963, 2936, 161
1, 1513, 1298, 1248,1183, 1035, 831 。
【0036】参考例12−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピオニ
トリル 水素化ナトリウム(55%,油性)1.42g(32.
5mmol)をヘキサンで2回洗浄した後、ジメチルホルム
アミド20mlに溶解し、p−メトキシフェニルアセトニ
トリル2.00g(13.6mmol)を加えて、室温で1
時間攪拌した。反応液中に攪拌しながら、ヨウ化メチル
2.54ml(40.8mmol)をゆっくりと滴下すると、
温度が65℃まで上昇し、その後徐々に室温まで下降し
た。室温で1時間攪拌した後、反応液を氷水にあけ、エ
ーテルで3回抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して2.36gの標記化合物を得た(収率99
%)。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.70(6H, s), 3.82(3
H, s), 6.91(2H, d, J=9Hz), 7.38(2H, d, J=9Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 2982, 2235, 1611,
1514, 1464, 1302,1257, 1185, 1033, 831 。
トリル 水素化ナトリウム(55%,油性)1.42g(32.
5mmol)をヘキサンで2回洗浄した後、ジメチルホルム
アミド20mlに溶解し、p−メトキシフェニルアセトニ
トリル2.00g(13.6mmol)を加えて、室温で1
時間攪拌した。反応液中に攪拌しながら、ヨウ化メチル
2.54ml(40.8mmol)をゆっくりと滴下すると、
温度が65℃まで上昇し、その後徐々に室温まで下降し
た。室温で1時間攪拌した後、反応液を氷水にあけ、エ
ーテルで3回抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧留去して2.36gの標記化合物を得た(収率99
%)。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.70(6H, s), 3.82(3
H, s), 6.91(2H, d, J=9Hz), 7.38(2H, d, J=9Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 2982, 2235, 1611,
1514, 1464, 1302,1257, 1185, 1033, 831 。
【0037】参考例22−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−プロピオ
ナミド 2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピオニ
トリル1.12g(6.4mmol)をt−ブタノール10
mlに溶解し、水酸化カリウム2.0g(35.7mmol)
を加え、115℃の油浴上で8時間加熱還流した。反応
液中のt−ブタノールを減圧留去し、氷水と6N−塩酸
を加えて酸性とした後、塩化メチレンで3回抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去して、1.20gの標記化
合物を白色結晶として得た(収率97%)。 融点:134℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.57(6H, s), 3.81(3
H, s), 5.21(1H, br),5.36(1H, br), 6.89(2H, d, J=8.
8Hz), 7.32(2H, d, J=8.8Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 3390, 3214, 1652,
1618, 1513, 1253,1183, 835 。
ナミド 2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロピオニ
トリル1.12g(6.4mmol)をt−ブタノール10
mlに溶解し、水酸化カリウム2.0g(35.7mmol)
を加え、115℃の油浴上で8時間加熱還流した。反応
液中のt−ブタノールを減圧留去し、氷水と6N−塩酸
を加えて酸性とした後、塩化メチレンで3回抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去して、1.20gの標記化
合物を白色結晶として得た(収率97%)。 融点:134℃。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :1.57(6H, s), 3.81(3
H, s), 5.21(1H, br),5.36(1H, br), 6.89(2H, d, J=8.
8Hz), 7.32(2H, d, J=8.8Hz)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 3390, 3214, 1652,
1618, 1513, 1253,1183, 835 。
【0038】参考例3N−(1−メチル−2−フェニルエチル)−3−オキソ
−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−カルボキ
サミド 乾燥したトルエン30mlに3−オキソ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−17β−カルボン酸5.00g、ト
リフェニルホスフィン8.00g及び2,2′−ジピリ
ジルジスルフィド7.00gを順次加え、室温で一夜攪
拌放置した。反応液をそのまま100gのシリカゲルを
用いたカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−塩
化メチレン(1:9から1:1)で溶出して5.96g
の2−ピリジルチオエステル体を得た。乾燥したテトラ
ヒドロフラン5mlに2−ピリジルチオエステル体150
mg及び1−メチル−1−フェニルエチルアミン500mg
を順次加え、室温で3日間攪拌放置した。反応液を塩化
メチレン100mlで希釈して、1N−塩酸、水、重曹水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧濃縮した。残渣を15gのシリカゲルを用
いたカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−塩化
メチレン(1:9から1:1)で溶出して112mgの目
的物を得た。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :0.68(3H, s), 0.90(3
H, s), 0.70-2.20(18H,m), 1.70(3H, s), 1.72(3H, s),
2.35-2.50(2H, m), 3.06(1H, dd,J=12, 5Hz),5.52(1H,
br), 5.60(1H, br), 7.20-7.45(5H, m)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 2938, 2919, 1699,
1672, 1495, 1447,1361, 1308, 1257, 1233, 697 。
−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−カルボキ
サミド 乾燥したトルエン30mlに3−オキソ−4−アザ−5α
−アンドロスタン−17β−カルボン酸5.00g、ト
リフェニルホスフィン8.00g及び2,2′−ジピリ
ジルジスルフィド7.00gを順次加え、室温で一夜攪
拌放置した。反応液をそのまま100gのシリカゲルを
用いたカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−塩
化メチレン(1:9から1:1)で溶出して5.96g
の2−ピリジルチオエステル体を得た。乾燥したテトラ
ヒドロフラン5mlに2−ピリジルチオエステル体150
mg及び1−メチル−1−フェニルエチルアミン500mg
を順次加え、室温で3日間攪拌放置した。反応液を塩化
メチレン100mlで希釈して、1N−塩酸、水、重曹水
及び飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した後、減圧濃縮した。残渣を15gのシリカゲルを用
いたカラムクロマトグラフィーに付し、アセトン−塩化
メチレン(1:9から1:1)で溶出して112mgの目
的物を得た。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :0.68(3H, s), 0.90(3
H, s), 0.70-2.20(18H,m), 1.70(3H, s), 1.72(3H, s),
2.35-2.50(2H, m), 3.06(1H, dd,J=12, 5Hz),5.52(1H,
br), 5.60(1H, br), 7.20-7.45(5H, m)。 IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 2938, 2919, 1699,
1672, 1495, 1447,1361, 1308, 1257, 1233, 697 。
【0039】参考例4N−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチ
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−
17β−カルボキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β
−カルボン酸と1−(4−メトキシフェニル)−1−メ
チルエチルアミンを用いて、参考例3と同様のにして、
目的化合物を82%の収率で得た。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :0.68(3H, s), 0.90(3
H, s), 0.70-2.80(20H,m), 1.69(3H, s), 1.71(3H, s),
3.08(1H, dd, J=13, 4Hz), 3.80(3H, s), 5.49(1H, b
r), 6.25(1H, br), 6.88(2H, d, J=9Hz), 7.30(2H, d,
J=9Hz)。
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−
17β−カルボキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β
−カルボン酸と1−(4−メトキシフェニル)−1−メ
チルエチルアミンを用いて、参考例3と同様のにして、
目的化合物を82%の収率で得た。 NMR スペクトル(CDCl3) δppm :0.68(3H, s), 0.90(3
H, s), 0.70-2.80(20H,m), 1.69(3H, s), 1.71(3H, s),
3.08(1H, dd, J=13, 4Hz), 3.80(3H, s), 5.49(1H, b
r), 6.25(1H, br), 6.88(2H, d, J=9Hz), 7.30(2H, d,
J=9Hz)。
【0040】IRスペクトル,νmax cm-1 (KBr) : 2939,
1701, 1674, 1615, 1514, 1497,1455, 1360, 1251, 11
80, 1034, 827 。
1701, 1674, 1615, 1514, 1497,1455, 1360, 1251, 11
80, 1034, 827 。
【0041】参考例5N−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチ
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−
17β−カルポキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β
−カルボン酸100mgを乾燥したクロロホルムに懸濁さ
せ、加熱還流下、トリエチルアミン0.13ml、ジメチ
ルアミノピリジン5mg及び1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−メチルエチルアミン104mgを加えた。2,
4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド
48mgを30分おきに3回加え、その後4時間還流し
た。反応液を室温にして、1N塩酸中にあけ、塩化メチ
レンで抽出して、飽和重曹水、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒
を留去した。残渣を10gのシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン/アセト
ン=5/1 〜7/3 )により精製し、アセトン−エーテルよ
り結晶化させて、目的化合物147mgを得た。この化合
物のIRスペクトル及びNMR スペクトルは参考例4のもの
と一致した。又、この反応は反応混合物を還流条件下で
反応することにより、短時間で終了することができる。
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−
17β−カルポキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β
−カルボン酸100mgを乾燥したクロロホルムに懸濁さ
せ、加熱還流下、トリエチルアミン0.13ml、ジメチ
ルアミノピリジン5mg及び1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−メチルエチルアミン104mgを加えた。2,
4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド
48mgを30分おきに3回加え、その後4時間還流し
た。反応液を室温にして、1N塩酸中にあけ、塩化メチ
レンで抽出して、飽和重曹水、水及び飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒
を留去した。残渣を10gのシリカゲルを用いたカラム
クロマトグラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン/アセト
ン=5/1 〜7/3 )により精製し、アセトン−エーテルよ
り結晶化させて、目的化合物147mgを得た。この化合
物のIRスペクトル及びNMR スペクトルは参考例4のもの
と一致した。又、この反応は反応混合物を還流条件下で
反応することにより、短時間で終了することができる。
【0042】参考例6N−[1−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチ
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−17β−カルボキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−17β−カルボン酸100mgを乾燥したクロロホルム
に懸濁させ、トリエチルアミン0.14ml、ジメチルア
ミノピリジン5mg、及び1−(4−メトキシフェニル)
−1−メチルエチルアミン106mgを加えた。2,4,
6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド49
mgを室温で30分おきに3回加え、その後一夜攪拌し
た。反応液を1N塩酸中にあけ、塩化メチレンで抽出し
て、飽和重曹水、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣を10gのシリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン/アセトン=17/3
〜4/1 )により精製し、アセトン−エーテルより結晶化
させて、目的化合物135mgを得た。この化合物のIRス
ペクトル及びNMR スペクトルは参考例4のものと一致し
た。
ル]−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1
−エン−17β−カルボキサミド 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−17β−カルボン酸100mgを乾燥したクロロホルム
に懸濁させ、トリエチルアミン0.14ml、ジメチルア
ミノピリジン5mg、及び1−(4−メトキシフェニル)
−1−メチルエチルアミン106mgを加えた。2,4,
6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド49
mgを室温で30分おきに3回加え、その後一夜攪拌し
た。反応液を1N塩酸中にあけ、塩化メチレンで抽出し
て、飽和重曹水、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去し
た。残渣を10gのシリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフィー(溶出溶剤:塩化メチレン/アセトン=17/3
〜4/1 )により精製し、アセトン−エーテルより結晶化
させて、目的化合物135mgを得た。この化合物のIRス
ペクトル及びNMR スペクトルは参考例4のものと一致し
た。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1a、R1bおよびR1cは、同一または異なっ
て、水素原子またはC1 −C6 アルコキシ基を示し、R
2 およびR3 は、同一または異なって、C1 −C6アル
キル基を示す。但し、R1a、R1bおよびR1cは、同時に
水素原子を示さない。)を有する化合物を、 一般式 R4 OH (III) (式中、R4 は、C1 −C6 アルキル基またはC7 −C
14アラルキル基を示す。)を有する化合物および塩基の
存在下、ハロゲンまたはハロゲン等価体と反応させ、 一般式 【化2】 (式中、R1a、R1b、R1c、R2 、R3 およびR4 は、
前述したものと同意義を示す。)を有する化合物を製造
し、この化合物を脱アルコキシカルボニル化させること
を特徴とする一般式 【化3】 (式中、R1a、R1b、R1c、R2 およびR3 は、前述し
たものと同意義を示す。)を有する1−置換フェニル−
1−アルキルアミン誘導体の製造法。 - 【請求項2】化合物(II)と反応させる化合物がハロゲン
である請求項第1項の1−置換フェニル−1−アルキル
アミン誘導体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6185689A JPH07173115A (ja) | 1993-10-27 | 1994-08-08 | 1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-268693 | 1993-10-27 | ||
JP26869393 | 1993-10-27 | ||
JP6185689A JPH07173115A (ja) | 1993-10-27 | 1994-08-08 | 1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07173115A true JPH07173115A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=26503266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6185689A Pending JPH07173115A (ja) | 1993-10-27 | 1994-08-08 | 1−置換フェニル−1−アルキルアミン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07173115A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9608285B2 (en) | 2009-04-20 | 2017-03-28 | Postech Academy-Industry Foundation | Stack for a solid oxide fuel cell using a flat tubular structure |
-
1994
- 1994-08-08 JP JP6185689A patent/JPH07173115A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9608285B2 (en) | 2009-04-20 | 2017-03-28 | Postech Academy-Industry Foundation | Stack for a solid oxide fuel cell using a flat tubular structure |
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