JPH0641478B2 - 3−オキソ−4−アザ−アンドロスト−1−エン 17β−ケトンの新製造方法 - Google Patents
3−オキソ−4−アザ−アンドロスト−1−エン 17β−ケトンの新製造方法Info
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- JPH0641478B2 JPH0641478B2 JP24221791A JP24221791A JPH0641478B2 JP H0641478 B2 JPH0641478 B2 JP H0641478B2 JP 24221791 A JP24221791 A JP 24221791A JP 24221791 A JP24221791 A JP 24221791A JP H0641478 B2 JPH0641478 B2 JP H0641478B2
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- C07J—STEROIDS
- C07J73/00—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms
- C07J73/001—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms by one hetero atom
- C07J73/005—Steroids in which the cyclopenta[a]hydrophenanthrene skeleton has been modified by substitution of one or two carbon atoms by hetero atoms by one hetero atom by nitrogen as hetero atom
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Description
【0001】本発明は、共通の中間体としての17β−
N−メトキシ−N−メチルカルボキサミドを利用して1
7β−アシル置換3−オキソ−4−アザステロイドを製
造する新規な方法に関するものである。
N−メトキシ−N−メチルカルボキサミドを利用して1
7β−アシル置換3−オキソ−4−アザステロイドを製
造する新規な方法に関するものである。
【0002】17β−アシル置換3−オキソ−4−アザ
ステロイドの製造方法は当業界で知られている。例え
ば、ヨーロッパ特許出願第85301122.9号にお
いて4位が置換されていたり、および1,2位が二重結
合であったりする17β−(2−ピリジルチオカルボニ
ル)−3−オキソ−4−アザステロイドの形成を含む1
7β−アシル置換3−オキソ−4−アザステロイド合成
が述べられている。この化合物は次にグリニャール試薬
と反応し、17β−アシル−3−オキソ−4−アザステ
ロイドを形成する。しかしながらこの方法は小規模の製
造において実用的であり、最終生成物を得るために大規
模なクロマトグラフィー処理を必要とする不都合な点が
ある。
ステロイドの製造方法は当業界で知られている。例え
ば、ヨーロッパ特許出願第85301122.9号にお
いて4位が置換されていたり、および1,2位が二重結
合であったりする17β−(2−ピリジルチオカルボニ
ル)−3−オキソ−4−アザステロイドの形成を含む1
7β−アシル置換3−オキソ−4−アザステロイド合成
が述べられている。この化合物は次にグリニャール試薬
と反応し、17β−アシル−3−オキソ−4−アザステ
ロイドを形成する。しかしながらこの方法は小規模の製
造において実用的であり、最終生成物を得るために大規
模なクロマトグラフィー処理を必要とする不都合な点が
ある。
【0003】Rasmusson 等のJ.Med.Chem. 1986年、
第29巻、第2298−2315頁および米国特許第
4,220,775号および同4,377,584号に
おいてグリニャール反応において反応性の高い17β−
イミダゾリド中間体の使用を含む17β置換3−オキソ
−4−アザステロイドの合成が述べられている。ここで
も大規模なクロマトグラフィー処理が必要である。
第29巻、第2298−2315頁および米国特許第
4,220,775号および同4,377,584号に
おいてグリニャール反応において反応性の高い17β−
イミダゾリド中間体の使用を含む17β置換3−オキソ
−4−アザステロイドの合成が述べられている。ここで
も大規模なクロマトグラフィー処理が必要である。
【0004】他の方法でも17β−アシルアンドロステ
ノンの製造は知られ、および17β−カルボン酸エステ
ルをグリニャール試薬例えばフェニルマグネシウムブロ
ミドと反応させて17β−アシル類縁体を形成すること
を含んでいる。
ノンの製造は知られ、および17β−カルボン酸エステ
ルをグリニャール試薬例えばフェニルマグネシウムブロ
ミドと反応させて17β−アシル類縁体を形成すること
を含んでいる。
【0005】しかしながら、重大な副反応が起こる。こ
の反応はグリニャール反応で形成された17β−アシル
化合物が、更にグリニャール試薬と反応してジフェニル
カルビノールが形成され、例えば図式1中の化合物4を
参照、そして所望のケトンの収量と純度は妥協して処理
される。
の反応はグリニャール反応で形成された17β−アシル
化合物が、更にグリニャール試薬と反応してジフェニル
カルビノールが形成され、例えば図式1中の化合物4を
参照、そして所望のケトンの収量と純度は妥協して処理
される。
【0006】当業界において所望されるものは、安定で
あり、グリニャール試薬と反応して17β−アシルアン
ドロステノンを高収量および高純度で製造しうる17β
−アシル置換アンドロステノン中間体である。我々はグ
リニャール反応を介して17β−アシルアンドロステノ
ン誘導体を形成することの従来技術の問題を、N−メト
キシ−N−メチルカルボキサミドを中間体として使用す
ることにより解決できることを見い出した。
あり、グリニャール試薬と反応して17β−アシルアン
ドロステノンを高収量および高純度で製造しうる17β
−アシル置換アンドロステノン中間体である。我々はグ
リニャール反応を介して17β−アシルアンドロステノ
ン誘導体を形成することの従来技術の問題を、N−メト
キシ−N−メチルカルボキサミドを中間体として使用す
ることにより解決できることを見い出した。
【0007】本発明により、構造式
【化3】 [式中、Rは(i)C1 −C12の直鎖あるいは枝分れ鎖
のアルキル基、(ii)C3 −C8 のシクロアルキル基、
あるいは(iii)C6 −C12のアリール基であり、ここで
(i)、(ii)および(iii) の上記の基はC1−C4 の
線状/枝分れ状のアルキル基、C1 −C4 の線状/枝分
れ状のアルコキシ、保護された水酸基、あるいはフッ素
であり、R1 は水素である。]の化合物の製造方法にお
いて、式
のアルキル基、(ii)C3 −C8 のシクロアルキル基、
あるいは(iii)C6 −C12のアリール基であり、ここで
(i)、(ii)および(iii) の上記の基はC1−C4 の
線状/枝分れ状のアルキル基、C1 −C4 の線状/枝分
れ状のアルコキシ、保護された水酸基、あるいはフッ素
であり、R1 は水素である。]の化合物の製造方法にお
いて、式
【化4】 のアミド(ここでR1 は前記に定義された通りである)
を式RMgX(ここでRは前記に定義された通りであ
り、Xは塩素、臭素およびヨウ素からなる群から選択さ
れたハロゲンである)の化合物を0から65℃の温度
で、無水の不活性な有機溶媒中、不活性雰囲気下で十分
な時間反応させIIを形成することからなる方法を提供す
る。
を式RMgX(ここでRは前記に定義された通りであ
り、Xは塩素、臭素およびヨウ素からなる群から選択さ
れたハロゲンである)の化合物を0から65℃の温度
で、無水の不活性な有機溶媒中、不活性雰囲気下で十分
な時間反応させIIを形成することからなる方法を提供す
る。
【0008】本発明の方法によって製造されるアザステ
ロイド化合物は、テストステロン5α−還元酵素阻害剤
であり、局所あるいは全身投与による尋常性座瘡、皮脂
漏症、女性多毛症、アンドロゲン性脱毛症、男性脱毛
症、前立腺ガンおよび良性前立腺肥大の高アンドロゲン
症状の治療に有効である。
ロイド化合物は、テストステロン5α−還元酵素阻害剤
であり、局所あるいは全身投与による尋常性座瘡、皮脂
漏症、女性多毛症、アンドロゲン性脱毛症、男性脱毛
症、前立腺ガンおよび良性前立腺肥大の高アンドロゲン
症状の治療に有効である。
【0009】本発明の方法は次の図式1を参考すること
により理解できる。メチル 3−オキソ−4−アザ−5
−α−アンドロスト−1−エン−17β−カルボキシレ
ート(Δ1 −アザエステル)として知られる出発物質1
を、例えばN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩
から調製されるN,O−ジメチルヒドロキシルアミドマ
グネシウムブロミドおよび例えばエチルマグネシウムブ
ロミドのようなグリニャール試薬とをテトラヒドロフラ
ンのような無水不活性溶媒中で、0から25℃の温度
で、例えば窒素下で反応させる。
により理解できる。メチル 3−オキソ−4−アザ−5
−α−アンドロスト−1−エン−17β−カルボキシレ
ート(Δ1 −アザエステル)として知られる出発物質1
を、例えばN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩
から調製されるN,O−ジメチルヒドロキシルアミドマ
グネシウムブロミドおよび例えばエチルマグネシウムブ
ロミドのようなグリニャール試薬とをテトラヒドロフラ
ンのような無水不活性溶媒中で、0から25℃の温度
で、例えば窒素下で反応させる。
【0010】その場所で形成されたグリニャール試薬は
約1.9から1モル/N,O−ジメチルヒドロキシルア
ミン塩モルの量で使用される。N,O−ジメチルヒドロ
キシルアミン塩とΔ1 −アザエステルのモル比は4.
5:1である。
約1.9から1モル/N,O−ジメチルヒドロキシルア
ミン塩モルの量で使用される。N,O−ジメチルヒドロ
キシルアミン塩とΔ1 −アザエステルのモル比は4.
5:1である。
【化5】
【0011】この反応における溶媒はC4 −C5 の線状
あるいは環状エーテルである無水不活性有機溶媒であ
り、例えばジメトキシエタン、ジエチルエーテル、メチ
ル t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン等である。
あるいは環状エーテルである無水不活性有機溶媒であ
り、例えばジメトキシエタン、ジエチルエーテル、メチ
ル t−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサン等である。
【0012】完全に反応を行なうための時間は、約1〜
4時間であり、そして生成物17β−N−メトキシ−N
−メチルカルボキサミド、化合物2は、塩化アンモニウ
ムを添加することによりクエンチし、さらに活性炭処理
して不純物を除き例えば酢酸−水より再結晶することを
含む従来の方法により単離および精製される。収量は反
応しているΔ1 −エステルに対して85から95%であ
る。
4時間であり、そして生成物17β−N−メトキシ−N
−メチルカルボキサミド、化合物2は、塩化アンモニウ
ムを添加することによりクエンチし、さらに活性炭処理
して不純物を除き例えば酢酸−水より再結晶することを
含む従来の方法により単離および精製される。収量は反
応しているΔ1 −エステルに対して85から95%であ
る。
【0013】望ましくは、カルボキサミド2は単離をせ
ずに、同一容器中で続くグリニャール反応に使用され
る。
ずに、同一容器中で続くグリニャール反応に使用され
る。
【0014】ステップ2、上記で定義したRMgXを用
いるグリニャール反応は前ステップで用いたのと同一の
溶媒で、0から65℃の範囲の温度で、望ましくは20
℃で、乾燥窒素のような不活性雰囲気下で行なう。ここ
で約7.5:1のグリニャール試薬とカルボキサミドと
のモル比を使用する。グリニャール試薬は望ましくは溶
媒中、攪拌しながら、無水条件下でカルボキサミド2に
添加し、添加後、6から12時間攪拌する。反応混合物
の後処理は従来法により行ない、0.5N塩酸を添加
し、例えば酢酸/水より再結晶し単離することを含む。
本方法の収量は出発物質であるカルボキサミドに対して
80から95%の範囲である。
いるグリニャール反応は前ステップで用いたのと同一の
溶媒で、0から65℃の範囲の温度で、望ましくは20
℃で、乾燥窒素のような不活性雰囲気下で行なう。ここ
で約7.5:1のグリニャール試薬とカルボキサミドと
のモル比を使用する。グリニャール試薬は望ましくは溶
媒中、攪拌しながら、無水条件下でカルボキサミド2に
添加し、添加後、6から12時間攪拌する。反応混合物
の後処理は従来法により行ない、0.5N塩酸を添加
し、例えば酢酸/水より再結晶し単離することを含む。
本方法の収量は出発物質であるカルボキサミドに対して
80から95%の範囲である。
【0015】グリニャール試薬は、前記のRを含み、そ
のRの代表的例はメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−ペンチル、t−ヘキシル、t−ヘプチル、
イソオクチル、sec−オクチル、n−ノニル、t−デ
シル、n−ウンデシル、n−ドデシル、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルで
あり;フェニル、メタおよびパラ置換フェニル、ナフチ
ル、ビフェニルであり;これらの上記の基はC1 −C4
の線状および枝分れ状のアルキル基例えばメチル、エチ
ル、イソプロピルおよびt−ブチル、C1 −C4 アルコ
キシ例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよび
sec−ブトキシ、あるいはフッ素で置換されていても
よい。
のRの代表的例はメチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−ペンチル、t−ヘキシル、t−ヘプチル、
イソオクチル、sec−オクチル、n−ノニル、t−デ
シル、n−ウンデシル、n−ドデシル、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルで
あり;フェニル、メタおよびパラ置換フェニル、ナフチ
ル、ビフェニルであり;これらの上記の基はC1 −C4
の線状および枝分れ状のアルキル基例えばメチル、エチ
ル、イソプロピルおよびt−ブチル、C1 −C4 アルコ
キシ例えばメトキシ、エトキシ、イソプロポキシおよび
sec−ブトキシ、あるいはフッ素で置換されていても
よい。
【0016】置換基が保護された水酸基の場合は、保護
基を使用して、グリニャール反応を利用して水酸基を保
護する。例えば、ここでRが保護されたパラヒドロキシ
フェニルである。このグリニャール試薬は、適当なブロ
モフェニル、例えばパラブロモフェノールから出発し、
フェノール性水酸基を従来の保護基、これはグリニャー
ル反応中で非反応性であり、例えばトリオガノシリルす
なわちt−ブチルジメチルシリルで保護し、グリニャー
ル反応を行ない、次に例えば水性テトラブチルアンモニ
ウムフルオライドの還流を使用し、アシル基を脱封鎖す
る。本発明における反応性グリニャール試薬は当業界の
従来法によって製造できる。
基を使用して、グリニャール反応を利用して水酸基を保
護する。例えば、ここでRが保護されたパラヒドロキシ
フェニルである。このグリニャール試薬は、適当なブロ
モフェニル、例えばパラブロモフェノールから出発し、
フェノール性水酸基を従来の保護基、これはグリニャー
ル反応中で非反応性であり、例えばトリオガノシリルす
なわちt−ブチルジメチルシリルで保護し、グリニャー
ル反応を行ない、次に例えば水性テトラブチルアンモニ
ウムフルオライドの還流を使用し、アシル基を脱封鎖す
る。本発明における反応性グリニャール試薬は当業界の
従来法によって製造できる。
【0017】既に前述したが、本発明における新規17
β−アシル化合物の製造方法を以下の実施例によりさら
に説明し、本発明の範囲または精神を限定するものとし
て解釈すべきでない。
β−アシル化合物の製造方法を以下の実施例によりさら
に説明し、本発明の範囲または精神を限定するものとし
て解釈すべきでない。
【0018】実施例1 (5α,17β)−N−メトキシ−N−メチル−3−オ
キソ−4−アザ−アンドロスト−1−エン−17β−カ
ルボキサミド(2)
キソ−4−アザ−アンドロスト−1−エン−17β−カ
ルボキサミド(2)
【化6】 オーバーヘッド攪拌機、窒素流入口、内部温度計および
滴下ロートを備えた2リットル三首フラスコに、800
mlのシーブ乾燥したテトラヒドロフラン19.72g
(59.6mmol)のΔ1 −アザエステル(化合物1)
(合成はRasmussonJohnstonおよびArth. の米国特許第
4,377,584号、1983年3月22日発行、参
照)および25.6g(262.4mmol)のN,O−ジ
メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を入れた。得られたス
ラリーを0から5℃に冷却した。無水テトラヒドロフラ
ン(252ml、2.0規定、504mmol)中エチルマグ
ネシウムブロミドの温めた溶液(30から40℃)を1
5分にわたって添加した。添加中は容器の温度を0から
5℃に維持した。反応混合物を30分間にわたって25
℃に温め、1時間22から25℃で放置した。反応液を
0から5℃に冷却し、650mlの25重量%水性塩化ア
ンモニウムに入れ反応を停止した。混合物を40から4
5℃に温め各相を分離した。有機相を25℃に冷却し、
活性炭で処理した。濾過後のTHF溶液を常圧下蒸留で
200mlに濃縮した。得られたスラリーを35℃まで冷
却し、1リットルの水を1時間以上かけて添加した。ス
ラリーを25℃に冷却し、2時間放置した。アミドを濾
過により集め、200mlの水で洗浄し、80℃の室温で
真空下で乾燥し、19.6g(91.4%)のアミド2
(液体クロマトグラフィー(LC)により純度98.8
面積%)を得た。HPLC条件 カラム:Zorbaxフェニル、25cm X 4.6mm 温度:22℃ 検出器:UV@210 nm 溶媒:40%CH3 CN/60%H2 O(0.1%H3
PO4 ) 流量:2ml/分 保持時間:Δ1 −アザエステル(I)10.95分 アミド(2)5.42分
滴下ロートを備えた2リットル三首フラスコに、800
mlのシーブ乾燥したテトラヒドロフラン19.72g
(59.6mmol)のΔ1 −アザエステル(化合物1)
(合成はRasmussonJohnstonおよびArth. の米国特許第
4,377,584号、1983年3月22日発行、参
照)および25.6g(262.4mmol)のN,O−ジ
メチルヒドロキシルアミン塩酸塩を入れた。得られたス
ラリーを0から5℃に冷却した。無水テトラヒドロフラ
ン(252ml、2.0規定、504mmol)中エチルマグ
ネシウムブロミドの温めた溶液(30から40℃)を1
5分にわたって添加した。添加中は容器の温度を0から
5℃に維持した。反応混合物を30分間にわたって25
℃に温め、1時間22から25℃で放置した。反応液を
0から5℃に冷却し、650mlの25重量%水性塩化ア
ンモニウムに入れ反応を停止した。混合物を40から4
5℃に温め各相を分離した。有機相を25℃に冷却し、
活性炭で処理した。濾過後のTHF溶液を常圧下蒸留で
200mlに濃縮した。得られたスラリーを35℃まで冷
却し、1リットルの水を1時間以上かけて添加した。ス
ラリーを25℃に冷却し、2時間放置した。アミドを濾
過により集め、200mlの水で洗浄し、80℃の室温で
真空下で乾燥し、19.6g(91.4%)のアミド2
(液体クロマトグラフィー(LC)により純度98.8
面積%)を得た。HPLC条件 カラム:Zorbaxフェニル、25cm X 4.6mm 温度:22℃ 検出器:UV@210 nm 溶媒:40%CH3 CN/60%H2 O(0.1%H3
PO4 ) 流量:2ml/分 保持時間:Δ1 −アザエステル(I)10.95分 アミド(2)5.42分
【0019】実施例2 17β−ベンゾイル−4−アザ−5α−アンドロスト−
1−エン−3−オン(3)
1−エン−3−オン(3)
【化7】 オーバーヘッド攪拌機、窒素流入口、内部温度計、滴下
ロートを備えた1リットル三首フラスコに、400mlの
シーブ乾燥したテトラヒドロフランおよび10.0g
(27.8mmol)のアミド2(液体クロマトグラフィー
により純度98.8面積%)を入れた。得られたスラリ
ーを0から5℃に冷却した。テトラヒドロフラン(10
4ml、2M、208mmol)中フェニルマグネシウムクロ
ライドの溶液を0から5℃に維持しながら15分間以上
かけて添加した。反応混合物を25℃に温め、22から
25℃で7時間放置し、次に0から5℃に冷却し、そし
て500mlの25重量%水性塩化アンモニウムと400
mlのTHF(5から10℃に冷却)との混合物に入れて
反応停止した。反応停止した混合溶液を40から45℃
に温め、30分間放置した。40から45℃の設定から
1時間後、底の水性相を除去した。液体クロマトグラフ
ィー検定によりTHF溶液(890ml)には11.1mg
/mlの3が含まれていた(9.9g、収率94.5
%)。THF溶液を常圧蒸留により200mlに濃縮し
た。得られたスラリーを25℃に冷却し、10mlの酢酸
イソプロピルを添加した。25℃で200mlの0.5N
HClをスラリーに添加した。この3相を濾過し固形
物を50mlの酢酸イソプロピルで洗浄した(25℃)。
固体部分を真空下、80℃で乾燥させ、9.06g(8
6.5%)、99.2面積%純度(液体クロマトグラフ
ィーによる)のフェニルケトン3を得た。10グラムの
粗フェニルケトン3を1リットルの氷酢酸に25℃で溶
解させた。110mlの水を添加し、澄んだ溶液を22〜
25℃で7時間放置した。澄んだ溶液を1時間にわたっ
て激しく攪拌しながら1リットルの水へ濾過し、得られ
たスラリーを22から25℃で2時間放置した。生成物
を濾過により集め、200mlの水で洗浄し、次に80℃
で真空下乾燥させ、9.6g(96%)の純粋なフェニ
ルケトン(3)を白色結晶固体として得た。HPLC条件 :反応混合物の検定 カラム:Zorbaxフェニル、25cm X 4.6mm 温度:22℃ 検出器:UV@210nm 溶媒:50%CH3 CN/50%H2 O(0.1%リン
酸) 流量:2ml/分 保持時間:アミド2 3.31分 ケトン3 9.82分 t−アルコール22.40分分析値 : 元素分析 C25H31NO2 に対する計算値(分子量37
7) C,79.6;N,3.70;H,8.19 実測値 C,79.67;N,3.70;H,8.1
9 液体クロマトグラフィー:99.7面積%、3つの不純
物が各々<0.5% 融点:307℃(分解)
ロートを備えた1リットル三首フラスコに、400mlの
シーブ乾燥したテトラヒドロフランおよび10.0g
(27.8mmol)のアミド2(液体クロマトグラフィー
により純度98.8面積%)を入れた。得られたスラリ
ーを0から5℃に冷却した。テトラヒドロフラン(10
4ml、2M、208mmol)中フェニルマグネシウムクロ
ライドの溶液を0から5℃に維持しながら15分間以上
かけて添加した。反応混合物を25℃に温め、22から
25℃で7時間放置し、次に0から5℃に冷却し、そし
て500mlの25重量%水性塩化アンモニウムと400
mlのTHF(5から10℃に冷却)との混合物に入れて
反応停止した。反応停止した混合溶液を40から45℃
に温め、30分間放置した。40から45℃の設定から
1時間後、底の水性相を除去した。液体クロマトグラフ
ィー検定によりTHF溶液(890ml)には11.1mg
/mlの3が含まれていた(9.9g、収率94.5
%)。THF溶液を常圧蒸留により200mlに濃縮し
た。得られたスラリーを25℃に冷却し、10mlの酢酸
イソプロピルを添加した。25℃で200mlの0.5N
HClをスラリーに添加した。この3相を濾過し固形
物を50mlの酢酸イソプロピルで洗浄した(25℃)。
固体部分を真空下、80℃で乾燥させ、9.06g(8
6.5%)、99.2面積%純度(液体クロマトグラフ
ィーによる)のフェニルケトン3を得た。10グラムの
粗フェニルケトン3を1リットルの氷酢酸に25℃で溶
解させた。110mlの水を添加し、澄んだ溶液を22〜
25℃で7時間放置した。澄んだ溶液を1時間にわたっ
て激しく攪拌しながら1リットルの水へ濾過し、得られ
たスラリーを22から25℃で2時間放置した。生成物
を濾過により集め、200mlの水で洗浄し、次に80℃
で真空下乾燥させ、9.6g(96%)の純粋なフェニ
ルケトン(3)を白色結晶固体として得た。HPLC条件 :反応混合物の検定 カラム:Zorbaxフェニル、25cm X 4.6mm 温度:22℃ 検出器:UV@210nm 溶媒:50%CH3 CN/50%H2 O(0.1%リン
酸) 流量:2ml/分 保持時間:アミド2 3.31分 ケトン3 9.82分 t−アルコール22.40分分析値 : 元素分析 C25H31NO2 に対する計算値(分子量37
7) C,79.6;N,3.70;H,8.19 実測値 C,79.67;N,3.70;H,8.1
9 液体クロマトグラフィー:99.7面積%、3つの不純
物が各々<0.5% 融点:307℃(分解)
【0020】実施例3 同一容器(One-Pot )操作 実施例1および2に記述してある2つの反応は同一反応
操作として行なえ得た。Δ1 −アザエステル(I)はN
−メトキシ−N−メチルアミドマグネシウムブロミドと
実施例1の記載のように反応する。反応が完全に終了
後、続いて混合物を2時間還流させ、0℃に冷却し、
7.5モル等量のフェニルマグネシウムブロミドを添加
する。25℃に温め、6時間攪拌し、70%検定収量の
フェニルケトンを得る。
操作として行なえ得た。Δ1 −アザエステル(I)はN
−メトキシ−N−メチルアミドマグネシウムブロミドと
実施例1の記載のように反応する。反応が完全に終了
後、続いて混合物を2時間還流させ、0℃に冷却し、
7.5モル等量のフェニルマグネシウムブロミドを添加
する。25℃に温め、6時間攪拌し、70%検定収量の
フェニルケトンを得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウルフ エッチ.ドリング アメリカ合衆国,07090 ニュージャーシ ィ,ウェストフィールド,フォース アヴ ェニュー 641
Claims (10)
- 【請求項1】 構造式III 【化1】 [式中、Rは(i)C1 −C12の直鎖あるいは枝分れ鎖
のアルキル基、(ii)C3 −C8 のシクロアルキル基、
あるいは(iii)C6 −C12のアリール基であり、ここで
(i)、(ii)および(iii) の上記の基はC1−C4 の
線状/枝分れのアルキル基、C1 −C4の線状/枝分れ
のアルコキシ、保護された水酸基、あるいはフッ素で置
換されることができ、R1 は水素である。]の化合物を
製造する方法において、構造式II 【化2】 のアミドを式RMgX(ここでRは上述の定義のもので
あり、Xは塩素、臭素およびヨウ素の群から選択された
ハロゲンである。)のグリニャール試薬と、0から25
℃の温度で、無水の不活性な有機溶媒中、不活性雰囲気
下十分な時間反応させ、IIIを形成することからなる
ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 Rが(iii) C6 −C12の置換あるいは非
置換アリール基である請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 Rが置換または非置換フェニル基である
請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 Rがフェニル基である請求項3記載の方
法。 - 【請求項5】 R1 がHである請求項1に記載の方法。
- 【請求項6】 前記の反応が0から10℃で行なわれる
請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 前記溶媒がテトラヒドロフランである請
求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 相当するアンドロステノン−17β−カ
ルボン酸C1 −C4エステルIをN,O−ジメチルヒド
ロキシルアミンと−20℃から0℃で無水不活性溶媒
中、乾燥雰囲気下で反応させることによりその場で前記
のアミドIIが最初に形成される請求項1に記載の方法。 - 【請求項9】 請求項1の方法と同一の反応容器中のそ
の場所で前記のアミドIIが形成される請求項8に記載の
方法。 - 【請求項10】 Rがフェニル基である化合物III を製
造する方法において、(a)アンドロステノン−17β
−カルボン酸C1 −C4 アルキルエステルをN,O−ジ
メチルヒドロキシルアミンと無水不活性溶媒中、0から
25℃の温度で、乾燥不活性雰囲気下で十分な時間接触
させ化合物IIを形成する工程、(b)化合物IIを、単離
せずに同一の反応容器で工程(a)で用いたのと同一の
溶媒中、0から25℃の温度範囲で不活性乾燥雰囲気下
で十分な時間フェニルマグネシウムハライドと接触さ
せ、Rがフェニルである化合物III を形成する工程、か
らなることを特徴とする方法。
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---|---|---|---|
US58715090A | 1990-09-24 | 1990-09-24 | |
US587150 | 1990-09-24 |
Publications (2)
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---|---|
JPH04288096A JPH04288096A (ja) | 1992-10-13 |
JPH0641478B2 true JPH0641478B2 (ja) | 1994-06-01 |
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ID=24348570
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24221791A Expired - Lifetime JPH0641478B2 (ja) | 1990-09-24 | 1991-09-24 | 3−オキソ−4−アザ−アンドロスト−1−エン 17β−ケトンの新製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0478066A3 (ja) |
JP (1) | JPH0641478B2 (ja) |
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WO1993013124A1 (en) * | 1991-12-20 | 1993-07-08 | Glaxo Inc. | Inhibitors of 5-alpha-testosterone reductase |
US5302589A (en) * | 1992-08-07 | 1994-04-12 | Glaxo, Inc. | Heterocyclic inhibitors of 5-α-testosterone reductase |
US5468860A (en) * | 1992-11-19 | 1995-11-21 | Merck & Co., Inc. | New finasteride processes |
TW369521B (en) * | 1993-09-17 | 1999-09-11 | Smithkline Beecham Corp | Androstenone derivative |
GB9415178D0 (en) * | 1994-07-28 | 1994-09-21 | Erba Carlo Spa | 4-azasteroids with side-chain fluoroketones |
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US5237061A (en) * | 1988-10-31 | 1993-08-17 | Merck & Co., Inc. | Methods of synthesizing benign prostatic hypertropic agents and their intermediates |
US5061801A (en) * | 1990-09-24 | 1991-10-29 | Merck & Co., Inc. | Intermediate for making 3-oxo-4-aza-androst-1-ene 17β-ketones |
-
1991
- 1991-09-06 CA CA 2050824 patent/CA2050824A1/en not_active Abandoned
- 1991-09-18 EP EP19910202400 patent/EP0478066A3/en not_active Withdrawn
- 1991-09-24 JP JP24221791A patent/JPH0641478B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04288096A (ja) | 1992-10-13 |
CA2050824A1 (en) | 1992-03-25 |
EP0478066A2 (en) | 1992-04-01 |
EP0478066A3 (en) | 1993-06-23 |
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