JPH07172679A - シート材分配収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトな容量でも機能を損なうことな
く、シート材の静電気発生によるスタック不良を防止で
きるシート材分配収納装置を提供する。 【構成】 画像形成装置１より供給されるシート材Ｐ
を、固定された排出口より受け入れて分配収納する複数
のビン４を有するシート材分配収納装置において、前記
ビン４の少なくとも片面の一部に微細な突起４ａを多数
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置より供給
されたシート材を多数のビンに分配収納するシート材分
配収納装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシート材分配収納装置に使用され
るビンは、コピー紙（シート材）の静電気の発生による
スタック不良防止のため、図４に示すように、ビン４の
後端に除電ブラシ２０を取り付け、コピー紙がビン４の
上にスタックされる前に静電気を除去したり、図５に示
すように、ビン４の表面から細いリブ２１を複数出し、
コピー紙とビン表面との接触面積をできるだけ少なくし
て、密着しにくい形状となるよう工夫していた。なお、
図４、図５において、３はコピー紙をビン４に分配する
分配ローラである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のうち前者においては、除電効果は高いものの、
各ビン１枚ごとに除電ブラシを取り付けなくてはなら
ず、高価なものとなる。また、各ビンの除電ブラシと導
通させるための設置構造も考慮しなくてはならず、機構
が複雑なものとなる。

【０００４】また、後者においては、リブがビン全面に
わたり、リブ間隔も余りあけることができず、リブ高さ
もある程度高くしないといけないため、ビン形状に悪影
響を与え、比較的コンパクトな収納装置においてはビン
とビンとの間隔が狭くなり、リブの高さにより図５にお
いてＡで示すようにさらに狭くなり、収納枚数が少なく
なってしまうなどの問題があった。

【０００５】本発明は、このような背景に基づいてなさ
れたものであり、上記従来技術の欠点を解消し、コンパ
クトな容量でも機能を損なうことなく、シート材の静電
気発生によるスタック不良を防止できるシート材分配収
納装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、画像形成装
置より供給されるシート材を、固定された排出口より受
け入れて分配収納する複数のビンを有するシート材分配
収納装置において、前記ビンの少なくとも片面の一部に
微細な突起を多数形成したことにより達成される。

【０００７】

【作用】本発明においては、ビンの片面の一部または片
面全面あるいは両面に微細な突起を多数設けることで、
言い換えれば表面を微細な凹凸状とすることで、シート
材とビンの表面の接触面積が減少し、静電気によるスタ
ック不良が防止される。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１はシート材分配収納装置の構成図である。同
図において、シート材分配装置は、複写機１より送り出
されるコピー紙Ｐを分配ローラ３で受け取り、コピー紙
Ｐを順次積載して収納するビン４上に放出する。ビン４
は先端が上向きに傾斜して設けられており、コピー紙Ｐ
は自重により後方に落下移動して後端の位置決めが行わ
れる。所定のビン４がコピー紙Ｐを受け入れると、ヘリ
カルカム６が駆動モータ５に駆動されて右または左回転
して、上記ビン４を上方または下方に移動させ、次にコ
ピー紙Ｐを受け入れるビン４との間にコピー紙Ｐの放出
を許容する空間を作る。コピー紙Ｐを受け入れたビン４
の移動が終わると、次のビン４上に新たなコピー紙Ｐが
放出され、さらに上述の動作が繰り返されて、複数のビ
ン４上に所定部数のコピー紙束が形成される。ビン連結
体１０はヘリカルカム６の上下に位置するビン４の相互
の垂直位置関係を保つと共に、溝内に遊嵌し、ビン４の
前後の端縁に突設された突起２をヘリカルカム６のガイ
ド溝７に導く役割をも担っている。

【０００９】受入センサ８は複写機１から排出されたコ
ピー紙Ｐを分配ローラ３が受け入れたのを検知して受入
完了信号を出力する。上下位置センサ９はビン連結体１
０の上下部に設けられた被検知突起１１，１２との接触
により、ビン４の上下移動の限界位置を検知する。回転
センサ１３は駆動モータ５の回転数を計数して、ヘリカ
ルカム６の１回転を制御するための計数信号を出力す
る。制御装置はこの計数信号を受信して、駆動モータ５
の駆動および停止の制御を行い、ビン４群を所定の上下
位置に保持させる。

【００１０】ジョガーワイヤ１４はビン４群を垂直方向
に貫通して、ジョガーアーム１５，１６間に架け渡され
ている。ジョガーアーム１５，１６は、ヘリカルカム６
の１回転に連動して、回転連動がクランクおよびリンク
機構１７を介して往復回動運動に変換され、ジョガーア
ーム１５，１６に張架されたジョガーワイヤ１４が各ビ
ン４の積載面に沿って揺動運動を行い、積載面上に放出
されたコピー紙Ｐをサイドフェンス２０（図２参照）に
押し当てて整合させる。

【００１１】図２は実施例に係るシート材分配収納装置
の要部構成図、図３は図２のＢ部の拡大平面図である。
これらの図において、隣接するビン４同士の間隔を十分
に保持した状態でビン４が配列されており、図３に示す
ように、表面に多数の微細な突起４ａが平行に形成され
ている。即ち、ビン４の表面は微細な凹凸状となってい
る。

【００１２】ビン４の表面をこのような形状にすること
により、コピー紙Ｐとビン４の表面との接触面積を減少
させて、コピー紙Ｐがビン４に密着するのを防止するこ
とができる。

【００１３】なお、この突起４ａはビン４の表面の一部
または全部に設けてもよいし、裏面に形成してもよい。
裏面に形成した場合は、その下方のビン４に収納された
コピー紙Ｐの最上紙との間の密着を防止することができ
る。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ビンの片面の一部または片面全面あるいは両面に微細な
突起を多数設けることで、シート材とビンの表面の接触
面積を減少させて静電気によるスタック不良を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】シート材分配収納装置の構成図である。

【図２】本発明の実施例に係るシート材分配収納装置の
要部構成図である。

【図３】図２のＢ部の拡大平面図である。

【図４】従来例に係るシート材分配収納装置の要部構成
図である。

【図５】他の従来例に係るシート材分配収納装置の要部
構成図である。

【符号の説明】

１ 複写機（画像形成装置） ４ ビン ４ａ 突起 Ｐ コピー紙（シート材）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置より供給されるシート材
   を、固定された排出口より受け入れて分配収納する複数
   のビンを有するシート材分配収納装置において、前記ビ
   ンの少なくとも片面の一部に微細な突起を多数形成した
   ことを特徴とするシート材分配収納装置。