JPH07172305A - 鉄道車両構体用部材 - Google Patents

鉄道車両構体用部材

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JPH07172305A
JPH07172305A JP5324465A JP32446593A JPH07172305A JP H07172305 A JPH07172305 A JP H07172305A JP 5324465 A JP5324465 A JP 5324465A JP 32446593 A JP32446593 A JP 32446593A JP H07172305 A JPH07172305 A JP H07172305A
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elastic body
rubber elastic
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foamed rubber
railway vehicle
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Masahisa Naoe
正久 直江
Kanji Saito
莞爾 斉藤
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量の大幅な増加を伴うことなく、優れた制
振効果が達成される新規な鉄道車両構体用部材を提供す
ること。 【構成】 中空構造の部材16における、その内部空所
18に対して、20mmから15mmまで圧縮変形せしめた
後、更に10gf/cm2の荷重によって15mmから5mmまで
圧縮変形させるに要する時間が0.1〜10秒である、
開放気泡構造組織を有する発泡ゴム弾性体20を充満せ
しめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、鉄道車両の床や壁,屋根材など
に用いられて車両構体を形成する鉄道車両構体用部材に
関するものである。
【0002】
【背景技術】このような鉄道車両構体用部材としては、
従来から鋼板等が用いられていたが、鉄道車両の高速化
等に伴う軽量化および高強度化の要求に対処するため
に、近年では、二枚の面板を複数の中間板で連結してな
る中空構造の板材の採用が検討されるようになってきて
いる。なお、かかる中空構造の板材は、例えば、アルミ
ニウム合金や鉄鋼などの金属材料により、押出成形や溶
接加工,ろう付加工等にて製造されることとなる。
【0003】また、近年では、鉄道車両の高速化や車両
用構体の軽量化等に伴って、車両構体の振動が大きな問
題となってきており、特に、車両構体の共振現象によっ
て体感できる程の振動やこもり音が発生し易いという問
題があった。そして、このような問題は、上述の如き中
空構造の板材を用いた場合でも同様に生じ、特に軽量の
アルミニウム合金製板材等では大きな問題となってい
た。
【0004】なお、車両用構体を形成する板材の表面に
ゴム等の制振材を貼着することも考えられるが、それで
は未だ充分な制振効果が得られず、有効な方法ではなか
ったのであり、制振効果の更なる向上には重量の大幅な
増加が避けられないという不具合があったのである。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、重量の大幅な増加を伴うことなく、優れた
制振効果が達成される新規な中空構造の鉄道車両構体用
部材を提供することにある。
【0006】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、20mmから15mmまで圧縮
変形せしめた後、更に10gf/cm2の荷重によって15mm
から5mmまで圧縮変形させるに要する時間が0.1〜1
0秒である、開放気泡構造組織を有する発泡ゴム弾性体
が、中空部に充満されている中空構造の鉄道車両構体用
部材にある。
【0007】また、本発明は、20mmから15mmまで圧
縮変形せしめた後、更に10gf/cm2の荷重によって15
mmから5mmまで圧縮変形させるに要する時間が0.1〜
10秒である、開放気泡構造組織を有する発泡ゴム弾性
体が、中空部の内周面に沿って配設されて中央部分に空
間が形成されている中空構造の鉄道車両構体用部材を
も、特徴とする。
【0008】更にまた、本発明は、20mmから15mmま
で圧縮変形せしめた後、更に10gf/cm2の荷重によって
15mmから5mmまで圧縮変形させるに要する時間が0.
1〜10秒である、開放気泡構造組織を有する発泡ゴム
弾性体が、中空部の内周面に沿って配設されて中央部分
に空間が形成されていると共に、かかる発泡ゴム弾性体
における中央空間の内周面に沿って硬質の拘束部材が配
設されている中空構造の鉄道車両構体用部材をも、特徴
とする。
【0009】また、そのような鉄道車両構体用部材にお
いて、中空部内に配設された発泡ゴム弾性体としては、
例えば、未加硫ゴムのシート材を中空部内に配して加熱
することにより加硫および発泡されたものが、好適に用
いられる。
【0010】
【発明の具体的構成】先ず、本発明において中空構造の
部材としては、例えば、図1に断面図が示されているよ
うに、上下二枚の面板10,12が所定距離を隔てて対
向位置せしめられて、それらの間に介装された複数枚の
中間板14によって連結された構造のものが採用され
る。即ち、このような中空部材16には、面板10,1
2間において、中間板14によって仕切られた単一の若
しくは複数の内部空所18が形成されているのである。
なお、かかる内部空所18は、一般に、中空部材16の
長手方向(図1中、紙面に垂直な方向)に連続して形成
されるが、幅方向に延びる補強材等によって分断されて
いたり、相互に連通されていても良い。
【0011】また、このような中空部材16の材質とし
ては、アルミニウム合金や鉄鋼などの各種金属が採用さ
れ、押出成形によって一体的な押出形材として製造され
たり、溶接やろう付等によって面板10,12に中間板
14を固着することなどによって製造され得る。
【0012】なお、図示はされていないが、かくの如き
中空部材16は、その複数枚が、幅方向端縁部において
直接に或いは適当な接続部材を介して、溶接やボルト結
合等にて互いに連結されることにより、鉄道車両の床や
側壁,屋根等を形成して鉄道車両構体を構成することと
なる。
【0013】そして、図2に示されているように、この
ような中空部材16の内部空所18に対して、発泡ゴム
弾性体20が充満されている。なお、発泡ゴム弾性体2
0は、少なくとも一つの内部空所18に実質的に充満さ
れておれば良く、また、必ずしも内部空所18の全長に
亘って充満されている必要はないが、優れた制振性を得
るためには、全ての内部空所18における長手方向の略
全長に亘って充満されていることが望ましい。
【0014】ここにおいて、発泡ゴム弾性体20として
は、自由厚さ:20mmのものを15mmまで圧縮変形せし
めた後、更に10gf/cm2の荷重によって15mmから5mm
まで圧縮変形させるに要する時間が0.1〜10秒であ
るものが用いられる。このような発泡ゴム弾性体20
は、従来から公知の材料を用い、発泡倍率や気泡径等を
調節して、発泡せしめ、小さな通孔によって相互に連通
された多数の気泡、即ち開放気泡構造組織を内部に形成
することによって、得ることができる。
【0015】具体的には、このような特性の発泡ゴム弾
性体20は、一般に、未加硫ゴム10〜40重量%と加
硫剤1〜3重量%,軟化剤10〜40重量%,発泡剤1
〜10重量%,充填材5〜30重量%およびハロゲンア
ンチモン系等の難燃剤30〜70重量%を含む組成物を
原料とし、それを加熱して加硫,発泡させることによっ
て形成される。なお、有効な制振効果を得るためには、
発泡倍率が5倍〜25倍となり、且つ気泡の平均径が
0.5〜10mmとなるように、配合量や発泡剤の分散等
を調節することが望ましい。
【0016】なお、未加硫ゴムとしては、天然ゴム(N
R)の他、スチレンブタジエンゴム(SBR)やブタジ
エンゴム(BR),イソプレンゴム(IR)等の各種の
合成ゴムが採用され得るが、なかでも大きな損失係数を
得易いこと等の理由からSBRが好適に用いられる。ま
た、加硫剤としては、常温では反応しないが、140〜
170℃で反応して硫黄を発生して機能するものが望ま
しく、例えば硫黄化合物からなる加硫剤とチアゾール系
化合物などの加硫促進剤とを混合したものが好適に用い
られる。更にまた、高発泡とする場合には、皮膜成長を
助長せしめて安定した気泡形成が行われるように、軟化
剤として、例えば100℃で30cps.以上の高粘度を有
するものを用いることが望ましい。更に、発泡剤は、加
硫剤と略同じ温度範囲で分解してガスを発生するものが
望ましく、例えばアゾジカルボンアミドやジニトロソペ
ンタメチレンテトラミン等が好適に用いられ、また発泡
剤の分解を促進して高発泡とするために尿素などの発泡
助剤も適宜に併用される。また、充填剤としては従来と
同様、炭酸カルシウム等が採用されるが、高発泡とする
場合には、加硫時のゴムの流動を妨げないように、径が
1〜10μmで略球状のものが望ましい。更に、鉄道車
両構体用部材には、一般に難燃性が要求されることか
ら、ハロゲンアンチモン系等の難燃剤を添加することが
望ましい。
【0017】そして、このような組成からなる原料を中
空部材16の内部空所18に注入した後、加熱して加硫
および発泡させることにより、目的とする発泡ゴム弾性
体20が形成され得るが、特に、本発明においては、上
述の如き組成からなる原料をシート状に成形し、加熱に
よって発泡と同時に加硫されるようにしたものが、好適
に用いられる。
【0018】すなわち、シート状に成形された材料を用
いれば、中空部材16の内部空所18に挿入,配置せし
めた後に加熱し、加硫および発泡させることによって発
泡ゴム弾性体20を形成することができるのであり、そ
れ故、ゴム材料を内部空所18内に容易に且つ全長に亘
って均一に挿入配置することができ、内部空所18内に
略均質な発泡ゴム弾性体20を有利に充満させることが
可能となるのである。また、特にアルミニウム合金製の
押出形材を用いる場合には、ゴム材料の加硫および発泡
のための加熱操作を、形材の時効処理の後、或いは時効
処理と同時に行うことも可能である。
【0019】なお、かくの如くして形成された発泡ゴム
弾性体20は、発泡によって中空部材16の内部空所1
8の内周面に密着されることとなるが、特に、シート状
に成形された材料を用いれば、それ自身の粘着性によっ
て内部空所18の内周面に有利に貼着され得る。尤も、
適当な接着剤を用いて発泡ゴム弾性体20を中空部材1
6の内部空所18の内周面に固着することも可能であ
る。
【0020】そして、このようにして得られる、前述の
如き特性を有する発泡ゴム弾性体20が内部空所18に
充満されてなる中空部材16にあっては、発泡ゴム弾性
体20において互いに連通形成された気泡間で流通せし
められる空気の流通抵抗等によって発揮される粘弾性特
性に基づき、大きな損失係数が実現されて、優れた制振
効果が発揮されるのである。
【0021】しかも、上述の如き構造の鉄道車両構体用
部材にあっては、難燃剤を添加すること等によって優れ
た難燃性が容易に実現され得るのであり、溶接による部
材接合も行うことが可能であると共に、溶接による熱が
及ぼされた場合でも、発泡ゴム弾性体20の変質等によ
る制振効果の低下が可及的に防止され得ることとなる。
【0022】また、図3に示されているように、上述の
如き発泡ゴム弾性体20を、中空部材16の内部空所1
8内において、かかる内部空所18の内周面に沿って配
設し、中央部分に空所22を形成しても良い。
【0023】すなわち、このように、制振性に余り寄与
しないと考えられる発泡ゴム弾性体20の中央部分を肉
抜きすることによって、軽量化することが可能となるの
であり、しかも、かくの如き構造の鉄道車両構体用部材
においても、制振に重要な面板12,14および連結板
16の表面、なかでも特に重要なそれら面板12,14
と連結板16の接合部では、発泡ゴム弾性体20による
制振効果が有効に発揮されることから、制振効果が大幅
に低下することもないのである。
【0024】なお、中央部分に空所22を有する発泡ゴ
ム弾性体20は、例えば、前述の如くシート状に成形さ
れた材料を中空部材16における内部空所18の内周面
に沿って配設した後、加熱して加硫,発泡させること等
によって有利に形成され得る。
【0025】更にまた、図4及び図5に示されているよ
うに、上述の如き発泡ゴム弾性体20を、中空部材16
における内部空所18の内周面に沿って配設して中央部
分に空所22を形成すると共に、空所22の内周面に沿
って硬質の拘束部材24,26を配設するようにしても
良い。
【0026】かかる拘束部材としては、少なくとも発泡
ゴム弾性体20よりも高剛性であれば良く、例えば、図
4に示されている如く高発泡のポリウレタンフォームや
ポリウレタンスポンジ等からなる硬質のブロック24
や、図5に示されている如く硬質樹脂等からなる板材2
6などが、適宜に採用され得る。
【0027】すなわち、このように発泡ゴム弾性体20
の中央空所22の内周面に沿って拘束部材24,26を
配設して発泡ゴム弾性体20の内周面の変形を制限する
ことにより、中空部材16からの振動入力時に発泡ゴム
弾性体20に一層大きな変形が生ぜしめられることか
ら、より効果的な制振効果が発揮され得るのである。
【0028】そして、特に、発泡ゴム弾性体20よりも
密度の小さい発泡体からなるブロック24を採用した
り、中空枠体構造の板材26を採用すれば、部材の軽量
化も有利に達成され得ることとなる。
【0029】なお、中央空所22の内周面に沿って拘束
部材24,26が配設された発泡ゴム弾性体20は、例
えば、前述の如くシート状に成形された材料を拘束部材
24,26の外周面に螺旋状に巻き付けた後に、かかる
拘束部材24,26を中央空所22内に挿入し、加熱し
て加硫,発泡させること等によって有利に形成され得
る。
【0030】以上、本発明の具体的構成について、具体
例を挙げながら詳述してきたが、本発明は、上述の具体
的説明および以下の実施例の記載によって何等限定的に
解釈されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々
なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され
得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の
趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含ま
れるものであることは、言うまでもないところである。
【0031】
【実施例】先ず、図6に示されているように、7つの内
部空所27を備えた断面形状を有し、厚さが80mmで長
さが4〜25mとされたアルミニウム合金:A6N01
−T5から成る押出形材28を複数準備する一方、未加
硫ゴムとしてSBRを用い、それに前述の如き加硫剤,
軟化剤,発泡剤P充填材および難燃剤を加えて混練し、
シート状に成形することにより、各種の粘弾性特性を有
する開放気泡構造組織の発泡ゴム弾性体を得ることので
きるゴム材料30を、それぞれ準備した。
【0032】次いで、かかるシート状のゴム材料30
を、押出形材28の各内部空所27に挿入し、全長に亘
って配置した後、この形材28をテンパー炉によって1
70℃×1hrの熱処理を行い加硫,発泡させることによ
り、各種の粘弾性特性を有する発泡ゴム弾性体が内部空
所27に充満された複数の鉄道車両構体用部材32を得
た(図2参照)。なお、ゴム材料30の内部空所27へ
の挿入は、内部空所27の断面形状に略対応した断面形
状の搬送ブロックを用い、それにゴム材料30の端部を
係止した後、内部空所27の長手方向一方の側から他方
の側に向かってエア搬送することによって行った。
【0033】このようにして得られた、各種の粘弾性特
性を付与した発泡ゴム弾性体が内部空所27に充満され
た部材について、それぞれ、ハンマー加振によって伝達
関数を測定し、得られた結果から共振法に基づいて、下
式に従って損失係数を算出した。 損失係数 = 半値幅 / 共振周波数
【0034】そして、各種の粘弾性特性を有する発泡ゴ
ム弾性体(下記[表1]のNO. 1〜7の7種類)につい
て、共振周波数が250Hzで一定となるように押出形材
の長さを設定して損失係数を求めた結果を、下記[表
1]に示す。なお、表中、所要時間とは、20mmの厚さ
の発泡ゴム弾性体を前もって15mmまで圧縮し、その後
10gf/cm2の荷重によって、更に15mmから5mmまで圧
縮変形させるに要する時間を示す。また、NO. 8は、未
発泡の状態を示す。
【0035】
【0036】[表1]に示された結果からも、所要時間
が0.1〜10秒である、本発明に係る構造の部材につ
いては、極めて高い損失係数が得られ、優れた制振効果
が発揮され得ることが明らかなところである。
【0037】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた鉄道車両構体用部材においては、発
泡ゴム弾性体の粘弾性特性に基づいて、極めて優れた制
振性が発揮され得るのであり、それ故、鉄道車両構体用
部材の振動に起因する鉄道車両における振動やこもり音
等が、何れも効果的に低減乃至は防止され得るのであ
る。
【0038】また、本発明において用いられる発泡ゴム
弾性体は発泡倍率が比較的高く、従来の中実シート状の
制振材に比して極めて軽量であることから、車両用構体
の重量増加が問題となるようなこともない。
【0039】さらに、特に、未加硫ゴムのシート材を部
材の中空部内で発泡させた発泡ゴム弾性体を用いれば、
発泡ゴム弾性体の中空部内への配設が極めて容易となる
と共に、発泡ゴム弾性体の材質の均一化が有利に達成さ
れ得るのであり、それによって制振効果の安定化や信頼
性の向上等が図られ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の一具体例を示す正面図である。
【図2】本発明に係る鉄道車両構体用部材の一具体例を
示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る鉄道車両構体用部材の別の具体例
を示す要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る鉄道車両構体用部材の更に別の具
体例を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る鉄道車両構体用部材の更に別の具
体例を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の一実施例であって、内部空所に発泡ゴム弾性
体のシート状材料を配設せしめた状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
16 中空部材 18 内部空所 20 発泡ゴム弾性体 22 空所 24,26 拘束部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】以上、本発明の具体的構成について、具体
例を挙げながら詳述してきたが、本発明は、上述の具体
的説明および以下の実施例の記載によって何等限定的に
解釈されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々
なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され
得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の
趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含ま
れるものであることは、言うまでもないところである。
例えば、中空構造の部材としては、図1に示されている
如き三角形の中空部断面を有するものに限定されるもの
でなく、使用部位や材質等に応じて、その他の各種の構
造のものが採用され得る。その具体例が、図6,図7,
図8に、それぞれ示されている。図6に示された中空部
材32は、所定距離を隔てて対向配置された二枚の面板
34,36が、それらの間に介装された複数枚の中間板
38によって連結されることにより、複数の矩形状断面
を有する内部空所40が形成されてなる構造とされてい
る。なお、かかる構造の中空部材32は、図1に示され
た中空部材16と同様、押出成形によって一体的な押出
形材として製造されたり、溶接やろう付等によって面板
34,36に中間板38を固着することなどによって製
造され得る。また、図7に示された中空部材42は、平
板形状の面板44に対して、プレス成形等で略波板状に
湾曲成形したコルゲート加工板46を重ね合わせ、コル
ゲート加工板46の各溝部と面板44との当接部を溶接
やろう付等で固着することにより、複数の略矩形状断面
乃至は台形状断面を有する内部空所48が形成されてな
る構造とされている。更にまた、図8に示された中空部
材50は、平板形状の面板52に対して、プレス成形等
で凹凸板状に屈曲成形したハット加工板54を重ね合わ
せ、ハット加工板54の各凹部と面板52との当接部を
溶接やろう付等で固着することにより、複数の略矩形状
断面を有する内部空所56が、ハット加工板54の各凸
部と面板52との間に形成されてなる構造とされてい
る。なお、これら図6,図7,図8に示された中空部材
32,42,50の内部空所40,48,56には、そ
れぞれ、図2〜5に示されたものと同様な構成におい
て、開放構造組織を有する発泡ゴム弾性体が配設される
こととなる。加えて、上述の如き構造とされた、内部空
所に所定の発泡ゴム弾性体が配設されてなる中空部材
は、本発明が対象とする鉄道車両構体用部材の他、船舶
用のデッキや隔壁等、各種構体用の部材として用いるこ
とも可能である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【実施例】先ず、図に示されているように、7つの内
部空所27を備えた断面形状を有し、厚さが80mmで長
さが4〜25mとされたアルミニウム合金:A6N01
−T5から成る押出形材28を複数準備する一方、未加
硫ゴムとしてSBRを用い、それに前述の如き加硫剤,
軟化剤,発泡剤充填材および難燃剤を加えて混練し、
シート状に成形することにより、各種の粘弾性特性を有
する開放気泡構造組織の発泡ゴム弾性体を得ることので
きるゴム材料30を、それぞれ準備した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の一具体例を示す正面図である。
【図2】本発明に係る鉄道車両構体用部材の一具体例を
示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る鉄道車両構体用部材の別の具体例
を示す要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る鉄道車両構体用部材の更に別の具
体例を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明に係る鉄道車両構体用部材の更に別の具
体例を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の別の具体例を示す正面図である。
【図7】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の更に別の具体例を示す正面図である。
【図8】本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の更に別の具体例を示す正面図である。
【図9】 本発明に係る鉄道車両構体用部材に用いられる
中空部材の一実施例であって、内部空所に発泡ゴム弾性
体のシート状材料を配設せしめた状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 16,32,42,50 中空部材 18,40,48,56 内部空所 20 発泡ゴム弾性体 22 空所 24,26 拘束部材
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両構体を形成する中空構造の部材
    であって、 20mmから15mmまで圧縮変形せしめた後、更に10gf
    /cm2の荷重によって15mmから5mmまで圧縮変形させる
    に要する時間が0.1〜10秒である、開放気泡構造組
    織を有する発泡ゴム弾性体が、前記中空部に充満されて
    いることを特徴とする鉄道車両構体用部材。
  2. 【請求項2】 鉄道車両構体を形成する中空構造の部材
    であって、 20mmから15mmまで圧縮変形せしめた後、更に10gf
    /cm2の荷重によって15mmから5mmまで圧縮変形させる
    に要する時間が0.1〜10秒である、開放気泡構造組
    織を有する発泡ゴム弾性体が、前記中空部の内周面に沿
    って配設されて中央部分に空間が形成されていることを
    特徴とする鉄道車両構体用部材。
  3. 【請求項3】 鉄道車両構体を形成する中空構造の部材
    であって、 20mmから15mmまで圧縮変形せしめた後、更に10gf
    /cm2の荷重によって15mmから5mmまで圧縮変形させる
    に要する時間が0.1〜10秒である、開放気泡構造組
    織を有する発泡ゴム弾性体が、前記中空部の内周面に沿
    って配設されて中央部分に空間が形成されていると共
    に、かかる発泡ゴム弾性体における中央空間の内周面に
    沿って硬質の拘束部材が配設されていることを特徴とす
    る鉄道車両構体用部材。
  4. 【請求項4】 前記発泡ゴム弾性体として、未加硫ゴム
    のシート材を前記中空部内で加熱することにより加硫お
    よび発泡されたものが用いられている請求項1乃至3の
    何れかに記載の鉄道車両構体用部材。
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