JPH07172156A - 車両用空調装置の冷却サイクル制御装置 - Google Patents

車両用空調装置の冷却サイクル制御装置

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JPH07172156A
JPH07172156A JP34625893A JP34625893A JPH07172156A JP H07172156 A JPH07172156 A JP H07172156A JP 34625893 A JP34625893 A JP 34625893A JP 34625893 A JP34625893 A JP 34625893A JP H07172156 A JPH07172156 A JP H07172156A
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JP
Japan
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compressor
temperature
evaporator
cycling
vehicle speed
Prior art date
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Application number
JP34625893A
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English (en)
Inventor
Katsumi Iida
克己 飯田
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Publication of JPH07172156A publication Critical patent/JPH07172156A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/02Compressor control
    • F25B2600/025Compressor control by controlling speed
    • F25B2600/0251Compressor control by controlling speed with on-off operation
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B47/00Arrangements for preventing or removing deposits or corrosion, not provided for in another subclass
    • F25B47/006Arrangements for preventing or removing deposits or corrosion, not provided for in another subclass for preventing frost

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速走行時またはアイドル運転時にコンプレ
ッサを稼動、停止するサイクリング回数を低減し、エバ
ポレータの凍結を防止する車両用空調装置の冷却サイク
ル制御装置を提供する。 【構成】 所定車速以下である場合には、コンプレッサ
の稼働判定をエバポレータ温度が所定温度以上であるか
否かによって行い、コンプレッサの停止判定を時間によ
っておこなう。コンプレッサの停止タイミングがエバポ
レータ温度で決定されることがないので、コンプレッサ
の稼動時間を延ばすことができる。また、凍結の危険度
が大きい場合には、コンプレッサの稼動、停止をエバポ
レータ温度によって決定するサイクリング制御へ移行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用空調装置に用
いられる冷却サイクルの稼動、停止タイミングを制御す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平1−254418号公報に
示されているように、エバポレータの凍結防止を図りつ
つ、デミスト制御を行うものが示されている。これは、
エバポレータ後方の通過空気温度がエバポレータの凍結
限界温度(例えば、3°C)以下になるとコンプレッサ
を停止させ、エバポレータ後方の通過空気温度が上昇し
て所定温度(例えば5°C)以上になるとコンプレッサ
を稼動させる所謂サイクリングクラッチ制御を行なうよ
うにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術のように、コンプレッサの稼働・停止判定温度は、稼
動タイミングは5°C、停止タイミングは3°Cという
ように、1通りの決まった値が用いられるのが一般的で
あるが、このようなサイクリング制御においては、渋滞
時の低速走行時やアイドル運転時にコンプレッサの稼働
・停止による機械的なショックでギクシャクした運転感
覚を乗員に与えてしまう。また、アイドル運転時にはコ
ンプレッサの稼働・停止に伴ってアイドル回転数の変動
が頻繁に行われるので、AT車では飛び出しが懸念され
る等安全性低下の問題もある。
【0004】そこで、この発明においては、低速走行時
またはアイドル運転時にはコンプレッサが稼動、停止す
るサイクリング回数を低減し、しかも、エバポレータの
凍結防止ないしは凍結解除処理を同時に備えた車両用空
調装置の冷却サイクル制御装置を提供することを課題と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明の要
旨とするところは、図1に示されるように、コンプレッ
サ10、コンデンサ11、膨張弁13、及びエバポレー
タ8を有してなる冷却サイクルと、車速を検出する車速
検出手段100と、前記エバポレータの冷却度合いに相
関する温度(以下、エバポレータ温度という)を検出す
るエバ温度検出手段200と、前記エバポレータの凍結
する危険度を演算する凍結危険度演算手段300と、車
速が所定速以下であるか否かを判定する車速判定手段4
00と、前記車速判定手段400にて車速が所定速以下
であると判定された場合に、前記エバポレータ温度が所
定判定値以上であれば前記コンプレッサを稼動させ、前
記コンプレッサの停止を時間によって決定する第1サイ
クリング制御手段500と、前記第1サイクリング制御
手段500によるコンプレッサの稼動時に、前記凍結危
険度演算手段300で演算された凍結危険度が所定危険
度以上であれば、前記第1サイクリング制御にかかわら
ず、前記コンプレッサ10の稼動、停止を前記エバポレ
ータ温度によって決定する第2サイクリング制御手段6
00とを具備することにある。
【0006】ここで、エバポレータ8の冷却度合いを検
出するエバ冷却度検出手段200は、エバポレータ8の
表面温度を直接検出するものであっても、エバポレータ
直後の吹出空気温度を検出するものであってもよい。ま
た、エバポレータ8の凍結危険度を演算する手法として
は、エバポレータ温度が所定温度(例えば、0°C)を
下回った場合にその部分を時間積分するものであっても
よい。
【0007】また、外気温度を検出する外気温度検出手
段700を備え、第1サイクリング制御手段500のコ
ンプレッサが停止するまでの時間は、前記外気温度が高
いほど長く設定し、第2サイクリング制御手段600へ
の移行を決定する凍結危険度の判定値は、前記外気温度
が高いほど小さく設定するようにしてもよい。
【0008】
【作用】したがって、車速が所定速以下となった場合に
は、第1サイクリング制御手段によって、エバポレータ
温度が所定判定温度以上である場合にコンプレッサが稼
動し、稼動してから停止するまでが時間によって決定さ
れる。即ち、従来のように、エバポレータ温度に基づい
てコンプレッサが制御されると、頻繁にコンプレッサの
稼動、停止が予想されるが、コンプレッサの停止タイミ
ングがエバポレータ温度からは決定されないようにした
ので、サイクリング回数を低減することができる。
【0009】このようにコンプレッサの停止タイミング
を時間によって決定するので、冷房負荷によってはエバ
ポレータ温度が凍結温度を下回る場合がある。この場合
には、凍結危険度が演算されて所定危険度以上になる
と、コンプレッサの稼動、停止がエバポレータ温度によ
って決定される第2サイクリング制御へ移行するので、
エバポレータの凍結は防止され、例え凍結しても速やか
に解凍することができ、そのため、上記課題を達成する
ことができるものである。
【0010】また、外気温度が高いほど第1サイクリン
グ制御手段でコンプレッサを停止するまでの時間を長く
設定すると共に、外気温度が高いほど第2サイクリング
制御への移行を決定する凍結危険度の判定値を小さく設
定すれば、外気温に応じてコンプレッサを可能な限り駆
動させ、サイクリング回数を限界まで低減させることが
できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0012】図1において、車両用空調装置は、空調ダ
クト1の最上流側にインテーク切換装置2が設けられ、
このインテーク切換装置2は、内気入口3と外気入口4
とが分かれた部分に内外気切換ドア5が配置され、この
内外気切換ドア5をアクチュエータ6により操作して空
調ダクト1内に導入する空気を内気と外気とに選択し、
所望の吸入モードが得られるようになっている。
【0013】送風機7は、空調ダクト1内に空気を吸込
んで下流側に送風するもので、この送風機7の後方には
エバポレータ8とヒータコア9とが設けられている。エ
バポレータ8は、コンプレッサ10、コンデンサ11、
リキッドタンク12、エクスパンションバルブ13と共
に順次配管結合されて冷却サイクルを構成しており、コ
ンプレッサ10は、エンジン14からの動力が電磁クラ
ッチ15を介して伝達され、この電磁クラッチ15をO
N/OFFすることで稼働、停止するようになってい
る。
【0014】ヒータコア9の前方には、エアミクスドア
16が設けられており、このエアミクスドア16の開度
をアクチュエータ17により調節することで、ヒータコ
ア9を通過する空気と、ヒータコア9をバイパスする空
気との量が変えられ、その結果、吹出空気が温度制御さ
れるようになっている。
【0015】そして、前記空調ダクト1の最下流側は、
デフロスト吹出口18、ベント吹出口19及び足元吹出
口20に分かれて車室21に開口し、その分かれた部分
にモードドア22a,22b,22cが設けられ、この
モードドア22a,22b,22cをアクチュエータ2
3で操作することにより所望の吹出モードが得られるよ
うになっている。
【0016】そして、前記アクチュエータ6,17,2
3、送風機7のモータ、コンプレッサ10の電磁クラッ
チ15は、それぞれ駆動回路40a〜40eを介してマ
イクロコンピュータ41からの出力信号に基づいて制御
される。
【0017】このマイクロコンピュータ41は、図示し
ない中央処理装置( CPU )、読出し専用メモリ( ROM
)、ランダムアクセスメモリ( RAM )、入出力ポート
( I/O )、基準パルスを発生する水晶振動子等を有する
それ自体周知のもので、該マイクロコンピュータ41に
は、車室内温度を検出する室内温度センサ43、外気温
を検出する外気温度センサ44、車速を検出する車速セ
ンサ45、エバポレータ8に直接またはエバポレータの
後方に設置されて該エバポレータの温度またはエバポレ
ータから吹き出す空気の温度(以下、エバポレータ温度
という)を検出するダクトセンサ46等からの出力信号
がマルチプレクサ47を介して選択され、A/D変換器
48を介してデジタル信号に変換されて入力される。
【0018】また、マイクロコンピュータ41には、操
作パネル25からの出力信号が入力される。この操作パ
ネル25は、空調制御を自動で行うためのAUTOスイ
ッチ31、空調装置の稼動を停止させるOFFスイッチ
32、吸入空気モードを手動により内気循環モード又は
外気導入モードに切り換えるRECスイッチ33、吹出
モードを手動によりデフロストモードに設定するDEF
スイッチ34、冷却サイクルの稼動を手動によりON/
OFFするA/Cスイッチ35、外気温度を表示部30
に表示するAMBスイッチ36、車室内温度の設定を行
うアップスイッチ28a及びダウンスイッチ28bから
なる車室内温度設定器28、送風機6の風量を手動設定
するFANスイッチ27、吹出モードを手動により切替
設定するMODEスイッチ26、及びマイクロコンピュ
ータ41からの信号に基づき、表示回路29を介して現
在の空調状態を表示する表示部30とによって構成され
ている。
【0019】図3において、前述したマイクロコンピュ
ータ41による制御にうち、冷却サイクルの制御例が示
され、マイクロコンピュータ41は、ステップ50にお
いて、車速センサ45によって検出された車速Ve、及
びダクトセンサ46によって検出されたエバポレータ温
度Te等の各信号を入力し、次のステップ52におい
て、渋滞走行時またはアイドル時であるか否かを判定す
るために、車速Veが所定速度(例えば、20Km/
h)より大きいか否かを判定する。ステップ52で車速
Veが所定速度以下である場合(NO)には、ステップ
54へ進み、後述するエバポレータ温度の積分値の絶対
値(|Σ{Te・Δt}|)が所定値βより大きいか否
かを判定し、積分値の絶対値が所定値β以下である場合
には、コンプレッサの稼動、停止を制御する第1サイク
リング処理を実行する。
【0020】この第1サイクリング処理は、ステップ5
6でエバポレータ温度Teがコンプレッサ10を稼働
(ON)させるための判定値(例えば、4°C)より大
きいか否かを判定し、Teが4°Cより大きければ、コ
ンプレッサを稼動させ、タイマー1をスタートさせて計
時を開始し(ステップ58、60)、しかる後にステッ
プ62へ進む。これに対して、Teが4°C以下であれ
ば、ステップ58、60をバイパスしてステップ62へ
進む。ステップ62では、タイマー1による計時を開始
してからタイマカウンタTime1が所定時間α経過し
たか否かを判定する。Time1>αであれば、コンプ
レッサ10を停止し、タイマー1をリセットし(ステッ
プ64、66)、ステップ68へ進む。また、ステップ
62でTime1がα以下であると判定された場合に
は、ステップ64、66をバイパスしてステップ68へ
進む。
【0021】しかして、この第1サイクリング処理で
は、図4(a)に示されるように、エバポレータ温度が
4°Cより大きくなると、コンプレッサ10が稼動し、
エバポレータ温度が4°Cより低くなると、所定時間α
を経過するまでコンプレッサは稼働し続ける。その後、
所定時間αを経過すると、コンプレッサは停止し、エバ
ポレータ温度が4°Cより大きくなるまで停止状態が持
続される。
【0022】以上の第1サイクリング処理を経て、次の
ステップ68においては、エバポレータ温度が凍結限界
温度より低下したことを判定するために、Teが例えば
0°Cより小さいか否かを判定する。このステップ68
で、Te<0°Cであると判定された場合には、ステッ
プ70を経てこの制御ルーチンを終え、Te≧0°Cで
あれば、ステップ70をバイパスしてこの制御ルーチン
を抜け、他の図示しない処理を経てステップ50へ回帰
するようになっている。
【0023】ステップ70においては、エバポレータ温
度の時間積分を|Σ{Te・Δt}|によって演算す
る。この|Σ{Te・Δt}|は、エバポレータ温度が
負に転じた場合に刻一刻と変化するエバポレータ温度を
サンプリングして、このサンプリングされたエバポレー
タ温度にサンプリングレートΔtを乗じて累算したもの
の絶対値である。
【0024】エバポレータ温度Teが長時間凍結限界温
度以下になると、エバポレータ自体は凍結してくるの
で、凍結したエバポレータ8を解凍する必要がでてくる
が、この要請を前記ステップ54において、|Σ{Te
・Δt}|が所定の値βより大きいか否かをもって判定
している。このステップ54で|Σ{Te・Δt}|>
βと判定されると、ステップ72へ進み、タイマ2をリ
セットした後に始めてこのステップに移行した場合であ
れば、タイマ2をスタートさせる。
【0025】ステップ74では、タイマー2による計時
を開始してからタイマカウンタTime2が所定時間δ
経過したか否かを判定し、所定時間δ経過するまでは下
記する第2サイクリング制御の処理をおこない、所定時
間δ経過した後には、ステップ78へ進んでタイマー2
をリセットすると共に、エバポレータ温度の時間積分値
(|Σ{Te・Δt}|)をリセットする。
【0026】第2サイクリング制御の処理では、ステッ
プ76において、エバポレータ温度Teが所定の判定温
度(4−5°C)を境にそれより大きいか小さいかを判
定し、Teがこの判定値より小さい場合には、コンプレ
ッサ10を停止させてエバポレータ8への冷媒供給を停
止し(ステップ80)、Teがこの判定値より大きい場
合には、コンプレッサ10を稼動させてエバポレータ8
へ冷媒を供給する(ステップ82)。そして、ステップ
78、80、または82の後は、他の図示しない処理を
経てステップ50へ回帰するようになっている。
【0027】ところで、ステップ52において、車速が
所定速度(20Km/h)より速いと判定された場合に
ば、ステップ84へ進み、各タイマ(タイマ1、タイマ
2)をリセットすると共に、エバポレータ温度の時間積
分値(|Σ{Te・Δt}|)をリセットする。そし
て、次のステップ86において、エバポレータ温度Te
が所定の判定温度(3−4°C)を境にそれより大きい
か小さいかを判定し、Teがこの判定値より小さい場合
には、コンプレッサ10を停止してエバポレータ8への
冷媒の供給を止め(ステップ88)、Teがこの判定値
より大きい場合には、コンプレッサ10を稼動させてエ
バポレータ8へ冷媒を供給する(ステップ90)。そし
て、ステップ88または90の後は、他の図示しない処
理を経てステップ50へ回帰するようになっている。
【0028】したがって、以上の処理において、車速が
所定速度以上(20Km/h以上)であるとすると、エ
バポレータ温度Teによって決定されるステップ86の
凍結防止判定値をもってコンプレッサ10が稼動、停止
制御される。この走行状態においては、コンプレッサの
稼動が4°Cで、コンプレッサの停止が3°Cで行われ
るので、コンプレッサの稼動、停止は比較的短いサイク
ルで行われる。
【0029】この状態から車速が所定速度以下(20K
m/h以下)になると、前記第1サイクリング制御が行
われ、コンプレッサの稼動している時間がタイマ1で決
定されるようになる。したがって、ステップ62のαを
エバポレータ温度が3°C以下となるまでの時間よりも
長く設定しておけば、コンプレッサを停止するまでの時
間が長くなり、コンプレッサの稼動停止回数、即ち、サ
イクリング回数を低減することができる。
【0030】このようにサイクリング回数を低減する
と、冷房負荷が小さい場合にはエバポレータ温度Teが
0°Cを下回わり、凍結の虞れがあるが、この場合に
は、ステップ70でエバポレータ温度が時間積分|Σ
{Te・Δt}|され、この値(図4(b)で示す斜線
部分の合計)が所定値βより大きくなると、第2サイク
リング処理へ移行し、所定時間δの間、ステップ76の
判定値によってコンプレッサの稼動、停止制御がなされ
る。このステップ76でのコンプレッサ稼動、停止判定
値は、高めに設定されていることから、|Σ{Te・Δ
t}|>βになると、図4(b)で示すように、コンプ
レッサはエバポレータ温度Teが5°C以上になるまで
は稼働せず、再び稼働したとしても4°Cを下回われば
再び停止する。このため、エバポレータ8が凍結した場
合には、解凍を速めることができる。そして、この第2
サイクリング処理は、所定時間δ経過した後に終了し、
タイマ2とエバポレータ温度の時間積分値(|Σ{Te
・Δt}|)とをリセットして第1サイクリング制御に
戻る。
【0031】このように、車速が低速である場合には、
サイクリング回数を減らすことで、コンプレッサの稼
動、停止による機械的ショックやアイドル回転の変動が
頻繁に起こるのを避けることができ、また、エバポレー
タ8の吸熱作用が小さくなる軽負荷時には、エバポレー
タ8の温度が下がり過ぎることによって生じる凍結をコ
ンプレッサ10の稼動、停止判定値を高めに設定するこ
とで解消することができる。
【0032】図5において、冷却サイクルの他の制御例
がフローチャートとして示され、このフローチャートに
おいては、ステップ52とステップ54との間にステッ
プ92の処理が付加されて点、第1サイクリング制御の
ステップ56〜60の処理と、ステップ62〜66の処
理との間にステップ94の処理が付加されている点が異
なっている。
【0033】以下、異なる点について説明すると、ステ
ップ92においては、凍結危険度の判定値、即ち、エバ
ポレータ温度の時間積分値の判定値βを、外気温度(T
a)に対して図6(a)に示される特性が得られるよう
に設定する。図6(a)のβ特性は、外気温度に対して
ほぼ線形的に対応しているもので、外気温度が高くなる
と、βは小さくなるようになっている。これは、外気温
度が高い場合には、潜熱負荷(空気中に含まれる温度)
が大きく、エバポレータ温度が0℃以下となる状態が継
続するとエバポレータが凍結し易くなるので、それを考
慮していることによる。
【0034】また、ステップ94においては、エバポレ
ータ温度が4°C以下となってからコンプレッサを停止
するまでの時間αを、外気温度(Ta)に対して図6
(b)に示される特性が得られるように設定する。図6
(b)のα特性は、外気温度に対してほぼ線形的に対応
しているもので、外気温度が高くなると、αも大きくな
るようになっている。これは、外気温度が高い場合に
は、冷房負荷が大きいので、コンプレッサを停止するま
での時間を長くしても、エバポレータ温度が0°Cを下
回りにくくなるためである。
【0035】したがって、この制御によれば、外気温が
高いければ高いほど、αを大きく、βを小さくすること
でサイクリング回数を更に低減させることができ、サイ
クリング回数を外気温との関係で可能な限り少なくする
ことができるメリットもある。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、低車速時にはコンプレッサの稼動をエバポレ
ータ温度で決定し、コンプレッサの停止を時間で決定す
るようにしたので、サイクリング回数を低減して、渋滞
時の低速走行時やアイドル運転時に生じるギクシャクし
た運転変動を少なくすることができる。また、コンプレ
ッサのサイクリング回数が低減することで、アイドル回
転数の変動も少なくなり、安全性低下の問題を改善でき
るメリットもある。
【0037】サイクリング回数を減らした場合には、エ
バポレータの凍結が虞れが高まるが、凍結危険度が所定
危険度以上となった場合に、第1サイクリング制御から
第2サイクリング制御へ移行するので、エバポレータの
凍結は防止され、例え凍結しても速やかに解凍すること
ができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、上記
効果に加え、外気温に応じてコンプレッサを可能な限り
駆動させ、サイクリング回数を限界まで低減させること
ができるので、ギクシャクした運転変動をより少なくす
ることができると共に、安全性をより向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】図2は、請求項1に記載された発明が利用され
る車両用空調装置例を示す概略構成図である。
【図3】図3は、マイクロコンピュータによる冷却サイ
クルの制御例を示すフローチャートである。
【図4】図4(a)、(b)は、コンプレッサのサイク
リング制御に伴うエバポレータ温度の変化を示す線図で
ある。
【図5】図5は、請求項2に記載された発明に係る冷却
サイクルの制御例を示すフローチャートである。
【図6】図6(a)は、外気温度Teとエバポレータ温
度の積分判定値βとの関係を示す特性線図であり、図6
(b)は、外気温度Teとコンプレッサが停止するまで
の時間αとの関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 空調ダクト 8 エバポレータ 10 コンプレッサ 11 コンデンサ 13 膨張弁 100 車速検出手段(45−車速センサ) 200 エバ温度検出手段(46−ダクトセンサ) 300 凍結危険度演算手段 400 車速判定手段 500 第1サイクリング制御手段 600 第2サイクリング制御手段 700 外気温度検出手段(44−外気温度センサ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ、コンデンサ、膨張弁、及
    びエバポレータを有してなる冷却サイクルと、 車速を検出する車速検出手段と、 前記エバポレータの冷却度合いに相関する温度(以下、
    エバポレータ温度という)を検出するエバ温度検出手段
    と、 前記エバポレータの凍結する危険度を演算する凍結危険
    度演算手段と、 車速が所定速以下であるか否かを判定する車速判定手段
    と、 前記車速判定手段にて車速が所定速以下であると判定さ
    れた場合に、前記エバポレータ温度が所定判定値以上で
    あれば前記コンプレッサを稼動させ、前記コンプレッサ
    の停止を時間によって決定する第1サイクリング制御手
    段と、 前記第1サイクリング制御手段によるコンプレッサの稼
    動時に、前記凍結危険度演算手段で演算された凍結危険
    度が所定危険度以上であれば、前記第1サイクリング制
    御にかかわらず、前記コンプレッサの稼動、停止を前記
    エバポレータ温度によって決定する第2サイクリング制
    御手段と、を具備することを特徴とする車両用空調装置
    の冷却サイクル制御装置。
  2. 【請求項2】 外気温度を検出する外気温度検出手段を
    備え、第1サイクリング制御手段のコンプレッサが停止
    するまでの時間は、前記外気温度が高いほど長く設定さ
    れ、第2サイクリング制御手段への移行を決定する凍結
    危険度の判定値は、前記外気温度が高いほど小さく設定
    されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置
    の冷却サイクル制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2849913A1 (fr) * 2003-01-09 2004-07-16 Denso Corp Systeme de protection contre le gel destine a un dispositif de refrigeration et un conditionneur d'air utilisant celui-ci

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