JPH0717135U

JPH0717135U - 天板の昇降装置

Info

Publication number: JPH0717135U
Application number: JP4887893U
Authority: JP
Inventors: 清彦鎌田; 治夫山崎; 康夫安田
Original assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd
Current assignee: Ohi Seisakusho Co Ltd
Priority date: 1993-09-08
Filing date: 1993-09-08
Publication date: 1995-03-28

Abstract

(57)【要約】【目的】天板のガタ付きを抑えるべく天板の昇降機構
を基台上に強固に支持することができ、しかもその支持
構造を簡易なものとして、装置全体の構成の簡素化およ
び小型化を図ることができる天板の昇降装置を提供する
こと。【構成】ベースに、上下方向に延在する断面略コ字状
のブラケット４を固定し、このブラケット４の内周部
に、天板を昇降させるための昇降機構Ａを設け、この昇
降機構Ａは、上下方向に延在する断面略Ｃ字状の固定レ
ール６とサブレール１９を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、事務用品や家具等の上部に備わる天板を昇降させるための天板の昇降装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば、テーブル等における天板の昇降装置は、天板を昇降させるための昇降機構がテーブルの基台上に直接設けられていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来の昇降装置は、テーブルの基台上に昇降機構が直接設けられているため、天板のガタ付きを抑えるべく基台に対して昇降機構を強固に支持することが難しく、また昇降機構を強固に支持するために特別な支持構造が必要となって、昇降装置全体の構成の複雑化および大型化を招くという問題があった。

【０００４】本考案の目的は、天板のガタ付きを抑えるべく天板の昇降機構を基台上に強固に支持することができ、しかもその支持構造を簡易なものとして、装置全体の構成の簡素化および小型化を図ることができる天板の昇降装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の天板の昇降装置は、基台の上方に備わる天板を昇降させる天板の昇降装置において、前記基台の上部に固定されて上下方向に延在する断面略コ字状のブラケットと、前記ブラケットの内周部に設けられて前記天板を昇降させる昇降機構とを備えてなることを特徴とする。

【０００６】

【作用】本考案の天板の昇降装置は、基台の上部に固定した断面コ字状のブラケットの内周部に、天板を昇降させるための昇降機構を設けたことにより、剛性の高いブラケットによって昇降機構を強固にかつ簡易に支持して、天板のガタ付きを抑えると共に、装置全体の構成の簡素化および小型化を実現する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】本実施例は、テーブルのベース（基台）１上に備わる天板２を昇降させるための天板の昇降装置としての適用例である。

【０００９】ベース１の底部にはキャスタ３が取付けられており、また、ベース１の上部には、上下方向に延在するブラケット４の下端面部４Ａが固定されている。ブラケット４は、底面部４Ｂと左右の側面部４Ｃ，４Ｄとによって断面略コ字状に形成されており、その内周部に、天板２を昇降させるための昇降機構Ａが設けられている。

【００１０】すなわち、ブラケット４の底面部４Ｂの内側には、上下のレッグ部材５，５を介して上下方向に延在する断面略Ｃ字状の固定レール６が固定されている。一方、天板２の底部には、下方へ延在する断面四角枠状のポール７の上端が固定され、さらに、そのポール７の側面に、上下方向に延在する断面略Ω状の移動レール８が固定されている。そして、移動レール８の両側部は、スライダ９，９を介して固定レール６内に昇降自在にガイドされ、またレール６，８の相互間には、上下方向に延在する空間Ｓ（図５参照）が形成されている。図４，図５において１０，１０はポール７と移動レール８との間に介在する上下のスペーサである。

【００１１】固定レール６の定位置にはギアボックス１１が装着されており、そのギアボックス１１には、図５で示すように、水平の軸線Ｏ₁ を中心として回転自在のウォームホイール１２、そのウォームホイール１２に連結されて空間Ｓ内に位置するピニオン１３、垂直の軸線Ｏ₂ を中心として回転自在かつウォームホイール１２に噛合するウォーム１４が備えられている。一方、移動レール８の内部には、空間Ｓ内に位置して上下方向に延在しかつピニオン１３と噛合するラック１５が固定されている。また、ウォーム１４は、フレキシブルシャフト１６を介して可逆転モータ１７に連結されており、そのモータ１７は、モータブラケット１８，１８を介してブラケット４の底面部４Ｂの内側に保持されている。そして、ウォームホイール１２、ウォーム１４、フレキシブルシャフト１６およびモータ１７によって、ピニオン１３を回動させるための回動機構が構成されている。

【００１２】ブラケット４の左側面部４Ｃの内側には、上下方向に延在する断面略Ｃ字状のサブレール１９が固定されている。一方、ポール７にはアーム２０が固定されており、そのアーム２０の先端には、サブレール１９内に摺動自在かつ転動自在にガイドされるローラ２１（図５参照）が水平の軸線Ｏ₃ を中心として回転自在に設けられている。

【００１３】また、ブラケット４の内部には、モータ１７を制御するためのコントローラ２２が備えられている。さらに、ブラケット４には、その外周部を覆う断面四角形の内側カバー２３が装着され、また天板２の底部には、固定レール６およびポール７を囲みかつ内側カバー２３の外側に位置する断面四角形の外側カバー２４が装着されている。

【００１４】しかして、このような構成の昇降装置は、モータ１７の駆動力によってウォーム１４、ウォームホイール１２を介してピニオン１３が図６中の矢印Ｂ₁ ，Ｂ₂ 方向に回動することにより、ラック１５と共に移動レール８および天板２が図６中の矢印Ｃ₁ ，Ｃ₂ 方向に昇降する。その際には、移動レール８がスライダ９，９を介して固定レール６内を摺動すると共に、ローラ２１がサブレール１９内を転動しつつ摺動して、移動レール８ひいては天板２０の昇降がガタ付きなく確実にガイドされることになる。また、固定レール６およびサブレール１９が剛性の高い断面略コ字状のブラケット４の内部に固定されているため、移動レール８ひいては天板２０がガタ付きなく支持されることにもなる。

【００１５】さらに、レール６，８間の空間Ｓは、ピニオン１３とラック１５の収容空間として利用されることになり、それらの配備位置をレール６，８の外部に確保する必要はない。また、ピニオン１３の回動機構がウォームホイール１２とウォーム１４とを備えているため、モータ１７を停止させるだけで天板２を任意の昇降位置にロックすることができ、天板２の荷重によってモータ１７が逆転されることがない。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の天板の昇降装置は、基台の上部に固定した断面コ字状のブラケットの内周部に、天板を昇降させるための昇降機構を設けた構成であるから、剛性の高いブラケットによって昇降機構を強固にかつ簡易に支持して、天板のガタ付きを抑えることができると共に、装置全体の構成の簡素化および小型化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を備えたテーブルの下降状態
における斜視図である。

【図２】図１に示すテーブルの上昇状態における斜視図
である。

【図３】図１に示すテーブルの一部省略の斜視図であ
る。

【図４】図３に示すブラケット内部の拡大斜視図であ
る。

【図５】図３に示すブラケットおよびその内部の縦断面
図である。

【図６】図５に示すレール部分の一部切欠きの斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ベース（基台）２天板３ブラケット６固定レール８移動レール１２ウォームホイール１３ピニオン１４ウォーム１５ラック１７モータ１９サブレールＡ昇降機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者安田康夫埼玉県三郷市幸房1196番地プラススチール工業株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基台の上方に備わる天板を昇降させる天
板の昇降装置において、前記基台の上部に固定されて上下方向に延在する断面略
コ字状のブラケットと、前記ブラケットの内周部に設けられて前記天板を昇降さ
せる昇降機構とを備えてなることを特徴とする天板の昇
降装置。
【請求項２】前記昇降機構は、前記天板を昇降自在に
ガイドする複数のレールを有することを特徴とする請求
項１に記載の天板の昇降装置。