JPH0716976Y2 - 水流センサーを備えるイオン水生成装置 - Google Patents
水流センサーを備えるイオン水生成装置Info
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- JPH0716976Y2 JPH0716976Y2 JP1990115298U JP11529890U JPH0716976Y2 JP H0716976 Y2 JPH0716976 Y2 JP H0716976Y2 JP 1990115298 U JP1990115298 U JP 1990115298U JP 11529890 U JP11529890 U JP 11529890U JP H0716976 Y2 JPH0716976 Y2 JP H0716976Y2
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- ionized water
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- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
この考案は、圧力差を利用して水流を検出するセンサー
を備えるイオン水生成装置に関する。
を備えるイオン水生成装置に関する。
イオン水生成装置は水流センサーを備えている。イオン
水の生成装置は、電極間に水を流して、アルカリ性イオ
ン水と酸性イオン水とに分離する装置である。 アルカリ性イオン水は、飲料水、水割り用の水、コヒー
やお茶の水に使用されている。また、酸性イオン水は、
麺類のゆで水、豆類を煮炊きする水、果物野菜の洗浄
水、卵のゆで水、掃除水等に使用されている。 酸性イオン水とアルカリ性イオン水とは、水の通路にプ
ラス、マイナスの電極を設け、電極で水を電気分解する
ことによって得られる。プラス電極には、水に含まれる
塩素や硫黄等のマイナスイオンが電気的に吸引される。
マイナス電極には、水中に含まれるカルシウムイオン、
ナトリウムイオン、マグネシウムイオンあるいはカリウ
ムイオン等のプラスイオンが吸引される。 このため、プラス電極の近傍から排水される水は、マイ
ナスイオンを多く含む酸性イオン水となる。マイナス電
極の近傍から排水される水にはプラスイオンが多量に含
まれるアルカリ性イオン水となる。 電解イオン水生成装置は、水流センサーを必要とする。
それは、酸性イオン水とアルカリ性イオン水の濃度を均
一にするためである。この装置は、何等かの原因で水の
流量が低下すると、排出される水のイオン濃度が変化す
る。電極間電流密度を一定にして、流量が少なくなる
と、排水される水のイオン濃度が高くなり、反対に、流
量が増加すると、イオン濃度は低くなる。 さらに、何等かの原因で水の排出が停止されると、電解
槽のイオン水濃度が著しく高くなる。また、水に通電さ
れる電流によって多量のジュール熱が発生する。ジュー
ル熱は電解槽の水を加熱して沸騰させ、著しく危険な状
態とする。 水路にフロートを設け、水流でフロートを上下に移動さ
せて、ポンプの水流を検出するセンサーは開発されてい
る(実開昭56−74894号公報)。 この公報に記載されるセンサーは、垂直に配設された水
密軸の外周に水路を設けている。水路には、水密軸に沿
って上下に移動できる環状のフロートを設けている。フ
ロートには永久磁石を固定し、水密軸の内部にはリード
スイッチを内蔵している。
水の生成装置は、電極間に水を流して、アルカリ性イオ
ン水と酸性イオン水とに分離する装置である。 アルカリ性イオン水は、飲料水、水割り用の水、コヒー
やお茶の水に使用されている。また、酸性イオン水は、
麺類のゆで水、豆類を煮炊きする水、果物野菜の洗浄
水、卵のゆで水、掃除水等に使用されている。 酸性イオン水とアルカリ性イオン水とは、水の通路にプ
ラス、マイナスの電極を設け、電極で水を電気分解する
ことによって得られる。プラス電極には、水に含まれる
塩素や硫黄等のマイナスイオンが電気的に吸引される。
マイナス電極には、水中に含まれるカルシウムイオン、
ナトリウムイオン、マグネシウムイオンあるいはカリウ
ムイオン等のプラスイオンが吸引される。 このため、プラス電極の近傍から排水される水は、マイ
ナスイオンを多く含む酸性イオン水となる。マイナス電
極の近傍から排水される水にはプラスイオンが多量に含
まれるアルカリ性イオン水となる。 電解イオン水生成装置は、水流センサーを必要とする。
それは、酸性イオン水とアルカリ性イオン水の濃度を均
一にするためである。この装置は、何等かの原因で水の
流量が低下すると、排出される水のイオン濃度が変化す
る。電極間電流密度を一定にして、流量が少なくなる
と、排水される水のイオン濃度が高くなり、反対に、流
量が増加すると、イオン濃度は低くなる。 さらに、何等かの原因で水の排出が停止されると、電解
槽のイオン水濃度が著しく高くなる。また、水に通電さ
れる電流によって多量のジュール熱が発生する。ジュー
ル熱は電解槽の水を加熱して沸騰させ、著しく危険な状
態とする。 水路にフロートを設け、水流でフロートを上下に移動さ
せて、ポンプの水流を検出するセンサーは開発されてい
る(実開昭56−74894号公報)。 この公報に記載されるセンサーは、垂直に配設された水
密軸の外周に水路を設けている。水路には、水密軸に沿
って上下に移動できる環状のフロートを設けている。フ
ロートには永久磁石を固定し、水密軸の内部にはリード
スイッチを内蔵している。
この構造の水流センサーは、長期間にわたって確実な動
作を期待できない。それは、フロートと水密軸との間に
スケールが堆積し、これがフロートの上下動を阻害する
ことが理由である。 また、この構造の水流センサーは、水密軸の内部に、防
水してリードスイッチを内蔵する必要があるので、全体
の構造が複雑で製造コストが高くなる。さらに、この水
流センサーは、水密軸が水漏れを起こすと、リードスイ
ッチに水が接触し、漏電による誤動作をする。 これ等の水流センサーは、水流でフロートを移動させる
構造をしている。しかしながら、水流は、圧力を検出す
ることによって、間接的に検出することができる。例え
ば、イオン水の生成装置には、水の流入側に圧力センサ
ーを設け、この圧力センサーでもって間接的に水流を検
出することができる。圧力センサーは、下記の動作をす
る。 装置が正常に動作して、水がスムーズに排出される状
態においては、装置の圧力損失が少なく、圧力センサー
の検出圧力は低くなる。すなわち、水流が流れる状態に
あっては、圧力センサーの検出圧力は低くなる。従っ
て、圧力センサーの検出圧力が一定値以下のときに、電
極に通電して水をイオン水に分離する。 装置が何等かの原因で詰まり、水がスムーズに排出さ
れなくなると、装置内の圧力損失が大きくなる。すなわ
ち、水が流れなくなると、圧力センサーの検出圧が高く
なる。このため、圧力センサーが一定以上の圧力を検出
すると、電極への通電を停止する。 この装置は、圧力を介して水流を検出するので、水路に
可動部材を配設する必要がなく、確実に動作する特長が
ある。しかしながら、この構造の水流センサーは、使用
状態によって誤動作する欠点がある。例えば、排出側が
高い位置にあると、流入側の圧力が高くなって、水流が
停止したのと同じ状態として検出する。 この弊害は、流路の差圧をセンサーで検出することで解
消できる。差圧を検出するセンサーは、例えば実開昭48
−79028号公報に記載される。この公報に記載されるセ
ンサーは、オリフィス両側の差圧をダイヤフラムで検出
して流量を検出する。オリフィスの両側の差圧は、流速
が変化することにより変動する。流量が0になると差圧
がなくなるので、流量を検出できる。 この構造のセンサーは、差圧を発生させるためにオリフ
ィスを設ける必要がある。オリフィスは水の通過抵抗を
大きくして流量を少なくする弊害がある。この弊害は、
イオン水生成装置の流入側の圧力を高くして解消でき
る。しかしながら、イオン水生成装置を使用する状態に
おいて、流入側の水圧を高くすることはほとんど不可能
である。それは、イオン水生成装置が、ほとんど例外な
く水道に直結して使用されるからである。したがって、
流量を検出するためにオリフィスのあるセンサーを使用
すると、イオン水生成装置は排出流量が減少してしま
う。 因ったことに、イオン水生成装置は流量が少なくなる
と、排出される酸性イオン水とアルカリ性イオン水のイ
オン濃度が高くなる欠点がある。アルカリ性イオン水と
酸性イオン水のイオン濃度は、高すぎても、反対に低す
ぎても良くない。イオン水生成装置は、アルカリ性イオ
ン水を飲用として使用し、酸性イオン水を殺菌水として
使用している。アルカリ性イオン水のpHが異常に高くな
ると、人体に悪影響を与える心配がある。したがって、
イオン水生成装置は流路の水の抵抗を増加させないよう
にして、水流を検出することが大切である。 さらに、実開昭55−108920号公報に、ダイヤフラムで差
圧を検出するセンサーが記載される。この公報に記載さ
れるセンサーも、オリフィスの両側の差圧を検出してい
る。したがって、前記の公報に記載されるセンサーと同
じように、オリフィスによって流量が減少し、排出され
るアルカリ性イオン水と酸性イオン水の濃度が変わって
しまう弊害がある。さらに、これ等の公報に記載される
センサーは、流量を検出するためにオリフィスを設ける
必要があり、構造が複雑になる欠点もある。 この考案は、さらにこれ等従来の欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的は、故
障を極減できると共に、使用状態による誤動作を解消し
て簡単な構造でイオン水濃度を変化させることなく水流
を正確に検出できる水流センサーを備えるイオン水生成
装置を提供することにある。
作を期待できない。それは、フロートと水密軸との間に
スケールが堆積し、これがフロートの上下動を阻害する
ことが理由である。 また、この構造の水流センサーは、水密軸の内部に、防
水してリードスイッチを内蔵する必要があるので、全体
の構造が複雑で製造コストが高くなる。さらに、この水
流センサーは、水密軸が水漏れを起こすと、リードスイ
ッチに水が接触し、漏電による誤動作をする。 これ等の水流センサーは、水流でフロートを移動させる
構造をしている。しかしながら、水流は、圧力を検出す
ることによって、間接的に検出することができる。例え
ば、イオン水の生成装置には、水の流入側に圧力センサ
ーを設け、この圧力センサーでもって間接的に水流を検
出することができる。圧力センサーは、下記の動作をす
る。 装置が正常に動作して、水がスムーズに排出される状
態においては、装置の圧力損失が少なく、圧力センサー
の検出圧力は低くなる。すなわち、水流が流れる状態に
あっては、圧力センサーの検出圧力は低くなる。従っ
て、圧力センサーの検出圧力が一定値以下のときに、電
極に通電して水をイオン水に分離する。 装置が何等かの原因で詰まり、水がスムーズに排出さ
れなくなると、装置内の圧力損失が大きくなる。すなわ
ち、水が流れなくなると、圧力センサーの検出圧が高く
なる。このため、圧力センサーが一定以上の圧力を検出
すると、電極への通電を停止する。 この装置は、圧力を介して水流を検出するので、水路に
可動部材を配設する必要がなく、確実に動作する特長が
ある。しかしながら、この構造の水流センサーは、使用
状態によって誤動作する欠点がある。例えば、排出側が
高い位置にあると、流入側の圧力が高くなって、水流が
停止したのと同じ状態として検出する。 この弊害は、流路の差圧をセンサーで検出することで解
消できる。差圧を検出するセンサーは、例えば実開昭48
−79028号公報に記載される。この公報に記載されるセ
ンサーは、オリフィス両側の差圧をダイヤフラムで検出
して流量を検出する。オリフィスの両側の差圧は、流速
が変化することにより変動する。流量が0になると差圧
がなくなるので、流量を検出できる。 この構造のセンサーは、差圧を発生させるためにオリフ
ィスを設ける必要がある。オリフィスは水の通過抵抗を
大きくして流量を少なくする弊害がある。この弊害は、
イオン水生成装置の流入側の圧力を高くして解消でき
る。しかしながら、イオン水生成装置を使用する状態に
おいて、流入側の水圧を高くすることはほとんど不可能
である。それは、イオン水生成装置が、ほとんど例外な
く水道に直結して使用されるからである。したがって、
流量を検出するためにオリフィスのあるセンサーを使用
すると、イオン水生成装置は排出流量が減少してしま
う。 因ったことに、イオン水生成装置は流量が少なくなる
と、排出される酸性イオン水とアルカリ性イオン水のイ
オン濃度が高くなる欠点がある。アルカリ性イオン水と
酸性イオン水のイオン濃度は、高すぎても、反対に低す
ぎても良くない。イオン水生成装置は、アルカリ性イオ
ン水を飲用として使用し、酸性イオン水を殺菌水として
使用している。アルカリ性イオン水のpHが異常に高くな
ると、人体に悪影響を与える心配がある。したがって、
イオン水生成装置は流路の水の抵抗を増加させないよう
にして、水流を検出することが大切である。 さらに、実開昭55−108920号公報に、ダイヤフラムで差
圧を検出するセンサーが記載される。この公報に記載さ
れるセンサーも、オリフィスの両側の差圧を検出してい
る。したがって、前記の公報に記載されるセンサーと同
じように、オリフィスによって流量が減少し、排出され
るアルカリ性イオン水と酸性イオン水の濃度が変わって
しまう弊害がある。さらに、これ等の公報に記載される
センサーは、流量を検出するためにオリフィスを設ける
必要があり、構造が複雑になる欠点もある。 この考案は、さらにこれ等従来の欠点を解決することを
目的に開発されたもので、この考案の重要な目的は、故
障を極減できると共に、使用状態による誤動作を解消し
て簡単な構造でイオン水濃度を変化させることなく水流
を正確に検出できる水流センサーを備えるイオン水生成
装置を提供することにある。
この考案の水流センサーを備えるイオン水生成装置は、
水にカルシウムを添加するカルシウムタンク6と、カル
シウムタンク6でカルシウムの添加された水を電気分解
して、アルカリ性イオン水と酸性イオン水とに分離する
電解槽1と、この電解槽1の電極4、5に電圧を加える
電源2と、カルシウムタンク6から電解槽1に流入する
水の水流を検出して、電源2を制御する水流センサー3
とを備える。 水流センサー3は、ケーシング3A内に張設されるダイヤ
フラム3Bで、ケーシング内を高圧室3Hと、低圧室3Lとに
区画している。ダイヤフラム3Bには永久磁石3Cを固定し
ている。ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力
差を検出して水流を検出するように構成されている。 さらに、この考案のイオン水生成装置は、水流センサー
の高圧室3Hをカルシウムタンク6の流入側に、低圧室3L
をカルシウムタンク6の排出側に連結している。水流セ
ンサー3は、カルシウムタンク6の流入側と排出側の圧
力差をダイヤフラム3Bで検出し、ダイヤフラム3Bに固定
する永久磁石3Cの位置をリードスイッチ3Dで検出して、
リードスイツチ3Dで電源2を制御するように構成されて
いる。
水にカルシウムを添加するカルシウムタンク6と、カル
シウムタンク6でカルシウムの添加された水を電気分解
して、アルカリ性イオン水と酸性イオン水とに分離する
電解槽1と、この電解槽1の電極4、5に電圧を加える
電源2と、カルシウムタンク6から電解槽1に流入する
水の水流を検出して、電源2を制御する水流センサー3
とを備える。 水流センサー3は、ケーシング3A内に張設されるダイヤ
フラム3Bで、ケーシング内を高圧室3Hと、低圧室3Lとに
区画している。ダイヤフラム3Bには永久磁石3Cを固定し
ている。ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力
差を検出して水流を検出するように構成されている。 さらに、この考案のイオン水生成装置は、水流センサー
の高圧室3Hをカルシウムタンク6の流入側に、低圧室3L
をカルシウムタンク6の排出側に連結している。水流セ
ンサー3は、カルシウムタンク6の流入側と排出側の圧
力差をダイヤフラム3Bで検出し、ダイヤフラム3Bに固定
する永久磁石3Cの位置をリードスイッチ3Dで検出して、
リードスイツチ3Dで電源2を制御するように構成されて
いる。
この考案のイオン水の生成装置は、下記の動作をして水
流を検出する。以下、わかりやすくするために、第1図
に基づいて動作を説明する。 正常に水が流動される状態にあっては、高圧室3Hの圧
力が、低圧室3Lの圧力よりも相当に高くなる。それは、
高圧室3Hは流入側に、低圧室3Lが排出側に連結されてい
るからである。 すなわち、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力差は、吸入側と排
出側の間に連結されたカルシウムタンク6の圧力損失に
等しくなる。高圧室3Hと低圧室3Lとの圧力差は、流量が
増加すると大きくなる。言い替えると、水量が多い程圧
力損失が大きくなって、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力差は
大きくなる。 高圧室3Hの圧力が、低圧室3Lの圧力よりも高くなる
と、ダイヤフラム3Bは高圧室3Hの圧力で強く押圧され
る。従って、ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hで強く押圧さ
れた位置に変位して停止する。 ダイヤフラム3Bがこの位置に変位すると、ダイヤフラ
ム3Bに固定された永久磁石3Cが、ケーシング3Aの外部に
配設されたリードスイッチ3Dに接近して、リードスイッ
チ3Dをオン状態とする。 なんらかの原因で水の流動が停止されると、高圧室3H
と低圧室3Lの圧力差が少なく、あるいは、同じ圧力にな
る。 この状態になると、ダイヤフラム3Bは高圧室3Hと低圧
室3Lの圧力がバランスして押圧されて変位しなくなり、
あるいは、変位量が少なくなる。 ダイヤフラム3Bがこの位置にあると、永久磁石3Cはケ
ーシング3Aの外部に固定されたリードスイッチ3Dから遠
くなる。 永久磁石3Cがリードスイッチ3Dから離れると、リード
スイッチ3Dはオフに切り換えられる。
流を検出する。以下、わかりやすくするために、第1図
に基づいて動作を説明する。 正常に水が流動される状態にあっては、高圧室3Hの圧
力が、低圧室3Lの圧力よりも相当に高くなる。それは、
高圧室3Hは流入側に、低圧室3Lが排出側に連結されてい
るからである。 すなわち、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力差は、吸入側と排
出側の間に連結されたカルシウムタンク6の圧力損失に
等しくなる。高圧室3Hと低圧室3Lとの圧力差は、流量が
増加すると大きくなる。言い替えると、水量が多い程圧
力損失が大きくなって、高圧室3Hと低圧室3Lの圧力差は
大きくなる。 高圧室3Hの圧力が、低圧室3Lの圧力よりも高くなる
と、ダイヤフラム3Bは高圧室3Hの圧力で強く押圧され
る。従って、ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hで強く押圧さ
れた位置に変位して停止する。 ダイヤフラム3Bがこの位置に変位すると、ダイヤフラ
ム3Bに固定された永久磁石3Cが、ケーシング3Aの外部に
配設されたリードスイッチ3Dに接近して、リードスイッ
チ3Dをオン状態とする。 なんらかの原因で水の流動が停止されると、高圧室3H
と低圧室3Lの圧力差が少なく、あるいは、同じ圧力にな
る。 この状態になると、ダイヤフラム3Bは高圧室3Hと低圧
室3Lの圧力がバランスして押圧されて変位しなくなり、
あるいは、変位量が少なくなる。 ダイヤフラム3Bがこの位置にあると、永久磁石3Cはケ
ーシング3Aの外部に固定されたリードスイッチ3Dから遠
くなる。 永久磁石3Cがリードスイッチ3Dから離れると、リード
スイッチ3Dはオフに切り換えられる。
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体
化するための水流センサーを例示するものであって、こ
の考案の水流センサーは、構成部品の材質、形状、構
造、配置を下記の構造に特定するものでない。この考案
の水流センサーは、実用新案登録請求の範囲に記載の範
囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、および「従来の課題
を解決するための手段の欄」に示される部材に付記して
いる。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材
を、実施例の部材に特定するものでは決してない。 第1図に示す水流センサー3は、イオン水の生成装置の
カルシウムタンク6の流入側と排出側とに連結されてい
る。この水流センサー3は、ケーシング3Aと、ケーシン
グ3A内に張設されたダイヤフラム3Bと、ダイヤフラム3B
に固定された永久磁石3Cと、永久磁石3Cでオンオフ制御
されるリードスイッチ3Dとを備えている。 ケーシング3Aは、ダイヤフラム3Bで水密に区画されてい
る。ダイヤフラム3Bは、ケーシング3Aを高圧室3Hと低圧
室3Lとに区画している。ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hと
低圧室3Lの圧力差で平行移動されるように、外周縁をケ
ーシング3Aに挟着して固定されている。図において、ダ
イヤフラム3Bの左面は高圧室3Hに接触し、右側は低圧室
3Lに接触している。 2箇所の圧力室で水流を検出するために、第1図に示す
水流センサー3は、高圧室3Hをカルシウムタンク6の流
入側に、低圧室3Lをカルシウムタンク6の排出側に連結
している。 この構造の水流センサー3は、カルシウムタンク6に水
が流入されると、カルシウムタンク6に圧力損失ができ
る。圧力損失は、カルシウムタンク6の流入側と排出側
との圧力差となる。この圧力差は、水流センサー3の高
圧室3Hと低圧室3Lとの圧力差に等しくなる。 カルシウムタンク6の圧力損失は、流量が多くなると大
きくなる。このため、カルシウムタンク6に水が流れな
くなると、高圧室3Hと低圧室3Lとの圧力損失は零とな
る。 高圧室3Hと低圧室3Lとを区画するダイヤフラム3Bは、圧
力差で変位される。ダイヤフラム3Bの左面は高圧室3Hの
圧力で押圧され、右面は低圧室3Lの圧力に押圧される。
高圧室3Hと低圧室3Lとが同じ圧力のときにダイヤフラム
3Bは変位しない。高圧室3Hの圧力が低圧室3Lの圧力より
も高くなるに従って、ダイヤフラム3Bは右に変位する。 ダイヤフラム3Bの変位を検出するために、ダイヤフラム
3Bに永久磁石3Cを固定している。永久磁石3Cは、ダイヤ
フラム3Bに固定された円盤にネジ止されている。永久磁
石3Cは、図において、上下に異極ができるように帯磁さ
れている。 永久磁石3Cは、ダイヤフラム3Bによって、図において左
右に移動される。永久磁石3Cの近傍であってケーシング
3Aの外部には、リードスイッチ3Dを配設してる。リード
スイッチ3Dは、永久磁石3Cが接近するとオン、離れると
オフに切り換えられる。 リードスイッチ3Dと永久磁石3Cとの間に磁気をシールド
する部材があると、永久磁石3Cが接近しても、リードス
イッチ3Dはオンとならない。このため、ケーシング3Aは
合成樹脂等の非磁性体で成形されている。ケーシング3A
は、通常、全体を合成樹脂で成形する。ただ、ケーシン
グ3Aは、永久磁石3Cとリードスイッチ3Dとの間を合成樹
脂で成形し、その他の部分を金属製とすることもでき
る。 第1図に示す水流センサー3は、イオン水の生成装置に
使用されている。この装置は、水流センサー3で電源ス
イッチ16を制御して、電極の通電状態を制御している。
電源スイッチ16は、水流センサー3がオンの時にオン、
水流センサー3がオフのときにオフに制御される。 この図に示すイオン水の生成装置は、カルシウムタンク
6と、電解槽1と、電源2と、圧力センサー3とを備え
ている。 カルシウムタンク6は、内部にカルシウム材7を充填し
ており、供給された水道水にカルシウムイオンを溶解す
る。カルシウムタンク6の上部には、空気抜弁8が設け
られている。空気抜弁8はカルシウムタンク6に流入す
る水に含まれる空気を分離して排出する。したがって、
空気抜弁8はフロート9を内蔵している。 電解槽1は、カルシウムタンク6を通過した水を電気分
解して、プラスのイオンを含むアルカリ性イオン水と、
マイナスのイオンを含む酸性イオン水とに分離する。電
解槽1で電離されたイオン水は、アルカリ性イオン水排
水路12と酸性イオン水排水路13から排水される。 このアルカリ性イオン水排水路12および酸性イオン水排
水路13には、排水状態を制御する弁14、15が連結されて
いる。 電解槽1は電極4、5を内蔵している。電極4、5は、
電源スイッチ16を介して電源2に接続されている。 水道水の供給管10は、供給水をカルシウムタンク6に供
給する。カルシウムタンク6に供給された水道水はカル
シウムイオンを溶解して、電界槽1に供給される。 排出管11は、カルシウムタンク6を通過した水を電解槽
1に送る。したがって、排出管11は電解槽1に連結され
ている。 電解槽1は、電極4、5で分離されたアルカリ性イオン
水と酸性イオン水とを排出するための、アルカリ性イオ
ン水排水路12および酸性イオン水排水路13に連結されて
いる。 マイナス電極5はケースに兼用されている。ケースは、
ステンレス等、導電性と、耐腐食性の金属でもって、水
道水の圧力に耐える強度の円筒タンク型に作られてい
る。ケースは、下端にカルシウムタンク6の排出管11が
連結され、上端にアルカリ性イオン水排水路12と酸性イ
オン水排水路13とが連結されている。 プラス電極4は、円柱状に形成されて、ケースの中心に
設けられている。プラス電極4には、電気分解時に、塩
素イオン等のマイナスイオンが集まる。プラス電極4
は、塩素イオンに対して充分な耐腐食性の材質が使用さ
れる。プラス電極4には、例えば、チタンの表面が、二
酸化イリジウムでコーティングされたものが使用でき
る。プラス電極4は、両端が絶縁されてケースの外部に
突出している。ケースのプラス電極4の支持部分は、非
導電材が使用される。 電源2の出力電圧、即ち、両電極4、5間の電圧は、ア
ルカリ性イオン水および酸性イオン水の流量、電極面
積、アルカリ性イオン水と酸性イオン水とに含まれる要
求イオン濃度とを考慮して決定する。通常、両電極間の
電圧は、20〜100ボルトの範囲に調整する。 電解槽1で電離されるイオンの含有量は、電極4、5間
の電流に比例する。電極4、5間の電流は、電圧にほぼ
比例する。従って、アルカリ性イオン水と酸性イオン水
とに含まれるイオン濃度は、電極間の電圧で調整でき
る。電極間の電圧を高くすると、アルカリ性イオン水と
酸性イオン水とに含まれるイオン濃度は高くなる。 アルカリ性イオン水と酸性イオン水のイオン濃度は、用
途によって最適値が異なる。電極間の電圧を調整して、
用途に最適濃度のイオン水が得られる。従って、電極に
直流電力を供給する電源2には、好ましくは、出力電圧
が変更できるタイプが使用される。 プラス電極4とケースとの間には、鎖線で示すように、
多孔板17が配設される。多孔板17は、円筒状に形成さ
れ、プラス電極4とマイナス電極5の近傍に分離され
た、酸性イオン水とアルカリ性イオン水とが混合するの
を防止している。多孔板17の上端を閉塞する板材の中心
にアルカリ性イオン水排水路12が連結されている。酸性
イオン水排水路13は、ケースの外周部上端に開口されて
いる。 電解槽1から流出されるアルカリ性イオン水と酸性イオ
ン水とは、両方が同時に排出される。一方のイオン水の
みを排水すると、他方のイオン水濃度が次第に高くな
る。従って、アルカリ性イオン水と酸性イオン水の何れ
か片方のみを排出するのは好ましくない。 第1図に示す装置は、アルカリ性イオン水排水路12と、
酸性イオン水排水路13とに弁14、15が連結されている。
アルカリ性イオン水排水路12の弁14には、通常、水道の
蛇口が使用される。酸性イオン水排水路13の弁15には電
磁弁が使用される。 水流センサー3は、電源スイッチ16をオンオフ制御す
る。電極4、5には、イオン水が排出される時に電圧が
加えられる。水が流動されない状態にあっては、電極
4、5には電圧は加えられない。従って、水流センサー
3が水の流動を検出する時に、電源スイッチ16をオンに
制御する。水が流動されない状態にあっては、水流セン
サー3によって電源スイッチ16はオフ状態に制御され
る。 第1図に示すイオン水の生成装置は、次のように動作す
る。 [イオン水が正常に排出される状態] カルシウムタンク6の圧力損失によって、吸入側の圧
力が排出側の圧力よりも高くなり、水流センサー3は、
高圧室3Hの圧力が低圧室3Lの圧力よりも高くなる。 圧力差でダイヤフラム3Bは右に変位される。 ダイヤフラム3Bに固定された永久磁石3Cがリードスイ
ッチ3Dに接近する。 接近する永久磁石3Cによってリードスイッチ3Dがオン
となる。 リードスイッチ3Dがオンになると、イオン水の生成装
置の電極4、5に通電するスイッチをオン状態として、
電極4、5に所定の電圧をかける。 電極4、5によって、流入される水がアルカリ性イオ
ン水と、酸性イオン水とに分離されて排出される。 [イオン水が正常に排水されない状態] 排出管11と供給管10の流速が零となり、高圧室3Hの圧
力と低圧室3Lと同じ圧力となる。 圧力差がないのでダイヤフラム3Bは変位せずに中立位
置にある。 永久磁石3Cがリードスイッチ3Dから離れる。 リードスイッチ3Dがオフ状態となる。 オフ状態にあるリードスイッチ3Dは、電極4、5に通
電するスイッチをオフ状態として、電極4、5への通電
を停止する。 水流センサー3は、酸性イオン水排水路13の電磁弁15も
制御している。即ち、蛇口である弁14が開かれてアルカ
リ性イオン水が流出されると、圧力センサー3がこのこ
とを検出して電磁弁15を開弁する。
化するための水流センサーを例示するものであって、こ
の考案の水流センサーは、構成部品の材質、形状、構
造、配置を下記の構造に特定するものでない。この考案
の水流センサーは、実用新案登録請求の範囲に記載の範
囲に於て、種々の変更が加えられる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、
「実用新案登録請求の範囲の欄」、および「従来の課題
を解決するための手段の欄」に示される部材に付記して
いる。ただ、実用新案登録請求の範囲に示される部材
を、実施例の部材に特定するものでは決してない。 第1図に示す水流センサー3は、イオン水の生成装置の
カルシウムタンク6の流入側と排出側とに連結されてい
る。この水流センサー3は、ケーシング3Aと、ケーシン
グ3A内に張設されたダイヤフラム3Bと、ダイヤフラム3B
に固定された永久磁石3Cと、永久磁石3Cでオンオフ制御
されるリードスイッチ3Dとを備えている。 ケーシング3Aは、ダイヤフラム3Bで水密に区画されてい
る。ダイヤフラム3Bは、ケーシング3Aを高圧室3Hと低圧
室3Lとに区画している。ダイヤフラム3Bは、高圧室3Hと
低圧室3Lの圧力差で平行移動されるように、外周縁をケ
ーシング3Aに挟着して固定されている。図において、ダ
イヤフラム3Bの左面は高圧室3Hに接触し、右側は低圧室
3Lに接触している。 2箇所の圧力室で水流を検出するために、第1図に示す
水流センサー3は、高圧室3Hをカルシウムタンク6の流
入側に、低圧室3Lをカルシウムタンク6の排出側に連結
している。 この構造の水流センサー3は、カルシウムタンク6に水
が流入されると、カルシウムタンク6に圧力損失ができ
る。圧力損失は、カルシウムタンク6の流入側と排出側
との圧力差となる。この圧力差は、水流センサー3の高
圧室3Hと低圧室3Lとの圧力差に等しくなる。 カルシウムタンク6の圧力損失は、流量が多くなると大
きくなる。このため、カルシウムタンク6に水が流れな
くなると、高圧室3Hと低圧室3Lとの圧力損失は零とな
る。 高圧室3Hと低圧室3Lとを区画するダイヤフラム3Bは、圧
力差で変位される。ダイヤフラム3Bの左面は高圧室3Hの
圧力で押圧され、右面は低圧室3Lの圧力に押圧される。
高圧室3Hと低圧室3Lとが同じ圧力のときにダイヤフラム
3Bは変位しない。高圧室3Hの圧力が低圧室3Lの圧力より
も高くなるに従って、ダイヤフラム3Bは右に変位する。 ダイヤフラム3Bの変位を検出するために、ダイヤフラム
3Bに永久磁石3Cを固定している。永久磁石3Cは、ダイヤ
フラム3Bに固定された円盤にネジ止されている。永久磁
石3Cは、図において、上下に異極ができるように帯磁さ
れている。 永久磁石3Cは、ダイヤフラム3Bによって、図において左
右に移動される。永久磁石3Cの近傍であってケーシング
3Aの外部には、リードスイッチ3Dを配設してる。リード
スイッチ3Dは、永久磁石3Cが接近するとオン、離れると
オフに切り換えられる。 リードスイッチ3Dと永久磁石3Cとの間に磁気をシールド
する部材があると、永久磁石3Cが接近しても、リードス
イッチ3Dはオンとならない。このため、ケーシング3Aは
合成樹脂等の非磁性体で成形されている。ケーシング3A
は、通常、全体を合成樹脂で成形する。ただ、ケーシン
グ3Aは、永久磁石3Cとリードスイッチ3Dとの間を合成樹
脂で成形し、その他の部分を金属製とすることもでき
る。 第1図に示す水流センサー3は、イオン水の生成装置に
使用されている。この装置は、水流センサー3で電源ス
イッチ16を制御して、電極の通電状態を制御している。
電源スイッチ16は、水流センサー3がオンの時にオン、
水流センサー3がオフのときにオフに制御される。 この図に示すイオン水の生成装置は、カルシウムタンク
6と、電解槽1と、電源2と、圧力センサー3とを備え
ている。 カルシウムタンク6は、内部にカルシウム材7を充填し
ており、供給された水道水にカルシウムイオンを溶解す
る。カルシウムタンク6の上部には、空気抜弁8が設け
られている。空気抜弁8はカルシウムタンク6に流入す
る水に含まれる空気を分離して排出する。したがって、
空気抜弁8はフロート9を内蔵している。 電解槽1は、カルシウムタンク6を通過した水を電気分
解して、プラスのイオンを含むアルカリ性イオン水と、
マイナスのイオンを含む酸性イオン水とに分離する。電
解槽1で電離されたイオン水は、アルカリ性イオン水排
水路12と酸性イオン水排水路13から排水される。 このアルカリ性イオン水排水路12および酸性イオン水排
水路13には、排水状態を制御する弁14、15が連結されて
いる。 電解槽1は電極4、5を内蔵している。電極4、5は、
電源スイッチ16を介して電源2に接続されている。 水道水の供給管10は、供給水をカルシウムタンク6に供
給する。カルシウムタンク6に供給された水道水はカル
シウムイオンを溶解して、電界槽1に供給される。 排出管11は、カルシウムタンク6を通過した水を電解槽
1に送る。したがって、排出管11は電解槽1に連結され
ている。 電解槽1は、電極4、5で分離されたアルカリ性イオン
水と酸性イオン水とを排出するための、アルカリ性イオ
ン水排水路12および酸性イオン水排水路13に連結されて
いる。 マイナス電極5はケースに兼用されている。ケースは、
ステンレス等、導電性と、耐腐食性の金属でもって、水
道水の圧力に耐える強度の円筒タンク型に作られてい
る。ケースは、下端にカルシウムタンク6の排出管11が
連結され、上端にアルカリ性イオン水排水路12と酸性イ
オン水排水路13とが連結されている。 プラス電極4は、円柱状に形成されて、ケースの中心に
設けられている。プラス電極4には、電気分解時に、塩
素イオン等のマイナスイオンが集まる。プラス電極4
は、塩素イオンに対して充分な耐腐食性の材質が使用さ
れる。プラス電極4には、例えば、チタンの表面が、二
酸化イリジウムでコーティングされたものが使用でき
る。プラス電極4は、両端が絶縁されてケースの外部に
突出している。ケースのプラス電極4の支持部分は、非
導電材が使用される。 電源2の出力電圧、即ち、両電極4、5間の電圧は、ア
ルカリ性イオン水および酸性イオン水の流量、電極面
積、アルカリ性イオン水と酸性イオン水とに含まれる要
求イオン濃度とを考慮して決定する。通常、両電極間の
電圧は、20〜100ボルトの範囲に調整する。 電解槽1で電離されるイオンの含有量は、電極4、5間
の電流に比例する。電極4、5間の電流は、電圧にほぼ
比例する。従って、アルカリ性イオン水と酸性イオン水
とに含まれるイオン濃度は、電極間の電圧で調整でき
る。電極間の電圧を高くすると、アルカリ性イオン水と
酸性イオン水とに含まれるイオン濃度は高くなる。 アルカリ性イオン水と酸性イオン水のイオン濃度は、用
途によって最適値が異なる。電極間の電圧を調整して、
用途に最適濃度のイオン水が得られる。従って、電極に
直流電力を供給する電源2には、好ましくは、出力電圧
が変更できるタイプが使用される。 プラス電極4とケースとの間には、鎖線で示すように、
多孔板17が配設される。多孔板17は、円筒状に形成さ
れ、プラス電極4とマイナス電極5の近傍に分離され
た、酸性イオン水とアルカリ性イオン水とが混合するの
を防止している。多孔板17の上端を閉塞する板材の中心
にアルカリ性イオン水排水路12が連結されている。酸性
イオン水排水路13は、ケースの外周部上端に開口されて
いる。 電解槽1から流出されるアルカリ性イオン水と酸性イオ
ン水とは、両方が同時に排出される。一方のイオン水の
みを排水すると、他方のイオン水濃度が次第に高くな
る。従って、アルカリ性イオン水と酸性イオン水の何れ
か片方のみを排出するのは好ましくない。 第1図に示す装置は、アルカリ性イオン水排水路12と、
酸性イオン水排水路13とに弁14、15が連結されている。
アルカリ性イオン水排水路12の弁14には、通常、水道の
蛇口が使用される。酸性イオン水排水路13の弁15には電
磁弁が使用される。 水流センサー3は、電源スイッチ16をオンオフ制御す
る。電極4、5には、イオン水が排出される時に電圧が
加えられる。水が流動されない状態にあっては、電極
4、5には電圧は加えられない。従って、水流センサー
3が水の流動を検出する時に、電源スイッチ16をオンに
制御する。水が流動されない状態にあっては、水流セン
サー3によって電源スイッチ16はオフ状態に制御され
る。 第1図に示すイオン水の生成装置は、次のように動作す
る。 [イオン水が正常に排出される状態] カルシウムタンク6の圧力損失によって、吸入側の圧
力が排出側の圧力よりも高くなり、水流センサー3は、
高圧室3Hの圧力が低圧室3Lの圧力よりも高くなる。 圧力差でダイヤフラム3Bは右に変位される。 ダイヤフラム3Bに固定された永久磁石3Cがリードスイ
ッチ3Dに接近する。 接近する永久磁石3Cによってリードスイッチ3Dがオン
となる。 リードスイッチ3Dがオンになると、イオン水の生成装
置の電極4、5に通電するスイッチをオン状態として、
電極4、5に所定の電圧をかける。 電極4、5によって、流入される水がアルカリ性イオ
ン水と、酸性イオン水とに分離されて排出される。 [イオン水が正常に排水されない状態] 排出管11と供給管10の流速が零となり、高圧室3Hの圧
力と低圧室3Lと同じ圧力となる。 圧力差がないのでダイヤフラム3Bは変位せずに中立位
置にある。 永久磁石3Cがリードスイッチ3Dから離れる。 リードスイッチ3Dがオフ状態となる。 オフ状態にあるリードスイッチ3Dは、電極4、5に通
電するスイッチをオフ状態として、電極4、5への通電
を停止する。 水流センサー3は、酸性イオン水排水路13の電磁弁15も
制御している。即ち、蛇口である弁14が開かれてアルカ
リ性イオン水が流出されると、圧力センサー3がこのこ
とを検出して電磁弁15を開弁する。
この考案の水流センサーを備えるイオン水生成装置は、
カルシウムタンクの流入側と排出側の2箇所の圧力差を
ダイヤフラムで検出して水流を検出する。このため、水
流を検出するために、水の流路にフロート等の可動部材
を設ける必要がない。ただ、水の流動状態によって移動
するダイヤフラムを設けているが、これは、高圧室と低
圧室の圧力差で移動するので、動作が確実で長期間故障
することがない。それは、フロートのように、スケール
等がダイヤフラムの動きを阻害しないことが理由であ
る。 このため、この考案の水流センサーを備えるイオン水生
成装置は、メンテンナスを簡単にでき、流動させる水質
の良否に関係なく、確実に動作して安心して使用できる
特長がある。 さらにまた、この考案の水流センサーを備えるイオン水
生成装置は、ダイヤフラムが圧力を検出することによっ
て間接的に水の流動を検出しているが、水のカルシウム
タンクの流入側と排出側の2箇所の圧力差でダイヤフラ
ムを変位させているので、たとえ排出側が高い位置にあ
っても確実に動作する特長も実現できる。 さらにまた、この考案の特筆すべき特長は、アルカリ性
イオン水と酸性イオン水の濃度を変化させることなく、
水流を正確に検出できることである。それは、この考案
のイオン水生成装置が、カルシウムタンクの流入側と排
出側の圧力差をダイヤフラムで検出しているからであ
る。いいかえると、イオン水生成装置のカルシウムタン
クを水流の抵抗部材に併用して、ダイヤフラムで水流を
検出するからである。カルシウムタンクは、水流を検出
するために内蔵されるものではない。アルカリ性イオン
水にカルシウムを添加するために、すでに内蔵されてい
る部材である。カルシウムタンクを抵抗部材に併用する
水流センサーは、水流を検出するために、特別に抵抗部
材を水の流路に配設する必要がない。カルシウムタンク
は、水を流動させると、流入側と排出側の圧力差ができ
る。この考案の装置は、このことを有効に利用して水流
を検出する。このため、水流検出のために、特別な抵抗
部材を設ける必要がなく、構造を簡単にできる。また、
特別な抵抗部材を内蔵しないので、これによって水の流
動抵抗が増加して排出流量が変化することもない。カル
シウムタンクの流入側と排出側の圧力差を検出する水流
センサーは、正確に動作して確実に水流を検出できるこ
とに加えて、排出されるアルカリ性イオン水と酸性イオ
ン水の濃度を変化させることもない。水流センサーが流
量を変化させないからである。 したがって、この考案のイオン水生成装置は、水流セン
サーの故障を極減すると共に、使用環境による誤動作を
解消し、しかも、簡単な構造で水流を正確に検出でき、
しかもイオン水濃度を変化させることがない極めて優れ
た特長を実現する。
カルシウムタンクの流入側と排出側の2箇所の圧力差を
ダイヤフラムで検出して水流を検出する。このため、水
流を検出するために、水の流路にフロート等の可動部材
を設ける必要がない。ただ、水の流動状態によって移動
するダイヤフラムを設けているが、これは、高圧室と低
圧室の圧力差で移動するので、動作が確実で長期間故障
することがない。それは、フロートのように、スケール
等がダイヤフラムの動きを阻害しないことが理由であ
る。 このため、この考案の水流センサーを備えるイオン水生
成装置は、メンテンナスを簡単にでき、流動させる水質
の良否に関係なく、確実に動作して安心して使用できる
特長がある。 さらにまた、この考案の水流センサーを備えるイオン水
生成装置は、ダイヤフラムが圧力を検出することによっ
て間接的に水の流動を検出しているが、水のカルシウム
タンクの流入側と排出側の2箇所の圧力差でダイヤフラ
ムを変位させているので、たとえ排出側が高い位置にあ
っても確実に動作する特長も実現できる。 さらにまた、この考案の特筆すべき特長は、アルカリ性
イオン水と酸性イオン水の濃度を変化させることなく、
水流を正確に検出できることである。それは、この考案
のイオン水生成装置が、カルシウムタンクの流入側と排
出側の圧力差をダイヤフラムで検出しているからであ
る。いいかえると、イオン水生成装置のカルシウムタン
クを水流の抵抗部材に併用して、ダイヤフラムで水流を
検出するからである。カルシウムタンクは、水流を検出
するために内蔵されるものではない。アルカリ性イオン
水にカルシウムを添加するために、すでに内蔵されてい
る部材である。カルシウムタンクを抵抗部材に併用する
水流センサーは、水流を検出するために、特別に抵抗部
材を水の流路に配設する必要がない。カルシウムタンク
は、水を流動させると、流入側と排出側の圧力差ができ
る。この考案の装置は、このことを有効に利用して水流
を検出する。このため、水流検出のために、特別な抵抗
部材を設ける必要がなく、構造を簡単にできる。また、
特別な抵抗部材を内蔵しないので、これによって水の流
動抵抗が増加して排出流量が変化することもない。カル
シウムタンクの流入側と排出側の圧力差を検出する水流
センサーは、正確に動作して確実に水流を検出できるこ
とに加えて、排出されるアルカリ性イオン水と酸性イオ
ン水の濃度を変化させることもない。水流センサーが流
量を変化させないからである。 したがって、この考案のイオン水生成装置は、水流セン
サーの故障を極減すると共に、使用環境による誤動作を
解消し、しかも、簡単な構造で水流を正確に検出でき、
しかもイオン水濃度を変化させることがない極めて優れ
た特長を実現する。
第1図はこの考案の実施例の水流センサーを装備するイ
オン水生成装置の概略断面図である。 1…電解槽、2…電源 3…水流センサー、3A…ケーシング 3B…ダイヤフラム、3C…永久磁石 3D…リードスイッチ、3H…高圧室 3L…低圧室、4…電極 5…電極、6…カルシウムタンク 7…カルシウム材、8…空気抜弁 9…フロート、10…供給管 11…排出管、12…アルカリ性イオン水排水路 13…酸性イオン水排水路、14…弁 15…弁、16…電源スイッチ 17…多孔板
オン水生成装置の概略断面図である。 1…電解槽、2…電源 3…水流センサー、3A…ケーシング 3B…ダイヤフラム、3C…永久磁石 3D…リードスイッチ、3H…高圧室 3L…低圧室、4…電極 5…電極、6…カルシウムタンク 7…カルシウム材、8…空気抜弁 9…フロート、10…供給管 11…排出管、12…アルカリ性イオン水排水路 13…酸性イオン水排水路、14…弁 15…弁、16…電源スイッチ 17…多孔板
Claims (1)
- 【請求項1】水にカルシウムを添加するカルシウムタン
ク(6)と、カルシウムタンク(6)でカルシウムの添
加された水を電気分解して、アルカリ性イオン水と酸性
イオン水とに分離する電解槽(1)と、この電解槽
(1)の電極に電圧を加える電源(2)と、カルシウム
タンク(6)から電解槽(1)に流入する水の水流を検
出して、電源(2)を制御する水流センサー(3)とを
備え、水流センサー(3)は、ケーシング(3A)内に張
設されるダイヤフラム(3B)で、ケーシング内を高圧室
(3H)と、低圧室(3L)とに区画すると共に、ダイヤフ
ラム(3B)には永久磁石(3C)が固定されており、高圧
室(3H)と低圧室(3L)の圧力差をダイヤフラム(3B)
で検出して水流を検出するように構成された水流センサ
ーを備えるイオン水生成装置において、 水流センサーの高圧室(3H)をカルシウムタンク(6)
の流入側に、低圧室(3L)をカルシウムタンク(6)の
排出側に連結し、カルシウムタンク(6)の流入側と排
出側の圧力差を水流センサー(3)のダイヤフラム(3
B)で検出し、ダイヤフラム(3B)に固定する永久磁石
(3C)の位置をリードスイッチ(3D)で検出して、リー
ドスイッチ(3D)で電源(2)を制御するように構成さ
れてなることを特徴とする水流センサーを備えるイオン
水生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990115298U JPH0716976Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 水流センサーを備えるイオン水生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990115298U JPH0716976Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 水流センサーを備えるイオン水生成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0471123U JPH0471123U (ja) | 1992-06-24 |
JPH0716976Y2 true JPH0716976Y2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=31863059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990115298U Expired - Lifetime JPH0716976Y2 (ja) | 1990-10-31 | 1990-10-31 | 水流センサーを備えるイオン水生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716976Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4879028U (ja) * | 1971-12-27 | 1973-09-28 | ||
JPS5374064A (en) * | 1976-12-14 | 1978-07-01 | Toyo Gasmeter Co | Sensing apparatus for flow rate |
JPS55108920U (ja) * | 1979-01-24 | 1980-07-30 |
-
1990
- 1990-10-31 JP JP1990115298U patent/JPH0716976Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0471123U (ja) | 1992-06-24 |
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