JP3663654B2 - イオン水生成器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水道水、井戸水等の原水を電気分解して、飲用、食用として利用するアルカリ性水や、化粧水、殺菌洗浄水として利用する酸性水を製造するアルカリイオン整水器等のイオン水生成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来イオン水生成器として水道の蛇口等に接続されて利用されるアルカリイオン整水器が代表的なものとして知られているが、このアルカリイオン整水器は次のようなものであった。以下従来のイオン水生成器の一つであるアルカリイオン整水器について図を用いて説明する。図4は従来のイオン水生成器の一つであるアルカリイオン整水器の概略構造図である。
【0003】
1は蛇口3を介して水源2に接続されるアルカリイオン整水器の本体である。4はユーザーが希望するイオン水を吐水する吐水管で、アルカリイオン整水器を飲用や食用に利用する場合にはアルカリ性水を吐出させており、化粧水や殺菌洗浄液を利用する場合には酸性水を吐出させている。しかし通常はアルカリイオン整水器においてはアルカリ性水が選択される。5は水源2から送られる原水中に存在する残留遊離塩素やゴミ、あるいは雑菌を取り除くために設けられた浄水器であって、内部に活性炭や中有糸膜が設けられている。6は原水の流量を検出して信号を出力する流量センサである。7は原水を電気分解するための電解槽で、内部に隔膜9と電極8、10が設けられている。この電解槽7は隔膜9によって2つの槽に2分され、この2分された2つの槽内にそれぞれ電極8と電極10が設けられている。例えば、電極8をプラス、電極10をマイナスの極性で電圧を印加すると、電極8側の槽が陽極室、電極10側の槽が陰極室ということになる。
【0004】
11は吐水管4から吐出される所望の電解液の流量と捨て水の電解液の流量比を調整する絞り、12は浄水供給時には捨て水する必要がないためこれを防ぐ捨て水電磁弁、13は捨て水用ホース、14は電解槽7内の滞留水や洗浄後の残留水を排水する排水電磁弁、15は排水ホースである。次に16は浄水器5を通過した水にカルシウムを添加するカルシウム添加筒、17はカルシウム化合物19を入れる籠、18はカルシウム化合物19を補給する蓋である。籠17はメッシュ等で構成され、通水した場合内部に詰められたカルシウム化合物19が浄水器5を通った水に溶出する。
【0005】
21はマイコン等を用いた制御手段、22は電解用直流電圧及び制御手段21の動作用電圧を発生する電源、23はユーザーの操作入力及びユーザーへの表示を行う操作表示部、24はAC100V電源コンセントに接続され、電源22に電力を供給する電源コードである。
【0006】
次にこの従来のアルカリイオン整水器の動作について説明する。ユーザーが蛇口2を開いて本体1に給水すると、原水は浄水器5内で残留遊離塩素や雑菌等を除去された後、カルシウム添加筒16内のカルシウム化合物19と接触してカルシウムが溶出され水に添加される。
【0007】
その後、この水は流量センサ6を介して電解槽7に注がれる。流量センサ6によって検出された信号は制御手段21に送られ、アルカリイオン整水器の制御に供される。アルカリ性水を吐出させたい場合、制御手段21は電解槽7内の電極8と電極10に対してそれぞれマイナス、プラスの極性の電圧を印加する。すると隔膜9を境として電極8側にアルカリ性水が、電極10側に酸性水が生成される。この電極8側で生成されたアルカリ性水は吐水管4から吐出され、電極10側で生成された酸性水は捨て水として捨て水用ホース13から排出される。もし浄水をユーザーが望めば、操作表示部23のスイッチを押すことにより、制御手段21が捨て水電磁弁12及び排水電磁弁14を閉弁させ、全ての浄水が吐水管4からそれぞれ吐出させられる。
【0008】
このように従来のアルカリイオン整水器は、電解槽7における電気分解を促進したり安定化するために、カルシウム添加筒16内にカルシウム化合物を充填して原水に溶出させているが、このほか、医療用の観点からもアルカリイオン整水器にはカルシウムの添加及びカルシウム溶出濃度を上げることが必要とされている。
【0009】
ただアルカリイオン整水器以外のイオン水生成器においては、このような医療用の観点からの要請はないから、カルシウムの添加は専ら電解槽7における電気分解を促進、安定するためのものである。それ故アルカリイオン整水器以外のイオン水生成器においてはカルシウムのほかにカリウム等のミネラルでもよく、従来このようなミネラルの添加が行われていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来のアルカリイオン整水器においては、上述したようにカルシウム添加筒16の通水性の高い籠17内にカルシウム化合物19を充填しているため、電気分解を行う通水時に流水中に溶出するばかりでなく、止水時にも常時周囲の水にカルシウム化合物19が溶出してしまう問題点があった。止水時、カルシウム添加筒16内及び近傍の水の中にカルシウム化合物19が溶出し続けるため、非常に濃度の高いカルシウム濃度の水溶液が形成される。そしてこれは他のイオン水生成器においても同様で、止水時にミネラルが溶出することにより高濃度のミネラル濃度の水溶液が生成されるという問題があった。
【0011】
しかもこのような高濃度の水溶液を電解槽7へ送って電気分解すると、通常より電気が流れ易い状態となり電気分解は非常に進むが、その後、通水時間が経過するとともに急激にミネラル濃度が低下して電気の流れにくい状態に移行するので、電気分解がきわめて不安定なものになるという問題点があった。
【0012】
さらに、通水直後の生成水は電気分解の開始から一時的にpHが安定しないため、ミネラルの添加の有無にかかわらず、生成水を直ちに使用することはせず一定時間は捨て水されるのが一般的である。従って従来のミネラルを添加したイオン水生成器の場合、止水中せっかく溶出した高濃度のミネラルを捨て水せざるをえず、止水中のミネラルの溶出が全く無意味になってしまい、ミネラルの有効利用がなされないという問題点があった。
【0013】
さらに、従来のアルカリイオン整水器やそのほかのイオン水生成器の場合、相対的にみると通水流量が多いときにはミネラル濃度が薄くなり、通水流量が少ないときにはミネラル濃度が濃くなるという傾向があり、通水流量の多寡によらずミネラル濃度を一定にするということが困難であった。
【0014】
そこで本発明はこのような従来の問題点を解決するものであって、ミネラルの無意味な溶出を防止してミネラル濃度の有効利用を図り、生成水中のミネラル濃度を一定化するイオン水生成器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明のイオン水生成器は、原水にミネラル成分を添加するミネラル添加部と、ミネラル添加部でミネラル成分が添加された水を電気分解する電解槽を備えたイオン水生成器であって、ミネラル添加部には、導入路と導出路が設けられた添加部ケースと、添加部ケース内に設けられ流入用通水口と流出用通水口がそれぞれ円周面と底面に形成された円筒状のミネラル容器と、添加部ケース内に収容され、ミネラル容器を底面側から覆って摺動し、最大挿入位置では流出用通水口を閉止し、挿入量が減少した位置では流出用通水口を開放して流入用通水口の開度を上げる浮体弁が設けられ、流出用通水口の周囲には、最大挿入位置において浮体弁との間で該流出用通水口を閉止するためのシール材が設けられ、浮体弁は、水よりも比重が小さく、添加部ケースと該浮体弁との間の通水量を調整する略載頭円錐状の側面をもつコップ形状を有し、底部に流出孔、導入路側には受圧部が形成されたことを特徴とする。
【0016】
浮体弁と添加部ケースの間に付勢体を形成するのが適当である。
浮体弁の位置検出センサを設けるのが好ましい。
【0017】
位置検出センサの信号により報知手段を駆動させる制御手段を備えるのが適当である。
【0018】
位置検出センサの信号により電気分解の開始と停止の制御を行う制御手段を設けるのが好ましい。
【0019】
【作用】
本発明は、原水にミネラル成分を添加するミネラル添加部と、ミネラル添加部でミネラル成分が添加された水を電気分解する電解槽を備えたイオン水生成器であって、ミネラル添加部には、導入路と導出路が設けられた添加部ケースと、添加部ケース内に設けられ流入用通水口と流出用通水口がそれぞれ円周面と底面に形成された円筒状のミネラル容器と、添加部ケース内に収容され、ミネラル容器を底面側から覆って摺動し、最大挿入位置では流出用通水口を閉止し、挿入量が減少した位置では流出用通水口を開放して流入用通水口の開度を上げる浮体弁が設けられ、流出用通水口の周囲には、最大挿入位置において浮体弁との間で該流出用通水口を閉止するためのシール材が設けられ、浮体弁は、水よりも比重が小さく、添加部ケースと該浮体弁との間の通水量を調整する略載頭円錐状の側面をもつコップ形状を有し、底部に流出孔、導入路側には受圧部が形成されており、浮体弁の比重を水より小さくするとともに、略載頭円錐状の側面をもち、浮体弁の導入路側に受圧部を形成したから、ミネラル容器内を通過する水の水量とミネラル容器の外周と添加部ケースの間を通過する水量の割合を変化させることができ、止水時に流出用通水口を閉止するためミネラル成分が溶出することが抑えられる。
【0020】
浮体弁と添加部ケースの間に付勢体を形成しているから、通水量が変化してもミネラル濃度を一定化することが容易にできる。
【0021】
浮体弁の位置検出センサを設けるから、位置検出ができる。
位置センサの信号により報知手段を駆動させる制御手段を備えたから、浮体弁の動作状態を監視できユーザーに報知できる。
【0022】
位置センサの信号により電気分解の開始と停止の制御を行う制御手段を設けたから、位置センサを流量センサとして利用でき、電気分解の開始と停止を制御することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の一実施例におけるイオン水生成器について図を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例におけるイオン水生成器のミネラル添加部の概略構造図、図2は本発明の一実施例におけるイオン水生成器のミネラル添加部の動作特性を示す図、図3は本発明の他の実施例であるイオン水生成器のミネラル添加部の概略構造図である。
【0024】
図1に示す本実施例のイオン水生成器はアルカリイオン整水器である。この全体構造は図4で示した従来のアルカリイオン整水器の全体構造と比較して以下説明するミネラル添加部を除いて同様であるから説明は省略する。16’はイオン水生成器においては電気分解を促進するためカルシウムやカリウム等のミネラル材19’を添加するミネラル添加部の外ケースとなる添加部ケースである。なおアルカリイオン整水器である本実施例の場合、医療用という観点からミネラル材19’はカルシウム化合物である。17’はミネラル材19’を収納するとともに、円周面上に流入用通水口81と底面に流出用通水口82が形成された円筒状のミネラル容器である。添加部ケース16’は蓋18’に保持されたミネラル容器17’を内部に突出させた形で収納するとともに、ミネラル容器17’の周囲を同心状に覆っており、側面の下端側が絞られた略裁頭円錐状の形状を有している。蓋18’は添加部ケース16’と螺合部により取り付けられている。ミネラル容器17’と添加部ケース16’の中心軸は浮力を利用する関係でいずれも鉛直方向、すなわち上下方向を向くように設けられている。添加部ケース16’には側面に水40を導入する導入路44と、ミネラルを添加した水43を下面から吐出させる導出路45が形成されている。またミネラル容器17’には円周面上に中心軸と平行な細長の流入用通水口81が多数形成されている。ミネラル容器17’の蓋18’と反対側に位置する底面には外周側に複数個の流出用通水口82が形成されている。
【0025】
ところでこのミネラル容器17’には、この円筒表面を覆いながら摺動し通過流量を調整できる円筒形コップ形状の浮体弁30が設けられている。そしてこの浮体弁30の底部には水41を添加部ケース16’の導出路45側に流出させる流出孔83が形成されている。浮体弁30はミネラル容器17’の周面を下方から覆って摺動し、最大挿入位置で流出用通水口を閉止しつつ流出用通水口の開度を最小とし、挿入位置が底面側に移るにつれて流出用通水口を開放するとともに流入用通水口の開度を上げるものである。浮体弁30の比重は水より小さく、その浮力によって浮体弁30は上方向の力を受ける。さらに浮体弁30の底には添加部ケース16’との間に付勢体が設けられている。この実施例ではこれはバネ定数が小さなバネ31である。これによって浮力によるだけでなく容易に力の調整ができる。浮体弁30の上端面には添加部ケース16’の導入路44から導入されて分流された水41の動圧を効果的に受けることができる受圧部が形成されている。受圧部は、導入路44から導入した水40がミネラル容器17’周りを回り込んで流れるため、浮体弁30の上端面の面積を比較的大きく形成することにより簡単に構成でき、この面積によって所望の動圧を得ることができる。ただそのほかの構成であってもよい。ミネラル添加部の上方に向けてはバネ31の付勢力と浮力が作用し、下方に向けては導入路44から導入される水力が作用するから、浮体弁30は流量とバランスして添加部ケース16’内で所定の位置をとることになる。
【0026】
導入路44から導入された水40は、浮体弁30内を通る水41と、浮体弁30と添加部ケース16’との間隙を通る水42に分流されるが、浮体弁30の形状は図1に示すように側面の下端側を絞った略裁頭円錐状に構成されているため、上下に移動する浮体弁30の底部と添加部ケース16’の間隙からなる流路の抵抗と比較して、前記側面の絞った流路の抵抗をより支配的にすることも、あるいは逆に浮体弁30の底部と添加部ケース16’の間隙からなる流路の抵抗の方を支配的にすることも自在にできる。これによりミネラル容器17’内を通過する流量を浮体弁30の位置とミネラル溶出速度に配慮して増やすことができる。すなわち通水量が少ない場合、ミネラルが溶出する浮体弁30内の通水量を少なくし、浮体弁30の外側を流れる水を多くするから、全体としてミネラルは薄まり、導出路45から吐出される水43のミネラル濃度を下げることができる。また通水量を上げると、これにともなって浮体弁30内を通る流量の割合が増大するが、同時に通水量の増加にともなうミネラルの溶出速度の低下があるから、全体として導出路45から吐出される水43のミネラル濃度はあまり変化しないようにすることができる。
【0027】
これを一例をあげながら説明すると、通水量が少ない10リットル/minのとき浮体弁30の内外を通る流量の割合を1:9となるようにし、浮体弁30内を流れる水の溶出濃度が大きくて内側の水のミネラル濃度が1%にまで溶出する場合、導出路45から吐出される水43の濃度は0.1%である。しかし次に少し通水量を増加させ、15リットル/minにして浮体弁30の内外を通る流量割合を3:12とし、浮体弁30内を流れる水の溶出速度が低下してミネラル濃度が0.5%にまで溶出する場合、導出路45から吐出される水43のミネラル濃度は同じく0.1%であって、吐出される水43のミネラル濃度が変化することはない。このように本実施例は添加部ケース16’、ミネラル容器17’、浮体弁30、バネ31等の形状、数値、あるいは比重等を適宜選択することにより、ミネラル溶出速度の変化に対応した抵抗を実現することができ、ミネラル添加部から吐出される水43のミネラル濃度をほぼ一定にすることができる。なお、このときミネラル容器17’内に収納されるミネラル材19’の形状や量によっても流路の抵抗に影響が出るので、これらを考慮する必要がある。なお、ミネラル濃度を一定とするのでなく、適当な濃度と吐出量との関係を与えたい場合には、同じく上記のものの適宜の選択により容易にこれを実施できるものである。
【0028】
ところで浮体弁30は止水時に浮力によって最上位置に上昇するが、この状態のときミネラル容器17’の複数の流出用通水口82からミネラル材19’が溶出しないようにするため、浮体弁30の底の孔の周囲にはOリング状の柔軟ゴム等からなるシール材84が取り付けられている。従ってこの最大挿入位置のとき、流出用通水口82はシール材84と浮体弁30によって完全に閉じられることになる。これにより流出孔83を介しての連通はなくなる。従って止水時にミネラル容器17’内のミネラル材19’が外部に溶出することはほとんどない。続いて通水時に水41の動圧によって挿入量が減少するのにつれて、導入される水40の量は増加し浮体弁30が押し下げられる。ミネラル容器17’の流入用通水口81の開口度が上がると、同時に流出用通水口82が開放されて導出路45と流出用通水口82が連通され
【0029】
このように本実施例によれば、導入路44から導入される水はミネラル容器17’の内部を流れる水41と、ミネラル容器17’と添加部ケース16’との間隙を流れる水42に分流され、ミネラル容器17’内の通水割合を調整することで水43中のミネラル濃度をほぼ一定にすることができる。またさらにミネラル濃度の設定を自在に行うこともできる。
【0030】
次に本発明の他の実施例について図3を用いて説明する。図1に記載されたミネラル添加部と同じ符号のものは基本的に同じ作用効果を奏すものであるから、説明は省略する。50は浮体弁30に取り付けられた永久磁石や金属製の円盤等の被検出部である。51,52はホール素子やリードスイッチまたは誘導電流センサ等に代表される非接触で位置検出ができる位置検出センサであって、被検出部50が接近したことを検出し、浮体弁30が挿入されている位置を検出できるものである。図3の実施例の場合は検出を2ヶ所で行っているが、1ヶ所で行ったり、3ヶ所以上で検出するのも適宜行うことができる。位置検出センサ51,52は通水したとき浮体弁30の位置を検出して、その位置を示す信号を制御手段21に送る。制御手段21はこの信号と流量センサ6からの信号と比較する。そしてもし2つの信号に不一致があればイオン水生成器はメンテナンスの必要があるものとして、操作表示部23のランプ等を点灯させる。これにより例えば浮体弁30が固着したりして動かなくなった様な場合に浮体弁30の動作状態を監視できユーザーに報知することができる。
【0031】
さらに本実施例のミネラル添加部は流量センサ6の代わりに用いることができる。すなわち図4の従来例や図1記載の実施例においては流量センサ6を用いているが、この流量センサ6を取り除いてミネラル添加部に流量センサ6の機能をもたせるものである。流量の増減にともなってミネラル添加部の浮体弁30は上下するから、浮体弁30の位置を位置検出センサ51,52によって検出すれば流量に換算できるのである。予め制御手段21に記憶させておいたミネラル添加部の流量と浮体弁30の位置の関係から、流量を割り出すものである。このように制御手段21が位置検出センサ51,52からの信号によって流量を換算し、後述するようにこれが所定流量になっていれば制御手段21は電源22からの電解用直流電圧を電極8,10に印加して電気分解を開始させる。次いで再度所定流量に戻ったことが算出されると電気分解を停止させるものである。換算関係から算出した現在の通水量を操作表示部23の液晶等に表示させることもできる。また積算流量を算出すればミネラル材19’の交換時期の判定も行うことができ、この時期を操作表示部23に表示させることができる。
【0032】
次に以上の実施例のミネラル添加部の動作特性についてさらに詳細に説明する。図2は本発明の一実施例におけるイオン水生成器のミネラル添加部の動作特性を示す図である。図2において60は電気分解できない過少流量範囲、61は流入した水40による動圧によって浮体弁30が急に比較的大きく変動して下降する過渡流量範囲、62はミネラル容器17’内を通過する流量を調整してミネラル濃度を一定にすることができる溶出調整範囲である。70は浮体弁移動開始レベル、71は過剰流量レベル、72は過剰流量範囲である。過剰流量範囲72は濃度を一定に保てるとはいい難い領域であり、過渡流量範囲61と同様、通常は使用しない。しかし濃度が若干低くなっても問題ない場合には使用すればよい。
【0033】
蛇口3を開いて水量が増していくと、過少流量範囲60を短時間の内に通過して浮体弁移動開始レベル70に到達する。浮体弁30が移動を始め、過渡流量範囲61を通過すると、浮体弁30の挿入位置が添加部ケース16’内を下がって行くようになる。この領域が溶出調整範囲62である。溶出調整範囲62においては、流路の抵抗を適宜選択することにより、ミネラル溶出速度に応じてミネラル濃度を一定にできる。場合によっては一定濃度でなく流量とミネラル濃度の所定の関係に設定することもできる。そして図3記載の実施例の場合には位置検出センサ51,52を備えているから、浮体弁移動開始レベル70に達したとき位置検出センサ51,52から制御手段21に信号を送り、これによって電源22から電極8,10への通電が行われ始め、電気分解が開始される。また過剰流量レベル71に達すると、位置検出センサ51,52がこれを検出し、流量が不適切であるという表示をすることができる。そして再び蛇口2を締めると、浮体弁30は水量の低減にともなって浮体弁移動開始レベル70に到達する。位置検出センサ51,52で検出した信号は制御手段21に送られ、制御手段21は電源22から電極8,10への通電を停止する。これとともに制御手段21は初期状態になるように制御する。
【0034】
このように本実施例は、通水流量が多いときにミネラル濃度が薄くなったり、通水流量が少ないときにミネラル濃度が濃くなるというようなことはない。また位置検出センサを設けることにより、浮体弁の動作状態を監視でき、流量検出することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明のイオン水生成器は、
添加部ケースと、添加部ケース内に設けられ流入用通水口と流出用通水口がそれぞれ円周面と底面に形成された円筒状のミネラル容器と、添加部ケース内に収容され、ミネラル容器を底面側から覆って摺動し、最大挿入位置では流出用通水口を閉止し、挿入量が減少した位置では流出用通水口を開放して流入用通水口の開度を上げる浮体弁が設けられ、流出用通水口の周囲には、最大挿入位置において浮体弁との間で該流出用通水口を閉止するためのシール材が設けられ、浮体弁は、水よりも比重が小さく、添加部ケースと該浮体弁との間の通水量を調整する略載頭円錐状の側面をもつコップ形状を有し、底部に流出孔、導入路側には受圧部が形成されたから、ミネラルの無意味な溶出を防止してミネラル濃度の有効利用を図り、生成水中のミネラル濃度を一定化することができる。不安定な電気分解をするようなこともない。止水時にミネラル成分が溶出することを抑えられる。
【0036】
浮体弁と添加部ケースの間に付勢体を形成しているから、通水量が変化してもミネラル濃度を一定化することが容易にできる。
【0037】
また位置検出センサの信号により報知手段を駆動させる制御手段を備えたから、浮体弁の動作状態を監視できユーザーに報知できる。
【0038】
位置検出センサの信号により電気分解の開始と停止の制御を行う制御手段を設けたから、位置検出センサを流量センサとして利用でき、電気分解の開始と停止を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるイオン水生成器のミネラル添加部の概略構造図
【図2】本発明の一実施例におけるイオン水生成器のミネラル添加部の動作特性を示す図
【図3】本発明の他の実施例であるイオン水生成器のミネラル添加部の概略構造図
【図4】従来のイオン水生成器の一つであるアルカリイオン整水器の概略構造図
【符号の説明】
1 本体
2 水源
3 蛇口
4 吐水管
5 浄水器
6 流量センサ
7 電解槽
8,10 電極
9 隔膜
11 絞り
12 捨て水電磁弁
13 捨て水用ホース
14 排水電磁弁
15 排水ホース
16 カルシウム添加筒
16’ 添加部ケース
17 籠
17’ ミネラル容器
18,18’ 蓋
19 カルシウム化合物
19’ ミネラル材
21 制御手段
22 電源
23 操作表示部
24 電源コード
30 浮体弁
31 バネ
40,41,42,43 水
44 導入路
45 導出路
50 被検出部
51,52 位置検出センサ
60 過少流量範囲
61 過渡流量範囲
62 溶出調整範囲
70 浮体弁移動開始レベル
71 過剰流量レベル
72 過剰流量範囲

Claims (5)

  1. 原水にミネラル成分を添加するミネラル添加部と、前記ミネラル添加部でミネラル成分が添加された水を電気分解する電解槽を備えたイオン水生成器であって、前記ミネラル添加部には、導入路と導出路が設けられた添加部ケースと、前記添加部ケース内に設けられ流入用通水口と流出用通水口がそれぞれ円周面と底面に形成された円筒状のミネラル容器と、前記添加部ケース内に収容され、前記ミネラル容器を前記底面側から覆って摺動し、最大挿入位置では前記流出用通水口を閉止し、挿入量が減少した位置では前記流出用通水口を開放して前記流入用通水口の開度を上げる浮体弁が設けられ、前記流出用通水口の周囲には、前記最大挿入位置において前記浮体弁との間で該流出用通水口を閉止するためのシール材が設けられ、前記浮体弁は、水よりも比重が小さく、前記添加部ケースと該浮体弁との間の通水量を調整する略載頭円錐状の側面をもつコップ形状を有し、底部に流出孔、前記導入路側には受圧部が形成されたことを特徴とするイオン水生成器。
  2. 前記浮体弁と前記添加部ケースの間に付勢体を形成したことを特徴とする請求項1記載のイオン水生成器。
  3. 前記浮体弁の位置検出センサを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のイオン水生成器。
  4. 前記位置検出センサの信号により報知手段を駆動させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項3記載のイオン水生成器。
  5. 前記位置検出センサの信号により電気分解の開始と停止の制御を行う制御手段を設けたことを特徴とする請求項3または4記載のイオン水生成器。
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