JP3569545B2 - 電解水生成装置及び電解水の水質測定方法 - Google Patents

電解水生成装置及び電解水の水質測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水、即ち、電解水を生成する電解水生成装置、及び生成された電解水の水質を電気化学センサにて測定する測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明が適用できる電解水生成装置の構造を、図1を借りて概略説明する。電解水生成装置1は、電解槽2、浄水装置4、電解質供給装置6などから構成される。
【0003】
電解槽2は、隔膜10により、陰極12Aが配置された陰極室14と、陽極12Bが配置された陽極室18とに区画されている。
【0004】
一般に、原料水とされる水道水は、浄水装置4を通して電解槽2の陰極室14と陽極室18とに導入される。浄水装置4は、水道水中の有機物、無機物或いは臭気を除去するものであり、通常、抗菌活性炭フィルタ及び中空糸膜フィルタなどにて構成される。又、浄水装置4から流出した浄水は、陰極室14に直接連通した流入路20と、陽極室18に連通した流入路22とに分流される。この浄水には、電解質供給装置6により連続的に電解質が供給される。電解質としてはグリセロリン酸カルシウムなどが使用される。
【0005】
上記構成にて、電解槽2に通水された水を陽極12Bと陰極12A間に電流を流して電気分解することにより、陰極側(陰極室14)にアルカリイオン水が、又、陽極側(陽極室18)に酸性イオン水が生成する。アルカリイオン水は流出路24から、又、酸性イオン水は流出路26からそれぞれ別々の流路を通って採取される。
【0006】
従来、得られたアルカリイオン水及び酸性イオン水の水質は、そのpH値が電解のために供給した電気量によって異なることに着目して、電気分解に要した電気量から逆算して推定されていた。
【0007】
しかしながら、電解槽2で電解されて生成された電解水の水質は、電解のために供給した電気量に依存するだけではなく、電解槽2への流入水の流量、電解槽2での滞留時間、電解槽2に流入する水の水質などにも依存する。電解槽2での滞留時間は、流入水の流量と電解槽2の容量の比によって決まり、電解槽2での滞留時間が長ければ長いほど電解効率は上がり、アルカリイオン水であればpH値の高い水が、酸性イオン水であればよりpH値の低い水が得られる。
【0008】
電解効率が100%に満たない場合には、電解を受けた水と電解を受けない水との比率によってpH値が変わるのは勿論だが、流入水にもともと含まれる炭酸イオン或いは重炭酸イオンなどのpH緩衝性物質の量によっても採取される水のpH値は影響を受ける。
【0009】
上記構成の電解水生成装置1の場合、電解槽2の陰極12Aに接する側からアルカリイオン水が、陽極12Bに接する側から酸性イオン水が得られるが、電解によって生成されたアルカリイオン及び酸性イオンは、流路を流れる過程で、上記pH緩衝性物質と結合して、電解のために供給した電気量からでは説明のつかないpH値を示すことがある。この現象は、中性に近いアルカリイオン水及び酸性イオン水を採取する場合に顕著に観測される。
【0010】
以上の説明にて理解されるように、電解水生成装置において得られる電解水のpH値は、電解水生成装置に導入される水の量及び水質によって大きな影響を受けるので、生成されるアルカリイオン水及び酸性イオン水の流出路に、直接水質を測定するセンサを設置し、電解水の水質を正しく測定することも行なわれている。
【0011】
このとき、電解槽から流出する電解水は、数cm/秒から数10cm/秒の流速があり、電解水の水質をリアルタイムで測定するには、測定に要する時間がタイムラグにならない測定原理の測定が必要である。電気化学的測定原理を利用した電気化学センサは、検知電極を流動する溶液に直接接液して水質を測定することが可能で、電解水生成装置における水質測定には最も適しており、従って、pH電極、ORP電極、各種イオン電極等を設置して、それぞれ電解水のpH、ORP、各種イオン、酸化性物質、還元性物質等の濃度が測定されている。例えば実開昭56−179321号公報に記載のイオン水生成装置は、センサとしてpHセンサを設け、生成した電解水のpHを表示している。又、例えば特開平5−64785号公報や実開平5−22093号公報に記載のイオン水生成装置では、pHセンサの出力信号に基づいて目標pHに対して、その偏差pHに対応した電解電圧及び/又は流量を増減させるフィードバック制御を行なっている。
【0012】
これらの電極は、検知電極と比較電極で構成されており、検知電極の水質変化による電位差或は電流変化を検出して水質を測定するものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らの研究実験の結果、上記電位差検出方式の電気化学センサでは、比較電極は検知電極表面の水質変化による電位変化を忠実に検出するが、測定する溶液に検知電極に起因する電位以外の電位が存在した場合には、検知電極に起因する電位と検知電極に起因する電位以外の電位の合計された電位を検出し、正しいセンサ信号が得られず、又同様に、上記電流検出方式の電気化学センサでも、検知電極への印加電圧が変わり、正しいセンサ信号が得られないことが分かった。
【0014】
本発明者らは、更に多くの研究実験の結果、
(1)連続して電解水を採取する電解水生成装置では、通水時常に電解電極間に電流が流れており、電解槽を流れ電気的に接触している水は、水の電気抵抗によって電解電極間或は電解電極と大地間に電位勾配を持つこと、
(2)これらの電位勾配は、溶液の流動とともに変化し、比較電極を使用する電気化学センサでは、比較電極がこの電位勾配の変化を検出するために、あたかも検知電極の信号が変化したのと同じようになり、安定な測定値が得られず、従って、この測定値をディスプレー装置にて表示した場合には、安定した表示を得ることができず、読み取れないか或いは読み取りが極めて困難であること、
が分かった。
【0015】
本発明者らは、このような新たな問題を解決するべく、更に研究実験を行なったところ、電解槽から生成されたアルカリイオン水と酸性イオン水を電気的に接続(短絡)すると、不安定であったセンサ信号に不安定さが見られず、アルカリイオン水及び酸性イオン水の水質を正しく測定できることを見出した。
【0016】
本発明は、上述の種々の本発明者らによる新規な知見に基づきなされたものである。
【0017】
従って、本発明の目的は、生成された電解水の水質を電気化学センサを用いて安定して測定することができ、従って、測定値をディスプレー装置に表示した場合にも読み取りに適した安定した表示が行なわれる電解水生成装置を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、生成されたアルカリイオン水及び酸性イオン水の水質を電気化学センサを用いて測定し、所定の水質のアルカリイオン水及び酸性イオン水を採取することのできる電解水生成装置を提供することである。
【0019】
本発明の他の目的は、生成された電解水の水質を電気化学センサを用いて測定した場合に、常に安定した測定値を得ることができ、従って、この電気化学センサからの信号を利用して電解電流などを制御することができ、それによって、所定の水質のアルカリイオン水及び酸性イオン水を安定して採取することのできる電解水生成装置を提供することである。
【0020】
本発明の更に他の目的は、生成された電解水の水質を電気化学センサを用いて測定した場合に、常に安定した測定値を得ることのできる電解水の水質測定方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る電解水生成装置によって達成される。要約すれば、本発明は、供給される水を電気分解し、連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水を各別に生成する電解槽と、この電解槽の下流側に設置され、生成された電解水の水質を測定するための電気化学センサとを備えた電解水生成装置において、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水を導通手段にて電気的に短絡することを特徴とする電解水生成装置である。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、前記電気化学センサからの信号にて、電解電圧、電解電流、供給される水の流量、及び供給される水の水質の少なくとも一つが調整される。
【0023】
本発明の他の態様によれば、供給される水を電解槽にて電気分解し、連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水を各別に生成し、この生成された電解水の水質を電気化学センサにて測定する方法において、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水を電気的に短絡することを特徴とする電解水の水質測定方法が提供される。
【0024】
上記本発明に従えば、電気化学センサは、電位差検出方式及び電流検出方式のセンサであり、電位差検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電位差を検出するものであって、例えば、pH、ORP或は各種イオンの濃度を測定する。一方、電流検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電流変化を検出するものであって、酸化性物質或は還元性物質の濃度を測定する。
【0025】
【実施例】
次に、本発明に係る電解水生成装置を実施例に即して更に詳しく説明する。図1に本発明の電解水生成装置の一実施例が示されているが、その全体構造は、先に説明したので、以下には、詳しい説明は省略し、本発明の主要部について説明する。
【0026】
本発明の電解水生成装置1は、先に説明したように、電解槽2、浄水装置4、電解質供給装置6、水質測定用電気化学センサ8(8A、8B)を備えている。電解槽2は、隔膜10にて、陰極12Aが配置された陰極室14と、陽極12Bが配置された陽極室18とに区画され、水道水が、浄水装置4及び電解質供給装置6を通して流入路20、22にてそれぞれ陰極室14と陽極室18に導入される。電解質供給装置6は、電解槽2に導入される水に電解質を供給する。
【0027】
上記構成にて、電解槽2の陽極12B及び陰極12A間に電流を流して連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する。アルカリイオン水は、流出路24から、又、酸性イオン水は流出路26からそれぞれ別々の流路を通って採取される。
【0028】
例えば、流入路20、22と流出路24、26の口径を予め適宜設定することにより、陰極室14と陽極室18に流れ込む流量の比を、従って、生成されるアルカリイオン水及び酸性イオン水の流量比を、1:1〜4:1程度にまで調整することができる。又、電極12A、12Bの極性を反転することにより、生成される電解水の流量比を逆転させることも可能である。
【0029】
そして、生成されたアルカリイオン水及び酸性イオン水の水質は、それぞれ流出路24、26に設置された水質測定用電気化学センサ8(8A、8B)にて測定される。勿論、所望に応じて、電気化学センサ8は、いずれか一方の流出路にのみ設置し、アルカリイオン水か、或は酸性イオン水のいずれかの水質のみを測定することもできる。
【0030】
電気化学センサ8は、センサ電位差検出方式及び電流検出方式のセンサとされる。電位差検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電位差を検出するものであって、例えば、pH、ORP或は各種イオンの濃度を測定する。一方、電流検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電流変化を検出するものであって、酸化性物質或は還元性物質の濃度を測定する。
【0031】
更に、本発明に従えば、上記構成の電解水生成装置1にて、流出路24、26を流れるアルカリイオン水と酸性イオン水が、導通手段30にて電気的に接続、即ち、短絡される。
【0032】
導通手段30は、流出路24、26を例えばプラスチックパイプのような絶縁材料で作製した場合には、流出路24、26内の流出水と接触するようにして流出路に挿入された棒状電極のような導電部材32を導線34にて接続することにより構成することができる。導電部材32は、棒状電極の代わりに、図3(A)に示すように、各流出路内に、流れ方向に平行に設置された金属製のパイプとすることもでき、又、図3(B)に示すように、金属製の孔開き円板とすることもできる。更に、導通手段30としては、図3(C)に示すように、両流出路24、26の間に形成された塩橋36とすることも可能である。
【0033】
更に、導電手段30は、図4(A)に示すように、プラスチックパイプのような絶縁材料で作製された流出路24、26の一部を導電性部材32にて作製し、これら両導電性部材32を導線34を介して接続することにより形成することもでき、図4(B)に示すように、両導電性部材32を直接接触させ、導線34を省略することもできる。又、この導電性部材32は、図示するようにプラスチックパイプ24、26の管壁の一部をなすように形成することもできるが、銅管のような導電性パイプで作製して流出路24、26の一部を形成するようにプラスチックパイプに接続しても良い。
【0034】
勿論、流出路24、26全体を例えば銅管のような導電性パイプにて作製した場合には、図4(C)に示すように、両流出路24、26を単に導線34で接続すれば良い。
【0035】
これら各導通手段30は、必要に応じて、二つ以上組合せて使用することも可能である。
【0036】
このように、導通手段30にてアルカリイオン水と酸性イオン水を、通常電気化学センサ8(8A、8B)の上流側にて、電気的に短絡することにより、上述した、水の電気抵抗による電解電極間或は電解電極と大地間の電位勾配を解消し、安定した測定が可能となった。又、この測定結果をディスプレー装置にて表示した場合、表示値が安定し、読み取りが極めて容易であった。
【0037】
又、このような電気化学センサ8(8A、8B)からの信号は、図2に示すように、生成されたアルカリイオン水及び酸性イオン水の水質を一定とするべく、制御手段100を介して、例えば、電解電圧或いは電解電流を制御するのに利用することができる。又、所望に応じて、このセンサ信号は、電解槽への流入水の流量或は電解槽での滞留時間、更には電解槽に流入する水の水質などを制御するのに使用される。これら制御ファクタは、必要に応じて、単独で、或いは組合せて二つ以上の制御ファクタが同時に制御される。
【0038】
図5に、本発明の電解水生成装置の他の実施例を示す。この実施例では、アルカリイオン水と酸性イオン水の流出路、即ち、吐出口24、26は、流路切換弁40の入口ポートに接続される。この流路切換弁40の一方の出口ポートは電気化学センサ8Aが設置された流出路24’に接続され、他方の出口ポートは排水のための流出路26’に接続されている。
【0039】
流路切換弁40は、その一制御態様により、アルカリイオン水流出路24を流出路24’に、酸性イオン水流出路26を流出路26’に接続し、又他の制御態様により、アルカリイオン水流出路24を流出路26’に、酸性イオン水流出路26を流出路24’に接続する。このような流路切換弁40の具体的構成については、後で詳しく説明する。
【0040】
斯る構成にて、本実施例によれば、電気化学センサ8は、流路切換弁40を操作することにより、流出路24’へと送給されたアルカリイオン水或いは酸性イオン水の水質を選択的に測定することができる。
【0041】
勿論、この実施例においても、流出路24’、26’を流れる電解水、即ち、アルカリイオン水と酸性イオン水は、導通手段30にて電気的に短絡され、先の実施例と同様の作用効果を達成することができる。
【0042】
もし、流路切換弁40全体が導電性材料で作製されるか、或いは、内部を流動するアルカリイオン水と酸性イオン水とに接触している弁体、弁軸などの構成部材が、導電性材料で作製されている場合には、これら弁体などが導通手段30として機能することができ、新たに導通手段を設ける必要はない。
【0043】
次に、図6〜図7を参照して、図5に示す電解水生成装置1と大略同様の構成とされる電解水生成装置の更に他の実施例についてより具体的に説明する。
【0044】
図6を参照すると、この実施例の電解水生成装置1は、定流量弁5、切換え弁9aを備えた逆洗ユニット9、浄水カートリッジ3、電解質供給装置としてのカルシウム添加筒6、電解槽2、流路切換弁40、化学センサとしてのpHセンサ8Aを基本構成として備え、これら各構成部材はハウジング200の内部に収容されている。
【0045】
蛇口300から供給される水道水は、定流量弁5にて一定流量に制御した後、逆洗ユニット9の切換え弁9aを操作することによりに浄水カートリッジ3へと導入される。浄水カートリッジ3は、活性炭からなるろ材3aと中空糸膜からなるろ材3bとを備えたもので、その下端に設けられた2つの開口部が逆洗ユニット9に連通している。
【0046】
浄水カートリッジ3を通過した水は、流量センサ101及びカルシウム添加筒6を通過した後、電解槽2の分岐流入路20、22により電解槽2内へと送給される。本実施例で、カルシウム添加筒6は、分岐流入路20、22の上流に設置されているが、各流入路20、22にそれぞれ設けることも可能である。
【0047】
電解槽2は、基本的構成は、図1或いは図5に関連して説明したと同様であり、2種の電極21A、21Bと、この両者を仕切る電解隔膜10とを備えており、底部側に、上述の流入路20、22が接続され、又、電解槽の上部側には、電解水が吐出する流出路(吐出口)24、26が配置されている。本実施例で、流入路20と吐出口24とは電極21Aを備えた電解領域に接続されており、流入路22と吐出口26とは電極21Bを備えた電解領域に接続されている。
【0048】
又、本実施例によれば、この吐出口24、26は、流路切換弁40により流出路24’、26’に任意に切換接続される。
【0049】
本実施例において、流路切換弁40は、吐出口24と流出路26’とを連通させるとき、吐出口26と流出路24’とを連通させ、又、吐出口24と流出路24’とを連通させるとき、吐出口26と流出路26’とを連通させる。
【0050】
pHセンサ8Aは、電解槽2の下流側に位置し、流出路24’の途中に設置されて、この流出路24’を流れる電解水のpHを測定する。
【0051】
本実施例では、流出路24’、26’は塩化ビニル管にて形成されており、従って、この流出路24’、26’の一部を銅製のパイプ部32、32にて作製し、そして銅製のパイプ部32、32を被覆銅線34で繋ぎ、電気的に短絡させる。
【0052】
ここで、上記流路切換弁40の具体例を図9〜図15を参照して説明する。
【0053】
図9〜図13に、流路切換弁40の第1の実施例を示す。この実施例にて、流路切換弁40は、バルブ本体41を備え、このバルブ本体41の大略中央部に穿設された中央穴42内には、軸線方向に摺動自在にバルブシリンダ43が配置されている。バルブシリンダ43は円筒形状とされ、一端には、即ち、図9で左側端にはカム軸44が嵌装され、他端は中央穴42へと開放している。
【0054】
更に説明すると、バルブシリンダ43の図9にて右側端は、図11(A)に示すように、直径方向に対向してスリット状の切欠き部43Dが形成されている。この切欠き部43Dは、図11(B)に記載されるように、バルブ本体41の前記中央穴42の右側端部に配置されたリブ状の回転防止部41Aに嵌合している。従って、詳しくは後述するが、カム軸44が回転した際に、バルブシリンダ43が回転することはない。
【0055】
カム軸44は、図12に図示するように、バルブシリンダ43に内挿されているその外周面に2条の螺旋溝カム部44Aが形成されており、この各螺旋溝カム部44Aには、バルブシリンダ43の左端近傍の開口部43Aに配設されたボール43Bが係合している。ボール43Bは、バルブシリンダ43の外周に取付けられたボールカラー45にて外方への抜け出しが防止されている。尚、このボールカラー45は、バルブシリンダ43の外側に形成された突条43Cとカラー止め輪45Aにてバルブシリンダ43の外周に固定される。従って、カム軸44が回転されると、バルブシリンダ43は上述したように、カム軸44と一緒に回転することはなく、ボール43Bが螺旋溝カム部44Aを移動して、バルブシリンダ43を左右に移動させる。
【0056】
更に、バルブシリンダ43の右側端近傍外周部と大略中央部外周部には、バルブシリンダ43の外径より大径とされたシール部材46、47が配置され、それによってバルブシリンダ43が中央穴42の内壁と液密に嵌合している。従って、ボールカラー45とシール部材46との間、及びシール部材46とシール部材47との間には、中央穴42とバルブシリンダ43とにて画成される環状空間48、49が形成される。
【0057】
バルブ本体41には、更に、バルブシリンダ43が一番左側に配置された図9の状態にて、前記環状空間48、49にそれぞれ連通するように、流入口50、51が形成される。この流入口50、51は、ぞれぞれ、例えば電解槽2の酸性イオン水吐出口26及び電解槽2のアルカリイオン水吐出口24に連通している。又、バルブ本体41には、酸性イオン水流入口50とアルカリイオン水流入口51との間に、中央穴42より大径とされる環状の空間52が形成されている。図9の状態にて、この環状空間52は、シール部材46によって環状空間48との連通が遮断され、そして環状空間49と連通状態とされる。更に、バルブ本体41には、図9にてバルブシリンダ43の開放端部が位置する右側端部に隣接して、中央穴42より大径とされる環状の空間53が形成されている。前記環状空間52、53にはそれぞれ流出口54、55が形成され、この流出口54、55は、上記流出路24’、26’(図6)にそれぞれ連通している。
【0058】
従って、今、アルカリイオン水が流入口51からバルブ本体41へと導入されると、アルカリイオン水は、点線矢印で示されるように、流入口51から環状空間49、52を通り、流出口54から吐出される。一方、酸性イオン水は、実線矢印で示されるように、流入口50から環状空間48に入り、次いでバルブシリンダ43の壁に形成された穴56を通って、バルブシリンダ43の内部へと進入する。このとき、酸性イオン水は、シール部材46により環状空間48と環状空間52との連通が遮断されているので、環状空間52へと流入することはない。バルブシリンダ43内部へと流入した酸性イオン水は、バルブシリンダ43の右端の開放部に形成した穴57から環状空間53内へと流出し、環状空間53を通り流出口55から吐出される。環状空間53に流出した酸性イオン水は、シール部材47の作用により環状空間53と環状空間49とが遮断されており、環状空間49に流入することはない。
【0059】
ここで、カム軸44が、このカム軸44に接続されたカム軸駆動手段60により駆動されると、上述したように、バルブシリンダ43が右側へと移動され、図10に示す状態となる。
【0060】
図9及び図13を参照すると、カム軸駆動手段60は、駆動モータMを備えており、この駆動モータMの回転出力は、減速機構M1及びこの減速機構M1の出力軸61が固定された歯車62、更には、アイドラ歯車63、そしてカム軸44が取付けられた歯車64を介してカム軸44に伝達される。
【0061】
又、歯車64にはマグネットMGが埋設されており、一方、このマグネットの回転軌跡上に位置するように、二つのリードスイッチLが配設されている。この二つのリードスイッチLは、バルブ本体41の左側側面に固着されたリードスイッチ基板LK(図13)に取付けられている。
【0062】
上記構成にて、駆動モータMが付勢されると、この回転は、減速機構M1及び歯車伝達機構62、63、64を介してカム軸44に伝達され、カム軸44をいずれかの方向に回転させる。カム軸44の回転量、即ち回転角度は、歯車64に設けたマグネットMGと二つのリードスイッチLにより制御される。カム軸44の正逆回転によりバルブシリンダ43が軸線方向に沿って左右に移動することは上述した通りである。
【0063】
駆動モータMが付勢され、流路切換弁40が図10の状態とされると、アルカリイオン水は、点線矢印で示されるように、流入口51から環状空間49へと流入されるが、環状空間49と環状空間52とはシール部材46により遮断されているので、環状空間52に流入することはできない。一方、環状空間49に流入したアルカリイオン水は、シール部材47による閉鎖が解除された環状空間53へと流入し、流出口55から吐出される。又、酸性イオン水は、実線矢印で示されるように、流入口50から環状空間48に入り、シール部材46による閉鎖が解除された環状空間52へと流入し、流出口54から吐出される。このとき、バルブシリンダ43の壁に形成された穴56を通ってバルブシリンダ43の内部へと進入した酸性イオン水は、バルブシリンダ43の開放端部の空間へも進入するが、この空間がシール部材47により、環状空間53との連通が閉鎖されているので、酸性イオン水が環状空間53へと流入することはない。
【0064】
このように、所定の流入口50、51から送給されるアルカリイオン水及び酸性イオン水は、バルブシリンダ43を駆動モータMにて駆動することにより、流出すべき流路が切換えられる。又、本実施例の流路切換弁40にて、バルブシリンダ43などを導電性部材にて作製すれば、このバルブシリンダ43が上記導電手段30としての機能を果たすことができる。
【0065】
図14及び図15には、流路切換弁40の第2の実施例を示す。この実施例にて、流路切換弁40はバルブ本体81を備え、このバルブ本体81には、その大略中央部に、中央穴82と、その両側に位置してより大径とされる環状空間84、85とが形成されている。この中央孔82と環状空間84、85とを貫通してバルブ手段83が配置される。
【0066】
バルブ手段83は、中央孔82より小径とされるカラー86と、このカラー86の両端に配置され、前記環状空間84、85の内周面と液密状態にて摺動自在に嵌合した、ディスク状のバルブ部材91、92とを有する。バルブ部材91、92は、それぞれ、後で説明する目的のために、ディスク状の磁性部材91a、92aと、その外側両面及び外周面に設けられたシール91b、92bとにて構成されている。このバルブ部材91、92は、前記カラー86の中心穴を貫通して配置された螺子軸87と、この螺子軸に螺合されたナット88によってカラー86の両端部に固着される。
【0067】
バルブ本体81には、例えば、一端が電解槽2の吐出口26に連通し、他端が中央穴82に連通している酸性イオン水の流入口93と、一端が電解槽2の吐出口24に連通し、他端は分岐して環状空間84、85に連通しているアルカリイオン水の流入口94が形成される。又、前記環状空間84、85にはそれぞれ吐出口95、96が形成されており、この吐出口95、96はそれぞれ流出路26’、24’に接続されている。
【0068】
図14は、バルブ手段83が右側へと移動している状態を示しているが、この状態で、バルブ手段83のバルブ部材91は、環状空間84、85の右側壁面に当接している。
【0069】
従って、今、アルカリイオン水が流入口94からバルブ本体41へと導入されると、点線矢印で示すように、アルカリイオン水は、流入分岐口94a、94bへと流動する。分岐口94aに流入したアルカリイオン水は、環状空間84に流入した後、吐出口95を介して流出路26’へと流出する。一方、分岐口94bに流入したアルカリイオン水は、バルブ部材91により環状空間85への入口が閉鎖されているために環状空間85に流入することはない。
【0070】
流入口93に導入された酸性イオン水は、実線矢印で示すように、中央穴82を介して環状空間85へと流入し、そして吐出口96を介して流出路24’へと流出する。中央穴82と環状空間84との間はバルブ部材92により閉鎖されているために、環状空間84に酸性イオン水が流入することはない。
【0071】
ここで、バルブ手段83が切換えられ、左側へと移動すると、図15の状態となる。流入口94からのアルカリイオン水は、流入分岐口94a、94bへと流動するが、今度は、分岐口94aに流入したアルカリイオン水は、バルブ部材92により環状空間84への入口が閉鎖されているために環状空間84には流入しない。一方、分岐口94bに流入したアルカリイオン水は、環状空間85に流入した後、吐出口96を介して流出路24’へと流出する。
【0072】
流入口93に導入された酸性イオン水は、今度は、中央穴82を介して環状空間84へと流入し、そして、吐出口95を介して流出路26’へと流出する。中央穴82と環状空間85との間はバルブ部材91により閉鎖されているために、環状空間85に酸性イオン水が流入することはない。
【0073】
バルブ手段83の切換え運動は、バルブ手段83の両側に配置された電磁コイル97、98への通電を制御することにより行なわれる。即ち、通電された側のバルブ手段83のディスク状磁性部材91a或いは92aが、付勢された電磁コイルに吸引され、その方へとバルブ手段83を運動させる。
【0074】
又、本実施例の流路切換弁40においても、螺子軸87、ナット88、カラー86などを導電性部材にて形成すれば、これら部材が上記導電手段30としての機能を果たすことができる。
【0075】
次に、再度図6を参照しながら、図6に示す上記構成の電解水生成装置1の作動について説明する。
【0076】
蛇口300からの水道水は、定流量弁5と、逆洗ユニット9の切換え弁9aとをへて、浄水カートリッジ3に入り、浄化される。この浄水カートリッジ3からの浄水は、逆洗ユニット9に再度流入した後、流量センサ101及びカルシウム添加筒6をへて電解槽2に送給され、電解される。
【0077】
尚、電解槽2への通電は、流量センサ101から得られる流量の情報が制御装置100に入力され、そして、制御装置100にて電源102を付勢することによって開始される。
【0078】
アルカリイオン水を生成する場合には、電解槽2の電極21Aが陽極に、電極21Bが陰極となるように電解電圧が印加される。従って、電解槽の吐出口24に酸性イオン水が、吐出口26にアルカリイオン水が得られ、流路切換弁40の作用により、アルカリイオン水は流出路24’に、酸性イオン水は流出路26’に産出される。この場合にあっても、流路切換弁40を切換ることによって、酸性イオン水を流出路24’に流出させることも可能である。
【0079】
勿論、弱酸性イオン水を得る場合には、電解槽2の電極21Aが陰極に、電極21Bが陽極となるように電解電圧を印加し、従って、電解槽の吐出口26に酸性イオン水が、吐出口24にアルカリイオン水を得、そしてアルカリイオン水は流出路26’に、酸性イオン水は流出路24’に流出させることができる。
【0080】
このようにして得られたアルカリイオン水或いは酸性イオン水のpH値は、流出路24’に設置されているpHセンサにて測定される。
【0081】
上記流路切換弁40、pHセンサ8A、更には、逆洗ユニット9の切換え弁9aなども、制御装置100にて制御される。
【0082】
図7に本発明の電解水生成装置1の他の実施例を示す。この実施例では、塩化ビニル管にて形成された流出路24’、26’の一部に、導電性材料で一体化された2連の穴を有するパイプ部32を配置し、このパイプ部32にて電気的に短絡させた構造とする点にて図6に示す実施例と異なり、その他は図6の装置と同様の構成とされる。
【0083】
図8は、本発明の更に他の実施例を示すものであり、ただ電解槽2のみを示す。この実施例では、電解槽2の吐出口24、26を導電性の銅パイプにて作製し、この銅パイプ部24、26を被覆銅線34で繋ぎ、電気的に短絡させた構成とされる。この電解槽2を図6或いは図7の電解水生成装置1の電解槽の代わりに設けることにより、先の実施例の流出路24’、26’を導電性材料で短絡させたことと同じ効果が得られる。
【0084】
次に、本発明の作用効果を実施例について更に詳しく説明する。
【0085】
実施例1
図1に示す電解水生成装置1にて、アルカリイオン水流出路24に電気化学センサ8AとしてpHセンサ(商品名:GST−5311C東亜電波工業(株)製)を取り付けた。
【0086】
導通手段30として、図3(A)に示すような構成を採用した。即ち、内径6mmのプラスチックパイプにて作製されたアルカリイオン水流出路24及び酸性イオン水流出路26に、内径4mm、厚さ1.1mm、長さ30mmのステンレス鋼製のパイプ32をそれぞれ挿入し、両ステンレスパイプ32を銅線34で接続した。両流出路における電解水の流速は88cm/秒であった。
【0087】
斯る構成にて、電解電流を変えてアルカリイオン水のpHを測定した。その結果を図16に示す。
【0088】
図16から、電解電流によりアルカリイオン水のpH値はpH8.7からpH10.4付近まで変わるが、pH値上昇に伴うセンサ信号の変動はみられない。又、測定結果をディジタル表示したが、表示値が安定し、読み取りが極めて容易であった。
【0089】
比較例1
導通手段30を取外した以外は、実施例1と同じ電解水生成装置にて、同じ条件にて、電解電流を変えてアルカリイオン水を生成し、そのpHを測定した。
【0090】
電解電流によりアルカリイオン水のpH値はpH8.7からpH10.4付近まで変わるが、pH値が高くなるに伴いセンサ信号の変動が大きくなった。その様子を記録したものが図17である。特に、pH10.4付近では、大略0.4pHの変動があった。又、測定結果をディジタル表示したが、表示値が不安定で、読み取りが不可能であった。
【0091】
表1は、実施例1と比較例1の両方法の信号変動を比較するためにまとめたものであり、この表1からも本発明の有効性が容易に確認できる。
【0092】
【表1】
Figure 0003569545
【0093】
実施例2
アルカリイオン水流出路24及び酸性イオン水流出路26を内径6mmのステンレス製パイプを使用した以外は実施例1と同じ構成の電解水生成装置を使用して、同じ条件にて、電解電流を変えてアルカリイオン水を生成し、そのpHを測定した。その結果は、図16に示すと同様であった。
【0094】
比較例2
導通手段30を取外した以外は、実施例2と同じ電解水生成装置にて、同じ条件にて、電解電流を変えてアルカリイオン水を生成し、そのpHを測定した。その結果は、図17に示すと同様であった。
【0095】
実施例3
実施例1と同じ電解水生成装置1を使用し、この実施例3では、酸性イオン水流出路26に電気化学センサ8BとしてpHセンサ(商品名:GST−5311C東亜電波工業(株)製)を取り付けた。導通手段30も、実施例1と同じに構成し、同じ条件にて酸性イオン水を生成した。
【0096】
電解電流により酸性イオン水のpH値はpH7.2からpH3.9付近まで変わるが、センサ信号の変動は、高々0.1pHである。しかも、変動の時定数は、後述の比較例3に示すように、導通部材30を設けない場合に比べて大きい。その様子を記録したものが図18である。
【0097】
又、測定結果をディジタル表示したが、表示値が安定し、読み取りが極めて容易であった。
【0098】
比較例3
導通手段30を取外した以外は、実施例3と同じ電解水生成装置1にて、同じ条件にて、電解電流を変えて酸性イオン水を生成し、そのpHを測定した。
【0099】
電解電流により酸性イオン水のpH値はpH7.2からpH3.9付近まで変わるが、pH値が低くなるに伴いセンサ信号の変動が大きくなる。その様子を記録したものが図19である。特に、pH3.9付近では大略0.6pHの変動があった。又、測定結果をディジタル表示したが、表示値が不安定で、読み取りが不可能であった。
【0100】
表2は、実施例3と比較例3の両方法の信号変動を比較するためにまとめたものであり、この表2からも本発明の有効性が容易に確認できる。
【0101】
【表2】
Figure 0003569545
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電解水生成装置は、アルカリイオン水流出路及び/又は酸性イオン水流出路に電気化学センサを設置し、そしてアルカリイオン水及び酸性イオン水を導通手段にて電気的に短絡することによって電気化学センサにて水質の測定をなすように構成されるので、常に安定した測定値を得ることができ、従って、ディスプレー装置にて安定した表示を得ることができ、又、この電気化学センサからの信号を利用して電解電流などを制御することができ、それによって、所定の水質のアルカリイオン水及び酸性イオン水を安定して採取することができる。又、本発明の電解水の水質測定方法によれば、上述したように、常に安定した測定値を得ることができ、従って、ディスプレー装置にて安定した表示を得ることができ極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解水生成装置の一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明の電解水生成装置の制御態様を説明する概略図である。
【図3】導通手段の実施例を示す図である。
【図4】導通手段の他の実施例を示す図である。
【図5】本発明に係る電解水生成装置の他の実施例の概略構成図である。
【図6】本発明に係る電解水生成装置の他の実施例の概略構成図である。
【図7】本発明に係る電解水生成装置の他の実施例の概略構成図である。
【図8】本発明の電解水生成装置に使用し得る電解槽の斜視図である。
【図9】本発明の電解水生成装置に使用し得る流路切換弁の一実施例の断面図である。
【図10】図9の流路切換弁の他の作動態様を示す断面図である。
【図11】図9の流路切換弁のバルブシリンダの端部の拡大斜視図(図11(A))及びこの端部が嵌合する中央穴の部分を示す図9の線XI−XIにとった拡大断面斜視図である。
【図12】図9の流路切換弁におけるカム軸のバルブシリンダに嵌合する部分を示す拡大斜視図である。
【図13】図9の流路切換弁におけるカム軸駆動手段の側面図である。
【図14】本発明の電解水生成装置に使用し得る流路切換弁の他の実施例の断面図である。
【図15】図14の流路切換弁の他の作動態様を示す断面図である。
【図16】本発明に従った電解水生成装置にて、電解電流を変えてアルカリイオン水のpHを測定した記録結果を示すグラフである。
【図17】導通手段を有さない電解水生成装置にて、電解電流を変えてアルカリイオン水のpHを測定した記録結果を示すグラフである。
【図18】本発明に従った電解水生成装置にて、電解電流を変えて酸性イオン水のpHを測定した記録結果を示すグラフである。
【図19】導通手段を有さない電解水生成装置にて、電解電流を変えて酸性イオン水のpHを測定した記録結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電解水生成装置
2 電解槽
4 浄水装置
6 電解質供給装置
8(8A、8B) 電気化学センサ
24 アルカリイオン水流出路(吐出口)
26 酸性イオン水流出路(吐出口)
30 導通手段
40 流路切換弁

Claims (20)

  1. 供給される水を電気分解し、連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水を各別に生成する電解槽と、この電解槽の下流側に設置され、生成された電解水の水質を測定するための電気化学センサとを備えた電解水生成装置において、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水を導通手段にて電気的に短絡することを特徴とする電解水生成装置。
  2. 前記導通手段は、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水のための各流出路内間を電気的に短絡する手段にて形成される請求項1の電解水生成装置。
  3. 前記導通手段は、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水のための各流出路内に配置された導電部材と、この両導電部材間を電気的に短絡する手段とにて形成される請求項1の電解水生成装置。
  4. 前記導通手段は、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水のための各流出路の間に形成された塩橋とされる請求項1の電解水生成装置。
  5. 前記導通手段は、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水のための各流出路の全部或いは一部を導電性部材にて作製し、これら両導電性部材を直接に接触させるか、或いは、導線を介して接続することにより形成される請求項1の電解水生成装置。
  6. 前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水のための各流出路は、流路切換弁に接続され、その下流側に前記電気化学センサが設置され、電気化学センサは、前記流路切換弁を切換えることにより供給されるアルカリイオン水或いは酸性イオン水の水質を測定する請求項1の電解水生成装置。
  7. 前記導通手段は、前記流路切換弁内の配管経路の全部或いは一部を導電性部材にて作製することにより形成される請求項6の電解水生成装置。
  8. 前記電気化学センサからの信号にて、電解電圧、電解電流、供給される水の流量、及び供給される水の水質の少なくとも一つを調整することを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の電解水生成装置。
  9. 前記電気化学センサは、電位差検出方式及び電流検出方式のセンサである請求項1〜8のいずれかの項に記載の電解水生成装置。
  10. 電位差検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電位差を検出する請求項9の電解水生成装置。
  11. 電位差検出方式の電気化学センサは、pH、ORP或は各種イオンの濃度を測定する請求項10の電解水生成装置。
  12. 電流検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電流変化を検出する請求項9の電解水生成装置。
  13. 電流検出方式の電気化学センサは、酸化性物質或は還元性物質の濃度を測定する請求項12の電解水生成装置。
  14. 前記電気化学センサにて測定した出力を表示する表示手段を有する請求項1の電解水生成装置。
  15. 供給される水を電解槽にて電気分解し、連続してアルカリイオン水及び酸性イオン水を各別に生成し、この生成された電解水の水質を電気化学センサにて測定する方法において、前記電解槽から吐出されるアルカリイオン水及び酸性イオン水を電気的に短絡することを特徴とする電解水の水質測定方法。
  16. 前記電気化学センサは、電位差検出方式及び電流検出方式のセンサである請求項15の電解水の水質測定方法。
  17. 電位差検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電位差を検出する請求項16の電解水の水質測定方法。
  18. 電位差検出方式の電気化学センサは、pH、ORP或は各種イオンの濃度を測定する請求項17の電解水の水質測定方法。
  19. 電流検出方式の電気化学センサは、電極が検知電極と比較電極とで構成され、検知電極の水質変化による電流変化を検出する請求項16の電解水の水質測定方法。
  20. 電流検出方式の電気化学センサは、酸化性物質或は還元性物質の濃度を測定する請求項19の電解水の水質測定方法。
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