JPH07168422A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07168422A
JPH07168422A JP31534693A JP31534693A JPH07168422A JP H07168422 A JPH07168422 A JP H07168422A JP 31534693 A JP31534693 A JP 31534693A JP 31534693 A JP31534693 A JP 31534693A JP H07168422 A JPH07168422 A JP H07168422A
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charging roller
charging
brush
roller
brush member
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JP31534693A
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English (en)
Inventor
Naoshi Hayakawa
川 直 志 早
Koichi Yamazaki
崎 幸 一 山
Norio Kikuchi
地 宣 男 菊
Kentaro Matsumoto
本 健 太 郎 松
Sadao Takahashi
橋 貞 夫 高
Yoshiaki Miyashita
下 義 明 宮
Takeshi Tabuchi
渕 健 田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電ローラ表面を傷つけることなく、かつ清
掃部材の当接圧の調整も必要とせずに、帯電ローラ表面
のすじ汚れによる帯電むらの発生を防止する。 【構成】 ブラシ部材13を、帯電ローラに対向する位
置に設置するとともに、ブラシ部材の繊維状物の中間部
分が前記帯電ローラの表面と接触する状態に、ブラシ部
材と帯電ローラとの間隔を定める。繊維状物を電気絶縁
性材料で構成する。繊維状物の毛足長さを、その基部か
ら帯電ローラ表面までの間隔の2.5倍以上にする。ブ
ラシ部材の外側をケーシングによって三方から囲む。ブ
ラシ部材を揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接触帯電部材を有する
画像形成装置に関し、特に、形成画像のすじ状汚れの防
止対策に関する。
【0002】
【従来の技術】カールソンプロセスに代表される電子写
真方式の一般的な画像形成装置では、感光体を一様に帯
電するために、非接触帯電方式であるコロナ放電方式が
用いられている。ところが、コロナ放電方式ではコロナ
ワイヤと呼ばれる30〜100μmのタングステンワイ
ヤに高電圧を印加して放電を行うため、空気がイオン化
され大量のオゾンや酸化窒素が形成されてしまう。この
オゾン等は人体に有害であるばかりか、感光体や機械に
もダメージを与えてしまう。またオゾンはマイナス放電
を行った場合に特に顕著に発生し、近年感光体がマイナ
ス帯電用の有機感光体になってきたこと、画像形成装置
から排出される発生ガスに対する環境基準が厳しくなっ
てきたことと併せて深刻な問題となっている。
【0003】そこで、感光体に帯電部材を接触させて帯
電を行う接触帯電方式が提案されている。この方式は、
帯電部材に印加するための電圧が少なくてすみ、かつオ
ゾンの発生量が非常に少ないという利点があるため、す
でにローラ状の接触帯電部材として商品化が始まってい
る。
【0004】しかしながらこの接触帯電方式では帯電の
均一性という点においては、コロナワイヤに道をゆずら
ざるを得ないのが現状である。この帯電の均一性を改善
するために、例えば特開昭63−149668号公報で
は、帯電部材に直流電圧印加時の帯電開始電圧の2倍以
上のピーク間電圧を持つ交流電圧を重畳させて帯電の均
一性が改善することを提案している。しかしながらこの
方法では、電圧印加電源が大型化してしまうとか、交流
印加による高周波音が発生するとか、電圧が有効に使え
ないためにオゾンの発生が増加してしまうといった問題
がある。又、交流電源を用いるため、帯電部材の制約を
受けにくくなったものの、振動電界によりトナーがかえ
って帯電部材に融着しやすくなるという問題が発生す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、交流電圧を使
わずに直流電圧のみで均一な帯電を実現することが検討
されているが、自ずと帯電部材の材料の制約をうけてし
まう。また材料として均一性の良い材料が見つかったと
しても、帯電部材は常に感光体と接触するので、トナー
が帯電部材に付着するのは避けられない。
【0006】一般に電子写真方式では、転写後の感光体
上の残留トナーを除去する為にクリーニング装置が設置
してある。また、コストと性能の両面が考慮された結
果、現状ではブレードクリーニング方式が主流をなして
いるのは公知のことである。このブレードクリーニング
方式では、ゴムブレードを感光体に一定圧で当接させて
いるため、感光体とブレードとの摩擦によって、ブレー
ド先端(エッヂ)は動作中は常時微小な機械振動を繰り
返す。この微小振動が、ブレード入側に到達する感光体
上の残留トナー量の変動,装置本体の他部材の機械振動
との共振,温湿度の変化等の影響で増幅されると、この
ブレードの振動に伴なって、瞬間的にクリーニング不良
状態が生じ、残留トナーをブレードの下流に漏らすこと
がある。また、クリーニング不良が生じる位置は、ブレ
ード長手方向の特定の部分(複数の場合も有り)だけに
集中し易い。そのため、ブレードの下流に漏れたトナ−
は、すじ状の塊となって、帯電ローラに到達する。この
ようにすじ状の塊を形成するトナ−は、帯電ローラに部
分的な抵抗変化を生じさせるため、それによって感光体
に帯電むらが生じ、その結果、特にハーフトーン画像に
対しては、すじ状の白抜けが発生し易い。
【0007】そこで、例えば特開平03−101768
号公報では、帯電ローラの表面を清掃するために、発泡
ポリウレタンや発泡ポリエチレンでなるスポンジ材を帯
電ローラに当接させてローラ表面を清掃することを提案
している。
【0008】しかしながら、帯電ローラ表面は一般的に
樹脂,ゴム等で形成されているので、この表面に付着し
たトナーを除去するのは非常に難しい。即ち、スポンジ
材を帯電ローラに強く当てればトナーはとれるがローラ
表面を傷つけ易く、またローラ表面を傷付けないよう
に、スポンジ材を軽く当てると、帯電ローラ表面にトナ
ーがすじ状に残ってしまう。従って、スポンジ材と帯電
ローラ表面との当接圧の調整も非常に難しい。
【0009】従って本発明は、帯電ローラ表面を傷つけ
ることなく、かつ清掃部材の当接圧の調整も必要とせず
に、帯電ローラ表面のすじ汚れによる帯電むらの発生を
防止することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、画像を形成する感光体の表面と
接触した状態でそれを帯電させる帯電ローラ(11)を
備える画像形成装置において:多数の繊維状物(13
a)で構成されるブラシ部材(13)を、前記帯電ロー
ラに対向する位置に設置するとともに、前記繊維状物の
中間部分が前記帯電ローラの表面と接触する状態に、前
記ブラシ部材と前記帯電ローラとの間隔を定める支持部
材(20)、を設ける。
【0011】また請求項2の発明では、前記ブラシ部材
の繊維状物を、電気絶縁性材料で構成する。
【0012】また請求項3の発明では、前記ブラシ部材
の繊維状物の毛足長さを、該繊維状物の基部から前記帯
電ローラ表面までの間隔の2.5倍以上に定める。
【0013】また請求項4の発明では、前記ブラシ部材
の外側に、それを三方から囲む形で配置したケーシング
(13d)を設け、該ケーシングの側壁によってブラシ
部材の繊維状物を前記帯電ローラの表面に押圧するよう
に構成する。
【0014】また請求項5の発明では、前記ケーシング
及びブラシ部材を前記帯電ローラに対してその軸方向に
揺動する、揺動手段(6a,13e,13f)を設け
る。
【0015】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0016】
【作用】本発明においては、ブラシ部材(13)を構成
する繊維状物の中間部分が帯電ローラの表面と接触する
ように、ブラシ部材が帯電ローラに対向して配置され
る。即ち、ブラシ部材の繊維状物は、例えば図2に示す
ように、帯電ローラを包み込むように腹当たり状態で帯
電ローラに当接する。
【0017】帯電ローラの上流で感光体上の残留トナ−
を回収するクリーニングブレードの振動が突発的に変化
すると、トナ−の塊がすじ状になって帯電ローラに到達
する。しかし本発明では、ブラシ部材の繊維状物が重な
って帯電ローラを腹当たり状態で押圧しているので、こ
の繊維状物によって、トナ−の塊は帯電ローラ上でその
芯金の軸方向にならされる(分散される)現象が生じ
る。このため、帯電ローラ上に付着したトナ−は、塊が
分解されて密度が小さくなり、はっきりとした非付着部
と付着部の境界はなくなる。このような状態で画像形成
を実施しても、画像上にすじ状の白抜けは発生しないこ
とが確認されている。
【0018】クリーニングブレードの突発的な振動変化
によるすじ状のトナ−漏れは、その発生状態からも判る
ように、同一箇所から継続的に漏れるわけではないの
で、すじ状トナーの付着は一時的であり、その量はごく
僅かであることが判っている。また帯電ローラは、トナ
ーの付着部と非付着部との境界がはっきりしている時に
は、付着量が少なくてもすじ部に対応して帯電不良を発
生させるが、均一にトナーで汚れている場合には、付着
量が相当多くなってはじめて帯電効率が低下し始めるこ
とが確認されている。従って本発明によれば、画像不良
の発生を防止しうる。また本発明では、ブラシ部材を腹
当たり状に帯電ローラに当てているので、当接圧を強め
に設定してもローラ表面を傷つけることがなく、かつ圧
設定を余裕度のあるものにできる。従って特別な調整は
不要である。
【0019】本発明の他の目的及び特徴については、以
下に示す実施例の説明により明らかになろう。
【0020】
【実施例】実施例の画像形成装置の主要部構成の概略を
図1に示す。図1を参照してこの装置を説明する。ドラ
ム状の感光体6の周囲には、接触帯電装置1,現像装置
2,転写分離装置3,感光体クリーニング装置4,及び
感光体除電装置5が設置されている。接触帯電装置1
は、感光体6の表面と常時接触する帯電ロ−ラ11を備
えている。
【0021】接触帯電装置1に電圧が印加されると、感
光体6と帯電ロ−ラ11との微少ギャップ間で放電が生
じる。この放電によって、感光体6の表面は一様の電位
に帯電する。帯電電位は、接触帯電装置への印加電圧及
び感光層の膜厚に応じて定まる。帯電された感光体上
に、接触帯電装置1の下流に位置する露光装置(図示せ
ず)により潜像が書きこまれる。この潜像は、更に下流
に位置する現像装置2によって顕像化される。この感光
体上の顕像は、転写分離装置3によって転写紙上に転写
され、その後転写紙は感光体から分離される。感光体6
上に残ったトナーはクリーニング装置4によって除去さ
れる。クリーニングの後、除電装置5により感光体6の
表面は略0Vに除電される。これらのサイクルを繰り返
すことにより画像形成が行われる。
【0022】図1の接触帯電装置1の構成を図2に示
す。図2を参照して説明する。帯電ローラ11は、金属
製の芯金11bの回りに中抵抗の導電性ゴム部材11a
を接着してロ−ラ状に形成してある。帯電ローラ11に
は、芯金11bを介して電源12から直流電圧が印加さ
れる。芯金11bの両端は軸受14によって回動自在に
支持されており、また軸受14は加圧スプリング1によ
り下方に押圧されている。従って、軸受14で支持され
た帯電ローラ11の表面は、感光体6の表面に押圧され
る。この押圧によって感光体6と帯電ローラ11との間
に摩擦力が生じるので、画像形成時に感光体6を回転駆
動すると、それに伴なって帯電ローラ11が連れ廻りす
る。
【0023】帯電ローラ11の上方には、支持部材13
cが、帯電ローラの表面と一定の間隔をもって配置され
ている。この間隔はスペ−サ20により定まる。支持部
材13cの凹部には、ブラシ部材13の基布13bが接
着されている。基布13bにはブラシ繊維13aが植毛
されている。ブラシ繊維13aの毛足の長さは、帯電ロ
ーラ11の表面とブラシ基布13bとの間隔(以下、
「ギャップ」と称す)よりも十分に長くなっており、図
2に示すように、ブラシ繊維13aは帯電ローラ11に
腹当たり状態で接触するように構成されている。ブラシ
部材13の帯電ローラ11への押圧力は、ギャップの大
きさとそこに挟まれているブラシ繊維13aの密度によ
るが、連れ廻りに支障がない程度まで、ギャップを小さ
くして押圧力を強くしてある。
【0024】帯電ローラ11の上流で感光体6上の残留
トナ−を回収するクリーニングブレードの振動が突発的
に変化すると、トナ−の塊がすじ状になって帯電ローラ
11に到達する。しかしこの実施例では、ブラシ部材1
3の繊維13aが重なって帯電ローラ11を腹当たり状
態で押圧しているので、このブラシ繊維13aによっ
て、トナ−の塊は帯電ローラ11上でその芯金の軸方向
にならされる(分散される)現象が生じる。このため、
帯電ローラ11上に付着したトナ−は、塊が分解されて
密度が小さくなり、はっきりとした非付着部と付着部の
境界はなくなる。このような状態で画像形成を実施する
場合には、形成する画像上にすじ状の白抜けは発生しな
いことが確認された。
【0025】クリーニングブレードの突発的な振動変化
によるすじ状のトナ−漏れは、その発生状態からも判る
ように、同一箇所から継続的に漏れるわけではないの
で、すじ状トナーの付着は一時的であり、その量はごく
僅かである。また帯電ローラ11上で、トナーの付着部
と非付着部との境界がはっきりしている時には、付着量
が少なくてもすじ部に対応して帯電不良が発生するが、
均一にトナーで汚れている場合には、付着量が相当多く
なってはじめて帯電効率が低下し始める。従って画像不
良の発生が防止される。また、ブラシ部材を腹当たり状
に帯電ローラに当てているので、当接圧を強めに設定し
てもローラ表面を傷つけることがなく、かつ圧設定を余
裕度のあるものにできる。従って特別な調整は不要であ
る。
【0026】上記実施例と1つの比較例について、すじ
画像発生までの推移について実験を実施した。比較例
は、ブラシ部材13が外された他は実施例と同一の構成
とした。実験の条件は以下の通りである。また、実験の
結果を次の表1に示す。
【0027】感光体 :OPC 感光体線速 :120mm/sec 帯電ローラ :芯金+中抵抗弾性ロー
ラ 帯電印加電圧 :−1500V 通紙枚数 :20000枚 通紙サイズ :A4 現像方式 :乾式2成分 クリーニング方式 :カウンターブレード ブラシ材質 :導電性アクリルカーボ
ン繊維 ブラシ植毛密度 :30000/inch2 ブラシ毛足長さ :8mm 帯電ローラ/ブラシ基布間隔 :4mm (ギャップ)
【0028】
【表1】
【0029】表1からわかるように、ブラシ部材13が
ない時には、帯電ローラ上の黒すじ発生と同時に、画像
上に白すじが発生しているが、実施例では帯電ローラ上
のすじ発生と関係なく、画像上の白すじは20000枚
まで未発生だった。
【0030】またこの実施例において、ブラシ部材13
の材質としては絶縁性のもの、即ちフッ素系,アクリル
系,ナイロン系等の樹脂繊維を用いた。これにより、ブ
ラシ部材13に万一毛抜けが生じ、それが下流の電圧印
加部(現像部、転写部、分離部等)に侵入した場合で
も、漏れ電流の発生を防止しうる。
【0031】ところで、経時変化により、クリーニング
ブレードの摩耗が進行し、肉眼では検出できないまでも
クリーニングブレードからの漏れトナー量はしだいに増
大する。実際、上記実験では、実施例の構成でも、22
000枚の通紙時点で、帯電ローラ上の黒すじに対応し
て画像上に白すじが発生した。
【0032】このような経時変化による特性の劣化は、
ブラシ繊維13aの帯電ローラ11に対する腹当たり状
態での接触確率の変化に要因があるものと考えられる。
それを確認するために、ブラシ繊維13aの毛足長さの
水準を変化させ、腹当たり状態での接触確率を変化させ
る実験を行った。
【0033】また、実験の結果を次の表2に示す。実験
の条件は、次に示す毛足長さ及び通紙枚数以外は、前記
実験と同一である。
【0034】通紙枚数:40000枚 水準1 :毛足長さ4.5mm 水準2 :毛足長さ8mm(表1の実施例と同一) 水準3 :毛足長さ10mm 水準4 :毛足長さ15mm 水準5 :毛足長さ20mm 水準6 :ローラ当接部材無し(表1の比較例と同一)
【0035】
【表2】
【0036】表2からわかるように、水準1では白スジ
発生を防止する効果はない。即ち、毛足長さが短いと、
ブラシ繊維13aの帯電ローラ11と当接する中間部分
が短く、接触確率が低くなるためである。また、毛足長
さ12mm以上では、長さを変化させても性能の変化は
ない。
【0037】次にギャップを小さくした別の実施例につ
いて、ブラシ毛足長さとスジ画像発生時期との関係につ
いて実験を実施した。条件は、次に示すギャップ以外は
上記実験と同一である。また、実験の結果を次の表3に
示す。
【0038】ギャップ:2.5mm 水準1 :毛足長さ4.5mm 水準2 :毛足長さ7.5mm 水準3 :毛足長さ12mm 水準4 :毛足長さ15mm 水準5 :ローラ当接部材無し
【0039】
【表3】
【0040】上記表3からわかるように、表2の実験で
NGであった4.5mmについても、この実験では白スジ
防止の効果があった。また毛足長さ7.5mm以上では、
長さを変更しても性能の変化はない。
【0041】上記表2及び表3に示す実験の結果から推
察すると、帯電ローラ11の表面とブラシ基布13bと
の間隔に対して、ブラシ繊維13aの毛足の長さが2.
5倍以上であれば、ブラシ繊維13aの腹当たりの最適
条件となり、最高の性能を発揮することが出来るといえ
る。即ちそれによって、画像上の黒すじ発生防止効果を
長時間持続させうる。
【0042】もう1つの実施例の構成を図3に示す。図
3を参照して説明する。この実施例は、ブラシ基布13
bを支持する部材が、ブラシ繊維13aを3方向から囲
むハウジング13dに変更された以外は、図2と同一の
構成になっている。この実施例では、ハウジング13d
の側面がブラシ繊維13aを帯電ローラ11に押しつけ
るよう構成されているので、結果的にブラシ繊維13a
を腹当たりで強く帯電ローラ11に押圧出来る領域が、
前記実施例の構成に比べてはるかに大きくとれている。
これにより効果を高めることが出来る。
【0043】尚、ハウジングの内側3面全てにブラシ部
材を張り付けても同様の効果が得られると予想できる
が、同一の効果を得るのに3倍の部材が必要になるの
で、構成が複雑になる。
【0044】もう1つの実施例の構成を図4に示す。図
4において、構成の大部分は図2又は図3と同一になっ
ており、同一の符号が付してある。図4を参照し、変更
した部分のみについて説明する。
【0045】ハウジング13dの一端から揺動ピン支持
部材13eが延びており、その先端近傍で揺動ピン13
fを支持している。揺動ピン13fは、支持されていな
い一端を、感光体6の回転軸方向に延ばし、その先端を
感光体フランジ6aの揺動溝に係合させてある。揺動ピ
ン13fの先端は、滑りを円滑に行えるように丸くなっ
ている。揺動ピン13fの材質として、含油樹脂が用い
てある。また、フランジの揺動溝も滑りを妨げぬよう
に、含油樹脂で構成されている。なお、潤滑油を溝に塗
布するように変更しても良い。
【0046】このように構成することで、感光体6の回
転周期に動期して、ハウジング13d及びその内部の繊
維13aが帯電ローラ11に対して芯金の軸方向に揺動
することになる。この現象によって、すじジ状トナーを
ならす方向に、ブラシに強制力を加えることになるの
で、ならし効果は更に向上する。
【0047】図3及び図4の構成の効果を確認するため
に1つの実験を実施した。実験の条件は、次に示す通紙
枚数、毛足長さ以外は表2の場合と同一とした。また、
実験の結果を次の表4に示す。
【0048】 通紙枚数:120000枚(ギャップ4mm) 毛足長さ:10mm 水準1 :図2の実施例 水準2 :図3の実施例 水準3 :図4の実施例
【0049】
【表4】
【0050】表4からわかるように、図2の実施例,図
3の実施例,図4の実施例、の順ですじ画像防止の効果
が向上している。
【0051】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、ブラシ部
材の繊維状物が重なって帯電ローラを腹当たり状態で押
圧しているので、この繊維状物によって、トナ−の塊は
帯電ローラ上でその芯金の軸方向にならされる。このた
め、帯電ローラ上に付着したトナ−は、塊が分解されて
密度が小さくなり、はっきりとした非付着部と付着部の
境界はなくなる。このような状態で画像形成を実施して
も、画像上にすじ状の白抜けは発生しない。また当接圧
を強めに設定してもローラ表面を傷つけることがなく、
かつ圧設定を余裕度のあるものにできる。
【0052】また請求項2によれば、ブラシ部材が絶縁
性部材であるため、万一の毛抜けに対してもリーク防止
を図ることができる。
【0053】また請求項3によれば、ブラシの帯電ロー
ラへの腹当たり状態での接触確率が増大するため、画像
上に白すじが発生するのを防止する効果が高い。
【0054】また請求項4によれば、ブラシ繊維を帯電
ローラへ押圧する領域を広くなり、ブラシの帯電ローラ
への腹当たり状態での接触確率が増大するので、画像上
に白すじが発生するのを防止する効果が高い。
【0055】また請求項5によれば、ブラシを帯電ロー
ラの軸方向に揺動するので、ローラ上のスジ状トナーを
ならす効果に強制力を加えることができ、画像上に白す
じが発生するのを防止する効果を長く維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の画像形成装置の主要部を示す正面図
である。
【図2】 図1の装置の一部分を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図3】 第2実施例の帯電ロ−ラの近傍を示す正面図
である。
【図4】 第3実施例の帯電ロ−ラの近傍を示す側面図
である。
【符号の説明】
1:接触帯電装置 2:現像装置 3:転写分離装置 4:感光体クリーニ
ング装置 5:感光体除電装置 6:感光体 6a:揺動溝付きフランジ 11:帯電ローラ 11a:導電性ゴム部材 11b:芯金 12:電源 13:ブラシ部材 13a:ブラシ繊維 13b:基布 13c:支持部材 13d:ハウジング 13e:揺動ピン支持部材 13f:揺動ピン 14:軸受 15:加圧スプリン
グ 20:スペ−サ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 本 健 太 郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 高 橋 貞 夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮 下 義 明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田 渕 健 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成する感光体の表面と接触した
    状態でそれを帯電させる帯電ローラを備える画像形成装
    置において:多数の繊維状物で構成されるブラシ部材
    を、前記帯電ローラに対向する位置に設置するととも
    に、前記繊維状物の中間部分が前記帯電ローラの表面と
    接触する状態に、前記ブラシ部材と前記帯電ローラとの
    間隔を定める支持部材、を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラシ部材の繊維状物は、電気絶縁
    性材料から成る、前記請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ部材の繊維状物の毛足長さ
    を、該繊維状物の基部から前記帯電ローラ表面までの間
    隔の2.5倍以上に定めた、前記請求項1又は請求項2
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ブラシ部材の外側に、それを三方か
    ら囲む形で配置したケーシングを備え、該ケーシングの
    側壁によってブラシ部材の繊維状物を前記帯電ローラの
    表面に押圧する、前記請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ケーシング及びブラシ部材を前記帯
    電ローラに対してその軸方向に揺動する、揺動手段を設
    けた、前記請求項4記載の画像形成装置。
JP31534693A 1993-12-15 1993-12-15 画像形成装置 Pending JPH07168422A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5799229A (en) * 1996-03-11 1998-08-25 Ricoh Company, Ltd. Toner spreading device for a charging roller of an image forming apparatus
US5946529A (en) * 1996-10-19 1999-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus using a roller type charging system
US6334034B1 (en) 1999-07-09 2001-12-25 Seiko Epson Corporation Detachable cleaning device for an image forming apparatus

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