JPH07167725A - 静電容量型圧力センサとその製造方法 - Google Patents

静電容量型圧力センサとその製造方法

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JPH07167725A
JPH07167725A JP31303293A JP31303293A JPH07167725A JP H07167725 A JPH07167725 A JP H07167725A JP 31303293 A JP31303293 A JP 31303293A JP 31303293 A JP31303293 A JP 31303293A JP H07167725 A JPH07167725 A JP H07167725A
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JP
Japan
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glass plate
pressure
forming
diaphragm
resist mask
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JP31303293A
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Hideshi Nakajima
秀史 中島
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程を短縮し、寸法精度を向上させ、製
品特性を安定化させる。 【構成】 ダイアフラム1は単結晶シリコン基板にレジ
ストマスクを形成し、一方の面からのエッチングで凹部
4、薄肉部5、厚肉部6を形成することにより作られ
る。厚肉部6の厚さは元のシリコン基板と同じ厚さであ
る。厚肉部6を従来品より厚くしたので圧力印加による
変形が殆どなく、電極9との平行度が維持され、容量が
安定する。薄肉部5、厚肉部6から成る感圧部に対向す
る電極9は上部ガラス板の凹部に形成する。台座ガラス
板3の凹部11は厚肉部6の可動範囲を設定し、定格以
上の圧力印加でダイアフラム1が破壊するのを防ぐ。ダ
イアフラム1は一方の面からのみのエッチングで形成さ
れるので薄肉部5、厚肉部6の寸法制御が容易になり、
寸法精度が向上し製品特性が安定すると同時に製造工程
が大幅に短縮され、製造歩留りも向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリコン基板を用いた
静電容量型圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンを用いた圧力センサは、シリコ
ン基板の一部をエッチングして感圧ダイアフラムとし、
感圧部に向い合う部分に電極を設けたガラス板を設けて
ダイアフラムと電極との間にコンデンサを形成し、圧力
変化に伴う容量の変化を検出するように構成されてい
る。
【0003】しかしながら、ダイアフラムの感圧部は広
く薄肉に形成されているので過大な圧力が加わると破壊
してしまうという問題があり、感圧部の薄肉部中央付近
に厚肉部を設けて強度改善をする構造が提案されてい
る。
【0004】図5は従来の静電容量型圧力センサの一例
の断面図である。
【0005】この圧力センサは、実開平4−13345
8号公報に開示されたものであって、ダイアフラム40
は単結晶シリコン基板をエッチングして一面に凹部4
3,薄肉部44,厚肉部45を形成し、他面に凹部46
を形成して感圧部とする構造になっている。
【0006】上部ガラス板41にはダイアフラム40の
感圧部に向い合う領域に電極47が形成され、また凹部
46と電極47との間に形成される空洞に連絡する通気
孔49が形成されている。
【0007】台座ガラス板42にはダイアフラム40の
感圧部に向い合う突出部48と、この突出部48と感圧
部との間に形成される空洞に連結する通気孔50とが形
成される。
【0008】ダイアフラム40は、P型またはN型の不
純物を高濃度に含有した高伝導度の単結晶シリコン基板
で造られ、コンデンサの一方の電極を構成しており、電
極47がコンデンサの他方の電極を構成している。通気
孔49を通ってくる流体の圧力によりダイアフラム40
の感圧部が電極47に近寄ったり離れたりすることによ
り容量が変化する。この容量を検出して圧力を算出す
る。この圧力センサは、定格以上の圧力がかかった時、
厚肉部45が台座ガラス板42の突出部48に突き当た
り、ダイアフラム40はそれ以上の変形をしないので、
定格以上の圧力がかかっても破壊を免れるという利点を
有している。
【0009】図6は図5のダイアフラムの製造方法を説
明するための工程順に示した断面図である。
【0010】まず、(a)図に示すように、主面が(1
00)面の単結晶でP型またはN型の不純物を高濃度に
含有するシリコン基板51の下面に耐エッチング性の異
なるレジストマスク52,53を設け、上面にレジスト
マスク54を形成する。耐エッチング性の異なるレジス
ト材として、例えばSiO2とSi3N4 とが挙げられる。例え
ば、レジストマスク52にSiO2を使用し、レジストマス
ク53,54にSi3N4を使用する。ホトレジストを用い
るリソグラフィ技術によって感圧部形成領域に対応する
領域のレジストマスク53に開口55を形成する。再び
ホトレジストを用いて感圧部の厚肉部形成領域に対応す
る領域のレジストマスク52を残すように開口56を形
成する。この時、レジストマスク54はホトレジストを
被覆して保護しておく。
【0011】次に、(b)図に示すように、開口56を
通してシリコン基板51を異方性エッチングして凹部4
3を形成する。凹部43の深さは、薄肉部44と厚肉部
45との厚さの差にする。
【0012】次に、(c)図に示すように、開口55内
のレジストマスク52を除去し、シリコン基板51をエ
ッチングする。このエッチングは、薄肉部44の厚さが
所定厚さになるまで行う。この時、厚肉部45もエッチ
ングされ、厚肉部45の下面はシリコン基板51の下面
よりも引込むことになる。
【0013】次に、(d)図に示すように、シリコン基
板51の下面とレジストマスク52,53の表面をホト
レジストなどのレジストマスク57で覆い、ホトレジス
トを用いるリソグラフィ技術によりレジストマスク54
に開口58を形成する。
【0014】次に、(e)図に示すように、開口58を
通してシリコン基板51をエッチングして浅い凹部46
を形成する。
【0015】次に、(f)図に示すように、レジストマ
スク52〜54,57を除去し、ダイアフラム40を得
る。
【0016】図7は図5の上部ガラス板の製造方法を説
明するための工程順に示した断面図である。
【0017】まず、(a)図に示すように、上部ガラス
板41の両面にホトレジスト等でレジストマスク61,
62を設け、レジストマスク61に通気孔形成用の開口
63を設ける。
【0018】次に、(b)図に示すように、開口63を
通して上部ガラス板41をエッチングして通気孔49を
形成する。
【0019】次に、(c)図に示すように、レジストマ
スク61,62を除去し、ダイアフラム40の凹部46
に向い合う面に金属の蒸着、選択エッチングを行って電
極47を形成する。これにより図5の上部ガラス板41
が得られる。
【0020】図8は図5の台座ガラス板の製造方法を説
明するための工程順に示した断面図である。
【0021】まず、(a)図に示すように、台座ガラス
板42の両面をホトレジスト等のレジストマスク71,
72で覆い、レジストマスク71を露光現像して突出部
48を形成する領域の上にレジストマスク71を残す。
台座ガラス板42をエッチングして突出部48を形成す
る。
【0022】次に、(b)図に示すように、レジストマ
スク71,72を除去し、台座ガラス板42の両面に新
しくホトレジスト等のレジストマスク73,74を設
け、露光現像してレジストマスク73に通気孔形成用の
開口を設け、この開口を通して台座ガラス板42をエッ
チングして通気孔50を形成する。
【0023】次に、(c)図に示すように、レジストマ
スク73,74を除去し、台座ガラス板42を得る。
【0024】このようにして製造されたダイアフラム4
0,上部ガラス板41,台座ガラス板42を重ねて位置
合わせして陽極接合法などにより貼合わせることにより
図5に示す圧力センサが製造される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の圧
力センサは、定格以上の圧力を受けても破壊から免れる
という利点があるが、製造工程が長く、精度よく加工す
ることが難しいという問題がある。シリコン基板は非常
に脆いもので、少しの衝撃を受けても簡単に破壊するか
ら製造工程が長いと製品歩留りも悪くなる。また、薄肉
部44と厚肉部45の形成を2回のエッチングを行って
形成するため寸法精度の制御が難しく手間がかかってい
ること、電極47に向い合う面もエッチングして凹部4
6を形成するため工程が余分に加わっている上に薄肉部
44形成で壊れやすくなっているシリコン基板51を加
工するのは難しいという問題がある。凹部46を先に形
成し、後から薄肉部44、厚肉部45を形成しても加工
の難しさ、歩留りには大差はない。
【0026】本発明の目的は、工程を短縮し、寸法精度
を向上させることが容易な構造を有し、製品特性が安定
な静電容量型圧力センサとその製造方法を提供すること
にある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の静電容量型圧力
センサは、シリコン基板に設けられた薄肉部と厚肉部と
から成る感圧部を有するダイアフラムと、前記ダイアフ
ラムの上面に取付けられ前記感圧部に間隔をおいて対向
する電極と前記間隔に連結する通気孔を有する上部ガラ
ス板と、前記ダイアフラムの下面に取付けられ前記感圧
部との間に形成される空洞に連結する通気孔を有する台
座ガラス板とを備えて構成される静電容量型圧力センサ
において、前記感圧部の厚肉部が前記シリコン基板の厚
さと同じ厚さを有し、前記電極が形成されている部分の
前記上部ガラス板に凹部が設けられて前記感圧部と前記
電極との間に空洞が形成され、前記厚肉部に向い合う台
座ガラス板面の部分に前記通気孔に連絡する凹部が形成
されていることを特徴とする。
【0028】本発明の静電容量型圧力センサの製造方法
は、(A)シリコン基板の両面に耐エッチング性のレジ
ストマスクを設け、その一面の所定位置に開口を設ける
工程と、前記開口からエッチングして前記シリコン基板
に凹部を形成することにより薄肉部と厚肉部とから成る
感圧部を形成する工程と、前記レジストマスクを除去す
る工程とを備えたダイアフラム形成工程、(B)ガラス
板の両面に耐エッチング性のレジストマスクを設け、前
記ダイアフラムの感圧部に向い合う領域及び通気孔形成
場所のレジストマスクに開口を設ける工程と、前記開口
を通して前記ガラスをエッチングして前記感圧部に向い
合う領域に凹部を形成し前記通気孔形成場所に通気孔を
形成する工程と、前記レジストマスクを除去する工程
と、前記凹部に電極を形成する工程とを備えた上部ガラ
ス板形成工程、(C)ガラス板の一面に耐エッチング性
の異なる第1及び第2のレジストマスクを積層し他面に
第3のレジストマスクを形成する工程と、前記第2のレ
ジストマスクの前記感圧部に向い合う領域に第1開口を
形成し該第1開口内の第1のレジストマスクに通気孔形
成用の第2開口を設ける工程と、前記第2開口を通して
前記ガラス板をエッチングして通気孔を形成する工程
と、前記第1開口内に露出している第1のレジストマス
クを除去する工程と、前記第1開口を通して前記ガラス
板をエッチングして浅い凹部を形成する工程とを備えた
台座ガラス板形成工程、(D)前記ダイアフラムの上面
に前記上部ガラス板を前記感圧部と前記電極とが向い合
うように位置合わせして貼合わせる工程と、前記ダイア
フラムの下面に前記台座ガラス板を前記感圧部と前記凹
部とが向い合うように位置合わせして貼合わせる工程を
備えたことを特徴とする。
【0029】
【作用】ダイアフラムの厚肉部は、ダイアフラムを構成
しているシリコン基板と同じ厚さに形成され、従来品よ
りも厚くなっている。従って、圧力を受けた時、厚肉部
が殆ど変形せず、電極との平行度が保たれ、感度が安定
する。また、薄肉部はシリコン基板の一面からのエッチ
ングで形成されるから、従来品のような両面からのエッ
チングによる形成に比べて寸法の制御が容易になり、位
置ずれもなくなり寸法精度が向上し、従って感度が安定
し、製造歩留りが向上する。
【0030】また、本発明の製造方法によれば、加工が
難しいダイアフラム製造工程が短く、かつ単純になり製
造が容易になり、寸法精度が向上する。上部ガラス板の
製造工程は少し増えるが、台座ガラス板の加工工程は逆
に短縮され、ガラス加工全体から見れば殆ど変わらず、
圧力センサ製造の全工程は大きく短縮される。
【0031】
【実施例】図1は本発明の一実施例の断面図である。
【0032】ダイアフラム1は、結晶方位が〔100〕
である主面を有する高伝導度の単結晶シリコン基板を一
方の面からのエッチングにより薄肉部5と厚肉部6、凹
部4を形成することにより製造される。厚肉部5は、シ
リコン基板の厚さと同じであるので、図5に示した従来
品の厚肉部45に比べて充分に厚く、大きな圧力がかか
っても殆ど変形せず電極9とダイアフラム1との平行度
が安定に保たれ、感度が安定する。また、シリコン基板
の一方の面からのみのエッチングで形成されるので、薄
肉部6の厚さ制御が容易になり、寸法精度が向上する。
更に、電極9に向い合うダイアフラム1の面は何らの加
工も受けないので平面度が維持され電極9との平行度も
良くなる。
【0033】上部ガラス板2は、薄肉部5と厚肉部6と
から成る感圧部に向い合う領域に凹部を形成し、そこに
電極9を設けてダイアフラム1との間に空洞7が形成さ
れ、この空洞7の通気孔として空洞8を形成することに
より作られる。
【0034】台座ガラス板3は、ダイアフラム1の厚肉
部6の可動範囲を決める深さに凹部11が形成され、凹
部11に連絡する通気孔10を形成する。定格以上の圧
力がかかると厚肉部6は凹部11の底面に突き当たり、
それ以上は動かないからダイアフラム1が破壊すること
がないのは従来品と同じである。凹部11の深さは、製
品定格をいくらにするかによって決定される。
【0035】図2は図1のダイアフラムの製造方法を説
明するための工程順に示した断面図である。
【0036】まず、(a)図に示すように、結晶方位が
〔100〕である主面を有する高伝導度の半結晶のシリ
コン基板12の両面にレジストマスク13,14を設
け、ダイアフラムの薄肉部形成位置に開口15をあけ
る。レジストマスクとしてホトレジスト、SiO2、Si3N4
等を任意に選択して使用することができる。図6で説明
した従来の製造方法では、シリコン基板下面のレジスト
マスクは二層にする必要があったが、本発明では一層で
良く、製造工程が短縮される。
【0037】次に、(b)図に示すように、アルカリ系
のエッチング液で異方性エッチングを行い、凹部4、薄
肉部5、厚肉部6を同時に形成する。図6で説明した従
来の製造方法と比べてレジストマスク加工工程とエッチ
ング工程が大きく短縮されて製造が容易になる。また、
エッチングはシリコン基板12の一方の面(下面)のみ
から行うので、従来の両面からのエッチングに比べて薄
肉部5の厚さの制御、厚肉部6の寸法の制御が容易にな
り、寸法精度が大きく向上する。シリコン基板は非常に
脆く、少しの衝撃で簡単に割れてしまうから、シリコン
基板の加工工程数が短ければ短い程製造歩留りが向上す
る。本発明によれば、作業工程数が低減されるばかりで
なく、寸法精度向上と製造歩留りとが向上するという効
果が得られる。
【0038】次に、(c)図に示すように、レジストマ
スク13,14を除去することによりダイアフラム1を
得る。
【0039】図3は図1の上部ガラスの製造方法を説明
するための工程順に示した断面図である。
【0040】まず、(a)図に示すように、ガラス板2
0の上面にレジストマスク21を、下面にレジストマス
ク22,23を設ける。ガラスのエッチングはフッ化水
素酸系のエッチング液を用いるので、レジストマスク材
は、このエッチング液に耐えるものであることが必要で
ある。また、レジストマスク22と23は、耐エッチン
グ性(耐現像液性を含む)が異なるものであることが必
要である。このようなレジスト材として、例えばポジ型
とネガ型のホトレジストがある。レジストマスク22に
ポジ型ホトレジストを、レジストマスク23にネガ型ホ
トレジストを用いるのも一つの方法であり、この逆の用
い方もできる。レジストマスク21,22,23を形成
した後、空洞7,8を形成する領域のレジストマスク2
3に開口24,25を設け、更に開口25のレジストマ
スク22を除去し、ガラス板20の表面を露出させる。
【0041】次に、(b)図に示すように、開口25を
通してエッチングを行い、凹部26を形成する。
【0042】次に、(c)図に示すように、開口24の
レジストマスク22を除去し、開口24,25を通して
エッチングして凹部27を形成すると共に凹部26を更
に深くエッチングする。従って、(b)図に示す凹部2
6の深さは、最終深さから凹部27の深さを引いた値に
調整しておく。
【0043】次に、(d)図に示すように、レジストマ
スク21〜23を除去した後、金属の蒸着と選択除去に
より電極9を形成して上部ガラス板2を得る。
【0044】図4は図1の台座ガラス板の製造方法を説
明するための工程順に示した断面図である。
【0045】まず、(a)図に示すように、ガラス板3
0の上面にレジストマスク31,32を積層して設け、
下面にレジストマスク33を設ける。レジストマスク3
1〜33の材質は、上部ガラス板の製造に用いたものと
同じ材質のものを用いる。ダイアフラムの感圧部に対応
する領域のレジストマスク32に第1開口34を設け
る。第1開口34内に通気孔10を形成するための第2
開口35をレジストマスク31に形成する。
【0046】次に、(b)図に示すように、第2開口3
5を通してガラス板のエッチングを行い、通気孔10を
形成する。
【0047】次に、(c)図に示すように、第1開口3
4内に露出しているレジストマスク31を除去する。ガ
ラス板30をエッチングして凹部11を形成する。この
時通気孔10もエッチングされるから第2開口35を形
成する時にこのことを見込んで寸法設定をしておかなく
てはならない。凹部11は、厚肉部6を受け入れるに充
分な広さであることが必要であり、凹部11の深さは、
製品定格から定められるものである。
【0048】次に、(d)図に示すように、レジストマ
スク31〜33を除去することにより台座ガラス3を得
る。
【0049】以上のようにして得られた上部ガラス板
2、ダイアフラム1、台座ガラス板3を重ね合わせ、位
置合わせして陽極接合することにより本発明の静電容量
型圧力センサが製造される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、シリ
コン基板の一方の面からのみのエッチングを行ってダイ
アフラムを製造し、今までシリコン基板に行っていた加
工を上部ガラス板と台座ガラス板に移すことができるよ
うな構造にしたので、製造工程の短縮、作業工程数の低
減のみならず寸法精度の向上と製品特性の安定化が図れ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1のダイアフラムの製造方法を説明するため
の工程順に示した断面図である。
【図3】図1の上部ガラスの製造方法を説明するための
工程順に示した断面図である。
【図4】図1の台座ガラスの製造方法を説明するための
工程順に示した断面図である。
【図5】従来の静電容量型圧力センサの一例の断面図で
ある。
【図6】図5のダイアフラムの製造方法を説明するため
の工程順に示した断面図である。
【図7】図5の上部ガラス板の製造方法を説明するため
の工程順に示した断面図である。
【図8】図5の台座ガラス板の製造方法を説明するため
の工程順に示した断面図である。
【符号の説明】
1 ダイアフラム 2 上部ガラス板 3 台座ガラス板 4 凹部 5 薄肉部 6 厚肉部 7 凹部 8 空洞 9 電極 10 通気孔 11 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/84 Z 8932−4M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板に設けられた薄肉部と厚肉
    部とから成る感圧部を有するダイアフラムと、前記ダイ
    アフラムの上面に取付けられ前記感圧部に間隔をおいて
    対向する電極と前記間隔に連結する通気孔を有する上部
    ガラス板と、前記ダイアフラムの下面に取付けられ前記
    感圧部との間に形成される空洞に連結する通気孔を有す
    る台座ガラス板とを備えて構成される静電容量型圧力セ
    ンサにおいて、前記感圧部の厚肉部が前記シリコン基板
    の厚さと同じ厚さを有し、前記電極が形成されている部
    分の前記上部ガラス板に凹部が設けられて前記感圧部と
    前記電極との間に空洞が形成され、前記厚肉部に向い合
    う台座ガラス板面の部分に前記通気孔に連絡する凹部が
    形成されていることを特徴とする静電容量型圧力セン
    サ。
  2. 【請求項2】 (A)シリコン基板の両面に耐エッチン
    グ性のレジストマスクを設け、その一面の所定位置に開
    口を設ける工程と、前記開口からエッチングして前記シ
    リコン基板に凹部を形成することにより薄肉部と厚肉部
    とから成る感圧部を形成する工程と、前記レジストマス
    クを除去する工程とを備えたダイアフラム形成工程、 (B)ガラス板の両面に耐エッチング性のレジストマス
    クを設け、前記ダイアフラムの感圧部に向い合う領域及
    び通気孔形成場所のレジストマスクに開口を設ける工程
    と、前記開口を通して前記ガラスをエッチングして前記
    感圧部に向い合う領域に凹部を形成し前記通気孔形成場
    所に通気孔を形成する工程と、前記レジストマスクを除
    去する工程と、前記凹部に電極を形成する工程とを備え
    た上部ガラス板形成工程、 (C)ガラス板の一面に耐エッチング性の異なる第1及
    び第2のレジストマスクを積層し他面に第3のレジスト
    マスクを形成する工程と、前記第2のレジストマスクの
    前記感圧部に向い合う領域に第1開口を形成しこの第1
    開口内の第1のレジストマスクに通気孔形成用の第2開
    口を設ける工程と、前記第2開口を通して前記ガラス板
    をエッチングして通気孔を形成する工程と、前記第1開
    口内に露出している第1のレジストマスクを除去する工
    程と、前記第1開口を通して前記ガラス板をエッチング
    して浅い凹部を形成する工程とを備えた台座ガラス板形
    成工程、 (D)前記ダイアフラムの上面に前記上部ガラス板を前
    記感圧部と前記電極とが向い合うように位置合わせして
    貼合わせる工程と、前記ダイアフラムの下面に前記台座
    ガラス板を前記感圧部と前記凹部とが向い合うように位
    置合わせして貼合わせる工程を備えたことを特徴とする
    静電容量型圧力センサの製造方法。
JP31303293A 1993-12-14 1993-12-14 静電容量型圧力センサとその製造方法 Withdrawn JPH07167725A (ja)

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JP (1) JPH07167725A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997042477A1 (de) * 1996-05-03 1997-11-13 Thomas Bilger Mikromechanischer druck- und kraftsensor
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JPH11101701A (ja) * 1997-09-29 1999-04-13 Tokai Rika Co Ltd 圧力センサチップ及びその製造方法並びにセンサ機構を有するカテーテル
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