JPH07167460A - ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置 - Google Patents

ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置

Info

Publication number
JPH07167460A
JPH07167460A JP5316393A JP31639393A JPH07167460A JP H07167460 A JPH07167460 A JP H07167460A JP 5316393 A JP5316393 A JP 5316393A JP 31639393 A JP31639393 A JP 31639393A JP H07167460 A JPH07167460 A JP H07167460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
indoor unit
duct
perimeter
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5316393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2957401B2 (ja
Inventor
Kenichi Tokuda
健一 得田
Yoshihisa Okada
宣久 岡田
Takashi Sadamoto
孝 定本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP5316393A priority Critical patent/JP2957401B2/ja
Publication of JPH07167460A publication Critical patent/JPH07167460A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2957401B2 publication Critical patent/JP2957401B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F1/00Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
    • F24F1/0007Indoor units, e.g. fan coil units
    • F24F1/0043Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements
    • F24F1/005Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted on the floor; standing on the floor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペリメータ域専用の空気調和装置を用いるこ
となくエアカーテンを形成すると共にペリメータ域の温
度環境を改善する。 【構成】 ペリメータ域36に設置された室内機38
は、吸込口40から室内空気を吸い込んで吹出口41か
ら上方へ吹き上げる。そして、外気負荷と共に排気ダク
ト39から排気される。その際に、空気通路42におけ
るファン43より下流側に分岐ダクト44から送出され
てくるインテリア域31用の一次空気を供給する。こう
して、室内機38の吸込口40から吸い込まれた空気よ
りも多量の空気を吹出口41から吹き出して、吹出口4
1と排気口39との間にエアカーテンを形成する。ま
た、外気負荷を取り込んで吹出口41と吸込口40との
間を循環する循環流(ニ)に外気負荷に対抗する負荷(イ
ンテリア域31用の一次空気)を加えることによって、
ペリメータ域36の温度環境を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ペリメータ域の空気
調和方法およびその空気調和方法を実施するための空気
調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペリメータ域の空気調和方法とし
て、図10に示すように、インテリア域5を空調する空
気調和機1とは別にペリメータ域6を空調するためのフ
ァンコイル2を備えたものがある。上記インテリア域5
には、空気調和機1における熱交換器3によって熱交換
された年間を通して一定温度の空気を給気ダクト4を介
して供給する。これに対して、ペリメータ域6には、フ
ァンコイル2によって夏季には冷房空気を供給する一
方、冬季には暖房空気を供給するのである。こうして、
上記インテリア域5にあるコンピュータ等からの熱(す
なわち、冷房負荷)を季節に拘わらず処理する一方、ペ
リメータ域6における夏季の冷房負荷あるいは冬季の暖
房負荷を処理するのである。
【0003】また、図11に示すように、ペリメータ域
11にインテリア域12からの空気を吸い込んで吹き出
す室内機13を設ける一方、ガラス窓14近傍における
天井面に吸込口17設け、室内機13によって上方に吹
き上げられた一次空気15とその一次空気15に誘引さ
れたインテリア域12からの二次空気16を吸込口17
から吸い込むものがある(特開昭55−82240号公
報および特開昭52−152646号公報)。こうし
て、ガラス窓14付近に生ずる貫熱流や日射熱等の外気
負荷を室内機13からの一次空気15の流れによって除
去するのである。
【0004】また、図12に示すように、ペリメータ域
21にインテリア域22からの空気を吸い込んで吹き出
す室内機23を設ける一方、ガラス窓24近傍における
天井面に吸込口25設け、ペリメータ域21とインテリ
ア域22とをブラインド26で仕切ったものがある(特
開昭58−2535号公報)。こうして、ガラス窓24
とブラインド26との間の空間における貫熱流や日射熱
等の外気負荷を室内機23からの空気流によって効果的
に除去するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のペリメータ域の空気調和方法には以下のような問題
がある。
【0006】すなわち、図10に示すように、上記イン
テリア域5を空調する空気調和機1とは異なる空気調和
機(ファンコイル)2によってペリメータ域6を空調する
方法には、インテリア域5およびペリメータ域6の夫々
に空気調和機を設ける必要があるため、空調設備や空調
機器に多大な費用を必要とするという問題がある。
【0007】また、図11に示すように、上記ペリメー
タ域11に設けた室内機13によってインテリア域12
から吸い込んで吹き出された空気を天井面の吸込口17
から吸い込む方法は、室内機13の上方から吹き出され
た一次空気15の一部はそのまま室内機13の吸い込み
口へと回り込み、室内機13の吹出口と吸込口との間に
循環流が生ずる場合がある。その場合には、ペリメータ
域11とインテリア域12との境界に完全なエアカーテ
ンが形成されず、外気負荷を含んだ一次空気15が何度
も循環することになり、ペリメータ域11の温度環境が
悪くなるという問題がある。
【0008】また、図12に示すように、ペリメータ域
21とインテリア域22とをブラインド26で仕切っ
て、室内機23によってインテリア域22からの空気を
吸い込んでペリメータ域21に吹き出した空気を天井面
の吸込口25から排気する方法は、ガラス窓24がブラ
インド26によって覆われるために外の風景が見えない
という問題がある。
【0009】そこで、この発明の目的は、ペリメータ域
専用の空気調和機を用いることなくペリメータ域とイン
テリア域とをエアカーテンで仕切ると共にペリメータ域
の温度環境を改善できるペリメータ域の空気調和方法お
よびその空気調和方法を実施する空気調和装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、空気調和機によって処理さ
れた処理空気をインテリア域に供給する一方,屋外に面
したペリメータ域の下方に設置された室内機によって室
内空気を吸い込んで熱交換することなく一次空気として
吹き出し,上記一次空気とこの一次空気の流れに誘引さ
れた外気負荷を有する空気を上記室内機上方の天井面に
設けられた排気口から排気するペリメータ域の空気調和
方法において、上記空気調和機からインテリア域に供給
される上記処理空気の一部を上記室内機に供給し、この
室内機によって吸い込まれた室内空気に上記処理空気が
混合された空気を上記一次空気として吹き出すことを特
徴としている。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明のペリメータ域の空気調和方法において、上記
ペリメータ域の温度が所定の温度領域に至った場合に
は、上記空気調和機からインテリア域に供給される上記
処理空気の一部に変えて、上記インテリア域における室
内負荷を有する二次空気を上記室内機に供給し、この室
内機によって吸い込まれた室内空気に上記二次空気が混
合された空気を上記一次空気として吹き出すことを特徴
としている。
【0012】また、請求項3に係る発明は、空気調和機
によって処理された処理空気を給気ダクトによってイン
テリア域に供給し,屋外に面したペリメータ域の下方に
設置された室内機によって吸い込んだ室内空気を熱交換
することなく一次空気として吹き出し,上記室内機上方
の天井面に設けられた排気口から上記一次空気とこの一
次空気の流れに誘引された外気負荷を有する空気を取り
込み,この排気口から取り込まれた空気を排気ダクトに
よって排気する空気調和装置において、上記給気ダクト
から分岐して,上記空気調和機からインテリア域に供給
される上記処理空気の一部を上記室内機に供給する分岐
ダクトを備えると共に、上記室内機は、吸込口から吸い
込まれた室内空気を吹出口に導くファンが介設された第
1空気通路、および、この第1空気通路と上記分岐ダク
トの端部とを連通する第2空気通路を有していることを
特徴としている。
【0013】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
係る発明の空気調和装置において、上記室内機における
吸込口は前面下部に設けられる一方,上記吹出口は上面
に設けられていることを特徴としている。
【0014】また、請求項5に係る発明は、請求項3に
係る発明の空気調和装置において、上記室内機における
吹出口は吸込口よりも上記インテリア域側に設けられて
いることを特徴としている。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明の空気調和装置において、上記室内機における
吹出口は吸込口よりも高い位置に設けられていることを
特徴としている。
【0016】また、請求項7に係る発明は、請求項3乃
至請求項6の何れか一つに係る発明の空気調和装置にお
いて、上記空気調和機によって処理された処理空気をイ
ンテリア域に供給する上記給気ダクトは二重床空間に配
管されていることを特徴としている。
【0017】また、請求項8に係る発明は、請求項3乃
至請求項7の何れか一つに係る発明の空気調和装置にお
いて、上記室内機における上記第1空気通路と第2空気
通路との交差位置に、上記第1空気通路を流れる室内空
気と上記第2空気通路からの上記処理空気とを混ぜ合わ
せるための混気室を設けたことを特徴としている。
【0018】また、請求項9に係る発明は、請求項3乃
至請求項8の何れか一つに係る発明の空気調和装置にお
いて、上記インテリア域における室内負荷発生源近傍に
設けられた吸気口と、上記吸気口と上記排気ダクトとを
連通する送風ダクトと、上記送風ダクトと上記分岐ダク
トとを連通する連結ダクトと、上記分岐ダクトにおける
上記連結ダクトの接続位置よりも上流側を開閉する第1
ダンパと、上記送風ダクトにおける上記連結ダクトの接
続位置よりも下流側を開閉する第2ダンパと、上記連結
ダクトを開閉する第3ダンパと、上記ペリメータ域の温
度を検知して検知温度を表す信号を出力する温度センサ
と、上記温度センサからの信号に基づいて,上記ペリメ
ータ域の温度に応じて,上記第1,第2ダンパを開放する
一方上記第3ダンパを閉鎖する第1の状態と上記第1,
第2ダンパを閉鎖する一方上記第3ダンパを開放する第
2の状態とを切り替え制御するダンパ制御部を備えたこ
とを特徴としている。
【0019】
【作用】請求項3に係る発明では、給気ダクトから分岐
した分岐ダクトを介して空気調和機からインテリア域に
供給される処理空気の一部が室内機に供給される。そう
すると、上記処理空気は、上記室内機における第2空気
通路を通って、吸込口および吹出口を連通する第1空気
通路に供給されて上記吸込口から吸い込まれた室内空気
と混合される。そして、この室内空気と上記処理空気と
が混合された空気は一次空気として吹出口から吹き出さ
れ、外気負荷を有する空気と共に上記室内機上方の天井
面に設けられた排気口から排気ダクトによって排気され
る。こうして、外気負荷に対抗する負荷としての上記処
理空気が混合されて吸い込み空気より多量の空気が上記
室内機からペリメータ域に吹き出されて、エアカーテン
が形成されると共に上記ペリメータ域の温度環境が改善
される。
【0020】また、請求項4に係る発明では、上記室内
機における前面下部に設けらた吸込口から吸い込まれた
室内空気は、上記第1空気通路内において外気負荷に対
抗する負荷としての上記処理空気が混合されて上面に設
けられた吹出口から上記ペリメータ域に吹き出される。
このようにして、上記ペリメータ域の温度環境が改善さ
れる。
【0021】また、請求項5に係る発明では、上記室内
機における吸込口から吸い込まれた室内空気は、上記第
1空気通路内において外気負荷に対抗する負荷としての
上記処理空気が混合されて上記吸込口よりも上記インテ
リア域側に設けられた吹出口から上記ペリメータ域に吹
き出される。こうして、上記吸込口から吸い込まれた室
内空気がこの吸込口よりも上記インテリア域側に設けら
れた吹出口から吹き出されることによって、上記吹出口
と上記天井面の排気口との間には強力なエアカーテンが
形成され、上記ペリメータ域の温度環境がより良く改善
される。
【0022】また、請求項6に係る発明では、上記室内
機における吸込口から吸い込まれた室内空気は、上記第
1空気通路内において外気負荷に対抗する負荷としての
上記処理空気が混合されて、上記吸込口よりも上記イン
テリア域側で、且つ、上記吸込口よりも高い位置に設け
られた吹出口から上記ペリメータ域に吹き出される。こ
うして、上記吹出口と上記天井面の排気口との間には更
に強力なエアカーテンが形成される。
【0023】また、請求項7に係る発明では、上記室内
機の吸込口から吸い込まれた室内空気に混合される外気
負荷に対抗する負荷としての上記処理空気は、二重床空
間に配管され上記給気ダクトから分岐して上記ペリメー
タ域を通過しない短い分岐ダクトを介して上記室内機に
供給される。
【0024】また、請求項8に係る発明では、上記室内
機の吸込口から吸い込まれた室内空気は、第1空気通路
における第2空気通路との交差位置に設けられた混気室
で上記第2空気通路から供給される上記処理空気と混ぜ
合わされた後、上記吹出口から上記ペリメータ域に吹き
出される。こうして、より上記インテリア域の空気温度
に近い温度に調整された一次空気が上記ペリメータ域に
供給される。
【0025】また、請求項9に係る発明では、上記ペリ
メータ域の温度を検知する温度センサからの信号に基づ
いて、上記ペリメータ域の温度に応じて、ダンパ制御部
によって次のような第1の状態および第2の状態に切り
替え制御される。すなわち、上記第1の状態とは、第
1,第2ダンパを開放する一方上記第3ダンパを閉鎖し
て、上記インテリア域における室内負荷発生源近傍の二
次空気を送風ダクトおよび排気ダクトを介して排気する
一方、上記給気ダクトからの上記処理空気の一部を上記
分岐ダクトを介して上記室内機に供給する状態である。
また、上記第2の状態とは、上記第1,第2ダンパを閉
鎖する一方上記第3ダンパを開放して、上記インテリア
域における室内負荷発生源近傍の二次空気を上記送風ダ
クト,連結ダクトおよび上記分岐ダクトを介して上記室
内機に供給する状態である。こうして、例えば、冬季に
上記空気調和機によって上記インテリア域が冷房されて
いる際に、上記ペリメータ域の温度が異常に低下した場
合には、上記インテリア域における熱負荷を有する二次
空気が上記室内機を介して上記ペリメータ域に供給され
て、冬季冷房時における上記ペリメータ域の温度環境が
更に良く改善される。
【0026】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。
【0027】<第1実施例>図1は本実施例におけるペ
リメータ域の空気調和方法の説明図である。例えば図1
0に示すようなインテリア域31用の空気調和機(図示
せず)によって熱交換された一次空気を天井34におけ
るインテリア域31の上方に設けられた吹出口35へ供
給する給気ダクト33を、天井空間32に配管する。一
方、ガラス窓37に面するペリメータ域36の床面には
室内機38を設置し、天井34には排気口39を設け
る。上記室内機38は、前面下方に吸込口40を有する
一方、上面に吹出口41を有する。そして、吸込口40
と吹出口41とを連通する空気通路42におけるファン
43より下流側には、上記給気ダクト33から分岐ダク
ト44によって分岐されたインテリア域31用の空気調
和機からの一次空気をダンパ45を介して吹き出すよう
にしている。
【0028】ここで、通常、インテリア域31は年間を
通じて一定温度に調整される。これに対して、ペリメー
タ域36にはガラス窓37を介して夏季にはインテリア
域31内の二次空気より高温の外気負荷が発生する一
方、冬季には上記二次空気より低い外気負荷が発生す
る。したがって、給気ダクト33から分岐されて空気通
路42に混入されるインテリア域31用の空気調和機か
らの一次空気は、上記外気負荷に対抗する負荷となるの
である。
【0029】上記構成において、上記インテリア域31
用の空気調和機からの一次空気が給気ダクト33を通っ
て吹出口35からインテリア域31に吹き出されて、イ
ンテリア域31が空調される。その際に、上記室内機3
8におけるファン43を回転することによって、インテ
リア域31の空気が室内機38の吸込口40から吸い込
まれて吹出口41から上方に向かって吹き上げられる。
そして、この室内機38からの一次空気(イ)とその一次
空気(イ)に誘引されたインテリア域31の二次空気(ロ)
とが天井34の排気口39から吸い込まれて排気され
る。こうして、ガラス窓37付近に生ずる室外負荷(ハ)
が室内機38からの一次空気(イ)の流れと共に除去され
るのである。
【0030】ここで、上記室内機38の吹出口41から
は、吸い込まれた空気に上記空気調和機からの一次空気
が加えられた吸込空気より多量の空気が吹き出される。
したがって、インテリア域31とペリメータ域36との
間には図11に示す従来例よりも完全なエアカーテンが
形成されることになる。しかしながら、それでも、室内
機38の吹出口41からの一次空気(イ)の一部は外気負
荷(ハ)の一部と一緒に室内機37の吸込口40に回り込
んで室内機38の吹出口41と吸込口40との間には循
環流(ニ)が生じ、ペリメータ域36の温度環境が悪くな
ろうとする。ところが、上述のように、インテリア域3
1用の空気調和装置からの一次空気が外気負荷に対抗す
る負荷として上記循環流(ニ)に加えられるので、ペリメ
ータ域36の温度環境が悪化するのが防止されるのであ
る。尚、夏季と冬季の中間にあっては、上記ダンパ45
の開度を調整して上記外気負荷に対抗する負荷の量を、
上記外気負荷に釣り合うように調整するのである。
【0031】このように、本実施例においては、上記ペ
リメータ域36に室内空気を吸い込んで上方に吹き出す
室内機38を設け、インテリア域31用の空気調和機か
らの一次空気の一部を分岐ダクト44によって分岐し
て、室内機38における空気通路42の下流側に供給す
るようにしている。したがって、本実施例によれば、室
内機38における吸込口40からの吸い込み量よりも多
い空気が吹出口41から吹き出されて、この吹出口41
と天井34の排気口39との間にはエアカーテンが形成
される。また、上記室内機38における吹出口41と吸
込口40との間に生じた循環流(ニ)には外気負荷に対抗
する負荷が供給されて、ペリメータ域36の温度環境が
改善されるのである。
【0032】上記実施例においては、インテリア域31
用の空気調和機からの一次空気を供給するための給気ダ
クト33を天井空間32に配管するようにしている。し
かしながら、この発明はこれに限定されるものではな
く、二重床空間に配管するようにしても何等差し支えな
い。
【0033】<第2実施例>図2は本実施例のペリメー
タ域の空気調和方法の説明図であり、第1実施例と同じ
部材については同じ番号を付して詳細な説明は省略す
る。本実施例においては、第1実施例の場合と同様に、
ペリメータ域36に室内の空気を吸い込んで上方に吹き
出す室内機46を設ける。そして、インテリア域31用
の空気調和機からの一次空気の一部を分岐ダクト44に
よって給気ダクト33から分岐して室内機46に供給す
る。上記室内機46は、前面下方に吸込口47を有する
一方、上面に吹出口48を有する。そして、吸込口47
と吹出口48とを連通する空気通路49におけるファン
50より下流側には混気室52を設けている。この混気
室52には、給気ダクト33から分岐ダクト44によっ
て分岐されたインテリア域31用の空気調和機からの一
次空気をダンパ51を介して供給する。
【0034】上記構成において、第1実施例と同様に、
上記室内機46におけるファン50を回転してペリメー
タ域36に発生する上記外気負荷を除去するに際して、
インテリア域31用の空気調和機からの一次空気が上記
外気負荷に対抗する負荷として室内機46の吹出口48
と吸込口47との間の循環流に加えられて、ペリメータ
域36の温度環境が悪化するのが防止されるのである。
【0035】その場合に、上記分岐ダクト44を介して
供給されてくるインテリア域31用の空気調和機からの
一次空気は混気室52に吹き出される。ここで、ファン
50によって加圧されて空気通路49内を高速に流れて
きた空気は、空気通路49よりの広く低圧になっている
混気室52で急激に拡散されて渦流となる。したがっ
て、混気室52では吸込口47から送られてくる上記外
気負荷を有する室内空気は、外気負荷に対向する負荷で
ある上記空気調和機からの一次空気と効率よく撹拌され
る。こうして、よりインテリア域31の空気温度に近い
温度に調整された一次空気をペリメータ域36に供給す
ることによって、ペリメータ域36の温度環境を更によ
く改善できるのである。
【0036】<第3実施例>図3は本実施例のペリメー
タ域の空気調和方法の説明図であり、第1実施例と同じ
部材については同じ番号を付して詳細な説明は省略す
る。本実施例においては、第1実施例の場合と同様に、
ペリメータ域36に室内空気を吸い込んで吹き出す室内
機53を設ける。この室内機53は、上面に吸込口54
を有する一方、前面下方(すなわち、吸込口54よりイ
ンテリア域側)に吹出口55を有する。そして、吸込口
54と吹出口55とを連通する空気通路56におけるフ
ァン57より下流側には、分岐ダクト44を通って供給
されてくるインテリア域31用の空気調和機からの一次
空気をダンパ58を介して供給する。
【0037】上記構成において、上記室内機53におけ
るファン57を回転してペリメータ域36に発生する上
記外気負荷を除去するに際して、室内機53の前面下方
に設けられた吹出口55から吹き出された一次空気(イ)
は、天井34の排気口39に向かって真直ぐ流れる。そ
の場合に、上記一次空気(イ)の一部は室内機53の吸込
口54に回り込むが、その回り込む一次空気はインテリ
ア域31側にではなくペリメータ域36内に回り込む。
したがって、室内機53の吹出口55と天井34の排気
口39とを結ぶ領域には室内機53の一次空気(イ)によ
って強力なエアカーテンが形成されることになる。その
結果、上記外気負荷は上記エアカーテンによって遮られ
てインテリア域31側には広がらない。したがって、ガ
ラス窓37の上側からの外気負荷(ハ)は排気口39から
排気される一方、ガラス窓37の下側からの外気負荷
(ホ)は室内機53の吸込口54から取り込まれる。その
際に、インテリア域31用の空気調和機からの一次空気
が外気負荷(ホ)に対抗する負荷として室内機53の空気
通路56に加えられるので、ペリメータ域36の温度環
境が悪化するのが防止されるのである。こうして、上記
ペリメータ域36の温度環境が改善されるのである。
【0038】<第4実施例>図4は本実施例のペリメー
タ域の空気調和方法の説明図であり、第3実施例と同じ
部材については同じ番号を付して詳細な説明は省略す
る。本実施例においては、第3実施例の場合と同様に、
ペリメータ域36には、上面の吸込口61から室内の空
気を吸い込んで前面下方の吹出口62から吹き出す室内
機60を設ける。そして、吸込口61と吹出口62とを
連通する空気通路63におけるファン64より下流側に
は混気室65を設けている。この混気室65には、給気
ダクト33から分岐ダクト44によって分岐されたイン
テリア域31用の空気調和機からの一次空気をダンパ6
6を介して供給する。
【0039】こうして、上記室内機60の混気室65に
おいて、吸込口61から送られてくる上記外気負荷(ホ)
とこの外気負荷(ホ)に対抗する負荷である上記空気調和
機からの一次空気とを効率よく撹拌し、よりインテリア
域31の空気温度に近い温度に調整された一次空気をペ
リメータ域36に供給することによって、ペリメータ域
36の温度環境が更によく改善される。
【0040】<第5実施例>図5は本実施例のペリメー
タ域の空気調和方法の説明図であり、第1実施例と同じ
部材については同じ番号を付して詳細な説明は省略す
る。本実施例においてペリメータ域36に設ける室内機
67においては、吸込口68および吹出口69を共に上
方に有しており、吹出口69の位置を吸込口68の位置
よりもインテリア域31側であって且つ高い位置に設け
ている。そして、吸込口68と吹出口68とを連通する
屈曲した空気通路70におけるファン71より下流側に
は、分岐ダクト44を通って供給されてくるインテリア
域31用の空気調和装置からの一次空気をダンパ72を
介して供給する。
【0041】このように、上記室内機67の吹出口69
を上方に向けて吸込口68の位置よりもインテリア域3
1側で高い位置に設けることによって、吹出口69が吸
込口68よりも天井34の排出口39に近くなる。その
結果、室内機67の吹出口69と天井34の排気口39
とを結ぶ領域には、室内機67の一次空気(イ)によって
第1実施例乃至第4実施例よりも更に強力なエアカーテ
ンが形成されるのである。したがって、本実施例によれ
ば上記外気負荷(ハ)はより確実に排気口39から排気さ
れる一方、外気負荷(ホ)は確実に室内機67の吸込口6
8から取り込まれる。
【0042】図6は、図5に示す室内機67の変形例を
示す。図6(a)における室内機73は前面下方にも吹出
口74を有しており、吸込口68から吸い込まれて空気
通路70を通って上方の吹出口69に向かう一次空気の
一部が下方の吹出口74から吹き出される。また、図6
(b)における室内機75に供給される上記インテリア域
用の空気調和機からの一次空気は、二重床空間78に配
管された分岐ダクト76によって供給される。こうする
ことによって、分岐ダクトが室内に配管されないように
して長さを短くできるのである。尚、この室内機に供給
される上記空気調和機からの一次空気を二重床空間に配
管された分岐ダクトから供給する方法は、第5実施例に
限らず、第1実施例乃至第4実施例にも適用できる。ま
た、図6(c)における室内機75に供給される上記イン
テリア域用の空気調和機からの一次空気は、下の階の天
井空間77に配管された分岐ダクト76'によって供給
される。この分岐ダクト76'は、下の階のインテリア
域用の空気調和機からの一次空気を下の階のインテリア
域に供給する給気ダクトから分岐しており、下の階のイ
ンテリア域へ供給される一次空気の一部を上の階のペリ
メータ域に在る室内機75に供給するのである。こうす
ることによって、分岐ダクトが室内に配管されないよう
にして長さを短くできるのである。
【0043】<第6実施例>本実施例は、上記各実施例
において、冬季にインテリア域31を冷房している際に
ペリメータ域36の温度環境を更によく改善するもので
ある。以下の説明では、用いられている室内機は図3に
示す室内機53であるとする。
【0044】図7は、本実施例における配管の一例を示
す図である。第3実施例の場合と同様に、インテリア域
31用の空気調和機(図示せず)によって熱交換された一
次空気を天井34におけるインテリア域31の上方に設
けられた吹出口35へ供給する給気ダクト33を、天井
空間32に配管する。一方、ガラス窓37に面するペリ
メータ域36の天井34には排気口39を設けて、この
排気口39から吸い込まれた空気を上記空気調和機に換
気する排気ダクト81を天井空間32に配管する。上記
インテリア域31の中央部における隣室との境界の壁面
下部には床吸気口82を設け、この床吸気口82と排気
ダクト81とを送風ダクト83によって接続して床吸気
口82からの室内負荷を有する二次空気を上記空気調和
機に換気できるようにする。さらに、送風ダクト83と
分岐ダクト44とを天井空間32に配管した連結ダクト
84によって連通させる。
【0045】上記配管において、上記分岐ダクト44に
おける連結ダクト84の接続位置よりも上流側には第1
ダンパ85を設け、送風ダクト83における連結ダクト
84の接続位置よりも下流側には第2ダンパ86を設
け、連結ダクト84における分岐ダクト44との合流点
近傍には第3ダンパ87を設けている。この3つのダン
パ85,86,87は、室内機53近傍に設置された温度
センサ89からの検出温度を表す信号に基づくダンパ制
御部88の開閉制御に従って開閉される。
【0046】上記構成において、上記インテリア域31
にはコンピュータ等の発熱源があるために、冬季であっ
てもインテリア域31にはインテリア域31用の空気調
和機からの冷房用の一次空気を供給して冷房しているも
のとする。
【0047】上記条件において、天候が晴れであってペ
リメータ域36の温度が高く、ペリメータ域36に設置
された温度センサ89からペリメータ域36の温度は所
定温度以上であることを表す信号がダンパ制御部88に
送出された場合には、ダンパ制御部88の制御の下に、
第1ダンパ85および第2ダンパ86は開放される一
方、第3ダンパ87は閉鎖される。そうすると、上記各
実施例の場合と同様に、インテリア域31用の空気調和
機からの冷房用の一次空気が給気ダクト33から開放さ
れた第1ダンパ85を介して分岐ダクト44に分岐し、
室内機53に供給される。そして、第3実施例の場合と
同様に、室内機53の下側の吹出口から吹き出されてエ
アカーテンが形成される。一方、インテリア域31にお
ける発熱源によって暖められた二次空気は、床吸気口8
2から取り込まれて開放された第2ダンパおよび排気ダ
クト81を介して上記空気調和機に換気される。
【0048】これに対して、天候が雨であったり夜間で
あってペリメータ域36の温度が低い場合には、ペリメ
ータ域36の温度が所定温度より低下したことを表す信
号が温度センサ89からダンパ制御部88に送出され
る。そうすると、ダンパ制御部88の制御の下に、第1
ダンパ85および第2ダンパ86は閉鎖される一方、第
3ダンパ87は開放される。その結果、分岐ダクト44
は送風ダクト83に連通されるので、インテリア域31
における発熱源によって暖められた二次空気が床吸気口
82から取り込まれ、送風ダクト83,連結ダクト84
および分岐ダクト44を介して室内機53に供給され
る。そして、室内機53の下側の吹出口から暖かい空気
が吹き出されてエアカーテンが形成される。
【0049】このように、本実施例においては、上記ペ
リメータ域36の温度に応じて、外気負荷に対抗する負
荷として室内機53に供給される空気を上記空気調和機
からの一次空気と室内負荷を有する二次空気とに切り替
えるので、冬季にインテリア域31を冷房する際のペリ
メータ域36の温度環境が更によく改善される。尚、上
記実施例においては床吸気口82を床面上に設置してい
るが、この発明はこれに限定されるものではない。要
は、室内負荷発生源からの室内負荷を最も効率よく取り
込むことができることが可能な位置(例えば、天井付近
等)に設置すればよいのである。
【0050】上記各実施例においては、上記インテリア
域用の空気調和機からの一次空気を室内機に供給するに
際して、室内機の吸込口と吹出口とを連通する空気通路
におけるファンよりも下流側に供給するようにしてい
る。しかしながら、この発明はこれに限定されるもので
はなく、空気通路におけるファンよりも上流側に供給し
ても差し支えない。
【0051】すなわち、図9(a)においては、上記分岐
ダクト44を、室内機91の吸込口92と吹出口93と
を連通する空気通路94におけるファン95よりも上流
側に接続している。また、図9(b)においては、室内機
96の吸込口97と吹出口98とを連通する空気通路に
おけるファン99よりも上流側に混気室100を設け、
この混気室100に分岐ダクト44を接続している。ま
た、図9(c)においては、室内機101の吸込口102
と吹出口103とを連通する空気通路104におけるフ
ァン105よりも上流側に、二重床空間106に配管さ
れた分岐ダクト76を接続している。
【0052】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のペリメータ域の空気調和方法は、屋外に面した
ペリメータ域の下方に設置された室内機によって室内空
気を吸い込んで熱交換することなく一次空気として吹き
出し、上記一次空気とこの一次空気の流れに誘引された
外気負荷を有する空気を上記室内機上方の天井面に設け
られた排気口から排気するに際して、上記室内機によっ
て、上記吸い込まれた室内空気に上記空気調和機からイ
ンテリア域に供給される処理空気の一部が混合されて上
記吸い込まれた室内空気よりも多量の空気が上記一次空
気としてインテリア域に吹き出されるので、上記室内機
の吹出口と天井面の排気口との間にエアカーテンが形成
される。さらに、上述のようにして上記外気負荷に対抗
する負荷としての上記処理空気が上記ペリメータ域に供
給されるので、ペリメータ域専用の空気調和機を用いる
ことなく上記ペリメータ域の温度環境を改善できる。
【0053】また、請求項2に係る発明のペリメータ域
の空気調和方法は、上記ペリメータ域の温度が所定の温
度領域に至った場合には、上記空気調和機からインテリ
ア域に供給される上記処理空気の一部に変えて上記イン
テリア域における室内負荷を有する二次空気を上記室内
機に供給し、室内空気に上記二次空気が混合された空気
を上記一次空気として吹き出すので、上記外気負荷に対
抗する負荷を上記ペリメータ域の温度に応じて上記処理
空気と上記室内負荷を有する二次空気とに切り替えるこ
とができる。したがって、冬季に上記インテリア域を冷
房している際に、上記ペリメータ域の温度が異常に低下
した場合には上記インテリア域における冷房負荷を有す
る二次空気を上記室内機を介してペリメータ域に供給す
ることができ、冬季冷房時における上記ペリメータ域の
温度環境を更に良く改善できる。
【0054】また、請求項3に係る発明の空気調和装置
は、空気調和機によって処理されてインテリア域に供給
される処理空気の一部を給気ダクトから分岐してペリメ
ータ域の室内機に供給する分岐ダクトを備えると共に、
上記室内機を、吸込口から吸い込まれた室内空気を吹出
口に導くファンが介設された第1空気通路、および、こ
の第1空気通路と上記分岐ダクトの端部とを連通する第
2空気通路を有するように成したので、上記室内機にお
ける吹出口からは吸い込まれた空気よりも多量の空気が
吹き出される。したがって、上記室内機の吹出口と天井
面の排気口との間にはエアカーテンが形成される。さら
に、この発明によれば、外気負荷に対抗する負荷として
の上記処理空気を室内機を介して上記ペリメータ域に供
給できる。したがって、ペリメータ域専用の空気調和機
を用いることなく上記ペリメータ域の温度環境を改善で
きる。
【0055】また、請求項4に係る発明の空気調和装置
は、吸込口を前面下部に有する一方吹出口を上面に有す
る室内機には、空気調和機によって処理された処理空気
の一部が供給されるので、上記室内機における上記吹出
口と吸込口との間に生ずる循環流の外気負荷がこの外気
負荷に対抗する負荷の供給によって打ち消される。した
がって、上記ペリメータ域の温度環境を改善できる。
【0056】また、請求項5に係る発明の空気調和装置
は、上記ペリメータ域に設置される室内機における吹出
口を吸込口よりもインテリア域側に設けたので、上記吹
出口と吸込口との間に生ずる循環流は上記吹出口と天井
面の排気口とを結ぶラインよりもペリメータ域側に発生
する。したがって、上記室内機の吹出口と天井面の排気
口とを結ぶ領域には強力なエアカーテンが形成され、上
記外気負荷はインテリア域に侵入することなく上記天井
面の排気口から排気されるか或は上記室内機の吸込口に
取り込まれる。
【0057】また、請求項6に係る発明の空気調和装置
は、上記室内機における吹出口を吸込口の位置よりもイ
ンテリア域側で且つ高い位置に設けたので、上記室内機
の吹出口と天井面の排気口とを結ぶ領域にはより更に強
力なエアカーテンが形成される。
【0058】また、請求項7に係る発明の空気調和装置
は、上記空気調和機によって処理された処理空気をイン
テリア域に供給する上記給気ダクトを二重床空間に配管
したので、上記給気ダクトから分岐する分岐ダクトはペ
リメータ域を縦断することなく上記室内機まで配管され
る。したがって、この発明によれば、上記ペリメータ域
から見苦しいダクトを無くすことができ、且つ、上記分
岐ダクトを短くできる。
【0059】また、請求項8に係る発明の空気調和装置
は、上記室内機における上記第1空気通路と第2空気通
路との交差位置に、上記第1空気通路を流れる室内空気
と上記第2空気通路からの上記処理空気とを混ぜ合わせ
る混気室を設けたので、上記室内空気と処理空気とが良
く混合されてインテリア域の二次空気の温度に近い温度
に調整された一次空気が上記ペリメータ域に供給され
る。したがって、上記ペリメータ域の温度環境が更に良
く改善される。
【0060】また、請求項9に係る発明の空気調和装置
は、インテリア域における室内負荷発生源近傍に設けた
吸気口と排気ダクトとを送風ダクトで連通し、この送風
ダクトと上記分岐ダクトとを連結ダクトで連通し、上記
分岐ダクトの上記連結ダクトより上流側に第1ダンパを
設け、上記送風ダクトの上記連結ダクトより下流側に第
2ダンパを設け、上記連結ダクトに第3ダンパを設け
て、ダンパ制御部によって、温度センサからの信号に基
づく上記ペリメータ域の温度に応じて、上記第1,第2
ダンパを開放する一方上記第3ダンパを閉鎖する第1の
状態と上記第1,第2ダンパを閉鎖する一方上記第3ダ
ンパを開放する第2の状態とを切り替え制御するので、
上記第1の状態においてはインテリア域の室内負荷を有
する二次空気は排気されて上記空気調和機からの処理空
気が上記室内機に供給される一方、上記第2の状態にお
いては上記インテリア域の室内負荷を有する二次空気が
上記室内機に供給される。したがって、この発明によれ
ば、冬季に上記インテリア域を冷房するに際して上記ペ
リメータ域の温度が所定温度以下になった場合には、上
記第2の状態を切り替え選択して、上記インテリア域に
おける冷房負荷を有する二次空気を上記室内機を介して
インテリア域に供給して、上記インテリア域の温度環境
を更に良く改善できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のペリメータ域の空気調和方法におけ
る一実施例であって一次空気を上方に吹き出す室内機を
用いた場合の説明図である。
【図2】図1における室内機に混気室を設けた場合のペ
リメータ域の空気調和方法の説明図である。
【図3】一次空気を下側から吹き出す室内機を用いたペ
リメータ域の空気調和方法の説明図である。
【図4】図3における室内機に混気室を設けた場合のペ
リメータ域の空気調和方法の説明図である。
【図5】吸込口および吹出口を上部に有する室内機を用
いたペリメータ域の空気調和方法の説明図である。
【図6】図5における室内機の変形例を示す図である。
【図7】冬季にインテリア域を冷房している際における
ペリメータ域の温度環境の改善に関する説明図である。
【図8】図7に続くペリメータ域の温度環境の改善に関
する説明図である。
【図9】図1乃至図6における室内機とは異なる室内機
の説明図である。
【図10】従来のペリメータ域の空気調和方法の説明図
である。
【図11】図10とは異なる従来のペリメータ域の空気
調和方法の説明図である。
【図12】図10および図11とは異なる従来のペリメ
ータ域の空気調和方法の説明図である。
【符号の説明】
31…インテリア域、 33…給気ダク
ト、36…ペリメータ域、38,46,53,60,67,
73,75,91,96,101…室内機、39…排気口、
40,47,54,61,68,92,97,102…吸込
口、41,48,55,62,69,93,98,103…吹
出口、44,76…分岐ダクト、 52,65,
100…混気室、81…排気ダクト、
82…床吸気口、83…送風ダクト、
84…連結ダクト、85,86,87…ダンパ、
88…ダンパ制御部、89…温度センサ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機によって処理された処理空気
    をインテリア域に供給する一方、屋外に面したペリメー
    タ域の下方に設置された室内機によって室内空気を吸い
    込んで熱交換することなく一次空気として吹き出し、上
    記一次空気とこの一次空気の流れに誘引された外気負荷
    を有する空気を上記室内機上方の天井面に設けられた排
    気口から排気するペリメータ域の空気調和方法におい
    て、 上記空気調和機からインテリア域に供給される上記処理
    空気の一部を上記室内機に供給し、この室内機によって
    吸い込まれた室内空気に上記処理空気が混合された空気
    を上記一次空気として吹き出すことを特徴とするペリメ
    ータ域の空気調和方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のペリメータ域の空気調
    和方法において、 上記ペリメータ域の温度が所定の温度領域に至った場合
    には、上記空気調和機からインテリア域に供給される上
    記処理空気の一部に変えて、上記インテリア域における
    室内負荷を有する二次空気を上記室内機に供給し、この
    室内機によって吸い込まれた室内空気に上記二次空気が
    混合された空気を上記一次空気として吹き出すことを特
    徴とするペリメータ域の空気調和方法。
  3. 【請求項3】 空気調和機によって処理された処理空気
    を給気ダクトによってインテリア域に供給し、屋外に面
    したペリメータ域の下方に設置された室内機によって吸
    い込んだ室内空気を熱交換することなく一次空気として
    吹き出し、上記室内機上方の天井面に設けられた排気口
    から上記一次空気とこの一次空気の流れに誘引された外
    気負荷を有する空気を取り込み、この排気口から取り込
    まれた空気を排気ダクトによって排気する空気調和装置
    において、 上記給気ダクトから分岐して、上記空気調和機からイン
    テリア域に供給される上記処理空気の一部を上記室内機
    に供給する分岐ダクトを備えると共に、 上記室内機は、吸込口から吸い込まれた室内空気を吹出
    口に導くファンが介設された第1空気通路、および、こ
    の第1空気通路と上記分岐ダクトの端部とを連通する第
    2空気通路を有していることを特徴とする空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の空気調和装置におい
    て、 上記室内機における吸込口は前面下部に設けられる一
    方、上記吹出口は上面に設けられていることを特徴とす
    る空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の空気調和装置におい
    て、 上記室内機における吹出口は吸込口よりも上記インテリ
    ア域側に設けられていることを特徴とする空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和装置におい
    て、 上記室内機における吹出口は吸込口よりも高い位置に設
    けられていることを特徴とする空気調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6の何れか一つに記
    載の空気調和装置において、 上記空気調和機によって処理された処理空気をインテリ
    ア域に供給する上記給気ダクトは、二重床空間に配管さ
    れていることを特徴とする空気調和装置。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至請求項7の何れか一つに記
    載の空気調和装置において、 上記室内機における上記第1空気通路と第2空気通路と
    の交差位置に、上記第1空気通路を流れる室内空気と上
    記第2空気通路からの上記処理空気とを混ぜ合わせるた
    めの混気室を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至請求項8の何れか一つに記
    載の空気調和装置において、 上記インテリア域における室内負荷発生源近傍に設けら
    れた吸気口と、 上記吸気口と上記排気ダクトとを連通する送風ダクト
    と、 上記送風ダクトと上記分岐ダクトとを連通する連結ダク
    トと、 上記分岐ダクトにおける上記連結ダクトの接続位置より
    も上流側を開閉する第1ダンパと、 上記送風ダクトにおける上記連結ダクトの接続位置より
    も下流側を開閉する第2ダンパと、 上記連結ダクトを開閉する第3ダンパと、 上記ペリメータ域の温度を検知して検知温度を表す信号
    を出力する温度センサと、 上記温度センサからの信号に基づいて、上記ペリメータ
    域の温度に応じて、上記第1,第2ダンパを開放する一
    方上記第3ダンパを閉鎖する第1の状態と上記第1,第
    2ダンパを閉鎖する一方上記第3ダンパを開放する第2
    の状態とを切り替え制御するダンパ制御部を備えたこと
    を特徴とする空気調和装置。
JP5316393A 1993-12-16 1993-12-16 ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置 Expired - Fee Related JP2957401B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5316393A JP2957401B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5316393A JP2957401B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07167460A true JPH07167460A (ja) 1995-07-04
JP2957401B2 JP2957401B2 (ja) 1999-10-04

Family

ID=18076586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5316393A Expired - Fee Related JP2957401B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2957401B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008103132A1 (en) * 2007-02-21 2008-08-28 Carrier Corporation Venting apparatus and methods
JP2018155446A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社Nttファシリティーズ 空調機室構造
CN112880164A (zh) * 2021-02-05 2021-06-01 湖南嘿哈猫网络科技有限公司 一种无人场馆空气处理系统及解决方案

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102627792B1 (ko) * 2023-03-29 2024-01-23 주식회사 옴니벤트 공조 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008103132A1 (en) * 2007-02-21 2008-08-28 Carrier Corporation Venting apparatus and methods
JP2018155446A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 株式会社Nttファシリティーズ 空調機室構造
CN112880164A (zh) * 2021-02-05 2021-06-01 湖南嘿哈猫网络科技有限公司 一种无人场馆空气处理系统及解决方案

Also Published As

Publication number Publication date
JP2957401B2 (ja) 1999-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5564980A (en) Room air quality conditioning system
JPH10274425A (ja) 換気機能付き空気調和機及びその空気調和機を用いた換気空調システム
KR100907307B1 (ko) 외기 직접 도입형 냉난방 환기유닛 및 그 제어방법
JPH07167460A (ja) ペリメータ域の空気調和方法およびその空気調和方法を実施する空気調和装置
JP2989054B2 (ja) ペリメータゾーン用空調設備
JPH037821A (ja) 空調設備
JPH0781725B2 (ja) 換気空調装置
CN112066455A (zh) 一种均匀换热的风管机及其控制方法
JP2825119B2 (ja) 外気処理用空調設備
JPH06341676A (ja) 空気調和装置
JP3932891B2 (ja) 作業車両用空調装置
JPH07208767A (ja) ダクト空調用吸込ボックス
JP6845592B1 (ja) 換気システム
JPH09137965A (ja) アンダーフロア空調システム
JP3452857B2 (ja) 空調システム
JP2596664B2 (ja) 空調設備
JP2540090B2 (ja) ペリメ―タ―ゾ―ンの空調方法
JPH07301432A (ja) アンダーフロア空調用ペリメータ負荷処理装置
JPH08159534A (ja) 局所強化冷房システム
JP2532032B2 (ja) 外気導入型フアンコイルユニット
JPS63143455A (ja) 空調装置用給気口
JP2001330269A (ja) 空調方法及び空調システム
JP4471458B2 (ja) 空気流路切換え式の空調装置
JP2003065559A (ja) スポット空調システム
JP2914651B2 (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees