JPH0716637A - ストランドルーパ張力制御装置 - Google Patents

ストランドルーパ張力制御装置

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JPH0716637A
JPH0716637A JP16093993A JP16093993A JPH0716637A JP H0716637 A JPH0716637 A JP H0716637A JP 16093993 A JP16093993 A JP 16093993A JP 16093993 A JP16093993 A JP 16093993A JP H0716637 A JPH0716637 A JP H0716637A
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Fumito Hisaie
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄鋼プロセスラインのストリップを接続する
際、板厚・材質等の諸条件が、前のストリップと後のス
トリップで異なるときは、ストランドルーパ張力の設定
値を変更する必要があるが、変更の際のストランドルー
パの張力変動を軽減し、安定運転を確保する。 【構成】 ストリップ9の接続点が各固定デフレクター
ロール6bを通過するごとに、ストリップ通過演算装置
13から出力し、この出力で張力移行演算装置15によ
り段階的に張力設定値を移行する。この張力設定値の移
行に従って駆動装置3で電動機4を駆動し、キャリッジ
7を介して適切な張力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はストリップを蓄積する
ストランドルーパを備えたプロセスラインの張力設定制
御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロセスラインにおいてストリップの張
力設定は、製品の板厚、板幅及び処理材質等の諸条件に
より決定され、その設定は最終製品における品質確保の
ために及ぼす影響は大きい。図11は従来のストランド
ルーパ張力制御装置を示す図で、図において、1は張力
設定器で、上記のストリップの諸条件に対応した張力設
定値を設定する。2は張力設定器1の張力設定値を駆動
装置3に設定するための接点である。
【0003】4はストリップ9に張力を与える電動機、
5は電動機4の動力を伝える機械装置、6はストリップ
9を搬送するデフレクターロールで、6aは可動側デフ
レクターロール、6bは固定デフレクターロールであ
る。7はキャリッジと呼ばれ、可動側デフレクターロー
ル6aを支承し、上下に移動して固定デフレクターロー
ル6bとの間にストリップ9を蓄積する。なお、デフレ
クターロール6、キャリッジ7でストランドルーパ装置
を形成する。8はブライドルロールでコイル(コイル状
に巻かれたストリップ)9aを送り出す。
【0004】次に動作について説明する。張力設定器1
は、処理材料の板厚、板幅、材質及び処理材料に与える
ユニット張力により演算される。接点2は、張力設定器
1で演算された張力設定値を駆動装置3に伝えるタイミ
ング接点で、駆動装置3は与えられた張力設定値に基づ
いて、電動機4を駆動し、機械装置5及びキャリッジ7
を作動させ、デフレクターロール6を介してストリップ
9を張る方向で、ストリップ9に張力を与える。
【0005】コイル9aにストリップ9が無くなると、
ストランドルーパ装置の入口側でストリップ9の尾端部
を次に送り出すべき新しいコイル9aのストリップ9の
先端部に溶接機で接続する。このとき、キャリッジ7を
固定デフレクターロール6bに接近させることによっ
て、ストランドルーパ装置の出口側は一定速度でストリ
ップ9を送出するが、入口側にあるストリップ9のみの
送り出しを停止し、接続することができる。(この状態
をストリップの払出しという)ストリップ9の端部接続
後はキャリッジを上方に揚げて元の位置に戻し、ストリ
ップ9をストランドルーパ装置内に蓄積する。(この状
態をストリップの追込みという)なお、通常の入口側と
出口側のストリップ9の速度が一定の状態を同期中とい
う。
【0006】図12は通常のライン運転中(同期中)か
らストリップ端部の接続までの動作を示し、a,b,
c,d,eの順で接続が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のストランドルー
パ張力制御装置は以上のように構成されているので、ス
トリップ接続の際、現在のストリップと次のストリップ
とで、処理材料の板厚、板幅、材質及び処理材料に与え
るユニット張力などの諸条件が異なる場合は、張力設定
値を現在の設定値から次の設定値に変更する必要があ
る。即ち、プロセスラインはストランドルーパ装置の入
口側でストリップ間の接続を行って、連続したストリッ
プとし、そのストリップの接続点で張力設定を変更する
必要がある。この張力設定は、従来はストランドルーパ
入口又は出口で張力設定を実施していた。このように入
口又は出口で設定すると、張力設定変更点がストリップ
のルーパ内の通過に応じた適切な設定でなく、デフレク
ターロールのメカロス等も加わって、張力変動の要因と
なり製品に悪影響を与えるという問題点があった。
【0008】また、連続プロセスラインの場合、前コイ
ル(ストランドルーパ装置走行中のストリップ)と後コ
イル(次のコイル)は溶接機により接続するが、前コイ
ルが全て払い出しされると、前コイルは張力零となり、
ここで張力急変の状態となって、ルーパ前方のブライド
ルロール8に急激な負荷が加わり、ブライドルロール8
の過負荷を発生させる要因となる。
【0009】この発生原因を図13で説明する。コイル
9aにストリップ9が無くなるとストリップ9の尾端側
の張力が零になるので、ブライドルロール8は全張力の
負荷が急激にかかり過負荷となるという問題点があっ
た。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ストリップの接続点の張力移行を
スムーズに行いルーパ内をストリップの接続点が通過す
るときに発生する張力変動をおさえ、安定した張力制御
を行うと共に、安定した操業を行う張力制御装置を提供
することを目的とする。
【0011】また、ブライドルロールの負荷変動をスム
ーズに行い安定した張力制御を行う張力制御装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るストラン
ドルーパ張力制御装置は、ストリップの接続点がストラ
ンドルーパ装置内の通過を検出し演算するストリップ通
過演算手段と、現在のストリップの張力設定値から次の
ストリップへの張力設定値の移行を、ストリップ通過演
算装置の演算結果に基づいて上記ストリップの接続点が
ストランドルーパ装置内を通過中に、順次行なう張力移
行演算手段とを備えたものである。
【0013】また、ストランドルーパ装置の入口側で、
ストリップの接続点を検出するキャリブレーション検出
器と、ストランドルーパ装置の入口側でストリップの送
り長さを測長するストリップ搬送量検出器と、ストラン
ドルーパのキャリッジ位置を計測するキャリッジ位置検
出器と、キャリブレーション検出器からの接続点検出信
号とストリップ搬送量検出器からのストリップ測長信号
とで接続点からのストリップの測長を演算すると共に、
キャリッジ位置検出器からのキャリッジ位置信号に応じ
て接続点からのストリップの測長を補正するストリップ
通過演算装置と、現在のストリップの張力設定値から次
のストリップへの張力設定値の移行を、ストリップ通過
演算装置の演算結果に基づいてストリップの接続点がス
トランドルーパ装置内を通過中に、順次行なう張力移行
演算装置とを備えたものである。
【0014】また、コイルのストリップの残量が所定残
量以下になってから残量が零になるまでの状態を演算す
るライン状態関数発生手段と、現在のストリップの張力
設定値からコイルのストリップの残量が零のときにブラ
イドルロールの過負荷を防止する所定の張力設定値への
移行をライン状態関数発生手段の出力に基づいて順次行
なう張力移行演算手段とを備えたものである。
【0015】また、ストリップ接続点がストランドルー
パ装置内を通過中に、ストリップ通過演算装置の演算結
果に基づいて、予め設定された設定負荷率によって上記
固定デフレクターロールを駆動する駆動系の速度基準値
を順次補正する負荷分配器を備えたものである。
【0016】
【作用】この発明のストランドルーパ張力制御装置は、
ストリップの接続点がストランドルーパ装置内の通過中
に、現在のストリップの張力設定値から次のストリップ
の張力設定値への移行を、順次行なうようにし、この張
力設定値の移行に従ってキャリッジを介して制御し、張
力変動を抑制する。
【0017】また、ストリップの接続点からのストリッ
プの送り長さを測長し、キャリッジ位置でその測長値を
補正し、この補正された測長値でストリップの通過を演
算し、この補正された所定の測長ごとに、現在のストリ
ップの張力設定値から次のストリップへの張力設定値の
移行を、順次行なうようにし、この張力設定値の移行に
従ってキャリッジを介して制御し、張力変動を抑制す
る。
【0018】また、現在のストリップの張力設定値から
上記コイルのストリップの残量が零のときにブライドル
ロールの過負荷を防止する所定の張力設定値への移行
を、コイルのストリップの残量が所定残量以下になって
から残量が零になるまでの間に、順次行なうようにし、
この張力設定値の移行に従ってキャリッジを介して制御
し、ブライドルロールの過負荷を防止する。
【0019】また、ストリップ接続点がストランドルー
パ装置内を通過中に、予め設定された設定負荷率によっ
て固定デフレクターロールを駆動する駆動系の速度基準
値を順次補正し、この補正された速度基準値により固定
デフレクターロールを駆動する電動機を制御する。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図1に基づいて
説明する。図において、1〜9は従来と同一構成である
ので省略する。なお、接点2は本発明においては15の
張力移行演算装置内に吸収されるので省略する。10は
ストランドルーパ装置の前に設置されているブライドル
ロール8に取付けられたストリップ搬送量を計測するス
トリップ搬送量検出器(PLG)、11はストリップの
接続点を検出し、本装置の演算開始終了等に使用するキ
ャリブレーション検出器、12はキャリッジの位置を計
測するキャリッジ位置検出器である。
【0021】13はストリップ搬送量検出器10とキャ
リブレーション検出器11からの信号によりストリップ
の通過位置を計測するストリップ通過演算装置、14は
ストリップの次の張力設定値を決定する次張力設定器、
15は張力設定器1、次張力設定器14及びストリップ
通過演算装置13からの信号によりストリップ通過位置
(ストリップ9が固定デフレクターロール6bを通過す
る位置)ごとに現在の前設定張力から次設定張力への移
行を演算する張力移行演算装置である。
【0022】なお、ストリップ通過演算装置13とスト
リップ搬送量検出器10とキャリブレーション検出器1
1とキャリッジ位置検出器12とでストリップ通過演算
手段を構成する。
【0023】次に動作について説明する。ストリップ通
過演算装置13は、ストリップ搬送量検出器10からの
信号により、機械的に決定されているストランドルーパ
の固定デフレクターロール6bまでの位置のストリップ
移動量を、キャリブレーション検出器9がストリップの
接続点を検出するごとに演算する。
【0024】このストリップ接続点検出の状態を図2に
示し、図1と共に説明する。図2a、図2bのようにキ
ャリッジ7の位置が現在移動していなくて固定の状態で
ある場合(同期中)、キャリブレーション検出器11が
Aの検出位置でストリップ9の接続点を検出し、この検
出信号に応じてストリップ搬送量検出器10からの信号
によって、キャリブレーション検出器11の検出点から
固定デフレクターロール6bのBの位置までの距離を演
算する。この演算距離から固定デフレクターロール6b
のB−C間の固定距離を求める。この演算結果から固定
デフレクターロール位置に接続点が到達する点を予測
し、この予測に従って接続点が各固定デフレクターロー
ル6bに達するごとに張力移行演算装置15にタイミン
グ出力する。
【0025】ストランドルーパのキャリッジ位置検出器
12は、固定距離演算を補正するためのもので、キャリ
ッジ7の位置が図2cのように移動する場合(ストリッ
プ払出し中)、固定距離にキャリッジ移動量を補正し、
正確に接続点が各固定デフレクターロール6bの位置に
到達するよう補正して張力移行演算装置15にタイミン
グ出力する。
【0026】張力移行演算装置15では、現在の張力設
定値(前張力設定値)と次張力設定値(後張力設定値)
を図3のように演算する機能を備えている。ストリップ
9の接続点が固定デフレクターロール6bを通過するご
とに、順次段階的に設定値を変化させていき、最後に次
張力設定値になるようにする。この張力の設定値の変化
に基づき、駆動装置3が電動機4を制御し、機械装置5
を通じてキャリッジ7を作動させ所定の張力が得られる
ようにする。このようにして、ストリップ9の接続点の
張力移行をスムーズに行いルーパ内をストリップ9の接
続点が通過するときに発生する張力変動をおさえ、安定
した張力制御を行うことがてきる。
【0027】即ち、張力移行演算装置15は前張力設定
値と、後張力設定値との変化量を固定デフレクターロー
ル6bの数により段階的に変化させる関数発生器であ
る。ストリップ通過演算装置13の出力信号はストリッ
プ9が各固定デフレクターロール6bの位置を通過する
たびに出力され、その出力の順番は張力移行演算装置1
5のn番目のデフレクターロールと対応されており、前
張力設定から後張力設定の移行は図3のようにデフレク
ターロール位置を接続点が通過するごとに段階的に移行
するようしている。張力移行演算装置15の段階的に変
化した張力設定値は、駆動装置3に伝達され、接続点が
固定デフレクターロール6bを通過するごとに、スムー
ズな張力移行が行える。
【0028】この動作のフローチャートを図4に示す。
S1でキャリブレーション検出器11により接続点を検
出し、S2でn個の各固定デフレクターロール位置まで
の計測長Lmをメモリする。S3でこのメモリ値Lmをキ
ャリッジ位置検出器からの信号で補正した値LLとの和
がストリップ搬送量検出器10による接続点の通過検出
距離LCNTと等しくなれば、S4で張力切替指令を送出
し、S5で電動機4によりキャリッジ7を介し張力制御
をする。S6で何番目の固定デフレクターロールかをチ
ェックし、1番目から順次張力を切替えていき、n番目
であれば終了する。
【0029】なお、図3では前張力設定値よりも、後張
力設定値の方が大きい場合を示したが、板厚等の諸条件
により後張力設定値の方が小さい場合もあり、その場合
も同様に段階的に設定値を減少させるようにする。
【0030】実施例2.次に、ブライドルロール8の過
負荷対策について説明する。実施例1では接続点の張力
設定移行について、固定デフレクターロール6bの通過
ごとに移行を行うことについて述べたが、あらかじめ次
の接続点が与えられている場合は、次の接続点における
張力変化値を演算して、張力急変が発生する前に段階的
に張力移行を行うようにしてもよい。
【0031】本発明の段階的張力移行の手段を用いて、
ストリップ払い出し終了前に段階的にストランドルーパ
張力を減少していき、ブライドルロールの過負荷を防止
する所定の張力まで減少するようにすれば、ブライドル
ロールの過負荷防止となり、張力の急変による悪影響を
省く効果が期待できる。
【0032】図5はそのブロック図で、ライン状態関数
発生器16を設ける。このライン状態関数発生器16で
は、ストリップ9が送り出されて行くと、コイル9aの
コイル径が順次小さくなるが、所定のコイル径以下(ス
トリップ9の残量が所定残量以下)になると、この所定
のコイル径からコイル径が零になる迄(ストリップの尾
端の接続点迄)の長さを演算し、この長さを所定のn段
階に分割して所定のコイル径になった時点からそのn個
の分割点迄の長さを求め、この各長さとストリップ搬送
量検出器10からのストリップ測長信号が等しくなるご
とに、現在の張力設定値からブライドルロール8の過負
荷を防止する所定の張力設定値まで順次段階的に張力設
定値を減少していき、ブライドルロール8の過負荷を防
止する。即ち、ブライドルロール8に過負荷がかかる前
に段階的に張力を下げていき過負荷を防止する。
【0033】この実施例2のフローチャートを図6に示
す。T1でコイル径が所定値X以下になれば、T2でス
トリップ搬送量検出器10によるカウントを開始し、T
3でコイル径Xからコイルにストリップが零になる迄の
長さLTを演算し、LTを所望のn段階に分割し、コイル
径Xの時点から各分割点までの距離Lxをメモリする。
但し、Lx=L1,L2,L3,・・・Lnである。T4で
この計測長Lxがストリップ搬送量検出器10によるカ
ウントからのLCNTと等しくなれば、T5で張力切替指
令を送出し、T6でこの張力切替指令に応じて電動機4
を制御する。これをT7のチェックによりn回繰り返
す。
【0034】実施例3.実施例2の変形例を図5と図7
で説明する。ブロック図は図5と同様であるが若干その
動作が異なる。図5のブロック図で、ライン状態関数発
生器16では、ストリップ9が送り出されて行くと、コ
イル9aのコイル径が順次小さくなるが、所定のコイル
径以下(ストリップ9の残量が所定残量以下)になる
と、このコイル径からストリップの仮想の接続点を演算
し、ストリップ搬送量検出器10からのストリップ測長
信号により上記仮想接続点からのストリップの測長を演
算し、仮想接続点が各固定デフレクターロール6bを通
過するごとに、現在の張力設定値からブライドルロール
8の過負荷を防止する所定の張力設定値まで順次段階的
に張力設定値を減少していき、ブライドルロール8の過
負荷を防止する。即ち、ブライドルロール8に過負荷が
かかる前に段階的に張力を下げていき過負荷を防止す
る。
【0035】この実施例2のフローチャートを図7に示
す。U1でコイル径が所定値以下になれば、U2でスト
リップ搬送量検出器10によるカウントを開始し、U3
で仮想の接続点から固定デフレクターロールまでの計測
長Lmをメモリする。U4でこの計測長Lmをキャリッジ
位置検出器12でLLの補正を行い、この補正結果とス
トリップ搬送量検出器10によるカウントからのLCNT
と等しくなれば、U5で張力切替指令を送出し、U6で
この張力切替指令に応じて電動機4を制御する。これを
U7のチェックによりn回繰り返す。
【0036】この実施例3の特徴は、U3以降のステッ
プが実施例1の図4のフローチャートS2以降と同様で
あり、実施例1の信号の処理や演算の仕方を利用できる
ことである。ただし、仮想の接続点を求め、その仮想接
続点か各固定デフレクターロールに来たものとして張力
を移行していく点が異なっている。
【0037】実施例4.実施例1では、固定デフレクタ
ーロールの接続点の通過によるストランドルーパ張力移
行を行ったが、これと同様にドライブされている固定側
デフレクターロールの負荷率を接続点が各固定デフレク
ターロールを通過する度に加減すると更に張力移行がス
ムーズに行われ、張力変動が軽減される。
【0038】図8は実施例4のブロック図、図9はその
要部のブロック図である。ストリップ通過演算装置13
から出力される固定デフレクターロール位置通過信号
は、負荷分配器22に与えられる。負荷分配器22では
固定デフレクターロール6bの運転速度に、各固定デフ
レクターロール6bの負荷分配分を加算して駆動装置2
1に与え、電動機20を制御する。
【0039】図9に示すように、負荷分配器22は加算
器23、n個の接点24、n個の設定負荷率25からな
り、ストリップ通過演算装置13からの1〜n番目固定
デフレクターロール6bの切替指令に応じて接点24を
切替え、設定負荷率25を順次切り替え、加算器23で
速度基準を補正して駆動装置21に指令を与える。
【0040】従来装置では、各固定デフレクターロール
をストリップの接続点が通過するごとに各固定デフレク
ターロールの負荷率を設定していなかったために、適切
な動力伝達が行われずにいた。本実施例4では適切なタ
イミングで負荷率補正が行われ実施例1と同様、張力変
動を軽減することができる。
【0041】この実施例4のフローチャートを図10に
示す。X1〜X4,X6は、実施例1の図4のフローチ
ャートS1〜S4,S6と同一であり、X5で電動機2
0により固定デフレクタロールの張力制御を行う点が異
なるのみである。
【0042】実施例5.上記の実施例では、固定デフレ
クターロールをストリップの接続点が通過するごとに張
力設定値を変化させたが、この変化は、例えば、固定デ
フレクターロールと可動側デフレクターロールとを通過
するごとに変化させてもよい。また、張力設定値の変化
は段階的に行ったが、全体が曲線的になるよう関数を発
生させて張力変化をさせてもよい。即ち、順次張力設定
値を移行するようにすればよい。
【0043】実施例6 張力設定値の移行は、ストリップの接続点を所定の検出
点からストリップを測長することにより演算し、ストラ
ンドルーパ装置内の所定の位置(固定デフレクターロー
ルの位置)を求めて移行したが、ストリップの速度を検
出し、この速度に基づいて所定の位置(固定デフレクタ
ーロールの位置)に達する迄の時間を演算し、この時間
に基づいて張力設定値の移行を行ってもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によればストリ
ップ接続点、あるいはストリップ終端において、張力設
定値を順次移行するようにしたので、張力の急変、ある
いは張力変動を軽減することができ、安定した操業が確
保され高品質な製品製造に寄与する効果がある。
【0045】また、現在のストリップの張力設定値から
上記コイルのストリップの残量が零のときにブライドル
ロールの過負荷を防止する所定の張力設定値への移行
を、コイルのストリップの残量が所定残量以下になって
から残量が零になるまでの間に、順次移行するようにし
たので、ブライドルロールの過負荷を防止する効果があ
る。
【0046】また、ストリップ接続点がストランドルー
パ装置内を通過中に、予め設定された設定負荷率によっ
て固定デフレクターロールを駆動する駆動系の速度基準
値を順次補正し、この補正された速度基準値により固定
デフレクターロールを駆動する電動機を制御するように
したので、更に張力移行がスムーズに行われ、張力変動
が軽減される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のストランドルーパ張力制
御装置のブロック図である。
【図2】この発明のストランドルーパ装置と接続点の関
係を示す説明図である。
【図3】この発明の張力移行演算器の張力設定の関係を
示す図である。
【図4】この発明の実施例1のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例2のストランドルーパ張力制
御装置のブロック図である。
【図6】この発明の実施例2のフローチャートである。
【図7】この発明の実施例3のフローチャートである。
【図8】この発明の実施例4のストランドルーパ張力制
御装置のブロック図である。
【図9】この発明の実施例4の要部のブロック図であ
る。
【図10】この発明の実施例4のフローチャートであ
る。
【図11】従来のストランドルーパ張力制御装置を示す
ブロック図である。
【図12】ストリップの接続動作を説明する図である。
【図13】ブライドルロールの過負荷を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 張力設定器 3 駆動装置 4 電動機 5 機械装置 6 デフレクターロール 6a 可動側デフレクターロール 6b 固定デフレクターロール 7 キャリッジ 8 ブライドルロール 9 ストリップ 9a コイル 10 ストリップ搬送量検出器 11 キャリブレーション検出器 12 キャリッジ位置検出器 13 ストリップ通過演算装置 14 次張力設定器 15 張力移行演算装置 16 ライン状態関数発生器 17 負荷分配器 20 電動機 21 駆動装置 22 負荷分配器 23 加算器 24 接点 25 設定負荷率

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストランドルーパ装置のキャリッジ側の
    可動側デフレクターロールと固定デフレクターロール間
    にストリップを交互に通して、このストリップを上記ス
    トランドルーパ装置の入口側から出口側に向けて送り出
    すと共に、設定された張力で上記キャリッジを介して上
    記ストリップの張力を制御し、上記入口側で上記ストリ
    ップの尾端部を次に送り出すべき他のストリップの先端
    部に接続するときは、上記キャリッジを上記固定デフレ
    クターロールに接近させることによって上記入口側にあ
    るストリップのみの送り出しを停止し、上記ストリップ
    の端部接続後は上記キャリッジを元の位置に戻して運転
    するよう制御するストランドルーパ張力制御装置におい
    て、上記ストリップの接続点が上記ストランドルーパ装
    置内を通過するのを検出し演算するストリップ通過演算
    手段と、現在のストリップの張力設定値から次のストリ
    ップへの張力設定値の移行を、上記ストリップ通過演算
    装置の演算結果に基づいて上記ストリップの接続点が上
    記ストランドルーパ装置内を通過中に、順次行なう張力
    移行演算手段とを備えたことを特徴とするストランドル
    ーパ張力制御装置。
  2. 【請求項2】 ストランドルーパ装置のキャリッジ側の
    可動側デフレクターロールと固定デフレクターロール間
    にストリップを交互に通して、このストリップを上記ス
    トランドルーパ装置の入口側から出口側に向けて送り出
    すと共に、設定された張力で上記キャリッジを介して上
    記ストリップの張力を制御し、上記入口側で上記ストリ
    ップの尾端部を次に送り出すべき他のストリップの先端
    部に接続するときは、上記キャリッジを上記固定デフレ
    クターロールに接近させることによって上記入口側にあ
    るストリップのみの送り出しを停止し、上記ストリップ
    の端部接続後は上記キャリッジを元の位置に戻して運転
    するよう制御するストランドルーパ張力制御装置におい
    て、上記ストランドルーパ装置の入口側で、上記ストリ
    ップの接続点を検出するキャリブレーション検出器と、
    上記ストランドルーパ装置の入口側で、上記ストリップ
    の送り長さを測長するストリップ搬送量検出器と、上記
    ストランドルーパのキャリッジ位置を計測するキャリッ
    ジ位置検出器と、上記キャリブレーション検出器からの
    接続点検出信号と上記ストリップ搬送量検出器からのス
    トリップ測長信号とで上記接続点からのストリップの測
    長を演算すると共に、上記キャリッジ位置検出器からの
    キャリッジ位置信号に応じて上記接続点からのストリッ
    プの測長を補正するストリップ通過演算装置と、現在の
    ストリップの張力設定値から次のストリップへの張力設
    定値の移行を、上記ストリップ通過演算装置の演算結果
    に基づいて上記ストリップの接続点が上記ストランドル
    ーパ装置内を通過中に、順次行なう張力移行演算装置と
    を備えたことを特徴とするストランドルーパ張力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 コイル状のストリップをブライドルロー
    ルで送り出し、次にストランドルーパ装置のキャリッジ
    側の可動側デフレクターロールと固定デフレクターロー
    ル間にストリップを交互に通して、このストリップを上
    記ストランドルーパ装置の入口側から出口側に向けて送
    り出すと共に、設定された張力で上記キャリッジを介し
    て上記ストリップの張力を制御し、上記入口側で上記ス
    トリップの尾端部を次に送り出すべき他のストリップの
    先端部に接続するときは、上記キャリッジを上記固定デ
    フレクターロールに接近させることによって上記入口側
    にあるストリップのみの送り出しを停止し、上記ストリ
    ップの端部接続後は上記キャリッジを元の位置に戻して
    運転するよう制御するストランドルーパ張力制御装置に
    おいて、上記コイルのストリップの残量が所定残量以下
    になってから残量が零になるまでの状態を演算するライ
    ン状態関数発生手段と、現在のストリップの張力設定値
    から上記コイルのストリップの残量が零のときに上記ブ
    ライドルロールの過負荷を防止する所定の張力設定値へ
    の移行を上記ライン状態関数発生手段の出力に基づいて
    順次行なう張力移行演算手段とを備えたことを特徴とす
    るストランドルーパ張力制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1項または2項記載のストランド
    ルーパ張力制御装置において、ストリップ接続点がスト
    ランドルーパ装置内を通過中に、ストリップ通過演算装
    置の演算結果に基づいて、予め設定された設定負荷率に
    よって上記固定デフレクターロールを駆動する駆動系の
    速度基準値を順次補正する負荷分配器を備え、この補正
    された速度基準値により上記固定デフレクターロールを
    駆動する電動機を制御するようにしたことを特徴とする
    ストランドルーパ張力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007330979A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp ルーパにおける搬送材料の張力制御方法及びその装置
CN103223421A (zh) * 2012-01-30 2013-07-31 宝山钢铁股份有限公司 一种活套同步位置调节系统及其控制方法
JP2016016410A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 東芝三菱電機産業システム株式会社 ルーパ装置
CN106807760A (zh) * 2015-11-27 2017-06-09 宝山钢铁股份有限公司 冷轧带钢焊接甩尾时张力控制优化方法

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