JPH07165968A - 発泡ポリエステルシートおよびその製造方法 - Google Patents

発泡ポリエステルシートおよびその製造方法

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JPH07165968A
JPH07165968A JP5343160A JP34316093A JPH07165968A JP H07165968 A JPH07165968 A JP H07165968A JP 5343160 A JP5343160 A JP 5343160A JP 34316093 A JP34316093 A JP 34316093A JP H07165968 A JPH07165968 A JP H07165968A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均一微細な気泡を有し、かつ90℃以上好まし
くは100℃以上の高温耐熱性に優れた発泡ポリエステ
ルシートを提供する。 【構成】(a)エチレングリコールを主たるジオール成
分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸50〜90モ
ル%および他のジカルボン酸成分10〜50モル%とか
らなる非晶質ポリエステル共重合体100重量部と、
(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混合物よりな
る群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量部とを含有
する樹脂組成物からなることを特徴とする発泡ポリエス
テルシート及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡ポリエステルシー
トおよびその製造方法に関する。さらに詳しくは、均一
微細な気泡および高い発泡倍率を有し、かつ90℃以上
好ましくは100℃以上の高温安定性に優れた発泡ポリ
エステルシートおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性樹脂発泡体、例えばポ
リオレフィン,ポリウレタンおよびポリアミドの発泡体
は、断熱剤,緩衝剤,包装材料として広く用いられてい
る。かかる熱可塑性樹脂発泡体は通常気泡を混入せしめ
る方法,発泡剤の分解ガスを利用する方法,溶剤気散
法,化学反応によりガスを発生せしめる方法等により製
造されている。
【0003】一方、芳香族ポリエステル、特にポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと記す)は、機械的特
性,耐熱性,耐薬品性,寸法安定性等が優れているため
に、繊維,フィルム,射出成形品等に用いられている。
近年これらの熱可塑性ポリエステルに種々の発泡剤を加
え、発泡成形せしめる方法(特開昭52−43871号
公報参照)やPETとポリカーボネートとの均一な混合
物を250〜350℃の温度に加熱,反応させ、CO2
が遊離するまでその加熱温度に保ち、その後に反応混合
物を膨張させる方法(特公昭47−38875号公報参
照)が提案されている。
【0004】しかし、前者の方法は発泡剤に起因する着
色,発泡斑,機械的特性の低下等の欠点があり、後者の
方法は高温での長い反応時間を必要とし、反応混合物の
着色,機械的特性の低下が避けられない欠点がある。
【0005】また、ポリオレフィンを配合したPETを
加熱溶融し、溶融状態の樹脂組成物に不活性ガスを混入
して発泡成形体を製造する方法(特開平2−28672
5号公報参照)も提案されているが、この方法では均一
微細な気泡は得られず、発泡倍率も3倍以下と低い。
【0006】また、シートの表面と裏面とで結晶化度が
1%以上相違することを特徴とする熱可塑性ポリエステ
ル樹脂の発泡シート(特公平5−47570号公報参
照)も提案されているが、これに使用されているポリエ
ステルは溶融粘度が低く無水ピロメリット酸などの溶融
特性改質剤を併用する必要があり、長時間運転するとシ
ートが黄色に変色し、かつリサイクル使用に適さないと
いう問題点がある。
【0007】また、前記の方法で得られたポリエステル
発泡シートは通常結晶化度が30%以下の非晶質部分が
残されたシートであるため、ヒートセットなどの特殊な
後加工を行わないかぎりポリエステルのガラス転移温度
(70℃)以下の耐熱性しか有さず、電子レンジ用容器
などの90℃以上好ましくは100℃以上の高温耐熱性
を必要とする用途に使用できるものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は均一微
細な気泡を有し、かつ90℃以上好ましくは100℃以
上の高温耐熱性に優れた発泡ポリエステルシートを提供
することにある。
【0009】本発明の他の目的は、高い発泡倍率をも
ち、軽量でしかも優れた機械的性質を備えた発泡ポリエ
ステルシートを提供することにある。本発明のさらに他
の目的は、本ポリエステルシートを工業的に有利に、且
つ容易に製造し得る方法を適用することにある。本発明
のさらに他の目的および利点は以下の説明から明らかと
なろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、本発明
の上記目的および利点は、(a)エチレングリコールを
主たるジオール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸50〜90モル%および他のジカルボン酸成分10
〜50モル%とからなる非晶質ポリエステル共重合体1
00重量部と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれら
の混合物よりなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5
重量部とを含有する樹脂組成物からなることを特徴とす
る発泡ポリエステルシートによって達成される。
【0011】本発明において用いられる非晶質ポリエス
テル共重合体(a)は、ジカルボン酸成分とグリコール
成分とを公知の方法によって重縮合せしめて得られるも
のであり、酸成分として用いられるジカルボン酸は、そ
の50〜90モル%好ましくは70〜90モル%が2,
6−ナフタレンジカルボン酸である。すなわち、50モ
ル%より少ない場合は90℃以上の耐熱性が得られず、
また90モル%より多いときはポリエステルが結晶性を
持ち非晶質ポリエステル特有の性質を失うためである。
本発明に用いる2,6−ナフタレンジカルボン酸以外の
ジカルボン酸としてテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボ
ン酸、3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジカ
ルボン酸等が例示され、これらのジカルボン酸は1種の
みを用いても2種以上を併用してもよい。
【0012】またグリコール成分は、その90モル%以
上が1種類のジオールで占められる事が好ましく、且つ
主成分のジオールはエチレングリコールであることがよ
り好ましい。他のジオール成分も用いることができる
が、これらはなるべくジオール成分の10モル%未満に
とどめるのが好ましい。このようなジオールとしては、
例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ビス−β−ヒドロキシ
ビスフェノールA,1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルなどが開示される。これらのジオールは1種のみを用
いても2種以上併用してもよい。
【0013】本発明で用いられる無機核剤(b)は、ガ
ラス、鉱物質材料およびそれらの混合物から選ばれる。
鉱物質材料としては、タルク、シリカおよびマイカを好
ましいものとして挙げることができる。ガラスは、例え
ば繊維状ガラスである。
【0014】また、無機核剤の使用量は、ポリエステル
共重合体100重量部あたり0.01〜5重量部であ
る。無機核剤が0.01重量部より少ないとポリエステ
ルを実質上発泡せしめることが出来ず、一方5重量部よ
りも多い発泡核剤としての作用効果は飽和する。
【0015】本発明の発泡ポリエステルシートの密度
は、好ましくは0.01〜1.5g/cm3 、より好ま
しくは0.03〜1.3g/cm3 の範囲にあるものと
して提供される。
【0016】本発明で用いられる熱可塑性樹脂組成物に
は、特定の発泡助剤を添加すると発泡効果を更に挙げる
ことが出来る。このような発泡助剤としては有機酸、有
機酸Ca塩、Zn塩、Mg塩、Ba塩、Al塩、Pb
塩、及びMn塩並びに有機酸のエステルがあり、これら
の発泡助剤を2種以上併用しても良い。
【0017】また、発泡助剤の使用量は、ポリエステル
共重合体100重量部あたり0.01〜5重量部であ
る。発泡助剤が0.01重量部より少ないとポリエステ
ルを更に発泡せしめる効果が少なく、一方5重量部より
も多いと得られた発泡成形品の物性が著しく低下するの
で好ましくない。
【0018】発泡核剤及び発泡助剤の添加方法は任意の
方法を採用し得るが、ポリエステル組成物中に発泡核剤
及び発泡助剤を均一に分散させてペレット化した後、発
泡成形に供する方法が実用上最も好ましい。
【0019】本発明の発泡ポリエステルシートは、本発
明によれば、(1)(a)エチレングリコールを主たる
ジオール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸5
0〜90モル%および他のジカルボン酸成分10〜50
モル%とからなる非晶質ポリエステル共重合体100重
量部と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混合
物よりなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量部
とを溶融押出機に供給して溶融混合し、(2)生成する
溶融状態の混合物が溶融押出機中にある間に不活性ガス
を混入し、そして(3)形成ダイから押し出して発泡ポ
リエステルシートを製造する;ことを特徴とする方法に
よって製造することができる。
【0020】工程(1)において、必要に応じ用いられ
る他の成分を添加混合することができる。かかる他の成
分としては、上記した如き発泡核剤や発泡助剤などがあ
る。
【0021】本発明方法は工程(1)を実施したのち連
続して工程(2),(3)を実施することができ、ある
いは工程(1)を実施してポリエステル樹脂組成物を例
えばペレットの形態で一旦取得し、その後に工程
(2),(3)を実施することもできる。
【0022】溶融押出機中において、工程(1)の原料
成分は、固体移送ゾーンにおいて混合、加熱され、溶融
ゾーンに移送される。溶融ゾーンは、溶融樹脂の融点よ
り十分高い温度に保たれ、溶融及び混合が同時に起こ
る。
【0023】ついで、工程(2)において、溶融した樹
脂は、溶融物移送ゾーンに運ばれる。溶融物移送ゾーン
では、溶融樹脂に不活性ガスが圧入され、不活性ガスの
気泡が溶融樹脂全体に均一に分散されるように十分な攪
拌を与える。溶融ゾーンから溶融物移送ゾーンに入る樹
脂は若干低い温度に設定され、従って溶融粘度はより高
い。このことで不活性ガスが押出機を通してバック混合
し、固相移送ゾーンからホッパーを経由して逃散するこ
とが阻止される。
【0024】不活性ガスとしては工程(1)で生成した
樹脂組成物と反応せず、且つ混合の際にガス状または液
状を呈しているものが用いられる。かかる不活性ガスと
しては、例えばフレオンガス,窒素,二酸化炭素,ヘリ
ウム,ネオン,アルゴン,クリプトン,およびプロパ
ン,ブタン,ペンタン,ヘキサンの如き脂肪族炭化水素
が挙げられる。これらのうち低コストであるため窒素が
好ましい。
【0025】溶融物移送ゾーン中の溶融熱可塑性樹脂組
成物は典型的には計量ポンプに給送され、工程(3)に
おいて形成ダイから押出され所望の形態に形成される。
計量ポンプとシート形成ダイは溶融移送ゾーンを包囲し
ているバレルの温度よりも低い温度に保たれ、熱可塑性
樹脂中の不活性ガスの気泡破壊と拡散が最小限に押さえ
られるようにされている。シート形成ダイを出ると、シ
ート状押出物は溶融物の温度、ダイの長さ対開口比及び
ダイ壁における剪断応力に依存する水準まで膨張する。
【0026】成形ダイは、例えばシート成形ダイあるい
は円形ダイなどであることができる。円形ダイの使用に
より、スリットオープン及び熱成形を行うことができ
る。製造された発泡シートは、空冷,水冷又はチルドロ
ールを通過させることで延伸すること無しに冷却され
る。こうして製造された発泡シートは一般的に非晶であ
り、またその厚みは通常0.1〜10mm程度である。
上記溶融押出機としては、例えば一軸スクリュー押出
機,二軸押出機,多軸押出機を用いることができる。
【0027】発泡シートは常用の熱成形装置を用いて薄
肉物品に熱成形することが出来る。このような熱成形法
には、 1.発泡シートをそれが軟化するまで予熱し、モールド
に位置決めする工程; 2.予熱されたシートを加熱されたモールド表面に圧伸
する工程; 3.成形品をモールドのキャビティーから取り出す工程
を含む。
【0028】
【実施例】以下、実施例にて本発明を詳述する。尚、実
施例における共重合体の極限粘度、ガラス転移温度、お
よび樹脂組成物の溶融粘度は以下に示す方法で測定し
た。 (1)樹脂極限粘度 フェノール/テトラクロロエタン=60/40の混合溶
媒100ccに1.0gのポリマーを溶融させた溶液を
用い、20℃で測定した。 (2)ガラス転移温度 示差走査熱量計(理学社製DSC−8230)に試料約
10mgを用いて、10℃/minの昇温速度で加熱し
て測定した。JIS−K7121で定義されている様に
して、ガラス転移温度(Tg)を求めた。 (3)溶融粘度 島津製作所製FLOWTESTER(型式CFT−50
0)を用いて、ノズル径1mm,荷重100kg/cm
2 で測定した。
【0029】実施例1 2,6−ナフタレンジカルボン酸を90モル%共重合さ
せたポリエステル共重合体(極限粘度は0.60)10
0重量部に、タルク0.6重量部、ステアリン酸Zn
0.4重量部をブレンドした。調製された熱可塑性樹脂
組成物をスクリュー径65mm、スクリューのL/Dが
30の押出機を用いて押し出した。押出機回転数を50
rpmに、溶融ゾーンの温度を280℃に、ダイ部の温
度を270℃に保ち、溶融ゾーンのベント部から窒素ガ
スを80kg/cm2 で圧入した。この時、溶融ゾーン
における樹脂の溶融粘度は12,000ポイズである。
製造された発泡シートの厚みは2.0mm、気泡の大き
さは40〜50μm、密度は0.20g/cm3 、発泡
倍率は6.65倍であった。
【0030】得られたシートをKiefel社製熱成形
機を用いて成形温度100℃で、たて120mm、よこ
160mm、高さ37mmの熱成形物10個に成形し
た。この成形物に90℃の熱湯を充填し、容器外観の変
形を点検した結果を表1に示す。
【0031】実施例2 2,6−ナフタレンジカルボン酸を50モル%共重合さ
せたポリエステル共重合体(極限粘度は0.70)10
0重量部を使用する以外は、実施例1と同様にして、発
泡シートを製造した。この時、溶融ゾーンにおける樹脂
溶融粘度は15,000ポイズである。製造された発泡
シートの厚みは2.0mm、気泡の大きさは30〜50
μm、密度は0.18g/cm3 、発泡倍率は7.39
倍であった。成形品の耐熱性評価結果を表1に示す。
【0032】実施例3 ステアリン酸Znを使用しない以外、実施例1と同様に
して、発泡シートを製造した。この時、溶融ゾーンにお
ける樹脂溶融粘度は9,000ポイズである。製造され
た発泡シートの厚みは1.5mm、気泡の大きさは40
〜50μm、密度は0.23g/cm3 、発泡倍率は
5.78倍であった。成形品の耐熱性評価結果を表1に
示す。
【0033】比較例1 極限粘度が0.70のPET樹脂100重量部に、タル
ク0.6重量部、ステアリン酸Zn0.4重量部をブレ
ンドした。調製された熱可塑性樹脂組成物をスクリュー
径65mm、スクリューのL/Dが30の押出機を用い
て押し出した。押出機回転数を50rpmに、溶融ゾー
ンの温度を290℃に、ダイ部の温度を280℃に保
ち、溶融ゾーンのベント部から窒素ガスを80kg/c
2 で圧入した。この時、溶融ゾーンにおける樹脂の溶
融粘度は3,300ポイズである。発泡は起こらず発泡
シートは得られなかった。
【0034】比較例2 2,6−ナフタレンジカルボン酸を40モル%共重合さ
せたポリエステル共重合体(極限粘度は0.63)10
0重量部、タルク0.6重量部、ステアリン酸Zn0.
4重量部をブレンドした。調製された熱可塑性樹脂組成
物をスクリュー径65mm、スクリューのL/Dが30
の押出機を用いて押し出した。押出機回転数を50rp
mに、溶融ゾーンの温度を280℃に、ダイ部の温度を
270℃に保ち、溶融ゾーンのベント部から窒素ガスを
80kg/cm2 で圧入した。この時、溶融ゾーンにお
ける樹脂の溶融粘度は9,300ポイズである。製造さ
れた発泡シートの厚みは1.3mmであり、気泡の大き
さは60〜150μm、密度は0.23g/cm3 、発
泡倍率は5.78倍であった。
【0035】得られたシートをKiefel社製熱成形
機を用いて成形温度100℃で、たて120mm、よこ
160mm、高さ37mmの熱成形物10個に成形し
た。この成形物に90℃の熱湯を充填し、容器外観の変
形を点検した結果を表1に示す。
【0036】比較例3 1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を80モル%共重
合させたポリエステル共重合体(極限粘度は0.65)
100重量部に、タルク0.6重量部、ステアリン酸Z
n0.4重量部をブレンドした。調製された熱可塑性樹
脂組成物をスクリュー径65mm、スクリューのL/D
が30の押出機を用いて押し出した。押出機回転数を5
0rpmに、溶融ゾーンの温度を250℃に、ダイ部の
温度を200℃に保ち、溶融ゾーンのベント部から窒素
ガスを80kg/cm2 で圧入した。この時、溶融ゾー
ンにおける樹脂の溶融粘度は9,300ポイズである。
製造された発泡シートの厚みは1.5mm、気泡の大き
さは60〜150μm、密度は0.23g/cm3 、発
泡倍率は5.78倍であった。
【0037】得られたシートをKiefel社製熱成形
機を用いて成形温度100℃で、たて120mm、よこ
160mm、高さ37mmの熱成形物10個に成形し
た。この成形物に90℃の熱湯を充填し、容器外観の変
形を点検した結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】均一微細な気泡および高い発泡倍率を有
し、かつ高温安定性に優れた発泡ポリエステルシートお
よびその製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 C08L 67:02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレングリコールを主たるジオ
    ール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸50〜
    90モル%および他のジカルボン酸成分10〜50モル
    %とからなる非晶質ポリエステル共重合体100重量部
    と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混合物よ
    りなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量部とを
    含有する樹脂組成物からなることを特徴とする発泡ポリ
    エステルシート。
  2. 【請求項2】 (a)エチレングリコールを主たるジオ
    ール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸50〜
    90モル%および他のジカルボン酸成分10〜50モル
    %とからなる非晶質ポリエステル共重合体100重量部
    と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混合物よ
    りなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量部と、
    (c)有機酸,有機酸のCa塩,Zn塩,Mg塩,Ba
    塩,Al塩,Pb塩,およびMn塩並びに有機酸のエス
    テルよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物
    0.01〜5重量部とを含有する樹脂組成物からなるこ
    とを特徴とする発泡ポリエステルシート。
  3. 【請求項3】 密度が0.01〜1.5g/cm3 の範
    囲にある請求項1記載の発泡ポリエステルシート。
  4. 【請求項4】 密度が0.01〜1.5g/cm3 の範
    囲にある請求項2記載の発泡ポリエステルシート。
  5. 【請求項5】 (1)(a)エチレングリコールを主た
    るジオール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸
    50〜90モル%および他のジカルボン酸成分10〜5
    0モル%とからなる非晶質ポリエステル共重合体100
    重量部と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混
    合物よりなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量
    部とを溶融押出機に供給して溶融混合し、 (2)生成する溶融状態の混合物が溶融押出機中にある
    間に不活性ガスを混入し、そして (3)形成ダイから押し出して発泡ポリエステルシート
    を製造する;ことを特徴とする発泡ポリエステルシート
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 (1)(a)エチレングリコールを主た
    るジオール成分とし、2,6−ナフタレンジカルボン酸
    50〜90モル%および他のジカルボン酸成分10〜5
    0モル%とからなる非晶質ポリエステル共重合体100
    重量部と、(b)ガラス、鉱物質材料およびそれらの混
    合物よりなる群から選ばれる無機核剤0.01〜5重量
    部と、(c)有機酸,有機酸のCa塩,Zn塩,Mg
    塩,Ba塩,Al塩,Pb塩,およびMn塩並びに有機
    酸のエステルよりなる群から選ばれる少なくとも1種の
    化合物0.01〜5重量部とを溶融押出機に供給して溶
    融混合し、 (2)生成する溶融状態の混合物が溶融押出機中にある
    間に不活性ガスを混入し、そして (3)形成ダイから押し出して発泡ポリエステルシート
    を製造する;ことを特徴とする発泡ポリエステルシート
    の製造方法。
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JPH05320402A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Kanebo Ltd 発泡ポリエステルシート及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05320402A (ja) * 1992-05-15 1993-12-03 Kanebo Ltd 発泡ポリエステルシート及びその製造方法

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