JP2000063646A - 繊維強化ポリエステル樹脂成形材料とその製造方法および成形品 - Google Patents

繊維強化ポリエステル樹脂成形材料とその製造方法および成形品

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JP2000063646A
JP2000063646A JP11221453A JP22145399A JP2000063646A JP 2000063646 A JP2000063646 A JP 2000063646A JP 11221453 A JP11221453 A JP 11221453A JP 22145399 A JP22145399 A JP 22145399A JP 2000063646 A JP2000063646 A JP 2000063646A
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Ghatta Hussein Al
アル ガッタ フッサイン
Severini Tonnino
セベリーニ トニーノ
Toshio Awaji
敏夫 淡路
Sukeyuki Ishida
祐之 石田
Yuudai Katsuyama
裕大 勝山
Akihiko Fukada
亮彦 深田
Tomohiro Mizutani
智裕 水谷
Fumihide Tamura
文秀 田村
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Sinco Ricerche SpA
Nippon Shokubai Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出成形、ブロー成形、発泡成形などの、従
来の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料に適用した場合
に問題があった成形方法を容易に行うことができ、しか
も、射出成形にも好適に用いることができ、かつ、得ら
れる成形品の機械的物性が優れた繊維強化ポリエステル
樹脂成形材料とその製造方法および成形品を提供する。 【解決手段】 本発明に係る繊維強化ポリエスエル樹脂
成形材料は、280℃においてキャピラリレオメータで
測定した、せん断速度100-1における伸張粘度(λ)
とせん断粘度(η)との比(λ/η)が15〜40であ
ることを特徴とする。また、本発明に係る別の繊維強化
ポリエスエル樹脂成形材料は、280℃においてキャピ
ラリレオメータで測定した、せん断速度100-1におけ
る伸張粘度(λ)が10〜50kPa・sであることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化されたポ
リエステル樹脂の成形材料とその製造方法および成形品
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル樹脂に強化繊維を配合し
た、いわゆる繊維強化ポリエステル樹脂は、通常のポリ
エステル樹脂に比べて耐熱性、耐衝撃性に優れる。一
方、この繊維強化ポリエステル樹脂を押出成形、ブロー
成形に適用した場合には、分子量が十分でないために樹
脂がドローダウンしてしまうという欠点があり、発泡成
形に適用した場合には、樹脂粘度が低いために均一微細
な発泡体が得られないという欠点があるため、従来は主
に射出成形が行われていた。しかし、射出成形は用いる
金型が比較的高価であり、また、得られる成形品が限定
されるという問題がある。さらに、射出成形で得られた
成形品においても分子量が十分ではないために、その機
械的特性も十分ではなく、用いられる用途も限られてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、繊維強化ポリ
エステル樹脂の分子量を上げることにより、その成形性
および得られた成形品の機械的特性を向上させる試みが
なされており、例えば、溶融混練時に、ポリエステル樹
脂の末端基と反応してポリマー鎖を延長することができ
る多官能性化合物を添加して、分子量向上を図っている
(特公昭47−13860、特開平2−276820、
特開平5−506056)。しかし、この方法では、多
官能エポキシ化合物や多官能イソシアネート等を用いた
場合、ポリマーの鎖延長反応における三次元化が過度に
起こってしまうので、成形後の厚みが不均一になり、破
断や局部伸張の原因となってしまう。また、多官能酸無
水物を用いた場合は、上記のエポキシ化合物やイソシア
ネートほどではないが、三次元化が起こりやすい傾向に
あり、長時間安定した混練条件を維持するのが困難な場
合もある。
【0004】上記欠点を補うべく、特開平8−5097
76では、ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート
(GF−PET)と多官能性化合物との溶融混練を短時
間で行って溶融混練時の鎖延長反応を抑制し、そこで得
られたペレットを成形して得た成形品を固相重付加反応
して、分子量向上を図っている。しかし、この方法で
は、成形品を固相重付加反応しているので、成形品を処
理する加熱炉の必要性から製造コストが高くなり、ま
た、成形品の大きさにも制限があるという欠点を有して
いる。
【0005】そこで、本発明の課題は、押出成形、ブロ
ー成形、発泡成形などの、従来の繊維強化ポリエステル
樹脂成形材料に適用した場合に問題があった成形方法を
容易に行うことができ、しかも、射出成形においても従
来よりも好適に用いることができ、かつ、得られる成形
品の機械的物性が優れた繊維強化ポリエステル樹脂成形
材料とその製造方法および成形品を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、繊維強化ポリ
エステル樹脂固有の、特定の測定法で測定した伸張粘度
とせん断粘度がその樹脂の成形性、さらには得られる成
形品の機械的物性を反映する特性であることを見いだし
た。そして、その伸張粘度とせん断粘度の比が特定の範
囲にある場合、あるいは、その伸張粘度が特定の範囲に
ある場合に、当該成形材料の成形性が優れ、特に、押出
成形、ブロー成形の際に樹脂のドローダウンが起こらず
に良好な成形性を示し、また、発泡成形の際には均一微
細な発泡体が得られ、かつ、これらの成形方法および射
出成形により得られる成形品の機械的物性、外観に優れ
た成形品が得られることを見つけた。さらに、ポリエス
テル樹脂と多価カルボン酸無水物を含む混合物に対して
特定の製造方法を適用することにより、容易に上記課題
の成形材料が得られることも見いだした。また、上記の
成形材料を用いると、成形時の温度制御が容易となり、
コストパフォーマンスの高い成形方法を確立できること
にも想到した。本発明はこのようにして完成された。
【0007】すなわち、本発明に係る繊維強化ポリエス
テル樹脂成形材料は、280℃においてキャピラリレオ
メータで測定した、せん断速度100s-1における伸張
粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)が15
〜40であることを特徴とする。また、本発明に係る別
の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料は、280℃にお
いてキャピラリレオメータで測定した、せん断速度10
0s-1における伸張粘度(λ)が10〜50kPa・s
であることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る繊維強化ポリエステル
樹脂成形材料の製造方法は、ポリエステル樹脂と多価カ
ルボン酸無水物を含む混合物を溶融混練させ、続いて固
相重付加反応させることを特徴とする。さらに、本発明
に係る成形品は、本発明の繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料を成形して得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 (繊維強化ポリエステル樹脂成形材料)本発明に係る繊
維強化ポリエステル樹脂成形材料は、繊維強化ポリエス
テル樹脂に、必要に応じて添加剤等を配合した成形材料
である。ここで、前記繊維強化ポリエステル樹脂は、ポ
リエステル樹脂に強化材として強化繊維を配合したもの
単独でもよいが、後述するように、多官能性化合物を反
応させて分子量を増大させたものがより好ましく、この
際に添加剤等を加えてもよい。なお、本発明で用いる強
化繊維としては特に限定されないが、例えば、ガラス繊
維、アラミド繊維、カーボン繊維などが挙げられ、中で
も特にガラス繊維が好ましく、より好ましくはチョップ
ドガラス繊維である。強化繊維の添加量としては特に限
定されないが、ポリエステル樹脂に対して、ガラス繊維
の場合は5〜50重量%が好ましく、10〜45%がさ
らに好ましい。また、アラミド繊維、カーボン繊維の場
合は2〜50重量%が好ましく、5〜45重量%がさら
に好ましい。繊維の長さは、通常用いる長さであれば特
に制限はないが、好ましくは0.1〜5mm、さらに好
ましくは0.2〜4mmである。
【0010】本発明に用いるポリエステル樹脂は、ジカ
ルボン酸もしくはその誘導体と、炭素数2〜12のジオ
ールとの重縮合反応物である。前記ジカルボン酸もしく
はその誘導体としては、特に限定されないが、例えば、
フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、クロロテレフ
タル酸、ニトロテレフタル酸、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸やそれらの酸無水物およびそれらのジメチル
エステルやジエチルエステル等の低級アルコール類のジ
エステル類、2,6−ナフタレンジカルボン酸やそれら
の酸無水物およびそれらのジメチルエステルやジエチル
エステル等の低級アルコール類のジエステル類、さら
に、ヘキサヒドロフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、アジピン酸、セバシン酸やそれらの酸無水物および
それらのジメチルエステルやジエチルエステル等の低級
アルコール類のジエステル類などが挙げられるが、この
中でも特にテレフタル酸が好ましい。前記ジオールとし
ては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ブタン
ジオールなどが挙げられ、この中でも特にエチレングリ
コールが好ましい。
【0011】前記ポリエステル樹脂には、テレフタル酸
から誘導される単位の25モル%までがイソフタル酸も
しくは他のジカルボン酸から誘導される単位で置換され
たコポリマーも含まれ、特に、ポリアルキレンテレフタ
レート単独重合またはポリアルキレンテレフタレートと
イソフタル酸との共重合により生成したポリアルキレン
テレフタレート系重合体であることが望ましい。また、
前記ポリエステル樹脂は、ポリエステル骨格以外に他の
熱可塑性樹脂骨格を含有していてもよい。前記ポリエス
テル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと称す)、イソフタル酸を一部共重合したP
ET、ポリブチレンテレフタレート、および、ポリエチ
レンナフタレートが好ましく、この中でもPETが特に
好ましい。
【0012】前記ポリエステル樹脂には、他の相溶性ポ
リマー、例えば、ポリカーボネートまたはポリカプロラ
クトンを20重量%まで配合してもよい。また、液晶特
性を示すと共に反応性基(例えば、水酸基、アミノ基な
ど)を有するポリマーもしくは化合物を5重量%まで添
加することによって機械的物性を改良してもよい。本発
明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成形材料は、上記の
繊維を配合したポリエステル樹脂に必要に応じて添加剤
等を加えたものであり、該繊維強化ポリエステル樹脂は
後述のように、多官能性化合物との反応により分子量を
増大させたものがより好ましい。
【0013】必要に応じて樹脂に加える前記添加剤等と
しては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン
などのポリオレフィン類や塩化ビニル樹脂、ポリビニル
アセタール、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、A
S樹脂、ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、
熱可塑性エラストマー類などの他の熱可塑性樹脂、炭酸
カルシウムやタルクなどの充填剤、結晶核剤、結晶促進
剤、可塑剤、抗酸化剤、安定剤、顔料、難燃剤、離形剤
などの添加剤が挙げられる。
【0014】上記の添加剤等として、ポリオレフィンを
含む場合は、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブチレンおよびそれらの共重合体、並びにそれ
らの混合物等が挙げられるが、好ましくは、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、それらの共重合体、またはそれら
の混合物であり、さらに好ましくは、ポリプロピレンで
ある。上記ポリオレフィンの好ましい分子量は、500
0〜1000000の範囲内、さらに好ましくは100
00〜100000の範囲内のものである。上記ポリオ
レフィンの添加量は、上記ポリエステル樹脂100重量
部当たり、上記ポリオレフィンが、0.05〜10重量
部、より好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましく
は0.2〜2重量部の範囲内である。
【0015】また、本発明におけるポリエステル樹脂の
割合は、特に限定はされないが、本発明にかかる成形材
料全体100重量部に対して30〜100重量部が好ま
しく、50〜90重量部がさらに好ましい。本発明に係
る繊維強化ポリエステル樹脂成形材料は、280℃にお
いてキャピラリレオメータで測定した、せん断速度10
0s-1における伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との
比(λ/η)が15〜40であることを特徴とする。こ
の比(λ/η)は、好ましくは20〜40であり、さら
に好ましくは25〜40である。
【0016】280℃においてキャピラリレオメータで
測定した、せん断速度100s-1における伸張粘度
(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)が上記15
〜40の範囲内にある繊維強化ポリエステル樹脂成形材
料は、成形性が優れ、特に、押出成形、ブロー成形の際
に樹脂のドローダウンが起こらずに良好な成形性を示
し、また、発泡成形の際には均一微細な発泡体が得ら
れ、かつ、これらの成形方法および射出成形により機械
的物性、外観に優れた成形品が得られる。また、前記の
成形材料を用いると、成形時の温度制御が容易となり、
コストパフォーマンスの高い成形方法も確立できる。上
記の伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/
η)が15未満の場合には、押出成形、ブロー成形の際
には、押し出された樹脂が自重に耐えられずにドローダ
ウンしたり、十分な伸びが発現できないために偏肉や破
れが起こってしまい、発泡成形の際には、均一微細な発
泡体が得られ難いので好ましくない。また、上記の伸張
粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)が40
を超えると、成形性や得られる成形品の特性などが低下
するために好ましくない。
【0017】また、本発明に係る別の繊維強化ポリエス
テル樹脂成形材料は、280℃においてキャピラリレオ
メータで測定した、せん断速度100s-1における伸張
粘度(λ)が10〜50kPa・sであることを特徴と
する。この伸張粘度(λ)は、好ましくは15〜50k
Pa・sであり、さらに好ましくは20〜40kPa・
sである。
【0018】280℃においてキャピラリレオメータで
測定した、せん断速度100s-1における伸張粘度
(λ)が上記10〜50kPa・sの範囲内にある繊維
強化ポリエステル樹脂成形材料は、成形性が優れ、特
に、押出成形、ブロー成形の際に樹脂のドローダウンが
起こらずに良好な成形性を示し、また、発泡成形の際に
は均一微細な発泡体が得られ、かつ、これらの成形方法
および射出成形により機械的物性、外観に優れた成形品
が得られる。また、前記の成形材料を用いると、成形時
の温度制御が容易となり、コストパフォーマンスの高い
成形方法も確立できる。上記の伸張粘度(λ)が10k
Pa・s未満の場合には、押出成形、ブロー成形の際に
は、押し出された樹脂が自重に耐えられずにドローダウ
ンしたり、十分な伸びが発現できないために偏肉や破れ
が起こってしまい、発泡成形の際には、均一微細な発泡
体が得られ難いので好ましくない。また、上記の伸張粘
度(λ)が50kPa・sを超えると、成形性や得られ
る成形品の特性などが低下するために好ましくない。
【0019】本発明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料は、好ましくは、アモルファス状にしてDSCに
より10℃/分で昇温分析したときに得られる冷結晶化
温度が115℃以上である樹脂成形材料である。前述の
押出成形、ブロー成形、発泡成形において溶融して押し
出された樹脂を冷却造形する際、樹脂成形材料には適度
な結晶化速度が必要である。すなわち、結晶化速度が速
すぎると賦形中に結晶化が進行してしまうので完全な賦
形ができず、所望の成形品が得られないという欠点があ
り、また、得られたとしても内部ひずみが大きく、良好
な成形品は得られない。そこで、樹脂成形材料をアモル
ファス状にしてDSCにより10℃/分で昇温分析した
ときに得られる冷結晶化温度が115℃以上、より好ま
しくは120℃以上140℃以下にすると、この温度範
囲での結晶化速度では良好な成形品が得られる。冷結晶
化温度が115℃より低いと、結晶化速度が速すぎて、
賦形中に結晶化が進行し、良好な成形品は得られない。
また、あまり結晶化速度が遅すぎても最終的に結晶化さ
せるときに非常に高い温度や非常に長い処理時間を必要
としたり、たとえ結晶化したとしても十分に結晶化度が
上がらず、十分な剛性が得られなかったりするので、前
記のように140℃以下がさらに好ましい範囲である。
【0020】本発明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料は、成形に使用する前の固有粘度(IV)が0.
6〜1.8(dl/g)であることが好ましい。固有粘
度が0.6(dl/g)未満の場合は、成形性が悪くな
り、また、成形品の機械的物性も低下するので好ましく
ない。また、固有粘度が1.8(dl/g)を超える場
合は、粘度の温度依存性が大きくなりすぎるので、安定
な成形運転が困難となる場合があり、好ましくない。な
お、後述の多官能性化合物を用いた分子量増大反応によ
れば、上記の所望の分子量が容易に得られる。 (多官能性化合物)上述の本発明に係る繊維強化ポリエ
ステル樹脂成形材料、すなわち、280℃においてキ
ャピラリレオメータで測定した、せん断速度100s-1
における伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ
/η)が15〜40であることを特徴とする繊維強化ポ
リエステル樹脂成形材料、または、280℃において
キャピラリレオメータで測定した、せん断速度100s
-1における伸張粘度(λ)が10〜50kPa・sであ
ることを特徴とする繊維強化ポリエステル樹脂成形材料
は、多官能性化合物を添加して鎖延長反応により分子量
を増大させたポリエステル樹脂を含むものが特に望まし
い。本発明で用いることのできる多官能性化合物として
は、ジエポキシ化合物、ビス−オキサゾリン化合物、ポ
リイソシアネート化合物、芳香族テトラカルボン酸の二
無水物からなる群から選択するのが好ましいが、本発明
の樹脂成形材料を効果的に得るには、多価カルボン酸無
水物が特に好ましい。さらに、この中でも、芳香族テト
ラカルボン酸の二無水物、特にピロメリット酸二無水物
が最も好ましい。その他の有用な二無水物としては、例
えば、3,3’,4,4’−ジフェニルテトラカルボン
酸、(ペリレン−3,4,9,10)テトラカルボン
酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エー
テル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホ
ン、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸お
よび2,3,4,5−テトラカルボキシヒドロフランが
挙げられる。多官能性化合物の使用量は、ポリエステル
樹脂100重量部当たり、通常0.05〜2重量部の範
囲内である。 (溶融混練)本発明に係る280℃においてキャピラ
リレオメータで測定した、せん断速度100s-1におけ
る伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)
が15〜40であることを特徴とする繊維強化ポリエス
テル樹脂成形材料、または、280℃においてキャピ
ラリレオメータで測定した、せん断速度100s-1にお
ける伸張粘度(λ)が10〜50kPa・sであること
を特徴とする繊維強化ポリエステル樹脂成形材料は、上
述の様に、多官能性化合物を添加して鎖延長反応により
分子量を増大させたポリエステル樹脂を含むものが望ま
しいが、特に、ポリエステル樹脂と多価カルボン酸無水
物を含む混合物を溶融混練させて得られた樹脂を含むこ
とが好ましい。該多価カルボン酸無水物によるポリエス
テル樹脂の鎖延長反応により、分子量の増大した繊維強
化ポリエステル樹脂が得られるので、その樹脂を含む本
発明の成形材料は、前述した本発明の効果を発揮しやす
くなる。
【0021】この際、必要に応じて、前述のように、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンなどのポリ
オレフィン類や塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、AS樹脂、
ABS樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、熱可塑性
エラストマー類などの他の熱可塑性樹脂を加えてもよい
し、炭酸カルシウムやタルクなどの充填剤、結晶核剤、
結晶促進剤、可塑剤、抗酸化剤、安定剤、顔料、難燃
剤、離形剤などの添加剤を加えても良い。
【0022】特に、上記の添加剤等として、ポリオレフ
ィンを含む場合は、例えば、溶融混練によって、あるい
は、後述の固相重付加反応によって、ポリエステル樹脂
の固有粘度が増大していても、成形温度等の成形条件を
温和にしても成形でき、成形性を改善することが可能と
なるので、好ましい形態である。具体的には、先にも述
べたが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン
およびそれらの共重合体、並びにそれらの混合物等が挙
げられるが、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、それらの共重合体、またはそれらの混合物であり、
さらに好ましくは、ポリプロピレンである。上記ポリオ
レフィンの好ましい分子量は、5000〜100000
0の範囲内、さらに好ましくは10000〜10000
0の範囲内のものである。上記ポリオレフィンの添加量
は、上記ポリエステル樹脂100重量部当たり、上記ポ
リオレフィンが、0.05〜10重量部、より好ましく
は0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.2〜2重量
部の範囲内である。
【0023】この溶融混練は、二軸押出機を用いた溶融
分散混練によることが好ましい。該二軸押出機は特に限
定されないが、例えば、ベント付き同方向かみ合い二軸
スクリュー押出機、ベント付き同方向非かみ合い二軸ス
クリュー押出機、ベント付き異方向かみ合い二軸スクリ
ュー押出機、ベント付き異方向非かみ合い二軸スクリュ
ー押出機、無ベント式同方向かみ合い二軸スクリュー押
出機、無ベント式同方向非かみ合い二軸スクリュー押出
機、無ベント式異方向かみ合い二軸スクリュー押出機、
無ベント式異方向非かみ合い二軸スクリュー押出機など
が挙げられ、この中でもベント付き異方向非かみ合い二
軸スクリュー押出機が特に好ましい。さらに溶融混練の
温度は、用いるポリマーまたはコポリマーの融点によっ
て異なるが、240〜300℃の範囲内にあることが好
ましく、また、押出機中での滞留時間は10〜100秒
の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは15〜
80秒の範囲内、さらにより好ましくは15〜50秒の
範囲内である。
【0024】前記溶融混練で得られた混合物は、後述の
固相重付加反応処理に付す場合には、ペレット状である
ことが好ましい。前記溶融混練で二軸押出機を用いる時
は、前記混合物を押出機からストランド状(直径が、好
ましくは1〜10mm、より好ましくは3〜5mm)に
て押し出し、ペレタイザーによるカット(長さが、好ま
しくは1〜20mm、より好ましくは2〜10mm)に
よりペレタイズして、固形チップ状のペレットを得る。
【0025】なお、前記溶融混練の後に、後述の固相重
付加反応を行って得られた繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料は、本発明の好ましい形態の一つである。 (固相重付加反応)本発明に係る繊維強化ポリエステル
樹脂成形材料の製造方法は、ポリエステル樹脂と多価カ
ルボン酸無水物を含む混合物を溶融混練させ、続いて固
相重付加反応させることを特徴とする。
【0026】上記方法によって、先に述べた本発明に係
る繊維強化ポリエステル樹脂成形材料である、280
℃においてキャピラリレオメータで測定した、せん断速
度100s-1における伸張粘度(λ)とせん断粘度
(η)との比(λ/η)が15〜40であることを特徴
とする繊維強化ポリエステル樹脂成形材料、または、
280℃においてキャピラリレオメータで測定した、せ
ん断速度100s-1における伸張粘度(λ)が10〜5
0kPa・sであることを特徴とする繊維強化ポリエス
テル樹脂成形材料が容易に得られ、本発明の目的であ
る、押出成形、ブロー成形、発泡成形などの、従来の繊
維強化ポリエステル樹脂成形材料に適用した場合に問題
があった成形方法を容易に行うことができ、しかも、射
出成形においても従来よりも好適に用いることができ
る。
【0027】前記固相重付加反応においては、反応に使
用する前記溶融混練後の混合物はペレット状であること
が好ましい。ペレット状の混合物を使用することによ
り、成形品を固相重付加反応する技術(特開平8−50
9776で開示)で見られるような大きな反応スペース
は不必要となり、コスト的に有利となる。この混合物
を、固相重付加反応器で、常圧下、不活性ガスを通しな
がら、または、減圧下、180〜230℃で加温するこ
とにより固相重付加反応を行う。このような不活性ガス
を通すことや減圧により、前記混合物に含まれている揮
発成分や水分が効果的に除去される。
【0028】本発明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料の製造方法においては、ポリエステル樹脂と多価
カルボン酸無水物を含む混合物を溶融混練させ、続いて
固相重付加反応させることを特徴としており、特開平8
−509776で開示されているような、成形品に対し
て固相重付加反応を行う従来技術において見られた欠点
をも克服できる。すなわち、前記従来技術においては、
繊維状物質とポリエステル樹脂との間の熱膨張係数の相
違により、平滑な表面を有する成形品において、上記表
面から繊維状物質が突出することがあった。このため、
上記成形品から得られた成形製品では、上記成形製品に
おける表面の平滑性が上記の突出した繊維状物質により
劣化して、外観が悪化する。したがって、上記従来技術
では、外観の悪化に基づく成形製品の歩止まりが低下
し、上記成形製品の生産性が悪くなるという問題を生じ
ていた。本発明は、この問題点を解決するものである。
【0029】本発明において、ペレット状態で固相重付
加反応を行う利点は以下の通りである。すなわち、ポリ
エステル樹脂と多価カルボン酸無水物を含む混合物の溶
融付加反応法でも良いが、この方法の場合、ポリエステ
ル樹脂の融点以上で反応を行うため、過度に反応が進
み、3次元化してしまう可能性がある。この結果、押出
機内でのベントアップが起こったり、押出時にダイスウ
ェル効果によって成形後の厚みが不均一になり、破断や
局部伸張の原因となる。また、高分子量化したPET樹
脂の固有粘度(IV)の分布等が不均一になる場合や、
高分子量化したPET樹脂の固有粘度(IV)が測定で
きなくなる場合もある。一方、固相重付加反応では、こ
れら問題点が発生せずに、十分に高い固有粘度までポリ
エステル樹脂を高分子量化できるので、本発明において
採用できる好ましい高分子量化の方法は固相重付加反応
である。また、この固相重付加反応させて得た樹脂を含
む本発明の成形材料は、固有粘度(IV)を測定できる
程度に高分子量化を達成しているので、成形材料として
好ましい形態になっている。その結果、成形材料の靱性
の影響が大きく現れる特性であるドローダウン性を改善
しながら、成形性や成形品外観も良好な成形品を得るこ
とができる。すなわち、材料の靱性に合わせて、流動性
も優れた材料を得ることができる。
【0030】前記固相重付加反応によって、ポリエステ
ル樹脂の固有粘度を増大させた高分子量の繊維強化ポリ
エステル樹脂成形材料が得られ、該繊維強化ポリエステ
ル樹脂成形材料の固有粘度は、好ましくは0.6dl/
g以上、さらに好ましくは、0.6〜1.8dl/g、
さらにより好ましくは0.7〜1.5dl/gの範囲内
まで向上する。
【0031】なお、本発明の繊維強化ポリエステル樹脂
成形材料を得るにあたり、強化繊維を添加するタイミン
グは特に限定されない。例えば、ポリエステル樹脂と多
価カルボン酸無水物を溶融混練後、固相重付加反応して
得た樹脂を、再度溶融して強化繊維を添加しても構わな
い。しかし、好ましくは、固相重付加反応の前で、ポリ
エステル樹脂と多価カルボン酸無水物を溶融混練する際
に、強化繊維の添加を行い、強化繊維が入った状態で固
相重付加反応を行う。さらに好ましくは、前記強化繊維
が入った状態で固相重付加反応を行う際に、ペレット状
態で固相重付加反応を行う。このように、強化繊維が入
った状態で固相重付加反応させることにより、分子量が
増大した樹脂と混練することによる強化繊維の破損を抑
制できるので好ましい。 (成形方法)本発明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料は、射出成形、押出成形、ブロー成形、発泡成形
から選ばれる少なくとも1つの溶融成形に用いることが
好ましい。本発明の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料
は、その伸張粘度とせん断粘度の比が特定の範囲にある
場合、あるいは、その伸張粘度が特定の範囲にある場合
に、当該成形材料の成形性が優れ、特に、押出成形、ブ
ロー成形の際に樹脂のドローダウンが起こらずに良好な
成形性を示し、また、発泡成形の際には均一微細な発泡
体が得られ、かつ、これらの成形方法および射出成形に
より機械的物性、外観に優れた成形品が得られる。
【0032】本発明に係る繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料は、前述の様にポリオレフィンを添加した場合、
溶融混練あるいは固相重付加反応後においても、高い剪
断感度(shear sensitivity)によっ
て特徴づけられる溶融流動学的特性を付与できるので、
高い固有粘度の割には、成形時の流動性がさらに良好と
なり、例えば、射出成形においては従来よりも優れた成
形性を発現することが可能である。
【0033】用いる成形機は特に限定されないが、例え
ば、通常の射出成形機や、いわゆる射出圧縮成形機、二
軸スクリュー押出機、一軸スクリュー押出機、ベント付
き二軸スクリュー押出機、ベント付き一軸スクリュー押
出機などが好ましく用いられる。上記成形方法は、成形
温度260〜300℃で成形することが好ましい。26
0℃未満では、成形機内でのベントアップ等の問題があ
り、300℃を超えると樹脂の分解が起こり、着色や分
子量低下等を引き起こすなどの問題があるので、好まし
くない。従来の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料を用
いた成形では、押出時の温度制御を狭い温度範囲で厳密
に制御しないと、成形品の機械的物性が低下するなどの
欠点があったが、本発明の繊維強化ポリエステル樹脂成
形材料を用いると、成形性が良好なため、前記のように
260〜300℃という広い温度範囲で成形が可能であ
り、しかも機械的物性に優れた成形品が得られる。 (成形品)本発明の成形品は、本発明の繊維強化ポリエ
ステル樹脂成形材料を成形して得られるものである。本
発明の成形品は、好ましくは、引張伸び率が1.5%以
上かつ表面結晶化度が20%以上である。引張伸び率が
1.5%未満であると、成形品の疲労特性が著しく低下
するために好ましくない。
【0034】また、本発明の成形品は、繊維強化ポリエ
ステル樹脂成形材料からなり、引張伸び率が1.5%以
上かつ前記成形品をアモルファス状にしてDSCにより
10℃/分で昇温分析したときに得られる冷結晶化温度
が115℃以上であることが好ましく、さらに好ましく
は前記冷結晶化温度は120℃以上140℃以下であ
る。引張伸び率が1.5%未満であると、靭性が急激に
低下するために好ましくない。また、前記冷結晶化温度
が115℃未満であると、成形品が急速な結晶化によっ
て成形されているので、内部ひずみが大きく、反りが大
きいなど欠点が多い。
【0035】前記成形品は、また、表面グロス値が50
以上であることが、成形品に外観商品としての価値を付
与できる点で好ましい。表面グロス値が50未満の場合
は、成形品は外板などとしての外観商品としての商品価
値を失うために好ましくない。なお、上述の成形品の表
面グロス値は、例えば、金型表面をクロムめっき仕上げ
した型を用いて、本発明の成形材料を成形することによ
り評価することができる。 (リサイクルPETへの適用)上記構成および方法は、
PETボトル、ペットフィルムの端部、各種ペットパー
ツ等のポリエステル成形製品からのリサイクルPETに
適用した場合、リサイクルPETから得られる繊維強化
PETの耐衝撃性および機械的強度を向上でき、上記繊
維強化PETに対し大きな付加価値を付与できる。この
ことから、上記構成および方法は、特に、上記リサイク
ルPETの再利用に好適に用いることができ、上記再利
用を促進することが可能となる。
【0036】
【実施例】以下、本発明に係る実施例および比較例につ
いて説明するが、本発明は該実施例により何ら制限され
るものではない。 (固有粘度(IV))樹脂1gをフェノール/テトラク
ロロエタン=60/40(重量比)の混合溶媒100m
l中に溶解し、25℃で測定した。 (伸張粘度、せん断粘度)せん断粘度(shear viscosit
y :η)はせん断応力場における流体の粘性係数である
のに対して、伸張粘度(extensional viscosity :λ)
とは、伸張応力場における流体の粘性係数である。伸張
粘度には1軸伸張、2軸伸張等の測定方法があるが、こ
れらは材料によっては測定が困難であり、また再現性の
良いデータを得るのが困難である。ここでは、簡易的に
再現性良く伸張粘度を測定できる方法として、Cogs
well理論に基づく方法で、ツインバレル型キャピラ
リー粘度計(Rosand社製レオメーターRH−7
型)によって伸張粘度を測定した。
【0037】測定方法は、まず図1に示すように、加熱
しうる内径18mmの2本のバレルに圧力センサーと長
さ16mm、直径1mm、ダイス入角120°のダイス
と、長さ0.25mm、直径1mm、ダイス入角120
°のダイスを取り付けた。次に、融点以上に加熱した両
バレルに同じ試料を充填した。試料がバレル温度に達し
たら(6分間この温度に保つ)、上部からピストンによ
り定速で加圧し、キャピラリーから試料を押し出した。
定速で加圧し始めてから材料内圧が一定になるのを待
ち、圧力平衡に達したら、ロングダイス側、ショートダ
イス側各々の圧力値を記録した。ピストンの下降速度を
変え、数種類の速度における圧力値を同様に測定した。
【0038】次式により、せん断速度(γ)、せん断粘
度(η)、伸張粘度(λ)を算出し、せん断速度vs伸
張粘度のプロットを作成して、せん断速度100s-1
おける伸張粘度を内挿により求めた。なお、測定は全て
280℃で行った。 ただし、r=キャピラリー半径 L=キャピラリー長さ Q=容積流量比率 PS =ショートキャピラリーダイス側の圧力 PL =ロングキャピラリーダイス側の圧力 n=パワーローインデックス (冷結晶化温度)樹脂組成物や成形品から任意に約10
mg取り出し、結晶化している場合はいったんアモルフ
ァス状にして、DSC測定装置(島津製作所社製、装置
名:DSC−50)を用い、昇温速度10℃/分の条件
で測定を行い、冷結晶化ピークの出た温度を冷結晶化温
度とした。 (結晶化度)成形品から任意に約10mg取り出し、D
SC測定装置(島津製作所社製、装置名:DSC−5
0)を用い、昇温速度10℃/分の条件で測定を行っ
た。結晶化度は、(溶融吸熱量−冷結晶化発熱量)/結
晶の発熱量×100で算出した。 (引張伸び率)JIS−K−7113に準じて、インス
トロン万能試験機を用いて測定した。 (表面グロス値)JIS−K−7105の適用箇条5.
2に準じて測定を行った。測定は、光沢計(日本電色株
式会社製、装置名:VG−2000)を用いて行った。 (曲げ強度)JIS−K−7203に準じて、インスト
ロン万能試験機を用いて測定した。 (実施例1〜7)ポリエチレンテレフタレート(PE
T、IV=0.60dl/g)、ピロメリット酸二無水
物(以下、これをPMDAと称す)、チョップドガラス
繊維(長さ3mm、直径10μm、以下これをGFと称
す)、核剤としてタルクを、表1に示す配合比で、異方
向非噛み合い二軸押出機を用いて、300℃、平均滞留
時間15〜30秒で溶融混練を行い、上記押出機のダイ
よりストランドを押し出した。押し出されたストランド
を水中で冷却した後、ストランドカッターでペレタイズ
してそれぞれのペレットを得た。このペレットのIVは
0.53dl/gであった。
【0039】得られたペレットを、200℃で表2に示
す各時間にて固相重付加反応を行い、上記ペレットの固
有粘度を上昇させ、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂組
成物のペレットを得た。このペレットを160℃で6時
間減圧乾燥した後、押出成形機に導入し、表2の成形温
度で押出成形を行い、平板の成形品を得た。なお、前記
樹脂組成物の冷結晶化温度と、押出時の伸張粘度(λ)
とせん断粘度(η)との比(λ/η)、伸張粘度
(λ)、さらに成形時の樹脂のドローダウンの有無もあ
わせて表2に示した。ペレット状態で固相重付加反応処
理することで、IV=0.53dl/gのペレットは表
2に示すように、0.7〜1.4dl/gにIVが上昇
した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】前記の得られた成形品を切削して機械的物
性測定用のテストピースを作成し、引張伸び率、表面グ
ロス値をそれぞれ測定した。表3にそれらの結果を示し
た。また、表面外観(◎:非常に良好、○:良好、△:
あまり良くない、×:不良)、成形品の反りの有無につ
いても併せて表3に示した。
【0043】
【表3】
【0044】(実施例8)PET、PMDA、GF、核
剤としてタルクを、表1に示す配合比で、同方向噛み合
い二軸押出機を用いて、300℃で溶融混練を行い、上
記押出機のダイよりストランドを押し出し、押し出され
たストランドを水中で冷却した後、ストランドカッター
でペレタイズしてペレットを得た。
【0045】得られたペレットを、160℃で6時間減
圧乾燥した後、固相重付加反応を行うことなく、押出成
形機に導入し、表2の成形温度で押出成形を行い、平板
の成形品を得た。実施例1〜7と同様、配合比を表1
に、各種条件・結果を表2、3に示した。 (実施例9)固相重付加反応の後、ブロー成形機に導入
してブロー成形を行い、ブロー比(押し出した溶融樹脂
の厚み/成形品の厚み)が3のボトルの成形品を得た以
外は、実施例2と同様の操作を行った。配合比を表1
に、各種条件・結果を表2に示した。なお、ブロー時の
破れの有無も併せて表2に示した。ブロー時の破れもな
く、外観の良好なブロー成形品が得られた。 (比較例1〜4)PMDAを添加しないで表1に示す配
合比で溶融混練し、さらに固相重付加反応を行わなず、
押出成形時の条件を表2のように設定した以外は、実施
例1〜4と同様に行った。得られた成形品の機械的物性
は、表3に示す通りであった。 (比較例5)PMDAを添加しない以外は実施例5と同
じ配合比(表1)で、異方向非噛み合い二軸押出機を用
いて、300℃で溶融混練を行い、上記押出機のダイよ
りストランドを押し出した。押し出されたストランドを
水中で冷却した後、ストランドカッターでペレタイズし
てペレットを得た。
【0046】得られたペレットを、160℃で6時間減
圧乾燥した後、固相重付加反応を行わずに、押出成形機
に導入し、表2の成形温度で押出成形を行い、平板の成
形品を得た。なお、前記樹脂組成物の冷結晶化温度と、
押出時の伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ
/η)、伸張粘度(λ)、さらに成形時の樹脂のドロー
ダウンの有無もあわせて表2に示した。
【0047】前記の得られた成形品に対して固相重付加
反応(200℃で6時間)を行い、得られた成形品を切
削して機械的物性測定用のテストピースを作成し、引張
伸び率、表面グロス値をそれぞれ測定した。表3にそれ
らの結果を示した。また、表面外観(◎:非常に良好、
○:良好、△:あまり良くない、×:不良)、成形品の
反りの有無についても併せて表3に示した。 (比較例6)PMDAを添加しないで表1に示す配合比
で、異方向非噛み合い二軸押出機を用いて、300℃で
溶融混練を行い、上記押出機のダイよりストランドを押
し出した。押し出されたストランドを水中で冷却した
後、ストランドカッターでペレタイズしてペレットを得
た。
【0048】得られたペレットを、200℃で23時
間、固相重合反応を行い、上記ペレットの固有粘度を上
昇させ、繊維強化ポリエステル樹脂組成物のペレットを
得た。このペレットを160℃で6時間減圧乾燥した
後、押出成形機に導入し、表2の成形温度で押出成形を
行い、平板の成形品を得た。結果を表2、表3に示し
た。 (比較例7)PMDAを添加しないで表1に示す配合比
で溶融混練し、さらに固相重付加反応を行わず、ブロー
成形時の条件を表2のように設定した以外は、実施例9
と同様に行った。ブロー時に破れが発生し、ブロー成形
品は得られなかった。 (比較例8)溶融混練で得られたペレットを、表2の条
件でブロー成形機に導入してブロー成形を行い、ブロー
比(押し出した溶融樹脂の厚み/成形品の厚み)が3の
ボトルの成形品を得た以外は、比較例6と同様の操作を
行った。結果を表2に示した。破れが発生して、成形品
が得られなかった。 (実施例10〜16)PETまたはリサイクルPET
(IV=0.60dl/g)、PMDA、GF、核剤と
してタルク、必要によりポリオレフィンを、表4に示す
配合比で、異方向非噛み合い二軸押出機を用いて、30
0℃、平均滞留時間15〜30秒で溶融混練を行い、上
記押出機のダイよりストランドを押し出した。押し出さ
れたストランドを水中で冷却した後、ストランドカッタ
ーでペレタイズしてそれぞれのペレットを得た。
【0049】得られたペレットを、200℃で表5に示
す各時間にて固相重付加反応を行い、上記ペレットの固
有粘度を上昇させ、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂組
成物のペレットを得た。このペレットを160℃で6時
間減圧乾燥した後、射出成形機(住友重機械工業製、商
品名:SG25−HIPRO MII)に導入し、表5
の成形温度で射出成形を行い、成形品を得た。なお、前
記樹脂組成物の冷結晶化温度と、射出時の伸張粘度
(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)、伸張粘度
(λ)もあわせて表5に示した。
【0050】
【表4】
【0051】
【表5】
【0052】前記の得られた成形品を切削して機械的物
性測定用のテストピースを作成し、引張強度、引張伸び
率、曲げ強度、表面外観(◎:非常に良好、○:良好、
△:あまり良くない、×:不良)をそれぞれ測定した。
表6にそれらの結果を示した。
【0053】
【表6】
【0054】(比較例9〜11)PET(IV=0.6
0dl/g)、PMDA、GF、核剤としてタルク、必
要によりポリオレフィンを、表4に示す配合比で、実施
例10と同様の条件で溶融混練し、ペレットを得た。得
られたペレットを、固相重付加反応に付することなく、
表5に示した条件で、射出成形を行い、成形品を得た。
前記樹脂組成物の冷結晶化温度と、射出時の伸張粘度
(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)、伸張粘度
(λ)を、射出成形条件とともに、表5に示した。
【0055】次に、実施例10と同様の方法で機械的物
性測定用のテストピースを作成し、該テストピースを、
200℃で表6に示す各時間にて固相重付加反応に付
し、得られた品質改良テストピースについて、引張強
度、引張伸び率、曲げ強度、表面外観(◎:非常に良
好、○:良好、△:あまり良くない、×:不良)をそれ
ぞれ測定した。表6にそれらの結果を示した。 (比較例12)PMDAを用いずに、表4に示す配合比
で、実施例10と同様の条件で溶融混練し、ペレットを
得た。
【0056】得られたペレットを、固相重付加反応に付
することなく、表5に示した条件で、射出成形を行い、
成形品を得た。前記樹脂組成物の冷結晶化温度と、射出
時の伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/
η)、伸張粘度(λ)を、射出成形条件とともに、表5
に示した。次に、実施例10と同様の方法で機械的物性
測定用のテストピースを作成し、該テストピースについ
て、引張強度、引張伸び率、曲げ強度、表面外観(◎:
非常に良好、○:良好、△:あまり良くない、×:不
良)をそれぞれ測定した。表6にそれらの結果を示し
た。
【0057】
【発明の効果】本発明の繊維強化ポリエステル樹脂成形
材料を用いると、押出成形、ブロー成形、発泡成形など
の、従来の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料に適用し
た場合に問題があった成形方法を容易に行うことがで
き、しかも、射出成形にも好適に用いることができ、か
つ、優れた機械的物性の成形品が得られ、コストパフォ
ーマンスの高い前記樹脂成形材料の成形方法と成形品が
提供できる。また、本発明の繊維強化ポリエステル樹脂
成形材料の製造方法によれば、上記の本発明の成形材料
が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツインバレル型キャピラリー粘度計の断面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フッサイン アル ガッタ イタリア国,03014 フィウッジ(フロジ ノーネ),ビア デッレ ピアッジェ 12 番 (72)発明者 トニーノ セベリーニ イタリア国,00034 コッレフェッロ(ロ ーマ),ビア デッレ ソルベ 31番 (72)発明者 淡路 敏夫 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 石田 祐之 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 勝山 裕大 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 深田 亮彦 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 水谷 智裕 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内 (72)発明者 田村 文秀 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化されたポリエステル樹脂成形材料
    において、前記成形材料は、280℃においてキャピラ
    リレオメータで測定した、せん断速度100s-1におけ
    る伸張粘度(λ)とせん断粘度(η)との比(λ/η)
    が15〜40であることを特徴とする、繊維強化ポリエ
    ステル樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】繊維強化されたポリエステル樹脂成形材料
    において、前記成形材料は、280℃においてキャピラ
    リレオメータで測定した、せん断速度100s-1におけ
    る伸張粘度(λ)が10〜50kPa・sであることを
    特徴とする、繊維強化ポリエステル樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】ポリエステル樹脂と多価カルボン酸無水物
    を含む混合物を溶融混練させて得られる樹脂を含む、請
    求項1または2のいずれかに記載の繊維強化ポリエステ
    ル樹脂成形材料。
  4. 【請求項4】ポリエステル樹脂と多価カルボン酸無水物
    を含む混合物を溶融混練させ、続いて固相重付加反応さ
    せて得られる樹脂を含む、請求項1または2のいずれか
    に記載の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料。
  5. 【請求項5】前記ポリエステル樹脂と多価カルボン酸無
    水物を含む混合物中に、さらに、ポリオレフィンが含ま
    れる、請求項3または4のいずれかに記載の繊維強化ポ
    リエステル樹脂成形材料。
  6. 【請求項6】前記ポリエステル樹脂100重量部当た
    り、上記ポリオレフィンが、0.05〜10重量部含ま
    れる、請求項5に記載の繊維強化ポリエステル樹脂成形
    材料。
  7. 【請求項7】成形に使用する前の固有粘度(IV)が
    0.6〜1.8dl/gである、請求項1から6までの
    いずれかに記載の繊維強化ポリエステル樹脂成形材料。
  8. 【請求項8】射出成形、押出成形、ブロー成形、発泡成
    形から選ばれる少なくとも1つの溶融成形に用いる、請
    求項1から7までのいずれかに記載の繊維強化ポリエス
    テル樹脂成形材料。
  9. 【請求項9】繊維強化されたポリエステル樹脂成形材料
    を製造する方法において、ポリエステル樹脂と多価カル
    ボン酸無水物を含む混合物を溶融混練させ、続いて固相
    重付加反応させることを特徴とする、繊維強化ポリエス
    テル樹脂成形材料の製造方法。
  10. 【請求項10】前記固相重付加反応をペレット状で行
    う、請求項9に記載の繊維強化ポリエステル樹脂成形材
    料の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項1から8までのいずれかに記載の
    繊維強化ポリエステル樹脂成形材料を成形して得られる
    成形品。
JP11221453A 1998-08-24 1999-08-04 繊維強化ポリエステル樹脂成形材料とその製造方法および成形品 Pending JP2000063646A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103822851A (zh) * 2014-02-10 2014-05-28 李振中 一种双料筒毛细管流变仪
JP2015166454A (ja) * 2014-02-13 2015-09-24 ユニチカ株式会社 ポリエステル樹脂組成物及びそれからなるブロー成形品
JP2015196784A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 ユニチカ株式会社 発泡ブロー成形用ポリアミド樹脂組成物およびそれより得られる成形体
CN105675443A (zh) * 2016-02-29 2016-06-15 太原工业学院 一种单料筒毛细管流变仪
CN111896425A (zh) * 2020-07-31 2020-11-06 上海毅兴塑胶原料有限公司 一种双料桶式毛细管流变仪

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