JPH07165939A - 止水シート - Google Patents
止水シートInfo
- Publication number
- JPH07165939A JPH07165939A JP31175193A JP31175193A JPH07165939A JP H07165939 A JPH07165939 A JP H07165939A JP 31175193 A JP31175193 A JP 31175193A JP 31175193 A JP31175193 A JP 31175193A JP H07165939 A JPH07165939 A JP H07165939A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- sheet
- rubber
- crosslinked
- acid salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】本発明は、セグメント間などでの浸水をその材
料の有する高吸水性と高膨潤性とによって止水し、長時
間にわたってその機能を保持することのできる止水シー
トを提供する。 【構成】この止水シートは、熱可塑性樹脂または合成ゴ
ム10〜90重量%と高吸水性樹脂または架橋ポリエチレン
オキサイド90〜10重量%との混合物をシート状に成形し
てなるものである。
料の有する高吸水性と高膨潤性とによって止水し、長時
間にわたってその機能を保持することのできる止水シー
トを提供する。 【構成】この止水シートは、熱可塑性樹脂または合成ゴ
ム10〜90重量%と高吸水性樹脂または架橋ポリエチレン
オキサイド90〜10重量%との混合物をシート状に成形し
てなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土木建築用の止水シー
ト、とくには優れた弾性と強度、長期にわたり水膨潤力
を保持する、河川敷の護岸施工時のセグメント、鋼矢板
等のシール材として有用な止水シートに関する。
ト、とくには優れた弾性と強度、長期にわたり水膨潤力
を保持する、河川敷の護岸施工時のセグメント、鋼矢板
等のシール材として有用な止水シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木建築用のシール材として各種
の止水材料が開発されてきているが、一般には軟質塩化
ビニル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂およびエチレン
−プロピレンゴム等の合成ゴムが用いられてきた。
の止水材料が開発されてきているが、一般には軟質塩化
ビニル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂およびエチレン
−プロピレンゴム等の合成ゴムが用いられてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのシー
ル材は吸水性と水膨潤性がないため、セグメント間など
の目開きによる浸水を止めることができなかった。した
がって、本発明の目的はセグメント間などでの浸水をそ
の材料の有する高吸水性と高膨潤性とによって止水し、
長時間にわたってその機能を保持することのできる止水
シートを提供するものである。
ル材は吸水性と水膨潤性がないため、セグメント間など
の目開きによる浸水を止めることができなかった。した
がって、本発明の目的はセグメント間などでの浸水をそ
の材料の有する高吸水性と高膨潤性とによって止水し、
長時間にわたってその機能を保持することのできる止水
シートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による止水シート
は、熱可塑性樹脂または合成ゴム10〜90重量%と高吸水
性樹脂または架橋ポリエチレンオキサイド90〜10重量%
との混合物を、押出しまたはカレンダー成形によりシー
ト状に成形してなるもので、これによれば高吸水性樹脂
または架橋ポリエチレンオキサイドの水による膨潤作用
で穴や隙間を塞ぎ、セグメント間等の目開きによる浸水
を止水することができる。
は、熱可塑性樹脂または合成ゴム10〜90重量%と高吸水
性樹脂または架橋ポリエチレンオキサイド90〜10重量%
との混合物を、押出しまたはカレンダー成形によりシー
ト状に成形してなるもので、これによれば高吸水性樹脂
または架橋ポリエチレンオキサイドの水による膨潤作用
で穴や隙間を塞ぎ、セグメント間等の目開きによる浸水
を止水することができる。
【0005】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明で用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ
カーボネート、ポリアミド等が、また合成ゴムとして
は、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリ
コンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチ
レン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。高
吸水性樹脂としては、架橋ポリアクリル酸塩系、イソブ
チレン−マレイン酸塩系、デンプン−ポリアクリル酸塩
系、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩系、アク
リル繊維の加水分解物系、架橋ポリビニルアルコール
系、デンプン−ポリアクリロニトリル系、架橋カルボキ
シメチルセルローズ系等が挙げられる。これらはいずれ
も1種または2種以上の組み合わせで用いられる。架橋
ポリエチレンオキサイドは熱可塑性を有するノニオン性
の高吸水性樹脂で、各種熱可塑性樹脂との相溶性に優
れ、吸液能が吸収液のイオン濃度の影響を受けにくいと
いう特徴を備えている。上記熱可塑性樹脂または合成ゴ
ムと高吸水性樹脂または架橋ポリエチレンオキサイドと
は、それぞれ10〜90重量%と90〜10重量%との混合物と
して使用される。高吸水性樹脂または架橋ポリエチレン
オキサイドが10重量%未満では膨潤による浸水防止効果
が得られず、90重量%を超えると膨潤によりシート自体
が変形するおそれがある。
発明で用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ
カーボネート、ポリアミド等が、また合成ゴムとして
は、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリ
コンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチ
レン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。高
吸水性樹脂としては、架橋ポリアクリル酸塩系、イソブ
チレン−マレイン酸塩系、デンプン−ポリアクリル酸塩
系、ポリビニルアルコール−ポリアクリル酸塩系、アク
リル繊維の加水分解物系、架橋ポリビニルアルコール
系、デンプン−ポリアクリロニトリル系、架橋カルボキ
シメチルセルローズ系等が挙げられる。これらはいずれ
も1種または2種以上の組み合わせで用いられる。架橋
ポリエチレンオキサイドは熱可塑性を有するノニオン性
の高吸水性樹脂で、各種熱可塑性樹脂との相溶性に優
れ、吸液能が吸収液のイオン濃度の影響を受けにくいと
いう特徴を備えている。上記熱可塑性樹脂または合成ゴ
ムと高吸水性樹脂または架橋ポリエチレンオキサイドと
は、それぞれ10〜90重量%と90〜10重量%との混合物と
して使用される。高吸水性樹脂または架橋ポリエチレン
オキサイドが10重量%未満では膨潤による浸水防止効果
が得られず、90重量%を超えると膨潤によりシート自体
が変形するおそれがある。
【0006】上記混合物には、さらに必要に応じて、安
定剤、可塑剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、着色剤、
滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸化(老化)防止剤、紫
外線防止剤、難燃剤、発泡剤、他の樹脂成分などを添加
することもできる。得られた混合物は押出しまたはカレ
ンダー成形によりシート状に成形して、本発明の止水シ
ートとすることができる。このようにして得られた本発
明の止水シートは、厚さが0.01mm以上、 100mm以下であ
り、とくには1〜5mmが好ましい。
定剤、可塑剤、充填剤、加硫剤、加硫促進剤、着色剤、
滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸化(老化)防止剤、紫
外線防止剤、難燃剤、発泡剤、他の樹脂成分などを添加
することもできる。得られた混合物は押出しまたはカレ
ンダー成形によりシート状に成形して、本発明の止水シ
ートとすることができる。このようにして得られた本発
明の止水シートは、厚さが0.01mm以上、 100mm以下であ
り、とくには1〜5mmが好ましい。
【0007】
【作 用】本発明の止水シートでは、施工後、セグメン
ト間の目開きにより隙間を生じ、そこから浸水しても止
水シートに含まれる高吸水性樹脂または架橋ポリエチレ
ンオキサイドが直ちに吸水して膨潤するので隙間を塞ぐ
ことができる。
ト間の目開きにより隙間を生じ、そこから浸水しても止
水シートに含まれる高吸水性樹脂または架橋ポリエチレ
ンオキサイドが直ちに吸水して膨潤するので隙間を塞ぐ
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例および比
較例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載
に限定されるものではない。 実施例1〜6および比較例1〜3 ポリ塩化ビニル:TK-1000 (信越化学工業社製、商品
名、表中 PVCとする) 100重量部、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート70重量部およびBa−Zn系安定剤2重
量部を混合したもの、またはポリエチレン(三菱油化社
製、商品名、表中、PEとする) 100重量部に、表1また
は表2に示す重量比または量(重量部)の高吸水性樹
脂:アクアキープ(住友精化社製、商品名、表中、高吸
水性樹脂Aとする)、高吸水性樹脂: K-1ゲル(クラレ
社製、商品名、表中、高吸水性樹脂Bとする)または架
橋ポリエチレンオキサイド:アクアコーク(住友精化社
製、商品名、表中、架橋PEO とする)とを加えてロール
混練し、得られたシートを29mmφ×12.7mmのタブレット
枠に入れ、プレス加工により成形した。このタブレット
を純水に漬け、浸漬日数ごとに体積膨張率(%)を測定
した。得られた結果を表1および表2に併記した。
較例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載
に限定されるものではない。 実施例1〜6および比較例1〜3 ポリ塩化ビニル:TK-1000 (信越化学工業社製、商品
名、表中 PVCとする) 100重量部、ジ−2−エチルヘキ
シルフタレート70重量部およびBa−Zn系安定剤2重
量部を混合したもの、またはポリエチレン(三菱油化社
製、商品名、表中、PEとする) 100重量部に、表1また
は表2に示す重量比または量(重量部)の高吸水性樹
脂:アクアキープ(住友精化社製、商品名、表中、高吸
水性樹脂Aとする)、高吸水性樹脂: K-1ゲル(クラレ
社製、商品名、表中、高吸水性樹脂Bとする)または架
橋ポリエチレンオキサイド:アクアコーク(住友精化社
製、商品名、表中、架橋PEO とする)とを加えてロール
混練し、得られたシートを29mmφ×12.7mmのタブレット
枠に入れ、プレス加工により成形した。このタブレット
を純水に漬け、浸漬日数ごとに体積膨張率(%)を測定
した。得られた結果を表1および表2に併記した。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】本発明の止水シートは吸水性作用により
高膨潤機能を持った優れたものとなる。
高膨潤機能を持った優れたものとなる。
Claims (1)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂または合成ゴム10〜90重量%
と高吸水性樹脂または架橋ポリエチレンオキサイド90〜
10重量%との混合物をシート状に成形してなる止水シー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31175193A JPH07165939A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 止水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31175193A JPH07165939A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 止水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165939A true JPH07165939A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18021043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31175193A Pending JPH07165939A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 止水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07165939A (ja) |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31175193A patent/JPH07165939A/ja active Pending
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