JPH07165707A - 5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2h−ピロール類およびその中間体 - Google Patents
5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2h−ピロール類およびその中間体Info
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- JPH07165707A JPH07165707A JP31550593A JP31550593A JPH07165707A JP H07165707 A JPH07165707 A JP H07165707A JP 31550593 A JP31550593 A JP 31550593A JP 31550593 A JP31550593 A JP 31550593A JP H07165707 A JPH07165707 A JP H07165707A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式〔I〕(化1)
【化1】
(R1 、R2 は、同一または相異なり、水素原子、低級
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類。 【効果】本発明の5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−
オキシド−2H−ピロール類〔I〕は、農薬の製造中間
体として有用であり、例えば、除草剤原料5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール類へ誘導し得る。
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類。 【効果】本発明の5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−
オキシド−2H−ピロール類〔I〕は、農薬の製造中間
体として有用であり、例えば、除草剤原料5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−2H−ピロール類へ誘導し得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式〔I〕(化1
0)
0)
【化10】 (R1 、R2 は、同一または相異なり、水素原子、低級
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類に関する。
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに2位がジアルキルで置換され
た5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
1−オキシド−2H−ピロールは知られている(J.Che
m.Soc.pp1508(1947))が、2位、および4位に置換基を
有しない5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド
−2H−ピロール類〔I〕については報告されていな
い。
た5−アミノ−3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−
1−オキシド−2H−ピロールは知られている(J.Che
m.Soc.pp1508(1947))が、2位、および4位に置換基を
有しない5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド
−2H−ピロール類〔I〕については報告されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピロー
ル類について、これを種々製造し、鋭意検討を重ねた結
果、2位、および4位に置換基を有しない5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピロール類
〔I〕が、農薬の製造中間体として有用であることを見
いだし本発明を完成させるに至った。
ミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピロー
ル類について、これを種々製造し、鋭意検討を重ねた結
果、2位、および4位に置換基を有しない5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピロール類
〔I〕が、農薬の製造中間体として有用であることを見
いだし本発明を完成させるに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
〔I〕(化11)
〔I〕(化11)
【化11】 (R1 、R2 は、同一または相異なり、水素原子、低級
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類を提供するものであ
る。
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類を提供するものであ
る。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピ
ロール類〔I〕(以下、オキシドピロール類〔I〕と略
す。)のR1 、R2 としては、例えば、水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル
基、tert−アミル基等の低級アルキル基、フルオロ
メチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、ペンタフルオロエチル基等のハロゲン化された低級
アルキル基などが挙げられる。また、R1 とR2 は結合
して3〜11員環を形成することもできる。
−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2H−ピ
ロール類〔I〕(以下、オキシドピロール類〔I〕と略
す。)のR1 、R2 としては、例えば、水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、アミル
基、tert−アミル基等の低級アルキル基、フルオロ
メチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、ペンタフルオロエチル基等のハロゲン化された低級
アルキル基などが挙げられる。また、R1 とR2 は結合
して3〜11員環を形成することもできる。
【0006】オキシドピロール類〔I〕の具体例として
は、例えば、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキ
シド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロール、
5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ジエチル−1
−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−3,3−ジプロピル−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス
(フルオロメチル)−1−オキシド−2H−ピロール、
5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(ジフル
オロメチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(トリフルオロ
メチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(ペンタフルオロエ
チル)−1−オキシド−2H−ピロール、
は、例えば、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキ
シド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロール、
5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ジエチル−1
−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−3,3−ジプロピル−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス
(フルオロメチル)−1−オキシド−2H−ピロール、
5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(ジフル
オロメチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(トリフルオロ
メチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3,3−ビス(ペンタフルオロエ
チル)−1−オキシド−2H−ピロール、
【0007】5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−メチ
ル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,
4−ジヒドロ−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロ
ール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−プロピル−
1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3−イソプロピル−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ブチル−
1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−
ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−(se
c−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−1−オ
キシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−3−ジフルオロメチル−1−オキシド−2H−ピロ
ール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオ
ロメチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3−ペンタフルオロエチル−1−
オキシド−2H−ピロール、
ル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,
4−ジヒドロ−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロ
ール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−プロピル−
1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3−イソプロピル−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ブチル−
1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−
ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−(se
c−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−1−オ
キシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−3−ジフルオロメチル−1−オキシド−2H−ピロ
ール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオ
ロメチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3−ペンタフルオロエチル−1−
オキシド−2H−ピロール、
【0008】5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−エチ
ル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−
アミノ−3,4−ジヒドロ−3−イソプロピル−3−メ
チル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ブチル−3−メチル−1−オキ
シド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−3−(t−ブチル)−3−メチル−1−オキシド−2
H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−
(sec−ブチル)−3−メチル−1−オキシド−2H
−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−フル
オロメチル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメ
チル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、
ル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−
アミノ−3,4−ジヒドロ−3−イソプロピル−3−メ
チル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3−ブチル−3−メチル−1−オキ
シド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−3−(t−ブチル)−3−メチル−1−オキシド−2
H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−
(sec−ブチル)−3−メチル−1−オキシド−2H
−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−フル
オロメチル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメ
チル−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−メチル−1−オキシド−2H−ピロール、
【0009】5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−フル
オロメチル−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメ
チル−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−3−イ
ソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメチル−3−イ
ソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル−3−
イソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−3−
(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−
アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメチル−3
−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチ
ル−3−(sec−ブチル)−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオ
ロメチル−3−(sec−ブチル)−1−オキシド−2
H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ト
リフルオロメチル−3−(sec−ブチル)−1−オキ
シド−2H−ピロール
オロメチル−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメ
チル−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−エチル−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−3−イ
ソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメチル−3−イ
ソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル−3−
イソプロピル−1−オキシド−2H−ピロール、5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチル−3−
(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5−
アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオロメチル−3
−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロール、5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−トリフルオロメチル
−3−(t−ブチル)−1−オキシド−2H−ピロー
ル、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−フルオロメチ
ル−3−(sec−ブチル)−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ジフルオ
ロメチル−3−(sec−ブチル)−1−オキシド−2
H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3−ト
リフルオロメチル−3−(sec−ブチル)−1−オキ
シド−2H−ピロール
【0010】5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−
エチレン−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3,3−テトラメチレン−1−オ
キシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−3,3−ペンタメチレン−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ヘキ
サメチレン−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3,3−オクタメチレン−1−
オキシド−2H−ピロールなどが挙げられる。
エチレン−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミノ
−3,4−ジヒドロ−3,3−テトラメチレン−1−オ
キシド−2H−ピロール、5−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−3,3−ペンタメチレン−1−オキシド−2H−ピ
ロール、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ヘキ
サメチレン−1−オキシド−2H−ピロール、5−アミ
ノ−3,4−ジヒドロ−3,3−オクタメチレン−1−
オキシド−2H−ピロールなどが挙げられる。
【0011】オキシドピロール類〔I〕は、一般式〔I
I〕(化12)
I〕(化12)
【化12】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される4−ニトロブタンニトリル類を触媒の存在下、
水素で還元することにより製造することができる。
示される4−ニトロブタンニトリル類を触媒の存在下、
水素で還元することにより製造することができる。
【0012】4−ニトロブタンニトリル類〔II〕の
R1 、R2 としては、例えば、前記と同じものが挙げら
れる。4−ニトロブタンニトリル類〔II〕の具体例とし
ては、4−ニトロブタンニトリル、3,3−ジメチル−
4−ニトロブタンニトリル、3,3−ジエチル−4−ニ
トロブタンニトリル、3,3−ジプロピル−4−ニトロ
ブタンニトリル、3,3−ビス(フルオロメチル)−4
−ニトロブタンニトリル、3,3−ビス(ジフルオロメ
チル)−4−ニトロブタンニトリル、3,3−ビス(ト
リフルオロメチル)−4−ニトロブタンニトリル、3,
3−ビス(ペンタフルオロエチル)−4−ニトロブタン
ニトリル、
R1 、R2 としては、例えば、前記と同じものが挙げら
れる。4−ニトロブタンニトリル類〔II〕の具体例とし
ては、4−ニトロブタンニトリル、3,3−ジメチル−
4−ニトロブタンニトリル、3,3−ジエチル−4−ニ
トロブタンニトリル、3,3−ジプロピル−4−ニトロ
ブタンニトリル、3,3−ビス(フルオロメチル)−4
−ニトロブタンニトリル、3,3−ビス(ジフルオロメ
チル)−4−ニトロブタンニトリル、3,3−ビス(ト
リフルオロメチル)−4−ニトロブタンニトリル、3,
3−ビス(ペンタフルオロエチル)−4−ニトロブタン
ニトリル、
【0013】3−メチル−4−ニトロブタンニトリル、
3−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3−プロピル
−4−ニトロブタンニトリル、3−イソプロピル−4−
ニトロブタンニトリル、3−ブチル−4−ニトロブタン
ニトリル、3−(t−ブチル)−4−ニトロブタンニト
リル、3−(sec−ブチル)−4−ニトロブタンニト
リル、3−フルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−ジフルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−トリフルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−ペンタフルオルエチル−4−ニトロブタンニト
リル、
3−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3−プロピル
−4−ニトロブタンニトリル、3−イソプロピル−4−
ニトロブタンニトリル、3−ブチル−4−ニトロブタン
ニトリル、3−(t−ブチル)−4−ニトロブタンニト
リル、3−(sec−ブチル)−4−ニトロブタンニト
リル、3−フルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−ジフルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−トリフルオルメチル−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−ペンタフルオルエチル−4−ニトロブタンニト
リル、
【0014】3−エチル−3−メチル−4−ニトロブタ
ンニトリル、3−イソプロピル−3−メチル−4−ニト
ロブタンニトリル、3−(t−ブチル)−3−メチル−
4−ニトロブタンニトリル、3−(sec−ブチル)−
3−メチル−4−ニトロブタンニトリル、3−フルオロ
メチル−3−メチル−4−ニトロブタンニトリル、3−
ジフルオロメチル−3−メチル−4−ニトロブタンニト
リル、3−トリフルオロメチル−3−メチル−4−ニト
ロブタンニトリル、3−フルオロメチル−3−エチル−
4−ニトロブタンニトリル、3−ジフルオロメチル−3
−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオ
ロメチル−3−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3
−フルオロメチル−3−イソプロピル−4−ニトロブタ
ンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−イソプロピル
−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオロメチル
−3−イソプロピル−4−ニトロブタンニトリル、3−
フルオロメチル−3−(t−ブチル)−4−ニトロブタ
ンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−(t−ブチ
ル)−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオロメ
チル−3−(t−ブチル)−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−フルオロメチル−3−(sec−ブチル)−4
−ニトロブタンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−
(sec−ブチル)−4−ニトロブタンニトリル、3−
トリフルオロメチル−3−(sec−ブチル)−4−ニ
トロブタンニトリル、
ンニトリル、3−イソプロピル−3−メチル−4−ニト
ロブタンニトリル、3−(t−ブチル)−3−メチル−
4−ニトロブタンニトリル、3−(sec−ブチル)−
3−メチル−4−ニトロブタンニトリル、3−フルオロ
メチル−3−メチル−4−ニトロブタンニトリル、3−
ジフルオロメチル−3−メチル−4−ニトロブタンニト
リル、3−トリフルオロメチル−3−メチル−4−ニト
ロブタンニトリル、3−フルオロメチル−3−エチル−
4−ニトロブタンニトリル、3−ジフルオロメチル−3
−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオ
ロメチル−3−エチル−4−ニトロブタンニトリル、3
−フルオロメチル−3−イソプロピル−4−ニトロブタ
ンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−イソプロピル
−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオロメチル
−3−イソプロピル−4−ニトロブタンニトリル、3−
フルオロメチル−3−(t−ブチル)−4−ニトロブタ
ンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−(t−ブチ
ル)−4−ニトロブタンニトリル、3−トリフルオロメ
チル−3−(t−ブチル)−4−ニトロブタンニトリ
ル、3−フルオロメチル−3−(sec−ブチル)−4
−ニトロブタンニトリル、3−ジフルオロメチル−3−
(sec−ブチル)−4−ニトロブタンニトリル、3−
トリフルオロメチル−3−(sec−ブチル)−4−ニ
トロブタンニトリル、
【0015】1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロプロパン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロペンタン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロヘキサン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロヘプタン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロオクタンなどが挙げられる。
ロプロパン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロペンタン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロヘキサン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロヘプタン、1−シアノメチル−1−ニトロメチルシク
ロオクタンなどが挙げられる。
【0016】反応は、通常、水素加圧下で実施され,水
素圧は、通常、1〜50kg/cm 2 、好ましくは5〜
30kg/cm2 である。
素圧は、通常、1〜50kg/cm 2 、好ましくは5〜
30kg/cm2 である。
【0017】反応に用いられる触媒としては、例えば、
白金、パラジウム、ラネーニッケル、ラネーコバルト等
が挙げられる。触媒の使用量は、4−ニトロブタンニト
リル類〔II〕に対して、白金、パラジウムでは、0.0
0001〜0.1重量倍、ラネーニッケル、ラネーコバ
ルトでは、約50%含水品で0.01〜5重量倍であ
る。
白金、パラジウム、ラネーニッケル、ラネーコバルト等
が挙げられる。触媒の使用量は、4−ニトロブタンニト
リル類〔II〕に対して、白金、パラジウムでは、0.0
0001〜0.1重量倍、ラネーニッケル、ラネーコバ
ルトでは、約50%含水品で0.01〜5重量倍であ
る。
【0018】反応は、通常、溶媒中で実施され、使用さ
れる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等のアルコール類、トルエン等の芳香
族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類などが挙げら
れる。これらの溶媒は、単独で使用しても、2種類以上
混合して使用してもよい。溶媒の使用量は、4−ニトロ
ブタンニトリル類〔II〕に対して、通常、2〜500重
量倍程度である。
れる溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等のアルコール類、トルエン等の芳香
族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類などが挙げら
れる。これらの溶媒は、単独で使用しても、2種類以上
混合して使用してもよい。溶媒の使用量は、4−ニトロ
ブタンニトリル類〔II〕に対して、通常、2〜500重
量倍程度である。
【0019】反応温度は、通常、50〜100℃程度で
ある。4−ニトロブタンニトリル類〔II〕に対して水素
が約2当量倍吸収された時点で水素の吸収速度が遅くな
り、この時点で反応を停止することにより、オキシドピ
ロール類〔I〕を得ることができる。反応時間は、通
常、1〜10時間程度である。
ある。4−ニトロブタンニトリル類〔II〕に対して水素
が約2当量倍吸収された時点で水素の吸収速度が遅くな
り、この時点で反応を停止することにより、オキシドピ
ロール類〔I〕を得ることができる。反応時間は、通
常、1〜10時間程度である。
【0020】生成するオキシドピロール類〔I〕は、例
えば、触媒を濾別後、溶媒を留去するなどの方法により
単離できる。また、必要に応じて、再結晶等の通常の精
製手段により精製してもよい。
えば、触媒を濾別後、溶媒を留去するなどの方法により
単離できる。また、必要に応じて、再結晶等の通常の精
製手段により精製してもよい。
【0021】オキシドピロール類〔I〕の原料である4
−ニトロブタンニトリル類〔II〕は、アルケニルニトリ
ル類〔III 〕または〔III'〕を塩基の存在下、ニトロメ
タンと反応させることにより製造することができる。
−ニトロブタンニトリル類〔II〕は、アルケニルニトリ
ル類〔III 〕または〔III'〕を塩基の存在下、ニトロメ
タンと反応させることにより製造することができる。
【0022】アルケニルニトリル類〔III 〕または〔II
I'〕の式中、R1 、R2 としては、前記のものが挙げら
れる。また、R3 、R4 としては、例えば、水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭
素数1〜4のアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエ
チル基等のハロゲン化された炭素数1〜4のアルキル基
などが挙げられる。
I'〕の式中、R1 、R2 としては、前記のものが挙げら
れる。また、R3 、R4 としては、例えば、水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭
素数1〜4のアルキル基、フルオロメチル基、ジフルオ
ロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエ
チル基等のハロゲン化された炭素数1〜4のアルキル基
などが挙げられる。
【0023】アルケニルニトリル類〔III 〕の具体例と
しては、例えば、アクリロニトリル、3,3−ジメチル
アクリロニトリル、3,3−ジエチルアクリロニトリ
ル、3,3−ジプロピルアクリロニトリル、3,3−ビ
ス(フルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビス
(ジフルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビス
(トリフルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビ
ス(ペンタフルオロエチル)アクリロニトリル、
しては、例えば、アクリロニトリル、3,3−ジメチル
アクリロニトリル、3,3−ジエチルアクリロニトリ
ル、3,3−ジプロピルアクリロニトリル、3,3−ビ
ス(フルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビス
(ジフルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビス
(トリフルオロメチル)アクリロニトリル、3,3−ビ
ス(ペンタフルオロエチル)アクリロニトリル、
【0024】3−メチルアクリロニトリル、3−エチル
アクリロニトリル、3−プロピルアクリロニトリル、3
−イソプロピルアクリロニトリル、3−ブチルアクリロ
ニトリル、3−(t−ブチル)アクリロニトリル、3−
(sec−ブチル)アクリロニトリル、3−フルオロメ
チルアクリロニトリル、3−ジフルオロメチルアクリロ
ニトリル、3−トリフルオロメチルアクリロニトリル、
3−ペンタフルオロエチルアクリロニトリル、
アクリロニトリル、3−プロピルアクリロニトリル、3
−イソプロピルアクリロニトリル、3−ブチルアクリロ
ニトリル、3−(t−ブチル)アクリロニトリル、3−
(sec−ブチル)アクリロニトリル、3−フルオロメ
チルアクリロニトリル、3−ジフルオロメチルアクリロ
ニトリル、3−トリフルオロメチルアクリロニトリル、
3−ペンタフルオロエチルアクリロニトリル、
【0025】3−エチル−3−メチルアクリロニトリ
ル、3−イソプロピル−3−メチルアクリロニトリル、
3−(t−ブチル)−3−メチルアクリロニトリル、3
−(sec−ブチル)−3−メチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、3
−ジフルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、3
−トリフルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、3
−ジフルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、3
−トリフルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−イソプロピルアクリロニトリ
ル、3−ジフルオロメチル−3−イソプロピルアクリロ
ニトリル、3−トリフルオロメチル−3−イソプロピル
アクリロニトリル、3−フルオロメチル−3−(t−ブ
チル)アクリロニトリル、3−ジフルオロメチル−3−
(t−ブチル)アクリロニトリル、3−トリフルオロメ
チル−3−(t−ブチル)アクリロニトリル、3−フル
オロメチル−3−(sec−ブチル)アクリロニトリ
ル、3−ジフルオロメチル−3−(sec−ブチル)ア
クリロニトリル、3−トリフルオロメチル−3−(se
c−ブチル)アクリロニトリル、
ル、3−イソプロピル−3−メチルアクリロニトリル、
3−(t−ブチル)−3−メチルアクリロニトリル、3
−(sec−ブチル)−3−メチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、3
−ジフルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、3
−トリフルオロメチル−3−メチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、3
−ジフルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、3
−トリフルオロメチル−3−エチルアクリロニトリル、
3−フルオロメチル−3−イソプロピルアクリロニトリ
ル、3−ジフルオロメチル−3−イソプロピルアクリロ
ニトリル、3−トリフルオロメチル−3−イソプロピル
アクリロニトリル、3−フルオロメチル−3−(t−ブ
チル)アクリロニトリル、3−ジフルオロメチル−3−
(t−ブチル)アクリロニトリル、3−トリフルオロメ
チル−3−(t−ブチル)アクリロニトリル、3−フル
オロメチル−3−(sec−ブチル)アクリロニトリ
ル、3−ジフルオロメチル−3−(sec−ブチル)ア
クリロニトリル、3−トリフルオロメチル−3−(se
c−ブチル)アクリロニトリル、
【0026】シクロプロピリデンアセトニトリル、シク
ロペンチリデンアセトニトリル、シクロヘキシリデンア
セトニトリルなどが挙げられる。
ロペンチリデンアセトニトリル、シクロヘキシリデンア
セトニトリルなどが挙げられる。
【0027】アルケニルニトリル類〔III'〕の具体例と
しては、例えば、3−ブテンニトリル、3−メチル−3
−ブテンニトリル、3−エチル−3−ブテンニトリル、
3−ブチル−3−ブテンニトリル、3−(tert−ブ
チル)−3−ブテンニトリル、3−(sec−ブチル)
−3−ブテンニトリル、3,4−ジメチル−3−ペンテ
ンニトリル、3,4−ジメチル−3−ヘキセンニトリ
ル、4−エチル−3−メチル−3−ヘキセンニトリル、
3−エチル−4−メチル−3−ヘキセンニトリル、3,
4−ジエチル−3−ヘキセンニトリル、3−トリフルオ
ロメチル−3−ブテンニトリル、4−クロロメチル−3
−メチル−3−ブテンニトリルなどが挙げられる。
しては、例えば、3−ブテンニトリル、3−メチル−3
−ブテンニトリル、3−エチル−3−ブテンニトリル、
3−ブチル−3−ブテンニトリル、3−(tert−ブ
チル)−3−ブテンニトリル、3−(sec−ブチル)
−3−ブテンニトリル、3,4−ジメチル−3−ペンテ
ンニトリル、3,4−ジメチル−3−ヘキセンニトリ
ル、4−エチル−3−メチル−3−ヘキセンニトリル、
3−エチル−4−メチル−3−ヘキセンニトリル、3,
4−ジエチル−3−ヘキセンニトリル、3−トリフルオ
ロメチル−3−ブテンニトリル、4−クロロメチル−3
−メチル−3−ブテンニトリルなどが挙げられる。
【0028】ニトロメタンの使用量は、通常、アルケニ
ルニトリル類〔III 〕または〔III'〕に対して、1〜5
0倍モル程度である。
ルニトリル類〔III 〕または〔III'〕に対して、1〜5
0倍モル程度である。
【0029】用いられる塩基としては、例えば、1,8-ジ
アザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、1,5-ジアザビシク
ロ[4,3,0]-5-ノネン等の有機塩基などが挙げられる。塩
基の使用量は、通常、アルケニルニトリル類〔III 〕ま
たは〔III'〕に対して、0.01〜2モル倍程度であ
る。
アザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン、1,5-ジアザビシク
ロ[4,3,0]-5-ノネン等の有機塩基などが挙げられる。塩
基の使用量は、通常、アルケニルニトリル類〔III 〕ま
たは〔III'〕に対して、0.01〜2モル倍程度であ
る。
【0030】反応は、無溶媒で実施しても有機溶媒中で
実施してもよい。有機溶媒中で実施する場合、使用され
る溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、モノク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の非水溶性溶媒、メ
タノール、エタノール、t−ブタノール、ジオキサン等
の水溶性溶媒などが挙げられる。溶媒の使用量は、通
常、アルケニルニトリル類〔III 〕または〔III'〕に対
して、1〜50重量倍程度である。反応は、通常、0℃
〜140℃で実施され、反応時間は1〜20時間程度で
ある。
実施してもよい。有機溶媒中で実施する場合、使用され
る溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、モノク
ロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の非水溶性溶媒、メ
タノール、エタノール、t−ブタノール、ジオキサン等
の水溶性溶媒などが挙げられる。溶媒の使用量は、通
常、アルケニルニトリル類〔III 〕または〔III'〕に対
して、1〜50重量倍程度である。反応は、通常、0℃
〜140℃で実施され、反応時間は1〜20時間程度で
ある。
【0031】生成した4−ニトロブタンニトリル類〔I
I〕は、例えば、有機溶媒と酸性水溶液とを加えて、有
機溶媒中に抽出して溶媒を留去するなどの方法により単
離してもよい。また、必要に応じて、カラムクロマトグ
ラフィー等の通常の精製手段により精製してもよい。
I〕は、例えば、有機溶媒と酸性水溶液とを加えて、有
機溶媒中に抽出して溶媒を留去するなどの方法により単
離してもよい。また、必要に応じて、カラムクロマトグ
ラフィー等の通常の精製手段により精製してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類〔I〕は、農薬の製
造中間体として有用であり、例えば、除草剤原料5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール類へ誘導し得
る。
−1−オキシド−2H−ピロール類〔I〕は、農薬の製
造中間体として有用であり、例えば、除草剤原料5−ア
ミノ−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール類へ誘導し得
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明が実施例により限定されるものでない
ことは言うまでもない。
明するが、本発明が実施例により限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0034】実施例1 (1−(1) 3,3−ジメチル−4−ニトロブタンニト
リルの製造) 温度計、冷却機、および攪拌機を備えた1リットル容の
ガラス反応器に、3−メチル−3−ブテンニトリル3
7.0g(0.456mol)とニトロメタン557.
0g(9.125mol)とを仕込み、室温で攪拌しな
がら1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン13.9
g(0.091mol)を5分間かけて滴下した。滴下
終了後、加熱して103℃で13.5時間還流を行っ
た。室温まで冷却し、減圧下でニトロメタンを留去し
た。ジクロロメタン300g、5%硫酸300gを加え
て攪拌後、分液してジクロロメタン層を得た。さらに水
層にジクロロメタン300gを加えて攪拌後、分液して
ジクロロメタン層を得、これを先に得たジクロロメタン
層と合わせた後、水300gで洗浄した。これに無水硫
酸ナトリウムを加えて乾燥し、減圧下でジクロロメタン
を留去することにより、3,3−ジメチル−4−ニトロ
ブタンニトリルの褐色結晶60.7gを得た。純度は、
92.0%であり、3−メチル−3−ブテンニトリルに
対する収率は、86.1%であった。この褐色結晶をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=9:1−3:1)で精製することにより、3,3
−ジメチル−4−ニトロブタンニトリルの白色結晶を得
た(純度99.7%)。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.25(s,6H), 2.58(s,2H), 4.40
(s,2H) GC/MS M/Z : 96(100), 69(33), 55(62) m.p.: 95-98℃
リルの製造) 温度計、冷却機、および攪拌機を備えた1リットル容の
ガラス反応器に、3−メチル−3−ブテンニトリル3
7.0g(0.456mol)とニトロメタン557.
0g(9.125mol)とを仕込み、室温で攪拌しな
がら1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン13.9
g(0.091mol)を5分間かけて滴下した。滴下
終了後、加熱して103℃で13.5時間還流を行っ
た。室温まで冷却し、減圧下でニトロメタンを留去し
た。ジクロロメタン300g、5%硫酸300gを加え
て攪拌後、分液してジクロロメタン層を得た。さらに水
層にジクロロメタン300gを加えて攪拌後、分液して
ジクロロメタン層を得、これを先に得たジクロロメタン
層と合わせた後、水300gで洗浄した。これに無水硫
酸ナトリウムを加えて乾燥し、減圧下でジクロロメタン
を留去することにより、3,3−ジメチル−4−ニトロ
ブタンニトリルの褐色結晶60.7gを得た。純度は、
92.0%であり、3−メチル−3−ブテンニトリルに
対する収率は、86.1%であった。この褐色結晶をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=9:1−3:1)で精製することにより、3,3
−ジメチル−4−ニトロブタンニトリルの白色結晶を得
た(純度99.7%)。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.25(s,6H), 2.58(s,2H), 4.40
(s,2H) GC/MS M/Z : 96(100), 69(33), 55(62) m.p.: 95-98℃
【0035】(1−(2) 5−アミノ−3,4−ジヒド
ロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロール
の製造) 300ml容のオートクレーブに上記1−(1) で得た
3,3−ジメチル−4−ニトロブタンニトリルの褐色結
晶1.42g(純分9.19mmol)、5%パラジウ
ム/カーボン(50%含水品)0.2g、およびメタノ
ール80gを仕込み、水素圧12kg/cm2 、70℃
で2時間反応させた後、さらに水素圧20kg/c
m2 、100℃で30分間反応させた。室温まで冷却
し、触媒を濾別し減圧下でメタノールを留去した後、乾
燥して淡黄色結晶1.22gを得た。この淡黄色結晶
0.80gをジクロロメタン3gで3回洗浄した後、乾
燥することにより、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロールの白
色結晶0.55gを得た。高速液体クロマトグラフィー
(UV210nm)で分析したところ、5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−
2H−ピロールの純度は98.7%、3,3−ジメチル
−4−ニトロブタンニトリルに対する収率は、70.3
%であった。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.19(s,6H), 2.52(s,2H), 3.47
(s,2H), 5.00(bs,2H) FD/MS M/Z : 128 m.p.: 246-249℃
ロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロール
の製造) 300ml容のオートクレーブに上記1−(1) で得た
3,3−ジメチル−4−ニトロブタンニトリルの褐色結
晶1.42g(純分9.19mmol)、5%パラジウ
ム/カーボン(50%含水品)0.2g、およびメタノ
ール80gを仕込み、水素圧12kg/cm2 、70℃
で2時間反応させた後、さらに水素圧20kg/c
m2 、100℃で30分間反応させた。室温まで冷却
し、触媒を濾別し減圧下でメタノールを留去した後、乾
燥して淡黄色結晶1.22gを得た。この淡黄色結晶
0.80gをジクロロメタン3gで3回洗浄した後、乾
燥することにより、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−
3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピロールの白
色結晶0.55gを得た。高速液体クロマトグラフィー
(UV210nm)で分析したところ、5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−
2H−ピロールの純度は98.7%、3,3−ジメチル
−4−ニトロブタンニトリルに対する収率は、70.3
%であった。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.19(s,6H), 2.52(s,2H), 3.47
(s,2H), 5.00(bs,2H) FD/MS M/Z : 128 m.p.: 246-249℃
【0036】参考例1 (除草剤原料5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−
ジメチル−2H−ピロールの製造) 300ml容のオートクレーブに5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピ
ロールの白色結晶0.20g(1.56mmol)、5
%パラジウム/カーボン(50%含水品)0.1g、お
よびメタノール80gを仕込み、水素圧20kg/cm
2 、100℃で2時間反応させた。室温まで冷却し、触
媒を濾別した後、減圧下でメタノールを留去することに
より白色結晶を得た。高速液体クロマトグラフィーで分
析したところ、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3
−ジメチル−2H−ピロールの収率は、83.0%(5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−
オキシド−2H−ピロールを基準とする。)であった。
トルエンで再結晶を行った後、乾燥して5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−2H−ピロール
の白色結晶を純度99.0%で得た。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.12(s,6H), 2.25(s,2H), 3.30
(s,2H), 4.74(bs,1H),7.30(s,1H) GC/MS M/Z : 112(48), 97(31), 56(100) m.p.: 118-122℃
ジメチル−2H−ピロールの製造) 300ml容のオートクレーブに5−アミノ−3,4−
ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−オキシド−2H−ピ
ロールの白色結晶0.20g(1.56mmol)、5
%パラジウム/カーボン(50%含水品)0.1g、お
よびメタノール80gを仕込み、水素圧20kg/cm
2 、100℃で2時間反応させた。室温まで冷却し、触
媒を濾別した後、減圧下でメタノールを留去することに
より白色結晶を得た。高速液体クロマトグラフィーで分
析したところ、5−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3
−ジメチル−2H−ピロールの収率は、83.0%(5
−アミノ−3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−1−
オキシド−2H−ピロールを基準とする。)であった。
トルエンで再結晶を行った後、乾燥して5−アミノ−
3,4−ジヒドロ−3,3−ジメチル−2H−ピロール
の白色結晶を純度99.0%で得た。1 H NMR δ (CDCl3) : 1.12(s,6H), 2.25(s,2H), 3.30
(s,2H), 4.74(bs,1H),7.30(s,1H) GC/MS M/Z : 112(48), 97(31), 56(100) m.p.: 118-122℃
Claims (5)
- 【請求項1】一般式〔I〕(化1) 【化1】 (R1 、R2 は、同一または相異なり、水素原子、低級
アルキル基、またはハロゲン化された低級アルキル基を
表わすか、もしくはR1 とR2 は結合して3〜11員環
を表わす。)で示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ
−1−オキシド−2H−ピロール類。 - 【請求項2】一般式〔II〕(化2) 【化2】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される4−ニトロブタンニトリル類を触媒の存在下、
水素で還元することを特徴とする一般式〔I〕(化3) 【化3】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド
−2H−ピロール類の製造方法。 - 【請求項3】一般式〔II〕(化4) 【化4】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される4−ニトロブタンニトリル類。 - 【請求項4】一般式〔III 〕または〔III'〕(化5) 【化5】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わし、
R3 、R4 は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、
またはハロゲン化された炭素数1〜4のアルキル基を表
わす。)で示されるアルケニルニトリル類を塩基の存在
下、ニトロメタンと反応させることを特徴とする一般式
〔II〕(化6) 【化6】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される4−ニトロブタンニトリル類の製造方法。 - 【請求項5】一般式〔III 〕または〔III'〕(化7) 【化7】 (R1 、R2 、R3 、およびR4 は、前記と同じ意味を
表わす。)で示されるアルケニルニトリル類を塩基の存
在下、ニトロメタンと反応させて一般式〔II〕(化8) 【化8】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される4−ニトロブタンニトリル類を得、これを触媒
の存在下、水素で還元することを特徴とする一般式
〔I〕(化9) 【化9】 (R1 、およびR2 は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド
−2H−ピロール類の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31550593A JPH07165707A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2h−ピロール類およびその中間体 |
US08/354,804 US5498725A (en) | 1993-12-15 | 1994-12-13 | Process for preparing 5-aminodihydropyrrole intermediate thereof and process for preparing said intermediate |
DE69431706T DE69431706T2 (de) | 1993-12-15 | 1994-12-14 | Verfahren zur Herstellung von 5-Amino-dihydropyrrol, Zwischenprodukt davon und Verfahren zur Herstellung des Zwischenprodukts |
CA002138065A CA2138065A1 (en) | 1993-12-15 | 1994-12-14 | Process for preparing 5-aminodihydropyrrole, intermediate thereof and process for preparing said intermediate |
EP94119753A EP0663394B1 (en) | 1993-12-15 | 1994-12-14 | Process for preparing 5-aminodihydropyrrole, intermediate thereof and process for preparing said intermediate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31550593A JPH07165707A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2h−ピロール類およびその中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07165707A true JPH07165707A (ja) | 1995-06-27 |
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Family Applications (1)
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JP31550593A Pending JPH07165707A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 5−アミノ−3,4−ジヒドロ−1−オキシド−2h−ピロール類およびその中間体 |
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JP (1) | JPH07165707A (ja) |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP31550593A patent/JPH07165707A/ja active Pending
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