JPH07165678A - ニトロオレフィン化合物 - Google Patents

ニトロオレフィン化合物

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JPH07165678A
JPH07165678A JP5307841A JP30784193A JPH07165678A JP H07165678 A JPH07165678 A JP H07165678A JP 5307841 A JP5307841 A JP 5307841A JP 30784193 A JP30784193 A JP 30784193A JP H07165678 A JPH07165678 A JP H07165678A
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general formula
group
hydroxy
acid derivative
compound
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JP5307841A
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English (en)
Inventor
Shigeo Hayashi
茂雄 林
Yoshihiko Yasohara
良彦 八十原
Junzo Hasegawa
淳三 長谷川
Masaru Mitsuda
勝 満田
Noboru Kamiyama
昇 上山
Satomi Takahashi
里美 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 HIVプロテアーゼインヒビターであるKN
I−227 などの医薬品中間体を簡便、安全、かつ安価に
製造する方法を提供する。 【構成】 2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン酸誘導
体とアルデヒドとを縮合させて2−ヒドロキシ−3−ニ
トロ−3−ブテン酸誘導体をえて、ついでこれを還元し
て3−アミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘導体を製造す
る。この還元はまずオレフィン部を還元し、ついでニト
ロ基を還元することもできる。さらに、還元条件を選ぶ
ことによって、オレフィン部の還元を立体特異的に行な
い、エリスロ形またはスレオ形の3−アミノ−2−ヒド
ロキシブタン酸誘導体を製造することが可能である。本
発明において途中に生成する2−ヒドロキシ−3−ニト
ロ−3−ブテン酸誘導体は新規な化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、HIVプロテアーゼイ
ンヒビターであるKNI−227 、および免疫賦活抗ガン
剤であるベスタチンなどの有用な医薬品の中間体である
3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸
(フェニルノルスタチン)およびその関連化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェ
ニル−3−ブタン酸(以下、フェニルノルスタチンとい
う)は、一般式(VIII):
【0003】
【化13】
【0004】で示され、スレオ形およびエリスロ形の2
つの立体異性体が存在し、光学異性体は4つ存在する。
そのうち、免疫賦活抗癌剤ベスタチン(式(IX))の組
成となるのは(2S、3R)−スレオ形、抗HIV薬K
NI−227 (式(X))の組成となるのが(2S、3
S)−エリスロ形である。
【0005】
【化14】
【0006】したがってこれらを工業的に価値のある方
法で生産するためにはスレオ形またはエリスロ形を選択
的に製造する手法が必要である。
【0007】ベスタチンの中間体である(2S、3R)
−フェニルノルスタチンの立体選択的な製造法はいくつ
か知られているが、その代表的なものはD−フェニルア
ラニンから誘導される(R)−2−アミノ−3−フェニ
ルプロパナール誘導体に対するシアン化合物の立体選択
的付加反応を経る方法である(ジャーナル・オブ・ケミ
カル・ソサイエティ・ケミカル・コミュニケーション
(J.Chem.Soc..Chem.Commun.),938頁(1989);シンセシス
(Synthesis.),703頁(1989);欧州特許第341462号明細
書;特開平2-17165 号公報)。しかしこれらの方法では
きわめて毒性の強いシアン化合物を使用しなければなら
ず、工業的製法としては問題がある。またほかの方法と
して、キラルイミンとケテン化合物の[2+2]環化付
加を経てえられる光学活性な2−アゼチドン誘導体の分
解による方法( テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron
Lett.),31,3031 頁(1990))やキラルグリオキシレート
の立体選択的アルキル化と立体選択的アミノ化を経る方
法(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.),54,4235 頁(1989)) があるが、工程数が
多く操作が煩雑である。ほかにリンゴ酸エステルを立体
選択的にアルキル化しカルボキシル基の片方を選択的に
アミドとし、クルチウス(Curtius) タイプの転位反応を
経て光学活性なフェニルノルスタチンを製造する方法
(欧州特許第379288号明細書;テトラヘドロン・レター
ズ,33,6803 頁(1992)) が知られているが、これらの方
法では高価な塩基であるリチウムヘキサメチルジシラザ
ンや有毒な鉛化合物を使用しているため、工業生産には
不向きな手法といえる。
【0008】一方、(2S、3S)−フェニルノルスタ
チン誘導体の立体選択的な製造法はほとんど知られてい
ない。(S)−2−ジベンジルアミノ−3−フェニルプ
ロパナールに対するルイス酸存在下トリメチルシリルシ
アニドのエリスロ選択的付加(テトラヘドロン・レター
ズ,29,3295 頁(1988)) が知られており、この技術を応
用すれば(2S、3S)−フェニルノルスタチンが合成
可能であると思われるが、やはり有毒なシアン化合物を
使わねばならず、またジベンジル保護基の脱保護も困難
である。またほかに、前述の(2S、3R)−フェニル
ノルスタチン誘導体を選択的に合成する手法を応用して
(2R、3S)−体を選択的に合成し、2位の立体配置
を公知の方法(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.), 71,110頁(1949))
により反転させ(2S、3S)−体を製造する方法が考
えられるが、工程数が多くなり操作が煩雑で工業的には
用いられない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】したがって(2S、3
S)−フェニルノルスタチン誘導体および(2S、3
R)−フェニルノルスタチン誘導体の立体選択的な製造
法で、かつ、高価なまたは危険性の高い化合物を使用せ
ずに、工程数が少なく比較的工業的に利用可能な製造法
が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、つぎに示され
る反応図式に関する。
【0011】
【化15】
【0012】(式中、Xはアルキル基、シクロアルキル
基、アラルキル基またはアリール基を表わし、Rは水素
原子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表
わし、Pは水素原子または水酸基保護基を表わすか、も
しくはRとPは共同で環を形成し、およびYは水酸基ま
たは水酸基を修飾置換してえられる官能基を表わす) すなわち本発明は、一般式(III )の2−ヒドロキシ−
3−ニトロプロパン酸またはその誘導体と一般式(IV)
のアルデヒドとを縮合させて一般式(I)の2−ヒドロ
キシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体をうる第1工
程、次いで、一般式(I)の化合物の3位のオレフィン
部と3位のニトロ基を還元して、一般式(VI)の3−ア
ミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘導体を製造する第2工
程からなる、3−アミノ−2−ヒドロキシブタン酸の製
造法である。
【0013】第1工程は、アルデヒドとの反応によって
まず生成するアルドール付加体、もしくは必要に応じて
その4位の水酸基を修飾置換した、4位がYで表わされ
る一般式(V)の2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロブ
タン酸誘導体を生ぜしめたのち、YHを脱離して一般式
(I)の化合物とすることもできる。また、第2工程で
は、一般式(I)の2−ヒドロキシ−3−ニトロ−3−
ブテン酸誘導体を還元して一般式(VI)の化合物を生成
させるが、3位のオレフィン部を還元したのちに3位の
ニトロ基を還元する2ステップを取る反応が有利なばあ
いもある。すなわち、オレフィン部の還元によって、目
的化合物である一般式(VI)で示される3−アミノ−2
−ヒドロキシブタン酸誘導体の3位のアミノ基の立体配
置が決まるので、使用する還元剤の種類によっては、ニ
トロ基を還元できなくても3位のオレフィン部を立体選
択的に還元することが可能なものもあるからである。
【0014】さらに、中間体である一般式(I)の2−
ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体は新規な
化学物質であり、3位のオレフィン結合が目的化合物の
3位の立体配置を決める重要な化合物である。
【0015】ここでこれらの化合物において、Pは水素
原子または水酸基保護基であり、セオドア ダブリュー
グリーン (Theodor W. Greene)著、「プロテクティブ
・グループ・イン・オーガニック・シンセシス (“Prot
ective Group in Organic Synthesis ”) 」( ジョーン
ウィリー アンド サンズ(JOHN WILEY & SONS) 出
版、(1981)) の10頁から72頁に記載されているような各
種の保護基があげられる。すなわち、たとえば、アセチ
ル基およびベンゾイル基などのエステル型保護基;ベン
ジル基およびp−ニトロベンジル基などのエーテル型保
護基;トリチル基などのアルキル基;トリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、
tert−ブチルジメチルシリル基、イソブチルジメチルシ
リル基、テキシルジメチルシリル基およびtert−ブチル
ジフェニルシリル基などのシリル型保護基;および、t
−ブトキシカルボニル基およびベンジルオキシカルボニ
ル基などの炭酸エステル型保護基などがあげられる。
【0016】Rの例としては、たとえば、水素原子;メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec −ブチル基、tert−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基およびオクチ
ル基などのアルキル基;ベンジル基およびp−ニトロベ
ンジル基などのアラルキル基;および、フェニル基およ
びトリル基などのアリール基などがあげられる。
【0017】さらにRがPと共同で環を形成している例
としては、(R,P)がイソプロピリデン、メチレン、
エチリデン、sec −ブチリデン、1,3−ジメチルブチ
リデン、ジフェニルメチレン、1−フェニルエチリデ
ン、シクロヘキシリデンおよびシクロペンチリデンなど
の1,3−ジオールのアセタール型保護基、および1−
メトキシ−1−エチリデンおよびα−メトキシベンジリ
デンなどのオルトエステル型保護基などをあげることが
できる。
【0018】Xとしては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec
−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基およびオクチル基などのアルキル基;シ
クロヘキシル基および4−メチルシクロヘキシル基など
のシクロアルキル基;ベンジル基およびp−メチルベン
ジル基などのアラルキル基;および、フェニル基および
トリル基などのアリール基などがあげられる。
【0019】また、Yは水酸基または水酸基を修飾置換
してえられる官能基でYHとして容易に脱離しうる基で
ある。YHとして容易に脱離しうる基としては、たとえ
ば、トシルオキシ(TsO−)基およびメシルオキシ
(MsO−)基などのスルホン酸エステル基、アセトキ
シ基およびトリフルオロアセトキシ基などのアシロキシ
基、およびハロゲン原子などがあげられる。
【0020】本発明の一般式(III )の2−ヒドロキシ
−3−ニトロプロパン酸誘導体はつぎのようにして調製
することができる。たとえば、「ジャーナル・オブ・ア
メリカン・ケミカル・ソサイエティ」,75,5610 頁(195
3)に記載の方法によりグリオキシル酸とニトロメタンか
ら2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン酸を製造し、必
要によってはこれをエステル化すればよい。さらに必要
であれば、2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン酸エス
テルを微生物や酵素を用いて不斉加水分解することによ
り、光学活性な2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン
酸、または光学活性な2−ヒドロキシ−3−ニトロプロ
パン酸エステルなどの誘導体をえることができる。
【0021】第1工程の反応に使用する縮合剤として
は、クネベナーゲル(Knoevenagel) 反応またはアルドー
ル縮合条件に用いられるものを広く一般的に用いること
ができる。たとえば、メチルアミン、ジメチルアミン、
エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、ジプ
ロピルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシ
ルアミン、ジヘキシルアミンおよびピペリジンなどの各
種アミンなどを塩基性触媒として用いることができる
が、カルボン酸などの弱酸を加えてもよい。また、Cs
COCH3 、CsI3 、SmI2 などを用いてもよい。
【0022】もしくは塩基性または酸性条件下、一旦ア
ルドール付加体である、一般式(V)(Y:水酸基)の
2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロブタン酸誘導体を生
成させたのち、たとえば日本化学会編「新実験化学講座
14[I]」(丸善株式会社出版、1977年)の118 頁から
146 頁に記載されているようなオレフィンの合成法を用
いてもよい。すなわち、2,4−ジヒドロキシ−3−ニ
トロブタン酸誘導体(V)(Y:水酸基)を、酸または
アルカリまたは熱処理により脱水するか、もしくは、塩
化チオニルなどのハロゲン化剤、塩化トシルおよび塩化
メシルなどのスルホン酸エステル化剤、塩化アセチルお
よび無水酢酸などのエステル化剤、酸無水物、および各
種の脱水剤などで処理することにより目的とする一般式
(I)の2−ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘
導体をえることができる。もしくは2,4−ジヒドロキ
シ−3−ニトロブタン酸誘導体(V)(Y:水酸基)
を、ハロゲン化剤、スルホン化剤またはエステル化剤な
どで処理することで、それぞれ一旦、4−ハロゲン化
物、4−スルホン酸エステル化物または4−アシロキシ
化物などとしたのち(すなわち、一般式(V)における
Yを、水酸基を修飾置換してえられる官能基としたの
ち)、酸またはアルカリまたは熱処理などにより2−ヒ
ドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体(I)をえ
ることもできる。
【0023】一般式(I)の2−ヒドロキシ−3−ニト
ロ−3−ブテン酸誘導体を還元反応に付すことで一般式
(VI)の3−アミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘導体が
えられる。還元反応としては、たとえば水素添加反応や
水素移動反応などが利用できる。水素添加反応触媒とし
ては既知のものをとくに制限することなく使用でき、金
属系触媒、とくにパラジウム系触媒、ラネー系触媒、合
金触媒またはルテニウム錯体などが好適に使用できる。
水素移動反応触媒としては、たとえば、パラジウム系触
媒、ラネー系触媒およびルテニウム錯体などの水素添加
反応触媒とギ酸アンモニウムなどの水素源との組み合わ
せによる方法などが好適に利用できる。また触媒は単独
でも混合して用いてもよい。または各種の不斉水素添加
触媒を用いて不斉水素添加反応や水素移動反応を行なっ
てもよい。たとえば、パラジウム系触媒やラネー系触媒
を酒石酸などの不斉配位子により修飾したものを用いる
ことができる。
【0024】一方、一般式(I)の2−ヒドロキシ−3
−ニトロ−3−ブテン酸誘導体の、3位の二重結合を選
択的に還元するには、たとえば水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素カリウム、水素化ホウ素リチウム、水
素化ホウ素亜鉛、水素化トリメトキシホウ素ナトリウ
ム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチル
アルミニウムおよび水素化ビス(2−メトキシエトキ
シ)アルミニウムナトリウムなどのヒドリド還元剤、ま
たは、キラルなホウ素水素化物やアルミニウム水素化物
などの各種不斉還元剤などを用いて通常の方法による不
斉還元を行なってもよい。また触媒は単独でも混合して
用いてもよい。
【0025】こうしてえられた一般式(VII )の2−ヒ
ドロキシ−3−ニトロブタン酸誘導体から目的物である
一般式(VI)の3−アミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘
導体をえるには、通常の方法にしたがってニトロ基の還
元反応を行なえばよい。たとえば、水素添加反応や水素
移動反応、または亜鉛、鉄、スズ、塩化スズ(II)、硫
化物ヒドラジン、ポリメチルヒドロシロキサン、鉄カル
ボニル化合物または塩化チタンなどによる還元、水素化
ホウ素ナトリウムと、塩化銅(II)またはジハロビス
(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)などの添加
物とを用いた還元、または、水素化ホウ素ナトリウムの
硫化物または水素化アルミニウムリチウムなどのヒドリ
ド還元剤などによる還元を行なうことができる。
【0026】目的とする一般式(VI)の誘導体は2位お
よび3位に不斉炭素原子を有し、光学異性体としてエリ
スロ形の(2S、3S)、(2R、3R)およびスレオ
形の(2S、3R)、(2R、3S)の4種類がある。
【0027】化合物(VI)の2位の炭素の立体配置は、
一般式(III )で示される出発物質の2−ヒドロキシ−
3−ニトロプロパン酸誘導体の2位の炭素の立体配置に
よって決まるが、3位の炭素の立体配置は第2工程での
還元によって決まる。本発明において、エリスロ形が必
要なばあいは、一般式(I)の化合物をエステル(すな
わちRがアルキル基、アラルキル基またはアリール基)
として水素添加反応を行なうことによってエリスロ形に
富む一般式(VI)の化合物がえられる。たとえば、2−
ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸エステルに対
し、Pd−Cなどを触媒とした接触還元などを行なう。
【0028】または、同じく化合物(I)のエステルを
水素化ホウ素カリウムなどのヒドリド還元剤によって、
エリスロ形の一般式(VII )で示される2−ヒドロキシ
−3−ニトロブタン酸エステルをえたのち、さらに3位
のニトロ基を還元することによってエリスロ形に富む一
般式(VI)の誘導体がえられる。
【0029】たとえば前記のKNI−227 の中間体
((2S、3S)−体)をえるためには出発物質である
一般式(III )の化合物として(2S)の立体配置のも
のを選び、エリスロ形を生成するような反応で還元すれ
ばよい。
【0030】逆にスレオ形が必要なばあいは、一般式
(I)の化合物を遊離の酸として(すなわちRが水素原
子)水素添加反応を行なうことによってスレオ形に富む
一般式(VI)の化合物がえられる。たとえば2−ヒドロ
キシ−3−ニトロ−3−ブテン酸に対し、Pd−C、ま
たはラネーニッケルなどを触媒とした接触還元などを行
なう。
【0031】たとえば前記のベスタチンの中間体((2
S、3R)−体)をえるためには出発物質である一般式
(III )の化合物として(2S)の立体配置のものを選
び、スレオ形を生成するような反応で還元すればよい。
【0032】反応溶媒としては反応に影響を与えないも
のであればどんなものでもよく、第1工程、第2工程い
ずれにおいても、たとえば、水、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、t−ブタノールおよびエチレン
グリコールなどのアルコール系溶媒、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン(以下THF)、1,4−ジオ
キサン、グライムおよびジグライムなどのエーテル系溶
媒、塩化メチレン、クロロホルム、1,1,1−トリク
ロロエタンおよびモノクロロベンゼンなどのハロゲン系
溶媒、ベンゼン、トルエン、n−ヘキサンおよびn−ペ
ンタンなどの炭化水素系溶媒、および酢酸エチルおよび
酢酸メチルなどの脂肪酸エステル類のほか、ジメチルス
ルホキシドおよびN,N−ジメチルホルムアミドなどの
極性溶媒などが利用できる。また、2種類以上の溶媒を
混合して用いてもさしつかえない。反応の温度としては
第1工程、第2工程とも、溶媒の凝固点から沸点までの
広い範囲で行なうことが可能である。
【0033】これらの化合物を単離するにはいずれも有
機化学における一般的な方法を用いることができ、たと
えば、抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィーおよ
び蒸留などの方法で精製することができる。
【0034】各工程はそれぞれの化合物を精製すること
なくつぎの工程へと進めることも可能である。
【0035】
【実施例】以下に実施例および参考例をあげて本発明を
さらに説明するが、もとより本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0036】実施例1 2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテ
ン酸ブチルの製造 ベンズアルデヒド2.0ml (20mmol)をエタノール20.0ml
に溶解させたのちにピペリジン2.0ml (20mmol)を滴下
し、1.5 時間室温で攪拌した。えられた透明な溶液に、
2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン酸ブチル3.82g
(20mmol)を溶解させたエタノール20mlを室温で滴下し
5時間攪拌した。えられたオレンジ色の溶液を減圧濃縮
し、シリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:ヘキサン
=1:4)で単離することにより純粋な2−ヒドロキシ
−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテン酸ブチル1.50
gをオイルとしてえた。
【0037】1 H−NMR(90MHz,CDCl3 ):
δ8.32(s,1H),δ5.23(s,1H),δ4.23(m,2H),δ
4.63(m,2H),δ1.87−0.73(m,7H) 実施例2 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例1で調製した2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−
フェニル−3−ブテン酸ブチル98.9mg(0.4mmol)を酢酸
8ml−メタノール8mlに溶解したのち、Pd/C100
mgを加え、5.0kg /cm2 の水素圧下一晩攪拌した。えら
れた混合物を濾過したのち濃縮し、THF4.0ml −4N
HCl4.0ml に溶解し還流下4時間攪拌した。反応溶
液を濃縮乾固して求める3−アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタン酸塩酸塩をえた。HPLCで分析し
たところ、収率70%、スレオ形:エリスロ形=21:79で
あった。
【0038】実施例3 2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテ
ン酸イソプロピルの製造 ベンズアルデヒド1.2 g(11.32 mmol)をエタノール2
0.0mlに溶解させたのちにピペリジン656 mg(11.32 mmo
l)を滴下し、1.5 時間室温で攪拌した。えられた溶液
に、2−ヒドロキシ−3−ニトロプロパン酸イソプロピ
ル2.00g(11.32mmol)をエタノール20mlに溶解させた
溶液を室温で滴下し終夜攪拌した。えられた溶液を減圧
濃縮し、シリカゲルカラムクロマト(酢酸エチル:ヘキ
サン=2:5)で単離することにより純粋な2−ヒドロ
キシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテン酸イソプ
ロピル850 mgをオイルとしてえた。
【0039】1 H−NMR(90MHz,CDCl3 ):
δ8.13(s,1H),δ5.00(m,1H),δ3.98(s,1H),δ
1.22(d,3H),δ1.22(d,3H) 実施例4 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸イ
ソプロピルの製造 実施例3で調製した2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−
フェニル−3−ブテン酸イソプロピル98.9mg(0.4 mmo
l)を酢酸8ml−メタノール8mlに溶解した後Pd/C1
00 mgを加え、5.0kg /cm2 の水素圧下一晩攪拌した。
えられた混合物を濾過したのち濃縮し、求める3−アミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸イソプロピ
ルの粗生成物72.2mgをえた。
【0040】実施例5 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例4で調製した3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−
フェニルブタン酸イソプロピル粗生成物66.9mgをTHF
4.0ml −4N HCl4.0ml に溶解し、還流下4時間攪
拌した。反応溶液を濃縮乾固して求める3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸塩酸塩をえた。H
PLCで分析したところ、収率72%、スレオ形:エリス
ロ形=26:74であった。
【0041】実施例6 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸イ
ソプロピルの製造 2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテ
ン酸イソプロピル76.8mg(0.3mmol )をメタノール1.5m
l に溶解したのちラネーニッケル120mg を加え、5.0kg
/cm2 の水素圧下一晩攪拌した。えられた混合物を濾過
したのち濃縮し、求める3−アミノ−2−ヒドロキシ−
4−フェニルブタン酸イソプロピルの粗生成物50.2mgを
えた。
【0042】実施例7 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例6で調製した3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−
フェニルブタン酸イソプロピル粗生成物50.2mgをTHF
3.5 ml−4N HCl3.5 mlに溶解し還流下4時間攪拌
した。反応溶液を濃縮乾固して求める3−アミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸塩酸塩をえた。HP
LCで分析したところ、収率69%、スレオ形:エリスロ
形=54:46であった。
【0043】実施例8 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸イ
ソプロピルの製造 2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテ
ン酸イソプロピル53.1mg(0.2 mmol)をエタノール1.0
mlに溶解したのちに水素化ホウ素カリウム64.8mgを0℃
にて加え、12時間0℃で攪拌したのち0℃で過剰の酢酸
を加えた。混合物を氷冷塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出
したのち濃縮し、2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フ
ェニルブタン酸イソプロピルの粗生成物をえた。これを
酢酸2.0mlに溶解し、Pd/C40mgを加えて5.0kg /cm
2 の水素圧下で終夜攪拌した。えられた混合物を濾過し
たのち濾液を濃縮し、求める3−アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−フェニルブタン酸イソプロピルの粗生成物50.2
mgをえた。
【0044】実施例9 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例8で調製した3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−
フェニルブタン酸イソプロピル粗生成物50.2mgをTHF
3.5 ml−4N HCl3.5 mlに溶解し還流下4時間攪拌
した。反応溶液を濃縮乾固して求める3−アミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸塩酸塩をえた。HP
LCで分析したところ、収率72%、スレオ形:エリスロ
形=21:79であった。
【0045】実施例10 2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテ
ン酸の製造 ベンズアルデヒド3.26g(37mmol)、ピペリジン3.145
g(37mmol)、酢酸2.1ml (37mmol)を、ベンゼン100m
l に溶解し、還流条件下、水抜きをしながら1時間撹拌
を行なった。ついで、2−ヒドロキシ−3−ニトロプロ
ピオン酸5g(37mmol)のエタノール30ml溶液を1時間
かけて添加し、さらに1時間撹拌を行なった。ベンズア
ルデヒド3.26g(37mmol)、ピペリジン1.5725g(18.5
mmol)をさらに加え1.5 時間撹拌を行なった。ここでサ
ンプルを一部抜きだしHPLC分析を行なったところ生
成物である2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−フェニル
−3−ブテン酸が1.1 g生成していた。また、反応液の
溶媒を減圧留去し、えられる油状物のHPLC分取を行
なった(ワコーゲルC−300 、6x55cm、アセトニトリ
ル:水=6:1、2kgf /cm2 )。えられた溶液を減圧
留去し、残渣をアセトンで洗浄したのち、これを1N塩
酸で洗浄し、酢酸エチルで抽出を行ない、さらに濃縮乾
固することにより、2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4−
フェニル−3−ブテン酸700mg をえた。
【0046】1HNMR(90MHz、CDCl3 −D6
−DMSO−CD3 OD):δ8.29(S、1H)、δ7.
58(m、5H)、δ5.23(s、1H) 実施例11 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例10で製造した2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4
−フェニル−3−ブテン酸300mg を氷酢酸8mlに溶解し
たのち、10%Pd/C200mg を加え、7.0kg /cm2 の水
素圧下一晩撹拌した。えられた混合物をろ過したのち濃
縮し、求める2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニ
ルブタン酸120mg をえた。HPLCで分析したところ、
スレオ形:エリスロ形=75:25であった。
【0047】実施例12 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン酸の
製造 実施例10で製造した2−ヒドロキシ−3−ニトロ−4
−フェニル−3−ブテン酸150mg を氷酢酸3mlに溶解し
たのち、ラネーニッケル90mgを加え、7.0kg /cm2 の水
素圧下一晩撹拌した。えられた混合物をろ過したのち濃
縮し、求める2−ヒドロキシ−3−アミノ−4−フェニ
ルブタン酸85mgをえた。HPLCで分析したところ、ス
レオ形:エリスロ形=73:27であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の新規化合物を用いることによ
り、3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブタン
酸(フェニルノルスタチン)のスレオ形、エリスロ形が
選択的に製造でき、ベスタチンやKNI−227 の効率的
な製造が可能になる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 237/20 7106−4H // C07D 417/12 217 (72)発明者 上山 昇 兵庫県神戸市北区小倉台6−15−3 (72)発明者 高橋 里美 兵庫県神戸市垂水区神和台1−13−13

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、Xはアルキル基、シクロアルキル基、アラルキ
    ル基またはアリール基を表わし、Rは水素原子、アルキ
    ル基、アラルキル基またはアリール基を表わし、および
    Pは水素原子または水酸基保護基を表わすか、もしくは
    RとPは共同で環を形成する)で示される2−ヒドロキ
    シ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(II): 【化2】 (式中、RおよびPは前記に同じ)で示される2−ヒド
    ロキシ−3−ニトロ−4−フェニル−3−ブテン酸誘導
    体。
  3. 【請求項3】 一般式(I)または(II)で示される化
    合物の立体配置が(2S)または(2R)である請求項
    1または2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(III ): 【化3】 (式中、RおよびPは前記に同じ)で示される2−ヒド
    ロキシ−3−ニトロプロパン酸誘導体と、一般式(I
    V): X−CHO (IV) (式中、Xは前記に同じ)で示されるアルデヒドとを縮
    合させることを特徴とする、一般式(I): 【化4】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される2−
    ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体の製造
    法。
  5. 【請求項5】 一般式(III ): 【化5】 (式中、RおよびPは前記に同じ)で示される2−ヒド
    ロキシ−3−ニトロプロパン酸またはその誘導体と一般
    式(IV): X−CHO (IV) (式中、Xは前記に同じ)で示されるアルデヒドとを反
    応させ、生成したアルドール付加体もしくはその4位の
    水酸基を修飾置換してえられた一般式(V): 【化6】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ、Yは水酸基また
    は水酸基を修飾置換してえられる官能基を表わす)で示
    される2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロブタン酸誘導
    体としたのちYHを脱離することを特徴とする一般式
    (I): 【化7】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される2−
    ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体の製造
    法。
  6. 【請求項6】 一般式(I): 【化8】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される2−
    ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体を還元す
    ることを特徴とする一般式(VI): 【化9】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される3−
    アミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 一般式(I)で示される化合物中、Rが
    アルキル基、アラルキル基またはアリール基であり、2
    位の炭素の立体配置が(2S)または(2R)である立
    体異性体を用い、還元を接触水素添加反応を行なうこと
    により、2位と3位の立体配置がエリスロ形に富む化合
    物(VI)をえることを特徴とする請求項6記載の製造
    法。
  8. 【請求項8】 一般式(I)で示される化合物中、Rが
    水素原子であり、2位の炭素の立体配置が(2S)また
    は(2R)である立体異性体を用い、還元を水素添加反
    応を行なうことにより、2位と3位の立体配置がスレオ
    形に富む化合物(VI)をえることを特徴とする請求項6
    記載の製造法。
  9. 【請求項9】 一般式(I): 【化10】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される2−
    ヒドロキシ−3−ニトロ−3−ブテン酸誘導体の3位の
    オレフィン部を還元していったん一般式(VII ): 【化11】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される2−
    ヒドロキシ−3−ニトロブタン酸誘導体とし、つぎに3
    位のニトロ基を還元することを特徴とする一般式(V
    I): 【化12】 (式中、X、RおよびPは前記に同じ)で示される3−
    アミノ−2−ヒドロキシブタン酸誘導体の製造法。
  10. 【請求項10】 一般式(I)で示される化合物中、R
    がアルキル基、アラルキル基またはアリール基であり、
    2位の炭素の立体配置が(2S)または(2R)である
    立体異性体を用いて3位のオレフィン部を、ヒドリド還
    元剤で還元して2位と3位の立体配置がエリスロ形に富
    む化合物(VII )とし、つぎに立体配置を保持したまま
    3位のニトロ基を還元して、エリスロ形に富む化合物
    (VI)をえることを特徴とする請求項9記載の製造法。
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