JPH0716530B2 - 消火用泡ヘッド - Google Patents

消火用泡ヘッド

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JPH0716530B2
JPH0716530B2 JP21502692A JP21502692A JPH0716530B2 JP H0716530 B2 JPH0716530 B2 JP H0716530B2 JP 21502692 A JP21502692 A JP 21502692A JP 21502692 A JP21502692 A JP 21502692A JP H0716530 B2 JPH0716530 B2 JP H0716530B2
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直樹 板野
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川重防災工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状の泡消火剤を起泡
させて均一に分散して消火するための消火用泡ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術は、たとえば実公昭5
7−41019(実開昭56−6464)に示されてい
る。この先行技術には、半径方向外方に延びる複数の長
孔が周方向に間隔をあけて放射状に形成される分散板を
備える消火用泡ヘッドが開示されているけれども、部品
点数を増加することなしに泡状の消火剤が散布されるべ
きほぼ円形の散布範囲内に泡消火剤をより均一に散布す
ることができる消火用泡ヘッドが所望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、部品点数を増加することなしに泡消火剤の散布の
均一性を向上することができるようにした消火用泡ヘッ
ドを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、泡消火剤が圧
送される中央孔を有する大略的に直円筒状の軸部に、そ
の軸線方向一端部に連なり、複数の通気孔を有するフラ
ンジが一体的に形成されるヘッド本体と、前記ヘッド本
体の中央孔に設けられ、一方表面から他方表面寄りにな
るにつれて周方向に傾斜する複数の噴射孔が形成される
ノズル部材と、前記ヘッド本体のフランジから下方に間
隔をあけて配置され、前記軸線が通る中心位置付近から
半径方向外方に延びる複数の長孔が周方向に間隔をあけ
て放射状に形成され、各長孔の少なくとも一部には、半
径方向の途中位置で周方向に拡開する切欠きが形成さ
れ、各長孔よりも半径方向内方の部分には、前記フラン
ジに対向する上面から下面寄りになるにつれて拡開する
複数の分散孔が形成される分散板と、前記分散板をフラ
ンジと平行に保持し、周縁部が前記フランジに固定され
る起泡網とを含むことを特徴とする消火用泡ヘッドであ
る。
【0005】
【作用】本発明に従えば、ヘッド本体の中央孔に圧送さ
れた泡消火剤はノズル部材の噴射孔を通過し、分散板に
周方向に傾斜した角度で当接し、この分散板に形成され
る複数の長孔および分散孔を経て半径方向内方から外方
へわたって分散され、起泡網から泡状となって放出され
る。分散板の中心位置付近に供給された泡消火剤は、前
記分散孔によって泡消火剤が散布されるべき範囲のうち
比較的中央寄りの領域に均一に分散されて散布される。
また分散板の中央位置付近に供給された前記泡消火剤
は、この分散板が上方に凸に弯曲して形成されているの
で、半径方向外方に導かれ、各長孔から分散して放出さ
れる。これらの長孔のうち少なくとも一部には、周方向
に拡開する切欠きが形成されているので、半径方向外方
への泡消火剤の一部は前記切欠きを介して分散させるこ
とができ、消火剤が散布される範囲の分布を均一化する
ことができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例の消火用泡ヘッド1
を示す断面図であり、図2は消火用泡ヘッド1の正面図
であり、図3は消火用泡ヘッド1の平面図である。本実
施例の消火用泡ヘッド1は、泡消火剤が圧送される中央
孔3を有する大略的に直円筒状の軸部4に、その軸線5
方向一端部に垂直に連なり、複数の通気孔6を有するフ
ランジ7が一体的に形成されるヘッド本体8と、前記ヘ
ッド本体8の中央孔3に嵌着されるノズル部材9と、前
記ヘッド本体8のフランジ7から下方に間隔をあけて配
置される平坦な分散板10と、この分散板10の周縁部
がたとえばスポット溶接などによって固着され、この分
散板10を前記フランジ7と平行に保持した状態で周縁
部11が前記フランジ7の周縁部にかしめられて固定さ
れる起泡網13とを含む。
【0007】前記軸部4の外周面には外ねじ14が刻設
され、建物の天井などに沿って配管された泡消火剤を輸
送する管路(図示せず)に螺着される。前記中央孔3
は、前記ノズル部材9が嵌着される大径部15と、大径
部15に垂直な段差面を介して連なり前記ノズル部材9
の周縁部を支持する小径部16と、小径部16に連なり
下方になるにつれて先細状となる円錐台状の傾斜部17
と、傾斜部17の先細状の下端部に連なる絞り部18と
を有する。
【0008】前記フランジ7の周縁部11には、薄肉の
かしめ部19が周方向全周にわたって形成され、かしめ
部19よりも半径方向内方寄りには環状のリブ20が周
方向全周にわたって形成される。前記起泡網13の周縁
部はリブ20に当接して半径方向内方への変形が防がれ
るとともに、かしめ部19をかしめ加工することによっ
てフランジ7に固定されている。このフランジ7の前記
リブ20よりも半径方向内方寄りには、前記複数の通気
孔6が形成され、前記中央孔3から分散板10に向けて
放出された泡消火剤の流れによって、通気孔6から外部
の大気が取込まれ、この大気と泡消火剤とが混合されて
前記起泡網13によって発泡する。
【0009】図4は、分散板10の図1の下方から見た
底面図である。前記分散板10は、前記軸線5が通る中
心位置から半径方向外方に延びる複数の長孔23が周方
向に間隔をあけて放射状に形成され、各長孔23の少な
くとも一部として本実施例では1つおきに、半径方向の
途中位置で、前記泡消火剤の分散調整量の切欠き24が
たとえばプレス加工などによって形成される。各切欠き
24は、前記長孔23を挟んで各対を成して対向し、円
孔を形成している。このような切欠き24は、円形状の
ものだけに限らず、その他のあらゆる形状を適宜選択し
て形成することができる。
【0010】分散板10の前記長孔23よりも半径方向
内方の部分には、図5に示されるように、前記フランジ
7に対向する上面25から下面26寄りになるにつれて
拡開する複数の分散孔27が形成される。この分散孔2
7は、直円筒状の直円筒面28と、直円筒面28に連な
り、下面26寄りになるにつれて拡開する円錐台状の傾
斜面29とによって構成される。分散板10の厚みをT
とすると、拡開することにより直円筒面28の軸線方向
長さは、0.4Tに選ばれる。このような分散孔27に
より、泡消火剤を拡散することが可能となる。
【0011】このような分散孔27は前記軸線を中心と
する仮想円C1,C2上で周方向に等間隔をあけて形成
され、本実施例では、仮想円C1上に60°毎に6つの
分散孔27が形成され、また仮想円C2上に前記仮想円
C1上の分散孔27の間で60°毎に間隔をあけて6つ
の分散孔27が形成される。前記仮想円C1の直径はD
3であり、仮想円C2の直径はD4であり、D3<D4
に選ばれる。
【0012】さらに長孔23は、仮想円C3から外周面
にわたって半径線方向に延びて形成される。仮想円C3
の直径はD5、外周面の直径(外径)はD8とする。こ
のような長孔23の半径方向途中位置に形成される前記
切欠き24は、仮想円C4,C5上に形成され、仮想円
C4の直径をD6とし、仮想円C5の直径はD7とす
る。これらの直径D3〜D8を外径である直径D8を1
としたときの比率で述べると、D3=0.16、D4=
0.32、D5=0.42、D6=0.52、D7=
0.84に選ばれている。
【0013】前記分散板10は、図1に示されるよう
に、ヘッド本体8に取付けられた状態において上方に凸
に湾曲している。この上方に凸に湾曲させることによ
り、泡消火剤を半径方向外方へ円滑に導き、遠方への分
散が可能となる。また、この湾曲率は、分散範囲の最大
到達距離に関係し、湾曲率が直径D8の約31倍のと
き、最も適した分布になることを実験により確認した。
【0014】図6は、ノズル部材9の図1の上方から見
た平面図であり、図7は図6の切断面線VII−VII
から見た断面図である。ノズル部材9の軸線5が通る中
央には、直円筒状の透孔31が形成され、周縁部には周
方向に等間隔をあけて複数(本実施例では4)の噴射孔
33が形成される。これらの噴射孔33は、一方表面3
4から他方表面35寄りになるにつれて周方向Aに近接
して形成されており、軸部4の大径部15内に圧送され
てきた消火剤を周方向に回転させて前記分散板10に向
けて噴射することができ、泡の発泡倍率を向上させるこ
とができる。
【0015】図8は、消火用泡ヘッド1の中央孔3に供
給される泡消火剤の圧力と噴射量との関係を示すグラフ
である。前記中央孔3に供給される泡消火剤の圧力を
2.5〜6.0kgf/cm2に変化させたとき、ライ
ンL10で示されるように、噴射量が35〜50.5に
ほぼ比例して増加させることができる。圧力2.5kg
f/cm2のときに消火用泡ヘッド1の取付高さを図9
に示されるように2.0mから6.0mに変化させたと
き、ヘッド中心からの距離はラインL11,L12に示
されるように2.2〜2.3m程度の半径を有する散布
領域内で均一に散布することが可能であり、また図10
に示されるように圧力6.0kgf/cm2で消火用泡
ヘッド1の取付高さを2〜6mに変化させたとき、ライ
ンL13,L14に示されるように、2.2〜2.6m
を半径とするほぼ等しい散布領域で高い均一性で泡消火
剤を散布することができることが本件発明者によって確
かめられている。
【0016】ここで、泡消火剤を均一に散布するという
のは、一辺316mmの正方形のマスを縦横に10×1
0個配置して、前述のように圧力2.5〜6.0kgf
/cm2に変化させ、かつ消火用泡ヘッド1の取付高さ
を2.0〜6.0mに変化させて、試験基準(財団法人
日本消防設備安全センター)に基づいて泡分布試験を
行ったところ、1つのマスに150ミリリットル以上、
平均370ミリリットル以上の条件を満たすことが確か
められている。この実験で用いた泡消火剤は、水成膜泡
消火薬剤であり、さらに詳しくは、フッ素系界面活性剤
3%形のものである。このときの混合濃度の範囲は、上
限値で4%であり、下限値で3%である。発泡倍率は
8.8倍であり、25%還元時間は128秒であり、消
火時間は約50秒であった。このように本実施例の消火
用泡ヘッド1では、確実に泡消火剤を発泡させて均一な
散布が可能であることが確かめられた。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分散板に
複数の長孔を形成し、各長孔のうち少なくとも一部には
周方向に拡開する切欠きを形成するとともに、各長孔よ
りも半径方向内方の部分には分散孔を形成するようにし
たので、このような分散板によって均一に泡消火剤を分
散して発泡させることができ、構成を複雑化することな
しに泡消火剤の散布状態の均一性を向上して消火性能を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の消火用泡ヘッド1を示す断
面図である。
【図2】消火用泡ヘッド1の正面図である。
【図3】消火用泡ヘッド1の平面図である。
【図4】分散板10の底面図である。
【図5】図4の切断面線V−Vから見た拡大断面図であ
る。
【図6】ノズル部材9の平面図である。
【図7】図6の切断面切断VII−VIIから見た断面
図である。
【図8】消火用泡ヘッド1に供給される泡消火剤の圧力
と放射量との関係を示すグラフである。
【図9】泡消火剤の供給圧力を2.5kgf/cm2
したときの消火用泡ヘッド1の取付高さと、ヘッド中心
からの散布範囲を示すグラフである。
【図10】泡消火剤の供給圧力を6.0kgf/cm2
としたときの消火用泡ヘッド1の取付高さとヘッド中心
からの散布範囲を示すグラフである。
【符号の説明】
1 消火用泡ヘッド 3 中央孔 4 軸部 5 軸線 6 通気孔 7 フランジ 8 ヘッド本体 9 ノズル部材 10 分散板 13 起泡網 23 長孔 24 切欠き 25 上面 26 下面 27 分散孔 33 噴射孔 34 一方表面 35 他方表面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泡消火剤が圧送される中央孔を有する大
    略的に直円筒状の軸部に、その軸線方向一端部に連な
    り、複数の通気孔を有するフランジが一体的に形成され
    るヘッド本体と、 前記ヘッド本体の中央孔に設けられ、一方表面から他方
    表面寄りになるにつれて周方向に傾斜する複数の噴射孔
    が形成されるノズル部材と、 前記ヘッド本体のフランジから下方に間隔をあけて配置
    され、前記軸線が通る中心位置付近から半径方向外方に
    延びる複数の長孔が周方向に間隔をあけて放射状に形成
    され、各長孔の少なくとも一部には、半径方向の途中位
    置で周方向に拡開する切欠きが形成され、各長孔よりも
    半径方向内方の部分には、前記フランジに対向する上面
    から下面寄りになるにつれて拡開する複数の分散孔が形
    成される分散板と、 前記分散板をフランジと平行に保持し、周縁部が前記フ
    ランジに固定される起泡網とを含むことを特徴とする消
    火用泡ヘッド。
JP21502692A 1992-08-12 1992-08-12 消火用泡ヘッド Expired - Fee Related JPH0716530B2 (ja)

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JP3918967B2 (ja) * 1998-01-12 2007-05-23 能美防災株式会社 消火設備
JP4182102B2 (ja) * 2005-12-05 2008-11-19 能美防災株式会社 消火設備
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