JP2006191961A - 側壁型スプリンクラーヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】消火水の散布領域を拡大するとともに、各領域の散水量のバラツキが少ない側壁型スプリンクラーヘッドを提供する。
【解決手段】デフレクター30の外周に、翼部50〜55と散水用スリット60〜65を交互に隣り合うように放射状に設ける。上側の翼部50を横長の逆台形状に形成し、左右一対からなる水平翼部51,52と傾斜翼部53,54の先端に放射方向に開口する散水用溝66,67をそれぞれ形成する。下側の翼部55を下方に向かって延在する矩形に形成する。水平翼部51,52と傾斜翼部53,54との間の散水用スリット62,63を開口部に向かって拡幅する台形状の溝とし、下側翼部55と傾斜翼部53,54との間の散水用スリット64,65を開口部に向かって拡幅する三角形の溝とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、室内の壁面に設置される消火用スプリンクラーヘッドに関するものである。
火災発生時に水を散水して消火を行うスプリンクラーヘッドとしては、大別すると室内の天井面から下向きに垂直に設置されるタイプと、配管に垂直上向きに設置されるタイプと、壁面に水平に設置されるタイプの3種類がある。
3種類のスプリンクラーヘッドのうち、特に壁面に水平に設置されるタイプのスプリンクラーヘッド(以下、側壁型スプリンクラーヘッドという)は、一般に感熱分解部と、略垂直なデフレクターと、このデフレクターの上部に略水平に設置された補助デフレクターとを備え、火災が発生したときの熱で前記感熱分解部を分解、脱落させて放水口を開き、放水口から噴射した消火水を前記デフレクターと補助デフレクターに衝突させて四方に飛散させることにより消火するものである(例えば、特許文献1〜3参照)。このような側壁型スプリンクラーヘッドの散水性能、すなわち消火水の散水範囲、散布形状、散水量の分布等は、デフレクターと補助デフレクターの形状、大きさと放水圧力によって決定される。
このため、特許文献1に記載された側壁型スプリンクラーヘッドは、デフレクターの上部を導水方向に傾斜させることにより、水平遠方方向(前方)の散水域を拡大するとともに水平遠方方向に均一に消火水を散水できるようにしている。
特許文献2に記載された側壁型スプリンクラーヘッドは、デフレクターを進退自在に保持するガイドリングを備え、このガイドリングのアームをフレーム内部に形成した溝によって摺動自在に保持し、消火水の散水時にガイドリングとデフレクターとをフレーム内部から突出させるようにしたスプリンクラーヘッドにおいて、前記ガイドリングのアームの先端部分を中間部よりも太くして段差を形成することにより、アーム先端部分に衝突する消火水を四方に拡散して壁面側のコーナー部分の散水量を増大させるようにしている。
特許文献3に記載された側壁型スプリンクラーヘッドは、補助デフレクターの水平部の中間部を水平または水平より下方に僅かに傾斜させ、両隅部を中間部分より上方へ傾斜させることにより、散布範囲と遠方隅部の散水量を増大させるようにしている。
この他、図11および図12に示すような側壁型スプリンクラーヘッド1も知られている。この側壁型スプリンクラーヘッド1は米国で使用されているもので、デフレクター2と補助デフレクター3とを金属板にプレス加工を施すことによって一体に形成している。また、デフレクター2は、略円板状で外周に放射状に突設された細い9本の突起(翼)4と、左右一対の水平なアーム部5,5とを備え、これらのアーム5,5を介してデフレクター2と補助デフレクター3を連結している。補助デフレクター3は、前端3aがデフレクター2の上方でかつ前方に位置し、後端3bがデフレクター2の後方に位置し、前端3aが後端3bよりも高くなるように水平面に対して僅かに傾斜して設けられている。アーム5は、上端が補助デフレクター3の後端3bに連結され、下端がデフレクター2の側面に連結されている。
特開2001−340487号公報 特開2003−236011号公報 特開2003−180862号公報
小区画用の側壁型スプリンクラーヘッドの場合、基準の特例については省令(昭和40年自治省令第2号)第16条の規定によって放水圧力が0.1MPa以上で防護面積(散布領域)が約12.96m2 (図13の実線Aで示す3.6×3.6mの略四角形の領域)以上であること、および散布領域Aの全域にわたって平均の採水量が毎分0.25リットル以上で、かつ各採水升の採水量が毎分0.025リットル以上であることが定められている。このため、従来の側壁型スプリンクラーヘッドは、いずれも上記した規定値を満たすように設計されている。
しかしながら、最近では設置コストの低減、広い間取りへの設置等から、従来よりも広い領域にわたって散布可能な側壁型スプリンクラーヘッドの開発が要望されているが、このような要望に対しては未だ十分に対応できないという問題があった。その主たる理由は、デフレクターの形状、特にその翼とスリットの形状、大きさ、幅、数、角度等によって散布範囲や散水量の分布状態が微妙に変化するため、広い領域にわたって散布可能なデフレクターの設計が難しいためである。
一方、図11および図12に示した米国製の側壁型スプリンクラーヘッド1は、散布領域が図13の実線Bで示す4.5×3.5mの矩形領域(約15.75m2 )であるため、水平遠方方向への散水については前記省令に定められている規定値を十分に越えてはいるが、各領域における散水量のバラツキが大きく、規定値以下の領域も含まれるため、前記省令に適合しないという問題があった。
そこで、本発明者は、図11および図12に示した従来の側壁型スプリンクラーヘッド1におけるデフレクター2を基本形状として、その翼とスリットの形状、大きさ、幅、数、角度等が異なる多数のデフレクターを製作して散水分布試験を行い、各デフレクター毎の散布領域と散水量の分布を測定した。デフレクターの設計製作にあたっては、特に横方向(壁面と平行な方向)の領域拡大を主眼とした。その結果、デフレクターの上側に上辺と下辺が互いに平行で、かつ上辺が下辺よりも長い四辺形、つまり逆台形の翼部を設けると、真横方向、特に壁面側の隅部の散布領域を拡大することができることを見出した。
また、一部の翼の先端に散水用の溝を形成しておくと、横方向の散布領域を水平遠方方向の全長にわたって拡大することができるとともに、横方向に対しても消火水を均一に散布することができ、散水量のバラツキを少なくすることができることを見出した。
また、放水圧力(0.15MPa、0.4Mpa、0.7MPa)を変えて散水分布実験を行なった場合、いずれの放水圧力においても全体として散布領域を20.25m2 (4.5×4.5m)以上に拡大することができた。これは12畳の部屋でも1個のスプリンクラーヘッドで部屋全体に消火水を散布することができる広さである。
本発明は上記した従来の問題および実験結果に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、消火水の散布領域を拡大するとともに、各領域の散水量のバラツキを小さくすることができる側壁型スプリンクラーヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、略垂直な板状のデフレクターと、このデフレクターの上部に略水平に設けられた補助デフレクターとを備え、壁面に水平に取付けられる側壁型スプリンクラーヘッドにおいて、前記デフレクターの外周に交互に隣り合う複数個の翼部と散水用スリットを放射状に設けてなり、上側に設けられる上側翼部を略逆台形に形成したものである。
また、本発明は、前記デフレクターが左右一対の水平翼部と斜め下方に傾斜した左右一対の傾斜翼部とを備え、これらの翼部の先端に放射方向に開口する散水用溝をそれぞれ形成したものである。
また、本発明は、前記散水用溝を前記散水用スリットより長さが短い略矩形の溝で構成したものである。
また、本発明は、前記水平翼部と前記傾斜翼部との間の散水用スリットを開口部に向かって拡幅する略台形の溝で構成したものである。
また、本発明は、前記デフレクターが下側に下方に向かって延在する矩形の下側翼部を備え、この下側翼部と前記傾斜翼部との間の散水用スリットを開口部に向かって拡幅する三角形の溝で構成したものである。
さらに、本発明は、前記傾斜翼部と前記下側翼部をデフレクターの後方に傾斜させたものである。
本発明において、スプリンクラーヘッドから噴射する水はデフレクターの上側に設けた略逆台形の上側翼部に略垂直に衝突することにより四方に飛散する。特に、上側翼部の裏面に沿って左右方向に飛散する消火水は、スプリンクラーヘッドを取付けた壁面側の隅部への散布領域および散水量を拡大する。
補助デフレクターは消火水が衝突すると、水平方向に屈折させる。これにより、水平遠方方向の飛距離および散水量を増大させる。
デフレクターの水平翼部と斜め下方に傾斜した傾斜翼部は、消火水を四方に飛散させ、横方向および下方への散布領域および散水量を拡大する。特に、水平翼部と傾斜翼部に設けられている散水用溝は、消火水をさらに細かく四方に飛散し、散水量を平均化させる。
水平翼部と傾斜翼部との間に設けた略台形の溝からなる散水用スリットは、消火水を斜め横方向に飛散し、横方向への散水量を増大させる。
下側翼部と、この下側翼部に隣接する三角形の散水用スリットは、消火水を下方に飛散し、壁面近くの散水量を増大させる。
また、傾斜翼部と下側翼部はデフレクターの後方側に所要角度傾斜しているので、消火水をデフレクターが取付けられている壁面側に屈折させ、該壁面への散水量を確保する。
以下、本発明を図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る側壁型スプリンクラーヘッドの一実施の形態を示す壁面に取付けた状態の側断面図、図2は同スプリンクラーヘッドの外観斜視図、図3は同スプリンクラーヘッドの正面図、図4は同スプリンクラーヘッドの平面図、図5は図3のA−A線断面図、図6は同スプリンクラーヘッドの底面図、図7は消火水の散布領域を示す図である。
図1において、20は室内、21は室内20の壁面、22は室内20の天井面、23は壁面21に埋め込み設置された側壁型スプリンクラーヘッド(以下、スプリンクラーヘッドと略称する)、24は先端に前記スプリンクラーヘッド23が取付けられた消火用配管である。
図2〜図6において、前記スプリンクラーヘッド23は、放水口26(図5参照)を有する本体25と、この本体25の前面に一体に突設された左右一対のアーム27,27と、これらのアーム27,27の連結部28と前記本体25との間に設けられ通常前記放水口26を閉塞する機能をもつ感熱分解部29と、前記連結部28に略垂直に設けられた板状のデフレクター30と、このデフレクター30の上側に略水平に設けられた補助デフレクター31等で構成されている。
前記本体25は、両端が開放する略筒状体に形成されており、前端部外周面に2つの平坦部32a,32aを有するフランジ32が一体に突設され、このフランジ32より後方側の外周面には前記消火用配管24のテーパ雌ねじ33に螺合する配管接続用のテーパ雄ねじ34が形成されている。本体25の内側に形成された前記放水口26は、前半部がノズルを構成するストレートな穴に形成され、後半部が前方に向かって小径化するテーパ穴に形成されている。また、放水口26の内周面前端寄りには、段差36が形成されており、この段差部36には後述するばね座金37が嵌着されている。
前記一対のアーム27,27は、前端部分(図5右側)が細くなって互いに内側に湾曲し前記連結部28において一体に連結されることにより、平面視形状が略馬蹄形を呈している。一対のアーム27,27の連結部28は、前後に開放する筒状体に形成され、その中心孔にインプレスねじ40が螺合する雌ねじが形成されている。
前記感熱分解部29は、前記ばね座金37、弁体41およびグラスバルブ42の3部品で構成されている。ばね座金37は、表面全体にフッ素樹脂がコーティングされており、前記弁体41を保持する機能と、前記放水口26を閉塞するとともにシールする機能を有している。前記弁体41は、前記ばね座金37を貫通する小径円柱状の本体41Aと、この本体41Aの前面に一体に突設された大径の円盤部41Bとで構成されている。本体41Aの後端面43は、後方に向かって傾斜する斜面に形成されている。この斜面からなる後端面43は、火災発生によりスプリンクラーヘッド23が作動したとき、消火用配管24内の水(以下、消火水ともいう)44の水圧を受けることにより、弁体41を下方に速やかに落下させ、放水を開始させるために設けられるものである。つまり、スプリンクラーヘッド23として最も重要な作動の確実性、信頼性を向上させるためのものである。円盤部41Bの前面には円錐形の凹部45が形成されており、またその底面中央には前記グラスバルブ42の後端を収納、支持する不貫通穴46が形成されている。
前記グラスバルブ42は、ガラス管の内部に液体と気泡を封入したものであって、ガラス管の前端が前記インプレスねじ40によって後方に押圧されることにより、後端が前記円盤部41Bの凹部45に押し付けられている。このため、弁体41は、グラスバルブ42による押圧力によってばね座金37を前記放水口26の段差部36に押し付けており、これによってばね座金37と弁体41との隙間、ばね座金37と段差部36との隙間をシールし水漏れを防止している。グラスバルブ42による弁体41の押圧力は、インプレスねじ40の連結部28へのねじ込み量を変えることにより調整される。押圧力の調整に際しては、グラスバルブ42が破損しない範囲内で良好なシール性能が得られるように調整することが好ましい。
前記デフレクター30は、黄銅等の金属板を打ち抜き加工することによって形成され、前記一対のフレーム27,27の連結部28の前面に、本体25の軸線に対して略垂直になるように中央部がかしめ付けられている。また、デフレクター30は、左右対称な形状に形成されており、周囲にはそれぞれ6個の翼部50〜55と散水用スリット60〜65が交互に隣り合うように放射状に設けられている。
さらに、デフレクター30の翼部50〜55と散水用スリット60〜65について詳述すると、翼部50はデフレクター30の上側に一体に設けられ(以下、上側翼部という)、翼部51,52はデフレクター30の両側にそれぞれ水平に一体に設けられ(以下、水平翼部という)、翼部53,54は水平翼部51,52の下方にそれぞれ斜め下方に傾斜させて一体に設けられ(以下、傾斜翼部という)、残りの1翼部55はデフレクタ30の下側に一体に設けられている(以下、下側翼部という)。
上側翼部50は、横方向に長い左右対称な逆台形に形成されている。上側翼部50の上辺長さは16mm程度、下辺長さは10mm程度、水平翼部51,52の上辺から上側翼部50の上辺までの高さは5.5mm程度、左右の斜辺の水平面に対する傾斜角度δ(図3参照)は45°程度である。
左右一対の水平翼部51,52は、上側翼部50と周方向に90°離間して設けられることにより前記インプレスねじ40の両側にそれぞれ位置している。水平翼部51,52の長さは12mm、幅は5.8mm程度である。
左右一対の傾斜翼部53,54は、各水平翼部51,52の下方に周方向に45°離間して設けられている。傾斜翼部53,54の垂直線に対する傾斜角度α(図3参照)は50°程度である。また、傾斜翼部53,54は、先端に向かって幅が広くなるように台形に形成されている。
下側翼部55は、デフレクター30の下方に向かって延在する矩形に形成されている。下側翼部55の幅は6mm程度である。
また、各水平翼部51,52と傾斜翼部53,54の先端には、これらの翼部の放射方向(長手方向)に開放する散水用溝66,67がそれぞれ形成されている。散水用溝66は、長さが4mm、溝幅が2mm程度の矩形の溝である。散水用溝67は、同じく長さが4mm、溝幅が2.5mm程度の矩形の溝である。
さらに、一対の傾斜翼部53,54と下側翼部55は、デフレクター30の後方(壁面21側)に所要角度傾斜している。傾斜翼部53,54と下側翼部55の垂直面に対する傾斜角度β(図5参照)は20°程度である。
6つの散水用スリット60〜65のうち、前記上側翼部50と水平翼部51,52との間にそれぞれ形成されている左右一対の散水用スリット60,61は、斜め上方に向かって開放する台形のスリットをそれぞれ形成している。水平翼部51,52と傾斜翼部53,54との間にそれぞれ形成されている左右一対の散水用スリット62,63は、開口部に向かって拡幅する細長い台形に形成されており、前記散水用溝66,67より十分に長い長さ(9mm程度)を有している。散水用スリット62,63の上下に対向する上側と下側の溝壁のうち上側溝壁は略水平で、下側溝壁は下方に所要角度傾斜している。この下側溝壁の水平面に対する傾斜角度θ(図3参照)は15〜17°程度である。各傾斜翼部53,54と下側翼部55との間にそれぞれ形成されている左右一対の散水用スリット64,65は、開口部に向かって拡幅する三角形の溝で形成されている。なお、前記散水用スリット60〜65および散水用溝66,67のコーナー部と開口部は、直線どうしの交差部分を形成しており、丸みを付けないことが好ましい。これは、消火水44を四方に均一に拡散させるうえで有効である。
前記補助デフレクター31は、前記デフレクター30と一体に形成されてデフレクター30の上方を覆っており、左右一対の連結片70,70を介して各前記水平翼部51,52に連結されている。また、補助デフレクター31は、デフレクター30の最大幅と略等しい幅を有する横長矩形の平板状に形成されており、前端がデフレクター30の上方前方に位置し、後端がデフレクター30の上方後方に位置し、前端側が後端側より上方に位置するように水平面に対して小角度傾斜している。補助デフレクター31の水平面に対する傾斜角度γ(図5参照)は、1〜5°程度が好ましい。前記一対の連結片70,70は、それぞれ前下がりに傾斜して後端がデフレクター31の後端両側部にそれぞれ連結され、前端が前記各水平翼部51,52の上面先端部にそれぞれ連結されている。また、各連結片70の後端側は、後方に向かって凸となるように側面視半円弧状に湾曲している。
このようなスプリンクラーヘッド23は、図1に示すようにシーリングプレート71内に組み込まれ、このシーリングプレート71を壁面21の上部に形成した取付孔72に嵌め込み、本体25を壁内の消火用配管24に接続することにより壁面21に埋め込み設置される。壁面21からのデフレクター30と補助デフレクター31の突出寸法は、シーリングプレート71の前後移動によって調整可能(例えば、調整範囲:9.5mm)である。スプリンクラーヘッド23の取付け高さは、天井面22から補助デフレクター31までの距離dが15cm以内となる高さである。
次に、スプリンクラーヘッド23の火災発生時の作動について説明する。
火災が発生すると、その熱によりグラスバルブ42内の液体が膨張してグラスバルブ42のガラス管を破壊する。このため、グラスバルブ42は、インプレスねじ40と弁体41との間から脱落して弁体41の押圧状態を解除する。弁体41はグラスバルブ42による押圧状態から解放されて支持を失うと、消火用配管24より本体25内に供給されている消火水44の水圧によって放水口26から飛び出して落下し、放水口26を開放する。これにより、消火用配管24内の消火水44は放水口26から一定の広がり角度をもってデフレクター30に向かって立体角状に噴射し、その大部分がデフレクター30に衝突して四方に飛散し、一部が散水用スリット60〜65および散水用溝66,67を通過し、さらに一部が補助デフレクター31に当たって屈折することで、室20内の床面上および壁面21にある広がりをもって散布される。
このとき、デフレクタ30の上側翼部50は、消火水44が略垂直に衝突するとその流れを真横方向に変え、横方向の散布領域、特に壁側隅部Pの散布領域X(図7参照)を拡大するとともに、同散布領域Xへの散水量を増加させる。なお、上側翼部50としては、左右方向に長い形状にしておくと横方向への散布領域および散水量を一層拡大することができる。
また、デフレクター30の水平翼部51,52と、傾斜翼部53,54および散水用スリット62,63は、消火水44の流れを横方向や下方に変え、横方向と下方の散布領域を拡大するとともに、これら領域への散水量を増加させる。特に、水平翼部51,52と傾斜翼部53,54の先端に設けられている散水用溝66,67は、消火水44を四方に細かく拡散することで、横方向と下方への散水量を平均化させる。同様に、デフレクター30の傾斜翼部53,54と、下側翼部55と、散水用スリット64,65および散水用溝67は、スプリンクラーヘッド23の真下領域とその周辺領域への散水量を増加させる。
また、傾斜翼部53,54と下側翼部55はデフレクター30の後方側に所要角度傾斜させているので、壁面21への散水量を増大させる。
さらに、補助デフレクター31は、消火水44の流れを水平方向に変え、遠方方向の散布領域Z(図7参照)を拡大するとともに、同領域への散水量を増加させる。
この場合、本発明においては、補助デフレクター31を上方に角度γだけ傾斜させているので、水平にした場合に比べて消火水44の遠方への飛距離が伸びて遠方方向の散布領域Zを一層拡大するとともに、同散布領域Zへの散水量を増加させることができる。
図7において、領域C,D,Eは、それぞれ放水圧力を0.15MPa、0.4MPa、0.7MPaとしたときのスプリンクラーヘッド23による消火水44の散布領域である。この図からも明らかなように、本発明に係るスプリンクラーヘッド23によれば、いずれの放水圧力においても、各散布領域C,D,Eの面積を20.25m2 (4.5×4.5m)以上に拡大することができ、図13に示した従来のスプリンクラーヘッドの散布領域A,Bに比べて特に横方向の散布領域Yを大幅に拡大することができた。これは、デフレクター30に設けた水平翼部51,52、傾斜翼部53,54および散水用スリット62,63による効果であると推測される。
また、横方向の散布領域Yのうち特に壁面側隅部Pにおける散布領域Xは、壁面21に沿って横方向に広がっているため特長的である。これは、上記した通りデフレクタ30の上側に設けた横長で逆台形の上側翼部50が消火水44を真横により遠くに飛散させることによるものと推測される。
下記の表1〜表3は、放水圧力をそれぞれ0.15MPa、0.4Mpa、0.7MPaとして消火水を放水したときの散布領域(4.5×4.5m)内における各領域の散水量を測定した結果を示す表である。
Figure 2006191961
Figure 2006191961
Figure 2006191961
測定方法は、4.5×4.5mの散布領域内に、図7に示すように94個の採水升(R7,R6・・・R1,L1・・・L6,L7)を7×14のマトリックス状に配列し、スプリンクラーヘッド23から消火水を一定時間放水した後、各採水升に溜まった採水量を測定したものである。
これらの表1〜表3からも明らかなように、本発明に係るスプリンクラーヘッド23によれば、いずれの放水圧力0.15MPa、0.4Mpa、0.7MPaにおいても、各採水升に溜まる消火水の量および平均の採水量が特例の基準による省令に定められた規定値を十分に越えていた。よって、従来よりも広域散布型の小区画用側壁型スプリンクラーヘッドとしてホテルの居室、病室、共同住宅等の建物に設置して好適である。
また、本発明によるスプリンクラーヘッド23によれば、消火水の散布領域を拡大することができるため、一室当たりのスプリンクラーヘッドの使用個数の削減と消火用配管24の短縮を可能にし、設置工費を大幅に低減することができる。
図8は本発明の他の実施の形態を示すスプリンクラーヘッドの正面図、図9はデフレクターと補助デフレクターの側面図、図10は消火水の散布領域を示す図である。
これらの図において、本実施の形態におけるスプリンクラーヘッド90は、デフレクター100の形状が前記スプリンクラーヘッド23のデフレクター30と若干異なる点が相違するだけで、その他の構造は全く同一である。したがって、前記デフレクター30と本実施の形態のデフレクター100の同じ点と相違する点についてのみ説明し、その他の同一構成部品、部分等については同一符号をもって示し、その説明を省略する。
前記デフレクター100は、6つの翼部、すなわち上側翼部101と、左右一対の水平翼部102,103と、左右一対の傾斜翼部104,105および下側翼部106と、これらの翼部間に形成された6つの散水用スリット111〜116とを備えている。
前記上側翼部101は、図2、図3に示したデフレクター30の上側翼部50と同一形状の逆台形に形成されている。
前記水平翼部102,103は、先端にそれぞれ散水用溝120を有している点で図2、図3に示したデフレクター30の水平翼部51,52と同一ではあるが、散水用溝120の奥壁130をそれぞれ半円形に湾曲させた点で相違している。
前記傾斜翼部104,105は、上辺が水平である点、および先端に散水用溝が形成されていない点で図2、図3に示したデフレクター30の傾斜翼部53,54と異なっている。
前記下側翼部106は、図2、図3に示したデフレクター30の下側翼部55と同一である。また、傾斜翼部53,54と下側翼部55は、図2、図3に示したデフレクタ30の傾斜翼部53,54、下側翼部55と同様にデフレクター100の後方側に所要角度(β)傾斜している。
前記上側翼部101と各水平翼部102,103間の散水用スリット111,112は、図2、図3に示したデフレクター30の散水用スリット60,61と同一形状である。水平翼部102,103と傾斜翼部104,105間の散水用スリット113,114は、全長にわって幅が一定で、奥壁がそれぞれ半円形に湾曲している点で、図2、図3に示したデフレクター30の散水用スリット62,63と異なっている。傾斜翼部104,105と下側翼部106間の散水用スリット115,116は、三角形の溝ではあるが、その両溝壁の接合部を円弧で接続した点で、図2、図3に示したデフレクター30の散水用スリット64,65と異なっている。
図10において、領域F,G,Hはそれぞれ放水圧力を0.15MPa、0.4MPa、0.7MPaとしたときのスプリンクラーヘッド90による消火水の散布領域である。このようなスプリンクラーヘッド90においても、前記スプリンクラーヘッド23と同様に、いずれの放水圧力においても、消火水の散布面積を20.25m2 (4.5×4.5m)以上とすることができた。また、測定の結果、各領域F,G,H内における各採水升に溜まる採水量および平均の採水量も省令に定められた規定値を十分に満足するものであった。
ただし、図7に示す消火水の散布領域C,D,Eと、図10に示す消火水の散布領域F,G,Hとを比較すると、本実施の形態によるスプリンクラーヘッド90においては、幅方向の散布領域yの拡大率がスプリンクラーヘッド23に比べて若干劣っている。また、スプリンクラーヘッド23においては、散布領域C,D,Eの幅方向の散布領域Yの変動幅が大きいのに対して、本実施の形態によるスプリンクラーヘッド90においては、幅方向の散布領域yの変動幅が小さい。このような違いは、傾斜翼部104,105の先端に散水用溝を設けていないことと、散水用スリット113,114をストレートな溝で構成したことに起因しているものと思われる。また、副次的には散水用スリット113,114の奥壁を円弧状に形成した点、散水用スリット115,116の両溝壁の接合部を円弧で接続した点および散水用溝120の奥壁を円弧状に形成した点が、消火水の飛散に微妙に影響して散布領域yの変動幅を小さくしているものと思われる。
上記した実施の形態においては、デフレクター30,100の上側翼部50,101をそれぞれ上辺と下辺が互いに平行で、かつ上辺が下辺より長い四辺形、つまり逆台形に形成した例を示したが、本発明において、「略台形」とは、厳密な意味での逆台形のものだけではなく、これに近似した形状、例えば左右の両辺が円弧状に湾曲した形状のものや、上辺が緩やかな凸状または凹状に湾曲している形状で、略同等の散水効果が得られるものを含むものである。
上記した実施の形態ではいずれも液体を封入したグラスバルブ42を用いて感熱分解部29を構成したスプリンクラーヘッド23,90について説明したが、本発明はこれに何ら特定されるものではなく、火災時の熱により溶解する低融点の金属部材によって感熱分解部を構成した側壁型のスプリンクラーヘッドにも適用することができる。
本発明に係る側壁型スプリンクラーヘッドの一実施の形態を示す壁面に取付けた状態の側断面図である。 同スプリンクラーヘッドの外観斜視図である。 同スプリンクラーヘッドの正面図である。 同スプリンクラーヘッドの平面図である。 図3のA−A線断面図である。 同スプリンクラーヘッドの底面図である。 消火水の散布領域を示す図である。 本発明の他の実施の形態を示すスプリンクラーヘッドの正面図である。 デフレクターと補助デフレクターの側面図である。 消火水の散布領域を示す図である。 従来の側壁型スプリンクラーヘッドの正面図である。 同スプリンクラーヘッドの側面図である。 従来のスプリンクラーヘッドによる消火水の散布領域を示す図である。
符号の説明
21…壁面、23…壁面型スプリンクラーヘッド、25…本体、27…フレーム、30…デフレクター、31…補助デフレクター、50…上側翼部、51,52…水平翼部、53,54…傾斜翼部、55…下側翼部、60〜65…散水用スリット、66,67…散水用溝、90…スプリンクラーヘッド、100…デフレクター、101…上側翼部、102,103…水平翼部、104,105…傾斜翼部、106…下側翼部、111〜116…散水用スリット、120…散水用溝。

Claims (6)

  1. 略垂直な板状のデフレクターと、このデフレクターの上部に略水平に設けられた補助デフレクターとを備え、壁面に水平に取付けられる側壁型スプリンクラーヘッドにおいて、
    前記デフレクターの外周に交互に隣り合う複数個の翼部と散水用スリットを放射状に設けてなり、上側に設けられる上側翼部を略逆台形に形成したことを特徴とする側壁型スプリンクラーヘッド。
  2. 前記デフレクターは左右一対の水平翼部と斜め下方に傾斜した左右一対の傾斜翼部とを備え、これらの翼部の先端に放射方向に開口する散水用溝をそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1記載の側壁型スプリンクラーヘッド。
  3. 前記散水用溝を前記散水用スリットより長さが短い略矩形の溝で構成したことを特徴とする請求項2記載の側壁型スプリンクラーヘッド。
  4. 前記水平翼部と前記傾斜翼部との間の散水用スリットを開口部に向かって拡幅する略台形の溝で構成したことを特徴とする請求項2,3のうちのいずれか1つに記載の側壁型スプリンクラーヘッド。
  5. 前記デフレクターは下側に下方に向かって延在する矩形の下側翼部を備え、この下側翼部と前記傾斜翼部との間の散水用スリットを開口部に向かって拡幅する三角形の溝で構成したことを特徴とする請求項2,3,4のうちのいずれか1つに記載の側壁型スプリンクラーヘッド。
  6. 前記傾斜翼部と前記下側翼部をデフレクターの後方に傾斜させたことを特徴とする請求項5記載の側壁型スプリンクラーヘッド。
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