JPH07165127A - 小型車両の車体傾斜装置 - Google Patents
小型車両の車体傾斜装置Info
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- JPH07165127A JPH07165127A JP5349537A JP34953793A JPH07165127A JP H07165127 A JPH07165127 A JP H07165127A JP 5349537 A JP5349537 A JP 5349537A JP 34953793 A JP34953793 A JP 34953793A JP H07165127 A JPH07165127 A JP H07165127A
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Abstract
できるようにする。 【構成】 前後方向のシャーシ4と、シャーシ4の前端
から上方に向けて固定したハンドルポスト5と、ハンド
ルポスト5に設けた前部軸受10と、シャーシ4の後部
に設けた後部軸受12と、前部軸受10と後部軸受12
とに支持され前部軸受10と後部軸受12とを結ぶ揺動
軸線14を中心として左右方向に揺動する小型の車体1
3とを備え、車体13を左右方向に揺動させて安定化を
図る。
Description
両の車体を左右に傾けることができるようにした小型車
両の車体傾斜装置に関するものである。
型車両には、図17の斜視図、図18の正面図に示すよ
うに、前輪1が1輪、後輪2が2輪の走行装置の上に、
前から後ろに亘ってカバーを掛けたような簡単な車体3
を固定したものがある。
め、極めて狭い所も通れて便利がよいが、側面にカバー
がないため、雨に濡れる欠点があり、ヘルメットを着用
する必要があった。
8の車体3の側面にドアを設ければよいが、このような
車体幅の小さい1人乗りの小型車両でカーブにさしかか
った時には、操縦者は図18に二点鎖線で示すように、
車体3の側方に身体を傾けて重心を移動し、バランスを
取りながら旋回している。従って車体3の側面にドアを
設ければ、操縦者が身体を側方に傾けてカーブを円滑に
旋回できるようにするため、車体幅を大きくして操縦者
の身体の左右と車体3の内面との間に余裕を設ける必要
が生ずる。
面にドアを設けたため車体幅が大きくなると、極めて狭
い所も通れる便利さがなくなってしまう。
て車体側面にドアを設けても、車体幅は小さいままでカ
ーブを円滑に旋回できるようにするため、走行装置に対
して車体を左右に傾けることができるようにした小型車
両の車体傾斜装置を提供することを目的とするものであ
る。
シャーシと、該シャーシの前端から上方に向けて固定し
たハンドルポストと、該ハンドルポストに設けた前部軸
受と、前記シャーシの後部に設けた後部軸受と、前記前
部軸受と後部軸受とに支持され前記前部軸受と後部軸受
とを結ぶ揺動軸線を中心として左右方向に揺動する小型
の車体と、を備えたことを特徴とする小型車両の車体傾
斜装置、並びに前後方向のシャーシと、該シャーシの前
端から上方に向けて固定したハンドルポストと、該ハン
ドルポストに設けた前部軸受と、前記シャーシの後部に
設けた後部軸受と、前記前部軸受と後部軸受とに枢着さ
れ前記前部軸受と後部軸受とを結ぶ揺動軸線を中心とし
て左右方向に揺動する小型の車体と、前記シャーシの内
部に設けられ前後方向に摺動し回動不能の摺動軸と、該
摺動軸の後端に設けられた摺動軸噛合部と、前記摺動軸
の後端に前後方向に摺動可能に嵌められ前記車体の左右
方向の揺動に従って回動するスプライン軸と、前記摺動
軸と同一軸線上で前記シャーシの後端に嵌められ前後方
向に摺動不能で回動可能な制御軸と、該制御軸に固着さ
れた主動傘歯車と、前記シャーシに対し左右方向の1つ
の軸線上に配恐され前記シャーシに回動可能に支持され
た左側軸及び右側軸と、該左側軸及び右側軸の各内方端
部に固着を、前記主動傘歯車と噛合う傘歯車と、前記左
側軸及び右側軸の各外方端部にそれぞれ前端が固着され
た左側アーム及び右側アームと、該左側アーム及び右側
アームの各後端にそれぞれ軸支された左側後輪及び右側
後輪と、前記制御軸の前部に設けられ前記摺動軸噛合部
と噛み合い可能な制御軸噛合部と、前記制御軸の前部中
心に設けられ前記スプライン軸が嵌入する雌スプライン
部と、前記ハンドルポストの上方に設けられ前記摺動軸
を前方へ摺動させて摺動軸噛合部を制御軸噛合部から離
すと共にスプライン軸を前方へ摺動させてスプライン軸
を雌スプライン部から抜き出した状態にする切位置か前
記スプライン軸を後方へ摺動させてスプライン軸を雌ス
プライン部に嵌入させる第一段位置か前記スプライン軸
を後方へ摺動させてスプライン軸を雌スプライン部に嵌
入させると共に前記摺動軸を後方へ摺動させて摺動軸噛
合部を制御軸噛合部に噛み合わせる第二段位置かのいず
れかの位置に切り換え可能なハンドルレバーと、を備え
たことを特徴とする小型車両の車体傾斜装置に係るもの
である。
受とを結ぶ揺動軸線を中心として左右に自由に傾斜する
ことができる。
位置にすると、摺動軸を前方へ摺動させて摺動軸噛合部
を制御軸噛合部から離すと共にスプライン軸を前方へ摺
動させてスプライン軸を雌スプライン部から抜き出した
状態になって、車体と制御軸とは切り離され、車体は前
部軸受と後部軸受とを結ぶ線を回転中心軸線として左右
に自由に傾斜することができ、ハンドルレバーを第一段
位置にすると、スプライン軸を後方へ摺動させてスプラ
イン軸を雌スプライン部に嵌入させ、スプライン軸と制
御軸とは結合状態となり、左側後輪と右側後輪との高さ
の違いによって車体が傾斜し、ハンドルレバーを第二段
位置にすると、スプライン軸を後方へ摺動させてスプラ
イン軸を雌スプライン部に嵌入させると共に摺動軸を後
方へ摺動させて摺動軸噛合部を制御軸噛合部に噛み合わ
せ、スプライン軸および摺動軸と制御軸とは結合状態と
なり、車体は傾斜しなくなると共に、左側後輪と右側後
輪とは、高さが変わらなくなる。
する。
断側面図であって、小型車両の下部に前後方向に設けた
パイプ状のシャーシ4の前端には、斜め上方へ向けたパ
イプ状のハンドルポスト5の下端が固着されており、ハ
ンドルポスト5の内部にはハンドル軸6が回動自在に挿
通されている。そしてハンドル軸6の上端にはバーハン
ドル7が固着されており、ハンドル軸6の下端には前車
輪8が回転自在に支持されていて、バーハンドル7によ
って前車輪8の方向を変えることができるようになって
いる。
た前部軸受取付杆9の基端が固着されていて、前部軸受
取付杆9の先端には、前部軸受10が取り付けられてい
る。
けた後部軸受取付ブラケット11が固着されていて、後
部軸受取付ブラケット11には、後部軸受12が取り付
けられている。
あって、車体13の前部は前部軸受10に支持され、車
体13の後部は後部軸受12に支持されていて、車体1
3は、前部軸受10の中心と後部軸受12の中心とを結
ぶ前後方向の揺動軸線14を揺動中心として、左右に揺
動することができるようになっている。図2の正面図に
おいて、左側に揺動した状態を二点鎖線で示している
が、右側も同様に揺動する。
ーハンドル7の高さよりやや低い程度の高い位置とし、
後部軸受12の位置はシャーシ4に近い低い位置とし
て、前部軸受10の中心と後部軸受12の中心とを結ぶ
前後方向の揺動軸線14の前方が高く、揺動軸線14の
後方が操縦者の尻部下部付近を通る程度に低くなるよう
にし、しかも操縦者の乗車状態で車体13全体の重心
が、揺動軸線14の下方になるようにするのが好まし
い。
に示す案内パイプ15の中間部分が固着されている。こ
の案内パイプ15は、前述した揺動軸線14を中心とす
る円弧状に形成されていて、案内パイプ15の内部に
は、やはり揺動軸線14を中心とする円弧状の誘導杆1
6が挿通されている。そして誘導杆16の両端は、図3
に示すようにブラケット17で車体13に固着されてい
る。
(図1参照)を揺動中心として、左右に揺動すると、ブ
ラケット17を介して車体13に固着されている誘導杆
16は車体13と共に揺動軸線14を揺動中心として左
右に揺動することになり、案内パイプ15はハンドルポ
スト5に固着されていて揺動しないため、車体13の揺
動に伴って誘導杆16は案内パイプ15の中を円を描い
て左右に移動する。車体13の揺動角度が大きくなると
誘導杆16端部のブラケット17が案内パイプ15の端
部に当たって、その時の揺動角度以上の車体13の揺動
を阻止する。
18が配置されていて、図2に示すようにドア18の上
端がヒンジ19により車体13の天井上面に枢着されて
おり、ドア18を上方に回動して開くようになってい
る。そして操縦者が車体13内に乗車した際には、図1
に示すドアロック20によってドア18を閉じた状態に
保持するようになっている。
別体になっていて、ヒンジ22によって外側へ開くこと
ができるようにドア18の下縁に枢着されている。ヒン
ジ22にはスプリングが内蔵されていて、そのスプリン
グの力により下半部21はドア18と同一平面を保つよ
うにされているが、万が一、車体傾斜装置の操作を誤っ
て、車両が転倒しそうになったとっさの場合には、操縦
者は図3に二点鎖線で示すように、ヒンジ22に内蔵さ
れているスプリングの力に抗して足で下半部21を外側
に開き、足を地面に着けて車体13の転倒を防ぐことが
できるようになっている。
の内部には、摺動軸23が設けられている。この摺動軸
23には、一部を切断して示した平面図である図5、図
5の要部の拡大平面図である図6、図6の分解斜視図で
ある図7、図6の横断面図である図8に示すように上下
に貫通したノック24が固着されていて、ノック24
は、シャーシ4に前後方向に穿設した長孔25を通って
シャーシ4の外側まで突出している。このためノック2
4は長孔25に案内されることになって、摺動軸23は
シャーシ4の内部において前後方向に摺動することはで
きるが、軸線を中心とする回動はできないようになって
いる。そして摺動軸23の後端には、摺動軸噛合部26
が形成されている。
開口している円形孔27が穿設されていて、この円形孔
27には、図8のIX−IX断面図である図9に示すよ
うにスプライン軸28が嵌められている。
条が多数刻設されていて、摺動軸23の円形孔27内で
前後方向に摺動できると共に、軸線を中心として摺動軸
23に対し、回動もできるようになっている。
水平な杆29が固着されていて、この杆29は、摺動軸
23の円形孔27側面に穿設されている開口30、およ
びシャーシ4の側面に穿設されている開口31を通っ
て、シャーシ4の外側に長く突出している。
および軸線を中心とする回動が杆29によって阻止され
ないようにするため、摺動軸23に穿設されている開口
30は、図7に示すように前後方向および上下方向にや
や大きくなっており、シャーシ4に穿設されている開口
31も同様に、前後方向(図6、図8参照)および上下
方向(図4、図9参照)にやや大きくなっている。
後端部には、前述の摺動軸23と同一軸線上に位置する
ように制御軸32が嵌めてあって、図5に示すように制
御軸32後端の縮径部34には、主動傘歯車33が前方
へ向けて固着されている。制御軸32と主動傘歯車33
とは、シャーシ4に対して軸線を中心とする回動は可能
であるが、シャーシ4に対して前後方向の摺動はできな
いようになっている。
の前端には、摺動軸23後端の摺動軸噛合部26と噛合
う制御軸噛合部35が形成されている。また制御軸32
の前部中心には、スプライン軸28が嵌入して係合する
雌スプライン部36(図8のX−X断面図である図10
参照)が形成されている。そしてスプライン軸28と制
御軸32との間にはスプリング37を設け、スプライン
軸28並びにスプライン軸28を介して摺動軸23を前
方へ付勢し、スプライン軸28を雌スプライン部36か
ら抜け出させると同時に、摺動軸23の摺動軸噛合部2
6が制御軸32の制御軸噛合部35から離れた状態に保
持するようにしている。
シャーシ4に対して左右方向の1つの軸線上に配設され
た左側軸38と右側軸39とが、シャーシ4に回動可能
に支持されている。
0が固着されており、右側軸39の内方端部ににも傘歯
車41が固着されていて、傘歯車40,41は主動傘歯
車33の両側に噛み合っている。
42が固着されており、右側軸39の外方端部には右側
アーム43が固着されていて、左側アーム42の後端に
は左側後輪44が軸支されており、右側アーム43後端
には右側後輪45が軸支されている。そして左側後輪4
4は、エンジン46によって回転駆動されるようになっ
ている。
図4に示すように、車体13の後部を支持している後部
軸受12周囲には環状体47が回動自在に設けてあっ
て、この環状体47は車体13に固着されている。従っ
て、車体13が前部軸受10の中心と後部軸受12の中
心とを結ぶ前後方向の揺動軸線14を揺動中心として左
右に揺動すると、環状体47は車体13と一体に後部軸
受12を中心に、左右に回動することになる。
の上端が枢着してあって、垂直杆48,49の下端は、
前述した左右に水平な杆29の両端に枢着されている
(図4、図6、図7、図8、図9参照)。このため車体
13が揺動軸線14を中心として左右に揺動すると、環
状体47、垂直杆48,49、杆29を介して、スプラ
イン軸28が左右に回動することになる。
5の上方にあるバーハンドル7には、ハンドルレバー5
0が枢着されている。ハンドルレバー50は前後方向に
回動できるようになっていて、前方から後方へ向けて回
動するに従って、切位置、第一段位置、第二段位置に切
り換えられるようになっている。またハンドルレバー5
0を前方から後方へ向けて回動するに従ってボーデンワ
イヤ51を引っ張り、ハンドルレバー50を後方から前
方へ向けて回動するに従ってボーデンワイヤ51を弛め
るようになっている。
レーキレバー52が設けてあって、駐車ブレーキレバー
52を引っ張ると、駐車ブレーキボーデンワイヤ53を
引っ張って駐車ブレーキを掛け、駐車ブレーキレバー5
2を元に戻すと、駐車ブレーキボーデンワイヤ53を弛
めて駐車ブレーキを解除するようになっている。
の側面には案内枠54が固着してあって、この案内枠5
4の中には、摺動板55が前後方向に摺動できるように
支持されている。そして摺動板55には、上述したボー
デンワイヤ51の端部と駐車ブレーキボーデンワイヤ5
3の端部とが結合されている。
側面にはブラケット56が固着してあって、図6、図7
にも示すようにブラケット56には、回動レバー57が
ピン58によって水平に回動できるように枢着されてい
る。そして回動レバー57の一端はロッド59で図5の
摺動板55に結合されており、また回動レバー57はス
プリング60によりピン58を中心として時計方向に回
動するようにされていて、ロッド59を介して摺動板5
5を後方に引っ張るようになっている。
いて、二股に分かれた間に、摺動軸23に固着されてい
るノック24の端部が入り込んでいる。
1または駐車ブレーキボーデンワイヤ53が前方に引っ
張られると、摺動板55は案内枠54内を前方に摺動
し、ロッド59を介して、回動レバー57をスプリング
60の力に抗してピン58を中心に反時計方向に回動
し、ノック24と共に摺動軸23を後方へ摺動させるこ
とになる。
0を前方に回動して切位置にしておくと、ボーデンワイ
ヤ51は弛められた状態になって、図5の回動レバー5
7はスプリング60の力によりピン58を中心として時
計方向に回動した位置となり、ロッド59を介して摺動
板55を後方に引っ張って、ノック24と共に摺動軸2
3を前方へ摺動させて図8の状態になる。
に摺動したのに伴い、杆29と共にスプライン軸28も
スプリング37に付勢されて前方に移動し、摺動軸23
の摺動軸噛合部26は制御軸32の制御軸噛合部35か
ら離れると共にスプライン軸28も雌スプライン部36
から抜け出た状態になり、摺動軸23およびスプライン
軸28は、制御軸32とは全く分離された状態になる。
置にしておくと、車体13が左右に揺動してスプライン
軸28が左右に回動しても、スプライン軸28の回動は
制御軸32には伝達されないことになる。また車両が走
行している地面に凹凸があって、図5に示す左側後輪4
4、右側後輪45の内の一方が上昇して他方が下降し、
左側アーム42、右側アーム43が互いに反対方向に回
動し、傘歯車40,41を介して主動傘歯車33と共に
制御軸32が回動しても、制御軸32の回動はスプライ
ン軸28には伝達されないことになる。
より、車体13を左側後輪44、右側後輪45の高さの
状態に関係なく、図1の前部軸受10の中心と後部軸受
12の中心とを結ぶ前後方向の揺動軸線14を揺動中心
として、左右に自由に揺動することができることにな
る。
から若干後方へ向けて回動して第一段位置に切り換える
と、ボーデンワイヤ51が若干引っ張られ、図5の摺動
板55は案内枠54内を前方に若干摺動し、ロッド59
に引っ張られて、回動レバー57はスプリング60の力
に抗してピン58を中心として反時計方向に若干回動
し、ノック24と共に摺動軸23は後方へ若干摺動し、
図11の状態になる。
8も摺動軸23と共に後方へ若干移動し、スプライン軸
28はスプリング37を圧縮して制御軸32の雌スプラ
イン部36に嵌入する。しかし摺動軸23の摺動軸噛合
部26は、制御軸32の制御軸噛合部35には噛み合っ
ていない状態になっている。
イン部36に嵌入することにより、制御軸32はスプラ
イン軸28と共に回動することになるため、車体13が
左右に揺動してスプライン軸28が左右に回動すると、
制御軸32も共に回動し、この制御軸32の回動は、図
5の主動傘歯車33、傘歯車40,41を介して左側軸
38、左側アーム42と、右側軸39、右側アーム43
とを互いに反対方向に同角度回動させることになり、左
側後輪44、右側後輪45のうちの一方を上昇させ、他
方を下降させることになる。
て、左側後輪44、右側後輪45のうちの一方が上昇し
て他方が下降し、左側アーム42、右側アーム43が互
いに反対方向に回動し、傘歯車40,41を介して主動
傘歯車33と共に制御軸32が回動すると、制御軸32
の回動はスプライン軸28、杆29、垂直杆48,4
9、環状体47(図4、図1参照)を介して、車体13
を左右に揺動させることになる。
た第一段位置からさらに後方に向けて回動して第二段位
置に切り換えると、ボーデンワイヤ51はさらに引っ張
られて図5の摺動板55は案内枠54の最も前方の位置
に摺動し、ロッド59を介して回動レバー57はスプリ
ング60の力に抗してピン58を中心としてさらに反時
計方向に回動し、ノック24と共に摺動軸23はさらに
後方へ摺動し、図12の状態になる。
動軸23と共にさらに後方へ移動し、スプライン軸28
は雌スプライン部36にさらに深く嵌入した状態にな
り、摺動軸23の摺動軸噛合部26は、制御軸32の制
御軸噛合部35に噛み合うことになる。
は、シャーシ4の長孔25により前後方向に案内される
ため、ノック24および摺動軸23は前後方向に摺動す
ることはできるが、軸線を中心とする回動はできないよ
うになっているので、図12のように摺動軸23の摺動
軸噛合部26に制御軸32の制御軸噛合部35が噛み合
うと、制御軸32は摺動軸23に規制されて回動できな
くなり、従って図5の主動傘歯車33、傘歯車40,4
1、左側軸38と左側アーム42、右側軸39右側アー
ム43は全て回動できなくなり、左側後輪44、右側後
輪45は互いに高さを変えることができなくなって、第
二段位置に切り換えた時の高さのまま変化しなくなる。
は雌スプライン部36に嵌入したままの状態を保ってい
るため、制御軸32が回動できなくなると同時にスプラ
イン軸28も回動できなくなり、これに伴って杆29、
垂直杆48,49、環状体47(図4、図1参照)も固
定され、車体13は左右に揺動することができなくな
る。
ように平坦な路面を走行していて、停車しようと速度を
下げ、転倒を防止するためにハンドルレバー50(図1
参照)を第二段位置にして左側後輪44、右側後輪45
の高さが互いに変わらないようにすると共に車体13が
左右に揺動しないようにして停車する際に、図14に示
すように右側後輪45が路面上の突出部61に乗り上げ
たとすると、車体13は左側に転倒する可能性がある。
二段位置から第一段位置に切り換えると、図11で説明
したように制御軸32はスプライン軸28と共に回動す
ることになるため、操縦者が車体13を、揺動軸線14
(図1参照)を揺動中心として反時計方向に揺動させる
と、図15に示すように右側後輪45が上昇、左側後輪
44が下降してシャーシ4(図1参照)を水平状態と
し、杆29を後方から見て反時計方向に回動して車体1
3をシャーシ4に対し左に傾斜させ、重心が安定するよ
うに変化する。
出部61に乗り上げたときにも、ハンドルレバー50を
第二段位置から第一段位置に切り換えることにより、上
記と左右が反対になるだけで、同様に重心が安定するよ
うに変化する。
が直立状態になっている時、強い横風が右から吹いて来
た場合、車体13は左側に転倒する恐れが生ずる。
段位置に切り換えることにより、車体13が左側に傾斜
すると杆29が後方から見て反時計方向に回動し、図1
6に示すように右側後輪45が上昇、左側後輪44が下
降して、重心が安定するように変化する。この場合ハン
ドルレバー50が切位置になっていると車体13のみが
左に傾斜し、ハンドルレバー50が第二段位置になって
いると、車体13、左側後輪44、右側後輪45が一体
的に固定状態のまま左に傾倒することになる。
が反対になるだけで、同様に重心が安定するように変化
する。
車体の場合について説明したが、前後に2人が乗る幅の
狭い小型の車体の場合も、この発明を適用することが可
能である。
して、車体13を前部軸受と後部軸受とを結ぶ揺動軸線
14を中心として左右方向に揺動させることにより、高
速かつ緊急の旋回が行え、極めて狭い所も通れて便利で
ある。
切位置か第一段位置か第二段位置かのいずれかの位置に
切り換えることにより、車体13を自由に揺動させた
り、車体13の揺動と左側後輪44、右側後輪45の高
さの変化とを連動させたり、車体13の揺動と左側後輪
44、右側後輪45の高さの変化とを固定させたりして
自由に車体13の安定化を図ることができ、従来の幅の
狭い車両が超低速時、停車時に必要とした足を車両から
出して地面に付ける動作を不要とする効果がある。
る。
面図である。
た背面図である。
図である。
いた状態の背面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 前後方向のシャーシと、該シャーシの前
端から上方に向けて固定したハンドルポストと、該ハン
ドルポストに設けた前部軸受と、前記シャーシの後部に
設けた後部軸受と、前記前部軸受と後部軸受とに支持さ
れ前記前部軸受と後部軸受とを結ぶ揺動軸線を中心とし
て左右方向に揺動する小型の車体と、を備えたことを特
徴とする小型車両の車体傾斜装置。 - 【請求項2】 前後方向のシャーシと、該シャーシの前
端から上方に向けて固定したハンドルポストと、該ハン
ドルポストに設けた前部軸受と、前記シャーシの後部に
設けた後部軸受と、前記前部軸受と後部軸受とに枢着さ
れ前記前部軸受と後部軸受とを結ぶ揺動軸線を中心とし
て左右方向に揺動する小型の車体と、前記シャーシの内
部に設けられ前後方向に摺動し回動不能の摺動軸と、該
摺動軸の後端に設けられた摺動軸噛合部と、前記摺動軸
の後端に前後方向に摺動可能に嵌められ前記車体の左右
方向の揺動に従って回動するスプライン軸と、前記摺動
軸と同一軸線上で前記シャーシの後端に嵌められ前後方
向に摺動不能で回動可能な制御軸と、該制御軸に固着さ
れた主動傘歯車と、前記シャーシに対し左右方向の1つ
の軸線上に配設され前記シャーシに回動可能に支持され
た左側軸及び右側軸と、該左側軸及び右側軸の各内方端
部に固着され前記主動傘歯車と噛合う傘歯車と、前記左
側軸及び右側軸の各外方端部にそれぞれ前端が固着され
た左側アーム及び右側アームと、該左側アーム及び右側
アームの各後端にそれぞれ軸支された左側後輪及び右側
後輪と、前記制御軸の前部に設けられ前記摺動軸噛合部
と噛み合い可能な制御軸噛合部と、前記制御軸の前部中
心に設けられ前記スプライン軸が嵌入する雌スプライン
部と、前記ハンドルポストの上方に設けられ前記摺動軸
を前方へ摺動させて摺動軸噛合部を制御軸噛合部から離
すと共にスプライン軸を前方へ摺動させてスプライン軸
を雌スプライン部から抜き出した状態にする切位置か前
記スプライン軸を後方へ摺動させてスプライン軸を雌ス
プライン部に嵌入させる第一段位置か前記スプライン軸
を後方へ摺動させてスプライン軸を雌スプライン部に嵌
入させると共に前記摺動軸を後方へ摺動させて摺動軸噛
合部を制御軸噛合部に噛み合わせる第二段位置かのいず
れかの位置に切り換え可能なハンドルレバーと、を備え
たことを特徴とする小型車両の車体傾斜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34953793A JP3446087B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 小型車両の車体傾斜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34953793A JP3446087B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 小型車両の車体傾斜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07165127A true JPH07165127A (ja) | 1995-06-27 |
JP3446087B2 JP3446087B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=18404398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34953793A Expired - Fee Related JP3446087B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 小型車両の車体傾斜装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3446087B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049079A1 (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Shirouma Science Co., Ltd. | 三輪型自転車 |
CN104290828A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-01-21 | 颜健 | 双配重块横向平行布置系统 |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP34953793A patent/JP3446087B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049079A1 (ja) * | 2004-11-08 | 2006-05-11 | Shirouma Science Co., Ltd. | 三輪型自転車 |
CN104290828A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-01-21 | 颜健 | 双配重块横向平行布置系统 |
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Publication number | Publication date |
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JP3446087B2 (ja) | 2003-09-16 |
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