JP2000179005A - 建設機械用コンソールボックスの係止機構 - Google Patents

建設機械用コンソールボックスの係止機構

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JP2000179005A
JP2000179005A JP10360682A JP36068298A JP2000179005A JP 2000179005 A JP2000179005 A JP 2000179005A JP 10360682 A JP10360682 A JP 10360682A JP 36068298 A JP36068298 A JP 36068298A JP 2000179005 A JP2000179005 A JP 2000179005A
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勇輔 梶田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンソールボックスの使用位置と跳ね上げ位
置とにおける係止状態を一本の引っ張りばねによって維
持させる。 【解決手段】 係合部材16を回動自在に支持する支持
軸15には、リンク20を設ける。このリンク20に設
けられた引っ掛け軸21と回動フレーム(図示せず)に
設けられた引っ掛け軸に引っ張りばね19の一端部と他
端部とをそれぞれ連結する。引っ張りばね19は、係止
突起17が係合部材16の上横溝16bの端部に突き当
たっているときには係合部材16を矢印A方向へ付勢
し、係止突起17が下横溝16cの端部に突き当たって
いるときには係合部材16を矢印B方向へ付勢する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パワーショベ
ル、ブルドーザ等の建設機械に設置されるコンソールボ
ックスを使用位置と跳ね上げ位置とのそれぞれの位置に
おいて係止するためのコンソールボックスの係止機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パワーショベル等の建設機械に
おいては、運転席の側方にコンソールボックスが設けら
れている。このコンソールボックスは、使用位置と跳ね
上げ位置との間を上下方向へ回動可能であり、建設機械
の運転時には使用位置に回動させられている。一方、建
設機械を停止して運転者が運転席から乗降するときに
は、使用位置から上方へ向かって跳ね上げ位置まで回動
させられる。これにより、運転者の乗降用通路が確保さ
れるようになっている。
【0003】ところで、コンソールボックスは、使用位
置および跳ね上げ位置に回動させた場合、その回動位置
を維持する必要がある。コンソールボックスには、電気
系統をON,OFFして建設機械の駆動系を起動状態と
停止状態とに切り換えるための補助スイッチが設けられ
ており、補助スイッチはコンソールボックスを使用位置
から回動位置側へ回動させるとON状態からOFF状態
に切り替わるようになっている。したがって、コンソー
ルボックスが不用意に回動すると、運転中の建設機械が
不意に停止してしまい、非常に危険だからである。そこ
で、従来のコンソールボックスには、その回動位置を維
持するための係止機構が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンソールボックスの係止機構は、構造が複雑で部品点
数も多く、そのため製造の手間および費用が嵩むという
問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、建設機械の運転席の側方
に配置され、建設機械の車体に一体的に設けられた固定
フレームと、この固定フレームに、使用位置とこの使用
位置から所定角度だけ上方へ離れた跳ね上げ位置との間
を上下方向へ回動可能に支持された回動フレームと、こ
の回動フレームに上下方向へ回動可能に設けられた係合
部材とを備え、上記係合部材には、上記回動フレームが
上記使用位置に位置しているときに、上記係合部材を一
方向へ回動させると上記固定フレームに係合して上記回
動フレームの跳ね上げ位置側への回動を阻止する第1係
合部と、上記回動フレームが上記跳ね上げ位置に位置し
ているときに、上記係合部材を他方向へ回動させると上
記固定フレームに係合して上記回動フレームの使用位置
側への回動を阻止する第2係合部とが形成された建設機
械用コンソールボックスの係止機構において、上記固定
フレームと上記回動フレームとのうちのいずれか一方と
上記係合部材との間に、上記第1係合部と上記係止部と
が係合した状態では上記係合部材を上記一方向へ付勢
し、上記第2係合部が係止部と係合した状態では上記係
合部材を上記他方向へ付勢する係止用付勢手段を設けた
ことを特徴としている。この場合、上記固定フレームと
上記回動フレームとのいずれか一方と上記係止用付勢手
段との連結箇所と、上記係合部材と上記係止用付勢手段
との連結箇所とを結ぶ線が、上記第1係合部が上記係止
部と係合しているときと、上記第2係合部が上記係止部
と係合しているときとで、上記係合部材の回動中心を間
にして逆側に位置するように上記係止用付勢手段が配置
され、それにより上記係止用付勢手段が上記係合部材を
一方向と他方向とに付勢することが望ましい。上記係合
部材にはガイド溝が形成され、上記固定フレームには、
上記回動フレームの回動に伴って上記ガイド溝の内部を
その長手方向へ相対移動し、上記回動フレームが上記使
用位置と上記跳ね上げ位置とにそれぞれ位置するときに
は上記ガイド溝の一端部と他端部とに突き当たる係止部
が位置固定して設けられ、上記ガイド溝の一端部には、
上記係合部材の上記一方向への回動により、上記係止部
が入り込む第1係合溝が上記第1係合部として形成さ
れ、上記ガイド溝の他端部には、上記係合部材の上記他
方向への回動により、上記係止部が入り込む第2係合溝
が上記第2係合部として形成されていることが望まし
い。上記係止部が上記第1係合溝から抜け出る位置より
若干手前の位置まで上記係合部材が上記他方向に回動し
たときに、上記係止用付勢手段の付勢方向が上記一方向
から上記他方向に切り替わるように、上記第1係合溝の
長さが設定されていることが望ましい。上記係止用付勢
手段が上記固定フレームと上記係合部材との間に設けら
れていることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図1〜図5を参照して説明する。図2はこの発明
に係る建設機械、例えばパワーショベルの運転席1を前
方から見た正面図であり、図3はその側面図である。こ
れらの図において符号2は、建設機械の車体である。こ
の車体2の上面には、前後移動支持機構3および支持台
4が順次設けられている。支持台4には、支持フレーム
5が固定されており、支持フレーム5にはシート6が固
定されている。したがって、シート6は、前後方向移動
可能である。
【0007】上記支持フレーム5の左右の両側部には、
コンソールボックス10A,10Bがそれぞれ設けられ
ている。一方のコンソールボックス10Aは、運転者が
運転席1から容易に乗降するできるよう、図3において
実線で示す使用位置と想像線で示す跳ね上げ位置との間
を左右方向へ水平に延びる回動中心O1を中心として上
下方向へ回動可能になっている。他方のコンソールボッ
クス10Bは、図2の左側から運転者の乗降が行われな
いので回動不能であるが、必要があればコンソールボッ
クス10Aと同様に回動可能にしてもよい。各コンソー
ルボックス10A,10Bの前側の上部には、操作レバ
ー7がそれぞれ斜めに立設されている。このレバー7に
よって建設機械を操作するようになっている。なお、符
号8は、操作レバー7とコンソールボックス10A,1
0Bとの間の隙間を覆うブーツであり、ゴム等の柔軟な
材料によって形成されている。
【0008】上記コンソールボックス10Aは、次の構
成により、使用位置と跳ね上げ位置との間を回動するこ
とができ、しかも使用位置と跳ね上げ位置とにおいて回
動不能に係止することができるようになっている。すな
わち、図4および図5に示すように、コンソールボック
ス10Aは、固定フレーム11および回動フレーム12
を有している。固定フレーム11は、支持フレーム5の
右側部に固定されている。固定フレーム11を支持フレ
ーム5に一体に形成し、支持フレーム5を固定フレーム
として兼用してもよい。固定フレーム11の左右方向の
中央部の上部には、軸線を回動軸線O1と一致させ支持
筒13が立設固定されている。この支持筒13に回動フ
レーム12の左右方向の中央部の下部が回動可能に支持
されている。固定フレーム11と回動フレーム12との
間には、回動用付勢手段としての引っ張りばね14が設
けられている。この引っ張りばね14により、回動フレ
ーム12が使用位置側から跳ね上げ位置側へ向かう方向
(図4において時計方向)へ回動付勢されている。引っ
張りばね14に代えてダンパを用いてもよい。
【0009】なお、回動フレーム12の前側の上部には
上記操作レバー7の下端部が取り付けられ、回動フレー
ム12の適宜箇所には固定フレーム11および回動フレ
ーム12を覆うカバーCが取り付けられている。したが
って、操作レバー7およびカバーCは、回動フレーム1
2と一体に回動する。また、操作レバー7とカバーCと
の間に上記ブーツ8が取り付けられている。
【0010】回動フレーム12の前端部には、支持軸1
5が回動自在に設けられている。この支持軸15は、そ
の軸線を回動軸線O1と平行な回動軸線O2と一致させ
て配置されている。支持軸15には、係合部材16の上
端部が一体に連結固定されている。この係合部材16に
は、ガイド溝16aが形成されている。一方、固定フレ
ーム11には係止突起(係止部)17が位置固定して設
けられている。この係止突起17は、ガイド溝16aに
その長手方向へ相対移動可能に嵌合されている。したが
って、回動フレーム12が回動軸線02を中心として回
動し、それに伴って係合部材16が回動すると、係止突
起17がガイド溝16a内をその長手方向へ相対移動す
る。この場合、係止突起17は、回動フレーム12が使
用位置に回動するとガイド溝16aの上端部に突き当た
り、回動フレーム12が跳ね上げ位置に回動するとガイ
ド溝16aの下端部に突き当たる。これにより、回動フ
レーム12の回動範囲が使用位置と跳ね上げ位置との間
に規制されている。なお、係止突起17のガイド溝16
aに対する移動を円滑にするために、係止突起17に筒
状をなすローラを回転自在に嵌合し、このローラを介し
て係止突起17をガイド溝16aに嵌合させるのが望ま
しい。
【0011】ガイド溝16aは、回動中心O1(図1参
照)と係止突起17との間の距離を半径とする円弧状に
形成されている。したがって、回動フレーム12が回動
中心O1を中心として回動し、それに伴って係止突起1
7がガイド溝16a内を移動しても、それによって係合
部材16が回動中心O2を中心として回動させられるこ
とはない。
【0012】図1および図4に示すように、ガイド溝1
6aの上端部の一側面(回動中心O1から離れる側の側
面)には、回動中心O1から離れる方向に延びる上横溝
(第1係合溝)16bが形成されている。この上横溝1
6bは、回動中心02を中心とする円弧状に形成されて
おり、回動フレーム12を使用位置に位置させた状態で
係合部材16を支持軸15(回動中心O2)を中心とし
て矢印A方向(一方向)へ回動させると、係止突起17
がガイド溝16aから上横溝16bに入り込む。係止突
起17がガイド溝16aに入り込んだ状態においては、
回動フレーム12が跳ね上げ位置側へ回動しようとする
と、係止突起17が上横溝16bの下側の側面に突き当
たる。したがって、係合部材16を矢印B方向(他方
向)へ回動させて、係止突起17を上横溝16bからガ
イド溝16aに脱出させない限り、回動フレーム12が
使用位置から跳ね上げ位置側へ回動することができな
い。
【0013】ガイド溝16aの下端部の他側面(回動中
心O1側の側面)には、回動中心O1に接近する方向へ
延びる下横溝(第2係合溝)16cが形成されている。
この下横溝16cは、回動中心O2を中心とする円弧状
に形成されており、回動フレーム12を跳ね上げ位置に
回動させた状態で係合部材16を支持軸15を中心とし
て矢印B方向へ回動させると、係止突起17が下横溝1
6cに入り込む。その状態においては、回動フレーム1
2が使用位置側へ回動しようとすると、係止突起17が
下横溝16cの上側の側面に突き当たる。したがって、
係合部材16を矢印A方向へ回動させて、係止突起17
を下横溝16cからガイド溝16aに脱出させない限
り、回動フレーム12が跳ね上げ位置から使用位置側へ
回動することができない。なお、係合部材16は、その
上端部に設けられたレバー18を手でもって回動させる
ことができる。
【0014】上記のように、係止突起17が上横溝16
bまたは下横溝16cに係合することにより、回動フレ
ーム12が使用位置または跳ね上げ位置に維持されるよ
うになっているが、係合部材16が不用意に回動する
と、係止突起17が上下の横溝16b,16cからガイ
ド溝16aに抜け出てしまい、回動フレーム12が回動
可能になる。特に、回動フレーム12が使用位置に位置
しているときには、係止突起17が上横溝16bから抜
け出ると、回動フレーム12が引っ張りばね14によっ
て跳ね上げ位置に回動させられてしまう。
【0015】そこで、この発明では、係止用付勢手段た
る引っ張りばね19によって係止突起17が上下の横溝
16b,16cから抜け出るのを阻止している。しか
も、係止突起17が上下の横溝16b,16cから抜け
出るのを一本の引っ張りばね(係止用付勢手段)19に
よって阻止することにより、構造の単純化を達成してい
る。
【0016】すなわち、上記支持軸15には、リンク2
0の一端部が回動不能に連結固定されている。このリン
ク20の他端部には、引っ掛け軸21が固定されてい
る。一方、回動フレーム12には、引っ掛け軸22が固
定されている。この二つの軸21,22には、引っ張り
ばね19の一端部と他端部とが連結されている。引っ張
りばね19に代えてダンパを用いてもよい。
【0017】図1に示すように、係止突起17が上横溝
16bの端部に突き当たった状態においては、軸21,
22の各中心を結ぶ線が回動中心O2より下側に位置し
ている。したがって、引っ張りばね18の付勢力は、係
合部材16を矢印A方向へ回動させようとする力として
作用する。よって、係合部材16を引っ張りばね19に
抗して人為的に矢印B方向へ回動させない限り、係止突
起17が上横溝16bから抜け出ることがなく、それに
よって回動フレーム12が使用位置に維持されるように
なっている。
【0018】図1に示す状態において、回動中心O2と
引っ掛け軸22の中心とを結ぶ線と、回動中心O2と引
っ掛け軸21の中心とを結ぶ線とのなす角度はθ1であ
る。したがって、係合部材16を矢印B方向へ回動さ
せ、リンク20を同方向へ角度θ1より大きく回動させ
ると、軸21,22の各中心を結ぶ線が回動中心O2の
上側に位置するようになる。この結果、引っ張りばね1
9の係合部材16に対する引っ張り力は、矢印B方向に
作用するようになり、係合部材16に対する引っ張りば
ね19の付勢方向が切り替わる。なお、軸21,22の
各中心を結ぶ線が回動中心O2を通るように係合部材1
6が回動すると、引っ張りばね19の係合部材16に対
する回動付勢力は零になる。
【0019】ここで、回動中心O2と上横溝16bの端
部に突き当たった係止突起17の中心とを結ぶ線と、回
動中心O2と上横溝16bからガイド溝16aに抜け出
る瞬間における係止突起17(想像線で示す)の中心と
を結ぶ線とのなす角度をθ2とすると、θ1<θ2にな
っている。したがって、図1に示す状態から係合部材1
6を矢印B方向へ回動させた場合には、回動当初は引っ
張りばね19の付勢力が係合部材16に対して矢印A方
向に作用しているが、係止突起17が上横溝16bから
抜け出る位置の若干手前の位置に達すると、引っ張りば
ね19の付勢力は矢印B方向に変わる。この結果、係合
部材16が引っ張りばね19によって矢印B方向へ回動
させられ、係止突起17が上横溝16bから抜け出てガ
イド溝16a内に入り込む。
【0020】係止突起17がガイド溝16a内に入る
と、回動フレーム12が引っ張りばね14によって跳ね
上げ位置まで、つまり係止突起17がガイド溝16aの
下端部に突き当たるまで上方へ回動させられる。このと
き、回動フレーム12の回動に伴って係止突起17がガ
イド溝16a内をその長手方向へ移動するが、ガイド溝
16aが回動中心O1を中心とする円弧状に形成されて
いるので、係合部材16が回動中心O2を中心として回
動させられることはない。したがって、引っ張りばね1
9は係合部材16を矢印B方向へ回動付勢する状態を維
持している。回動フレーム12が跳ね上げ位置に達する
と、係合部材16が引っ張りばね19によって矢印B方
向へ回動させられ、係止突起17が下横溝16cにその
端部に突き当たるまで入り込む。これにより、回動フレ
ーム12が跳ね上げ位置に維持されるようになってい
る。
【0021】なお、符号23は、建設機械の電気系統を
ON,OFFしてその駆動系を起動状態と停止状態とに
切り替えるための補助スイッチであり、この補助スイッ
チ23は、係合部材16に対向した状態で固定フレーム
11に位置調節可能に固定されている。そして、補助ス
イッチ23は、その位置を調節することにより、係止突
起17が上横溝16bに入り込んだ後、その端部に突き
当たる直前まで係合部材16が矢印A方向へ回動する
と、係合部材16によってOFF状態からON状態に切
り替えられるようになっている。
【0022】上記構成のコンソールボックス10Aにお
いて、使用位置に位置しているコンソールボックス10
Aを跳ね上げ位置に回動させる場合には、レバー18に
よって係合部材16を矢印B方向へ回動させ、係止突起
17を上横溝16bからガイド溝16aに入り込ませ
る。そして、引っ張りばね14によって回動フレーム1
2を跳ね上げ位置まで回動させる。この場合、回動フレ
ーム12の回動をレバー18を介して制動するのが望ま
しい。回動フレーム12が跳ね上げ位置まで回動する
と、引っ張りばね19によって係合部材16が矢印B方
向へ回動させられ、係止突起17が下横溝16cに入り
込む。これによって、回動フレーム12が跳ね上げ位置
に位置される。
【0023】逆に、跳ね上げ位置に位置しているコンソ
ールボックス10Aを使用位置に回動させる場合には、
レバー18により引っ張りばね19の付勢力に抗して係
合部材16を矢印A方向へ回動させ、係止突起17を下
横溝16cからガイド溝16a内に入り込ませる。その
後、レバー18を介して回動フレーム12を下方へ押
し、引っ張りばね14の付勢力に抗して使用位置まで下
方へ回動させる。次に、レバー18により係合部材16
を引っ張りばね19の付勢力に抗して矢印A方向へ回動
させ、係止突起17を上横溝16b内に入り込ませる。
係止突起17が上横溝16b内に若干入り込むと、引っ
張りばね19の付勢方向が変わり、係合部材16を矢印
A方向へ付勢するようになる。それにより、係止突起1
7が上横溝16bの端部に付き合った状態に維持され、
回動フレーム12が使用位置に維持される。
【0024】この発明のコンソールボックスの係止機構
においては、回動フレーム12(コンソールボックス1
0A)の使用位置と跳ね上げ位置とにおける係止状態を
一本の引っ張りばね19によって維持するようにしてい
るから、構造を単純化することができ、それによって製
造の手間および費用を低減することができる。
【0025】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、引っ張りばね19を回動フ
レーム12に連結しているが、固定フレーム11に連結
してもよい。そのようにした場合には、引っ張りばね1
9が係合部材16を矢印B方向へ付勢する付勢力を、回
動フレーム12を使用位置から跳ね上げ位置へ回動させ
るための付勢力として利用することができる。それによ
り、引っ張りばね14を省くことも可能である。
【0026】また、ガイド溝16aを、回動中心Oを中
心とする円弧状に形成しているが、その円弧より大きい
曲率の円弧または小さい円弧として形成してもよく、あ
るいは直線状に形成してもよい。ただし、いずれの場合
にも、係止突起17が上横溝16bの端部に突き当たっ
た状態では、引っ張りばね19の付勢力が係合部材16
を矢印A方向へ回動させる力として作用し、係止突起1
7が下横溝16cの端部に突き当たった状態では、引っ
張りばね19の付勢力が係合部材16を矢印B方向へ回
動させる力として作用するよう構成しなければならな
い。
【0027】また、係止突起7が上横溝16bから抜け
出る直前に引っ張りばね19の係合部材に対する付勢方
向が切り替わるようにしているが、係止突起17が上横
溝16bからガイド溝16aに入り込んだ瞬間に切り替
わるようにしてもよく、あるいはガイド溝16aの長手
方向の中間部に達したときに切り替わるようにしてもよ
い。
【0028】さらに、一つの係止突起17を上下の横溝
16b,16cに係合させるようにしているが、係止突
起を二つ形成し、それぞれ上横溝16bと下横溝16c
とに係合させるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の建設機
械用コンソールボックスの係止機構によれば、コンソー
ルボックスの使用位置と跳ね上げ位置とにおける係止状
態を一つの係止用付勢手段によって維持することがで
き、したがって構造を単純化することができる、それに
よって製造の手間および費用を低減することができると
いう効果が得られる。また、係止用付勢手段を固定フレ
ームに連結することにより、係止用付勢手段を、回動フ
レームを使用位置から跳ね上げ位置に回動させるための
回動付勢手段として兼用することができ、それによって
より一層の構造の単純化と製造費の低減とを達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の要部を示す図であ
る。
【図2】この発明が適用された建設機械の運転席を示す
正面図である。
【図3】同、側面図である。
【図4】この発明の一実施の形態の側面図である。
【図5】同、分解斜視図である。
【符号の説明】
O1 回動フレームの回動中心 O2 係合部材の回動中心 10A コンソールボックス 11 固定フレーム 12 回動フレーム 16 係合部材 16a ガイド溝 16b 上横溝(第1係合溝) 16c 下横溝(第2係合溝) 19 引っ張りばね(係止用付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 利男 群馬県太田市由良330 しげる工業株式会 社内 Fターム(参考) 2D015 EB00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の運転席の側方に配置され、建
    設機械の車体に一体的に設けられた固定フレームと、こ
    の固定フレームに、使用位置とこの使用位置から所定角
    度だけ上方へ離れた跳ね上げ位置との間を上下方向へ回
    動可能に支持された回動フレームと、この回動フレーム
    に上下方向へ回動可能に設けられた係合部材とを備え、
    上記係合部材には、上記回動フレームが上記使用位置に
    位置しているときに、上記係合部材を一方向へ回動させ
    ると上記固定フレームに係合して上記回動フレームの跳
    ね上げ位置側への回動を阻止する第1係合部と、上記回
    動フレームが上記跳ね上げ位置に位置しているときに、
    上記係合部材を他方向へ回動させると上記固定フレーム
    に係合して上記回動フレームの使用位置側への回動を阻
    止する第2係合部とが形成された建設機械用コンソール
    ボックスの係止機構において、 上記固定フレームと上記回動フレームとのうちのいずれ
    か一方と上記係合部材との間に、上記第1係合部と上記
    係止部とが係合した状態では上記係合部材を上記一方向
    へ付勢し、上記第2係合部が係止部と係合した状態では
    上記係合部材を上記他方向へ付勢する係止用付勢手段を
    設けたことを特徴とする建設機械用コンソールボックス
    の係止機構。
  2. 【請求項2】 上記固定フレームと上記回動フレームと
    のいずれか一方と上記係止用付勢手段との連結箇所と、
    上記係合部材と上記係止用付勢手段との連結箇所とを結
    ぶ線が、上記第1係合部が上記係止部と係合していると
    きと、上記第2係合部が上記係止部と係合しているとき
    とで、上記係合部材の回動中心を間にして逆側に位置す
    るように上記係止用付勢手段が配置され、それにより上
    記係止用付勢手段が上記係合部材を一方向と他方向とに
    付勢することを特徴とする請求項1に記載の建設機械用
    コンソールボックスの係止機構。
  3. 【請求項3】 上記係合部材にはガイド溝が形成され、
    上記固定フレームには、上記回動フレームの回動に伴っ
    て上記ガイド溝の内部をその長手方向へ相対移動し、上
    記回動フレームが上記使用位置と上記跳ね上げ位置とに
    それぞれ位置するときには上記ガイド溝の一端部と他端
    部とに突き当たる係止部が位置固定して設けられ、上記
    ガイド溝の一端部には、上記係合部材の上記一方向への
    回動により、上記係止部が入り込む第1係合溝が上記第
    1係合部として形成され、上記ガイド溝の他端部には、
    上記係合部材の上記他方向への回動により、上記係止部
    が入り込む第2係合溝が上記第2係合部として形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の建設
    機械用コンソールボックスの係止機構。
  4. 【請求項4】 上記係止部が上記第1係合溝から抜け出
    る位置より若干手前の位置まで上記係合部材が上記他方
    向に回動したときに、上記係止用付勢手段の付勢方向が
    上記一方向から上記他方向に切り替わるように、上記第
    1係合溝の長さが設定されていることを特徴とする請求
    項3に記載の建設機構用コンソールボックスの係止機
    構。
  5. 【請求項5】 上記係止用付勢手段が上記固定フレーム
    と上記係合部材との間に設けられていることを特徴とす
    る請求項4に記載の建設機械用コンソールボックスの係
    止機構。
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