JPH07165088A - 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法 - Google Patents

車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法

Info

Publication number
JPH07165088A
JPH07165088A JP31505993A JP31505993A JPH07165088A JP H07165088 A JPH07165088 A JP H07165088A JP 31505993 A JP31505993 A JP 31505993A JP 31505993 A JP31505993 A JP 31505993A JP H07165088 A JPH07165088 A JP H07165088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support
steering
vehicle
support portion
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31505993A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Miyoshi
啓介 三好
Toshiaki Ogawa
歳昭 小川
Yosuke Iwasaki
陽介 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP31505993A priority Critical patent/JPH07165088A/ja
Priority to US08/255,769 priority patent/US5427411A/en
Priority to KR1019940012675A priority patent/KR100295788B1/ko
Priority to DE4419833A priority patent/DE4419833C2/de
Publication of JPH07165088A publication Critical patent/JPH07165088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングシャフトを適正状態で支持し、
車両の衝突時に上記ステアリングシャフトの支持状態が
損なわれるのを効果的に防止する。 【構成】 ステアリングシャフト2を抱持するステアリ
ングコラム3と、車両の衝突時に変形が生じにくい車体
側部材に取り付けられたステアリング支持部材9と、こ
のステアリング支持部材9にステアリングコラム3を支
持させる支持ブラケット8とを備え、ステアリングコラ
ム3の後方部を支持する後方支持部11と、ステアラグ
コラム3の前方部を支持する前方支持部12とによって
上記支持ブラケット8を構成し、この前方支持部12と
上記後方支持部11とを連結部材によって一体に連結し
てなることを特徴とする車両のステアリング支持装置お
よびその組み付け方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のステアリング支
持装置およびその組み付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平3−567号公報に
示されるように、ダッシュパネル等の比較的剛性の低い
車体側部材に、ステアリングコラムの前端部を取り付け
るとともに、側端部がフロントピラー等の比較的剛性の
高い車体側部材に連結されたパイプ材からなるステアリ
ング支持メンバに、ステアリングコラムの中間部を支持
させてなるステアリング支持装置が知られている。この
ステアリング支持装置は、車両の衝突時におけるステア
リングコラム前端部の車体後方への移動に伴ってステア
リングコラムを下方に移動させるコントロール機構を有
し、これによって衝突時にステアリングホイールが後部
上方に移動するのを防止するように構成されている。
【0003】また、車両の衝突時に作用する衝撃荷重に
応じ、上記ステアリングコラムの下端部と、ダッシュパ
ネルとの連結状態を解除する連結解除機構を設けること
により、上記衝撃荷重に応じてダッシュパネルが車体の
後方側に移動した場合においても、ステアリングコラム
およびステアリングシャフトが後方に押されて移動する
ことのないように構成したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにステアリ
ングコラムの前端部を、ダッシュパネル等の比較的剛性
が低い車体側部材に支持させるように構成した場合に
は、ステアリングホイールの設置部を上下動させる振動
荷重に対する支持剛性が不十分となり易いという問題が
ある。
【0005】また、上記構成のステアリング支持装置で
は、車両の前部衝突時に、ステアリングコラムに対して
斜め向きに荷重が入力されると、上記コントロール機構
または上記連結解除機構が適正に作動しないことがあ
る。この場合、上記ステアリングコラムの下端部が車体
の後方側に押されて上記ステアリング支持メンバとの連
結部を支点にステアリングシャフトが回動変位し、ステ
アリングホイールが上方に移動して、これに設けられた
エアバッグの機能が損なわれることがあるという問題が
ある。
【0006】さらに、車両の前部衝突時に運転者が車体
の後方側に押された後に、その反動で前方側に付勢され
てステアリングホイールに押圧される2次衝突時に、そ
の衝撃荷重を吸収するコラプス機構がステアリングコラ
ムに設けられた車両において、上記ステアリングホイー
ルの設置高さが変位すると、上記コラプス機構を適正に
作動させることができなくなるという問題がある。
【0007】また、ステアリングシャフトおよびステア
リングコラムの支持状態を安定させるため、図9に示す
ように、ステアリングコラム51の前方部および後方部
を支持ブラケット52によってステアリング支持部材5
3に連結するとともに、この支持ブラケット52の前方
支持部をカウルパネル54からなる車体側部材に組み付
けるように構成することも考えられるが、このように構
成した場合には、上記ステアリングコラム51等を組み
付ける際に、上記支持ブラケット52が車体側部材に干
渉することが避けられないという問題がある。
【0008】すなわち、上記組付作業を行う場合には、
ステアリング支持部材53に固着された支持ブラケット
52にステアリングコラム51を取り付けるとともに、
図10に示すように、インストルメントパネル55を上
記ステアリング支持部材53に支持させた状態で、これ
らを車室内に導入した後、上記ステアリング支持部材5
3から下方に突設されたステー56の係合ピン57を、
フロアパネルに突設されたステー支持部材58の係合孔
59に係合する。
【0009】そして、上記係合部を支点にして上記ステ
アリング支持部材53等を揺動変位させることにより、
図11の実線で示す下方位置から仮想線で示すように上
昇させて取付位置にセットする際に、上記支持ブラケッ
ト52が破線αで示すような軌跡を描くため、この支持
ブラケット52の前方部がカウルパネル54に干渉する
ことが避けられず、組付作業性が悪化するという問題が
あった。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、簡単な構成でステアリングシャフト
を適正状態で支持し、車両の衝突時に上記ステアリング
シャフトの支持状態が損なわれるのを効果的に防止し、
さらにステアリングシャフトの組付作業時に、その支持
ブラケットと車体側部材とが干渉するという事態が生じ
るのを防止できる車両のステアリング支持装置およびそ
の組み付け方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ステアリングシャフトを抱持するステアリングコラム
と、車両の衝突時に変形が生じにくい車体側部材に取り
付けられたステアリング支持部材と、このステアリング
支持部材にステアリングコラムを支持させる支持ブラケ
ットとを備え、ステアリングコラムの後方部を支持する
後方支持部と、ステアラグコラムの前方部を支持する前
方支持部とによって上記支持ブラケットを構成し、この
前方支持部と上記後方支持部とを連結部材によって一体
に連結してなるものである。
【0012】請求項2に係る発明は、支持ブラケットを
構成する前方支持部を、車両の衝突時に比較的変形を生
じ易い車体側部材に取り付けるとともに、この車体側部
材を後方に変位させる荷重が作用した場合に、上記前方
支持部と車体側部材との連結状態を解除する切離し機構
を設けたものである。
【0013】請求項3に係る発明は、支持ブラケットを
構成する前方支持部を、車両の衝突時に比較的変形を生
じ易い車体側部材に取り付けられる第1部材と、ステア
リングコラムに連結される第2部材とによって構成し、
この第1部材と第2部材とを連結部材によって一体に連
結してなるものである。
【0014】請求項4に係る発明は、支持ブラケットの
前方支持部に、ステアリングシャフトを傾動変位させる
チルト機構の前端支持部に沿って車体の前後方向に伸び
る左右一対の側壁部を設けたものである。
【0015】請求項5に係る発明は、支持ブラケットを
構成する前方支持部を、車両の衝突時に比較的変形を生
じ易い車体側部材に仮止めする仮止め部材を設けたもの
である。
【0016】請求項6に係る発明は、支持ブラケットを
構成する前方支持部と、後方支持部との連結部に、組み
付け誤差を吸収する誤差吸収部を設けたものである。
【0017】請求項7に係る発明は、ステアリングを支
持する支持ブラケットの前方支持部が前方部に連結され
たステアリングコラムを車室内に導入し、上記支持ブラ
ケットの前方支持部を車両の衝突時に比較的変形を生じ
易い車体側部材に取り付けた後、ステアリング支持部材
を衝突時に変形が生じにくい車体側部材に取り付けると
ともに、このステアリング支持部材に取り付けられた支
持ブラケットの後方支持部と、上記前方支持部とを一体
に連結し、次いで上記ステアリングコラムの後方部を上
記支持ブラケットの後方支持部に連結するようにしたも
のである。
【0018】請求項8に係る発明は、ステアリングを支
持する支持ブラケットの前方支持部を構成する第1部材
を車両の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に取
り付けるとともに、上記前方支持を構成する第2部材が
前方部に連結されたステアリングコラムを車室内に導入
して上記第1部材と第2部材とを連結した後、ステアリ
ング支持部材を衝突時に変形が生じにくい車体側部材に
取り付けるとともに、このステアリング支持部材に取り
付けられた支持ブラケットの後方支持部と、上記前方支
持部とを一体に連結し、次いで上記ステアリングコラム
の後方部を上記支持ブラケットの後方支持部に連結する
ようにしたものである。
【0019】請求項9に係る発明は、上記請求項7もし
くは8記載車両のステアリング支持装置の組み付け方法
において、支持ブラケットの後方支持部が取り付けられ
たステアリング支持部材を車室内に導入し、このステア
リング支持部材に突設されたステーをフロアパネルに設
けられたステー係合部に係合した後、この係合部を支点
に上記ステアリング支持部材を揺動変位させることによ
り、その取付位置にセットするようにしたものである。
【0020】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、連結部材に
よって一体に連結された後方支持部と前方支持部とから
なる支持ブラケットにより、ステアリングコラムの後方
部および前方部がステアリング支持部材に支持される。
そして、上記ステアリング支持部材が衝突時に変形が生
じにくい車体側部材に取り付けられているため、車両の
衝突時に作用する衝撃荷重に応じて上記ステアリングコ
ラムの設置位置が変化することが効果的に防止されるこ
とになる。
【0021】上記請求項2記載の発明によれば、支持ブ
ラケットを構成する前方支持部がカウルアッパ等の衝突
時に比較的変形を生じ易い車体側部材に取り付けられて
いるため、通常時におけるステアリングシャフトおよび
ステアリングコラムの振動が効果的に抑制されることに
なる。また、衝突時に衝撃荷重に応じて上記カウルアッ
パ等が変形して後方に移動した場合には、切離し機構に
よって上記前方支持部との連結状態が解除されるため、
上記カウルアッパ等によって支持ブラケットおよびステ
アリングコラムが押動されることが防止される。
【0022】上記請求項3記載の発明によれば、支持ブ
ラケットの前方支持部を構成する第1部材をカウルアッ
パ等の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に取り
付けるとともに、上記前方支持部を構成する第2部材を
ステアリングコラムの前方部に取り付けた状態で、上記
第1部材と第2部材とを連結部材によって一体に連結す
ることにより、上記ステアリングコラムの前方部がカウ
ルアッパ等に支持されることになる。
【0023】上記請求項4記載の発明によれば、ステア
リングコラムの前端部に設けられたチルト機構の前端枢
支部の左右移動が、前方支持部の側壁部によって拘束さ
れることにより、上記前端枢支部の支持剛性が向上する
ことになる。
【0024】上記請求項5記載の発明によれば、支持ブ
ラケットを構成する前方支持部を仮止め部材によってカ
ウルアッパ等の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部
材に仮止めした状態で、上記前方部材の組み付け作業を
容易に行うことができる。
【0025】上記請求項6記載の発明によれば、衝突時
に変形を生じ易い車体側部材に取り付けられた前方支持
部と、ステアリング支持部材に取り付けられた後方支持
部とを連結部材によって連結する際に、両者の間に生じ
た組み付け誤差が誤差吸収部において吸収されることに
なる。
【0026】上記請求項7記載の発明によれば、車両の
衝突時に比較的変形を生じ易いカウルアッパ等の車体側
部材に取り付けられた支持ブラケットの前方支持部に、
ステアリングコラムの前方部を支持させるとともに、衝
突時に変形が生じにくい車体側部材に取り付けられたス
テアリング支持部材に、支持ブラケットの後方支持部を
支持させた状態で、上記前方支持部と後方支持部とを一
体に連結することにより、上記ステアリングコラムの前
方部および後方部をステアリング支持部材に支持させる
ように構成したため、上記前方支持部と後方支持部とか
らなる支持ブラケットによってステアリングコラムを組
み付ける際に、この支持ブラケットが車体側部材に干渉
することが防止されることになる。
【0027】上記請求項8記載の発明によれば、車両の
衝突時に比較的変形を生じ易いカウルアッパ等の車体側
部材に前方支持部の第1部材を取り付けた状態で、この
第1部材と、ステアリングコラムの前方部に連結された
前方部材の第2部材とを連結することにより、上記ステ
アリングコラムの前方部を車体側部材を組み付けるよう
にしたため、この組付作業時に、上記第1部材および第
2部材からなる前方支持部が車体側部材に干渉すること
が防止されるとともに、上記ステアリングコラム等が適
正状態で支持されることになる。
【0028】また、車体側部材に取り付けられたステア
リング支持部材に、支持ブラケットの後方支持部を支持
させた状態で、上記前方支持部と後方支持部とを一体に
連結することにより、上記ステアリングコラムの前方部
および後方部を車体側部材に組み付けるように構成した
ため、この組付作業時に、上記前方支持部と後方支持部
とからなる支持ブラケットが車体側部材に干渉すること
が防止されるとともに、上記ステアリングコラム等が適
正状態で支持されることになる。
【0029】上記請求項9記載の発明によれば、ステー
の係合部を支点にしてステアリング支持部材を揺動変位
させてその取付位置にセットする際に、ステアリングコ
ラム支持する支持ブラケットが車体側部材に干渉するこ
とが防止されるとともに、上記ステアリングコラム等が
適正状態で支持されることになる。
【0030】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る車両のステ
アリング支持装置の実施例を示している。このステアリ
ング支持装置は、後端部にステアリングホイール1が取
り付けられたステアリングシャフト2と、このステアリ
ングシャフト2を回転自在に抱持するステアリングコラ
ム3とを有している。上記ステアリングシャフト2の前
端部には第1ジョイント4および中間シャフト5と、第
2ジョイント6およびピニオンシャフト7とが設けら
れ、これらを介して上記ステアリングホイール1の回転
駆動力が図外のステアリングギヤボックスに伝達される
ように構成されている。
【0031】上記ステアリングコラム3は、支持ブラケ
ット8を介してステアリング支持部材9およびインスト
ルメントパネル支持部10に支持されている。上記ステ
アリング支持部材9は、鋼管等の剛性部材からなり、そ
の側端部が車両の衝突時に変形が生じにくい車体側部
材、つまりフロントピラーの基端部等に取り付けられる
ように構成されている。また、インストルメントパネル
支持部10は、車両の衝突時に後退し易い車体側部材、
つまりカウルアッパ等からなっている。
【0032】上記支持ブラケット8は、ステアリングコ
ラム3の後方部を支持する後方支持部11と、ステアリ
ングコラム3の前方部を支持する前方支持部12とによ
って構成されている。上記後方支持部11は、図3に示
すように、ステアリング支持部材9の前面に固着された
前面板13と、ステアリング支持部材9の後面に固着さ
れた後面板14とからなっている。前面板13は、上記
前方支持部12に対する連結部材となる連結ボルト15
の挿通孔16が形成された外周部13aと、その内方部
に設けられた凹入部13bとからなっている。
【0033】また、上記後方支持部11の後面板14
は、上壁部14aと、その左右両端部に設けられた断面
コ字状の補強部14bとからななり、この補強部14b
の底部には、ナット17からなる取付け部が設けられて
いる。そして、上記取付け部にステアリングコラム3を
固定する支持部材18が取付ボルト19によって固着さ
れることにより、ステアリングコラム3の後方部が上記
後方支持部11に支持されるよう構成されている。な
お、上記支持部材18内には、ステアリングホイール1
の設置角度を変化させるチルト機構の操作部(図示せ
ず)が配設されるようになっている。
【0034】上記支持ブラケット8の前方支持部12
は、図4に示すように、インストルメントパネル支持部
10に取り付けられる第1部材20と、上記ステアリン
グコラム3の前端部に連結される第2部材21とからな
っている。上記第1部材20は、取付ボルト22によっ
てインストルメントパネル支持部10に取り付けられる
上面板23と、この上面板23の下面に溶接等の手段で
固着されるとともに、上記連結ボルト15によって後方
支持部11の前面板13に連結される下面板24とから
なっている。
【0035】上記第1部材20の上面板23は、窓口2
5を有する上壁部23aと、その側端部から下方に突設
された左右一対の側壁部23bとを有し、上記上壁部2
3aには後端部が開口した切欠部26からなるボルト挿
通部が形成されている。そして、上記切欠部26を挿通
するように設置された取付ボルト22により、上記前方
支持部12の第1部材20がインストルメントパネル支
持部10に離脱可能な状態で取り付けられるようになっ
ている。
【0036】また、上記第1部材20の下面板24は、
前壁部24aと、その後端に連続する水平部24bと、
その後端から斜め下方に向けて伸びる傾斜部24cと、
その後端部から斜め上方に伸びる後壁部24dとからな
っている。そして、上記前壁部24aおよび後壁部24
dに、上記第2部材21に対する連結部材となる連結ボ
ルト27が突設されるとともに、この後壁部24dの中
央部および左右後端部に、上記後方支持部11に対する
取付け部となるナット29が設置されている。
【0037】また、上記第2部材21は、上記連結ボル
ト27の挿通孔30が形成された上壁部21aと、その
側端部に設けられた左右一対の側壁部21bとからなっ
ている。この側壁部21bは、上記ステアリングコラム
3の先端部に固着されたフォーク状部材からなるチルト
機構の前端枢支部31に沿って車体の前後方向に伸びる
ように設置されている。上記側壁部21bの前端部に、
チルト機構の前端部枢支部31が図外の連結ピンによっ
て連結されることにより、上記前方支持部12の第2部
材21と、ステアリングコラム3の前端部とが一体に連
結されるように構成されている。
【0038】上記構成のステアリング支持装置を車体に
組み付けるには、まず車体の外部において上記支持ブラ
ケット8の後方支持部11をステアリング支持部材9に
溶接等の手段で取り付けるとともに、図1の矢印Aで示
すように、上記支持ブラケット8の前方支持部12を構
成する第1部材20を、取付ボルト22によってインス
トルメントパネル支持部10からなる比較的剛性の低い
車体側部材に取り付ける。
【0039】また、図1の矢印Bで示すように、前端部
にチルト機構の前端枢支部31が溶接されるとともに、
この前端枢支部31に前方支持部12の第1部材21が
連結されたステアリングコラム3を車室内に導入する。
そして上記第1部材20の下面に突設された連結ボルト
27にナット37を螺着して第1部材20と第2部材2
1とを連結することにより、ステアリングコラム3の前
方部をインストルメントパネル支持部10に組み付け
る。
【0040】次いで、上記ステアリング支持部材9に図
外のインストルメントパネル等を組み付け、これらを車
室内に導入して図外のステーをフロアパネルに突設され
たステー支持部材に係合した後、上記ステアリング支持
メンバ9を揺動変位させてその取付位置にセットし、そ
の側端部を剛性の高い車体側部材、つまりフロントピラ
ー等に取り付ける。また、図1の矢印Cで示すように、
上記前方支持部12のナット29に後方支持部11の連
結ボルト15を螺着することにより、ステアリング支持
部材9に取り付けられた後方支持部11の前面板13
を、上記前方支持部12を構成する第1部材20の下面
板24に接合して上記後方支持部11の前端部と、前方
支持部12の後端部とを一体に連結する。
【0041】次いで、図1の矢印Dで示すように、支持
部材18の連結ボルト19を後方支持部11のナット1
7に螺着することにより、上記支持部材20と後方支持
部11とを連結してステアリングコラム3の後方部を支
持ブラケット8の後方支持部11に取り付ける。また、
上記ステアリングコラム3の前端部に前方支持部12の
第2部材21を取り付けるとともに、図1の矢印E,F
で示すように、ステアリングシャフト2の前端部に第1
ジョイント4、中間シャフト5、第2ジョイント6およ
びピニオンシャフト7等の組み付け作業を行う。
【0042】このようにして図2に示すように、後方支
持部11と前方支持部12とからなる支持ブラケット8
によってステアリングコラム3が上記ステアリング支持
部材9に支持されてなるステアリング支持装置が組み付
けられることになる。なお、矢印E,Fで示すように、
上記ステアリングシャフト2の前端部に第1ジョイント
4、中間シャフト5、第2ジョイント6およびピニオン
シャフト7等を組み付けた後、上記矢印A以降の組み付
け作業を行うように構成してもよい。
【0043】上記構成において、車両の前部衝突時に作
用する衝撃荷重に応じ、エンジンルームと車室とを区画
するダッシュパネル等が車体の後方側に押動されること
になる。これに伴って上記ステアリングシャフト2およ
びステアリングゴム3の設置位置を変位させる付勢力が
作用することになるが、上記ステアリングラム3は、そ
の後方部および前方部が支持ブラケット8を介して剛性
部材からなるとともに、側端部がフロントピラー等に取
り付けられたステアリング支持部材9に支持されている
ため、その設置位置が変化することなく安定した支持状
態が得られることになる。
【0044】また、上記衝撃荷重に応じてダッシュパネ
ルに連結されたカウルアッパからなる上記インストルメ
ントパネル支持部10が車体の後方側に押動されると、
このインストルメントパネル支持部10と、上記支持ブ
ラケット8の前方支持部12とを連結する連結ボルト2
2が、前方支持部12に設けられた切欠部26の外方に
押し出されて前方支持部12とインストルメントパネル
支持部10との連結状態が解除されるようになってい
る。
【0045】すなわち、上記切欠部26が車両の衝突時
に上記前方支持部12の第1部材20とインストルメン
トパネル支持部10との連結状態を解除する切離し機構
を構成している。このため、上記インストルメントパネ
ル支持部10が後退することに起因してステアリングシ
ャフト2およびステアリングコラム3の設置位置が変化
することが効果的に防止され、このステアリングコラム
3等を上記支持ブラケット8によって安定して支持する
ことができる。
【0046】このように上記ステアリングコラム3の前
方部および後方部を、連結ボルト15からなる連結部材
によって一体に連結された後方支持部11と前方支持部
12とからなる支持ブラケット8を介して上記ステアリ
ング支持部材9に支持するとともに、このステアリング
支持部材9の側端部を剛性の高い車体側部材に取り付け
るように構成したため、簡単な構成でステアリングシャ
フト2およびステアリングコラム3を安定して支持する
ことができる。
【0047】したがって、車両の前部衝突時に作用する
衝撃荷重に応じてステアリングシャフト2の設置角度お
よびステアリングホイール1の設置高さ等が変化するこ
とが防止され、このステアリングホイール1に設置され
たエアバッグによる乗員の保護機能が損なわれたり、上
記ステアリングコラム3に設けられたコラプス機構によ
る2次衝突時の保護機能が損なわれたりするという事態
の発生を確実に防止することができる。
【0048】また、上記支持ブラケット8を連結ボルト
15によって一体に連結される後方支持部11と前方支
持部12とによって構成したため、単一の部材からなる
支持ブラケットによってステアリングコラム3を支持す
るようにした場合に比べ、上記支持ブラケット8を容易
に製造することができるとともに、狭い設置スペース内
における組み付け性を向上させることができる。
【0049】そして、上記支持ブラケット8を構成する
後方支持部11および前方支持部12の材質もしくは板
厚等を変化させることができる。例えば、上記後方支持
部11の板厚を大きくする等によってステアリング支持
部材9との連結強度を維持しつつ、前方支持部12の板
厚を小さくする等によってその軽量化を図ることが可能
である。
【0050】また、上記のように支持ブラケット8を構
成する前方支持部12をインストルメントパネル支持部
10に連結するとともに、この連結部に上記切欠部26
からなる切離し機構を設けることにより、車両の衝突時
に、上記インストルメントパネル支持部10を車体の後
方側に変位させる荷重が作用した場合に、上記前方支持
部12とインストルメントパネル支持部10との連結状
態を解除するようにした構成によると、車両の衝突時に
作用する衝撃荷重に応じて上記ステアリングコラム3の
前方部が後方に押動されることを確実に防止しつつ、通
常時に上記前方支持部12によってステアリングコラム
3の前方部を支持してその振動を効果的に抑制すること
ができる。
【0051】また、上記支持ブラケット8を構成する前
方支持部12を上記インストルメントパネル支持部10
に取り付けられる第1部材20と、ステアリングコラム
3の前方部に連結される第2部材21とによって構成し
た場合には、単一の部材からなる前方支持部によってス
テアリングコラム3の前方部を上記インストルメントパ
ネル支持部10に取り付けるようにした場合に比べ、上
記支持ブラケット8の前方支持部12を容易に製造する
ことができるとともに、狭いスペース内における組み付
け性を向上させることができる。
【0052】さらに、上記第2部材21にチルト機構の
前端枢支部31に沿って車体の前後方向に伸びる左右一
対の側壁部21bを設け、この側壁部21bによって上
記前端枢支部31の左右移動を拘束するように構成した
ため、簡単な構成で上記前端枢支部31の支持剛性を効
果的に向上させることができる。したがって、衝突時に
作用する衝撃荷重等に応じて上記前端枢支部31が変形
するのを効果的に抑制し、ステアリングシャフト2の左
右角度、ステアリングホイール1の左右位置等を安定し
て支持することができ、衝突時のエアバッグによる乗員
保護およびステアリングコラム3のコラプス機構による
エネルギー吸収機能が損なわれることを効果的に防止す
ることができる。
【0053】なお、上記実施例では、支持ブラケット8
の前方支持部12を連結ボルト27によって一体に連結
される第1部材20と第2部材21とによって構成し、
この第2部材21に、上記前端枢支部31の左右移動を
拘束する側壁部21bを設けているが、支持ブラケット
8の前方支持部12を一体の部材によって形成し、この
前方支持部に上記側壁部を設けた構造としてもよい。
【0054】また、図5に示すように、前方支持部12
の第1部材20が取り付けられるインストルメントパネ
ル支持部10の底部を切り起こすことにより、後方側に
突出する係止片32からなる仮止め部材を設けた構造と
してもよい。そして、上記係止片32を上記第1部材2
0の上面板23に形成された係合孔33および後端開口
部に係合することにより、上記インストルメントパネル
支持部10からなる車体側部材に前方支持部12を仮止
めした状態で、その取付作業を行うようにした構成によ
ると、上記第1部材20をボルト止めする際に、この第
1部材20を手で保持する必要がないので、上記取付作
業を容易に行うことができる。
【0055】また、車体の後方側に突出する上記係止片
32からなる仮止め部材を設けた構造によれば、車両の
衝突時に上記切離し機構によって前方支持部12とイン
ストルメントパネル支持部10との連結状態を解除する
機能が上記係止片32によって阻害されるのを防止しつ
つ、この係止片32によって上記第1部材20の取付時
にこれを仮止めすることができる。
【0056】なお、上記インストルメントパネル支持部
10の底壁部を切り起こすことによって上記係止片32
を形成する代わりに、別体に形成された係止片をリベッ
ト止め等の手段でインストルメントパネル支持部10の
底壁部に固着するように構成してもよい。また、図6に
示すように、合成樹脂材製の係止ピン34からなる仮止
め部材によって上記前方支持部12とインストルメント
パネル支持部10とを切離し可能な状態で、上記前方支
持部12を仮止めするように構成してもよい。
【0057】また、図7に示すように、後方支持部11
の前面板13に、連結ボルト15の軸径よりも孔径の大
きい挿通孔35を形成し、上記後方支持部11と前方支
持部12との連結時に、この両者の連結位置を上記挿通
孔35の範囲内で、その前後左右方向に調節し得るよう
に構成するとともに、上記切離し機構を構成する切欠部
26を利用してその前後方向に生じる組み付け誤差を吸
収するように構成してもよい。この場合、上記挿通孔3
5の孔径に対応するワッシャー36を連結ボルト15に
設置するとともに、上記前面板13の底部に、取付ボル
ト22を回動操作するための作業孔37を形成する必要
がある。
【0058】すなわち、上記支持ブラケット8の前方支
持部12を構成する第1部材20を取付ボルト22によ
ってインストルメントパネル支持部10に仮止めした状
態で、図1の矢印Cに示すにように、連結ボルト15に
よって後方支持部11の前端部と前方支持部12の後端
部とを一体に連結する際に、上記切欠き26の範囲内で
車体の前後方向に生じた誤差を吸収するとともに、上記
挿通孔35の範囲内で前後左右方向に生じた誤差を吸収
する。そして、上記のようにして位置決めを行った後、
上記取付ボルト22を本締めすることにより、上記ステ
アリングシャフト2およびステアリングコラム3を適正
位置に支持することができる。
【0059】さらに、上記ステアリングコラム3に取り
付けられた支持ブラケット8の前方支持部12を車両の
衝突時に比較的変形を生じ易いインストルメントパネル
支持部10からなる車体側部材に取り付けた後、ステア
リング支持部材9を車室内に導入して衝突時に変形が生
じにくい車体側部材に取り付けるとともに、このステア
リング支持部材9に取り付けられた支持ブラケット8の
後方支持部11と、上記前方支持部12とを一体に連結
し、次いで上記ステアリングコラム3の後方部を上記支
持ブラケット8の後方支持部11に連結するようにした
構成した場合には、上記ステアリング支持部材9の組み
付け作業時に、これを支持する支持ブラケット8が上記
インストルメントパネル支持部10に当接するという事
態を生じることないので、上記組み付け作業を容易に行
うことができる。
【0060】また、上記支持ブラケット8の前方支持部
12を第1部材20と第2部材21とによって構成し、
上記第1部材20をインストルメントパネル支持部10
に取り付けるとともに、上記第2部材21が前方部に連
結されたステアリングコラム3を車室内に導入して上記
第1部材20と第2部材21とを連結することにより、
ステアリングコラム3の前方部を上記インストルメント
パネル支持部10に支持するようにした場合には、上記
ステアリングコラム3の前方部の連結作業時に、上記前
方支持部材が車体側部材に当接するのを防止して上記連
結作業を容易に行うことができる。
【0061】そして、上記ステアリング支持部材9に固
着された後方支持部11の前方突出量が小さいので、図
8に示すように、上記ステアリング支持部材9に突設さ
れたステー38を、フロアパネルに設けられたステー支
持部材39に係合した後、この係合部を支点にして上記
ステアリング支持部材9およびこれに組み付けられた支
持ブラケット8の後方支持部11等をその取付位置にセ
ットするように構成した場合に、上記後方支持部11の
描く揺動軌跡を破線βで示すように小さくすることがで
きる。したがって、上記支持ブラケット8を構成する各
部材が上記インストルメントパネル支持部10等の車体
側部材に当接するという事態を生じることがなく、ステ
アリング支持部材9等の取付作業を容易に行うことがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、上記ステアリングコラムの前方部および後方部
を、連結部材によって一体に連結された後方支持部と前
方支持部とからなる支持ブラケットを介してステアリン
グ支持部材に連結するとともに、このステアリング支持
部材を剛性の高い車体側部材に取り付けるように構成し
たため、簡単な構成でステアリングシャフトおよびステ
アリングコラム等を安定して支持することができる。し
たがって、車両の前部衝突時に作用する衝撃荷重に応じ
てステアリングシャフトの設置角度およびステアリング
ホイールの設置高さ等が変化することを確実に防止し、
車両の衝突時にステアリングホイールに設置されたエア
バッグを適正に作動させて乗員を効果的に保護すること
ができるとともに、2次衝突時に、ステアリングコラム
に設けられたコラプス機構を適正に作動させて乗員を保
護することができる。
【0063】また、上記支持ブラケットを単一の部材に
よって形成した場合に比べ、上記支持ブラケットを容易
に製造することができるとともに、狭いスペース内にお
ける組み付け性を向上させることができる。さらに上記
支持ブラケットを構成する後方支持部と前方支持部との
材質もしくは板厚等を変化させることにより、後方支持
部とステアリング支持部材との連結強度を維持しつつ、
前方支持部の軽量化を図ることができるという利点があ
る。
【0064】また、請求項2に係る発明は、支持ブラケ
ットを構成する前方支持部を、衝突時に変形を生じにく
い車体側部材に連結するとともに、この連結部に設けた
切離し機構によって車両の衝突時に、上記前方支持部と
車体側部材との連結状態を解除するように構成したた
め、車両の衝突時に作用する衝撃荷重に応じて上記ステ
アリングコラムの前方部が後方に押動されることを確実
に防止しつつ、通常時に上記前方支持部によってステア
リングコラムの前方部を支持してその振動を効果的に抑
制することができる。
【0065】また、請求項3に係る発明は、上記支持ブ
ラケットを構成する前方支持部を上記車体側支持部材に
取り付けられる第1部材と、ステアリングコラムの前端
部に連結される第2部材とによって構成したため、単一
の部材からなる前方支持部によってステアリングコラム
の前方部を上記車体側支持部材に取り付けるようにした
場合に比べ、上記支持ブラケットを容易に製造すること
ができるとともに、狭い設置スペース内における上記各
部材の組み付け性を向上させることができるという利点
がある。
【0066】さらに、請求項4に係る発明は、上記前方
支持部にチルト機構の前端枢支部に沿って車体の前後方
向に伸びる左右一対の側壁部を設け、この側壁部によっ
て上記前端枢支部の左右移動を拘束するように構成した
ため、簡単な構成で上記前端枢支部の支持剛性を効果的
に向上させることができる。したがって、衝突時に作用
する衝撃荷重等に応じて上記前端枢支部が変形するのを
抑制し、上記チルト機構の機能が損なわれるのを効果的
に防止することができる。
【0067】また、請求項5に係る発明は、支持ブラケ
ットの前方支持部を上記車体側部材に仮止めする仮止め
部材を設けたため、上記前方支持部を車体側部材に取り
付ける際に、上記前方支持部を手で保持する必要がない
のでその取付作業を容易に行うことができるという利点
がある。
【0068】請求項6に係る発明は、上記車体側部材に
取り付けられた前方支持部と、ステアリングコラムに取
り付けられた後方支持部とを連結する際に、両者の組み
付け誤差を吸収する誤差吸収部を設けたため、上記ステ
アリングコラムの取付時にその組み付け誤差を上記誤差
吸収部において吸収することにより、このステアリング
コラムを適正位置に組み付けることができる。
【0069】請求項7に係る発明は、車両の衝突時に比
較的変形を生じ易いカウルアッパ等の車体側部材に取り
付けられた支持ブラケットの前方支持部に、ステアリン
グコラムの前方部を連結するとともに、衝突時に変形が
生じにくい車体側部材に取り付けられたステアリング支
持部材に、支持ブラケットの後方支持部を支持させた状
態で、上記前方支持部と後方支持部とを一体に連結する
ことにより、上記ステアリングコラムの前方部および後
方部をステアリング支持部材に取り付けるように構成し
たため、上記支持ブラケットを構成する前方支持部およ
び後方支持部を車体側部材に干渉させることなく、上記
ステアリングコラム等の組み付け作業を容易かつ適正に
行うことができるという利点がある。
【0070】また、請求項8に係る発明は、車両の衝突
時に比較的変形を生じ易いカウルアッパ等の車体側部材
に前方支持部の第1部材を取り付けた状態で、この第1
部材と、ステアリングコラムの前方部に連結された前方
部材の第2部材とを連結することにより、上記ステアリ
ングコラムの前方部を車体側部材を組み付けるようにし
たため、上記第1部材および第2部材からなる前方支持
部を車体側部材に干渉させることなく、上記ステアリン
グコラムの前方部の組み付け作業を容易かつ適正に行う
ことができる。
【0071】さらに、車体側部材に取り付けられたステ
アリング支持部材に、支持ブラケットの後方支持部を支
持させた状態で、上記前方支持部と後方支持部とを一体
に連結することにより、上記ステアリングコラムの前方
部および後方部を車体側部材に組み付けるように構成し
たため、この組み付け作業時に、上記前方支持部と後方
支持部とからなる支持ブラケットを車体側部材に干渉さ
せることなく、上記ステアリングコラム後方部の組み付
け作業を容易かつ適正に行うことができる。
【0072】また、請求項9に係る発明は、ステーの係
合部を支点にしてステアリング支持部材を揺動変位させ
てその取付位置にセットするように構成したため、ステ
アリングコラム支持する支持ブラケットが車体側部材に
干渉すること防止しつつ、上記ステアリングコラム等の
セット作業を容易かつ適正に行うことができるという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両のステアリング支持装置の実
施例を示す分解斜視図である。
【図2】上記ステアリングリング支持装置の組立て状態
を示す断面図である。
【図3】支持ブラケットの後方支持部の構成を示す斜視
図である。
【図4】支持ブラケットの前方支持部の構成を示す斜視
図である。
【図5】仮止め部材の設置例を示す斜視図である。
【図6】仮止め部材の別の例を示す斜視図である。
【図7】誤差吸収部の設置例を示す斜視図である。
【図8】支持ブラケットの組み付け方法の実施例を示す
説明図である。
【図9】ステアリング支持装置の従来例を示す説明図で
ある。
【図10】上記ステアリング支持装置のステアリング支
持部材を示す斜視図である。
【図11】上記ステアリング支持装置の組み付け工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 ステアリングコラム 8 支持ブラケット 9 ステアリング支持部材 10 インストルメントパネル支持部(変形を生じ易い
車体側部材) 11 後方支持部 12 前方支持部 15 連結ボルト(連結部材) 20 第1部材 21 第2部材 26 切欠部(切離し機構) 27 連結ボルト(連結部材) 31 前端枢支部 32 係止片(仮止め部材) 34 係止ピン(仮止め部材) 35 挿通孔(誤差吸収部) 38 ステー 39 ステー支持部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトを抱持するステア
    リングコラムと、車両の衝突時に変形が生じにくい車体
    側部材に取り付けられたステアリング支持部材と、この
    ステアリング支持部材にステアリングコラムを支持させ
    る支持ブラケットとを備え、ステアリングコラムの後方
    部を支持する後方支持部と、ステアラグコラムの前方部
    を支持する前方支持部とによって上記支持ブラケットを
    構成し、この前方支持部と上記後方支持部とを連結部材
    によって一体に連結してなることを特徴とする車両のス
    テアリング支持装置。
  2. 【請求項2】 支持ブラケットを構成する前方支持部
    を、車両の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に
    取り付けるとともに、この車体側部材を後方に変位させ
    る荷重が作用した場合に、上記前方支持部と車体側部材
    との連結状態を解除する切離し機構を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の車両のステアリング支持装置。
  3. 【請求項3】 支持ブラケットを構成する前方支持部
    を、車両の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に
    取り付けられる第1部材と、ステアリングコラムに連結
    される第2部材とによって構成し、この第1部材と第2
    部材とを連結部材によって一体に連結してなることを特
    徴とする請求項1記載の車両のステアリング支持装置。
  4. 【請求項4】 支持ブラケットの前方支持部に、ステア
    リングシャフトを傾動変位させるチルト機構の前端支持
    部に沿って車体の前後方向に伸びる左右一対の側壁部を
    設けたことを特徴とする請求項1記載の車両のステアリ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 支持ブラケットを構成する前方支持部
    を、車両の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に
    仮止めする仮止め部材を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の車両のステアリング支持装置。
  6. 【請求項6】 支持ブラケットを構成する前方支持部
    と、後方支持部との連結部に、組み付け誤差を吸収する
    誤差吸収部を設けたことを特徴とする請求項1記載の車
    両のステアリング支持装置。
  7. 【請求項7】 ステアリングを支持する支持ブラケット
    の前方支持部が前方部に連結されたステアリングコラム
    を車室内に導入し、上記支持ブラケットの前方支持部を
    車両の衝突時に比較的変形を生じ易い車体側部材に取り
    付けた後、ステアリング支持部材を衝突時に変形が生じ
    にくい車体側部材に取り付けるとともに、このステアリ
    ング支持部材に取り付けられた支持ブラケットの後方支
    持部と、上記前方支持部とを一体に連結し、次いで上記
    ステアリングコラムの後方部を上記支持ブラケットの後
    方支持部に連結するようにしたことを特徴とする車両の
    ステアリング支持装置の組み付け方法。
  8. 【請求項8】 ステアリングを支持する支持ブラケット
    の前方支持部を構成する第1部材を車両の衝突時に比較
    的変形を生じ易い車体側部材に取り付けるとともに、上
    記前方支持を構成する第2部材が前方部に連結されたス
    テアリングコラムを車室内に導入して上記第1部材と第
    2部材とを連結した後、ステアリング支持部材を衝突時
    に変形が生じにくい車体側部材に取り付けるとともに、
    このステアリング支持部材に取り付けられた支持ブラケ
    ットの後方支持部と、上記前方支持部とを一体に連結
    し、次いで上記ステアリングコラムの後方部を上記支持
    ブラケットの後方支持部に連結するようにしたことを特
    徴とする車両のステアリング支持装置の組み付け方法。
  9. 【請求項9】 上記請求項7もしくは8記載車両のステ
    アリング支持装置の組み付け方法において、支持ブラケ
    ットの後方支持部が取り付けられたステアリング支持部
    材を車室内に導入し、このステアリング支持部材に突設
    されたステーをフロアパネルに設けられたステー係合部
    に係合した後、この係合部を支点に上記ステアリング支
    持部材を揺動変位させることにより、その取付位置にセ
    ットするようにしたことを特徴とする車両のステアリン
    グ支持装置の組み付け方法。
JP31505993A 1993-06-07 1993-12-15 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法 Pending JPH07165088A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31505993A JPH07165088A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法
US08/255,769 US5427411A (en) 1993-06-07 1994-06-07 Support structure for supporting steering apparatus of vehicle
KR1019940012675A KR100295788B1 (ko) 1993-06-07 1994-06-07 차량의스티어링샤프트지지구조체
DE4419833A DE4419833C2 (de) 1993-06-07 1994-06-07 Tragkonstruktion für eine Kraftfahrzeug-Lenkvorrichtung und Montageverfahren für die Lenkvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31505993A JPH07165088A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07165088A true JPH07165088A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18060946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31505993A Pending JPH07165088A (ja) 1993-06-07 1993-12-15 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07165088A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030049216A (ko) * 2001-12-14 2003-06-25 현대자동차주식회사 자동차의 조향컬럼 장착구조
JP2008265642A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Calsonic Kansei Corp ステアリングコラム取付部構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030049216A (ko) * 2001-12-14 2003-06-25 현대자동차주식회사 자동차의 조향컬럼 장착구조
JP2008265642A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Calsonic Kansei Corp ステアリングコラム取付部構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5503431A (en) Adjustable energy absorbing steering column with adjustment disabled during collision
WO2013172126A1 (ja) 自動車の車体フレーム構造
JP2001225766A (ja) 自動車の車体構造
JP5879205B2 (ja) 車体フレーム構造
JP4797704B2 (ja) 車体前部構造
US7344158B2 (en) Mounting structure of steering column for vehicles
JP5482482B2 (ja) フロントウインド支持構造
KR20110062110A (ko) 차량의 전방 차체구조
US7066047B2 (en) Rearward displacement prevention mechanism for vehicle control pedal
EP1179461B1 (en) Automotive pedal support structure and automotive vehicle provided therewith
JP2978788B2 (ja) 自動車用ステアリングコラム
JP2000142426A (ja) ステアリングコラムの取付構造
JPH07165088A (ja) 車両のステアリング支持装置およびその組み付け方法
JP2007230489A (ja) 車体前部構造
JP2006044336A (ja) 自動車の前部車体構造
JPH11115770A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム支持構造
JP6951266B2 (ja) ステアリングシャフトの支持構造
JPH0634205Y2 (ja) 車両のステアリング支持構造
JP2009006807A (ja) 車両前部構造
JP2000108709A (ja) 車両用変速操作装置の支持構造
JP4432706B2 (ja) 車両の側部車体構造
KR100194714B1 (ko) 자동차용 측면 충격 흡수 구조
JP4466478B2 (ja) ステアリングコラム装置
JPH0761308A (ja) 自動車の衝撃吸収構造
JPH10264830A (ja) ステアリングコラムの支持構造