JPH0716473U - Ｃａｔｖシステムにおける増幅器の端子装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停波時間をなくし、ＣＡＴＶシステム加入者
に影響を与えることなく線路の切替え工事を行える。 【構成】 増幅装置８側の端子に、切替ケーブル用の予
備端子１４と既設ケーブル用の端子を切替装置１２を介
して選択的に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

テレビは情報手段として重要な存在となっているが、その電波障害対策として 同軸ケーブルと増幅器を使用して電気信号の劣化を防ぎ、一般家庭まで所定の信 号レベルで電波の供給を行うようにしたのがＣＡＴＶシステムで、本考案はこの ＣＡＴＶシステムにおける増幅器の端子装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在のＣＡＴＶシステムは、ケーブルを通じて、電力会社等の電柱を借用して 電波を供給するようになっているが、電力会社等の事情により支障移転等の工事 を要する場合が多々生じる。

【０００３】 この工事に伴って、電波の供給を工事期間中停波せざるを得ない状態になる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

停波時間が長ければ、受給者（加入者）は、その分情報を得られないこととな り、種々の弊害が生じる。

【０００５】 本考案は斯様な常況に鑑み案出したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

増幅装置側の端子に、切替ケーブル用の予備端子と既設ケーブル用の端子を切 替装置を介して選択的に接続した構成とする。

【０００７】

【実施例】

図１および図２は本考案に係るＣＡＴＶシステムにおける増幅器の端子装置の 第一実施例を示し、図１は略示結線図、図２はスイッチ部の説明図である。

【０００８】 この第一実施例は、増幅器Ａ内に本考案に係る装置を組込んだもので、増幅器 Ａには従来の増幅器Ａと同様にして幹線入力用のアダプター１ａおよび幹線出力 用のアダプター１ｂ並びに分岐出力用のアダプター２，２，２，２をそれぞれ突 設し、幹線入力、出力用のアダプター１ａ，１ｂにはそれぞれコネクター３，３ を介して幹線ケーブル４を接続する一方、分岐出力用のアダプター２，２，２， ２には必要に応じて全部又は一部にコネクター３を介して分岐ケーブル５を接続 する。そして、前増幅器Ａには、切替用アダプター６を前記アダプター１ａ，１ ｂ，２と同様にして突設し、これにコネクター３を介して切替ケーブル７を接続 するようにする。

【０００９】 増幅器Ａ内には、幹線増幅用装置（ＩＣ）８と分岐装置９を直列に接続し、ま た、分岐装置９と並列にして前記増幅装置８に、分岐線増幅装置１０とこれに直 列に接続した信号分配装置１１をそれぞれ接続する。

【００１０】 また、前記幹線増幅用装置８と幹線入力用のアダプター１ａ、分岐装置９と幹 線出力用のアダプター１ｂ、および、信号分配装置１１と分岐出力用のアダプタ ー２のそれぞれの間にはジャック１３を係離自在に差し込むスイッチ装置１２， １２，１２をそれぞれ装置し、図２で示す通り、スイッチ装置１２はばね式のも のとし、ジャック１３を差し込むことによってジャック１３側に信号が流れるよ うにする。

【００１１】 前記の切替用アダプター６の端末には、前記増幅器Ａにおいてジャック差し込 み式の予備端子１４を装置し、この予備端子１４と一端を接続するジャンパー線 １５の他の一端に前記ジャック１３を接続する。

【００１２】 しかして、今、幹線入力用のアダプター１ａ側の幹線路上において支障、移転 等の工事を要するとしたとき、アダプター１ａにはコネクター３を介して幹線ケ ーブル４を接続した状態のまま、幹線ケーブル４のいわばバイパスとなる切替ケ ーブル７をコネクターを介して切替用アダプター６に接続し、前記予備端子４に 一端を接続したジャンパー線１５の他の一端に接続したジャック１３を、アダプ ター１ａに接続した幹線増幅用装置８内のスイッチ装置１２に差し込むことによ り予備端子１４からの信号がジャンパー線１５を通じて幹線増幅用装置８に入力 され、停波することなく前記の工事を行えることとなる。

【００１３】 他の線路においてもこれと同様であるので説明は省略する。

【００１４】 図３および図４は第二実施例を示し、図３は第二実施例に用いる切替器の正面 図、図４は切替器の使用状態を示す正面図である。

【００１５】 第二実施例は増幅器Ａを従前のもの、すなわち、切替用アダプター６ないし予 備端子１４を備えていない構造のものを用い、幹線入力、出力用のアダプター１ ａ，１ｂおよび分岐出力用のアダプター２の全部又は一部に予め切替器１６を接 続し、該切替器１６を利用してケーブルの切替工事を行うものである。

【００１６】 切替器１６は、コネクター差し込み用の一対のアダプター端子１７ａ，１７ｂ を備え、これらアダプター端子１７ａ，１７ｂに対して選択的に摘み１８′によ って切替える切替スイッチ１８を組込んである。

【００１７】 しかして、例えば、幹線出力用のアダプター１ｂに螺合接続した切替器１６の 一方のアダプター端子１７ａにコネクター３を介して幹線ケーブル４を接続して システムが稼働状態にあり、幹線ケーブル４の線路上で支障、移動等の工事を要 するとしたとき、切替器１６の他の一方のアダプター端子１７ｂに切替ケーブル ７の端末に装置したコネクター３を差し込んで摘み１８′を操作して切替スイッ チ１８を他の一方のアダプター端子１７ｂ側に切替えると、信号は切替ケーブル ７側に瞬時にして流れ、前記幹線ケーブル４の線路上の工事が万全に行えるので ある。

【００１８】 この実施例においては、一対のアダプター端子１７ａ，１７ｂが、切替ケーブ ル用の予備端子と既設ケーブル用の予備端子に選択的に用いられる。

【００１９】 なお、図示１９はアダプター端子１７ｂの蓋ナットである。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は前記の通りの構成であるから、停波時間がなくなることから、工事時 におけるＣＡＴＶ加入者に与える影響がなく従って、従来夜間に集中していた切 替え工事を昼間に行え、工事中の事故を低減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一実施例の略示結線図。

【図２】第一実施例のスイッチ部の説明図。

【図３】第二実施例の切替器正面図。

【図４】切替器の使用状態を示す正面図。

【符号の説明】

８ 増幅装置 １２ スイッチ装置 １３ ジャック １４ 予備端子 １６ 切替器 １７ａ アダプター端子 １７ｂ アダプター端子 １８ 切替スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 増幅装置側の端子に、切替ケーブル用の
   予備端子と既設ケーブル用の端子を切替装置を介して選
   択的に接続した、ＣＡＴＶ用増幅器の端子装置。