JP3285288B2 - Catvシステムの幹線増幅器の調整用増幅装置 - Google Patents

Catvシステムの幹線増幅器の調整用増幅装置

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JP3285288B2
JP3285288B2 JP03139095A JP3139095A JP3285288B2 JP 3285288 B2 JP3285288 B2 JP 3285288B2 JP 03139095 A JP03139095 A JP 03139095A JP 3139095 A JP3139095 A JP 3139095A JP 3285288 B2 JP3285288 B2 JP 3285288B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATVシステムの伝
送路に挿入されている幹線増幅器の調整方法に使用され
る調整用増幅装置に関する。特に、停波させることな
く、その幹線増幅器の等化ユニット、擬似線路ユニット
等の伝送特性ユニット、増幅ユニット、電源ユニットを
交換することができる調整方法に使用できる増幅装置で
ある。
【0002】
【従来技術】従来、停波を防止した装置として、CAT
V用中継増幅器において、伝送路の下流側への高周波信
号の伝送を停止させることなく、増幅器を内蔵したユニ
ットを着脱可能とした装置が知られている。この装置
は、ユニットの着脱に連動してリレーの接点を切り換え
ることにより、ユニットが伝送路から離脱された時に
は、リレーの作動により入力端子と出力端子とをバイパ
ス回路で接続するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の装
置は、ユニットが装着されている時にはリレーコイルへ
流れる駆動電流をアースにバイパスし、ユニットが離脱
される時にはアースへのバイパス回路が遮断される結
果、リレーコイルに駆動電流が流れてリレー接点が切り
替わることにより、高周波信号を入力端子から出力端子
へバイパスさせるものである。このように機械的な接点
を用いている結果、装置の耐久性が良くないという問題
がある。又、機械的な接点の切り換えであるため、切り
換え速度が遅いため、映像が瞬間だけ停止するという問
題もある。さらに、このような装置は製造コストが高く
なるという問題もある。
【0004】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、CATVシステムの伝送路
に挿入されている幹線増幅器を構成するユニット、即
ち、等化ユニット、擬似線路ユニット等の伝送特性ユニ
ット、増幅ユニット、電源ユニットを、停波することな
く交換できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明の構成は、主路に挿入された等
化ユニット、擬似線路ユニット等の伝送特性を調整する
ための伝送特性ユニット、増幅ユニット、増幅ユニット
に給電するための電源ユニットと、主路の伝送特性ユニ
ットの上流側に挿入された第1分岐器と、その第1分岐
器に接続され情報信号を伝送路に送出するための情報信
号送出端子とを有し、主路の伝送特性ユニットと増幅ユ
ニットとの間に挿入された第2分岐器とその第2分岐器
に接続され伝送路から入力された高周波入力信号を監視
する入力モニタ端子、又は、主路の増幅ユニットの下流
に挿入された第3分岐器とその第3分岐器に接続され
伝送路に出力する高周波出力信号を監視する出力モニタ
端子を有したCATVシステムの伝送路に挿入される幹
線増幅器を調整するために高周波信号をバイパスするた
めに用いられる増幅装置であって、情報信号送出端子に
接続される入力端子と、入力モニタ端子又は出力モニタ
端子に接続される出力端子と、伝送特性ユニットの総合
特性に略等しい伝送特性を有した伝送特性調整ユニット
と、入力端子から入力された高周波信号を増幅する調整
増幅ユニットとを有することを特徴とする。
【0006】1.情報信号送出端子と入力モニタ端子との
間に調整用増幅装置を接続する場合 交換するユニットはその2つの端子間に配設されている
等化ユニット、擬似線路ユニット等の伝送特性ユニット
である。
【0007】又、この場合に、調整増幅ユニットの利得
は、第1分岐器の分岐損失と、第2分岐器の入力端から
主路側を見たインピーダンスが略無限大の状態における
第2分岐器の分岐端から出力端への伝送損失との総和を
補償する利得とするのが望ましい。
【0008】2.情報信号送出端子と出力モニタ端子との
間に調整用増幅装置を接続する場合 交換するユニットは、伝送特性ユニット、増幅ユニッ
ト、又は、電源ユニットである。
【0009】又、この場合に、調整用増幅ユニットの利
得は、第1分岐器の分岐損失と、第3分岐器の入力端
ら主路側を見たインピーダンスが略無限大の状態におけ
る第3分岐器の分岐端から出力端への伝送損失と、増幅
ユニットの利得分を補償する利得であるのが望ましい。
【0010】
【作用及び発明の効果】調整用増幅装置は、情報信号送
出端子と入力モニタ端子間、又は、情報信号送出端子と
出力モニタ端子間に、下流側に高周波信号を伝送するよ
うに接続される。
【0011】1.情報信号送出端子と入力モニタ端子との
間に調整用増幅装置を接続する場合 情報信号送出端子と入力モニタ端子間に調整用増幅装置
を接続する場合には、次の手順で調整が行われる。情報
信号送出端子と入力モニタ端子との間には、第1分岐
器、分波器(双方向性システムの場合)、等化ユニッ
ト、擬似線路ユニット等の伝送特性ユニット、第2分岐
器が配設されている。情報信号送出端子は、本来、第1
分岐器を介して伝送路に情報信号を送出する端子である
が、逆方向に伝送路の信号を分岐して受信することもで
きる。又、入力モニタ端子は、本来、第2分岐器を介し
て伝送路の信号を分岐して受信してその信号を幹線増幅
器の外部に出力する端子であるが、逆方向に信号を伝送
路に送出することもできる。
【0012】情報信号送出端子と入力モニタ端子との間
に調整用増幅装置を接続した状態で、幹線増幅器へ入力
する高周波信号は第1分岐器により一部分岐され、その
分岐信号は、情報信号送出端子、調整用増幅装置、入力
モニタ端子、第2分岐器を介して伝送される。しかし、
この状態では、調整用増幅装置で増幅された信号は第2
分岐器を介して主路に戻されるが、その第2分岐器は逆
結合となっているので、逆結合損失が大きく、実質的に
は、調整用増幅装置で増幅された信号は主路の出力側に
は送出されない。結局、この状態では、下りの高周波信
号は主路を伝送した信号だけが、増幅ユニットに入力す
ることになる。
【0013】この状態で、第1分岐器と第2分岐器との
間に存在する第2分岐器に最も近い等化器又は擬似線路
ユニット等の伝送特性ユニットを取り外すと、第2分岐
器の入力端子から主路側を見たインピーダンスが無限大
となるので、取り外しの瞬間に、第2分岐器の分岐端子
から出力端子への伝送損失は分岐損失の程度となる。よ
って、調整用増幅装置で増幅された信号は第2分岐器の
出力端へ伝搬する。よって、等化ユニット又は擬似線路
ユニット等の他の伝送特性ユニットを取り外しても、下
り高周波信号は停波しない。これらのユニットが交換さ
れた後、バイパス増幅器が取り外される。このようにし
て、停波させることなく、幹線増幅器の調整を行うこと
が可能となる。
【0014】この時、調整用増幅装置の伝送特性調整ユ
ニットは、主路に挿入された等化ユニットや擬似線路ユ
ニットの伝送特性と略同一の特性に設定されている。よ
って、調整用増幅装置を用いて信号をバイパスさせてい
る間も、幹線増幅器の出力は、調整前と同様に伝送特性
が調整されたものとなり、下流側の端末装置において映
像の品質を低下させることがない。さらに、調整用増幅
装置の調整増幅ユニットの利得を、第1分岐器の分岐損
失と、第2分岐器の入力端から主路側を見たインピーダ
ンスが略無限大の状態における第2分岐器の分岐端から
出力端への伝送損失との総和を補償する利得とすること
で、入力信号を損失なく、等化ユニット、擬似線路ユニ
ット等の伝送特性ユニットを迂回させて、増幅ユニット
の入力端子に伝送させることができる。
【0015】2.情報信号送出端子と出力モニタ端子間に
調整用増幅装置を接続した場合 調整用増幅装置が情報信号送出端子と出力モニタ端子と
の間に、情報信号送出端子から出力モニタ端子の方向に
高周波信号を伝送するように接続され、伝送特性ユニッ
ト、増幅ユニット、電源ユニットのうち1つ以上が交換
される。情報信号送出端子と出力モニタ端子との間に
は、第1分岐器、分波器(双方向性システムの場合)、
等化ユニットや擬似線路等の伝送特性ユニット、第2分
岐器、増幅ユニット、第3分岐器が配設されている。
【0016】上記のように調整用増幅装置を接続した状
態で、幹線増幅器へ入力する高周波信号は、第1分岐器
により一部分岐され、その分岐信号は、情報信号送出端
子、調整用増幅装置、出力モニタ端子、第3分岐器を介
して伝送される。この調整用増幅装置を接続した状態で
は、調整用増幅装置により増幅された高周波信号は、第
3分岐器の大きな逆結合損失により、第3分岐器の出力
には伝送されない。よって、この状態では、増幅ユニ
ットの出力信号、即ち、主路の信号が下流側に伝送され
る。
【0017】次に、この状態で、第1分岐器と第3分岐
器との間に存在する増幅ユニット又は電源ユニットのう
ち1つ以上が取り外される。このユニットが取り外され
た瞬間に、第3分岐器の入力端から主路側を見たインピ
ーダンスが無限大となるので、第3分岐器の分岐端から
出力端への伝送損失が分岐損失程度となる。よって、調
整用増幅装置で増幅された下り高周波信号を、本幹線増
幅器の出力端子から出力させることができる。よって、
上述のように、伝送特性ユニット、増幅ユニット又は電
源ユニットのうち1つ以上を交換しても停波しない。こ
のユニットが交換された後、調整用増幅装置が取り外さ
れる。このようにして停波させることなく、幹線増幅器
の調整を行うことが可能となる。
【0018】この接続の場合も、調整用増幅装置の伝送
特性調整ユニットは、主路に挿入された等化ユニットや
擬似線路ユニットの伝送特性と略同一の特性に設定され
ている。よって、調整用増幅装置を用いて信号をバイパ
スさせている間も、幹線増幅器の出力は、調整前と同様
に伝送特性が調整されたものとなり、下流側の端末装置
において映像の品質を低下させることがない。さらに、
調整用増幅装置の調整増幅ユニットの利得を、第1分岐
器の分岐損失と、第3分岐器の入力端から主路側を見た
インピーダンスが略無限大の状態における第3分岐器の
分岐端から出力端への伝送損失との総和と増幅ユニット
の利得とを補償する利得とすることで、入力信号を損失
なく、等化ユニット、擬似線路ユニット等の伝送特性ユ
ニットと増幅ユニットとを迂回させて、増幅ユニットの
出力端子に伝送させることができる。
【0019】ここで、増幅ユニット又は電源ユニットの
うち1つのユニットを取り外す代わりに、各ユニットの
出力側にスイッチを設けて、このスイッチをオフとし
て、分岐器の入力端から主路側を見たインピーダンスを
無限大とすることができる。又、増幅ユニットへの給電
を停止させたりすることで、第3分岐器の入力端から主
路側を見たインピーダンスを略無限大とすることができ
る。対象ユニットを交換して、第3分岐器の入力端から
主路側を見たインピーダンスを線路インピーダンスに戻
す操作を行う。この状態で、第3分岐器の逆結合損失が
大きくなり、迂回した信号は伝送路の主路には出力され
ない。そして、次に、調整用増幅装置が取り外されるこ
とで、各ユニットの交換が完了する。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は双方向幹線増幅器の構成を示したブロッ
ク図である。幹線増幅器の入力端子2、出力端子39
は、それぞれ、伝送路1a、1bに接続されている。高
周波信号が流れる主路には、下り高周波信号の流れる方
向に沿って、入力端子2、第1分岐器3、分波器4、等
化ユニット5、擬似線路ユニット6、第2分岐器7、増
幅ユニット8、分岐器9、第3分岐器10、分波器1
1、出力端子39が設けられている。尚、本実施例で
は、等化ユニット5、擬似線路ユニット6が伝送特性ユ
ニットに対応する。一般的には、伝送特性ユニットは、
周波数特性等の伝送特性を調整する任意の回路ユニット
であり、その他、フィルタ、分波器等が対応する。又、
伝送特性ユニットは増幅ユニット8の入力側、出力側の
全てに挿入されている伝送特性を調整する全ての回路を
含む。
【0021】次に、高周波信号の分岐経路として、第1
分岐器3に情報信号送出端子であるステータス信号送出
端子21、第2分岐器7に入力モニタ端子22、分岐器
9に分岐中継ユニット40、第3分岐器10に出力モニ
タ端子23が、それぞれ、接続されている。
【0022】一方、上り高周波信号の流れる方向には、
分波器11、分岐器51、分岐器52、上り増幅ユニッ
ト53、擬似線路ユニット54、等化ユニット55、分
岐器56、分波器4が配設されている。そして、分岐器
52には上り入力モニタ端子61、分岐器56には上り
出力モニタ端子63、分岐器51には分岐中継ユニット
40が接続されている。
【0023】又、分岐中継ユニット40は、下り高周波
信号を増幅する分岐増幅ユニット41、上り高周波信号
を増幅する分岐増幅ユニット42、分波器43を有して
いる。分波器43の出力信号は、順に、分岐器44、分
配器45へと伝搬し、分配器45で2分配された信号
は、それぞれ、分配器46、47でさらに2分配され
る。その結果、分岐端子BR1〜BR4から分岐された
信号が送出される。尚、分岐器44には分岐モニタ端子
24が接続されている。
【0024】又、増幅ユニット8、53、分岐増幅ユニ
ット41、42へ給電するための電源ユニット12が設
けられている。幹線増幅器は以上のように構成されてい
る。幹線増幅器の修理において、主として、下り高周波
信号が停波することが問題となる。よって、本実施例で
は、下り側の主路に挿入された等化ユニット5、擬似線
路ユニット6、増幅ユニット8を交換する時に下り高周
波信号を停波させないようにしている。
【0025】1.情報信号送出端子と入力モニタ端子との
間に調整用増幅装置を挿入する場合 (a) 伝送特性ユニットの交換 ステータス信号送出端子21と入力モニタ端子22との
間に高周波信号を下り方向に増幅する調整用増幅装置3
0を接続する。ステータス信号送出端子21は幹線増幅
器のステータス信号をヘッドエンド側に送出するための
端子である。又、入力モニタ端子22は、増幅ユニット
8に入力される下り高周波信号を取り出すための端子で
ある。調整用増幅装置30は、擬似線路ユニット54と
等化ユニット55の伝送特性に等しい特性を有した伝送
特性調整ユニット302と調整増幅ユニット301とで
構成されている。調整増幅ユニット301は、第1分岐
器3の分岐損失20dBと、第2分岐器7の入力端から伝
送路側を見たインピーダンスが無限大の場合において、
分岐端から出力端への損失(分岐損失に略等しい)20
dBとを総合した損失40dBを補償するために、40dBに
設定されている。
【0026】上記のように、調整用増幅装置30をステ
ータス信号送出端子21と入力モニタ端子22との間に
接続した状態では、伝送路1aから入力された下り高周
波信号は、第1分岐器で一部分岐される。そして、その
分岐高周波信号は、調整用増幅装置30、第2分岐器7
へ伝送される。しかしながら、第2分岐器7の分岐端
出力端への伝送損失は逆結合損失40dBと大きく、実
質的に、調整用増幅装置30で増幅された分岐高周波信
号は増幅ユニット8へ出力されない。この状態では、増
幅ユニット8は、等化ユニット5及び擬似線路ユニット
6を通過した信号を入力することになり、下り高周波信
号の停波は起こらない。
【0027】次に、上記の状態において、第2分岐器7
に最も近い擬似線路ユニット6を取り外す。取り外した
瞬間に、第2分岐器7の入力端から主路側を見たインピ
ーダンスが無限大となるため、第2分岐器7の分岐端
出力端への伝送損失は略分岐損失に等しい20dBとな
る。よって、この状態で、下り高周波信号は調整用増幅
装置30を介して増幅ユニット8に、入力端子2の信号
レベルに対して大略減衰量0で供給される。よって、下
り高周波信号は下流側へ伝搬可能であり、停波は起こら
ない。
【0028】次に、新しい等化ユニット又は擬似線路ユ
ニットが取り付けられる。この状態は、そられのユニッ
トを取り外す前の状態と同じであるから、下り信号の停
波は起こらない。
【0029】次に、調整用増幅装置30をステータス信
号送出端子21と入力モニタ端子22から取り外す。こ
のようにして、下り高周波信号を停波させることなく初
期状態に復帰させることができる。
【0030】2.情報信号送出端子と出力モニタ端子との
間に調整用増幅装置を接続する場合 調整用増幅装置31を情報信号送出端子21と出力モニ
タ端子23の間に下り高周波信号を通過させる方向に接
続する。出力モニタ端子23は、増幅ユニット8から出
力される下り高周波信号を取り出すための端子である。
この場合には、第1分波器3と第3分波器10との間に
ある等化ユニット5、擬似線路ユニット6、増幅ユニッ
ト8及び電源ユニット12の交換が可能となる。
【0031】(a) 増幅ユニットの交換 調整用増幅装置31の調整増幅ユニット311の利得
は、第1分岐器3の分岐損失20dBと、第3分岐器10
入力端から伝送路側を見たインピーダンスが無限大の
場合における第3分岐器10の分岐端から出力端への伝
送損失(略分岐損失に等しい20dB)とを総合した損失
40dBを補償し、さらに、増幅ユニット8の利得(第1
分岐器3の入力端から伝送路1bへの出力端子39まで
の利得20dBを実現する利得) を補償する利得に設定さ
れている。このように設定することで、高周波信号を迂
回させた時にも、出力端子39において、正規の信号レ
ベルを確保することができる。又、調整用増幅装置31
の伝送特性調整ユニット312は、等化ユニット5と擬
似線路ユニット6の総合特性と略同一の特性である。
【0032】上記のように、調整用増幅装置31を情報
信号送出端子21と出力モニタ端子23との間に接続し
た状態では、伝送路1aから入力された下り高周波信号
は第1分岐器3で一部分岐された後、分波器4、等化ユ
ニット5、擬似線路ユニット6へと伝送される。そし
て、第1分岐器3で一部分岐された信号は、情報信号送
出端子21、調整用増幅装置31、出力モニタ端子2
3、第3分岐器10へ伝送される。しかしながら、第3
分岐器10の分岐端から出力端への伝送損失は逆結合損
失40dBと大きく、実質的に、調整用増幅装置31で増
幅された分岐高周波信号は主路側へ出力されない。この
状態では、増幅ユニット8を通過した高周波信号が出力
端子39を介して出力される。よって、下り高周波信号
の停波は起こらない。
【0033】次に、上記の状態において、増幅ユニット
8を取り外す。取り外した瞬間に、第3分岐器10の
力端から主路側を見たインピーダンスが無限大となるた
め、第3分岐器10の分岐端から出力端への伝送損失は
略分岐損失程度の20dBとなる。よって、この状態で、
下り高周波信号は調整用増幅装置31を介して出力端子
39に、信号レベルが略変化することなく、供給され
る。よって、下り高周波信号は下流側へ伝搬可能であ
り、停波は起こらない。尚、増幅ユニット8を取り外し
た状態で、調整用増幅装置31により増幅された信号は
第3分岐器10の分岐端からその入力端へも伝搬し、増
幅ユニット8の接続されていた端子で反射して、分岐器
9の入力端、その分岐端を介して、分岐増幅ユニット4
1へも伝搬する。よって、分岐路に対する停波は生じな
い。
【0034】次に、新しい増幅ユニットが取り付けられ
る。この状態は、そられのユニットを取り外す前の状態
と同じであるから、下り信号の停波は起こらない。
【0035】次に、調整用増幅装置31を入力モニタ端
子22と出力モニタ端子23から取り外す。このように
して、下り信号を停波させることなく初期状態に復帰さ
せることができる。
【0036】(b) 電源ユニット、等化ユニット、擬似線
路ユニットの交換 調整用増幅装置31を情報信号送出端子21と出力モニ
タ端子23の間に下り高周波信号を通過させる方向に接
続する。この時の信号の伝送状態は、上記の2.(a) にお
いて記載した通りである。
【0037】次に、第3分岐器10の入力端から伝送路
側を見たインピーダンスが略無限大(以下、単に無限大
と記す)となる操作が実行される。この操作は、増幅ユ
ニット8を取り外すこと、増幅ユニット8の出力に信号
の通過を制御するスイッチがある場合には、このスイッ
チを開状態とすること、増幅ユニット8への給電を停止
することでインピーダンスを無限大とすることができる
場合には、給電を停止することが考えられる。この状態
で、信号は第1分岐器3と第3分岐器10との間を迂回
し、主路及び分岐路の下流側への信号の停波は生じな
い。この時の信号の伝送状態は、上記の2.(a) において
記載した通りである。
【0038】次に、電源ユニット12が交換される。そ
の後、第3分岐器10の入力端から伝送路側を見たイン
ピーダンスを線路インピーダンスとする操作が実行され
る。この操作は、線路インピーダンスを無限大とした時
の逆の操作となる。即ち、増幅ユニット8を取り付ける
こと、増幅ユニット8の出力に設けられた信号の通過を
制御するスイッチを閉状態とすること、増幅ユニット8
への給電を開始することで等である。このようにして、
停波することなく、電源ユニット12を交換することが
可能となる。
【0039】又、等化ユニット5、擬似線路ユニット6
の交換は、第3分岐器10の入力端から伝送路側を見た
インピーダンスを無限大とする操作をした後、等化ユニ
ット5、擬似線路ユニット6を交換すれば良い。
【0040】上記実施例は、下りの高周波信号について
述べた。しかし、ヘッドエンドへ向かう上りの高周波信
号の停波防止も同様な手順で実行することができる。即
ち、上り入力モニタ端子61と上り出力モニタ端子63
とを用いて、上り増幅ユニット53、上り等化ユニット
55、擬似線路ユニット54の伝送特性ユニットを交換
することもできる。
【0041】上り主路に挿入された回路は、等化ユニッ
ト55、擬似線路ユニット54、上り増幅ユニット53
である。この場合には調整用中継増幅装置の入力端子は
上り入力モニタ端子61に接続され、出力端子は上り出
力モニタ端子63に接続される。上り増幅ユニット53
の交換手順は、調整用中継増幅装置を上り入力モニタ端
子61と上り出力モニタ端子63との間に接続した後、
分岐器56の入力端から伝送路側を見たインピーダンス
を無限大とすることで、分岐器56の逆結合損失を分岐
損失程度に低下させて、上りの高周波信号を分岐器56
分岐端から出力端へと伝送させる必要がある。よっ
て、交換するユニットの種類により以下の手順となる。
【0042】等化ユニット55を交換する場合には、
そのまま等化ユニット55を交換する。擬似線路ユニ
ット54を交換する場合には、等化ユニット55を取り
外し、擬似線路ユニット54を交換し、等化ユニット5
5を取り付ける。増幅ユニット53を交換する場合に
は、等化ユニット55を取り外し、増幅ユニット53を
交換し、等化ユニット55を取り付ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体的な実施例に係る調整用中継増
幅装置及びその装置を用いて調整される幹線増幅器の構
成を示したブロック図。
【符号の説明】
1a,1b…伝送路 3…第1分岐器 5…等化ユニット 6…擬似線路ユニット 7…第2分岐器 8…増幅ユニット 10…第3分岐器 21…ステータス信号送出端子 22…入力モニタ端子 23…出力モニタ端子 30,31…調整用増幅装置 301,311…調整増幅ユニット 302,312…伝送特性調整ユニット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/00 H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04N 7/20 - 7/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主路に挿入された等化ユニット、擬似線
    路ユニット等の伝送特性を調整するための伝送特性ユニ
    ット、増幅ユニット、増幅ユニットに給電するための電
    源ユニットと、主路の前記伝送特性ユニットの上流側
    挿入された第1分岐器と、その第1分岐器に接続され情
    報信号を伝送路に送出するための情報信号送出端子とを
    有し、 主路の前記伝送特性ユニットと前記増幅ユニットとの間
    に挿入された第2分岐器とその第2分岐器に接続され前
    記伝送路から入力された高周波入力信号を監視する入力
    モニタ端子、又は、主路の前記増幅ユニットの下流側
    挿入された第3分岐器とその第3分岐器に接続され前記
    伝送路に出力する高周波出力信号を監視する出力モニタ
    端子を有したCATVシステムの伝送路に挿入される幹
    線増幅器を調整するために高周波信号をバイパスするた
    めに用いられる増幅装置であって、 前記情報信号送出端子に接続される入力端子と、前記入
    力モニタ端子又は前記出力モニタ端子に接続される出力
    端子と、前記伝送特性ユニットの総合特性に略等しい伝
    送特性を有した伝送特性調整ユニットと、前記入力端子
    から入力された高周波信号を増幅する調整増幅ユニット
    とを有することを特徴とする調整用増幅装置。
  2. 【請求項2】 前記調整増幅ユニットの利得は、前記出
    力端子が前記入力モニタ端子に接続される場合には前記
    第1分岐器の分岐損失と、前記第2分岐器の入力端子か
    ら前記主路側を見たインピーダンスが略無限大の状態に
    おける第2分岐器の分岐端から出力端への伝送損失との
    総和を補償する利得であり、前記出力端子が前記出力モ
    ニタ端子に接続される場合には前記第1分岐器の分岐損
    失と、前記第3分岐器の入力端子から前記主路側を見た
    インピーダンスが略無限大の状態における第3分岐器の
    分岐端から出力端への伝送損失と、前記増幅ユニットの
    利得分を補償する利得であることを特徴とする請求項1
    に記載の調整用増幅装置。
  3. 【請求項3】 上り信号を伝送する上り主路に挿入され
    た等化ユニット、擬似線路ユニット等の伝送特性を調整
    するための上り伝送特性ユニット、上り増幅ユニット、
    上り増幅ユニットに給電するための電源ユニットと、上
    り主路の入力側に挿入された第1分岐器と、その第1分
    岐器に接続された上り高周波信号を監視する上り入力モ
    ニタ端子と、 前記上り主路の出力側に挿入された第2分岐器とその第
    2分岐器に接続され伝送路に出力する上り高周波出力信
    号を監視する上り出力モニタ端子を有したCATVシス
    テムの伝送路に挿入される幹線増幅器の上り回路を調整
    するために高周波信号をバイパスするために用いられる
    増幅装置であって、 前記上り入力モニタ端子に接続される入力端子と、前記
    上り出力モニタ端子に接続される出力端子と、前記伝送
    特性ユニットの総合特性に略等しい伝送特性を有した伝
    送特性調整ユニットと、前記入力端子から入力された高
    周波信号を増幅する調整増幅ユニットとを有することを
    特徴とする調整用増幅装置。
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