JPH07164670A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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JPH07164670A
JPH07164670A JP5317096A JP31709693A JPH07164670A JP H07164670 A JPH07164670 A JP H07164670A JP 5317096 A JP5317096 A JP 5317096A JP 31709693 A JP31709693 A JP 31709693A JP H07164670 A JPH07164670 A JP H07164670A
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JP
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recording
electrode
voltage
electrostatic
developer
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Application number
JP5317096A
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English (en)
Inventor
Tadao Yamamoto
忠夫 山本
Masahiro Oda
将宏 織田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は静電記録装置に係り、解像度の優れ
た地汚れのない記録画像を形成することが可能な静電記
録装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、記録電極部4と現像スリーブ9間
に記録フィルム3を矢印イ方向に移動し、この間、印字
データに従ったパルス電圧を記録電極部4内の記録電極
へ印加する。また、上述の記録フィルム3として、体積
抵抗値ρが108<ρ<1012Ωcmの範囲のフィルムを
使用し、画像ボケを防止すると共に、地汚れを防止す
る。また、記録電極部4にバイアス電圧が印加された導
電部材を使用することにより、不要な電界を相殺し高解
像度の記録画像を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定経路に沿って搬送
される現像剤を記録情報に従って記録媒体へ転移させ、
記録画像を形成する静電記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電記録装置の一つとして、マル
チスタイラスプリンタがよく知られている。このマルチ
スタイラスプリンタは、多数の針状電極(スタイラス)
を主走査方向へ微小等間隔に並べて記録ヘッドを構成
し、記録信号に応じて各針状電極に電圧を選択的に印加
し、用紙上に直接放電を行って静電潜像を形成するもの
である。この場合、用紙上に電荷を容易且つ安定的に保
持できる様に、高電気抵抗剤を塗布した特殊紙を使用す
る。しかし、この様な特殊紙は、鉛筆やペンによる記入
性が悪く、又湿度等の環境条件に依って変質するから保
存性にも問題があり、事務用の用紙としては好まれな
い。
【0003】また、上述の構成の静電記録装置では、特
殊紙(用紙)に波打ち等がある場合、針状電極と特殊紙
(用紙)との間隔を一定に保つことができない。そこ
で、普通紙を用いることができ、且つ記録媒体と記録電
極との微小間隙を正確に確保できる静電記録装置とし
て、ドラム状の中間記録媒体を使用し、この中間記録媒
体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙上に
転写する装置が提案されている。尚、上述の構成の静電
記録装置の場合、中間記録媒体を用いる為に装置が大型
化する傾向があり、これを防止する為、記録と現像を同
時に行うプロセスを採用し装置の大型化を回避してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
様な従来の静電記録装置では、印字データに従って記録
電極へ所定電圧を印加し形成される1ドットの大きさ
は、記録電極の大きさ以下にはならず、電界分布の広が
りの為、記録電極の大きさ以上の大きさの印字が行わ
れ、記録電極を小さく形成することは困難なことから解
像度の悪い記録画像となる。
【0005】本発明は、上記のような実情に鑑みなされ
たもので、普通紙を用いて記録を行うことができ、且つ
解像度の優れた記録画像を形成することが可能な静電記
録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの構成は、
並設した複数の記録電極に対して記録体を挟んで対向配
置した対向電極と、該対向電極上に現像剤を搬送する現
像剤搬送手段とを有し、各前記記録電極に記録情報に応
じて電圧を印加し、前記対向電極上の現像剤を前記記録
電極側へ選択的に転移させ、前記記録体上に作像を行う
静電記録装置に適用され、前記記録体の体積抵抗率ρ
が、JIS C2318に基づいて1000V印加時
に、108 <ρ<1012Ωcmの範囲の中間抵抗材料で構
成されている。
【0007】また、本発明の他の構成は、並設した複数
の記録電極に対して記録体を挟んで対向配置した対向電
極と、該対向電極上に現像剤を搬送する現像剤搬送手段
とを有し、各前記記録電極に記録情報に応じて所定極性
の電圧を印加し、前記対向電極上の現像剤を前記記録電
極側へ選択的に転移させ、前記記録体上に作像を行う静
電記録装置に適用され、前記記録電極の前記記録体と逆
側に絶縁層と導電部材層を設け、該導電部材層に前記所
定極性の電圧とは逆極性の電圧を印加するバイアス印加
手段で構成されている。
【0008】また、上記他の構成の静電記録装置に対し
て、前記記録体の体積抵抗率ρが、JIS C2318
に基づいて1000V印加時に、108 <ρ<1012Ω
cmの範囲の中間抵抗材料で構成されている。
【0009】
【作用】本発明は、記録電極と対向電極間に一定方向に
移動する記録体を配設し、印字データに従ったパルス電
圧を記録電極へ印加し、上記記録体の体積抵抗値ρを1
8 <ρ<1012Ωcmの範囲の中間抵抗材料で構成する
ことにより、体積抵抗値ρが108 Ωcm以下で生じる画
像ボケを防止し、体積抵抗値ρが1012Ωcm以上で発生
する地汚れを防止する。また、記録電極に対して前記記
録体と逆側に絶縁層を介して導電部材層を設け、この導
電部材層に記録電極に印加する電圧とは逆極性のバイア
ス電圧を印加することにより、不要電界を相殺し高解像
度の記録画像を形成する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って具体
的に説明する。図1は本発明の第1実施例の静電記録装
置の全体構成を示す模式的断面図である。同図におい
て、静電記録装置1は現像器2、記録フィルム3、記録
電極部4、転写ロール5等で構成されている。現像器2
はマグネットロール8を内蔵する現像スリーブ9と、現
像容器10で構成され、現像スリーブ9のほぼ半分は現
像容器10内に位置する。現像容器10内には、現像剤
として、例えば一成分現像剤で、負(−)の摩擦帯電極
性を有する磁性トナーdが収納されている。
【0011】現像剤搬送手段としてのマグネットロール
8には周表面に異なる磁極(N極、S極)を交互に着磁
してあり、不図示の回転軸を中心に矢印ニ方向に回転可
能に構成されている。このマグネットロール8を上述の
矢印ニ方向に回転駆動することにより、磁性トナーdを
現像スリーブ9の周表面に沿って矢印ホ方向に搬送する
ことができる。また、上述の現像容器10の一側端(図
面では左側端)上部には磁性トナーdの層厚を適正な厚
さに規制するドクタブレード11が形成されている。
【0012】尚、対向電極としての現像スリーブ9には
バイアス電源7が接続され、バイアス電源7から上述の
磁性トナーdの摩擦帯電極性とは逆極性の正(+)の低
電圧が現像スリーブ9に印加できる構成である。
【0013】一方、記録体としての記録フィルム3は、
後述する所定範囲の体積抵抗率ρを有する。この記録フ
ィルム3は、3個の支持ロール3a〜3cで張設され、
支持ロール3b、3c間に位置する記録フィルム3の中
央部が上述の現像スリーブ9と対向する構成である。こ
の位置が記録部Wを形成し、この記録部Wにおいて、上
述の記録電極部4は記録フィルム3の内側(内面)に当
接している。したがって、記録電極部4と現像スリーブ
9は、記録部Wにおいて、記録フィルム3を挟んで対向
配置した構成である。尚、この記録部Wの位置におい
て、現像スリーブ9には段差Gが形成されている。この
段差Gは、現像スリーブ9に印加される上述の電圧が、
記録フィルム3に付着した磁性トナーdに影響しない
様、記録フィルム3と現像スリーブ9の間隔を広げる為
の構成である。
【0014】記録電極部4には幅方向(図1の紙面垂直
方向(主走査方向))に後述する記録電極が多数個配設
されている。また、この記録電極には不図示の制御回路
から印字データに従ったパルス状の高電圧が印加され
る。また、記録フィルム3を矢印イ方向に搬送する為の
支持ロール3a〜3cは、それぞれ接地されており、支
持ロール3a〜3cに蓄積された電荷により記録フィル
ム3が悪影響を受けることを防止する構成である。
【0015】また、記録フィルム3は上述の様に矢印イ
方向に移動し、記録部Wにおいて後述する様に、記録フ
ィルム3上に転移した磁性トナーdを転写部TAまで搬
送する。転写部TAは支持ロール3aと転写ロール5を
圧接して構成され、支持ロール3aと転写ロール5間を
用紙Pが峡持、搬送される間、記録フィルム3に転移し
たトナー画像を用紙Pに転写する構成である。支持ロー
ル3aと転写ロール5間で行われる転写処理は、所謂ロ
ール転写であり、転写ロール5には所定のバイアス電圧
を印加する為のバイアス電源12が接続されている。
【0016】図2は上述の記録電極部4の断面構成を示
す図であり、図1の矢印A方向から記録部Wを見た図で
ある。したがって、図2は記録部Wにおける記録電極部
4と記録フィルム3と現像スリーブ9の配設構成も示す
ものでもある。
【0017】記録電極部4は電極支持部材4aと、電極
支持部材4aの下面に形成された複数の記録電極4bで
構成されている。電極支持部材4aは所定の弾性力を有
し、記録電極4bが記録フィルム3と一定の圧力で当接
する為の構成である。また、記録電極4bは前述の様に
多数形成され、その数は主走査方向1ライン分の最大デ
ータ数に対応した数である。尚、同図には記録電極4b
として、5個の記録電極4b−1、4b−2、4b−
3、4b−4、4b−5を示す。そして、記録電極4b
(4b−1、4b−2、4b−3、4b−4、4b−
5)には不図示の制御回路から印字データに従ったパル
ス状の高電圧が印加される。
【0018】また、同図には記録電極4bの下面に前述
の記録フィルム3が慴擦し、記録フィルム3の下方に位
置する現像スリーブ9間には磁性トナーdが位置する。
以上の構成の静電記録装置において、以下に記録動作を
説明する。
【0019】図1において、マグネットロール8を矢印
“ニ”方向に回転駆動すると、現像スリーブ9の外周面
上には、磁性トナーdの粒子を自転させる回転磁場が形
成され、磁性トナーdが穂を形成しつつマグネットロー
ル8の回転方向とは逆の矢印“ホ”方向に搬送される。
この搬送される磁性トナーdは、ドクタブレード11に
より所定の厚さに穂切り規制され、記録部Wに達する。
この間、磁性トナーdは磁性トナー同士、又は現像スリ
ーブ9の表面との摩擦により負極性に帯電する。現像ス
リーブ9には前述の様に、バイアス電源7から正(+)
極性の低電圧が印加されており、負(−)に帯電した磁
性トナーdは磁力と共に、静電気力によっても現像スリ
ーブ9に吸着する。
【0020】一方、記録部Wには、前述の図2に示す構
成の記録電極4bが並列敷設されており、この記録電極
4bには、前述の様に制御回路から印字データに従った
パルス電圧が選択的に印加される。例えば、ある1ビッ
トの記録データが“1”(印字)のとき、対応する記録
電極4bにプラス(+)の高電圧、例えば200Vが印
加される。この時、現像スリーブ9にはバイアス電源7
から、所定の低電圧(例えば、50V)が印加されてい
るが、記録電極4bに印加された電圧が高い為、負
(−)に帯電した磁性トナーdは電位の高い記録電極4
b側へ転移する。
【0021】この時の記録部Wの状態を示す図が、図3
である。同図に示す様に、この時記録部Wに位置する現
像スリーブ9上の磁性トナーdは記録電極4b側へ吸引
され、この時記録電極4bの下面を移動する記録フィル
ム3に転移する。
【0022】また、記録フィルム3は矢印イ方向に一定
速度で移動しており、記録電極4bに正(+)の高電圧
を印加した当初は、記録フィルム3上に記録電極4bの
幅Lと同じ幅に磁性トナーdが転移するが、時間の経過
と共に同図のT’で示す如く矢印イ方向に長く形成され
てくる。ここで、この時の記録フィルム3の移動速度を
Vとし、パルス電圧の印加時間をTwとすると、記録フ
ィルム3の下面に形成される磁性トナーdの幅L’はL
+V・Twとなる。
【0023】その後、当該記録電極4bへの電圧印加が
停止されると、当該記録電極4bは接地電位となる。こ
の時、現像スリーブ9には依然としてバイアス電源7か
ら正(+)の低電圧が印加されている為、記録電極4b
側(記録フィルム3)に転移した磁性トナーdは現像ス
リーブ9の周面に戻る。しかし、記録電極4bの幅Lを
越えて矢印イ方向に移動した記録フィルム3の下面に転
移した磁性トナーd(尚、この磁性トナーdを特にd’
で示す)は、現像スリーブ9にギャップGが形成されて
いることから静電気力を受けず、記録フィルム3に転移
したままとなる。その結果、図4にT”で示す如く、磁
性トナーd’のみが記録フィルム3の下面に保持され、
極めて切れの良い黒ドット(1ドットの印字)を形成で
きる。
【0024】一方、始めからパルス電圧が印加されない
(“0”(非印字)の)記録電極4bについては、対応
する位置の現像スリーブ9上の磁性トナーdは、低電圧
が印加された現像スリーブ9側に吸着したままであり、
記録フィルム3へ転移することがなく、所謂地汚れが防
止できる。
【0025】一方、図5は前述の図2と同様、図1の矢
印A方向から記録部Wを見た時の状態を示す図であり、
記録電極4bにパルス電圧が印加された時の状態を示
す。同図には、例えば記録電極4b−2と4b−4にパ
ルス電圧が印加された場合(記録電極4b−2と4b−
4がON(オン)の場合)を示す(尚、他の記録電極4
b−1、4b−3、4b−5はOFF(オフ)であ
る)。この時、記録フィルム3と記録電極4bが接触し
ている為、記録フィルム3の抵抗値が低い場合、記録電
極4bの電荷が両側の記録電極4bにリークする。例え
ば、記録電極4b−2の例で説明すれば、この時、両側
の記録電極4b−1、4b−3には電圧が印加されてい
ない為、記録フィルム3の抵抗値が低いと高電圧が印加
された記録電極4b−2の電荷が、記録電極4b−1、
4b−3にリークし、記録電極4b−2と現像スリーブ
9間に形成される電界分布は、同図に点線Iで示す如く
広がりをもった分布となる。この為、記録電極4b−2
の直下のT2”で示す記録フィルム3の位置のみなら
ず、T2’’’で示す周囲の記録フィルム3の範囲にも
現像スリーブ9上の磁性トナーdが転移する。同様に、
記録電極4b−4についても、両側の記録電極4b−
3、4b−5には電圧が印加されない為、記録電極4b
−4の電荷が記録電極4b−3、4b−5側にリーク
し、記録電極4b−4と現像スリーブ9間に形成される
電界分布は同図にIIで示す範囲となり、記録電極4b−
4の直下のT4”で示す位置のみならず、T4’’’で
示す位置の記録フィルム3の下面にも転移する。したが
って、この様なトナー画像が形成された記録フィルム3
が画像転写部TAに送られ、用紙Pに転写されると、1
ドットの回りにトナーが薄っすらと付着した所謂ボケた
ドットとなる。すなわち、記録フィルム3の抵抗値が低
い場合、切れの悪い画像となる。
【0026】一方、記録フィルム3の抵抗値が高い場
合、記録フィルム3と記録電極4bとの摩擦帯電によ
り、記録フィルム3の表面電位が数百Vにもなり、極性
によっては地汚れが発生する。例えば、記録フィルム3
に形成される摩擦帯電電荷が正(+)の時、現像スリー
ブ9側にある磁性トナーdは記録フィルム3側に静電気
力を受け記録フィルム3側に転移し、地汚れが発生す
る。
【0027】そこで、画像の解像度を向上し、しかも地
汚れが発生することのない記録フィルム3の体積抵抗率
ρを検出すべく各種検討、及び測定を行ったところ、記
録フィルム3の体積抵抗値ρがJIS C2318に基
づいた方法で1000V印加時に108 Ωcm以下になる
と画像ボケが発生し、1012Ωcm以上では摩擦帯電電位
による地汚れが発生することが判明した。したがって、
上記実測結果から記録フィルム3の体積抵抗値ρの適性
範囲は108 <ρ<1012Ωcmであることが判った。
【0028】したがって、本実施例では体積抵抗値ρが
108 <ρ<1012Ωcmの範囲の中間抵抗材料で構成し
た記録フィルム3を使用することにより画像ボケを防止
し、かつ地汚れが発生しない記録画像を形成することが
できる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
本実施例も上述の第1の実施例と同様、記録装置の基本
構成は図1に示す構成と同じである。但し、記録電極部
4の構成が異なる。すなわち、図6は図1に示す記録部
Wを矢印A方向から見た図であり、記録電極部4の断面
構成、及び記録電極部4、記録フィルム3、現像スリー
ブ9の配置構成を示す図である。
【0030】同図に示す様に、本実施例では記録電極部
4の構成が異なり、記録電極部4は絶縁層としての電極
支持部材4aを挟んで、下面に複数の記録電極4bが形
成され、上面に導電部材層としての導電部材4cが配設
されている。電極支持部材4aは前述の実施例と同様、
所定の弾性力を有する弾性部材で構成され、記録電極4
bは前述の実施例と同様、1ライン分の最大データ数に
対応した数の電極が形成されている。尚、同図には記録
電極4bとして、3個の記録電極4b−1、4b−2、
4b−3を示す。また、記録電極4bには制御回路14
から印字データに従ったパルス電圧が印加される。
【0031】一方、上述の電極支持部材4a上に配設さ
れた導電部材4cは金属、導電ゴム等の導電材料で構成
され、バイアス印加手段としてのバイアス電源4dが接
続されている。バイアス電源4dは負(−)の電圧を導
電部材4cへ出力する。すなわち、本実施例に使用する
記録電極部4の導電部材4cには、常時バイアス電源4
dから負(−)の電圧が印加され、負(−)極性の電圧
に設定されている。以下にバイアス電源4dと制御回路
14’の機能を分けて説明する。
【0032】図7は上述の様な装置において、記録電極
4b−1と4b−3にパルス電圧を印加した時の電界分
布を示す図である。但し、同図は導電部材4cにバイア
ス電源4dから負の(−)バイアス電圧を印加しない状
態を示す(スイッチ4d−1がオフ)。この時、前述の
第1実施例と同様、記録電極4b−1と現像スリーブ9
間に形成される電界分布、及び記録電極4b−3と現像
スリーブ9間に形成される電界分布は、同図に点線II
I、IVで示す状態となり、このまま印字処理を行えば、
前述の第1実施例と同様、解像度の悪い画像となる。
尚、この時、記録電極4b−1、4b−3から現像スリ
ーブ9へ向かう電界をBで示す。
【0033】一方、図8は上述とは逆に、導電部材4c
にのみバイアス電圧を印加し(スイッチ4d−1がオ
ン)、記録電極4b(4b−1、4b−2、4b−3)
にパルス電圧を印加しない(スイッチ14”がオフ)時
の電界分布を示す。この場合、記録電極4b(記録電極
4b−1〜4b−3)の電界シールド効果により、同図
に示す様に記録電極4b(記録電極4b−1〜4b−
3)と現像スリーブ9間には電界が形成されず、記録電
極4b(記録電極4b−1〜4b−3)が配設されてい
ない領域11a、11b、11c、11dにおいて導電
部材4cと現像スリーブ9間に電界C’が形成される。
しかも、この時形成される電界C’は、図7に示す電界
Bと反対方向に形成される。したがって、領域11a〜
11dでは、上述の電界Bと電界C’が相殺され、極め
て小さな電界となる。
【0034】図9はこの関係を説明する図である。同図
に示す様に、電界Bが形成される点線IVで示す範囲に、
電界C’が形成される領域11cが含まれ、この重複範
囲において、不要な電界Bは電界C’により相殺され
る。この相殺される程度は、導電部材4cに印加される
バイアス電圧の大きさにより変化する。図10は導電部
材4cに印加するバイアス電圧の大きさと電界の変化の
関係を示す図であり、縦軸は電界Bを示し横軸は主走査
方向の位置を示す。同図において、例えば導電部材4c
へ印加するバイアス電圧(このバイアス電圧は電界Bに
対して逆方向の電界C’を形成させるものであるので、
以下逆バイアス電圧という)が0Vの時、すなわち全く
本実施例の導電部材4cが効果を与えていない時、前述
の様に電界分布は広がる。しかし、導電部材4cへの逆
バイアス電圧を−100V、−200V、−300V、
・・・と増加していくと、11cの領域の電界Bは減少
し、記録電極4b−3の直下の電界Bは大きくなる。
【0035】したがって、上述のバイアス電源4dから
適性な値の電圧を印加することにより、図11に示す様
に、電界B’が形成される範囲を点線III’及びIV’で
示す範囲に改善することができる。すなわち、図11は
記録電極4b−1、4b−3に電圧を印加し、導電部材
4cに適性な逆バイアス電圧印加した時の電界分布であ
り、この時ドットボケの原因となる領域11a〜11d
の電界が低下し、逆に印字に必要な記録電極4−1(及
び記録電極4−3)直下の電界が増し、解像度の優れた
1ドットの印字を行うことができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
本実施例は、上述の第1の実施例と第2の実施例を組み
合わせた構成であり、具体的な図面は示さないが、図6
の構成の記録電極部4を使用し、且つ記録体としての記
録フィルム3に体積抵抗率ρが、JIS C2318に
基づいて1000V印加時に、108 <ρ<1012Ωcm
の範囲の中間抵抗材料を使用するものである。この様な
構成とすることで、導電部材4cの機能により画像ボケ
の原因となる領域11a〜11dでの不要電界を取り除
き、且つ中間抵抗材料で構成された記録フィルム3によ
り隣の記録電極への電流のリークや記録フィルム3の摩
擦帯電を防止する。したがって、本実施例によれば、第
1実施例の効果と第2実施例の効果が重畳し、極めて高
解像度で、しかも地汚れのない記録画像を作成すること
ができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、記録電極と対抗電極間に体積抵抗値ρが108 <ρ
<1012Ωcmの範囲の記録体を使用することにより、画
像ボケを防止し、かつ地汚れが発生しない記録画像を作
成することができる。
【0038】また、記録電極に導電部材層を設け、記録
電極へ印加する電圧に対して逆極性の電圧を印加するこ
とにより、解像度が優れ地汚れのない記録画像を作成す
ることができる。
【0039】さらに、上述の体積抵抗値ρが108 <ρ
<1012Ωcmの記録体を使用すると共に、記録電極に導
電部材層を設け、記録電極へ印加する電圧に対して逆極
性の電圧を印加することにより、さらに高解像度の記録
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の静電記録装置の全体構成を示す図で
ある。
【図2】記録電極部の構成図である。
【図3】一実施例の静電記録装置の記録動作を説明する
図である。
【図4】一実施例の静電記録装置の記録動作を説明する
図である。
【図5】記録動作を説明する図であり、磁性トナーの転
移状態を示す図である。
【図6】他の実施例の静電記録装置の記録電極部の構成
を示す図である。
【図7】他の実施例の静電記録装置の記録電極部に印字
データのみを印加した時の電界分布を示す図である。
【図8】他の実施例の静電記録装置の記録電極部の導電
部材にバイアス電圧のみを印加した時の電界分布を示す
図である。
【図9】電界の相殺関係を示す図である。
【図10】導電部材に印加する逆バイアス電圧に対する
電界の関係を示す図である。
【図11】適性なバイアス電圧を導電部材に印加するこ
とにより改善された電界分布を示す図である。
【符号の説明】
1 記録装置 2 現像器 3 記録フィルム 3a〜3c 搬送ロール 4 記録電極部 4a 電極支持部材 4b、4b−1〜4b−5 記録電極 4d、7、12 バイアス電源 5 転写ロール 8 マグネットロール 9 現像スリーブ 10 現像容器 14、14’ 制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設した複数の記録電極に対して記録体
    を挟んで対向配置した対向電極と、該対向電極上に現像
    剤を搬送する現像剤搬送手段とを有し、各前記記録電極
    に記録情報に応じて電圧を印加し、前記対向電極上の現
    像剤を前記記録電極側へ選択的に転移させ、前記記録体
    上に作像を行う静電記録装置において、 前記記録体の体積抵抗率ρが、JIS C2318に基
    づいて1000V印加時に、108 <ρ<1012Ωcmの
    範囲の中間抵抗材料で形成したことを特徴とする静電記
    録装置。
  2. 【請求項2】 並設した複数の記録電極に対して記録体
    を挟んで対向配置した対向電極と、該対向電極上に現像
    剤を搬送する現像剤搬送手段とを有し、各前記記録電極
    に記録情報に応じて所定極性の電圧を印加し、前記対向
    電極上の現像剤を前記記録電極側へ選択的に転移させ、
    前記記録体上に作像を行う静電記録装置において、 前記記録電極の前記記録体と逆側に絶縁層と導電部材層
    を設け、該導電部材層に前記所定極性の電圧とは逆極性
    の電圧を印加するバイアス印加手段を有することを特徴
    とする静電記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録体の体積抵抗率ρが、JIS
    C2318に基づいて1000V印加時に、108 <ρ
    <1012Ωcmの範囲の中間抵抗材料で形成したことを特
    徴とする請求項2記載の静電記録装置。
JP5317096A 1993-12-16 1993-12-16 静電記録装置 Withdrawn JPH07164670A (ja)

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