JPH0716409Y2 - コンクリートパネルの注入成形装置 - Google Patents

コンクリートパネルの注入成形装置

Info

Publication number
JPH0716409Y2
JPH0716409Y2 JP1992047720U JP4772092U JPH0716409Y2 JP H0716409 Y2 JPH0716409 Y2 JP H0716409Y2 JP 1992047720 U JP1992047720 U JP 1992047720U JP 4772092 U JP4772092 U JP 4772092U JP H0716409 Y2 JPH0716409 Y2 JP H0716409Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mortar
composition
concrete panel
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992047720U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH057410U (ja
Inventor
勇 竹井
繁幸 秋浜
利夫 古谷
正則 綾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1992047720U priority Critical patent/JPH0716409Y2/ja
Publication of JPH057410U publication Critical patent/JPH057410U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716409Y2 publication Critical patent/JPH0716409Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この考案は炭素繊維等の補強繊維
を混入したモルタル、あるいはコンクリート等のセメン
ト組成物を型枠内に注入しコンクリートパネルを成形す
る装置に関する。
【従来の技術】従来、コンクリートパネルを成形するに
は、通常第図3のごとく、横置した型枠1内に上方側か
らセメント組成物のモルタル2を流し込み成形してい
た。ところが、炭素繊維等の補強用繊維を混入したセメ
ント組成物は粘度が高く、低比重(ρ=1.0〜1.3
5)であって、流動性が乏しく、バイブレーターの効果
も容易に発現せず、型枠内に配置した鉄筋、金物等に繊
維が引掛かり、あるいは気泡を巻込んで、ジャンカ、気
泡の発生が多かった。また、注入、充填に手間がかかり
生産性が上がりがたかった。なかでも図3のごとく、パ
ネルの長辺に沿い突条部3,3が張出し断面コ形等をな
した複雑な形状のパネルの場合には一層、ジャンカ、気
泡の発生が多くなり、生産性が低下する欠点があった。
【考案の目的】この考案は上記事情に鑑みなされたもの
である。その目的は、補強繊維を混入した比重1.0〜
1.6程度の低比重の水硬性セメント組成物を用い、ジ
ャンカ、気泡等が発生せず、平滑な仕上面が得られかつ
高い生産性を発揮できるコンクリートパネルの注入成形
装置を提案するにある。
【考案の構成】このコンクリートパネルの注入成形装置
は、補強用繊維を混入した低比重の水硬性セメント組成
物を型枠内に注入しコンクリートパネルを成形する装置
であって、横置きの型枠の下側部に前記組成物を下方か
ら圧入する注入口、型枠の上側面に上蓋を備え、前記上
蓋は内面が上向き水平位置から下向き水平位置に回動可
能に軸着してなり、上向き水平にセットした上蓋内面に
塗着した組成物を型枠下側から圧入した組成物上面に重
ね合せるべくなしてあることを特徴とする。
【実施例】図1はこの成形装置の一実施例である。長辺
に沿って2条の突条3,3(張出幅630mm)がある
パネル用の型枠1(長さ3820mm、幅1475m
m)を突条3,3を下にして横置形とする。型枠1の下
側部に当たる突条3,3の中央部下端の注入口にホース
4,4を連結し、ホッパー5内の炭素繊維を混入したモ
ルタル2をモルタルポンプ6を作動してホース4を経由
し型枠1内に下方から圧入すべくなしてある。また、型
枠1の上面短辺両端寄り位置にホース4’,4’を配置
し、型枠上方からのモルタル注入も可能としてある。こ
の型枠1の上面の長辺両緑部には内面が平滑な上蓋8を
ヒンジ9に軸着して、内面を上向き水平位置から下向き
水平位置に回動可能となしてある。また、型枠1の上面
にはパネルの開口部を形成する中型枠7、ホース4’,
4’先端部分の型枠上面高さ位置に浮型枠10,10が
配設してある。なお、型枠1内には必要に応じ、鉄筋、
取付用金物等をモルタルの注入に先立ち配置する。ま
た、型枠1のモルタル注入口(ホース4の連結部分)に
ダンパー(図示せず)を取り付け、開閉自在となしてあ
る。この型枠を用いパネルを成形するには、ホッパー5
内のモルタル2を分岐管11で分岐し、ホース4,4を
歪曲し、突条3,3位置から上方向に圧入する。同時に
型枠1の突条3,3の下端に配置した4個のバイブレー
ター(図示せず)を振動してモルタル2の締固め、脱泡
をなし密実な充填を図る。モルタル2は突条部3下側部
から常に重力の抵抗を受けつつ上方向に注入され、気泡
を巻込むことなく、型枠内に密実に充填される。突条3
下端から圧入されたモルタル2が浮型枠10面近くまで
注入され打上げたところでホース4,4を絞りモルタル
注入量を減少させ、型枠1上面の浮型枠10部分のホー
ス4’,4’からモルタル2を注入する。モルタル2が
仕上げ面まで均一に打込まれたらモルタルポンプ6およ
びバイブレーターを停止し、型枠の注入口を閉鎖する。
続いて、上蓋8をヒンジ9を中心にして回動し、上蓋8
の内面を上向き水平となし、図2のごとく、その上向き
の内面に型枠1内に注入したモルタル2と同組成のモル
タル2’を厚さ10mm程度に金鏝で均一に均し塗着す
る。この上蓋8を再び回動し、内面を下向き水平位置と
なして、内面に塗着したモルタル2’を型枠内のモルタ
ル2上面に重ね合せボルト12,12で締付け圧力をか
け型枠1内のモルタル2と上蓋8内面に塗着したモルタ
ル2’とを一体に接合し成形する。余剰のモルタル2は
締付け圧力により型枠外に流出せしめる。上記実施例の
成形装置は、型枠下側部から圧入したモルタルが炭素繊
維を含有し、低比重、低流動性であるにかかわらず、鉄
筋等が配置してある型枠内を下から上方向に向かい空気
を排出しつつ流れ込み、空気を巻込むことなく密実に充
填された。また、モルタルは圧入するので、従来のよう
に自然流下の速度によって注入速度が支配されず、生産
性が向上した。回動する上蓋内面にモルタルを塗着し、
上蓋内面に接して形成されたモルタル面でパネル面をつ
くることにより、仕上げ精度の向上と鏝仕上げの手間を
省力化できた。なお、前記実施例では、主体部分のモル
タルを型枠下側部から圧入するとともに、一部を型枠上
部からも注入したが、必ずしも型枠上部から注入する必
要はない。しかし型枠下側部からのモルタル圧入ととも
に、上方向からモルタルを注入すると、下側部から圧入
したモルタルと一体となり、パネル上面部を構成し、モ
ルタルの注入速度を早め、生産性を一層向上せしめるに
寄与する。
【考案の効果】この考案は以上の通りであり、この装置
は水硬性セメント組成物を横置きした型枠の下側部の注
入口から圧入し、上方向に注入していくために、低比重
で流動性が乏しいセメント組成物であっても流下により
流し込む従来の装置のように、空気を巻込んだり、混入
した補強繊維が引掛ったりすることによる欠陥の発生を
防止できる。またセメント組成物を圧入するので、自然
流下の速度に注入速度が支配されず生産性が高い。ま
た、上蓋は内面が上向き水平位置から下向き水平位置に
回動するので、上向き水平にセットした内面に塗着した
組成物を、上蓋を回動し、下向き水平位置となし、型枠
内の組成物上面に容易、正確に重ね合せ、一体に接合し
てパネルを成形でき、上蓋内面に接し形成された面精度
の高い仕上面を鏝仕上省略してつくることができる。従
ってこの成形装置は、型枠内に圧入した気泡等がない組
成物と上蓋内面に塗着した組成物が一体となり気泡やバ
ャンカ等の欠陥が少なく、品質が優れたコンクリートパ
ネルを補強繊維を混入した低比重で流動性が乏しい組成
物に対しても能率よく製造することが可能となる。就中
突条が張出した実施例のごときパネルの成形に適用し、
著しい効果をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の成形装置を示す斜視図で断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来の流込み成形装置の斜視図である。
【符号の説明】 1…型枠、2…モルタル、3…突条、4,4’…ホー
ス、5…ホッパー、6…モルタルポンプ、7…中型枠、
8…上蓋、9…ヒンジ、10…浮型枠、11…分岐管、
12…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 綾 正則 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−76249(JP,A) 特開 昭60−11312(JP,A) 特開 昭57−203503(JP,A) 実開 昭51−93842(JP,U) 実公 昭57−51864

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補強用繊維を混入した低比重の水硬性セ
    メント組成物を型枠内に注入しコンクリートパネルを成
    形する装置であって、、横置形の型枠の下側部に前記組
    成物を下方から圧入する注入口、型枠の上側面に上蓋を
    備え、前記上蓋は内面が上向き水平位置から下向き水平
    位置に回動可能に軸着してなり、上向き水平にセットし
    た上蓋内面に塗着した組成物を型枠下側から圧入した組
    成物上面に重ね合せるべくしてなしてあることを特徴と
    するコンクリートパネルの注入成形装置。
JP1992047720U 1992-07-08 1992-07-08 コンクリートパネルの注入成形装置 Expired - Lifetime JPH0716409Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992047720U JPH0716409Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 コンクリートパネルの注入成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992047720U JPH0716409Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 コンクリートパネルの注入成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH057410U JPH057410U (ja) 1993-02-02
JPH0716409Y2 true JPH0716409Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=12783157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992047720U Expired - Lifetime JPH0716409Y2 (ja) 1992-07-08 1992-07-08 コンクリートパネルの注入成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716409Y2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3928424A (en) * 1973-03-05 1975-12-23 Du Pont Mixed esters of dibasic unsaturated acids, glycols and glycidyl esters
JPS57203503A (en) * 1981-06-08 1982-12-13 Kobayashi Bolt Kogyo Manufacture of both-surface burnish alkali resistant glass fiber reinforced concrete board
JPS5751864U (ja) * 1981-08-14 1982-03-25
JPS6011312A (ja) * 1983-07-01 1985-01-21 旭化成株式会社 軽量気泡コンクリ−ト・スラリ−の注入方法
JPS5976249A (ja) * 1983-09-19 1984-05-01 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 陶管とヒユ−ム管とから成る複合管の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
実公昭57−51864

Also Published As

Publication number Publication date
JPH057410U (ja) 1993-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2887759A (en) Method of constructing swimming pools
CN206971732U (zh) 一种双连梁模板浇筑结构
CN209207732U (zh) 预制混凝土叠合板模具
JPH0716409Y2 (ja) コンクリートパネルの注入成形装置
CN109779013A (zh) 一种装配式混凝土建筑预制柱间的连接方法
CN109750832A (zh) 一种构造柱砼自密实的施工方法
CN209243525U (zh) 一种滑模机
CN114704293B (zh) 一种隧道二次衬砌拱顶防脱空多角度注浆装置
CN208309391U (zh) 一种可移动的混凝土布料装置
JP2958619B2 (ja) 即時脱型法による歩車道境界カラーコンクリートブロックの製造方法
JP3429576B2 (ja) コンクリート投入用ホッパー及びそれを用いるコンクリート製品の製造方法
JPH0214171B2 (ja)
CN109372264A (zh) 一种工业厂房室内污水池池壁浇筑系统及其施工方法
JP2580925Y2 (ja) コンクリート圧入部金具
CN219060911U (zh) 一种免剔凿且可周转使用的混凝土侧面浇筑料斗
JPS6280005A (ja) コンクリ−トパネルの注入成形方法
CN108943327A (zh) 预制卫生间沉箱生产方法、预制卫生间沉箱及预制卫生间
CN209429127U (zh) 顺坡自溜式的混凝土入仓装置
JP2842105B2 (ja) 超流動コンクリートの打設方法
JPH0762985A (ja) プレキャストコンクリート製品の製造方法
JPH0431400Y2 (ja)
JPH05293815A (ja) 型枠へのコンクリート注入方法
JPS5910883B2 (ja) コンクリ−トパイル製造法
JPS58120956A (ja) コンクリ−トストツパ−
JPH028009A (ja) 繊維補強コンクリート製品の遠心成形法