JPH0716394A

JPH0716394A - 物干し具

Info

Publication number: JPH0716394A
Application number: JP16122093A
Authority: JP
Inventors: Yoshiaki Kokubo; 好章小久保
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-06-30
Filing date: 1993-06-30
Publication date: 1995-01-20

Abstract

(57)【要約】【目的】取り付け金具を設置する必要がなく、窓枠やベ
ランダの手すり等の端縁に極めて簡単に確実に安定して
取り付けられると共に、洗濯物の量や取り付け場所の広
さに応じて物を干す部分の大きさを変えられる物干し具
を提供する。【構成】パイプ４の中にパイプ５を出没させて、パイプ
保持部６とパイプ保持部８の間隔を調節し、取り付ける
場所の幅に合わせる。その後、ロックボタン１０を押し
て係止腕７のロックを外し、係止腕７を引き出して、窓
枠１１の厚みに合わせる。係止腕９についても同様にし
て引き出す。次に、係止腕７と支持体２の間に窓枠１１
を挟んでから、係止腕７を支持体２に押しこむようにし
て窓枠１１を強く挟みつけると、係止腕７はロックされ
る。もう一方の係止腕９についても同様の操作を行うの
で、物干し具１は窓枠１１に確実に係止される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、取り付け，取り外しの
容易な物干し具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、簡易な物干し具としては図９に示
すようなものが利用されていた。これは、吊りフック部
２１と物干し部２２とから構成されるもので傘と似てい
て、普段は物干し部２２を上に折り畳んで小さくしてお
き、必要なときに物干し部２２を広げ、吊りフック部２
１を物干し竿等に引っかけて、洗濯物を干すものであっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、屋内でこれを
利用する場合、吊りフック部は物干し部の中心にあるの
で、壁に打ったクギなどに掛けると物干し本体が斜めに
なって、洗濯物を干すのが難しかった。そのために部屋
の天井に金具を取り付けて、そこに吊っている人もいた
が、美観上は見苦しいものであった。

【０００４】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、取り付けるための金具等を設ける必要が
なく、窓枠やベランダの手すり等の端縁に極めて簡単に
確実に取り付けられると共に、洗濯物の量や取り付け場
所の広さに応じて物を干す部分の大きさを変えられる物
干し具を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の物干し具においては、物干し具本体を伸縮
可能な複数の棒状体で構成すると共に、出没自在の係止
腕を備え且つ係止縁を有する一対の支持体を該物干し具
本体に設けるという手段を用いた。

【０００６】

【作用】洗濯物の量や取り付け場所の幅を考えて、伸縮
可能な複数の棒状体の長さを調節して、物干し具本体の
幅を適当な大きさに設定する。次に、一対の支持体に備
えられた出没自在の係止腕を取り付ける対象物の厚みに
合わせて抜き出す。その抜き出した係止腕と支持体の係
止縁とで取り付け対象物を確実に挟んで、物干し具を取
り付け対象物に取り付ける。

【０００７】

【実施例】以下に本発明を、実施例を示した図面に基づ
いて、詳細に説明する。図１は本発明にかかる実施例の
物干し具を下側の窓枠に取り付けた状態の斜視図，図２
は図１のＡ−Ａ線断面図，図３は係止腕の停止機構の説
明図，図４は図１の物干し具を縮めて窓枠に取り付けた
状態の斜視図である。

【０００８】図１において、物干し具１は，パイプ４，
パイプ５、パイプ４の保持部６，パイプ５の保持部８か
ら成る物干し具本体と、支持体２，支持体３，係止腕
７，係止腕９とから構成されている。ここで、保持部８
に保持された５本の細いパイプ５は、保持部６に保持さ
れた５本の太いパイプ４の内周に挿入自在で、保持部６
と保持部８の間隔を調節できるように構成されている。
また、支持体２は係止腕７を備えて保持部６を支え、支
持体３は係止腕９を備えて保持部８を支えている。Ｌ字
型の係止腕７は支持体２に出没自在で、同様に係止腕９
も支持体３に出没自在である。

【０００９】支持体２・３は、保持部６・８にそれぞれ
ヒンジ１２・１２を介して、水平に折り畳み可能に構成
されている。係止腕７・９は窓枠１１の厚みに応じて支
持体２・３から抜き出され、後述する停止機構によって
任意の位置に停止させられ、窓枠１１に取り付けられて
いる。

【００１０】ここで、前記停止機構を図３によって説明
する。ロックボタン１０はシーソーのように支点１０ｂ
が支持体２の一点で支えられていて、力点１０ｃを押す
と作用点１０ａが持ち上がるよう構成されている。係止
腕７は現在押し込まれている状態で、そのスライド部７
ａには図のように鋸状の歯が設けられている。一方、支
持体２に設けられた停止用舌片２ａには、スライド部７
ａの歯と噛み合う爪２ｃが設けられているので、噛み合
った状態では係止腕７を引き抜くことはできない。

【００１１】物干し具１を対象物に取り付ける時は、ロ
ックボタン１０の力点１０ｃを押して、作用点１０ａを
持ち上げる。作用点１０ａは停止用舌片２ａの先端２ｂ
を掴持しているので、先端２ｂは持ち上げられる。先端
２ｂが持ち上がると爪２ｃがスライド部７ａの歯から離
れるので、係止腕７が引き出せるようになる。

【００１２】次に図１・図２を用いて、物干し具１の使
い方を説明する。先ずロックボタン１０を押してロック
を外し、ロックボタン１０を押したまま、係止腕７を引
き出して窓枠１１の厚みより大きめにして、ロックボタ
ン１０から手を離す。係止腕９についても同様にして引
き出す。

【００１３】次に、係止腕７の把手部７ｂと支持体２の
係止突起２ｅの間に窓枠１１を挟んでから、把手部７ｂ
を係止縁２ｄの方に押すと、図２のように係止爪７ｃと
係止突起２ｅとが窓枠１１を挟みつける。係止爪７ｃと
係止突起２ｅは、停止機構の働きによって、離れること
はないので、洗濯物の重みのために物干し具１が落ちる
ということもなく、安心して洗濯物が干せる。また、係
止腕７の先端に係止爪７ｃを設けたので、その係止爪７
ｃが窓枠１１の表面に当たって、係止腕７をその位置に
保持でき、物干し具１が横にずれたり、上下に動いたり
することが少なくなる。

【００１４】もう一方の支持体８の係止腕９についても
同様の操作を行うので、物干し具本体１の両端の支持体
２・３は窓枠１１に確実に係止される。このようにし
て、物干し具１を窓枠１１に取り付ける。そして、パイ
プ４・５の部分に洗濯物をつり下げる。

【００１５】図４のようにベランダの隅で取り付ける場
所が狭く限られている場合は、パイプ５をパイプ４に押
し込んで、物干し具１の幅を小さくして取り付ける。洗
濯物の量が少ない時に、パイプを縮めて物干し具１の幅
を小さくしてから干してもよい。

【００１６】物干し具１には、図１に示すように５本の
パイプ４・５の真ん中のパイプの両端に、保持部６・８
と支持体２・３をつなぐヒンジ１２・１２を設けてある
ので、図６のように支持体２・３を折り畳んで、かさを
小さくして収納，運搬することができる。また、物干し
具１の係止腕７・９をＬ字状にしたので、取り付け対象
物の端縁の断面が角張っていなくても、Ｌ字状の係止腕
７・９は取り付け対象物に係止される。加えて、係止縁
２ｄの先端に係止突起２ｅを設けたので、図５のように
取り付け対象物の端縁の断面がＴ字形状でも取り付ける
ことができる。この時は係止突起２ｅと共に、把手部７
ｂが窓枠を確実に挟着して取り付けられる。

【００１７】図６は本発明にかかる物干し具の別実施例
で、上側の窓枠１３に取り付けた状態の斜視図である。
これは窓枠１３を係止縁１４とＬ字状の係止腕１５とで
確実に挟んで取り付けるものである。この時、係止腕１
５の先端に滑り止め用の係止爪を設けたり、係止縁１４
に滑り止め用のゴムを取り付けたりすると、物干し具を
より確実に取り付けることができる。ここでは、右側の
支持体についてのみ説明したが、左側の支持体について
も同様である。

【００１８】図７は本発明にかかる物干し具の別実施例
で、机１６の縁に取り付けた状態の斜視図である。これ
は、支持体に設けた係止突起１７を机１６の上面の縁に
掛け、係止腕１８で机の下面を押さえて、物干し具を支
持する構造である。ここでは、右側の支持体についての
み説明したが、左側の支持体についても同様である。

【００１９】

【発明の効果】本発明の物干し具は、出没自在の係止腕
と係止縁で端縁を挟むので、物干し具を掛けるための金
具を必要とせず、窓枠やベランダ手すり等の厚みの異な
る端縁にも、極めて簡単に確実に取り付けられる。ま
た、支持体は常に物干し具の両端を支持しているので、
取り付けた物干し具が安定する。

【００２０】さらに、物干し具本体を伸縮可能な棒状体
で構成したので、洗濯物を掛ける部分の幅を調節でき、
取り付ける場所が狭く限られている時でも、取り付ける
ことができる。また、洗濯物の量が少ない時には、物干
し具本体の幅を小さくできるので、狭い室内で使用する
ときにも占有面積が小さく場所をとらないという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる実施例の物干し具を窓枠に取り
付けた状態の斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図１の物干し具の係止腕の停止機構の説明図で
ある。

【図４】図１の物干し具の物干し部を縮めて窓枠に取り
付けた状態の斜視図である。

【図５】図１の物干し具を断面がＴ字状の窓枠に取り付
けた状態の取り付け部分の縦断面図である。

【図６】図１の物干し具の支持体を折り畳んだ状態の斜
視図である。

【図７】別実施例の物干し具を窓枠の上側に取り付けた
状態の斜視図である。

【図８】別実施例の物干し具を机の縁に取り付けた状態
の斜視図である。

【図９】従来の物干し具の１例の斜視図である。

【符号の説明】

１物干し具２、３支持体２ａ，７ａ，１０（停止機構）２ｄ、１４係止縁２ｅ、１７係止突起７、９、１５、１８係止腕７ｃ係止爪６，８保持部４，５パイプ（棒状体）４，５，６，８（物干し具本体）

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【手続補正書】

【提出日】平成５年７月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００３

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、屋内でこれを
利用する場合、吊りフック部は物干し部の中心にあるの
で、鴨居・窓枠・室内ドアの頂部あるいは壁に打ったク
ギなどに掛けると物干し本体が斜めになって、洗濯物が
脱落したり、壁面に接触したりして、洗濯物を干すのが
難しかった。そのために部屋の天井に金具を取り付けて
そこに吊っている場合もあるが、美観の点からは見苦し
い。

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００４

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００４】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、取り付け金具等の設置を必要とせず、鴨
居・室内ドアの頂部・窓枠やベランダの手すりの端縁等
に極めて簡単，確実に取り付けられると共に、洗濯物の
量や取り付け場所の広さに応じて物を干す部分の大きさ
を変えられる物干し具を提供することを目的とするもの
である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物干し具本体を伸縮可能な複数の棒状体
で構成すると共に、出没自在の係止腕を備え且つ係止縁
を有する一対の支持体を該物干し具本体に設けたことを
特徴とする物干し具。