JPH07162890A - ホワイトバランス調整装置 - Google Patents

ホワイトバランス調整装置

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JPH07162890A
JPH07162890A JP5307936A JP30793693A JPH07162890A JP H07162890 A JPH07162890 A JP H07162890A JP 5307936 A JP5307936 A JP 5307936A JP 30793693 A JP30793693 A JP 30793693A JP H07162890 A JPH07162890 A JP H07162890A
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JP
Japan
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color temperature
white balance
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detecting
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JP5307936A
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English (en)
Inventor
Yasutoshi Yamamoto
靖利 山本
Masayuki Yoneyama
匡幸 米山
Tsutomu Mori
勉 森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/349,955 priority patent/US5481302A/en
Priority to DE69426861T priority patent/DE69426861T2/de
Publication of JPH07162890A publication Critical patent/JPH07162890A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • H04N23/88Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals for colour balance, e.g. white-balance circuits or colour temperature control

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオカメラなどに用いるホワイトバランス
調整装置において、彩度の低い有彩色による退色を抑圧
することを目的とする。 【構成】 被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅手
段5と、前記被写体の明るさ情報を検出する明るさ情報
検出手段7と、明るさ情報検出手段7で検出された被写
体の明るさ情報に応じて、前記映像信号のうち無彩色の
信号を検出するための白検出枠を設定する白検出枠設定
手段8と、白検出枠設定手段8で設定された白検出枠に
入る信号のみを通過させる白検出手段2と、前記白検出
手段を通過した信号を積分する積分手段3と、積分手段
3の積分値からホワイトバランスのゲインを算出し、算
出されたゲインにより増幅手段5の増幅率を調整するホ
ワイトバランスゲイン算出手段4とを備えた構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオカメラなどに用い
られるホワイトバランス調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラのホワイトバランス
調整装置は性能が向上され外部センサを必要としない内
部測光方式のものが主流となっている。ホワイトバラン
スとはカメラで撮像している被写体の光源の色温度を検
出し、無彩色が無彩色に、すなわち白が白になるように
制御するものである。このような方式のホワイトバラン
ス調整装置としては、例えば特開昭61−184079
号公報がある。
【0003】以下図面を参照しながら、従来のホワイト
バランス調整装置の一例について説明する。図34は従
来のホワイトバランス調整装置の一例を示す構成図であ
る。図34で1は入力端子、2は白検出手段、3は積分
手段、4はホワイトバランスゲイン算出手段、5は増幅
手段、6は出力端子である。図35は従来のホワイトバ
ランス調整装置の一例の白検出手段2における白検出枠
を示す図である。図35で横軸はB/G軸、縦軸はR/
G軸、波線は色温度変化軸、直線で囲まれている範囲が
白検出枠である。
【0004】入力端子1a,1b,1cに入力された赤
(R)、緑(G)、青(B)の映像信号は白検出手段2
に入力される。白検出手段2では入力された映像信号の
うち図35に示された白検出枠に入るような無彩色に近
い信号のみを出力信号Rw,Gw,Bwとして通過させ
る。積分手段3は白検出手段2から出力された無彩色に
近い映像信号を1フィールド期間積分し、積分値Rs,
Gs,Bsを出力する。ホワイトバランスゲイン算出手
段4では積分手段3の出力信号Rs,Gs,Bsからホ
ワイトバランスのゲインを算出し、増幅手段5の増幅率
を調整する。以上のようにしてホワイトバランスのとれ
た映像信号R’,G’,B’が出力端子6a,6b,6
cから出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では白検出枠に入る映像信号は必ずし
も無彩色とは限らないために、例えば肌色や屋外の緑の
ように比較的色が薄く色温度変化軸に近い色が画面内に
あると、その色信号を無彩色だと判断して最終的に肌色
を白にしてしまうような退色作用による誤動作を生じる
という問題があった。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、彩度の低い有彩
色による退色を抑圧するホワイトバランス調整装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達す
るため、被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅手段
と、前記被写体の明るさ情報を検出する明るさ情報検出
手段と、前記明るさ情報検出手段で検出された被写体の
明るさ情報に応じて、映像信号のうち無彩色の信号を検
出するための白検出枠を設定する白検出枠設定手段と、
前記映像信号の中から前記白検出枠設定手段で設定され
た白検出枠に入る信号のみを通過させる白検出手段と、
前記白検出手段を通過した信号を積分する積分手段と、
前記積分手段の積分値からホワイトバランスのゲインを
算出し、算出されたゲインにより前記増幅手段の増幅率
を調整するホワイトバランスゲイン算出手段とを備えた
構成である。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成により、明るさ情報検出
手段で検出された被写体の明るさ情報に応じて白検出枠
を設定し、設定された白検出枠に入る信号のみを積分
し、その積分値からホワイトバランスのゲインを算出し
増幅率を調節するので、特に明るい屋外光下では白検出
範囲を屋外光の分布範囲に限定して小さくすることがで
き、肌色や屋外の緑のように比較的色が薄く色温度変化
軸に近い色が画面内にあってもその色信号を無彩色だと
判断することはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施例の目的は明るさ情報を利用して、撮影中の被写
体が屋外光によるものなのか屋内光によるものかを判断
し、屋外光の場合は色温度検出枠を限定し、退色による
誤動作を避けようというものである。
【0010】図1は本発明の第1の実施例のホワイトバ
ランス調整装置の構成を表すブロック図である。図1に
おいて、1は入力端子、2は白検出手段、3は積分手
段、4はホワイトバランスゲイン算出手段、5は増幅手
段、6は出力端子、7は明るさ情報検出手段、8は白検
出枠設定手段である。
【0011】白検出枠設定手段8は明るさ情報検出手段
7の出力信号に応じて、現在撮影している被写体が屋外
光に照射されているのか屋内光に照射されているのかを
判断し、屋外光に照射されていると判断した場合は”ハ
イ”の信号を、それ以外の場合は”ロー”の信号を出力
する。ここで、明るさ情報検出手段7としては、撮像素
子の露光量を調整するための絞り装置の調整装置などが
用いられ、絞り量の調整信号によって、白検出枠設定手
段8では絞り量が一定以上絞っている場合は屋外と判断
する。
【0012】つぎに、入力端子1a,1b,1cに入力
された赤(R)、緑(G)、青(B)の映像信号及び白
検出枠設定手段8の出力信号はそれぞれ白検出手段2に
入力される。
【0013】ここで白検出手段2の動作について、詳し
く説明する。図2は本発明の第1の実施例のホワイトバ
ランス調整装置の白検出手段2の構成を表すブロック図
である。図2において、9は増幅器、10は比較器、1
1は加算器、12はアンド回路、13はオア回路、14
はマルチプレクサである。
【0014】白検出手段2の入力端子1dに入力された
B信号は比較器10a,10b,10gに入力される。
また入力端子1dに入力されたB信号は増幅器9aで2
倍され加算器11aでR信号と加算され(R+2B)信
号となって比較器10c,10dに入力される。
【0015】また、入力端子1eに入力されたR信号は
増幅器9bで2倍され加算器11bでB信号と加算され
(2R+B)信号となって比較器10e,10f,10
hに入力される。また入力端子1fに入力されたG信号
は増幅器9c〜9jでそれぞれα、β、δ、ε、ζ、
η、θ、ι倍され、それぞれ比較器10a,10b,1
0g,10c,10d,10e,10f,10hに入力
される。
【0016】比較器10aでは、B信号とα倍のG信号
が比較され、B信号が大きい場合に”ハイ”の信号が出
力される。比較器10bではB信号とβ倍のG信号が比
較されβ倍のG信号が大きい場合に”ハイ”の信号が出
力される。比較器10cでは(R+2B)信号とε倍の
G信号が比較され、(R+2B)信号が大きい場合に”
ハイ”の信号が出力される。比較器10dでは(R+2
B)信号とζ倍のG信号が比較され、ζ倍のG信号が大
きい場合に”ハイ”の信号が出力される。
【0017】比較器10eでは(2R+B)信号とη倍
のG信号が比較され、(2R+B)信号が大きい場合
に”ハイ”の信号が出力される。比較器10fでは(2
R+B)信号とθ倍のG信号が比較され、θ倍のG信号
が大きい場合に”ハイ”の信号が出力される。比較器1
0gではB信号とδ倍のG信号が比較され、B信号が大
きい場合に”ハイ”の信号が出力される。比較器10h
では(2R+B)信号とι倍のG信号が比較され、(2
R+B)信号が大きい場合に”ハイ”の信号が出力され
る。
【0018】アンド回路12aでは比較器10a,10
c,10d,10eの出力がすべて”ハイ”の場合に”
ハイ”の信号を出力し、アンド回路12bは比較器10
b,10e,10f,10gの出力がすべて”ハイ”の
場合に”ハイ”の信号を出力し,アンド回路12cは比
較器10b,10g,10hの出力がすべて”ハイ”の
場合に”ハイ”の信号を出力する。
【0019】次にオア回路13はアンド回路12a及び
12bの出力のうちどちらかが”ハイ”の時に”ハイ”
の信号を出力する。このようにしてオア回路13は、以
下の(数1)の条件を満たしたときに”ハイ”の信号を
出力する。
【0020】(数1) (αG<B<δG & εG<(R+2B)<ζG & 2ηG<(2R+B)) or (δG<B<βG & 2ηG<(2R+B)<2θG) また、アンド回路12cは以下の(数2)の条件を満た
したときに”ハイ”の信号を出力する。
【0021】(数2) δG<B<βG 2ιG<(2R+B)<2θG これらの条件を満たす範囲を模式的に示したのが図3で
ある。図3において、横軸は(B/G)、縦軸は(R/
G)であり、破線で示した折れ線は光源の色温度の変化
する軸を表す。図3において、オア回路13で”ハイ”
の信号を出力する範囲は実線で囲まれた”く”の字形の
部分、アンド回路12cで”ハイ”の信号を出力する範
囲は斜線で示された部分である。この”く”の字形の部
分は例えば色温度3000Kのハロゲンランプから色温
度10000Kまでの屋外光及び各種人工光源の分布範
囲を含むように増幅器9c〜9jのゲインを調整する。
また斜線の部分は例えば色温度4500kから1000
0Kまでの屋外光の分布範囲のみを含むように調整す
る。
【0022】オア回路13、アンド回路12bの出力信
号はマルチプレクサ14aに入力され、入力端子1gに
入力される白検出枠設定信号が”ロー”の場合はオア回
路13の出力信号が、白検出枠設定信号が”ハイ”の場
合はアンド回路12cの出力信号が選択され出力され
る。白検出手段2の入力端子1d,1e,1fに入力さ
れたB,R,G信号はそれぞれマルチプレクサ14bに
入力され、マルチプレクサ14aの出力が”ハイ”の場
合は各映像信号が、”ロー”の場合は”0”が出力さ
れ、白検出手段2の出力信号として、無彩色の映像信号
Bw,Rw,Gwが出力端子6d,6e,6fから出力
される。
【0023】次に図1における積分手段3には白検出手
段2の出力信号Rw,Gw,Bwが入力され、1フィー
ルドの期間積分された信号Rs,Gs,Bsが出力され
る。ホワイトバランスゲイン算出手段4では積分手段3
の出力信号を入力し、R信号の増幅手段5aのゲインが
(Gs/Rs)に、B信号の増幅手段5cのゲインが
(Gs/Bs)になるように調整する。増幅手段5a,
5cはホワイトバランスゲイン算出手段4で算出された
ゲインによりR信号及びB信号を増幅し、ホワイトバラ
ンスのとれた信号を出力端子6a,6b,6cより出力
する。
【0024】図3で実線で囲まれた”く”の字形の白検
出枠で色温度検出を行った場合、屋外の黄色や緑や肌色
の被写体の分布はこの範囲内に含まれてしまう。
【0025】本発明による効果は、明るさ情報を利用し
て屋内、屋外を判定し、屋外光の場合は白検出の範囲を
制限することによって、屋外光下における黄色や緑や肌
色など屋内光の領域に入る有彩色の影響を避け、精度よ
く白検出が行えるために、高精度なホワイトバランスが
得られるというものである。
【0026】以下、本発明の第2の実施例のホワイトバ
ランス調整装置について、図面を参照しながら説明す
る。本実施例の目的は色温度検出時の信頼性により、信
頼性の低い場合には検出した色温度情報を採用せずにそ
の検出の前の制御状態を保持しようというものである。
【0027】図4は本発明の第2の実施例のホワイトバ
ランス調整装置の構成を表すブロック図である。図4に
おいて、13cはマルチプレクサ、15は色温度検出手
段、16は記憶手段、4はホワイトバランスゲイン調整
手段である。入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力される。
色温度検出手段15は入力した映像信号R,G,Bより
色温度情報(Cbs,Crs)及び信頼性信号S1を出
力する。
【0028】ここで色温度検出手段15について詳しく
説明する。図5は本発明の第2の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置の色温度検出手段15の構成を示すブロッ
ク図である。図5において、2は白検出手段、3は積分
手段、17は除算器、10は比較器である。色温度検出
手段15に入力されたR,G,Bの映像信号は白検出手
段2aに入力される。白検出手段2aでは入力信号R,
G,Bのうち無彩色の信号Rw,Gw,Bwのみを選択
し、出力すると同時に画面内の無彩色の量を表す信号S
2を出力する。
【0029】図6に白検出手段2aの内部の構成を表す
ブロック図を示す。図6の構成は図2に示した白検出手
段のうち、増幅器9j、比較器10h、アンド回路12
c、マルチプレクサ14aを省略し、カウンタ18を付
加した構成になっている。動作に関しても第1の実施例
と同様でありオア回路13からは映像信号R,G,Bの
組が図7に実線で示した白検出枠内に入ったときに”ハ
イ”の信号が出力される。ただし図7において、横軸は
B/G、縦軸はR/G、破線は色温度変化軸である。カ
ウンタ18ではオア回路13の出力信号を入力し、1画
面内に占める無彩色の割合を示す1フィールド期間の”
ハイ”になった回数をカウントしS2として出力する。
また出力端子6a,6b,6cからは無彩色の映像信号
Bw,Rw,Gwが出力される。
【0030】次に図5の積分手段3では白検出手段2a
の出力信号Rw,Gw,Bwを入力し、1フィールド期
間積分してRs,Gs,Bsとして出力する。除算器1
7aでは積分手段3の出力信号Rs,Gsを入力し、色
温度情報Cr1として(Rs/Gs)の信号を出力し、
除算器17bでは積分手段3の出力信号Bs,Gsを入
力し、色温度情報Cb1として(Bs/Gs)の信号を
出力する。また、比較器10iでは白検出手段2aから
出力される1画面内に占める無彩色の割合を示す信号S
2を入力し、ある値以上の場合には信頼性情報S1とし
て”ハイ”の信号を出力する。
【0031】次に、図4において、検出した色温度情報
を表す色温度検出手段15の出力信号(Cb1,Cr
1)は記憶手段16に記憶されている現在制御中の色温
度情報(Cb0,Cr0)と共にマルチプレクサ13c
に入力され、色温度情報検出手段15の出力信号S1
が”ハイ”の場合は(Cb1,Cr1)を”ロー”の場
合は(Cb0,Cr0)を選択し(Cbs,Crs)と
して出力する。ホワイトバランスゲイン算出手段4では
入力した色温度情報(Cbs,Crs)からR信号の増
幅手段5aのゲインが1/Crsに、B信号の増幅手段
5cのゲインが1/Cbsになるように調整する。増幅
手段5a,5cはホワイトバランスゲイン算出手段4で
算出されたゲインによりR信号及びB信号を増幅し、ホ
ワイトバランスのとれた信号を出力端子6a,6b,6
cより出力する。
【0032】白検出方式のホワイトバランス調整装置に
おいて、撮像している被写体に必ず無彩色が含まれると
は限らない。特に画面内の無彩色の量が非常に少ない場
合、あるいは全く存在しない場合に色温度検出手段の情
報を用いてホワイトバランスを調整するのは誤動作の危
険を伴う。
【0033】本発明による効果は、色温度検出手段にお
ける色温度検出の信頼性情報によって、検出した色温度
情報でホワイトバランスをとるか現在の状態を保持する
かを選択することによって、画面中に無彩色が少ないあ
るいは存在しない場合は現在の状態を保持するので、高
精度なホワイトバランスが得られるというものである。
【0034】なお、本実施例において、信頼性情報とし
ては画面中の無彩色の割合を示す白検出のカウンタ出力
を用いたが、映像信号の積分値Rs,Gs,Bsなどを
用いても同様の効果を得ることができる。
【0035】以下、本発明の第3の実施例のホワイトバ
ランス調整装置について、図面を参照しながら説明す
る。本実施例の目的は色温度検出手段で検出された色温
度が現在制御している色温度に近い場合は検出した色温
度を採用せずにその検出の前の制御状態を保持すること
によって薄い有彩色による退色を避け、また検出した色
温度が現在制御している色温度に対してしきい値以上は
なれていても、しきい値以内に入った時点で制御による
追従を停止することによって、薄い有彩色の退色を最小
限にとどめようというものである。
【0036】図8は本発明の第3の実施例のホワイトバ
ランス調整装置の構成を表すブロック図である。図8に
おいて、15は色温度検出手段、13cはマルチプレク
サ、4はホワイトバランスゲイン算出手段、16は記憶
手段、19は差分回路、20は移行判定手段である。
【0037】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力され、色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色温度検出
手段15の動作は第2の実施例に準じるのでここでは省
略する。差分回路19a,19bは色温度検出手段15
から出力される色温度情報(Cb1,Cr1)と記憶手
段16に記憶されている現在制御中の色温度情報(Cb
0,Cr0)を入力し、その差分信号ΔCb(=Cb1
−Cb0),ΔCr(=Cr1−Cr0)を出力する。
移行判定手段20は差分回路19の出力信号(ΔCb,
ΔCr)を入力し移行判定信号S3を出力する。
【0038】ここで移行判定手段20の動作について詳
しく説明する。図9は本発明の第3の実施例のホワイト
バランス調整装置の移行判定手段20の構成を表すブロ
ック図である。図9で10は比較器12はアンド回路で
ある。入力端子1gに入力された差分信号ΔCrは比較
器10jに入力され、κという値と比較されてκがΔC
rより大きい場合に比較器10jは”ハイ”の信号を出
力する。また差分信号ΔCrは比較器10kに入力さ
れ、λという値と比較されてλがΔCrより小さい場合
に比較器10kは”ハイ”の信号を出力する。また入力
端子1hに入力された差分信号ΔCbは比較器10lに
入力され、μという値と比較されてμがΔCbより大き
い場合に比較器10lは”ハイ”の信号を出力する。ま
た差分信号ΔCbは比較器10mに入力され、νという
値と比較されてνがΔCbより小さい場合に比較器10
mは”ハイ”の信号を出力する。アンド回路12dは比
較器10j〜10mの出力信号がすべて”ハイ”の時に
移行判定信号S3として”ハイ”の信号を出力し、それ
以外の場合は”ロー”の信号を出力する。すなわち以下
の(数3)の条件が満たされたときにアンド回路12d
は”ハイ”の信号を出力する。
【0039】(数3) λ<ΔCr<κ & ν<ΔCb<μ 図10の白検出枠の模式図に(数3)で示された条件の
範囲を示す。ここで○で示されているのが現在制御され
ている色温度情報(Cb0,Cr0)であり、図10の
長方形で囲まれた範囲が(数3)で示された条件の範囲
で、この範囲に検出した色温度情報(Cb1,Cr1)
が入った場合にアンド回路12dから”ハイ”の信号が
出力される。ここで図10において、横軸はCb,縦軸
はCr、破線は色温度変化軸である。
【0040】次に図8においてマルチプレクサ13cは
色温度検出手段15から出力された信号(Cb1,Cr
1)と記憶手段16から出力された信号(Cb0,Cr
0)を入力し、移行判定信号S3が”ハイ”の場合は
(Cb0,Cr0)を選択し、”ロー”の場合は(Cb
1,Cr1)を選択し(Cbs,Crs)として出力す
る。ホワイトバランスゲイン算出手段4ではマルチプレ
クサ13cから出力された信号(Cbs,Crs)を入
力し、増幅手段5a,5bの増幅率を算出し出力すると
同時に記憶手段16に現在制御している色温度情報(C
b0,Cr0)を出力する。
【0041】ここで、ホワイトバランスゲイン算出手段
4について詳しく説明する。図11は本発明の第3の実
施例のホワイトバランス調整装置のホワイトバランスゲ
イン算出手段4の構造を示すブロック図である。
【0042】図11において、21は減算器、17は除
算器、11は加算器、16は記憶手段である。入力端子
1iに入力された色温度情報Crsは記憶手段16aに
記憶されている現在制御している色温度情報Cr0とと
もに減算器21aに入力され、(Crs−Cr0)が出
力され除算器17cに入力される。除算器17cでは入
力された信号がξで割られて(Crs−Cr0)/ξが
出力される。加算器11cでは(Crs−Cr0)/ξ
とCr0が加算されCr3が出力される。記憶手段16
aでは得られたCr3が現在制御している色温度情報と
して記憶されると同時に出力端子6mからCr0として
出力される。除算器17eではCr3を入力し、その逆
数が増幅手段5aの増幅率として出力端子6lから出力
される。色温度情報Cbsに関してはCrsと同様の動
作により増幅手段5cの増幅率と現在制御している色温
度情報Cb0が得られる。
【0043】以上のようにして得られた色温度情報(C
b3,Cr3)は色温度座標上では図12のように検出
した色温度座標(Cbs,Crs)と現在制御中の色温
度座標(Cb0,Cr0)をξ−1:1に内分する点で
ある。図12において得られた色温度情報(Cb3,C
r3)は×、検出した色温度座標(Cbs,Crs)は
●、現在制御中の色温度座標(Cb0,Cr0)は○で
示している。ここで図12で横軸はCb、縦軸はCrで
ある。
【0044】本実施例のホワイトバランス調整装置では
このような動作を繰り返すために、現在制御している色
温度と検出した色温度が離れている場合には制御値は徐
々に検出色温度に近づくことになる。制御値が検出色温
度に近づくうちに検出色温度が図12に示す長方形の領
域に入った場合は制御値の移動は停止するので、制御値
と検出値が一致することはない。これは検出した色温度
情報を完全には白にしないということを表しているが、
この動作によれば例えば肌色のような白検出枠に入るよ
うな色情報を光源と誤判断した場合でもその色の退色を
最小限に抑えることができる。
【0045】以上のように本実施例の効果は肌色のよう
な白検出枠に入るような色情報を光源と誤判断した場
合、例えばその色と現在の制御値との差がしきい値以内
であれば現在の状態を保持するので退色せず、現在の制
御値との差がしきい値以上であってもその色の退色を最
小限に抑えることができるというものである。
【0046】以下本発明の第4の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置について図面を参照しながら説明する。図
13は本発明の第4の実施例のホワイトバランス調整装
置の構成を表すブロック図である。図13の構成は図8
の構成とほぼ同様であるが、移行判定手段20aは記憶
手段16に記憶されている現在制御中の色温度情報(C
b0,Cr0)を入力している。
【0047】色温度検出手段15、差分回路19、マル
チプレクサ13c、ホワイトバランスゲイン算出手段
4、記憶手段16の動作は第3の実施例に準じるのでこ
こでは省略し、移行判定手段20aの動作について詳し
く説明する。
【0048】図14に移行判定手段20aの構造を示す
ブロック図を示す。図14において21は減算器、11
は加算器、9は増幅器である。図14の構成は図9の構
成に入力端子1k,1l、増幅器9k,9l,9m,9
n、減算器21o、加算器11f,11g,11h,1
1iを付加した物である。図14で入力端子1k,1l
に入力された色温度情報(Cb0,Cr0)は減算器2
1oで減算される。増幅器9k,9l,9m,9nは減
算器21oの出力信号をそれぞれK1,K2,K3,K
4倍する。加算器11f,11g,11h,11iは増
幅器9k,9l,9m,9nの出力信号とK5,K6,
K7,K8を加え合わせた信号をκ、λ、μ、νとして
出力する。これによって比較器10j,10k,10
l,10mに入力される係数κ、λ、μ、νは(Cr0
−Cb0)の関数として次の(数4)式で与えられる。
【0049】(数4) κ=K1(Cr0−Cb0)+K5 λ=K2(Cr0−Cb0)+K6 μ=K3(Cr0−Cb0)+K7 ν=K4(Cr0−Cb0)+K8 比較器10j,10k,10l,10m及びアンド回路
12dの動作は第3の実施例と同様である。
【0050】ここでK1からK8を適当に調整すること
によって図15に示すように色温度に応じて長方形で示
された制御値を移行しない範囲の形状を変化させること
ができる。図15で横軸はCb,縦軸はCr、”く”の
字形の範囲は白検出枠、○は制御中の色温度情報(Cb
0,Cr0)、長方形はその中の○で表される色温度情
報に対する制御値を移行しない範囲である。有彩色の退
色で最も問題となるのは肌色の退色である。肌色は撮影
中アップにする場合などに光源と誤判断する可能性が高
い。特に肌色は色温度の変化方向と同方向すなわち色温
度変化軸に接する方向に分布する。そこで本発明では制
御値を移行しない範囲を色温度変化軸方向に長くできる
ように色温度に応じて変化させることを特徴とするもの
である。
【0051】本実施例の効果は制御値を移行しない範囲
を色温度変化軸方向に長くできるように色温度に応じて
変化させることができるので、肌色の退色を抑えると同
時に光源の変化に対しては追従性を上げることができる
ように調整することが可能となり、精度のよいホワイト
バランスを得ることができるというものである。
【0052】以下本発明の第5の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置に関して図面を参照しながら説明する。本
実施例の目的は色温度検出手段で検出された色温度情報
に対して写像変換により色温度変化軸上に写像すること
によってより精度の高いホワイトバランスを得ようとい
うものである。
【0053】図16は本発明の第5の実施例のホワイト
バランス調整装置の構成を表すブロック図である。図1
6において、15は色温度検出手段、22は写像手段、
4はホワイトバランスゲイン算出手段である。
【0054】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力され、色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色温度検出
手段15の動作に関しては第2の実施例に準じるので省
略する。色温度検出手段15から出力された色温度情報
(Cb1,Cr1)は写像手段22に入力され写像変換
されて色温度情報(Cbs,Crs)として出力され
る。ここで写像手段22の動作について詳しく説明す
る。
【0055】図17は本発明の第5の実施例のホワイト
バランス調整装置の写像手段の構成を表すブロック図で
ある。図17において、9、23は増幅器、11は加算
器、21は減算器、10は比較器、13dはマルチプレ
クサである。
【0056】入力端子1mに入力された色温度情報Cb
1は、増幅器9oで2倍に増幅された入力端子1nに入
力された色温度情報Cr1とともに減算器21cに入力
され、減算器21cからは(Cb1−2Cr1)となる
信号が出力される。また減算器21dには増幅器9pで
2倍に増幅されたCb1とCr1が入力され(2Cb1
−Cr1)となる信号が出力される。
【0057】加算器11jにはCbtという値と増幅器
9gで2倍に増幅されたCrtという値が入力され、
(Cbt+2Crt)という値が出力される。また加算
器11kには増幅器9rで2倍に増幅されたCbtとい
う値とCrtという値が入力され(2Cbt+Crt)
という値が出力される。
【0058】つぎに加算器11lには減算器21cから
出力される(Cb1−2Cr1)という信号と増幅器9
sで2倍に増幅された加算器11kから出力される(2
Cbt+Crt)という値が加算されさらに増幅器9t
で1/5倍されてCb2という信号が出力される。
【0059】加算器11mには増幅器9uで2倍に増幅
された減算器21dから出力される(2Cb1−Cr
1)という信号と加算器11jから出力される(Cbt
+2Crt)という値が加算されさらに増幅器9vで1
/5倍されてCb3という信号が出力される。
【0060】減算器21eには増幅器9wで2倍に増幅
された減算器21cから出力される(Cb1−2Cr
1)という信号と加算器11kから出力される(2Cb
t+Crt)という値が加算されさらに増幅器9xで1
/5倍されてCr2という信号が出力される。
【0061】減算器21fには減算器21dから出力さ
れる(2Cb1−Cr1)という信号と増幅器9yで2
倍に増幅された加算器11jから出力される(Cbt+
2Crt)という値が加算されさらに増幅器9zで1/
5倍されてCr3という信号が出力される。
【0062】すなわち(Cb2,Cr2)及び(Cb
3,Cr3)は(Cb1,Cr1),(Cbt,Cr
t)を用いて以下のように表される。
【0063】(数5) Cb2={ (Cb1−2Cr1)+2(2Cbt+Crt)}/5 Cr2={−2(Cb1−2Cr1)+ (2Cbt+Crt)}/5 Cb3={ 2(2Cb1−Cr1)+ (Cbt+2Crt)}/5 Cr3={ −(2Cb1−Cr1)+2(Cbt+2Crt)}/5 減算器21gではCb1からCbtが減算され増幅器2
3a及び23bでそれぞれ2倍及び1/2倍されて比較
器10n及び10oに入力される。減算器21hではC
r1からCrtが減算されて比較器10n及び10oに
入力される。比較器10nでは増幅器23aの出力が減
算器21hの出力より大きい場合に”ハイ”の信号を出
力し、それ以外の場合は”ロー”の信号を出力する。
【0064】比較器10oでは増幅器23bの出力が減
算器21hの出力より大きい場合に”ハイ”の信号を出
力し、それ以外の場合は”ロー”の信号を出力する。マ
ルチプレクサ13dでは、比較器10n,10oの出力
がいずれも”ロー”の場合に(Cb2,Cr2)を選択
し、比較器10n,10oの出力がいずれも”ハイ”の
場合に(Cb3,Cr3)を選択し、それ以外の場合は
(Cbt,Crt)を選択する。すなわち(Cb2,C
r2)が選択される条件は(数6)で表され、(Cb
3,Cr3)が選択される条件は(数7)で表される。
【0065】(数6) (Cb1−Cbt)/2<(Cr1−Crt) (Cb1−Cbt)×2<(Cr1−Crt) (数7) (Cb1−Cbt)/2>(Cr1−Crt) (Cb1−Cbt)×2>(Cr1−Crt) (Cb2,Cr2)が選択される(数6)の条件は、図
18の色温度座標においては(Cb1,Cr1)がAの
領域に入る場合であり、(Cb3,Cr3)が選択され
る(数7)の条件は(Cb1,Cr1)がBの領域に入
る場合であり、(Cbt,Crt)が選択される条件は
(Cb1,Cr1)がCの領域に入る場合となる。図1
8で横軸はCb、縦軸はCr、実線は色温度変化軸であ
る。
【0066】最終的にマルチプレクサ13dを通して出
力端子6l,6mから出力される(Cbs,Crs)は
(Cb1,Cr1)がAの領域に入る場合は(Cb1,
Cr1)が(数8)で近似される色温度変化軸に垂直に
写像され、(Cb1,Cr1)がBの領域に入る場合は
(Cb1,Cr1)が(数9)で近似される色温度変化
軸に垂直に写像され、(Cb1,Cr1)がCの領域に
入る場合は(Cb1,Cr1)が(Cbt,Crt)に
写像される。
【0067】 (数8)−2(Cb−Cbt)=(Cr−Crt) (数9)−(Cb−Cbt)/2=(Cr−Crt) このようにして写像手段22から出力された(Cbs,
Crs)はホワイトバランスゲイン算出手段4に入力さ
れ、ホワイトバランスのゲインが算出され増幅手段5
a,5cのゲインが調整されてホワイトバランスのとれ
た信号が出力端子6a,6b,6cから出力される。
【0068】色温度検出手段で検出された色温度情報
は、被写体の色によって色温度変化軸からずれる場合が
ある。
【0069】本実施例の効果は検出された色温度情報に
対して写像変換により色温度変化軸上に写像することに
よってより精度の高いホワイトバランスを得ることがで
きるというものである。
【0070】以下本発明の第6の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置に関して図面を参照しながら説明する。本
実施例の目的は色温度検出手段で検出された色温度情報
に対して写像変換により色温度変化軸上に写像すること
によってより精度の高いホワイトバランスを得ようとい
うもので、特に検出された色温度情報が色温度変化軸に
対して緑側の場合は青方向に写像することによって屋外
の緑に対して退色するのを避けようというものである。
【0071】本発明の第6の実施例は本発明の第5の実
施例のホワイトバランス調整装置の写像手段22におけ
る動作に特徴があり、その他の部分は第5の実施例に準
じるので、ここでは写像手段22の動作について詳しく
説明する。図19は本発明の第6の実施例のホワイトバ
ランス調整装置の写像手段の構成を表すブロック図であ
る。図19において、10は比較器、21は減算器、1
1は加算器、23は増幅器、13eはマルチプレクサで
ある。
【0072】入力端子1mに入力したCb1は減算器2
1iでCbtとの差が求められ、増幅器23e及び23
fに入力され1/2倍及び2倍される。入力端子1nに
入力したCr1は減算器21jでCrtとの差が求めら
れ、増幅器23c及び23dに入力され1/2倍及び2
倍される。増幅器23cの出力は減算器21kでCbt
から減算されCb2として出力される。増幅器23dの
出力は減算器21lでCbtから減算されCb3として
出力される。増幅器23eの出力は加算器11nでCr
tと加算されCr2として出力される。増幅器23fの
出力は加算器11oでCrtと加算されCr3として出
力される。このようにして得られるCb2,Cb3,C
r2,Cr3は次式で表される。
【0073】(数10) Cb2=−(Cr1−Crt)/2+Cbt Cb3=−2(Cr1−Crt)+Cbt Cr2=−(Cb1−Cbt)/2+Crt Cr3=−2(Cb1−Cbt)+Crt 増幅器23fの出力は減算器21lでCrtから減算さ
れCr3として出力される。次にCb1はCbtととも
に比較器10pに入力され、Cb1が大きい場合に”ハ
イ”の信号が出力され、それ以外の場合は”ロー”の信
号が出力される。Cr1はCrtとともに比較器10q
に入力され、Cr1が大きい場合に”ハイ”の信号が出
力され、それ以外の場合は”ロー”の信号が出力され
る。減算器21jの出力は増幅器23eの出力と共に比
較器10rに入力され、減算器21jの出力が大きい場
合に”ハイ”の信号が出力され、それ以外の場合は”ロ
ー”の信号が出力される。減算器21jの出力は増幅器
23fの出力と共に比較器10sに入力され、減算器2
1jの出力が大きい場合に”ハイ”の信号が出力され、
それ以外の場合は”ロー”の信号が出力される。
【0074】マルチプレクサ13eでは比較器10pの
出力が”ハイ”で比較器10rの出力が”ハイ”の場合
にCb1とCr2が選択され出力端子6l、6mから
(Cbs,Crs)として出力される。この条件は(数
11)で表され、図20の色温度座標では(Cb1,C
r1)がAの領域にはいる場合を表し、写像手段22で
は図20でAの領域に(Cb1,Cr1)が入った場合
はCr軸に平行に色温度変化軸に写像されて(Cbs,
Crs)として出力される。図20において、横軸はC
b、縦軸はCr、実線は色温度変化軸、○は検出色温度
情報(Cb1,Cr1)、●は写像後の色温度情報(C
bs,Crs)である。
【0075】(数11) (Cr1−Crt)>−(Cb1−Cbt)/2 Cb1>Cbt マルチプレクサ13eでは比較器10pの出力が”ロ
ー”で比較器10sの出力が”ハイ”の場合にCb1と
Cr3が選択され出力端子6l、6mから(Cbs,C
rs)として出力される。この条件は(数12)で表さ
れ、図20の色温度座標では(Cb1,Cr1)がBの
領域にはいる場合を表し、写像手段22では図20でB
の領域に(Cb1,Cr1)が入った場合はCr軸に平
行に色温度変化軸に写像されて(Cbs,Crs)とし
て出力される。
【0076】(数12) (Cr1−Crt)>−2(Cb1−Cbt) Cb1<Cbt マルチプレクサ13eでは比較器10qの出力が”ハ
イ”で比較器10sの出力が”ロー”の場合にCb2と
Cr1が選択され出力端子6l、6mから(Cbs,C
rs)として出力される。この条件は(数13)で表さ
れ、図20の色温度座標では(Cb1,Cr1)がCの
領域にはいる場合を表し、写像手段22では図20でC
の領域に(Cb1,Cr1)が入った場合はCb軸に平
行に色温度変化軸に写像されて(Cbs,Crs)とし
て出力される。
【0077】(数13) (Cr1−Crt)<−2(Cb1−Cbt) Cr1>Crt マルチプレクサ13eでは比較器10qの出力が”ロ
ー”で比較器10rの出力が”ロー”の場合にCb3と
Cr1が選択され出力端子6l、6mから(Cbs,C
rs)として出力される。この条件は(数14)で表さ
れ、図20の色温度座標では(Cb1,Cr1)がDの
領域にはいる場合を表し、写像手段22では図20でD
の領域に(Cb1,Cr1)が入った場合はCb軸に平
行に色温度変化軸に写像されて(Cbs,Crs)とし
て出力される。
【0078】(数14) (Cr1−Crt)<−(Cb1−Cbt)/2 Cr1>Crt このようにして写像手段22から出力された(Cbs,
Crs)はホワイトバランスゲイン算出手段4に入力さ
れ、ホワイトバランスのゲインが算出され増幅手段5
a,5cのゲインが調整されてホワイトバランスのとれ
た信号が出力端子6a,6b,6cから出力される。
【0079】色温度検出手段で検出された色温度情報
は、被写体の色によって色温度変化軸からずれる場合が
ある。
【0080】本発明の効果は検出された色温度情報に対
して写像変換により色温度変化軸上に写像することによ
ってより精度の高いホワイトバランスを得ることができ
るというものである。特に屋外では緑や黄色の被写体が
多く、色温度が低色温度側に検出される傾向があるが、
本実施例のように写像することによって屋外でも精度よ
くホワイトバランスを合わせることができるというもの
である。
【0081】以下本発明の第7の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置に関して図面を参照しながら説明する。一
般に様々な被写体の色を平均すると無彩色になるといわ
れているが、屋外では緑や黄色のように低色温度と同じ
色の被写体が多い。本実施例の目的は色温度検出手段で
検出された色温度情報に対して特に屋外でオフセット値
を与えることによって高精度なホワイトバランスを得よ
うというものである。
【0082】図21は本発明の第7の実施例のホワイト
バランス調整装置の構成を表すブロック図である。図2
1において、15は色温度検出手段、24はオフセット
設定手段、11は加算器、4はホワイトバランスゲイン
算出手段、5は増幅手段である。入力端子1a,1b,
1cに入力された映像信号R,G,Bは色温度検出手段
15に入力され、色温度情報(Cb1,Cr1)が出力
される。色温度検出手段15の動作は第2の実施例に準
じるのでここでは省略する。色温度検出手段15から出
力された色温度情報はオフセット設定手段24に入力さ
れ、オフセット設定手段24では入力された色温度情報
に応じたオフセット値(ΔCb,ΔCr)が出力され
る。
【0083】ここでオフセット設定手段24の動作につ
いて詳しく説明する。図22は本発明の第7の実施例の
ホワイトバランス調整装置のオフセット設定手段24の
構成を表すブロック図である。図22において、21は
減算器、10は比較器、25は乗算器、17は除算器、
13fはマルチプレクサである。
【0084】入力端子1o,1pに入力された色温度情
報(Cb1,Cr1)は減算器21nで減算されて(C
r1−Cb1)が出力される。減算器21lには減算器
21nの出力と一定値T1が入力され、(Cr1−Cb
1−T1)が出力される。乗算器25a,25bでは減
算器21lの出力にΔCr0,ΔCb0がそれぞれ掛け
られ、出力される。また、減算器21mでは一定値T1
と一定値T2の差が求められる。除算器17gでは乗算
器25aの出力を減算器21mの出力で除算されΔCr
1として出力される。同様に除算器17hでは乗算器2
5bの出力を減算器21mの出力で除算されΔCb1と
して出力される。このようにして得られる除算器17
g,17hの出力は次式で得られる。
【0085】(数15) ΔCr1=ΔCr0(Cr1−Cb1−T1)/(T2−T1) ΔCb1=ΔCb0(Cr1−Cb1−T1)/(T2−T1) 比較器10tでは減算器21nの出力(Cr1−Cb
1)とT1が比較され、T1が大きい場合に”ハイ”の
信号が出力され、そのほかの場合に”ロー”の信号が出
力される。比較器10uでは減算器21nの出力(Cr
1−Cb1)とT2が比較され、T2が大きい場合に”
ハイ”の信号が出力され、そのほかの場合に”ロー”の
信号が出力される。マルチプレクサ13fでは比較器1
0uの出力が”ハイ”の場合に(ΔCb0,ΔCr0)
が選択され、比較器10uの出力が”ロー”で比較器1
0tの出力が”ハイ”の場合に(ΔCb1,ΔCr1)
が選択され、比較器10t、10uの出力がいずれも”
ロー”の場合に0が選択され出力端子6n,6oから
(ΔCb,ΔCr)として出力される。
【0086】以上のようにマルチプレクサ13fでは図
23に示す色温度座標上のAで表す領域では0を、Bで
表す領域では(ΔCb1,ΔCr1)を、Cで表す領域
では(ΔCb0,ΔCr0)を選択し、(ΔCb,ΔC
r)として出力する。図23において、横軸はCb,縦
軸はCrである。
【0087】図21の加算器11p,11qでは色温度
検出手段15の出力(Cb1,Cr1)とオフセット設
定手段24の出力(ΔCb,ΔCr)がそれぞれ加算さ
れて(Cbs,Crs)としてホワイトバランスゲイン
算出手段4に入力され、ホワイトバランスのゲインが算
出され増幅手段5a,5cのゲインが調整されてホワイ
トバランスのとれた信号が出力端子6a,6b,6cか
ら出力される。
【0088】ここで(Cb1,Cr1)と(Cbs,C
rs)の関係を図23に示す。Aの領域では●で示され
た(Cb1,Cr1)に対してオフセット値は0が足さ
れるので、(Cbs,Crs)は同じ座標になる。Bの
領域では●で示された(Cb1,Cr1)に対してオフ
セット値は0から(ΔCb0,ΔCr0)の間の値(Δ
Cb1,ΔCr1)が足されるので、(Cbs,Cr
s)は○の座標になる。Cの領域では●で示された(C
b1,Cr1)に対してオフセット値は(ΔCb0,Δ
Cr0)が足されるので、(Cbs,Crs)は○の座
標になる。
【0089】図23の白検出枠で色温度検出した場合、
屋外の緑や黄色の被写体で退色する場合がある。
【0090】本発明の効果は、以上のような構成により
検出した色温度情報により、低い色温度ではオフセット
の値を小さくし、緑や黄色を含む屋外のような高い色温
度ではオフセット値を大きくすることによって高精度な
ホワイトバランスを得ることができるというものであ
る。
【0091】以下本発明の第8の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置について図面を参照しながら説明する。一
般に様々な被写体の色を平均すると無彩色になるといわ
れているが、屋外では緑や黄色のように低色温度と同じ
色の被写体が多い。本実施例の目的は緑検出を行うこと
によって、現在撮影している画像が緑色だと判断した場
合には、それまで調整していたホワイトバランスの状態
を保持することによって高精度なホワイトバランスを得
ようというものである。
【0092】図24は本発明の第8の実施例のホワイト
バランス調整装置の構成を示すブロック図である。図2
4において、15は色温度検出手段、26は緑検出手
段、13cはマルチプレクサ、4はホワイトバランスゲ
イン調整手段、16は記憶手段である。
【0093】入力端子1a,1b,1cに入力される映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力され、色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色温度検出
手段15の動作に関しては第2の実施例に準じるのでこ
こでは省略する。緑検出手段26では画面中に緑色の被
写体が多く占めているかどうかを検出し、画面中に緑が
多い場合は”ハイ”の信号を画面中に緑が少ない場合
は”ロー”の信号を出力する。
【0094】ここでは緑検出手段26の動作について詳
しく説明する。図25は本発明の第8の実施例のホワイ
トバランス調整装置の緑検出手段の構成を示すブロック
図である。図25において、3は積分手段、17は除算
器、23は増幅器、11は加算器、10は比較器、12
はアンド回路である。入力端子1q,1r,1sに入力
された映像信号R,G,Bは積分手段3で1画面分積分
され、Rsa,Gsa,Bsaが出力される。除算器1
7iではRsaがGsaで除算されてCraが出力され
る。除算器17jではBsaがGsaで除算されてCb
aが出力される。比較器10vではCraと一定値Cr
tが入力され、Crtが大きい場合に”ハイ”の信号が
出力され、それ以外の場合は”ロー”の信号が出力され
る。比較器10wではCbaと一定値Cbtが入力さ
れ、Cbtが大きい場合に”ハイ”の信号が出力され、
それ以外の場合は”ロー”の信号が出力される。加算器
11rにはCraと増幅器23gで2倍されたCbaが
入力され、(Cra+2Cba)が出力される。比較器
10xでは加算器11rの出力信号と一定値Kが入力さ
れ、一定値Kが大きい場合に”ハイ”の信号が出力さ
れ、それ以外の場合に”ロー”の信号が出力される。ア
ンド回路12eは比較器10v,10w,10xの出力
信号がすべて”ハイ”の時に”ハイ”の信号を出力し、
それ以外の場合は”ロー”の信号を緑検出信号として出
力端子6pより出力する。
【0095】このようにして得られる緑検出信号は図2
6の色温度座標ではAの領域を表す範囲に画面全体の色
情報の平均値(Cba,Cra)が入ったときに”ハ
イ”の信号が出力される。図26で横軸はCb、縦軸は
Crである。
【0096】図24のマルチプレクサ13cでは緑検出
手段26の出力信号が”ハイ”の場合に記憶手段16に
記憶されている現在制御中の色温度情報(Cb0,Cr
0)を選択し、緑検出手段26の出力信号が”ロー”の
場合には色温度検出手段15の出力信号(Cb1,Cr
1)を選択する。マルチプレクサ13cで選択された色
温度情報はホワイトバランスゲイン算出手段4に入力さ
れ、ホワイトバランスのゲインが算出され増幅手段5
a,5cのゲインが調整されてホワイトバランスのとれ
た信号が出力端子6a,6b,6cから出力される。
【0097】屋外では緑や黄色のように低色温度と同じ
色の被写体が多いが、本発明の効果は緑検出手段によっ
て、画面全体の平均の色が緑方向に偏っている場合は現
在撮影しているシーンは緑色であると判断する緑検出を
行うことによって、現在撮影している画像が緑色だと判
断した場合には、それまで調整していたホワイトバラン
スの状態を保持することによって高精度なホワイトバラ
ンスを得ることができるというものである。
【0098】以下本発明の第9の実施例のホワイトバラ
ンス調整装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施例の目的は緑検出手段で緑色を検出した場合はオ
フセット値を色温度情報に与えることによって、屋外で
の緑の退色を避け、高精度なホワイトバランスを得よう
というものである。
【0099】図27は本発明の第9の実施例のホワイト
バランス調整装置の構成を表すブロック図である。図2
7において、15は色温度検出手段、26は緑検出手
段、24bはオフセット設定手段、11は加算器、4は
ホワイトバランスゲイン算出手段である。
【0100】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bはそれぞれ色温度検出手段15に入力
され、色温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色
温度検出手段15の動作に関しては第2の実施例に準じ
るのでここでは省略する。また映像信号R,G,Bは緑
検出手段26にも入力され、画面内に緑が多く占める場
合は”ハイ”の信号が、その他の場合には”ロー”の信
号が出力される。緑検出手段26の動作についても第8
の実施例に準じるのでここでは省略する。
【0101】オフセット設定手段24bは緑検出手段2
6の出力信号を入力し、緑検出手段26の出力信号に応
じてオフセット値を設定し、出力する。ここではオフセ
ット設定手段24bの動作について詳しく説明する。図
28は本発明の第9の実施例のホワイトバランス調整装
置のオフセット設定手段の構成を示すブロック図であ
る。マルチプレクサ13gは入力端子1tに入力される
緑検出信号が”ハイ”の場合は(ΔCb0,ΔCr0)
を選択し、緑検出信号が”ロー”の場合には(ΔCb
1,ΔCr1)を選択し、(ΔCb,ΔCr)として出
力端子6q,6rから出力する。
【0102】図27の加算器11p,11qは色温度検
出手段15の出力信号(Cb1,Cr1)とオフセット
設定手段24bの出力信号(ΔCb,ΔCr)を加算す
る。加算器11p,11qの出力信号はホワイトバラン
スゲイン算出手段4に入力され、ホワイトバランスのゲ
インが算出され増幅手段5a,5cのゲインが調整され
てホワイトバランスのとれた信号が出力端子6a,6
b,6cから出力される。
【0103】ここで(ΔCb0,ΔCr0)としてそれ
ぞれ正の値、(ΔCb1,ΔCr1)をそれぞれ0とし
た場合に、本発明では緑を検出した場合にのみオフセッ
トがかかることになる。一般に様々な被写体の色を平均
すると無彩色になるといわれているが、屋外では緑や黄
色のように低色温度と同じ色の被写体が多い。本発明の
効果は色温度検出手段で検出された色温度情報に対して
特に緑検出手段で屋外の緑を検出した場合にオフセット
値を与えることによって高精度なホワイトバランスを得
ることができるというものである。
【0104】以下本発明の第10の実施例のホワイトバ
ランス調整装置について図面を参照しながら説明する。
本実施例の目的は電源投入時のホワイトバランスの状態
を色温度変化範囲のほぼ中央の値とすることによって短
時間で高精度なホワイトバランスを得ようというもので
ある。
【0105】図29は本発明の第10の実施例のホワイ
トバランス調整装置の構成を表すブロック図である。図
29において、15は色温度検出手段、16は記憶手
段、13hはマルチプレクサ、4はホワイトバランスゲ
イン算出手段である。
【0106】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力されて色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色温度検出
手段15の動作は第2の実施例に準じるのでここでは省
略する。マルチプレクサ13hは入力端子1uに入力さ
れた電源投入を示す信号が”ハイ”の場合、すなわち電
源投入時には記憶手段16bに記憶されている色温度情
報(Cb2,Cr2)を選択し、電源投入時以外は色温
度検出手段15の出力信号(Cb1,Cr1)を選択
し、(Cbs,Crs)として出力する。マルチプレク
サ13hの出力信号(Cbs,Crs)はホワイトバラ
ンスゲイン算出手段4に入力され、ホワイトバランスの
ゲインが算出され増幅手段5a,5cのゲインが調整さ
れてホワイトバランスのとれた信号が出力端子6a,6
b,6cから出力される。
【0107】ここで、記憶手段16bに記憶されている
色温度情報(Cb2,Crs)は色温度検出範囲のほぼ
中央の値に設定しておく。ホワイトバランスゲイン算出
手段4では色の急激な変化による不自然さを避けるため
に色温度情報の変化に対して急激には追従しないように
しているが、本発明の効果は以上のような構成によって
電源を投入してから低色温度側にも高色温度側にも短時
間でホワイトバランスを調整することができると同時
に、電源投入時に低色温度、あるいは高色温度であって
もその誤差を最小にとどめることができるというもので
ある。
【0108】以下本発明の第11の実施例のホワイトバ
ランス調整装置について図面を参照しながら説明する。
本実施例の目的は電源投入時のホワイトバランスの状態
を色温度変化範囲のほぼ中央の値とし、さらに明るさ情
報により屋外と判断した場合は屋外の色温度変化範囲の
ほぼ中央の値とすることによって短時間で高精度なホワ
イトバランスを得ようというものである。
【0109】図30は本発明の第11の実施例のホワイ
トバランス調整装置の構成を示すブロック図である。図
30において、15は色温度検出手段、16は記憶手
段、7は明るさ情報検出手段、13h,13iはマルチ
プレクサ、4はホワイトバランスゲイン算出手段であ
る。
【0110】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力されて色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。色温度検出
手段15の動作は第2の実施例に準じるのでここでは省
略する。マルチプレクサ13iは明るさ情報検出手段7
の出力信号が”ハイ”、すなわち屋外と判断される場合
には記憶手段16cの(Cb3,Cr3)を選択し、明
るさ情報検出手段7の出力信号が”ロー”の場合には記
憶手段16bの(Cb2,Cr2)を選択し、(Cb
4,Cr4)として出力する。明るさ情報検出手段7の
動作に関しては第1の実施例に準じるのでここでは省略
する。
【0111】マルチプレクサ13hは入力端子1uに入
力された電源投入を示す信号が”ハイ”の場合、すなわ
ち電源投入時にはマルチプレクサ13iから出力される
色温度情報(Cb4,Cr4)を選択し、電源投入時以
外は色温度検出手段15の出力信号(Cb1,Cr1)
を選択し、(Cbs,Crs)として出力する。マルチ
プレクサ13hの出力信号(Cbs,Crs)はホワイ
トバランスゲイン算出手段4に入力され、ホワイトバラ
ンスのゲインが算出され増幅手段5a,5cのゲインが
調整されてホワイトバランスのとれた信号が出力端子6
a,6b,6cから出力される。
【0112】ここで、記憶手段16bに記憶されている
色温度情報(Cb2,Cr2)は色温度検出範囲のほぼ
中央の値に設定しておく。また記憶手段16cに記憶さ
れている色温度情報(Cb3,Cr3)は屋外の色温度
検出範囲のほぼ中央の値に設定しておく。ホワイトバラ
ンスゲイン算出手段4では色の急激な変化による不自然
さを避けるために色温度情報の変化に対して急激には追
従しないようにしているが、本発明の効果は以上のよう
な構成によって、電源を投入してから低色温度側にも高
色温度側にも短時間でホワイトバランスを調整すること
ができると同時に、電源投入時に低色温度、あるいは高
色温度であってもその誤差を最小にとどめることができ
るというものである。さらに明るさ情報を利用して屋外
と判断される場合は屋外の色温度検出範囲のほぼ中央に
設定するので、より短時間でホワイトバランスを調整す
ることができると同時に、電源投入時の誤差を最小にと
どめることができるというものである。
【0113】以下本発明の第12の実施例のホワイトバ
ランス調整装置について図面を参照しながら説明する。
本実施例の目的は検出した色温度に対して直線的に追従
するのではなく、検出した色温度が低色温度の場合は黄
色寄りに、検出した色温度が高色温度の場合は緑色寄り
に追従させることによって、より自然なホワイトバラン
スを得ようというものである。図31は本発明の第12
の実施例のホワイトバランス調整装置の構成を表すブロ
ック図である。図31において、15は色温度検出手
段、4はホワイトバランスゲイン算出手段である。
【0114】入力端子1a,1b,1cに入力された映
像信号R,G,Bは色温度検出手段15に入力され、色
温度情報(Cb1,Cr1)が出力される。ここで、色
温度検出手段15の動作は第2の実施例に準じるので省
略する。色温度検出手段の出力信号(Cb1,Cr1)
はホワイトバランスゲイン算出手段4に入力されホワイ
トバランスのゲインが算出され増幅手段5a,5cのゲ
インが調整されてホワイトバランスのとれた信号が出力
端子6a,6b,6cから出力されるが、このとき色温
度検出手段15で検出された色温度が現在制御中の色温
度よりも低い場合は青方向の変化量を大きく、前記色温
度検出手段で検出された色温度が現在制御中の色温度よ
りも高い場合は赤方向の変化量を大きくするように制御
される。ここではホワイトバランスゲイン算出手段4の
動作について詳しく説明する。
【0115】図32は本発明の第12の実施例のホワイ
トバランス調整装置のホワイトバランスゲイン算出手段
4の構成を示すブロック図である。図32において、2
1は減算器、23は増幅器、10は比較器、13j,1
3kはマルチプレクサ、11は加算器、16は記憶手
段、17は除算器である。
【0116】入力端子1iに入力された色温度情報Cr
1は減算器21aに入力され、記憶手段16に記憶され
ている現在制御中の色温度情報Cr0が減算されてΔC
rとして出力される。減算器21aの出力ΔCrは増幅
器23h,23iでそれぞれ1/8倍、1/16倍され
てマルチプレクサ13jに入力される。また、ΔCrは
比較器10yに入力され、ΔCrが正の場合は”ハイ”
の信号が、負の場合は”ロー”の信号が出力される。マ
ルチプレクサ13jでは比較器10yの出力が”ハイ”
の場合は増幅器23iの出力を、”ロー”の場合は増幅
器23hの出力を選択し出力する。加算器11cはマル
チプレクサ13jの出力と記憶手段16に記憶されてい
る色温度情報Cr0を加算し、Cr3として出力する。
除算器17eではCr3の逆数がとられ、ホワイトバラ
ンスのゲインとして出力端子6lから出力される。ま
た、入力端子1jに入力された色温度情報Cb1は減算
器21bに入力され、記憶手段16に記憶されている現
在制御中の色温度情報Cb0が減算されてΔCbとして
出力される。減算器21bの出力ΔCbは増幅器23
j,23kでそれぞれ1/8倍、1/16倍されてマル
チプレクサ13kに入力される。また、ΔCbは比較器
10zに入力され、ΔCbが正の場合は”ハイ”の信号
が、負の場合は”ロー”の信号が出力される。マルチプ
レクサ13kでは比較器10zの出力が”ハイ”の場合
は増幅器23kの出力を、”ロー”の場合は増幅器23
jの出力を選択し出力する。加算器11dはマルチプレ
クサ13kの出力と記憶手段16に記憶されている色温
度情報Cb0を加算し、Cb3として出力する。除算器
17fではCb3の逆数がとられ、ホワイトバランスの
ゲインとして出力端子6nから出力される。増幅手段5
a,5cはホワイトバランスゲイン算出手段4の出力を
入力しホワイトバランスのとれた信号を出力端子6a,
6b,6cより出力する。
【0117】以上のようにして得られる色温度情報(C
b3,Cr3)は、検出した色温度が現在設定している
の色温度より低い場合、すなわちCr1がCr0よりも
大きくCb1がCb0よりも小さい場合はCrの変化量
よりもCbの変化量が大きくなるように構成しているの
で、図33の色温度座標ではAの破線のようなカーブを
描いて追従する。図33で横軸はCb、縦軸はCr、●
は現在制御中の色温度情報(Cb0,Cr0)、○は検
出した色温度情報(Cb1,Cr1)である。また、検
出した色温度が現在設定しているの色温度より高い場
合、すなわちCr1がCr0よりも小さくCb1がCb
0よりも大きい場合はCbの変化量よりもCrの変化量
が大きくなるように構成しているので、図33の色温度
座標ではBの破線のようなカーブを描いて追従する。ま
た、色温度がほとんど変化しない図33のCやDの場合
には直線的に追従する。
【0118】図33に示したような色温度座標では一般
に色温度の変化する色温度変化軸は直線ではなく曲線状
に分布する。またある種の蛍光灯は色温度変化軸に対し
て緑方向にずれた位置に分布する。
【0119】本発明の効果は、色温度変化に対して曲線
的に追従させることによって、より自然なホワイトバラ
ンスの追従特性を得ると同時に、蛍光灯下における誤差
を最小にすることができるというものである。
【0120】なお第1から第12の実施例において、映
像信号としてR,G,Bの原色信号を用いたが、Y,R
−Y,B−Yの輝度及び色差信号を用いても白検出手
段、色温度検出手段の構成を若干変更することによっ
て、同様の効果を得ることができる。
【0121】また、第1から第12の実施例において、
ホワイトバランスを調整する前の信号を用いてフィード
フォワード型で色温度検出を行ったが、ホワイトバラン
スを調整した後の信号を用いたフィードバック型でも白
検出手段、色温度検出手段の構成を若干変更することに
よって、同様の効果を得ることができる。
【0122】また、第1から第12の実施例において、
色温度検出に映像信号を用いたが、1画面を複数のブロ
ックに分割し、それぞれのブロックの代表の色信号を用
いても同様の効果を得ることができる。
【0123】また、第1から第12の実施例において、
ブロック分割による代表の色信号を用いる場合は全ての
動作をマイクロコンピュータ内で処理することができる
が、この場合にも同様の効果を得ることができる。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明は、明るさ情報検出
手段で検出された被写体の明るさ情報に応じて白検出枠
を設定し、設定された白検出枠に入る信号のみを積分
し、その積分値からホワイトバランスのゲインを算出し
増幅率を調節することにより、特に明るい屋外光下では
白検出範囲を小さくすることができ、肌色や屋外の緑の
ように比較的色が薄く色温度変化軸に近い色が画面内に
あってもその色信号を無彩色だと判断することはなく、
最終的に肌色を白にしてしまうような退色作用による誤
動作を生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のホワイトバランス調整
装置の構成を表すブロック図
【図2】第1の実施例の白検出手段の構成を表すブロッ
ク図
【図3】本発明の第1の実施例のホワイトバランス調整
装置の白検出枠を表す模式図
【図4】本発明の第2の実施例のホワイトバランス調整
装置の構成を表すブロック図
【図5】本発明の第2の実施例の色温度検出手段の構成
を表すブロック図
【図6】本発明の第2の実施例の白検出手段の構成を表
すブロック図
【図7】本発明の第2の実施例の白検出手段の白検出枠
の模式図
【図8】本発明の第3の実施例のホワイトバランス調整
装置の構成を表すブロック図
【図9】第3の実施例の移行判定手段の構成を表すブロ
ック図
【図10】第3の実施例の白検出枠の模式図
【図11】第3の実施例のホワイトバランスゲイン算出
手段の構成を表すブロック図
【図12】第3の実施例のホワイトバランス調整装置の
色温度座標を表す模式図
【図13】本発明の第4の実施例のホワイトバランス調
整装置の構成を表すブロック図
【図14】第4の実施例の移行判定手段の構成を表すブ
ロック図
【図15】本発明の第4の実施例のホワイトバランス調
整装置の色温度座標を示す図
【図16】本発明の第5の実施例のホワイトバランス調
整装置の構成を表すブロック図
【図17】第5の実施例のホワイトバランス調整装置の
写像手段の構成を表すブロック図
【図18】第5の実施例のホワイトバランス調整装置の
色温度座標の模式図
【図19】本発明の第6の実施例のホワイトバランス調
整装置の写像手段のブロック図
【図20】第6の実施例のホワイトバランス調整装置の
色温度座標の模式図
【図21】本発明の第7の実施例のホワイトバランス調
整装置の構成を表すブロック図
【図22】第7の実施例のオフセット設定手段の構成を
表すブロック図
【図23】第7の実施例の色温度座標におけるCr1,
Cb1とCr,Cbの関係を示す図
【図24】本発明の第8の実施例のホワイトバランス調
整装置の構成を表すブロック図
【図25】第8の実施例の緑検出手段の構成を表すブロ
ック図
【図26】第8の実施例のホワイトバランス調整装置の
色温度座標の模式図
【図27】本発明の第9の実施例のホワイトバランス調
整装置の構成を表すブロック図
【図28】第9の実施例のオフセット設定手段の構成を
表すブロック図
【図29】本発明の第10の実施例のホワイトバランス
調整装置の構成を表すブロック図
【図30】本発明の第11の実施例のホワイトバランス
調整装置の構成を表すブロック図
【図31】本発明の第12の実施例のホワイトバランス
調整装置の構成を表すブロック図
【図32】第12の実施例のホワイトバランスゲイン算
出手段の構成を表すブロック図
【図33】第12の実施例のホワイトバランスゲイン算
出手段の色温度座標を示す図
【図34】従来のホワイトバランス調整装置の一例を示
す構成図
【図35】従来のホワイトバランス調整装置の一例の白
検出手段の白検出枠を示す模式図
【符号の説明】
2 白検出手段 3 積分手段 4 ホワイトバランスゲイン算出手段 5 増幅手段 7 明るさ情報検出手段 8 白検出枠設定手段 9 増幅器 10 比較器 11 加算器 12 アンド回路 13 オア回路 14 マルチプレクサ 15 色温度検出手段 16 記憶手段 17 除算器 18 カウンタ 19 差分回路 20 移行判定手段 21 減算器 22 写像手段 23 増幅器 24 オフセット設定手段 25 乗算器 26 緑検出手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の明るさ情報を検出する明るさ情報
    検出手段と、前記明るさ情報検出手段で検出された被写
    体の明るさ情報に応じて、映像信号のうち無彩色の信号
    を検出するための白検出枠を設定する白検出枠設定手段
    と、前記映像信号の中から前記白検出枠設定手段で設定
    された白検出枠に入る信号のみを通過させる白検出手段
    と、前記白検出手段を通過した信号を積分する積分手段
    と、前記積分手段の積分値からホワイトバランスのゲイ
    ンを算出するホワイトバランスゲイン算出手段とを備
    え、前記ホワイトバランスゲイン算出手段で算出された
    ゲインにより前記増幅手段の増幅率を調整することを特
    徴とするホワイトバランス調整装置。
  2. 【請求項2】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手段
    と、現在のホワイトバランスの調整状態を記憶する記憶
    手段と、色温度検出手段で得られる色温度の信頼性情報
    に応じて、前記色温度検出手段で得られる色温度情報と
    前記記憶手段に記憶される色温度情報のうち一方を選択
    する選択手段と、前記選択手段で選択された色温度情報
    に応じてホワイトバランスのゲインを算出し、算出され
    たゲインにより前記増幅手段の増幅率を調整するホワイ
    トバランスゲイン算出手段とを備えたことを特徴とする
    ホワイトバランス調整装置。
  3. 【請求項3】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手段
    と、現在のホワイトバランスの調整状態を記憶する記憶
    手段と、前記色温度検出手段で得られた色温度情報と前
    記記憶手段に記憶されている色温度情報との差を求める
    差動手段と、前記差動手段で求めた差が任意のしきい値
    レベル以上の場合には前記色温度検出手段の色温度情報
    を選択し、任意のしきい値レベル以下の場合には前記記
    憶手段の色温度情報を選択する手段と、選択された前記
    色温度情報に応じてホワイトバランスのゲインを算出
    し、算出されたゲインにより前記増幅手段の増幅率を調
    整するホワイトバランスゲイン算出手段とを備えたこと
    を特徴とするホワイトバランス調整装置。
  4. 【請求項4】しきい値レベルを記憶手段に記憶されてい
    る色温度情報に応じて変化させることを特徴とする請求
    項3記載のホワイトバランス調整装置。
  5. 【請求項5】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手段
    と、前記色温度検出手段で検出された色温度情報を黒体
    放射の光源が分布するような色温度変化軸上に写像する
    写像手段と、写像された色温度情報に応じてホワイトバ
    ランスのゲインを算出し、算出されたゲインにより前記
    増幅手段の増幅率を調整するホワイトバランスゲイン算
    出手段とを備えたことを特徴とするホワイトバランス調
    整装置。
  6. 【請求項6】写像手段における写像は色温度変化軸に対
    して概垂直に写像することを特徴とする請求項5記載の
    ホワイトバランス調整装置。
  7. 【請求項7】写像手段における写像は検出された色温度
    が色温度変化軸に対して緑側の場合は色座標上の青方向
    に対して概水平に写像することを特徴とする請求項5記
    載のホワイトバランス調整装置。
  8. 【請求項8】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手段
    と、前記色温度検出手段で検出した色温度情報に応じて
    オフセット値を設定するオフセット設定手段と、前記色
    温度情報に前記オフセット値を加算する加算手段と、前
    記オフセット値が加えられた色温度情報に応じてホワイ
    トバランスのゲインを算出し、算出されたゲインにより
    前記増幅手段の増幅率を調整するホワイトバランスゲイ
    ン算出手段とを備えたことを特徴とするホワイトバラン
    ス調整装置。
  9. 【請求項9】被写体の映像信号の増幅率を調整する増幅
    手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手段
    と、被写体の緑を検出する緑検出手段と、現在のホワイ
    トバランスの調整状態を記憶する記憶手段と、前記緑検
    出手段で現在撮影中の被写体に緑が多く含まれていると
    判断した場合は前記記憶手段の色温度情報を選択し、そ
    れ以外の場合は前記色温度検出手段の色温度情報を選択
    する選択手段と、選択された色温度情報に応じてホワイ
    トバランスのゲインを算出し、算出されたゲインにより
    前記増幅手段の増幅率を調整するホワイトバランスゲイ
    ン算出手段とを備えたことを特徴とするホワイトバラン
    ス調整装置。
  10. 【請求項10】被写体の映像信号の増幅率を調整する増
    幅手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手
    段と、被写体の緑を検出する緑検出手段と、前記緑検出
    手段で現在撮影中の被写体に緑が多く含まれていると判
    断した場合は、設定しているオフセット値を変更するオ
    フセット設定手段と、前記色温度検出手段で検出される
    色温度情報に対して前記オフセット値を加算する加算手
    段と、前記オフセット値が加算された色温度情報に応じ
    てホワイトバランスのゲインを算出し、算出されたゲイ
    ンにより前記増幅手段の増幅率を調整するホワイトバラ
    ンスゲイン算出手段とを備えたことを特徴とするホワイ
    トバランス調整装置。
  11. 【請求項11】被写体の映像信号の増幅率を調整する増
    幅手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手
    段と、色温度情報を記憶する記憶手段と、電源投入時に
    は前記記憶手段に記憶された色温度情報を選択し、それ
    以外の場合は前記色温度検出手段で検出された色温度情
    報を選択する手段と、選択された前記色温度情報に応じ
    てホワイトバランスのゲインを算出し、算出されたゲイ
    ンにより前記増幅手段の増幅率を調整するホワイトバラ
    ンスゲイン算出手段とを備えたことを特徴とするホワイ
    トバランス調整装置。
  12. 【請求項12】被写体の映像信号の増幅率を調整する増
    幅手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手
    段と、前記被写体の明るさ情報を検出する明るさ情報検
    出手段と、色温度情報を記憶する第1、第2の記憶手段
    と、前記明るさ情報検出手段で検出される被写体の明る
    さ情報に応じて、前記第1の記憶手段に記憶されている
    色温度情報と前記第2の記憶手段に記憶されている色温
    度情報の一方を選択する第1の選択手段と、電源投入時
    には前記第1の選択手段で選択された色温度情報を選択
    し、それ以外の場合は前記色温度検出手段で検出される
    色温度情報を選択する第2の選択手段と、選択された色
    温度情報に応じてホワイトバランスのゲインを算出し、
    算出されたゲインにより前記増幅手段の増幅率を調整す
    るホワイトバランスゲイン算出手段とを備えたことを特
    徴とするホワイトバランス調整装置。
  13. 【請求項13】被写体の映像信号の増幅率を調整する増
    幅手段と、前記被写体の色温度を検出する色温度検出手
    段と、前記色温度検出手段で検出された色温度が現在調
    整中の色温度よりも低い場合は青側の増幅手段の変化量
    を大きく、前記色温度検出手段で検出された色温度が現
    在調整中の色温度よりも高い場合は赤側の増幅手段の変
    化量を大きくするホワイトバランスゲイン調整手段とを
    備えたことを特徴とするホワイトバランス調整装置。
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