JP2008526075A - 自動ホワイトバランス制御 - Google Patents

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Abstract

自動ホワイトバランス(AWB)制御を実行するためのシステムであって、有限白色領域200が、少なくとも2つの(好ましくはr/g及びb/g)ドメインにおける黒体放射曲線202に略正確にフィットする式(又は近似式)により、明確に定義されるシステム。該式は、これら2つのドメインの関数である。該関数はこのとき、黒体放射曲線202の周囲の有限白色領域200を定義するため、左及び/又は右(好ましくはその両方)に外れて配置される。製造時には較正は必要とされず、自動ホワイトバランスのためのパラメータ及び測定結果を保存するための永続的なメモリも必要とされない。色マトリクスが事前に利用される場合、結果の有限白色領域200は、画像捕捉装置のCCD又はCMOSセンサの色空間(又は色域)を既知の色空間(例えばsRGB又はEBU)に変換するために利用されることができる。該既知の色空間において、黒体放射曲線の正確な位置は既知であり、それ故その周囲のLWA検出領域を形成するため上述の式が利用されることができる。黒体放射曲線202についてのr/g及びb/gドメインについての提案される近似関数は、(I)式であり、ここでC、C及びCは、有限白色領域の形状を部分的に定義する係数である。

Description

本発明は一般に、例えばカラーのディジタルカメラ又は画像処理ソフトウェアパッケージにおける、自動ホワイトバランス制御に関し、更に詳細には、所謂有限白色領域が色空間内に定義され、有限白色領域内の1つの画素のみが自動ホワイトバランス制御のために考慮される自動ホワイトバランス制御に関する。
カラーのディジタルカメラにおいて、ホワイトバランスは、所定の照明の下で該カメラにより撮像されたニュートラル(neutral)な白色のオブジェクトが、等しい出力レベルを持つ赤(R)、緑(G)及び青(B)信号として表現される場合に実現される。ホワイトバランスは、例えばカラーのビデオカメラにより生成されるRGB表現が、一般に場面の照度が変わると変化するため、必要とされる。幾つかの状況においては、特定の照明条件に対してホワイトバランスが為されたカラーのビデオカメラは、他の照明条件に対してホワイトバランスが為されない。結果として、2つの異なる照明の下のオブジェクトが2つの異なるRGB表現を持ち、人間の観測者は該オブジェクトを両方の照明の下で同一の色を持つものとして知覚することが起こり得る。
手動操作においては、対象となる照明の下のニュートラルな白色のオブジェクトを撮像し、赤、緑及び青の信号の1以上の増幅をそれぞれの出力レベルが等しくなるまで調節することによりホワイトバランスが実現される。自動ホワイトバランス(AWB)操作においては、対象となる照明の下のニュートラルな白色のオブジェクトが撮像され、赤及び青の信号のそれぞれの増幅レベルが自動的に調節される。例えば、赤及び青の信号の出力レベルが緑の信号の出力レベルと等しくされても良い。
従来のAWB回路は、R=G=B=1となるように(特定の予め設定された白色に対応する)制御する傾向があり、これらの回路に対しては、所謂「有限白色領域(limited white area、LWA)」を利用することが知られている。有限白色領域は、色が「近白色(near white)」か否かを決定するために利用される、2次元の色空間における特定の定義された領域である。人間の脳は自身を種々の照明条件(昼光、電球の光又はその中間のいずれのものであっても)に適応させることができるため、人間の脳は、これら照明条件の全ての下で、実際の白色のオブジェクトを白色であると認識する。従って「近白色」の定義は、昼光と電球の光との間の全ての光源であると考えられる。従来のAWB回路は、各画素のRGB値を平均白色測定に含ませる。該システムは、WGA(World Grey Assumption)として知られる。斯かるシステムは、任意の場面における全ての画素のR、G及びB値の個別の平均が白色に帰着することを仮定する。
或る既知のAWBシステムにおいては(図1を参照)、4つの線から成る非常に単純なLWA100が使用され、図1において黒体放射曲線102(「近白色」の光源の種々の色温度を定義する)に対して2次元RGB空間(R/G軸及びB/G軸を持つ)中に示される。
ホワイトバランスは、比R/G及びB/Gが、LWA100内になる場合に実行される。より具体的には、実際の画像データから得られる比R/G及びB/GがLWA内であるか否かの決定が為され、そうであれば、ホワイトバランス測定が当該画像データを平均白色計算に含ませる。フレーム全体が測定されると、色信号R及びBの利得レベルが、平均白色計算に基づいて算出される。これら利得レベルは、次のフレームにおいて、又は2部分状況においては実際の画像データに対して利用され得る。結果として、カメラが「近白色」の被写体にフォーカスされたとき、それぞれの増幅器からの3つの原色信号R、G及びBの出力信号レベルは、互いと等しく、即ちR:G:B=1となるように設定される。
しかしながら、この単純なLWA100は、2つの主な欠点を持つ。即ち:
(1)LWA100の両端において領域が楔形であり、色フィルタアレイの伝達関数及びカメラのIRフィルタにおいて常に公差があるため、これら端における領域は非常に狭く、従って端点104a及び104bは、実際に必要とされるものよりも一方の端104aにおいては低い温度となり、他方の端104bにおいては高い温度となる。
(2)黒体放射曲線102はLWA線と異なり直線ではないため、平均R、G及びB積算器のために多くの余分な色が誤って考慮に入れられる。特に、肌の色調はしばしば定義されたLWA内にあり、AWB測定システムを混乱させる。図1に示された例においては、定義された肌の色調値106はちょうどLWA領域の端にあるが、ここでも色フィルタアレイ及びIRフィルタの伝達関数及び種々の光源の公差のため、斯かる肌の色調はしばしばLWA100内となる。
AWB制御システムは、欧州特許出願公開EP−A−0400606において記載され、ここでは黒体放射曲線が、種々の色温度を持つ光源の下で「白色の」カメラの被写体を観測したときに得られる測定を利用して生成され、LWAを定義する追跡領域が黒体放射曲線の両側に備えられる。
しかしながら、システムの製造段階において、黒体放射曲線についての測定結果を得、較正する必要があり、またパラメータ及び測定結果を永続的なメモリ手段に保存する必要がある。
本発明者は改善された装置を発明し、本発明の目的は、製造の間ではなくシステムの動作の間に決定された黒体放射曲線の実際の形状が、黒体放射曲線の周囲で厳密なLWAを定義するために利用され、それにより、より優れた自動ホワイトバランス制御結果をもたらす、カラーのディジタル画像捕捉装置において自動ホワイトバランス制御を実行するためのシステム、斯かるシステムを含むカラーのディジタル画像捕捉装置、及び自動ホワイトバランス制御を実行する対応する方法を提供することにある。
従って、本発明によれば、カラーのディジタル画像に対して自動ホワイトバランス制御を実行するシステムであって、前記システムは、前記画像に対して、
(a)色空間の少なくとも2つのドメイン内の黒体放射曲線が既知である所定の色空間を定義し、
(b)前記色空間の前記少なくとも2つのドメインに依存する近似関数を適用し、前記近似された曲線を左及び/又は右にシフトさせることにより前記黒体放射曲線を近似して、前記色空間内の前記黒体放射曲線の周囲の有限白色領域を定義するように構成され、前記システムは更に、
捕捉された画像内の画素の色値が前記有限白色領域内にあるか否かを決定し、そうであれば、該画素に対して自動ホワイトバランスを実行する手段を有するシステムが提供される。
本発明は、以上に定義された自動ホワイトバランスシステムにおける使用のための、有限白色領域を定義するための回路であって、前記所定の色空間の少なくとも2つのドメイン内の黒体放射曲線の位置が既知であり、前記色空間の前記少なくとも2つのドメインに依存する近似関数を適用し、前記近似された曲線を左及び/又は右にシフトさせることにより前記黒体放射曲線を近似して、前記色空間内の前記黒体放射曲線の周囲の有限白色領域を定義するように構成される手段を有する回路に拡張される。
本発明は更に、カラーのディジタル画像捕捉装置であって、前記画像捕捉装置の視界内の場面を表す複数の画素を有する画像フレームを捕捉するための画像センサと、前記画像センサにより捕捉された画像フレームに対して自動ホワイトバランス制御を実行するための以上に定義された自動ホワイトバランス制御システムとを有する装置にまで及ぶ。
色空間が定義され既知となると、黒体放射曲線の正確な位置もまた既知となる。
かくして、有限白色領域は、少なくとも2つの(好ましくはr/g及びb/g)ドメインにおける黒体放射曲線に略正確にフィットする式(又は近似式)により、明確に定義される。該式は、これら2つのドメインの関数である。該関数はこのとき、黒体放射曲線の周囲の有限白色領域を定義するため、左及び/又は右(好ましくはその両方)に外れて配置される。製造時には較正は必要とされず、自動ホワイトバランスのためのパラメータ及び測定結果を保存するための永続的なメモリも必要とされない。
色マトリクスが事前に利用される場合、結果の有限白色領域は、画像捕捉装置のCCD又はCMOSセンサの色空間(又は色域)を既知の色空間(例えばsRGB又はEBU)に変換するために利用されることができる。該既知の色空間において、黒体放射曲線の正確な位置は既知であり、それ故その周囲のLWA検出領域を形成するため上述の式が利用されることができる。
黒体放射曲線についてのr/g及びb/gドメインについての好適な近似関数は、
Figure 2008526075
であり、ここでC、C及びCは、有限白色領域の形状を部分的に定義する係数である。
更に、既知の色空間が利用されるため、場面を照射する光源の色温度が決定されることができ(及び色温度の変化が考慮されることができ)、このことは捕捉された場面の表現を知覚する本発明の能力を、人間の観測者により知覚されるものに近くなるように更に増大させる。従来の自動ホワイトバランスシステムは、上述したように、R=G=B=1となるように制御する傾向があり、このことは特定の白色、例えばD6500に対応する。このことは、人間の観測者が場面の暖かな印象を持つ場合に、幾つかの場面を「冷たく」見えるようにする欠点を持つ。しかしながら、本発明のシステムにおいては、捕捉された画像の白色点(例えば3200K)を測定する手段が好ましくは備えられ、このとき測定された白色点を変換関数によって新たな白色点(較正は必要とされない)にマッピングするための手段が有利にも備えられても良い。例えば、測定された3200Kの場面が5000Kの場面へとホワイトバランスされ、4000Kの場面が5500Kの場面へとホワイトバランスされ、5000Kの場面が6500Kの場面へとホワイトバランスされ、6500Kを超える全ては変化させられない。
有限白色領域決定から場面の色温度を決定するための高速且つ正確なアルゴリズムが提案され、該アルゴリズムは、測定された平均有限白色領域の色から黒体放射曲線までの最近点を見出す。
好適な実施例においては、画像フレーム(又はそのサブセット)の各画素の色値が決定され、有限白色領域内にあると決定された色値のみが自動ホワイトバランス制御処理の目的で積分(又は積算)される。一方、従来のシステムにおいては、全画素のR、G及びB値の全てが積分される。本発明の好適な実施例について提案される限定された積分は、先行技術に対して優れた結果をもたらす傾向がある。例えば、捕捉された画像中に多くの赤色があり、白色部分もある場合を考える。先行技術の装置の場合には、結果の平均白色がLWA内となるか否か決定される前に(フレーム内の)全てのR、G及びB値が最初に積分(即ち積算)され、画像の白色部分は大量の積算された赤色を相殺するに十分とはならず、結果の積分された値はLWAの外部となり、それにより自動ホワイトバランスが可能ではないことを示す。しかしながら本問題は、各画素の色値がLWAに対して個別に比較され、次いでLWA内にある値のみが自動ホワイトバランス処理の目的のために積分されれば、克服されることができる。
本発明の特定の実施例においては、画素が有限白色領域内となるために満たすべき式が、RGBで表現すると、
Figure 2008526075
のように設定され、ここでC、C及びCは、C、C及びCに加えて、前記有限白色領域の形状を定義するパラメータであり、C及びCは、前記有限白色領域により定義されることが必要とされる温度範囲に依存し且つ前記必要とされる温度範囲のそれぞれ最高及び最低の色温度に依存し、Yは輝度であり、E及びFは輝度のパラメータである。
本発明の更なる潜在的な利点は、一般に(面積及び電力消費の点で)より多くのリソースを必要とする除算器とは対照的に、乗算器(及び加算器)のみを実装において利用することができることである。
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され、これら実施例から明らかとなるであろう。
本発明の実施例はここで、添付図面を参照しながら、例としてのみ記載される。
本発明の以下の実施例の自動ホワイトバランスシステムにおいては、有限白色領域が、r/g及びb/gドメインにおいて黒体放射曲線に略正確にフィットする式により定義される。該式は、r/g及びb/gの関数であり、黒体放射の周囲の有限白色領域(LWA)を定義するため左及び右に外れて配置される。
図2を参照すると、上述した態様での有限白色領域の定義を容易にするため、最初にステップ10においてカラーのディジタルカメラのCCD又はCMOSセンサにより画像が捕捉され、ステップ12において色マトリクス変換を利用して該センサの色空間がsRGB又はEBUのような既知の色空間に変換される。
当業者には良く知られているように、色空間は色を規定、生成及び可視化することを可能とする方法であり、色は通常3つの座標又はパラメータを利用して規定される。これらのパラメータは、利用されている色空間内の色の位置を記述するが、その色が何であるかを実際に示すものではない(このことは利用される色空間に依存する)。例えば、赤(R)、緑(G)及び青(B)の3色を用いて多くの他の色がシミュレートされることができ、色空間内でこれらの色のそれぞれが0と255との間の数を割り当てられる場合、これらの色の256*3個の組み合わせは、R−G−Bのそれぞれの色値を与える「61−153−115」フォーマットで、16777216個の色が当該色空間内で規定され得ることを意味する。本分野においては多くのタイプの色空間モデルが知られており、sRGBモデル(国際規格)が現在元も広く認められているが、他の多くのモデルも知られている。
かくして、センサの色空間が既知の色空間に変換されると、当該色空間内の黒体放射曲線の正確な位置もまた既知となる。次いで、ステップ16において、黒体放射曲線の形状を近似する関数が利用される。黒体放射曲線について、r/g及びb/gドメインについて非常に良い近似関数は、
Figure 2008526075
である。該式は次いで、該関数を上下に(即ち左及び右へ)シフトさせることにより、有限白色領域を定義するために利用される(ステップ16)。結果として、図3を参照すると、黒体放射曲線に従う新たな有限白色領域(LWA)200が定義され、図3においてr/g及びb/gドメインにおいて示されている。
本発明の回路実装の例においては、図5に示されるように、処理の当該部分は12個の乗算器、4個の加算器及び4個の比較器を必要とする。しかしながら、黒体放射曲線に略従うために4本の直線が利用される場合には、10個の乗算器、4個の加算器及び6個の比較器にまで削減されることができ、更に正確でない曲線の近似が利用される場合には更に少なく削減されることができる。しかしながら、LWAが黒体放射曲線に近づくほど、自動ホワイトバランス処理が正確になることは当業者に明らかであろう。一方で、AWB処理が、例えばフレームの、1個おきの画素に対してのみ実行される場合には、乗算をパイプライン式にすることにより、正確さを失うことなく、乗算器の数は12から6まで削減されることができる(上述の例においては)。より一般的には、(例えば長方形のウィンドウ領域によって定義される)フレームサイズ全体のサブセットは、この点においてどの画素が測定される必要があるかを定義するために利用され得る。
色域は、3次元において色空間により囲まれた領域である。色表現系の色域を、色の範囲としてグラフィカルに表現することが通常である。しばしば色域は、例えばCIEのu'v'色度図上で、単に2次元で表現される。図4においては、LWA200は、斯かる図のu'及びv'ドメインで示されている。
捕捉されたフレーム中の各画素の色値が次いで決定され、LWAに対して比較される(ステップ18)。ステップ20において、画素の色値がLWA内であると決定された場合にのみ、当該画素はステップ24において示される自動ホワイトバランス(AWB)処理内で利用され、それぞれのR、G及びB値がこの目的のため積分(積算)される。そうでなければ、該画素はAWB処理については無視される。
どの画素が定義されたLWA内にある色値を持つかが決定されれば、自動ホワイトバランスを実際に実行するいずれの(既知の)方法もが利用され得、本発明はその点において限定されるものではないことは理解されるであろう。
本発明の実施例においては、画素のRGB値が、定義されたLWA内にあると決定されるために満たす必要がある条件は、RGBで表現すると、以下のようになる:
Figure 2008526075
回路実装の例においては、低い及び高い光領域を除外するために、(歴史的に)輝度信号YのパラメータE及びFとして定義された2つの比較器が利用されても良い。
式1及び2において利用されるパラメータC、C、C、C、C及びCはLWAの形状を定義し、原則的に一定値である。原則的に、当業者には明らかであるように、LWAの曲線形状を定義することは比較的単純である。なぜなら、2つの線のみが実際に領域の2つの端点を定義し、該領域の残りは一般に同一のままであるからである。
それ故、本発明の実装例においては、これら固定値のパラメータは以下のように算出される:
=0.3119
=−0.2594
=0.8008
=0.3119
=0.2471
=1.2344
他の2つのパラメータC及びCは、LWAによりカバーされるべき所望の色温度範囲に依存し、当該範囲の最も高い及び最も低い色温度にそれぞれ依存する。両方の色温度とも、好ましくはプログラム可能である。C及びCは、r/g及びb/g座標に対し2000Kから75000Kまでの場面温度を含むテーブルから決定されても良い。該テーブルは、プランクの良く知られた黒体放射式から計算され、次いで乗算されたCIEのx、y、zの標準的な人間観測者曲線にわたって積分されXYZ値を与え、次いで(良く知られた)XYZ−>sRGBの3x3マトリクスを用いてsRGB色空間に変換されても良い。これらの概念は当業者には知られており、ここでは更に詳細には議論しない。実施例においては、最も低い温度は、例えば100Kのステップで、2000Kから3500Kまでプログラム可能であるべきである。同一の実施例において、最も高い温度は、1000Kのステップで、7000Kから22000Kまでプログラム可能であるべきである。
既知の色空間が利用されるため、場面を照射する光源の色温度が決定されることができ(色温度の変化が考慮に入れられることもできる)、このことは、捕捉された場面の表現を人間の観測者により知覚されるものに近いものに維持する本システムの能力を更に拡張する。図6を参照すると、捕捉された画像の平均白色点XはCWAアルゴリズムから測定され、場面の色温度は、黒体放射曲線202上の最近点Yを最初に見出すことにより決定されることができる。該最近点の位置が分かれば、色温度は上述のテーブルを逆に利用することにより決定されることができる。
本発明の実施例において利用される書き込みレジスタ(及び該レジスタに保持されるそれぞれのデータの簡単な記述)は、例えば以下を有しても良い:
・C、C 有限白色領域係数用の5ビットのレジスタ
・C、C、C 有限白色領域係数用の6ビットのレジスタ
・C、C、C 有限白色領域係数用の7ビットのレジスタ
・E 8ビットのレジスタ、LWA測定についての最大輝度値
・F 8ビットのレジスタ、LWA測定についての最小輝度値
理論上は、提案された自動ホワイトバランスシステムはアナログドメインで利用され得る。しかしながら、上述の例においては、計算の特性のため、及びディジタルドメインにおいて実装及び維持が容易であるという事実のため、ディジタルドメインにおいてのみ利用された。提案された自動ホワイトバランスシステムは、ディジタル画像捕捉装置、及び例えば写真編集パッケージ等のような画像処理ソフトウェアパッケージにおける使用のために利用可能である。
上述の実施例は本発明を限定するものではなく説明するものであって、当業者は添付する請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替実施例を設計することが可能であろうことは留意されるべきである。請求項において、括弧に挟まれたいずれの参照記号も、請求の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。「有する(comprising及びcomprises等)」なる語は、請求項又は明細書全体に記載されたもの以外の要素又はステップの存在を除外するものではない。要素の単数の参照は、複数のかような要素の存在を除外するものではなく、その逆も成り立つ。本発明は、幾つかの別個の要素を有するハードウェアによって、及び適切にプログラムされたコンピュータによって実装されても良い。幾つかの手段を列記した装置請求項において、これら手段の幾つかは同一のハードウェアのアイテムによって実施化されても良い。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これら手段の組み合わせが有利に利用されることができないことを示すものではない。
先行技術により定義される所定の有限白色領域の模式的なグラフィカル表現である。 本発明の実施例による自動ホワイトバランス制御を実行する方法における主なステップを示す、模式的なフロー図である。 本発明の実施例による方法により得られる有限白色領域のr/g及びb/gドメインにおけるグラフィカル表現である。 CIE色度図のu'及びv'ドメインにおける、図2の有限白色領域の表現である。 本発明の実施例によるシステムの構成例を示す、模式的な回路図である。 場面の色温度がどのように決定されるかを示す、有限白色領域のr/g及びb/gドメインにおけるグラフィカル表現である。

Claims (9)

  1. カラーのディジタル画像に対して自動ホワイトバランス制御を実行するシステムであって、前記システムは、前記画像に対して、
    色空間の少なくとも2つのドメイン内の黒体放射曲線が既知である所定の色空間を定義し、
    前記色空間の前記少なくとも2つのドメインに依存する近似関数を適用し、前記近似された曲線を左及び/又は右にシフトさせることにより前記黒体放射曲線を近似して、前記色空間内の前記黒体放射曲線の周囲の有限白色領域を定義するように構成され、前記システムは更に、
    捕捉された画像内の画素の色値が前記有限白色領域内にあるか否かを決定し、そうであれば、該画素に対して自動ホワイトバランスを実行する手段を有するシステム。
  2. 前記少なくとも2つのドメインは、r/g及びb/gドメインを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記近似された曲線は、前記有限白色領域を定義するため前記黒体放射曲線の左及び右にシフトされる、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記近似関数は、
    Figure 2008526075
    の形をとる、前記黒体放射曲線についてのr/g及びb/gドメインについての近似関数であり、C、C及びCは、前記有限白色領域の形状を部分的に定義する係数である、請求項1に記載のシステム。
  5. 捕捉された画像の白色点を測定する手段を有する、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記測定された白色点を、変換関数によって、新たな白色点へとマッピングする手段を有する、請求項5に記載のシステム。
  7. 画素が有限白色領域内となるために満たすべき式が、R、G及びBで表現すると、
    Figure 2008526075
    と表現され、ここでC、C及びCは、C、C及びCに加えて、前記有限白色領域の形状を定義するパラメータであり、C及びCは、前記有限白色領域により定義されることが必要とされる温度範囲に依存し且つ前記必要とされる温度範囲のそれぞれ最高及び最低の色温度に依存し、Yは輝度であり、E及びFは輝度のパラメータである、請求項1に記載のシステム。
  8. 請求項1に記載の自動ホワイトバランスシステムにおける使用のための、有限白色領域を定義する回路であって、前記所定の色空間の少なくとも2つのドメイン内の黒体放射曲線の位置が既知であり、前記回路は、前記色空間の前記少なくとも2つのドメインに依存する近似関数を適用し、前記近似された曲線を左及び/又は右にシフトさせることにより前記黒体放射曲線を近似して、前記色空間内の前記黒体放射曲線の周囲の有限白色領域を定義する手段を有する回路。
  9. カラーのディジタル画像捕捉装置であって、前記画像捕捉装置の視界内の場面を表す複数の画素を有する画像フレームを捕捉するための画像センサと、前記画像センサにより捕捉された画像フレームに対して自動ホワイトバランス制御を実行するための、請求項1に記載のホワイトバランス制御システムとを有する装置。
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