JPH0716249U - 発券装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生カードが積層状態で収納してあるホッパか
ら、繰出機構を介して生カードを１枚ずつ、磁気ヘッド
又はその磁気ヘッドとサーマルヘッドを有するエンコー
ド部に送出し、その繰出された生カードに金額等の所定
のデータ、又は有効期間等の所定の内容の印字を行う発
券装置において、磁気ヘッドとサーマルヘッドを自動的
にクリーニングできるようにする。 【構成】 ホッパ内の生カードの積層中に、磁気ヘッド
又はサーマルヘッドをクリーニングするクリーニングカ
ードを介在させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、金額等の所定のデータの記録されていない生カードに、金額等の所 定のデータを記録してストアードフェアカードを生成して発行する発券装置に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の発券装置は、生カードの積層されているホッパから、生カード を１枚ずつエンコード部に繰出して、磁気ヘッドにより所定の価値データを記録 し、又は、その価値データとともに有効期間等の所定の内容をサーマルヘッドに より印字するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来装置において、磁気ヘッドやサーマルヘッドのクリー ニングはオペレータが行うようにしているので、人手を要するとともに、クリー ニングを忘れると、カードの損傷やエンコードミスが生じやすいという欠点があ った。

【０００４】 そこで、本考案は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目 的は、エンコード時に自動的にクリーニングを行うことのできる発券装置を提供 することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案装置は、上記目的を達成するために、金額等の所定のデータの記録され ていない生カードが積層状態で収納してあるホッパから、繰出機構を介して生カ ードを１枚ずつ、磁気ヘッド又はその磁気ヘッドとサーマルヘッドを有するエン コード部に送出し、その繰出された生カードに金額等の所定のデータ、又は有効 期間等の所定の内容の印字を行う発券装置において、前記ホッパ内の生カードの 積層中に、前記磁気ヘッド又はサーマルヘッドをクリーニングするクリーニング カードを介在させたことを特徴としている。

【０００６】

【作用】

上記構成において、クリーニングカードがエンコード部に送られると、そのク リーニングカードにより磁気ヘッドとサーマルヘッドがクリーニングされる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。図１は、一実施例装置の概略 構成図であって、ホッパＳには、多数の生カードＣ，Ｃ…と、最上部に１枚のク リーニングカードＣ0 とが積層されて収納されている。

【０００８】 上記生カードＣは、予め、正常な生カードであることを示すデータが記録され ている。例えば、一度使用された異常カードと区別できるデータが記録されてい る。

【０００９】 また、上記クリーニングカードＣ0 は、少なくとも、後述の磁気ヘッド及びサ ーマルヘッドに接する面に、周知のクリーニング剤が塗布されているとともに、 クリーニングカードである旨のデータが記録されている。

【００１０】 ホッパＳの下部は開口されていて、この開口部分に、周知の繰出機構を形成す るアイドローラＩとフィードローラＦとが設けられていて、これら両ローラＩ， Ｆとで上述の積層状態のカードを載置している。また、ホッパＳの上部には、ウ エイトＷが挿入状態で設けられていて、積層状態のカードに所定の圧力が加わる ようにしている。

【００１１】 エンコード部Ｅは、ホッパＳの下部でフィードローラＦに対向して設けられ、 一対の無端ベルトで形成される搬送路Ａに、搬送方向の流れに沿って順に、読取 用磁気ヘッドｈ、磁気ヘッドＨ、サーマルヘッドＴが設けられている。

【００１２】 読取用磁気ヘッドｈは、フィードローラＦから繰出されてくる生カードＣが正 常なカードか否か、又はクリーニングカードＣ0 か否かをチェックするためのも のであり、また磁気ヘッドＨは、金額等の所定のデータを書込むためのものであ り、さらにサーマルヘッドＴは、カードの有効期間等の所定の内容を印字するた めのものである。

【００１３】 上記構成の実施例装置においては、フィードローラＦで全ての生カードＣがエ ンコード部Ｅに繰出されると、クリーニングカードＣ0 がフィードローラＦでエ ンコード部Ｅに送出される。このため、両磁気ヘッドｈ，Ｈ及びサーマルヘッド Ｔは、このクリーニングカードＣ0 が接することにより自動的にクリーニングさ れる。

【００１４】 また、このクリーニングカードＣ0 は、読取用磁気ヘッドｈでクリーニングカ ードＣ0 であることが識別されているので、図示しない本実施例装置を制御する マイクロコンピュータからなる制御器は、クリーニングカードを異常カードと認 識することがない。したがって、本実施例装置は、異常停止等が行われずに所定 のエンコード処理が行われる。

【００１５】 なお、上述の実施例においては、クリーニングカードＣ0 は、生カードＣの最 上部に載置したが、これを生カードＣの最下部に、又は生カードＣの中間に位置 させるようにしてもよい。例えば、生カードＣの所定枚数毎（例えば１０００枚 毎）に、クリーニングカードＣ0 を介在させるようにしてもよい。

【００１６】

【発明の効果】

本考案に係る発券装置は、ホッパ内の生カードの積層中に、前記磁気ヘッド又 はサーマルヘッドをクリーニングするクリーニングカードを介在させたので、そ のクリーニングカードにより磁気ヘッド又はサーマルヘッドは自動的にクリーニ ングされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例装置における概略構成図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 搬送路 Ｃ 生カード Ｃ0 クリーニングカード Ｅ エンコード部 Ｆ フィードローラ ｈ 読取用磁気ヘッド Ｈ 磁気ヘッド Ｉ アイドローラ Ｓ ホッパ Ｗ ウエイト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金額等の所定のデータの記録されていな
   い生カードが積層状態で収納してあるホッパから、繰出
   機構を介して生カードを１枚ずつ、磁気ヘッド又はその
   磁気ヘッドとサーマルヘッドを有するエンコード部に送
   出し、その繰出された生カードに金額等の所定のデー
   タ、又は有効期間等の所定の内容の印字を行う発券装置
   において、 前記ホッパ内の生カードの積層中に、前記磁気ヘッド又
   はサーマルヘッドをクリーニングするクリーニングカー
   ドを介在させたことを特徴とする発券装置。