JPH0716164A - 半身浴用浴槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リラックスした状態で半身浴を行うことので
きる半身浴用浴槽の提供を目的とする。 【構成】 浴槽１内に腰掛け可能な腰掛部３を備え、腰
掛部３の後方に、浴槽のフランジ面１ａより上方に延出
した背もたれ可能な背もたれ部２を備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、半身浴が可能となる
浴槽に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、浴槽内では全身を湯
に浸かる全身浴が行われているが、全身浴は体に水圧が
かかりすぎ、体に無理が生ずるという問題点があり、特
に心臓が悪い人や高血圧等の人には、上半身を湯から出
して入浴する半身浴が効果的であるが、従来の浴槽では
半身浴を行うための腰掛ける部分が無いために、半身浴
を行う場合には腰を浮かせた状態で入浴するしかなく、
良好に半身浴を行うことができないという問題点があっ
た。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、良好に半身浴を行うこ
とができる浴槽を提供せんことを目的とし、その要旨
は、浴槽内に腰掛け可能な腰掛部を有するとともに、該
腰掛部の後方に浴槽のフランジ面より上方に延出する背
もたれ可能な背もたれ部を有することである。

【０００４】

【作用】浴槽内には腰掛部が設けられており、この腰掛
部に腰を下ろした状態で半身浴を行うことができ、ま
た、背もたれ部に背をもたれさせてリラックスした状態
で半身浴を行うことができる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、第１実施例の半身浴用浴槽の斜視構成図
であり、浴槽１の上面外周には外方に水平状に突出する
フランジ面１ａが形成されており、浴槽１内の後方側に
はフランジ面１ａよりも上方へ傾斜状に延出して背もた
れ部２が形成されており、この背もたれ部２の下端には
連続状に水平に前方側へ延びる腰掛部３が形成されてお
り、腰掛部３の前端側には垂下状に浴槽１の底面側へ延
びる垂下部４が一体形成されている。腰掛部３および垂
下部４の中央部には、スリット状の水抜き用スリット５
が形成されており、この水抜き用スリット５を介し腰掛
部３上の水滴等を良好に下方側へ流すことができるよう
に構成されている。

【０００６】また、腰掛部３の上面には滑り止め加工を
施しておくこともできる。前記背もたれ部２の前面には
突出状にマッサージ用の突起６が４個程度突出形成され
たものとなっており、また、背もたれ部２の内部には温
水管７を配管させておくことができ、この温水管７内に
湯を流通させて背もたれ部２を保温することができる。
また、背もたれ部２の上部部位前面には水平状に滝用ス
リット１０が形成されており、この滝用スリット１０か
ら湯を流出させて、背もたれ部２の前面に滝のように湯
を流し、背中の部分を温めることができるように構成さ
れている。

【０００７】さらに、背もたれ部２の裏面にはシャワー
８とムードランプ９が立設されており、必要に応じシャ
ワー８から背中の部分に温水シャワーを噴出させて、上
半身を温水シャワーにより温めることができるように構
成されている。また、ムードランプ９は柔らかい光を発
するランプが取付けられており、浴槽周辺の雰囲気を良
好に演出するものである。なお、このムードランプ９に
代えてスチームを上半身に流下させるような構成とする
こともできる。なお、背もたれ部２はリクライニング可
能に、その傾斜角度を可変な構造としておくことがで
き、さらに、背もたれ部２内には振動または音楽を奏で
るボディソニック装置を組み込んでおくこともできる。

【０００８】次に、図２は第２実施例の半身浴用浴槽で
あり、浴槽１１の内壁面には内側へ突出状に支持バー１
２が設けられており、この支持バー１２に軸１３を介し
回動可能に背もたれ部１４を連結し、この背もたれ部１
４の上端は浴槽１１のフランジ面１１ａより上方に突出
してヘッドレスト部１５を形成し、背もたれ部１４の下
端は斜め上方へ延びる腰掛部１６を形成し、腰掛部１６
から傾斜片部１７を介し足乗部１８を一体形成させてお
き、浴槽１１内で腰掛部１６に腰掛け、背もたれ部１４
に背をもたれさせてリラックスした状態で半身浴ができ
るように構成しておくことができる。

【０００９】次に、図３は第３実施例であり、本例の浴
槽２１のフランジ部２１ａ上には着脱可能に着脱椅子Ｃ
が載せられており、この着脱椅子Ｃは、浴槽２１内の中
程度の深さ位置に配置される底板部２２と、この底板部
２２の両側から上傾状に一体形成される傾斜板部２３，
２３と、各傾斜板部２３，２３から水平状に延びる水平
板部２４，２４と、各水平板部２４，２４の端部から垂
下された垂下板部２５，２５が一体形成されており、前
記底板部２２上には弾力性を有する腰掛部２６が形成さ
れており、さらに腰掛部２６の後方側には立ち上げ状に
背もたれ部２７が形成され、この背もたれ部２７の前面
にはクッション２８が配設され、クッション２８の前面
には突出状に指圧用の指圧ボール２９が形成されたもの
となっている。このような着脱椅子Ｃは、水平板部２
４，２４を浴槽２１のフランジ部２１ａ上に載置して、
着脱可能に浴槽２１にワンタッチで取付けることができ
て、腰掛部２６上に腰を下ろして良好に半身浴を行うこ
とができ、全身浴を行う場合には、この着脱椅子Ｃを浴
槽２１から取り外して、良好に全身浴を行うことができ
る。

【００１０】次に、図４は第４実施例を示すものであ
り、本例の浴槽３１の側壁面３１ａには、外方よりネジ
部材３２，３２が両側壁面３１ａ，３１ａにそれぞれ２
個づつ水平方向に取付けられており、この各ネジ部材３
２，３２により浴槽３１の内側面に突出状にフック部材
３３，３３が取付けられたものであり、この各フック部
材３３上に着脱可能に平板状の腰掛板３４を取付けるこ
とができるように構成されている。半身浴を行いたい場
合には、この腰掛板３４をフック部材３３，３３上に載
置して、腰掛部３４上に腰掛けて半身浴を行うことがで
きる。なお、この腰掛板３４の寸法は浴槽３１の長手寸
法の約半分程度の寸法に形成されたものである。

【００１１】次に、図５は第５実施例を示し、図５の浴
槽４１の内壁面の後部部位には、中間深さにフック部材
４２，４２が対向状に固設されており、各フック部材４
２には例えば３個の掛止凹部４２ａ，４２ａ，４２ａが
形成されたものとなっており、各掛止凹部４２ａ，４２
ａ，４２ａ上に腰掛棒４３をそれぞれ掛け渡し状に着脱
可能に取付けることができる構成となっている。また、
浴槽４１の内壁面の前部側の底部には対向状にフック部
材４５，４５が固設されており、この各フック部材４
５，４５にも足乗棒４６を着脱可能に取付けることがで
きるように構成されている。また、前記腰掛棒４３の後
部には、着脱可能に背もたれ板４４が取付けられてお
り、この背もたれ板４４は浴槽４１のフランジ面４１ａ
に段部４４ａを載置状にして取付けられるものである。

【００１２】このような構成においては、必要に応じ、
フック部材４２の掛止凹部４２ａ上に腰掛棒４３を水平
状に掛け渡し、この上に着座して上半身を浴槽４１内の
湯より露出させて良好に半身浴を行うことができ、この
時に、背もたれ板４４に背をもたれかけてリラックスし
た状態で半身浴を行うことができる。さらに、フック部
材４５に足乗棒４６を掛け渡すことにより、この足乗棒
４６上に足を乗せて更にリラックスした状態で半身浴を
行うことができる。

【００１３】

【発明の効果】本発明の半身浴用浴槽は、浴槽内に腰掛
け可能な腰掛部を有するとともに、該腰掛部の後方に浴
槽のフランジ面より上方に延出する背もたれ可能な背も
たれ部を有するため、腰掛部に腰掛けた状態で半身浴を
行うことができ、また、背もたれ部に背をもたれさせて
リラックスした状態で半身浴が行える効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の半身浴用浴槽の斜視構成図であ
る。

【図２】第２実施例の半身浴用浴槽の側面概略構成図で
ある。

【図３】第３実施例の半身浴用浴槽の概略構成図であ
る。

【図４】第４実施例の半身浴用浴槽の半断面斜視構成図
である。

【図５】第５実施例の半身浴用浴槽の斜視構成図であ
る。

【符号の説明】

１，１１，２１，３１，４１ 半身浴用浴槽 １ａ，１１ａ，２１ａ，４１ａ フランジ面 ２，１４，２７ 背もたれ部 ３ 腰掛部 ５ 水抜き用スリット ６ マッサージ突起 ７ 温水管 ８ シャワー ９ ムードランプ １０ 滝用スリット １２ 支持バー １３ 軸 １６ 腰掛部 １７ 傾斜片部 １８ 足乗部 ２４ 水平板部 ２６ 腰掛部 ２８ クッション ３２ ネジ部材 ３３ フック部材 ３４ 腰掛板 ４２，４５ フック部材 ４２ａ 掛止凹部 ４３ 腰掛棒 ４４ 着脱式背もたれ板 ４６ 足乗棒

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽内に腰掛け可能な腰掛部を有すると
   ともに、該腰掛部の後方に、浴槽のフランジ面より上方
   に延出する背もたれ可能な背もたれ部を有することを特
   徴とする半身浴用浴槽。