JPH0716154Y2 - 油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング - Google Patents

油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング

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JPH0716154Y2
JPH0716154Y2 JP3613788U JP3613788U JPH0716154Y2 JP H0716154 Y2 JPH0716154 Y2 JP H0716154Y2 JP 3613788 U JP3613788 U JP 3613788U JP 3613788 U JP3613788 U JP 3613788U JP H0716154 Y2 JPH0716154 Y2 JP H0716154Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、油圧装置のメイン回路の途中部にサブ回路を
直列状に接続したり、その接続を分離したりする場合に
用いるセルフシールカップリングに、当該サブ回路への
オイルの圧送とメイン回路のみへの短絡とに切り換える
ための油圧回路用短絡通路を付設したセルフシールカッ
プリングであって、 サブ回路接続時には、メイン回路の途中部に介在させた
短絡通路を遮断してオイルをメイン回路及びサブ回路に
ともに案内し、 サブ回路分離時には、短絡通路を開き、且つ、サブ回路
への流通を遮断して、メイン回路のみにオイルを短絡・
案内するものに関し、 構造が簡単で且つ耐久性に優れるうえ、サブ回路への切
り換え、即ち、カップリングの接続が非常に楽に行える
ものを提供する。
〈考案の背景〉 例えば、農用トラクタに農用ローダを着脱する場合に
は、農用トラクタ側に設けた油圧装置のメイン回路の途
中部に農用ローダ側のサブ回路を直列状に接続し、この
接続部に上記油圧回路用短絡通路付きセルフシールカッ
プリングを介装させる。
即ち、農用トラクタを耕耘作業に使用するときには、短
絡通路を開いてトラクタ自体の3点リンクヒッチのみを
駆動する。
また、農用ローダ等のように油圧駆動のトラクタ外部作
業機を装着して使用したいときには、短絡通路を遮断し
て、メイン回路内を流れるオイルをサブ回路へ案内する
ようにしてある。
〈従来技術1〉 本考案の対象となる油圧回路用短絡通路付セルフシール
カップリングの基本構造は、カップリング本体1に導入
側通路2と導出側通路3とを互いに独立させて設け、導
入側通路2の出口側部分4と導出側通路3の入口側部分
5とに夫々自封弁6・6を設け、 各自封弁6・6は、各自封弁体7・7が各閉弁用押圧手
段8で外向きに押し出されて各自封弁口14を閉じるとと
もに、外力で内向きに押し戻され自封弁口14を開くよう
に構成し、 導入側通路2と導出側通路3とを短絡通路10を介して短
絡させて構成した形式のものである。
この形式の従来技術1としては、実開昭62−163688号公
報の第1図〜第2図に示すように(本案の第6図〜第7
図参照)、ブロック状のカップリング本体1の上方に自
封弁6・6を2列並行に螺合固定し、自封弁6の内部に
設けた閉弁用押圧バネ8で自封弁体7を閉弁付勢し、カ
ップリング本体1の一側面に導入側通路2を、また、他
側面に導出側通路3を各々水平段違い状に空け、垂直状
に空けた短絡通路10で当該導入側・導出側通路2・3を
連通し、カップリング本体1の中央上下に亘って付設し
た円柱状の短絡弁11を上下摺動自在に短絡通路10に貫通
し、同カップリング本体1の下方に取り付けた開弁用押
圧バネ13で短絡弁11を上方に押圧して短絡通路10を開弁
付勢するように構成したものがある。
〈従来技術1の課題〉 上記従来技術1では、自封弁6と短絡弁11とをカップリ
ング本体1に別々に取り付け、しかも自封弁体7の付勢
手段である閉弁押圧バネ8と短絡弁体12の付勢手段であ
る開弁押圧バネ13をも別々に設けねばならず、全体の構
造が複雑になってしまう。
〈従来技術2〉 そこで、構造をより簡略化した従来技術2として、上記
公報の第5図〜第6図に示すようなものがある(本案の
第8図〜第9図参照)。
即ち、従来技術2は、カップリング本体1の左・右に亘
り導入側通路2と導出側通路3とを空け、当該導入・出
側通路2・3に上方から並列状に配置した2連の自封弁
6・6のうち、導入側通路2に嵌入する方を上下摺動自
在に設け、自封弁6の円柱状下部100を水平に空けた短
絡通路10に臨ませるとともに、導出側通路3の方の弁6
をカップリング本体1に螺合固定することにより、 油圧装置のメイン回路のみを使用する場合(即ち、カッ
プリング分離・自封状態)には、導入側通路2の油圧に
よって自封弁6が押し上げられて短絡通路10が開き、 サブ回路を使用する場合(即ち、カップリング接続・自
封解除状態)には、当接サブ回路の先端に設けられた2
連のカップリング101を、カップリング本体1側の2連
の自封弁6・6に押し込み嵌着して、導入側自封弁6を
下降操作して短絡通路10を閉じることを特徴とする。
本従来技術2では、導入側自封弁6の円柱状下部100が
短絡弁体12を兼ね、しかも、導入側の油圧が短絡弁体12
の開弁用押圧手段13になるので、いわば自封弁6が短絡
弁11をも兼ねて短絡弁11を別途設ける必要はなく、装置
全体の構造を簡略にできる。
〈従来技術2の課題〉 しかしながら、上記従来技術2では、導入側自封弁6は
上下に進退するので、サブ回路を使用する場合、当該サ
ブ回路側の2連の接続用継ぎ手101は、カップリング本
体1側の導出側自封弁6でのみ片持ち状に不安定に固定
されることになる。
従って、オイル流通用ホースからの引っ張り力や押し込
み力等の外力のために導入側自封弁6が伸縮すると、こ
の導入側自封弁6にかかる外力が導出側自封弁6を曲げ
る力として働く結果、導出側自封弁6に応力が集中して
変形し、オイルの漏洩が生じたり、長期使用の間に弁の
破損を起こしたりする虞れがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、従来技術1と2との欠点をともに解消して、
構造を簡単にし、且つ、カップリングの接続強度を高め
ることを技術的課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決する手段を、実施例に対応する図面を用
いて以下に説明する。
即ち、本考案は、前記基本構造の油圧回路用短絡通路付
セルフシールカップリングにおいて、 導入側通路2と導出側通路3との各外周に夫々筒型弁室
21を区画筒22で区画して形成し、当該導入側通路2及び
導出側通路3の外向き端部を各通路端壁23で閉止し、各
区画筒22の外周面のうちの外寄り部分に自封弁口14を夫
々開口し、 自封弁6の各自封弁体7が各閉弁用押圧手段8で外向き
に押し出されて各自封弁口14を閉じたカップリング分離
・自封状態では、導入側通路2が自封弁口14・筒型弁室
21・短絡通路10・筒型弁室21及び自封弁口14を順に介し
て導出側通路3に連通するように構成するとともに、 各自封弁体7が外力で内向きに押し戻されて各自封弁口
14を開いたカップリング接続・自封解除常態では、各自
封弁体7が各筒型弁室21の途中部を遮断して、導入側通
路2から短絡通路10を介して導出側通路3への連通を遮
断するように構成し、 且つ、導入側通路2と導出側通路3とのいずれか一方の
区画筒22のみの内寄り部分に油逃がし口18を空けて、こ
の油逃がし口18を介して導入側通路2と導出側通路3と
のいずれか一方の通路をその外周の筒型弁室21の内寄り
部に常時連通させるように構成したことを特徴とするも
のである。
〈作用〉 上記構造のセルフシールカップリングは次の通り作用す
る。
(1)油圧装置のメイン回路のみを使用するカップリン
グ分離・自封状態では、閉弁用押圧手段8の押圧力で自
封弁体7を外向きに押し出して導入側・導出側の両自封
弁口14を外部に対して閉弁するとともに、筒型弁室21を
介して短絡通路10に対して連通する。
従って、オイルは、カップリング本体1の導入側通路2
→導入側区画筒22→導入側出口4→自封弁口14→導入側
筒型弁室21→短絡通路10→導出側筒型弁室21→自封弁口
14→導出側入口5→導出側区画筒22→導出側通路3を通
って短絡して、メイン回路のみを流通する。
(2)カップリング本体1側の自封弁6にサブ回路側の
カップリングを接続して、油圧装置のメイン回路にサブ
回路をつなぐカップリング接続・自封解除状態では、閉
弁用押圧手段8の押圧力に抗する当該カップリングの内
向きへの押し込み外力により、各自封弁体7は各筒型弁
室21の途中部を遮断して、短絡通路10を介しての導入側
通路2と導出側通路3との連通が閉じられる。
従って、オイルは、カップリング本体1の導入側通路2
→区画筒22→導入側通路出口4→自封弁口14→サブ回路
→導出側通路入口5→導出側通路3を通って、メイン回
路及びサブ回路に直列状に流通する。
(3)上記カップリング同士を接続していく過程では、
両筒型弁室21が油逃がし口18を介して導入側又は導出側
通路2、3に連通し、短絡通路10で連通される両筒型弁
室21に貯留するオイルは油逃がし口18から導入側又は導
出側通路2、3に逃げるので、各自封弁体7はスムーズ
に各筒型弁室21に押し下げられ、サブ回路側のカップリ
ングをメイン回路側に軽い力で容易に接続できる。
〈考案の効果〉 (1)自封弁が短絡弁を兼用し、また、自封弁の閉弁用
押圧手段が、短絡通路の開閉手段を兼用するので、従来
技術1のように自封弁と短絡弁との二つの弁を別々に設
ける必要はなく、セルフシールカップリング全体の構造
を簡単にできる。
(2)サブ回路側のカップリングが接続すべき、自封弁
口や区画筒の部分は導入側及び導出側ともに固定的であ
って、接続に伴って変移しないので、従来技術2のよう
に片持ち状に固定する一方の自封弁に変形を生じてオイ
ルの漏洩や破損を起こす虞れはなく、カップリング同士
を強固に接続できる。
(3)カップリング接続・自封解除していく過程では、
筒型弁室に残留するオイルは油逃がし口から速やかに導
入側又は導出側通路に逃げて、自封弁体が筒型弁室にス
ムーズに押し下げられるので、筒型弁室内の残留オイル
が自封弁体の押し込みの抵抗力になることはなく、カッ
プリング同士の接続をきわめて楽に行える。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて述べる。
第1図は第1実施例を示す接続解除状態の油圧回路用短
絡通路付セルフシールカップリングの縦断正面図、第2
図は接続状態の油圧回路用短絡弁付セルフシールカップ
リングの縦断正面図であって、当該油圧回路用短絡通路
付セルフシールカップリングは、ブロック状のカップリ
ング本体1に2連の自封弁6・6を固定して構成され
る。
カップリング本体1の左・右の上下に亘り2本の大径の
ネジ孔25・25を空け、水平に空けた短絡通路10でネジ孔
25同士を連通し、各ネジ孔25の下方から通油プラグ26
を、また、その上方から継ぎ手本体27を夫々螺合固定す
る。
上記左・右の各通油プラグ26の上方に小径の区画筒22を
連出して立ち上げ、左方の区画筒22の長さ方向に亘り中
央に導入側通路2を、右方の区画筒22に導出側通路3を
各々空け、各区画筒22の上方端部を通路端壁23で封鎖す
る。
また、継ぎ手本体27をネジ孔25の中央付近にまで嵌入
し、当該本体27と区画筒22との間に(即ち、区画筒22の
外周に)筒型弁室21を形成し、当該筒型弁室21に円筒型
の自封弁体7を収容して区画筒22に上下摺動自在に外嵌
するとともに、弁室21に収容した閉弁用押圧バネ8で自
封弁体7を外向きに押し上げ付勢する。
上記導入側通路2に臨む自封弁体7のうち、下端から上
寄りの途中部にかけての内周壁に通路溝24を形成し、導
入側通路2の通路端壁23の下方に導入側出口4を空け、
当該導入側通路2の開口端を自封弁口14として、自封弁
体7が通路端壁23側に押し上げられた自封状態におい
て、上記通油溝24の一端を筒型弁室21に、その他端を導
入側出口4に夫々連通可能に構成する。
そして、上記導出側通路3に臨む自封弁体7のうち、下
端から上寄りの途中部にかけての内周壁に通油溝24を形
成し、導出側通路3の通路端壁23の下方に導出側入口5
を空け、当該導出側通路3の開口端を自封弁口14とし
て、自封弁体7が通路端壁23側に押し上げられた自封状
態において、上記通油溝24の一端を筒型弁室21に、その
他端を導出側入口5に夫々連通可能に構成する。
これにより、上記カップリング分離・自封状態では、第
1図に示すように、導入側通路2は、自封弁口14→通油
溝24→導入側筒型弁室21→短絡通路10→導出側筒型弁室
21→通油溝24→自封弁口14を経て導出側通路3に連通す
る。
上記継ぎ手本体27の中央部に複数個の横孔28を空けて、
この横孔28に鋼球29を径方向に進退自在に嵌入するとと
もに、当該本体27の上方に円筒状のスリーブ30を弾圧バ
ネ31を介して上下進退自在に外嵌し、スリーブ30の下寄
り内周にテーパー部32を形成して、上記鋼球29をテーパ
ー部32に沿って外径方向に退出可能に構成する。
尚、符号33は、弾圧バネ31の抜け外れ防止用のストッ
パ、符号34はスリーブ30に固定した抜外し操作ハンドル
である。
また、符号35はカップリング本体1を例えばトラクタ本
体に固定するための支持孔である。
他方、左方の導入側区画筒22の内寄り途中部にのみ油逃
がし口18を空け、右方の導出側区画筒22はその下部から
上部の自封弁口14にかけて開口のない筒状に形成され
る。
この場合、上記油逃がし口18は、ローダ側のセルフシー
ルカップリングの接続された自封解除状態において、筒
型弁室21に向かって内向きに押し下げられた自封弁体7
が臨む、区画筒22の内寄り部分に空けられる。
従って、当該自封解除状態では、導入側筒型弁室21は自
封弁体7の通油溝24及び油逃がし口18を介して導入側通
路2に連通し、導出側筒型弁室21も短絡通路10を介して
導入側筒型弁室21に連通する。
そこで、上記油圧回路用短絡通路付セルフシールカップ
リングの実際上の使用形態と使用に際する機能を併せて
述べる。
第3図はセルフシールカップリングを農用トラクタに適
用した場合の実際上の油圧概略系統図を示す。
即ち、農用トラクタの前半部には油圧ローダが着脱自在
に取り付けられ、その後半部にはトラクタ自体の作業機
が取り付けられる。
そして、油圧ローダをアームシリンダ及びダンプシリン
ダなどのローダ側アクチェータ51と方向切り換え弁52と
で駆動するとともに、トラクタ自体の作業機を作業機側
アクチェータ53とトラクタに装備された方向切り換え弁
54とで駆動する。
上記油圧ローダ及び作業機を駆動する油圧装置50は、油
圧ポンプP、ローダ側サブ油圧回路56、トラクタ側のリ
リーフ弁57及びトラクタ自体のメイン油圧回路58を直列
状に接続して構成される。
尚、このとき、トラクタ側のリリーフ弁57が油圧ポンプ
Pとサブ油圧回路56との中間にある場合には、サブ油圧
回路56内のメインリリーフ弁は不要である。
そして、油圧ローダにローダ側サブ油圧回路56を形成
し、当該サブ回路を除く他の三者をトラクタ本体に形成
して、サブ回路56とメイン回路58との間に、上記油圧回
路用短絡通路付セルフシールカップリング40とローダ側
セルフシールカップリング60とから成るオイル入・切装
置59を介装する。
因みに、上記セルフシールカップリング40は、通油プラ
グ26の下端に形成した接続用ネジ孔36にトラクタ本体側
からの配管を接続して、トラクタ本体に固定される。
上記オイル入・切装置59にあっては、 (1)トラクタ作業機のみを使用する場合には、ローダ
側セルフシールカップリング60を切り離して短絡通路付
(即ち、トラクタ側)セルフシールカップリング40を接
続解除状態にしてサブ油圧回路56ごとローダをトラクタ
から外し、 (2)ローダを使用した場合には、ローダ側セルフシー
ルカップリング60をトラクタ側セルフシールカップリン
グ40に嵌着して、ローダをトラクタに装着し、もって当
該トラクタ側カップリング40を接続状態にする。
上記ローダ側セルフシールカップリング60は、導入側及
び導出側の2連の自封弁61を着脱操作ハンドル62で一体
化したもので、自封弁61は、弁函63と、弁函63内を上下
動する自封弁体64と、自封弁体64を弁口65に弾圧付勢す
る閉弁用押圧バネ66とから構成される。
上記弁函63は、トラクタ側セルフシールカップリングの
前記自封弁体7の外径(即ち、継ぎ手本体27の内径)に
等しい円筒状であり、軸中央を長さ方向にオイル通路
(左方の弁本体には導入側通路72、また、右方の弁本体
には導出側通路73)が設けられる。
また、弁函63の途中部の外周に亘って断面円弧状の嵌入
周溝67を凹設し、トラクタ側セルフシールカップリング
40の鋼球29を嵌入可能に構成する。
さらに、上記自封弁体64は、トラクタ側セルフシールカ
ップリング40の通路端壁23に密着嵌合可能に構成され
る。
以下、油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング
40の機能を述べる。
(1)油圧装置のメイン回路58だけを使用して、トラク
タ側作業機のみを操作する場合には、第1図に示すよう
に、当該トラクタ側セルフシールカップリング40はロー
ダ側カップリングから外れた分離・自封状態なので、閉
弁用押圧バネ8の弾圧力で自封弁体7が筒型弁室21を上
方(即ち、外向き)に押し上げられて、筒型弁室21が自
封弁口14を弁外部に対して閉じるとともに、自封弁体7
の内周側の通油溝24が自封弁口14に接続して、導入側及
び導出側通路2・3は夫々通油溝24を介して筒型弁室21
に連通する。
この結果、オイルは、油圧ポンプP→導入側通路2→自
封弁口14→通油溝24→導入側筒型弁室21→短絡通路10→
導出側筒型弁室21→通油溝24→自封弁口14→導出側通路
3→メイン回路58を短絡的に流れて、トラクタ作業機の
みが作動される。
(2)ローダを操作するために、ローダ側セルフシール
カップリング60をトラクタ側セルフシールカップリング
40に接続にすると、第2図に示すように、ローダ側セル
フシールカップリング60の弁函63が、トラクタ側セルフ
シールカップリング40の継ぎ手本体27に嵌入したのち、
閉弁用押圧バネ8の押圧力に抗して自封弁体7を押し下
げていき、弁函63の嵌入周溝67に鋼球29が嵌入して、カ
ップリング同士のセッティングが完了する。
この場合、区画筒22の上部の各自封弁口14はローダ側の
弁函63内に突入するので、短絡通路10による導入側通路
2と導出側通路3との連通は遮断される。
また、このとき、ローダ側の自封弁体64は、トラクタ側
の通路端壁23に接当するとともに、鋼球29はテーパー部
32から外れて継ぎ手本体27の横孔28を内向きに逃げ、ス
リーブ30のストッパの役目を解除されるので、スリーブ
30は弾圧バネ31によりカップリング本体1の方に押し下
げられる。
この結果、油圧ポンプPで圧送されたオイルは、トラク
タ側導入側通路2→導入側出口4→自封弁口14→ローダ
側導入側通路72→ローダ側サブ回路56→ローダ側導出側
通路73→自封弁口14→導出側入口5→導出側通路3→メ
イン回路に流れて、トラクタ作業機及びローダを作動操
作する。
尚、当該自封解除状態では、導入側及び導出側の自封弁
体7・7がローダ側カップリング60の押し込み外力で内
向きに各々押し下げられて、区画筒22の内寄り部に変移
外接するので、導入側自封弁体7の通油溝24は、区画筒
22に空けた油逃がし口18に連通する。
従って、導入側及び導出側の筒型弁室21に貯留していた
オイルは、当該筒型弁室21→油逃がし口18→導入側通路
2に速やかに逃げるので、当該筒型弁室21の残留オイル
がローダ側カップリング60の押し込み操作の抵抗になる
ことはなく、カップリング接続をきわめて楽に行える。
(3)ローダ側セルフシールカップリング60をトラクタ
側から切り離す場合、トラクタ側の抜き外し操作ハンド
ル34とローダ側の着脱操作ハンドル62とを一緒に握り締
めると、トラクタ側の抜外し操作ハンドル34が着脱操作
ハンドル62に引き付けられて押し上げられ、スリーブ30
も抜外し操作ハンドル34に一体的に同行移動して押し上
げられて、スリーブ30のテーパー部32が継ぎ手本体27の
横孔28に達する。
このとき、鋼球29には閉弁用押圧バネ8の押し出し力が
上方に働くので、鋼球29は外径側のテーパー部32に外向
きに移動してローダ側嵌入溝67から外れる。
この結果、ローダ側セルフシールカップリング60は、ト
ラクタ側セルフシールカップリング40から上方に抜け外
れて自封状態に変移する。
一方、第4図及び第5図は、本考案の第2実施例を示
し、導入側に代えて導出側通路3の区画筒22の内寄り部
に油逃がし口18を空けるとともに、カップリング分離・
自封状態において、自封弁体7の下端面7aより自封弁口
14の内周下部14aが下寄りにはみ出すように、自封弁口1
4を上下方向に長く開口したものである(従って、上記
第1実施例のような通油溝24を自封弁体7に形成する必
要はない)。
これにより、上記自封状態では、第4図に示すように、
オイルは、導入側通路2から自封弁口14の下部→導入側
筒型弁室21→短絡通路10→導出側筒型弁室21→自封弁口
14の下部→導出側通路3に短絡する。
これに対して、カップリング接続・自封解除時には、第
5図に示すように、自封弁体7が自封弁口14を越えて内
向きに押し下げられるので、自封弁口14は速やかに閉弁
する。
また、当該自封解除時には、導入側及び導出側筒型弁室
21に残留するオイルは、油逃がし口18を介して導出側通
路3から逃げる。
以上のように、本考案は、セルフシールカップリングの
自封弁を短絡弁に共通化させて、 (1)カップリング分離・自封状態では、導入側及び導
出側通路2・3を両通路の自封弁口14及び短絡通路10を
介して互いに連通させて短絡可能にし、 (2)カップリング接続・自封解除状態では、自封弁口
14を閉弁するとともに、油逃がし口18を介して導入側及
び導出側筒型弁室21を上記両通路2・3のいずれかに連
通可能にすることを特徴とするので、 例えば、前記第4図において、自封状態にある自封弁体
7で封鎖されないような位置に、自封弁口14を下寄りに
開口して、オイルが短絡するようにしても差し支えな
い。
但し、油逃がし口18を導入側及び導出側区画筒22・22の
両方に空けると、カップリング接続時にも、オイルが導
入側通路2→油逃がし口18→短絡通路10→油逃がし口18
→導入側通路2に短絡してしまうので、油逃がし口18は
導入側及び導出側区画筒22・22のいずれか一方にだけ形
成しなければならない。
他方、セルフシールカップリングは上記実施例のような
ワンタッチ式カップリングに限らず、ネジ込み式カップ
リングでも差し支えない。
但し、ワンタッチ式カップリングでも、上記実施例で
は、装着時にはフリーで、脱抜時にはスリーブを上方に
操作する形式のものであるが、本考案においてはこの形
式に限らず、用途に応じて種々のものを選択することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の実施例を示し、第1図は第1
実施例を示す接続解除状態の油圧回路用短絡通路付セル
フシールカップリングの縦断正面図、第2図は接続状態
の油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリングの縦
断正面図、第3図は同セルフシールカップリングを使用
した油圧概略系統図、第4図は第2実施例を示す油圧回
路用短絡通路付セルフシールカップリングの自封状態の
概略縦断面図、第5図は同カップリングの自封解除状態
の概略縦断面図、第6図は接続解除状態の従来技術1を
示す第1図相当図、第7図は接続状態の従来技術1を示
す第2図相当図、第8図は接続解除状態の従来技術2を
示す第1図相当図、第9図は接続状態の従来技術2を示
す第2図相当図である。 1…カップリング本体、2…導入側通路、3…導出側通
路、4…2の出口側部分、5…3の入口側部分、6…自
封弁、7…自封弁体、8…閉弁用押圧手段、10…短絡通
路、14…自封弁口、18…油逃がし口、21…筒型弁室、22
…区画筒、23…通路端壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップリング本体(1)に導入側通路
    (2)と導出側通路(3)とを互いに独立させて設け、
    導入側通路(2)の出口側部分(4)と導出側通路
    (3)の入口側部分(5)とに夫々自封弁(6)・
    (6)を設け、 各自封弁(6)・(6)は、各自封弁体(7)・(7)
    が各閉弁用押圧手段(8)で外向きに押し出されて各自
    封弁口(14)を閉じるとともに、外力で内向きに押し戻
    されて自封弁口(14)を開くように構成し、 導入側通路(2)と導出側通路(3)とを短絡通路(1
    0)を介して短絡させて構成した油圧回路用短絡通路付
    セルフシールカップリングにおいて、 導入側通路(2)と導出側通路(3)との各外周に夫々
    筒型弁室(21)を区画筒(22)で区画して形成し、当該
    導入側通路(2)及び導出側通路(3)の外向き端部を
    各通路端壁(23)で閉止し、各区画筒(22)の外周面の
    うちの外寄り部分に自封弁口(14)を夫々開口し、 各自封弁(6)の各自封弁体(7)が各閉弁用押圧手段
    (8)で外向きに押し出されて各自封弁口(14)を閉じ
    たカップリング分離・自封状態では、導入側通路(2)
    が自封弁口(14)・筒型弁室(21)・短絡通路(10)・
    筒型弁室(21)及び自封弁口(14)を順に介して導出側
    通路(3)に連通するように構成するとともに、 各自封弁体(7)が外力で内向きに押し戻されて各自封
    弁口(14)を開いたカップリング接続・自封解除状態で
    は、各自封弁体(7)が各筒型弁室(21)の途中部を遮
    断して、導入側通路(2)から短絡通路(10)を介して
    導出側通路(3)への連通を遮断するように構成し、 且つ、導入側通路(2)と導出側通路(3)とのいずれ
    か一方の区画筒(22)のみの内寄り部分に油逃がし口
    (18)を空けて、この油逃がし口(18)を介して導入側
    通路(2)と導出側通路(3)とのいずれか一方の通路
    をその外周の筒型弁室(21)の内寄り部に常時連通させ
    るように構成したことを特徴とする油圧回路用短絡通路
    付セルフシールカップリング
JP3613788U 1988-03-17 1988-03-17 油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング Expired - Lifetime JPH0716154Y2 (ja)

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