JPH0648232Y2 - 油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング - Google Patents

油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング

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JPH0648232Y2
JPH0648232Y2 JP1988028259U JP2825988U JPH0648232Y2 JP H0648232 Y2 JPH0648232 Y2 JP H0648232Y2 JP 1988028259 U JP1988028259 U JP 1988028259U JP 2825988 U JP2825988 U JP 2825988U JP H0648232 Y2 JPH0648232 Y2 JP H0648232Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、油圧装置のメイン回路の途中部にサブ回路を
直列状に接続したり、その接続を分離したりする場合に
用いるセルフシールカップリングに、当該サブ回路への
オイルの圧送とメイン回路への短絡とに切り換えるため
の油圧回路用短絡通路を付設したセルフシールカップリ
ングであって、 サブ回路接続時には、メイン回路の途中部に介在させた
短絡通路を遮断してオイルをメイン回路及びサブ回路に
ともに案内し、 サブ回路分離時には、短絡通路を開き、且つ、サブ回路
への流通を遮断して、メイン回路のみにオイルを短絡・
案内するものに関し、 構造が簡単で且つ耐久性に優れるうえ、サブ回路への切
り換え、即ち、カップリングの接続が非常に楽に行える
ものを提供する。
〈考案の背景〉 例えば、農用トラクタに農用ローダを着脱する場合に
は、農用トラクタ側に設けた油圧装置のメイン回路の途
中部に農用ローダ側のサブ回路を直列状に接続し、この
接続部に上記油圧回路用短絡通路付きセルフシールカッ
プリングを介装させる。
即ち、農用トラクタを耕耘作業に使用するときには、短
絡通路を開いてトラクタ自体の3点リンクヒッチのみを
駆動する。
また、農用ローダ等のように油圧駆動のトラクタ外部作
業機を装着して使用したいときには、短絡通路を遮断し
て、メイン回路内を流れるオイルをサブ回路へ案内する
するようにしてある。
〈前提となる基本構造〉 本考案が対象とするセルフシールカップリングは、その
基本的な構造が次のようになっているものに関する。
第4図と第5図、又は第6図と第7図に示すように、 カップリング本体1に導入側通路2と導出側通路3とを
互いに独立させて設け、導入側通路2の出口側部分4と
導出側通路3の入口側部分5とに夫々自封弁6・6を設
け、 各自封弁6は、各自封弁体7が各閉弁用押圧手段8で外
向きに押し出されて各自封弁口14を閉じるとともに、外
力で内向きに押し戻されて自封弁口14を開くように構成
し、 導入側通路2と導出側通路3とを短絡通路10を介して短
絡させて構成した形式のものである。
〈従来技術1〉 この形式の従来技術1としては、実開昭62-163688号公
報の第1図〜第2図に示すように(本案の第4図〜第5
図参照)、ブロック状のカップリング本体1の上方に自
封弁6・6を2列並行に螺合固定し、自封弁6の内部に
設けた閉弁用押圧バネ8で自封弁体7を閉弁付勢し、カ
ップリング本体1の一側面に導入側通路2を、また、他
側面に導出側通路3を各々水平段違い状に空け、垂直状
に空けた短絡通路10で当該導入側・導出側通路2・3を
連通し、カップリング本体1の中央上下に亘って付設し
た円柱状の短絡弁11を上下摺動自在に短絡通路10に貫通
し、同カップリング本体1の下方に取り付けた開弁用押
圧バネ13で短絡弁11を上方に押圧して短絡通路10を開弁
付勢するように構成したものがある。
〈従来技術1の課題〉 上記従来技術1では、自封弁6と短絡弁11とをカップリ
ング本体1に別々に取り付け、しかも自封弁体7の付勢
手段である閉弁押圧バネ8と短絡弁体12の付勢手段であ
る開弁押圧バネ13をも別々に設けねばならず、全体の構
造が複雑になってしまう。
〈従来技術2〉 そこで、構造をより簡略化した従来技術2として、上記
公報の第5図〜第6図に示すようなものがある(本案の
第6図〜第7図参照)。
即ち、従来技術2は、カップリング本体1の上下に亘り
導入側通路2と導出側通路3とを空け、当該導入・出側
通路2・3に上方から並列状に配置した2連の自封弁6
・6のうち、導入側通路2に嵌入する方を上下摺動自在
に設け、弁の円柱状下部100を水平に空けた短絡通路10
に臨ませるとともに、導出側通路3の方の弁6をカップ
リング本体1に螺合固定することにより、 油圧装置のメイン回路のみを使用するカップリング分離
・自封状態では、導入側通路2の油圧によって自封弁6
が押し上げられて短絡通路10が開き、 サブ回路を使用するカップリング接続・自封解除状態で
は、当該サブ回路の先端に設けられた2連のカップリン
グを、カップリング本体1側の2連の自封弁6・6に押
し込み嵌着して、導入側自封弁6を下降操作して短絡通
路10を閉じることを特徴とする。
本従来技術2では、導入側自封弁6の円柱状下部100が
短絡弁体12を兼ね、しかも、導入側の油圧が短絡弁体12
の開弁用押圧手段13になるので、いわば自封弁6が短絡
体11をも兼ねて短絡弁11を別途設ける必要はなく、装置
全体の構造を簡略にできる。
〈従来技術2の課題〉 しかしながら、上記従来技術2では、導入側自封弁6は
上下に進退するので、サブ回路を使用する場合、当該サ
ブ回路側の2連の接続用継ぎ手101は、カップリング本
体1側の導出側自封弁6でのみ片持ち状に不安定に固定
されることになる。
従って、オイル流通用ホースからの引っ張り力や押し込
み力等の外力のために導入側自封弁6が伸縮すると、こ
の導入側弁6にかかる力が導出側自封弁6を曲げる力と
して働く結果、導出側自封弁6に応力が集中して変形
し、オイルの漏洩が生じたり、長期使用の間に弁の破損
を起こしたりする虞れがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 本考案は、従来技術1と2との欠点をともに解消して、
構造を簡単にし、且つ、カップリングの接続を強固に行
うことを技術的課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記の課題を解決するため、本考案は、例えば、実施例
に対応する第1図と第2図に示すように、次のように構
成した。
即ち、カップリング本体1に導入側通路2と導出側通路
3とを並べて設け、 上記の導入側通路2の出口側部分4と上記の導出側通路
3の入口側部分5とに同上の通路2・3内の作動油が外
部へ流出するのを防止する自封弁6・6を設け、 上記の導入側通路2と上記の導出側通路3とを連通する
短絡通路10を上記カップリング本体1に設けた、油圧回
路用短絡通路付セルフシールカップリングにおいて、 上記の並設した2つの通路2・3のうちの少なくとも一
方の通路の自封弁6を、前記カップリング本体1に支持
した柱型弁座体17と、その柱型弁座体17に開閉自在に外
嵌される筒型自封弁体7と、その筒型自封弁体7を外端
側へ押圧する閉弁用押圧バネ8とによって構成し、 上記の柱型弁座体17の外周面に自封用弁座20を形成し、 上記の筒型自封弁体7の内周面の外端側部分に、上記の
自封用弁座20に封止接当される自封用弁面16を形成し、 同上の筒型自封弁体7の内端側部分を前記の短絡通路10
へ向けて延設して、 その弁体7延設部分の外周面45に、同上の弁体7が前記
バネ8に抗して内端側へ開き操作された時に前記の少な
くとも一方の通路2・3と上記の短絡通路10との連通を
遮断する短絡遮断用弁面を設けたものである。
〈作用〉 本考案は、例えば第1図と第2図に示すように次のよう
に作用する。
第1図に示すカップリング分離状態では、筒型自封弁体
7の自封用弁面16が閉弁用押圧バネ8の弾圧力によって
柱型弁座体17の自封用弁座20に封止接当される。これに
より、導入側通路2内の作動油や導出側通路3内の作動
油が外部へ流出することが防止される。これと同時に、
上記の筒型自封弁体7の外周面45に設けた短絡遮断用弁
面が短絡通路10から離間される。これにより、上記の導
入側通路2が、上記の短絡通路10と前記の導出側通路3
を経てメイン回路58へ連通される。
第2図に示すカップリング接続状態では、その接続用操
作力によって前記の筒型自封弁体7が内端側へ押し戻さ
れて、その自封用弁面16が前記の自封用弁座20から離間
すると同時に、同上の弁体7の短絡遮断用弁面が前記の
短絡通路10を遮断する。これにより、上記の導入側通路
2は、出口側部分4(第1図参照)・サブ回路56・入口
側部分5(同上の第1図参照)・導出側通路3を順に経
て上記のメイン回路58へ連通される。
上記カップリング接続時においては、筒型自封弁体7が
内端側へ押し戻されるのに伴って導入側通路2内の作動
油が短絡通路10を通ってメイン回路58側の油路へ逃がさ
れるので、上記の導入側通路2内の残圧が接続時の抵抗
となることを防止でき、接続操作力が小さい。
〈考案の効果〉 本考案は、上記のように構成され作用することから次の
効果を奏する。
筒型自封弁体に自封用弁面と短絡遮断用弁面との2つの
弁面を設けたので、前述の第4図および第5図で示した
従来技術1の短絡弁11を省略できる。このため、短絡通
路付きセルフシールカップリングを小型かつ簡素に造れ
る。
また、短絡通路を開閉するにあたって、筒型自封弁体を
移動させるだけでよく、自封弁のケーシング全体を移動
させる必要がない。このため、前述の第6図および第7
図で示した従来技術2とは異なり、本考案は、自封弁の
ケーシングの曲げ変形による破損や作動油漏れを防止で
き、カップリング同士を強力かつ確実に接続できる。
従って、短絡通路付セルフシールカップリングを小型か
つ簡単に造ることと、そのカップリングを強力かつ確実
に接続できるようにすることとを、両立できる。
なお、上記カップリング接続時において、筒型自封弁体
が内端側へ押し戻されるのに伴って導入側通路内の作動
油が短絡通路を通ってメイン回路の通路へ逃がされる。
このため、接続操作力が小さくなって、カップリング同
士の接続が容易である。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて述べる。
第1図は接続解除状態の油圧回路用短絡通路付セルフシ
ールカップリングの縦断正面図、第2図は接続状態の油
圧回路用短絡通路付セルフシールカップリングの縦断正
面図であって、当該油圧回路用短絡通路付セルフシール
カップリングは、ブロック状のカップリング本体1に2
連の自封弁6・6を固定して構成される。
上記カップリング本体1の左・右の上下に亘り2本の大
径のネジ孔25・25を空け、左側のネジ孔25を導入側通路
2に、その右側のネジ孔25を導出側通路3に各々設定
し、水平に空けた短絡通路10でネジ孔25同士を連通し、
各ネジ孔25の下方から通油プラグ26を、また、その上方
から継ぎ手本体27を夫々螺合固定する。
左側の上記通油プラグ26の上方に円柱状の支持軸18を立
設して、導入側通路2の軸心に沿って配置するととも
に、当該支持軸18の上部に大径の円柱型弁座体17を設
け、弁座体17の外部円周面を弁座20として上記継ぎ手本
体27の内方に位置させ、弁座20と継ぎ手本体27の内周面
27aとで挟まれた空隙を円環状の自封弁口14とする。
また、略円筒型の自封弁体7を継ぎ手本体27の内周面27
aに沿って上下摺動自在に内嵌し、導入側通路2に内装
した閉弁用押圧バネ8により、自封弁体7を上方に押し
出して、弁体7の内周面に形成した弁面16を上記弁座20
に着座させて、自封弁口14を閉弁付勢可能に構成する。
前記通油プラグ26のうち、支持軸18の基端部に導入側入
口37を空け、当該導入側の環状に空いた自封弁口14を導
入側出口4とする。
上記の筒型自封弁体7の内端側部分が前記の短絡通路10
へ向けて延設される。その弁体7延設部分の外周面45
に、上記の短絡通路10との連通を遮断する短絡遮断用弁
面が設けられる。
上記継ぎ手本体27の中央部に複数個の横孔28を空けて、
この横孔28に鋼球29を径方向に進退自在に嵌入するとと
もに、当該本体27の外周に円筒状のスリーブ30を弾圧バ
ネ31を介して上下進退自在に外嵌し、スリーブ30の上部
内周にテーパー部32を形成して、上記鋼球29をテーパー
部32に沿って外径方向に進出可能に構成する。
尚、符号33は、スリーブ30の抜け外れ防止用のストッ
パ、符号34はスリーブ30に固定した抜外し操作ハンドル
である。
一方、カップリング本体1の右側の導出側通路3にも、
上記左側の導入側通路2と同道に、支持軸18及び円柱型
弁座体17を形成するとともに、筒型自封弁体7を内嵌し
て、当該自封弁体7の弁面16を弁座体17の弁座20に着座
させて環状自封弁口14を閉弁可能に構成する。
また、継ぎ手本体27の外周に、テーパー部32と鋼球29を
介して弾圧バネ31でスリーブ30を上下摺動自在に外嵌す
ることも同様である。
尚、上記導出側の環状自封弁口14は、オイルの導出側入
口5に、支持軸18の基端部に空けた通油孔は導出側出口
38に各々相当する。
そして、符号35はカップリング本体1を例えばトラクタ
本体に固定するための支持孔である。
他方、導入側通路2と導出側通路3とを連通する短絡通
路10は、支持軸18の基端部、即ち、前記導入側入口37と
導入側出口38との上方に水平に開口され、その短絡通路
の入口10aは導入側通路2に突出されて、筒型自封弁体
7の外周面45に接当可能に構成される(従って、短絡通
路出口10bは導出側通路3の側で自封弁体7に接当可能
に構成される)。
そこで、上記油圧回路用短絡通路付セルフシールカップ
リングの実際上の使用形態と使用に際する機能を併せて
述べる。
第3図はセルフシールカップリングを農用トラクタに適
用した場合の実際上の油圧概略系統図を示す。
即ち、農用トラクタの前半部には油圧ローダが着脱自在
に取り付けられ、その後半部にはトラクタ自体の作業機
が取り付けられる。
そして、油圧ローダをアームシリンダ及びダンプシリン
ダなどのローダ側アクチェータ51と方向切り換え弁52と
で駆動するとともに、トラクタ自体の作業機を作業機側
アクチェータ53とトラクタに装備された方向切り換え弁
54とで駆動する。
上記油圧ローダ及び作業機を駆動する油圧装置50は、油
圧ポンプP、ローダ側サブ油圧回路56、作業機側のリリ
ーフ弁57及びトラクタ自体のメイン油圧回路58を直列状
に接続して構成される。
尚、このとき、トラクタ側のリリーフ弁57が油圧ポンプ
Pとサブ油圧回路56との中間にある場合には、サブ油圧
回路56内のメインリリーフ弁は不要である。
そして、油圧ローダにローダ側サブ油圧回路56を形成
し、当該サブ回路を除く他の三者をトラクタ本体に形成
して、サブ回路56とメイン回路58との間に、上記油圧回
路用短絡通路付セルフシールカップリング40とローダ側
セルフシールカップリング60とから成るオイル入・切装
置59を介装する。
因みに、上記セルフシールカップリング40は、通油プラ
グ26の下端に形成した接続用ネジ孔36にトラクタ本体側
からの配管を接続して、トラクタ本体に固定される。
上記オイル入・切装置59にあっては、 (1)トラクタ作業機のみを使用する場合には、ローダ
側セルフシールカップリング60を切り離して短絡弁付
(即ち、トラクタ側)セルフシールカップリング40を接
続解除状態にしてサブ油圧回路56ごとローダをトラクタ
から外し、 (2)ローダを使用したい場合には、ローダ側セルフシ
ールカップリング60を作業機側セルフシールカップリン
グ40に嵌着して、ローダをトラクタに装着し、もって当
該作業機側カップリング40を接続状態にする。
上記ローダ側セルフシールカップリング60は、導入側及
び導出側の2連の自封弁61を着脱操作ハンドル62で一体
化したもので、自封弁61は、弁函63と、弁函63内を上下
動する自封弁体64と、自封弁体64を自封弁口65に押圧付
勢する閉弁用押圧バネ66とから構成される。
上記弁函63は、作業機側セルフシールカップリングの前
記筒型弁体16の外径に等しい円筒状であり、長さ方向の
中央にオイル通路(左側の弁函には導入側通路72、ま
た、右側の弁函には導出側通路73)が設けられる。
また、弁函63の途中部の外周に亘って断面円弧状の嵌入
周溝67を凹設し、作業機側セルフシールカップリング40
の鋼球29を嵌入可能に構成する。
上記自封弁体64は、作業機側セルフシールカップリング
40の円柱型弁座体17の上端面に密着嵌合可能に構成され
る。
以下、油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリング
40の機能を述べる。
(1)油圧装置のメイン回路58だけを使用して、トラク
タ側作業機のみを操作する場合には、当該作業機側セル
フシールカップリング40はローダ側カップリングから外
れた接続解除状態なので、導入側通路2及び導出側通路
3ともに、閉弁用押圧バネ8の弾圧力で筒型自封弁体7
が円柱型弁座体17に押し戻されて、環状自封弁口14を閉
弁する。
しかも、自封弁体7は短絡通路10の開口する通路2・3
の内寄り部分から上方に外れるので、導入側通路2と導
出側通路3とは短絡通路10を介して連通する。
この結果、オイルは、メイン回路58→導入側入口37→導
入側通路2→短絡通路10→導出側通路3→導出側出口38
→メイン回路58を短絡して流れて、トラクタ作業機のみ
が作動される。
(2)ローダを操作するために、ローダ側セルフシール
カップリング60をトラクタ側セルフシールカップリング
40に接続にすると、ローダ側セルフシールカップリング
60の弁函63が、トラクタ側セルフシールカップリング40
の継ぎ手本体27に内嵌したのち、閉弁用押圧バネ8の弾
圧力に抗して筒型自封弁体7を押し下げていき、弁函63
の嵌入周溝67に鋼球29が嵌入して、カップリング同士の
セッティングが完了する。
このとき、導入側通路2の内寄りに移動した筒型自封弁
体7の外周面45は短絡通路10の入口10aに、また、導出
側通路3の内寄りに移動した筒型自封弁体7の外周面45
は短絡通路10の出口10bに各々接当して短絡通路10を遮
断する。
さらに、上記鋼球29は上記嵌入周溝67に嵌入して内径方
向に移動するので、テーパー部32と鋼球29との係合が解
除されて、弾圧バネ31によりスリーブ30は上方に押し上
げられる。
この結果、油圧ポンプPで圧送されたオイルは、メイン
回路58→導入側入口37→作業機側の導入側通路2→導入
側出口4→ローダ側の導入側通路72→ローダ側サブ回路
56→ローダ側の導出側通路73→導出側入口5→作業機側
の導出側通路3→導出側出口38→メイン回路に流れて、
トラクタ作業機及びローダを作動操作する。
尚、筒型自封弁体7が押し下げられるに伴い、導入側通
路2内に貯留するオイルは、導入側入口37から、また、
導出側通路3内に貯留するオイルは導出側出口38から各
々メイン回路58に逃げるので、通路2・3内のオイルが
筒型自封弁体7の押し下げ操作の抵抗になることはな
く、カップリング同士の接続が楽に行える。
(3)ローダ側セルフシールカップリング60をトラクタ
側から切り離す場合、トラクタ側の抜き外し操作ハンド
ル34をローダ側の着脱操作ハンドル62に対して押し下げ
ると、トラクタ側継ぎ手本体27に対してスリーブ30が下
方に移動し、ローダ側弁函63を介して閉弁用押圧バネ8
の押し上げ力を受ける鋼球29は、スリーブ30の内周面30
aからテーパー部32に外径方向に移動してローダ側嵌入
溝67から外れる。
この結果、ローダ側セルフシールカップリング60は、ト
ラクタ側セルフシールカップリング40から上方に抜け外
れて自封状態に変移する。
以上のように、本考案は、セルフシールカップリングの
自封弁を短絡弁に共通化させて全体の構造を簡略にする
ことを特徴とするので、例えば、上記第1実施例におい
て、2連のトラクタ側セルフシールカップリングのうち
では、少なくとも1連のカップリングに適用すれば良
く、2連ともに適用する必要はない。
即ち、2連のうちの導入側カップリングだけに支持軸18
を立設し、筒型自封弁体7を内嵌し、環状自封弁口14を
空けるとともに、導出側カップリングには、例えば従来
技術1の自封弁を使用することにしても、 (1)カップリング分離・自封状態では、カップリング
本体1の短絡通路10は開通し、導入側及び導出側自封弁
口はともに閉弁するので、オイルはメイン回路にしか流
れない、 (2)カップリング接続・自封解除状態では、カップリ
ング本体1の短絡通路10はその入口10a側で閉弁し、導
入側及び導出側自封弁口はともに開弁するので、オイル
はメイン回路→サブ回路に円滑に流れる、 のである。
他方、セルフシールカップリングは上記実施例のような
ワンタッチ式カップリングに限らず、ネジ込み式カップ
リングでも差し支えない。
但し、ワンタッチ式カップリングでも、上記実施例で
は、装着時にはフリーで、脱抜時にはスリーブを上方に
操作する形式のものであるが、本考案においてはこの形
式に限らず、用途に応じて種々のものを洗濯することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の実施例を示し、第1図は接続
解除状態の油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリ
ングの縦断正面図、第2図は接続状態の油圧回路用短絡
通路付セルフシールカップリングの縦断正面図、第3図
は同セルフシールカップリングを使用した油圧概略系統
図、第4図は接続解除状態の従来技術1を示す第1図相
当図、第5図は接続状態の従来技術1を示す第2図相当
図、第6図は接続解除状態の従来技術2を示す第1図相
当図、第7図は接続状態の従来技術2を示す第2図相当
図である。 1……カップリング本体、2……導入側通路、3……導
出側通路、4……2の出口側部分、5……3の入口側部
分、6……自封弁、7……筒型自封弁体、8……閉弁用
押圧手段、10……短絡通路、14……環状自封弁口、16…
…7の弁面、17……柱型弁座体、18……支持軸、20……
弁座。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カップリング本体(1)に導入側通路
    (2)と導出側通路(3)とを並べて設け、 上記の導入側通路(2)の出口側部分(4)と上記の導
    出側通路(3)の入口側部分(5)とに同上の通路
    (2)(3)内の作動油が外部へ流出するのを防止する
    自封弁(6)(6)を設け、 上記の導入側通路(2)と上記の導出側通路(3)とを
    連通する短絡通路(10)を上記カップリング本体(1)
    に設けた、油圧回路用短絡通路付セルフシールカップリ
    ングにおいて、 上記の並設した2つの通路(2)(3)のうちの少なく
    とも一方の通路の自封弁(6)を、前記カップリング本
    体(1)に支持した柱型弁座体(17)と、その柱型弁座
    体(17)に開閉自在に外嵌される筒型自封弁体(7)
    と、その筒型自封弁体(7)を外端側へ押圧する閉弁用
    押圧バネ(8)とによって構成し、 上記の柱型弁座体(17)の外周面に自封用弁座(20)を
    形成し、 上記の筒型自封弁体(7)の内周面の外端側部分に、上
    記の自封用弁座(20)に封止接当される自封用弁面(1
    6)を形成し、 同上の筒型自封弁体(7)の内端側部分を前記の短絡通
    路(10)へ向けて延設して、 その弁体(7)延設部分の外周面(45)に、同上の弁体
    (7)が前記バネ(8)に抗して内端側へ開き操作され
    た時に前記の少なくとも一方の通路(2)(3)と上記
    の短絡通路(10)との連通を遮断する短絡遮断用弁面を
    設けた、ことを特徴とする油圧回路用短絡通路付セルフ
    シールカップリング。
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