JPH07160977A - 防犯警備システム - Google Patents

防犯警備システム

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JPH07160977A
JPH07160977A JP31219793A JP31219793A JPH07160977A JP H07160977 A JPH07160977 A JP H07160977A JP 31219793 A JP31219793 A JP 31219793A JP 31219793 A JP31219793 A JP 31219793A JP H07160977 A JPH07160977 A JP H07160977A
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sensor
electric lock
floor
crime prevention
control device
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Yoshio Kusakabe
善雄 日下部
Koji Suzuta
浩司 鈴田
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Atsumi Electric Co Ltd
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Atsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常の状況、警戒/解除の状態を明確に視認
できるようにする。 【構成】 制御手段1は、警戒状態において、LCU5
から異常の発生が通知されると、表示画面を異常が発生
したフロアのフロア画面に遷移させ、発報しているセン
サのシンボルマークを赤色で点滅表示させる。これによ
って警備担当者はどのフロアのどの箇所に異常が生じた
のかを即座に、容易に視認することができる。また、制
御手段1は、警戒解除状態においてフロア画面が表示さ
れている場合には、当該フロアのセンサが発報した場合
には当該センサのチャンネル番号の表示色を変化させ
る。これによって警備担当者は当該フロアに人がいるか
どうか、あるいはドアが開いているかどうかを容易に確
認することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防犯警備システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、デパートあるいはオフィスビル等
においては、夜間に侵入者があった場合あるいはドアや
シャッタが強引にこじ開けられたりした場合にそれを即
座に検知する防犯警備システムが備えられている。
【0003】防犯警備システムにおいては、各フロアに
は種々のセンサが取り付けられている。例えば、侵入者
を検知するためには熱線センサが用いられ、ドアが開い
ているか閉まっているかを検知するためにはドアセンサ
が用いられ、シャッタが開いているか閉じているかを検
知するためにはシャッタセンサが用いられ、窓が破られ
たことを検知するためにはガラス破壊センサ等が用いら
れる。なお、これらのセンサは周知であるので、その詳
細については説明を省略する。また、これらのセンサは
防犯警備のために用いられているものであるので、以
下、これらのセンサを総称して防犯用センサと称する。
【0004】そして、これらのセンサからの出力信号は
防犯盤に導かれている。防犯盤は、一般に防災センタあ
るいは管理センタ等と称されている当該ビルの火災や防
犯警備を統括して管理するための箇所に配置されてい
る。なお、本明細書においては当該箇所を防災センタと
称することにする。
【0005】防犯盤は、防犯用センサからの信号を処理
する装置等種々の装置及び配線を収納するものである
が、その正面には、図12に示すように、表示部100
と操作部101が設けられている。表示部100は、ア
クリル板等の透明なパネルに各フロアのレイアウトが彫
刻されたものであり、そのレイアウトの中の防犯用セン
サが設置されている位置には発光ダイオード等の警報灯
102が取り付けられている。なお、この警報灯は一つ
の防犯用センサに対応している場合もあるが、防犯用セ
ンサのグループに対応している場合もあるものである。
即ち、例えばデパート等においては一つの売場に対して
複数個の防犯用センサが設置されることがあり、これら
の防犯用センサは一つ一つ管理するよりも一つのグルー
プとして纏めて管理する方が望ましい場合がある。この
ような場合には当該防犯用センサは一つのグループとな
されるのである。
【0006】操作部101には、スイッチ103と表示
灯104が一対になされた組が複数組設けられている。
スイッチ103は、当該スイッチに対応付けられた一つ
の防犯用センサあるいは一つのセンサグループを警戒状
態に設定したり、警戒解除を設定したりするためのもの
であり、警戒状態に設定すると当該スイッチ103の上
の表示灯104は所定の色、例えば緑色に点灯し、警戒
を解除すると表示灯104は消灯する。そして、警戒状
態が設定されている場合において、防犯用センサが異常
を示す信号を出力した場合には、それに対応する警報灯
102が点灯もしくは点滅する。これによって、警備担
当者はどのフロアのどの箇所に異常が発生したかを確認
することができる。
【0007】なお、以下においては、防犯用センサが異
常を示す信号を出力することを発報と称する。具体的に
は、熱線センサは熱線を輻射する移動物体を検知すると
発報し、ドアセンサは当該ドアが開かれているとき発報
し、シャッタセンサは当該シャッタが開けられていると
き発報し、ガラス破壊センサは窓ガラスが破られたとき
に発報するのである。他の防犯用センサについても同様
である。また、防犯盤には実際にはより多くの表示灯や
スイッチ類が設けられているのが通常であるが、従来の
防犯盤の問題点を説明する上では本質的な事項ではない
ので説明は省略する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各フロアの
レイアウトは変更されることがあり、それに応じて防犯
用センサの設置位置が変更されたり、増設されたりする
ことがある。例えば、事務室のレイアウトは人事異動や
組織の変更等に伴って変更され、デパートでは売場の増
設、変更は比較的頻繁に行われることは通常経験すると
ころである。
【0009】このようにフロアのレイアウトが変更さ
れ、且つそれに伴って防犯用センサが増設されたり、設
置位置が変更されたりした場合には、図12に示すよう
な従来の防犯盤においては、表示部100のフロアのレ
イアウトを変更し、且つ警報灯102の取り付け位置を
変更したり、あるいは警報灯102を増設したりする必
要があるのであるが、このような作業は非常に面倒であ
り、しかも即座に対応することはできないものであっ
た。
【0010】即ち、レイアウトが変更された場合には、
透明パネルに新たに彫刻を施すと共に、不要になった彫
刻部を埋め戻す必要があり、長い作業時間がかかるばか
りか、見栄えも悪くなるものであった。
【0011】警報灯102に関しては、増設の場合には
新たに透明パネルに孔を開けてそこに警報灯102を取
り付けるという作業を行わなければならず、透明パネル
に孔を開ける際に透明パネルに傷を付けてしまったりす
ることがあった。更に、警報灯102の取り付け位置を
変更する場合には、新たに透明パネルに孔を開けてそこ
に警報灯102を取り付ける作業の他に、元の孔を埋め
戻す作業が必要になり、手間がかかるばかりでなく、見
栄えも悪くなるものであった。
【0012】また、警報灯102を増設したり、取り付
け位置を変更した場合には、それに応じて防犯盤の内部
の配線も増設したり、変更する必要がある場合があり、
その作業は非常に面倒なものであった。
【0013】このように、従来の防犯盤は、フロアのレ
イアウトの変更、及びそれに伴って防犯用センサが増設
されたり、取り付け位置が変更された場合には容易に対
応することができないものであった。
【0014】また、従来の防犯盤においては、フロア数
が多いビルにおいては表示部100が大きくなるので、
それに伴って防犯盤が大型になってしまうという問題も
あった。
【0015】更に、従来の防犯盤においては次のような
問題が生じていた。防犯警備システムにおいては、警戒
状態と警戒解除状態の二つの状態があり、通常、昼間等
の人の移動がある場合には警戒解除の状態になされ、こ
の状態においては防犯用センサが発報しても異常発生と
は判断されないが、夜間等の無人になったときには警戒
状態になされ、このときに防犯用センサが発報すると異
常発生と判断されることになる。
【0016】従って、警戒解除の状態から警戒状態にす
る場合には、これから警戒状態にしようとしている領域
内が無人であることを確認する必要があることになる
が、従来の防犯盤においては現在当該領域内に人がいる
のかどうか確認することができないので、当該領域内が
無人か否かを警備担当者がその都度出向いて確認すると
いう必要があり、非常に不便なものであった。
【0017】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、警戒状態において防犯用センサが発報した場合に
は、当該防犯用センサが設置されているフロアの状況を
明確に視認することができる防犯警備システムを提供す
ることを目的とするものである。
【0018】また、本発明は、警戒解除状態において、
各フロアの人の存在の有無あるいはドアの開閉状況等を
容易に視認することができるようにすることを目的とす
る。
【0019】更に本発明は、電気錠をも制御し、火災が
発生した場合には全ての電気錠を解錠すると共に、それ
を復元した場合には火災発生の直前の状態に戻すことが
できるようにすることを目的とする。
【0020】また更に、本発明は、レイアウトの変更、
及びそれに伴って防犯用センサが増設されたり、取り付
け位置が変更された場合でも容易に対応することができ
るようにすることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の防犯警備システムは、熱線セン
サ、シャッタセンサ、ドアセンサ等の防犯用センサと、
施錠及び解錠が制御可能な電気錠と、防犯用センサ及び
電気錠を管理するローカル制御装置と、ローカル制御装
置と双方向通信を行うことによってローカル制御装置と
の間で情報の授受を行うネットワーク制御装置と、ネッ
トワーク制御装置からの情報を処理する制御手段と、種
々の画面表示を行うモニタとを備える防犯警備システム
において、制御手段は、警戒状態が設定されている場合
であって、且つ当該防犯警備システムで管理している領
域全体の警備の開始、解除の状況及び電気錠の施錠、解
錠の状況をマトリクス的に表示する全体監視画面がモニ
タに表示されている場合において、ネットワーク制御装
置を介してローカル制御装置から異常の発生を示す情報
を受けたときには、当該異常の発生を示している防犯用
センサまたは電気錠が設置されている領域のレイアウト
と、防犯用センサまたは電気錠が設置されている概略の
位置にこれらのマークが描画されたフロア画面をモニタ
に表示させると共に、異常の発生を示している防犯用セ
ンサまたは電気錠のマークの表示の態様を変化させるこ
とを特徴とする。
【0022】また、請求項2記載の防犯警備システム
は、前記制御手段は、火災発生を示す信号を受けた場合
においてはネットワーク制御装置を介してローカル制御
装置に対して全ての電気錠を一斉に解錠させる一斉解錠
を指示し、その後復元が指示された場合においてはネッ
トワーク制御装置を介してローカル制御装置に対して電
気錠の復元を指示する制御を行い、前記ローカル制御装
置は、管理している電気錠が解錠されているかあるいは
施錠されているかを所定のテーブルに記憶しており、制
御手段から全ての電気錠の解錠が指示された場合には管
理する全ての電気錠に対して解錠の指示を行い、制御手
段から復元の指示がなされた場合には前記テーブルに基
づいて、一斉解錠の指示があった直前に施錠されていた
電気錠に対してのみ施錠を指示する制御を行うことを特
徴とする。
【0023】更に、請求項3記載の防犯警備システム
は、請求項1または請求項2記載の防犯警備システムに
おいて、前記制御手段は、警戒解除が設定されている場
合であって、レイアウトと防犯用センサまたは電気錠が
描画されているフロア画面がモニタに表示されている場
合において、当該表示されている防犯用センサまたは電
気錠の動作に変化があったことを示す情報をネットワー
ク制御装置を介してローカル制御装置から受けたときに
は、当該防犯用センサまたは電気錠の表示の態様を変化
させることを特徴とする。
【0024】また更に、請求項4記載の防犯警備システ
ムは、請求項1、2または3に記載の防犯警備システム
において、前記制御手段は、警戒の開始、解除、及び防
犯用センサ、電気錠の動作状況の監視等を行うための第
1のモードと、当該防犯警備システムによって管理して
いる領域のレイアウトの変更あるいは防犯用センサ、電
気錠の増設あるいは設置個所の変更に対応してフロア画
面の作図等を行うことができる第2のモードとを備えて
いることを特徴とする。
【0025】
【作用及び発明の効果】まず、請求項1記載の防犯警備
システムの作用について説明すると次のようである。こ
の防犯警備システムは、防犯用センサと、電気錠と、ロ
ーカル制御装置と、ネットワーク制御装置と、制御手段
と、モニタとを備える。
【0026】ここで、防犯用センサとしては、熱線セン
サ、シャッタセンサ、ドアセンサ等が用いられる。ロー
カル制御装置は防犯用センサと電気錠を管理するもので
ある。ネットワーク制御装置は、ローカル制御装置と双
方向通信を行うことによってローカル制御装置との間で
情報の授受を行うものである。制御手段は、ネットワー
ク制御装置からの情報を処理するものであり、モニタは
種々の画面表示を行うものである。
【0027】モニタに表示される画面には、少なくとも
全体監視画面とフロア画面がある。全体監視画面は、当
該防犯警備システムで管理している領域全体の警備の開
始、解除の状況及び電気錠の施錠、解錠の状況をマトリ
クス的に表示する画面であり、フロア画面は、フロアの
レイアウトと、当該フロアに設置されている防犯用セン
サまたは電気錠の概略の位置にこれらのマークが描画さ
れた画面である。
【0028】そして、制御手段は、警戒状態が設定され
ている場合であって、且つモニタに全体監視画面が表示
されている場合に、ネットワーク制御装置を介してロー
カル制御装置から異常の発生を示す情報を受けたときに
は、当該異常の発生を示している防犯用センサまたは電
気錠が設置されているフロアのフロア画面をモニタに表
示させ、且つ異常の発生を示している防犯用センサまた
は電気錠のマークの表示の態様を変化させる。
【0029】ここで、マークの表示の態様の変化をどの
ように行うかは任意である。例えば、表示色を変化させ
るようにしてもよいし、表示色は変えずに点滅表示させ
るようにしてもよいし、更には表示色を変化させ、且つ
点滅表示を行うようにしてもよい。
【0030】従って、警備担当者は、どのフロアのどの
箇所に異常が発生したかを即座に、且つ容易に視認する
ことができる。
【0031】次に、請求項2記載の防犯警備システムの
作用は次のようである。この防犯警備システムにおいて
は、制御手段は、火災発生を示す信号を受けた場合には
ローカル制御装置に対して全ての電気錠を一斉に解錠す
る一斉解錠を指示する。その後、例えば当該火災発生が
誤りであったことが分かると警備担当者は電気錠を元の
状態に戻すために電気錠の復元のための操作を行うが、
この復元が指示された場合には制御手段はローカル制御
装置に対して電気錠の復元を指示する。
【0032】これに対して、ローカル制御装置は、管理
している電気錠が解錠されているかあるいは施錠されて
いるかを所定のテーブルに記憶している。そして、制御
手段から一斉解錠が指示された場合には管理する全ての
電気錠を解錠させるが、制御手段から電気錠の復元の指
示がなされた場合には、当該テーブルを参照して、一斉
解錠の直前に施錠されていた電気錠のみを施錠させる。
【0033】これにより、火災発生が誤報、つまり誤っ
て火災発生を示す信号が発生された場合には、電気錠の
復元の操作を行うことによって各電気錠の状態を一斉解
錠の直前の状態に戻すことができるので非常に利便性が
よいものである。
【0034】次に、請求項3記載の防犯警備システムの
作用は次のようである。この防犯警備システムにおいて
は、制御手段は、警戒が解除されている状態であって、
且つモニタにフロア画面が表示されている場合には、当
該表示されている防犯用センサまたは電気錠の動作に変
化があったことを示す情報をローカル制御装置から受け
たときには、当該防犯用センサまたは電気錠の表示の態
様を変化させる。
【0035】ここで、マークの表示の態様の変化をどの
ように行うかは任意である。例えば、表示色を変化させ
るようにしてもよいし、表示色は変えずに点滅表示させ
るようにしてもよいし、あるいは表示色を変化させ、且
つ点滅表示を行うようにしてもよい。
【0036】従って、警戒解除状態においてフロア画面
を観察している場合において、例えば熱線センサのマー
クの表示の態様が変化すれば、当該熱線センサの警戒エ
リアには未だ人が存在することが分かり、また、ドアセ
ンサのマークの表示の態様が変化すれば当該ドアが開け
られたあるいは閉められたことが分かる。
【0037】このように本発明においてはフロア画面を
観察することによって当該フロアの状況を容易に視認す
ることができるので、従来のように警戒状態に設定する
前にその箇所に出向くという必要はなくなり、利便性が
非常に高いものである。
【0038】次に、請求項4記載の防犯警備システムの
作用は次のようである。この防犯警備システムにおいて
は、制御手段は、第1のモードと第2のモードを備えて
いる。第1のモードは、警戒の開始、解除、及び防犯用
センサ、電気錠の動作状況の監視等を行うためのモード
であり、いわゆる通常の運用モードである。また、第2
のモードは、当該防犯警備システムによって管理してい
る領域のレイアウトの変更あるいは防犯用センサ、電気
錠の増設あるいは設置個所の変更に対応してフロア画面
の作図等を行うことができるモードであり、種々の設定
あるいは編集のためのモードである。
【0039】従って、警備を行う場合には第1のモード
を用いればよく、フロアのレイアウトが変更された場合
には第2のモードを用いて作画を行えばよい。同様に、
防犯用センサや電気錠が増設されたり、あるいは取り付
け位置が変更された場合にも第2のモードを用いてこれ
らのマークの表示位置を容易に変更することが可能であ
るので、容易に対応することができる。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照しつつ実施例を説明する。
図1は本発明に係る防犯警備システムをビルに設置した
場合の一実施例の構成を示す図であり、図中、1は制御
手段、2はモニタ、3は防災センタ、4はネットワーク
制御装置(以下、NCUと称す)、5はローカル制御装
置(以下、LCUと称す)、6は通信ケーブル、7は入
出力ユニット(以下、BIOと称す)、8は電気錠制御
部、9はマグネットセンサ、10は熱線センサ、11は
シャッタセンサ、12は電気錠、13、14は通信ケー
ブルを示す。
【0041】図1において、各フロアの所定の箇所には
防犯用センサ9、10、11及び電気錠12が取り付け
られている。防犯用センサ9〜11は、LCU5との通
信を行うためのBIO7に接続されている。これらの防
犯用センサ9〜11は常時動作している。なお、マグネ
ットセンサ9は窓あるいはドアの開閉を検知するための
ドアセンサとして用いられているものとする。また、図
1においては防犯用センサとしてはマグネットセンサ
9、熱線センサ10、シャッタセンサ11の3種類しか
示されていないが、その他のセンサを用いることもでき
ることは当然である。
【0042】BIO7は、通信ケーブル13によってL
CU5に接続されており、接続されている防犯用センサ
が発報した場合には、当該防犯用センサのチャンネル番
号を付してLCU5に発報したことを通知する。なお、
この実施例ではBIO7は4箇の防犯用センサを接続で
きるものとする。各BIO7にどのような防犯用センサ
を接続するかは任意であることは当然である。
【0043】電気錠12は電気錠制御部8に接続されて
いる。電気錠制御部8は通信ケーブル14によってLC
U5に接続されており、電気錠12から鍵が締まってい
ることを示す信号(以下、閉扉信号と称す)が出力され
た場合にはその旨をLCU5に通知し、電気錠12から
鍵が開いていることを示す信号(以下、開扉信号と称
す)が出力された場合にはその旨をLCU5に通知す
る。
【0044】電気錠12の施錠、解錠は、鍵あるいはカ
ードリーダで行うことができる。カードリーダは予め登
録されている登録番号が記録されたカードを用いて電気
錠の施錠、解錠を行うためのものであり、カードリーダ
を用いた場合には誰が何時解錠したか、あるいは施錠し
たかという入退出管理を行うことができる。
【0045】そして、カードリーダが用いられた場合に
は、当該カードリーダは通信ケーブル14によってLC
U5に接続され、カードが挿入されるとそのカードが正
規なものかどうかを検知してLCU5に通知するように
なされる。また、電気錠12は鍵が挿入された場合、そ
の鍵が正規なものであるかどうかを検知し、電気錠制御
部8に通知する。電気錠制御部8はその情報をLCU5
に通知する。従って、LCU5は、電気錠12が解錠さ
れた場合に、その解錠が正規な鍵あるいはカードにより
行われたものかどうかを判断することができる。
【0046】また、電気錠12は制御手段1から制御す
ることができるようになされており、制御手段1で解錠
が指示されると、その指示はNCU4、LCU5を介し
て電気錠制御部8に通知され、その指示に応じて電気錠
制御部8は電気錠12を解錠する。制御手段1から施錠
が指示された場合も同様である。なお、電気錠12の詳
細については周知であるので説明は省略する。
【0047】LCU5は、BIO7及び電気錠制御部8
と通信を行うことによって、接続されている防犯用セン
サ9〜11及び電気錠12の状態を常に管理すると共
に、NCU4との通信制御を行うものであり、マイクロ
プロセッサ及びその周辺回路で構成される。このLCU
5は、当該ビルの適宜の箇所、例えばビルを縦に貫通し
ているエレクトリカル・パイプ・シャフトの内部に設け
られている。
【0048】LCU5は二つのポートを有しており、一
方のポートには防犯用センサ9〜11を接続するための
通信ケーブル13が接続され、他方のポートには電気錠
12を接続するための通信ケーブル14が接続されてい
る。このように防犯用センサの系統と電気錠の系統を区
別するのは次の理由による。即ち、防犯用センサ9〜1
1に関してはBIO7からの信号を受けるだけでよいの
に対して、電気錠12に関しては、NCU5は、電気錠
制御部8からの信号を受けるだけではなく、上述したよ
うに制御手段1からの指示に基づいて電気錠12の解
錠、施錠の制御をも行う必要がある。このように防犯系
統と電気錠系統とは制御の態様が異なるので区別してい
るのである。
【0049】LCU5が管理している防犯用センサ9〜
11には、LCU毎に一連のチャンネル番号が設定され
ており、それがLCU5に登録されている。例えば図1
においてn階のLCU5の防犯用センサの系統にm箇の
防犯用センサが接続されているものとすると、これらの
防犯用センサのそれぞれには1〜mのチャンネル番号が
設定され、それがLCU5に登録されている。従って、
いま例えばチャンネル番号がj番の防犯用センサが発報
したとすると、当該防犯用センサが接続されているBI
O7はその発報信号を受け、チャンネル番号がj番の防
犯用センサが発報したことをLCU5に通知するのであ
る。これを受けるとLCU5は、防犯用センサの状態を
管理するためのテーブルにチャンネルjが発報したこと
を書き込む。
【0050】また、LCU5は制御手段1から警戒状態
に入ることを指示された場合には、当該テーブルに警戒
状態に設定された防犯用センサのチャンネル番号を登録
する。同様に、制御手段1から警戒解除が指示された場
合には、指示された防犯用センサに対して警戒解除状態
を設定する。そして、LCU5は、警戒状態が設定され
ている防犯用センサが発報したことを検知すると、通信
の割り込み処理を行ってNCU4に即座に通知する。こ
のようにしてLCU5は防犯用センサの状態を管理して
いるのである。
【0051】同様に、LCU5が管理している電気錠1
2には、LCU毎に一連のチャンネル番号が設定されて
おり、それがLCU5に登録されている。例えば図1に
おいてn階のLCU5の電気錠の系統にk箇の防犯用セ
ンサが接続されているものとすると、これらの電気錠1
2のそれぞれには1〜kのチャンネル番号が設定され、
それがLCU5に登録されている。そして、例えばチャ
ンネル番号がj番の電気錠12j から開扉信号が出力さ
れたとすると、当該電気錠12j の電気錠制御部8j
解錠したことをLCU5に通知する。これに応じてLC
U5は電気錠の状態を管理するためのテーブルの電気錠
12j の箇所に解錠を書き込む。当該電気錠12j が施
錠された場合も同様である。
【0052】また、LCU5は、上述したように制御手
段1から電気錠12の施錠あるいは解錠が指示された場
合には、指示された電気錠12に対応する電気錠制御部
8に対して施錠あるいは解錠を指示すると共に、当該テ
ーブルにどの電気錠に対して施錠が指示されているか、
どの電気錠に対して解錠が指示されているかを書き込
む。
【0053】電気錠に関しては、施錠されている電気錠
12が鍵あるいはカードリーダによって正規に解錠され
た場合には、LCU5には電気錠制御部8から解錠信号
が通知される。しかし、制御手段1から解錠の指示もな
く、しかも鍵やカードリーダによる解錠でもない場合に
は、LCU5は電気錠が強引にこじ開けられたと判断し
て、どのチャンネルの電気錠がこじ開けられたかを通信
の割り込み処理を行ってNCU4に即座に通知する。以
上のようにしてLCU5は電気錠の状態を管理している
のである。
【0054】なお、図1においては、各階毎にLCU5
が設置されているが、取り付けられている防犯用センサ
の数、電気錠の数が少ない場合には、一つのLCU5で
複数回の防犯用センサ及び電気錠を管理することも可能
であることは当然である。
【0055】次に、NCU4について説明する。NCU
4は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路で構成され
ている。そして、常時LCU5を定められた順番にサイ
クリックにアクセスし、アクセスしたときに制御手段1
から当該LCU5に与えられた指示を通知すると共に、
当該LCU5から防犯用センサ及び電気錠の状態を受け
取る。
【0056】なお、NCU4とLCU5との通信の態様
は、防犯用センサが警戒状態にあるか、警戒解除状態に
あるかによって異なり、またモニタ2にどのような画面
が表示されているかによっても異なるが、これらについ
ては以下において必要に応じてその都度説明することに
する。
【0057】また、NCU4には、図2に示すように、
火災発生信号が入力される。この火災発生信号は、煙感
知器や火災センサ等の火災の有無を検知するセンサを管
理している火災感知システム(図示せず)が火災発生を
検知した場合に出力する信号であり、火災発生信号が入
力されるとNCU4は、割り込み処理を行って最優先で
火災発生信号が入力したことを制御部20に通知する。
なお、制御部20については後述する。
【0058】制御手段1は、モニタ2の表示制御、各L
CU5に対する種々の指示、及びLCU5から受けた情
報の処理等、当該防犯警備システムを統括して管理する
ものである。なお、図1においては、制御手段1とモニ
タ2の組が2組設けられているが、一方はバックアップ
用として備えられているものである。
【0059】図2は制御手段1の構成を示す図であり、
図中、20は制御部、21は入力手段、22は入出力イ
ンターフェース(以下、I/Oと称す)、23は表示制
御部、24は音声合成部、25はスピーカ、26はマス
タテーブル、27は画面用データ、29はシステムバス
を示す。
【0060】制御部20は、マイクロプロセッサ及びそ
の周辺回路で構成されており、当該防犯警備システムの
動作、制御を統括して管理するものである。入力手段2
1は、キーボード、マウス及びスピーカ25から発せら
れている音を停止するための音声停止ボタンを備えてい
る。I/O22はNCU4との間でデータの授受を行う
ためのインターフェースである。
【0061】表示制御部23は、制御部20から指示さ
れた画面を表示すると共に、後述するように表示画面に
設定されているボタンがマウスにより選択された場合に
はその旨を制御部20に通知する処理を行うものであ
り、ビデオRAM等の画面表示を行うための手段及び画
面上のボタンが押されたことを検知する手段等を備えて
いる。
【0062】音声合成部24は、制御部20から発音が
指示された場合には、指示された音を生成してスピーカ
25に出力し、その後制御部20から発音の停止が指示
された場合には音の生成を停止する。なお、ここでは警
戒状態において異常が発生したとき、及び電気錠が正規
な手続き以外の方法により開けられた場合には「侵入警
報が発生しました。至急確認してください」というアナ
ウンスが発音され、後述するように火災発生時にはブザ
ー音が発音されるものとする。従って、警備担当者はこ
の音声出力によって異常事態が発生したのか、あるいは
火災が発生したのかを容易に確認することができ、即座
にその事態に対処することが可能になる。
【0063】マスタテーブルメモリ26は、防犯用セン
サ及び電気錠の一つ一つについて、どのフロアに設置さ
れているか、どのLCUに接続されているか、防犯用セ
ンサについてはどのBIOに接続されているか、そして
そのチャンネル番号、及びどのグループに属しいるかが
登録されたテーブルを格納しているメモリである。この
マスタテーブルは工場出荷時に予め作成されるものであ
るが、防犯用センサや電気錠の増設、設置個所の変更に
対応してユーザが容易に編集することもできるものであ
る。なお、ここで、グループはユーザが任意に設定する
ものであり、上述したように例えばデパートでは同じ売
場に設置されている防犯用センサは一つのグループとし
て登録される。なお、このマスタテーブル26の構造、
防犯用センサや電気錠の設定、登録については後述す
る。
【0064】画面用データメモリ27は、全体監視画面
及びフロア画面のデータを格納しているメモリである。
なお、図1、図2には示していないが、制御手段1はハ
ードディスク等の記憶装置及びプリンタを備えているも
のである。
【0065】さて、制御部20は、運用モードと、設定
/編集モードの二つのモードを備えている。運用モード
は、防犯用センサの警戒/解除の設定及び監視、電気錠
の解錠/施錠の制御、警報リストの印字等を行うための
モードであり、設定/編集モードは、画面用データの作
成及び編集、警備日報や警備月報の作成等を行うための
モードである。
【0066】運用モードにするか、設定/編集モードに
するかは入力手段21で所定の操作を行うことによって
任意に設定することが可能であるが、設定/編集モード
が設定されている場合には例え異常状態が発生してもそ
れを確認することはできないので、設定/編集モードは
運用モードを選択する必要がない場合に設定するように
する。しかし、図1に示すようにバックアップ用の制御
手段が設けられている場合には、メインの制御手段は運
用モードに設定し、設定/編集モードを用いる必要があ
る場合にはバックアップ用の制御手段を用いればよい。
【0067】まず、設定/編集モードについて説明す
る。設定/編集モードには、マスタテーブルの作成/
編集、フロア画面データの作成/編集、マーク設定
/登録、事象データのバックアップ、印刷の5種類
のメニューがある。
【0068】設定/編集モードにおいてマスタテーブル
の作成/編集のメニューが選択されると、制御部20は
マスタテーブルメモリ26からマスタテーブルの内容で
あるマスタデータを読み出し、表示制御部23にその表
示を指示すると共に、マスタデータを編集するためにワ
ードプロセッサの機能を起動させる。
【0069】いま、例えばユーザが防犯用センサのマス
タテーブルを選択したとすると、モニタ2には図3に示
すようにマスタデータが表示される。
【0070】図3において、30で示す領域には、防犯
用センサのマスタデータである旨の表示及び現在の日時
が表示されている。
【0071】また、31で示す領域は、防犯用センサの
一つ一つについて、マスタ(MASTER)番号、サブ(SUB
)番号、ハード(HARD)番号、ソフト(SOFT)番号、
グループ(GR)番号、ループ名称、センサの種類を登録
するための領域である。
【0072】ここで、マスタ番号の項には当該防犯用セ
ンサがどのLCUに接続されているか、そのLCUのア
ドレス番号が書き込まれる。なお、この実施例において
はマスタ番号はフロアの階数をも示すものとする。サブ
番号の項には、当該防犯用先センサがLCU5のどちら
のポートに接続されるか、そのポートの番号が書き込ま
れる。ここでは防犯用の系統はポート1、電気錠はポー
ト2とする。
【0073】ハード番号の項には、当該防犯用センサが
接続されるBIOのアドレス番号が書き込まれる。ソフ
ト番号の項には、当該LCUにおいて当該防犯用センサ
に設定されたチャンネル番号が書き込まれる。グループ
番号の項には、当該防犯用センサがどのグループに属す
るか、そのグループの番号が書き込まれる。ループ名称
の項には、当該防犯用センサの名称が書き込まれる。こ
のループ名称はユーザが任意に定めることができるが、
図に示すように設置箇所等を入力するとメンテナンス等
に利用することができるので便利である。種類の項には
当該防犯用センサがどのようなセンサであるかが書き込
まれる。
【0074】従って、図3によれば、「職員通用口」と
いうループ名称が付けられた防犯用センサはパッシブセ
ンサ、即ち熱線センサであり、この熱線センサは1階の
LCUの防犯用系統に接続されており、且つアドレス番
号が1番のBIOに接続されており、この熱線センサの
当該LCUにおけるチャンネル番号が1番であり、グル
ープ1に属していることが分かる。
【0075】また、図において32で示す領域にはグル
ープの名称が書き込まれる。図においてはグループ1は
「1Fフロア全般」という名付けられている。更に、図
3において33で示す領域には種々のメニューが表示さ
れている。そして、この画面において領域33の「登
録」が選択されると、制御部20は画面の内容をマスタ
テーブルメモリ26に登録する。
【0076】このマスタデータは、最初は防犯用センサ
の配置図に基づいて工場出荷時に予め作成されるもので
あるが、防犯用センサが増設された場合、あるいは設置
個所が変更された場合、または撤去された場合には当該
メニューを選択することにより容易にマスタデータを修
正することができる。以上の事項については電気錠に関
しても同様である。
【0077】次に、フロア画面データの作成/編集のメ
ニューについて説明する。後述するフロア画面は、予め
工場出荷時に作成されているものであるが、フロアのレ
イアウトが変更された場合等には修正する必要がある。
このメニューはこのような場合のために設けられている
ものであり、設定/編集モードにおいてフロア画面デー
タの作成/編集のメニューが選択されると、制御部20
は作図機能を起動する。この作図機能としては市販され
ている簡易CADのソフトウェアを用いることが可能で
ある。
【0078】これによって、モニタ2の画面には作図の
ための画面が表示されるので、ユーザは設計図面等に基
づいてフロアのレイアウト及びグループ分けされている
領域を容易に作図することができる。また、このメニュ
ーにおいては、画面用データメモリ27に登録されてい
るデータを読み出して編集を施すことが可能であるの
で、レイアウトの変更があった場合にはそのフロアのデ
ータを読み出してモニタ2に表示し、そこで編集を行え
ばよい。なお、背景色やフロアの色をどのようにするか
は任意に設定できるものであり、またグループの領域内
の表示色をグループ毎に異ならせることもできるもので
ある。このように、このメニューを使用することによっ
てレイアウトの変更等に容易に対応することができるも
のである。
【0079】次に、マーク設定/登録のメニューについ
て説明する。このメニューはフロア画面を作成するため
のメニューである。即ち、後述するようにフロア画面は
フロアのレイアウトと防犯用センサのシンボルマークま
たはフロアのレイアウトと電気錠のシンボルマークが表
示される画面であるが、上述したフロア画面データの作
成/編集のメニューではフロアのレイアウトしか作成で
きないので、フロア画面データの作成/編集のメニュー
で作成したデータに防犯用センサのシンボルマークまた
は電気錠のシンボルマークを貼り付けてフロア画面のデ
ータを作成するためにこのメニューが設けられているも
のである。なお、フロア画面データの作成/編集のメニ
ューにおいて防犯用センサや電気錠のシンボルマークの
貼り付けまで行うことができることは明らかであるが、
この実施例ではレイアウトの作図とシンボルマークの貼
り付けは別なメニューで行うものとする。
【0080】例えばいま、1階のレイアウトの画面に防
犯用センサを貼り付ける場合について説明すると次のよ
うである。なお、このシンボルマークの貼り付けの処理
を行う場合には、その前に必ずマスタデータが作成され
ていなければならないものである。また、防犯用センサ
のシンボルマークはその種類に応じてハードディスクあ
るいは内部メモリ等の所定の記憶装置に予め登録されて
いるものである。このシンボルマークの登録は、例えば
ワードプロセッサの外字登録機能を用いて行うことがで
きる。
【0081】さて、いま図3に示すマスタデータがマス
タデータメモリ26に登録されているとする。そして、
このメニューで1階の防犯用系統のシンボルマーク貼り
付けが選択されると、制御部20はハードディスクある
いは内部メモリ等の所定の記憶装置に登録されている1
階のフロアのレイアウトのデータを読み出し、表示制御
部23に表示を指示する。これによって、モニタ2には
例えば図4に示すような画面が表示される。
【0082】図4に示す画面において、34で示す「個
別IO番号」の欄には1〜10のチャンネル番号のボタ
ンが表示されており、「1」のボタン40をマウスでク
リックすると、制御部20はマスタデータを参照して当
該防犯用センサがどのような種類であるのかを識別し、
マスタデータに設定されている種類のシンボルマークの
データを読み出して表示制御部23に表示を指示する。
なお、図4において、「G1」はグループ1を示す。G
2〜G5も同様である。
【0083】図3によれば、1階のチャンネル番号が1
番の防犯用センサは熱線センサであるので、この場合に
は図5に示すように熱線センサのシンボルマーク39が
表示される。そして、このシンボルマーク39はマウス
の動きに追随して画面上を移動するようになされている
ので、ユーザは、設計図面等を参照して当該シンボルマ
ークをマウスによりチャンネル1の熱線センサの設置位
置まで移動させて貼り付け位置を決定すればよい。そし
て、決定が位置されると制御部20は所定の記憶装置に
その画面上の位置を登録する。従って制御部20はどの
チャンネルの防犯用センサのシンボルマークがモニタ2
の画面上のどの位置に設定されたかを認識することがで
きる。
【0084】なお、図4、図5においては「個別IO番
号」の欄には1〜10までしか表示されていないが、ボ
タン35をマウスでクリックすると11〜20が表示さ
れ、更にもう1回クリックすると21〜30が表示され
ているようになされている。またボタン36はボタン3
5の逆の動作を行うボタンであり、例えば「個別IO番
号」の欄に21〜30が表示されている状態においてボ
タン36をクリックすると11〜20が表示されること
になる。
【0085】従って、ボタン35、36を操作して貼り
付けるべきチャンネル番号をクリックすると自動的に登
録されている防犯用センサのシンボルマークが表示さ
れ、そのマークがマウスと共に移動するので、ユーザは
マウスを操作することによって容易にシンボルマークの
貼り付けを行うことができる。
【0086】図4、図5において、37で示す「画面」
の領域は、他のフロア画面を作成するためのボタンが表
示されている領域であり、例えば、1階の防犯用系統の
フロア画面の作成を終了した後に地下2階の防犯用系統
のフロア画面を作成したい場合には、図の38で示すボ
タンをマウスでクリックすればよく、これによりモニタ
2には地下2階のフロアのレイアウトが表示されること
になる。なお、以下においてはモニタ2の画面に表示さ
れているボタンをクリックすることをボタンを押すと称
することとする。
【0087】以上のようにしてフロア画面が作成される
が、作成されたフロア画面のデータは画面用データメモ
リ27に登録される。なお、後述するように運用モード
においてはシンボルマークだけではなくてそのチャンネ
ル番号も表示されるのであるが、上述したように制御部
20はどのチャンネルのシンボルマークが表示画面のど
の位置に設定されているのかを知ることができるので、
この実施例においては、チャンネル番号は運用モード時
において制御部20が自動的に表示するようにしている
ものである。勿論、このメニューにおいてシンボルマー
クだけではなくチャンネル番号をも一緒に貼り付けるこ
とが可能であることは当然である。以上の事項は電気錠
についても同様である。
【0088】次に、事象データのバックアップのメニュ
ーについて説明する。後述するように、運用モード時に
おいては、制御部20はイベントが発生する毎にイベン
トの内容とその発生日時を所定の記憶装置に記憶してい
る。ここで、イベントとは、警戒状態に入れることも一
つのイベントであり、警戒を解除することも一つのイベ
ントであり、また警戒状態において防犯用センサが発報
すること、施錠されている電気錠がこじ開けられること
もそれぞれ一つのイベントであり、更に火災発生信号を
受けることも一つのイベントである。
【0089】そして、このデータを記憶装置からフロッ
ピーディスク、光磁気ディスク等の他の記憶媒体にコピ
ーする必要が生じることがある。このメニューはこのよ
うな場合のために設けられているものであり、このメニ
ューが選択されると制御部20は入力手段21によって
指定された条件に合うデータのみを指定された記憶媒体
に移植する。
【0090】次に、印刷のメニューについて説明する。
このメニューは、警備日報あるいは警備月報の作成のた
めに設けられているものであり、運用モード時において
記憶されているイベントのデータをプリンタで印字する
ためのメニューである。
【0091】従って、制御部20は、印刷メニューにお
いて印刷すべきイベントデータの範囲を指示されると、
記憶装置から指定された範囲のイベントデータのみを抽
出してプリンタに転送する。これによってユーザは容易
に所望の日または月のイベントデータのみをハードコピ
ーとして得ることができる。従来においては警備日報や
警備月報は全部ユーザが手書きしていたのであるが、こ
の防犯警備システムにおいてはハードコピーとして得る
ことができるので非常に便利である。
【0092】また、イベントのデータは、運用モード時
にイベントが発生する度毎にプリンタで印字するように
することも可能であることは当業者に明らかである。
【0093】以上、設定/編集モードについて説明した
が、次に運用モードについて説明する。運用モードが選
択されると、制御部20は、まず画面用データメモリ2
7から全体監視画面のデータを読み出し、その表示を表
示制御部23に指示する。これにより、例えば図6に示
すような画面がモニタ2に表示される。なお、この画面
は一義的に定められてるものである。
【0094】この全体監視画面では、防犯用系統につい
ては、警戒状態にあるか、警戒解除の状態にあるかがフ
ロア毎、グループ毎にマトリクス状に表示され、また、
電気錠の系統については電気錠が解錠されているか、施
錠されているかがフロア毎、グループ毎にマトリクス状
に表示されている。なお、この全体監視画面では、グル
ープ毎の状態が表示されるので、グループに属する全て
の防犯用センサが警戒状態にある場合に限り、当該フロ
アの当該グループの箇所が所定の色、例えば緑色で表示
されるが、このグループに一つでも警戒解除状態にある
防犯用センサがある場合にはこの箇所は他の色、例えば
白色で表示される。
【0095】例えば、2階に防犯用系統のグループが5
つあり、その全ての防犯用センサが警戒状態にある場合
には、図の50〜54で示す箇所は全て緑色で表示され
る。しかし、例えばグループ1の中の一つの防犯用セン
サが警戒解除状態にある場合には50で示す箇所は白色
で表示される。
【0096】従って、ユーザはこの画面を観察すること
によって、どの階のどのグループが警戒状態にあるかを
容易に確認することができる。
【0097】なお、図においてはグループは6まで表示
されているが、これはグループ分けは6まで可能である
ことを示しているだけで、例えば2階が5グループしか
なかった場合には、白または緑で表示されるのはグルー
プ1〜グループ5までであり、グループ6の箇所は背景
色で表示されるものである。以上の事項は電気錠の系統
についても同様である。
【0098】また、図6に示す画面において、開始ボタ
ン43は全ての防犯用センサを一斉に警戒状態にするた
めのボタンであるが、この開始ボタン43を押しただけ
では警戒状態にはならず、実行ボタン45を押してはじ
めて警戒状態になる。このように二段構えにするのは、
例えば開始ボタン43のみで警戒状態に入るようにする
と、ユーザが誤って開始ボタン43を押した場合にも警
戒状態に入ってしまうことがあることを考慮したもので
ある。従って、開始ボタン43を押したが、一斉警戒を
中止したい場合には中止ボタン46を押せばよい。
【0099】また、解除ボタン44は全ての防犯用セン
サを一斉に警戒解除状態にするためのボタンであるが、
開始ボタン43と同様に実行ボタン45を押してはじめ
て警戒が解除されるものである。従って、解除ボタン4
4を押したが一斉解除を中止したい場合には中止ボタン
46を押せばよい。
【0100】施錠ボタン47は全ての電気錠を一斉に施
錠するためのボタンであるが、このボタンを押した後に
続けて実行ボタン45を押してはじめて施錠されるもの
である。従って、施錠ボタン47を押したが一斉施錠を
中止したい場合には中止ボタン46を押せばよい。
【0101】解錠ボタン48は全ての電気錠を一斉に施
錠するためのボタンであるが、このボタンを押した後に
続けて実行ボタン45を押してはじめて施錠されるもの
である。従って、解錠ボタン48を押したが一斉施錠を
中止したい場合には中止ボタン46を押せばよい。
【0102】そして、この画面において例えば一斉警戒
が設定されたとすると、制御部20は一斉警戒を所定の
テーブルに登録すると共に、各LCU5に一斉警戒に入
ることを指示する。一斉解除、一斉施錠、一斉解錠が設
定された場合も同様である。
【0103】制御部20は、現在モニタ2にどのような
画面が表示されているかをNCU4に通知するようにな
されている。これによって、NCU4は、全体監視画面
が表示されている場合においては、全てのLCU5をサ
イクリックにアクセスはするがLCU5から受け取った
情報は全て無視し、割り込みにより通知される異常発生
の情報の受信を待機している。このような処理を行うこ
とによってNCU4のデータ処理の量を必要最小限にす
ることができる。なお、このとき、LCUから正常な応
答がない場合には、NCU4は通信ケーブル6が切断さ
れたと判断して伝送路異常の情報を制御部20に通知す
る。これに応じて制御部20は、図6の58で示す「伝
送路」の領域を赤色で点滅表示させる。これによってユ
ーザは通信ケーブル6に異常が生じたことを知ることが
できる。
【0104】この全体監視画面が表示されている場合に
おいて、火災発生信号を受けると、制御部20は、所定
の位置に火災発生を示すメッセージを所定の態様で表示
することを表示制御部23に指示する。これにより表示
制御部23は予め定められた位置に当該メッセージを表
示する。これによって、図6の56で示すように、例え
ば画面の左上隅に「火災発生中」のメッセージが所定の
色、例えば赤色で点滅表示される。また、このとき、制
御部20は音声合成部24に所定の音を発生することを
指示する。これによってスピーカ25からはブザー音が
発せられる。これによりユーザは火災が発生したことを
明確に認識することができる。このブザー音は、入力手
段21の音声停止ボタンを押すことによって止めること
ができる。
【0105】更にこのとき、制御部20は全てのLCU
5に対して一斉解錠を指示する。これによって全ての電
気錠は解錠されるので、ビル内にいる人は近くのドアか
ら速やかに待避することができる。
【0106】しかし、火災発生信号が誤報である場合が
あり、火災発生が誤報であった場合には復元ボタン49
を押すことによって電気錠を火災発生信号が発生した直
前の状態に戻すことができる。即ち、復元ボタン49が
押されると、制御部20は全てのLCU5に対して電気
錠の復元を指示する。この復元の指示がなされると、L
CU5は電気錠の状態を管理しているテーブルを参照し
て、火災発生信号が発生した直前に施錠されていた電気
錠に対してのみ施錠の指示を与える。つまり、この場合
には全ての電気錠を施錠する必要はなく、解錠されてい
た電気錠はそのまま解錠しておけばよいからである。
【0107】さて、全体監視画面が表示されている状態
において、フロアの数字が表示されているボタンが押さ
れた場合には、制御部20は押されたボタンのフロア画
面の表示を表示制御部23に指示する。例えば図6にお
いて、57で示す防犯の領域41の「2F」のボタンを
押すと、モニタ2の画面は2階の防犯用系統のフロア画
面に遷移し、図の59で示す電気錠の領域42の「B
2」のボタンを押すとモニタ2の画面は電気錠系統の地
下2階のフロア画面に遷移する。同様に、図6に示す状
態において、55で示す「タテ」のボタンを押すと、タ
テ画面に遷移する。このタテ画面は、非常階段等のビル
の外側に設置されている防犯用センサの状態を示す画面
である。即ち、熱線センサ等の防犯用センサはビルの内
部にだけ設置されるものではなく、非常階段等にも設置
されるものであり、このような防犯用センサの状態をも
監視する必要があるのでタテ画面が用意されているので
ある。
【0108】また、全体監視画面が表示されている場合
において、警戒状態にある防犯用センサが発報した場合
には、当該防犯用センサを管理しているLCU5は異常
発生と判断して割り込み処理により即座にNCU4に通
知するが、NCU4からその情報を受けると制御部20
は、マスタテーブルを参照して当該防犯用センサがどの
フロアに設置され、どのグループに属しているものであ
るかを判断して、当該防犯用センサが属しているグルー
プの箇所を緑色から赤色に表示色を変化させ、即時に当
該防犯用センサが設置されているフロアのフロア画面に
遷移させる。
【0109】例えば、図6の画面が表示されている場合
において2階のグループ1が警戒状態にあり、その中の
防犯用センサが発報したとすると、50で示す領域の表
示色が緑から赤に変わり、即座に2階のフロア画面に遷
移するのである。
【0110】このように全体監視画面が表示されている
状態において、警戒状態にある防犯用センサが発報した
場合に、当該防犯用センサのフロア画面に遷移するの
は、異常が発生したフロアの状況を確認できるようにす
るためであり、後述するようにこのフロア画面を観察す
ることによって、どの箇所の防犯用センサが発報したの
かを容易に視認することができるものである。このこと
は施錠されている電気錠がこじ開けられた場合等、正規
の手続き以外の方法で解錠された場合にも同様である。
【0111】図7にフロア画面の一例を示す。このフロ
ア画面は2階の防犯用系統のフロア画面であり、上述し
たようにして作成されたフロアのレイアウトに防犯用セ
ンサのシンボルマークが貼り付けられた画面である。な
お、図7において、60で示すシンボルマークは熱線セ
ンサを示し、61で示すシンボルマークはシャッタセン
サを示し、74で示すシンボルマークはドアセンサを示
している。
【0112】また、図7においては、シンボルマークの
横にチャンネル番号も表示されている。例えば60で示
す熱線センサのシンボルマークの右側には、この熱線セ
ンサのチャンネル番号である「8」が表示されている。
これは上述したように、フロア画面を表示する場合に制
御部20が自動的に付しているものである。
【0113】以下、このフロア画面に設けられているボ
タンについて説明する。「フロア移動」の箇所のボタン
は、このフロア画面から他のフロア画面に遷移するため
のボタンであり、例えば図の62で示すボタンを押す
と、地下2階の防犯用系統のフロア画面に遷移する。
「グループ番号」の箇所のボタンは当該フロア画面に表
示されている防犯用センサをグループ毎に警戒状態に入
れたり、警戒を解除するためのボタンであり、例えば6
3で示すボタンを押して、更に開始ボタン64を押す
と、このフロアのグループ5の防犯用センサを一斉に警
戒状態に設定することができる。同様にグループ5を一
斉に警戒解除する場合には、63で示すボタンを押し、
続けて解除ボタン65を押せばよい。また、「全」で示
すボタンはこのフロア画面に表示されている全ての防犯
用センサの警戒、解除を行うためのボタンである。
【0114】「個別」の箇所のボタンは、このフロア画
面に表示されている防犯用センサの警戒、解除を個別に
設定するためのボタンであり、例えば68で示す「1
0」のボタンを押し、続けて開始ボタン64を押すと、
チャンネル番号10の防犯用センサのみが警戒状態に入
る。チャンネル番号15の防犯用センサ、図7の場合は
熱線センサであるが、この熱線センサの警戒を解除する
場合にはボタン67を押してこの箇所に11〜20を表
示させ、そこで「15」のボタンを押して、続けて解除
ボタン65を押せばよい。
【0115】このようにフロア画面では防犯用センサの
警戒、解除をグループ毎あるいは個別に制御することが
できるものである。なお、この画面で設定された状態は
制御部20から当該防犯用センサを管理するLCU5に
通知されることは当然である。
【0116】「全館」ボタン70は、フロア画面から全
体監視画面に戻るために設けられているボタンである。
また、図中73で示す「火災発生中」の表示については
上述した通りである。
【0117】さて、このフロア画面が表示されている状
態においては、NCU4は、表示されているフロアを管
理しているLCU5にアクセスした場合にのみ情報を受
け取り、それ以外のLCU5にアクセスした場合には無
視する。これによりNCU4のデータ処理量を必要最小
限にすることができる。そしてこのとき、当該LCU5
は、発報している防犯用センサがあった場合にはそのチ
ャンネル番号を通知する。NCU4は受け取った情報を
制御部20に渡す。そして、制御部20は、警戒が解除
されている場合においては、発報している防犯用センサ
があった場合には、表示制御部23に指示してチャンネ
ル番号の表示色を変化させる。ここではチャンネル番号
は通常は白で表示され、発報しているものについては黄
色に変化させるものとする。例えば、図7に示す状態に
おいて、全ての防犯用センサが警戒解除の状態にあり、
このときチャンネル8の熱線センサが発報すれば、チャ
ンネル番号を示す「8」の表示色が白から黄色に変化
し、同様にチャンネル12のシャッタセンサが発報すれ
ばチャンネル番号を示す「12」の表示色が白から黄色
に変化する。
【0118】このように警戒解除の状態においてフロア
画面を観察すると、人がいるかどうか、あるいは開いて
いるドアがあるかどうかを容易に視認することができ
る。従って、警戒解除の状態から警戒状態に入れる場合
に、フロア画面を観察することによって無人になった箇
所から順次警戒に入れることができ、従来のように、警
戒に入れる場合にその都度当該箇所に出向いて人の有無
を確認する必要はなくなるものである。
【0119】これに対して、全体監視画面が表示されて
いる状態において、例えば2階の警戒状態にある防犯用
センサが発報したとすると、このときには2階のLCU
5から通信の割り込み処理によりどのチャンネルが発報
したかが通知される。そして、制御部20はそのマスタ
番号から2階の防犯用系統のフロア画面を表示すること
を決定し、更にそのチャンネル番号の防犯用センサのシ
ンボルマークを赤色で点滅させることを表示制御部23
に指示する。従って、例えば2階のチャンネル8が警戒
状態で発報したときには、図7のシンボルマーク60が
赤色で点滅表示される。このような表示制御がなされる
ことによって、モニタ2の画面上でどの階のどの箇所に
異常が発生したのかをリアルタイムに、且つ容易に確認
することができる。
【0120】またこのとき、制御部20は音声合成部2
4に対して所定の音の生成を指示する。これによりスピ
ーカ25からは「侵入警報が発生しました。至急確認し
てください」というアナウンスが発音される。
【0121】また、このように異常が発生して、あるフ
ロア画面が表示されている状態において、他のフロアで
も異常が発生することがある。この場合には、制御部2
0は、図7の72で示す欄に最新の事象データとしてど
の時刻にどの階のどのグループの防犯用センサで異常を
検知したかを表示すると共に、75、76で示すよう
に、「フロア移動」の箇所の異常が発生している階のボ
タンの表示色を一部だけ赤色で点滅させ、新たに異常が
発生したフロアのフロア画面は表示させない。これは、
異常が発生したフロアについては状況を確認する必要が
あり、確認し終わらないうちに異常が発生したフロアの
フロア画面が次々と表示されたのでは確認が困難になる
からである。従って、他のフロアのフロア画面を見たい
場合には、ユーザは「フロア移動」の箇所の所望のボタ
ンを押す必要がある。
【0122】ところで、警戒状態にある防犯用センサが
発報したとしても、それが誤報である可能性がある。そ
こで、誤報であった場合に異常な状態をリセットするた
めに復旧ボタン69が設けられている。この復旧ボタン
69が押されると、制御部20は異常発生を通知してき
たLCU5に復旧を指示する。これによってこのLCU
5は発報した防犯用センサのチャンネル番号が書き込ま
れているテーブルをクリアする。またこのとき制御部2
0は赤色で点滅していたシンボルマークを緑色に戻す指
示を表示制御部23に与える。
【0123】上述したように、制御部20はイベントが
発生すると、それを警報データとして時系列に記憶して
いる。その警報データを表示させるためのボタンが図7
の警報リストボタン71である。このボタンが押される
と制御部20は警報データを読み出し、表示制御部23
に表示を指示する。
【0124】図8は警報データの表示画面の一例を示す
図であり、図によれば、12時34分に2階のグループ
2に属するチャンネル21の熱線センサが異常を検知し
たことが分かる。これらのグループ番号、フロア番号、
ループ名称及びセンサの種類は、LCU5から受けた情
報に基づいてマスタテーブルを参照することによって書
き込まれるものである。
【0125】なお、図8において、「フロア移動」の箇
所のボタン及び全館ボタンについては上述したと同じで
ある。
【0126】図9は電気錠系統のフロア画面の一例を示
す図であり、図では2階の電気錠系統のフロア画面を示
している。電気錠のシンボルマークは扉のマークと鍵の
マークとからなっている。これは、電気錠には、扉が閉
まっていて且つ錠がかかっている状態、扉は閉まってい
るが錠がかかっていない状態、扉が開いていて錠がかか
っていない状態、そして錠はかかっているが扉が開いて
いる状態の4つの状態があるので、これらの状態を扉の
マークと鍵のマークの組み合わせで表示するようにして
いるためである。
【0127】扉が閉まっていて且つ錠がかかっている場
合は図9の80で示す表示がなされる。この表示におい
ては、扉のマークは扉が閉まっている状態を表示してお
り、鍵がかかっていることを示す鍵のマークが表示され
ている。
【0128】扉は閉まっているが錠がかかっていない場
合は図9の82で示す表示がなされる。この表示におい
ては、扉のマークは扉が閉まっている状態を表示してい
るが鍵のマークは表示されていない。この表示によりユ
ーザはこの電気錠は解錠されていることを知ることがで
きる。
【0129】扉が開いていて錠がかかっていない場合
は、図9の81で示す表示がなされる。この表示におい
ては、扉のマークは扉が開いている状態を示しており、
鍵のマークは表示されていない。
【0130】また、錠はかかっているが扉が開いている
場合には、図10に示すような表示がなされる。この表
示においては扉のマークは扉が開いている状態を表示し
ており、鍵のマークは異常な鍵が表示されている。つま
り、この状態は、こじ開け等の異常な方法によって扉が
こじ開けられた場合であるので、このような表示がなさ
れるのである。そしてこの場合には、制御部20は、表
示制御部23に対して鍵のマークを赤色で点滅表示する
ことを指示すると共に、音声合成部24に対して「侵入
警報が発生しました。至急確認してください」というア
ナウンスの発音を指示する。
【0131】なお、扉が開いていることを示すマークの
パターン、扉が閉まっていることを示すマークのパター
ン及び図10に示すような異常な鍵のマークのパターン
は予め登録されているものである。
【0132】図9において、「フロア移動」の箇所のボ
タン、復旧ボタン、警報リストボタン、全館ボタンは上
述したと同様である。また、「グループ全体」の箇所の
ボタンは当該フロア画面に表示されている電気錠の解
錠、施錠をグループ毎に制御するためのボタンであり、
「個別」の箇所のボタンは当該フロア画面に表示されて
いる電気錠の解錠、施錠をチャンネル毎に個別に制御す
るためのボタンであるが、電気錠のシンボルマークが変
わるのは施錠ボタンあるいは解錠ボタンを押したときで
はなく、表示されている電気錠を管理しているLCU5
から実際に施錠していること、あるいは解錠しているこ
とを受け取ったときである。
【0133】例えば、いま図9の画面においてチャンネ
ル9のボタンを押し、続けて施錠ボタンを押したとする
と、制御部20から2階の電気錠を管理しているLCU
5に対してチャンネル9の電気錠の施錠が指示され、当
該LCU5はこれに応じてチャンネル9の電気錠制御部
8に対して施錠の指示を通知する。そして、これにより
当該電気錠が施錠されれば当該LCU5には電気錠制御
部8から施錠されたことが通知されるが、制御部20は
LCU5から電気錠の状態に関する情報を受け取って施
錠されたことを確認してはじめてチャンネル9のシンボ
ルマークを施錠の状態に表示することを表示制御部23
に指示するのである。
【0134】その他の制御動作は防犯用系統のフロア画
面に関して述べたと同様である。
【0135】図11はタテ画面の例を示す図であり、防
犯用系統のタテ画面の一例を示す図である。なお、図1
1において、90は熱線センサを示すシンボルマークで
あり、91はマグネットセンサを示すシンボルマークで
ある。この画面から、どの階の非常階段にはどのような
防犯用センサが設置され、それが何チャンネルのもので
どのグループに属しているかを知ることができる。
【0136】タテ画面におけるシンボルマークやチャン
ネル番号の表示の態様の変化、あるいは画面上に表示さ
れているボタンについては防犯用系統のフロア画面に関
して述べたと同様である。また、以上の事項は電気錠系
統のタテ画面についても同様である。
【0137】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の変形が可能であることは当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防犯警備システムをビルに設置
した場合の一実施例の構成を示す図である。
【図2】 制御手段1の構成例を示す図である。
【図3】 マスタデータの編集を説明するための図であ
る。
【図4】 防犯用センサのシンボルマークの貼り付けを
説明するための図である。
【図5】 防犯用センサのシンボルマークの貼り付けを
説明するための図である。
【図6】 全体監視画面の例を示す図である。
【図7】 防犯用系統のフロア画面の例を示す図であ
る。
【図8】 警報データ画面の例を示す図である。
【図9】 電気錠系統のフロア画面の例を示す図であ
る。
【図10】 電気錠がこじ開けられた場合のシンボルマ
ークの例を示す図である。
【図11】 防犯用系統のタテ画面の例を示す図であ
る。
【図12】 従来の防犯盤の例を示す図である。
【符号の説明】
1…制御手段、2…モニタ、3…防災センタ、4…ネッ
トワーク制御装置、5…ローカル制御装置、6…通信ケ
ーブル、7…入出力ユニット、8…電気錠制御部、9…
マグネットセンサ、10…熱線センサ、11…シャッタ
センサ、12…電気錠、13、14…通信ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08B 23/00 510 D 9377−5G 25/00 510 E 9377−5G

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱線センサ、シャッタセンサ、ドアセンサ
    等の防犯用センサと、 施錠及び解錠が制御可能な電気錠と、 防犯用センサ及び電気錠を管理するローカル制御装置
    と、 ローカル制御装置と双方向通信を行うことによってロー
    カル制御装置との間で情報の授受を行うネットワーク制
    御装置と、 ネットワーク制御装置からの情報を処理する制御手段
    と、 種々の画面表示を行うモニタとを備える防犯警備システ
    ムにおいて、 制御手段は、警戒状態が設定されている場合であって、
    且つ当該防犯警備システムで管理している領域全体の警
    備の開始、解除の状況及び電気錠の施錠、解錠の状況を
    マトリクス的に表示する全体監視画面がモニタに表示さ
    れている場合において、ネットワーク制御装置を介して
    ローカル制御装置から異常の発生を示す情報を受けたと
    きには、当該異常の発生を示している防犯用センサまた
    は電気錠が設置されている領域のレイアウトと、防犯用
    センサまたは電気錠が設置されている概略の位置にこれ
    らのマークが描画されたフロア画面をモニタに表示させ
    ると共に、異常の発生を示している防犯用センサまたは
    電気錠のマークの表示の態様を変化させることを特徴と
    する防犯警備システム。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、火災発生を示す信号を受
    けた場合においてはネットワーク制御装置を介してロー
    カル制御装置に対して全ての電気錠を一斉に解錠させる
    一斉解錠を指示し、その後復元が指示された場合におい
    てはネットワーク制御装置を介してローカル制御装置に
    対して電気錠の復元を指示する制御を行い、 前記ローカル制御装置は、管理している電気錠が解錠さ
    れているかあるいは施錠されているかを所定のテーブル
    に記憶しており、制御手段から全ての電気錠の解錠が指
    示された場合には管理する全ての電気錠に対して解錠の
    指示を行い、制御手段から復元の指示がなされた場合に
    は前記テーブルに基づいて、一斉解錠の指示があった直
    前に施錠されていた電気錠に対してのみ施錠を指示する
    制御を行うことを特徴とする請求項1記載の防犯警備シ
    ステム。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、警戒解除が設定されてい
    る場合であって、レイアウトと防犯用センサまたは電気
    錠が描画されているフロア画面がモニタに表示されてい
    る場合において、当該表示されている防犯用センサまた
    は電気錠の動作に変化があったことを示す情報をネット
    ワーク制御装置を介してローカル制御装置から受けたと
    きには、当該防犯用センサまたは電気錠の表示の態様を
    変化させることを特徴とする請求項1または2記載の防
    犯警備システム。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、警戒の開始、解除、及び
    防犯用センサ、電気錠の動作状況の監視等を行うための
    第1のモードと、当該防犯警備システムによって管理し
    ている領域のレイアウトの変更あるいは防犯用センサ、
    電気錠の増設あるいは設置個所の変更に対応してフロア
    画面の作図等を行うことができる第2のモードとを備え
    ていることを特徴とする請求項1、2または3の何れか
    1項に記載の防犯警備システム。
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