JPH07160559A - 退避媒体マージシステム - Google Patents

退避媒体マージシステム

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JPH07160559A
JPH07160559A JP5311599A JP31159993A JPH07160559A JP H07160559 A JPH07160559 A JP H07160559A JP 5311599 A JP5311599 A JP 5311599A JP 31159993 A JP31159993 A JP 31159993A JP H07160559 A JPH07160559 A JP H07160559A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ファイル復元を行うために必要となる退避媒体
の保存量を削減する。 【構成】退避媒体1として全退避と複数の差分退避から
なる退避媒体ができた段階で、ファイル管理情報抽出手
段2により、退避媒体中の最新のファイル管理情報を入
手する。そのファイル管理情報を基にして、ファイル内
容抽出手段3により、退避媒体群1から順次ファイル内
容を抽出して、上述したファイル管理情報とマージし
て、新しい全退避媒体として新退避媒体5を作成する。
この処理により、世代を管理して退避媒体の整理が可能
となり、さらに新退避媒体5のみ使用して、ファイルを
最新の状態に復元することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機システムにおける
ファイル退避システムに関し、特に全てのファイルの退
避を一度行った後は更新のあったファイルのみを退避す
る退避媒体マージシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の計算機システムにおいては、障害
に備えて利用者ファイルを、ファイルが存在する装置と
は別の装置にファイルを退避している。この様なファイ
ル退避処理においては、計算機システムのファイル全て
を退避媒体に退避し、その後は更新があったファイルの
み退避を繰り返し行うという処理を行っている。
【0003】特開平3−6753号公報に記載された退
避媒体マージ方式は、全退避時に退避媒体としてランダ
ムアクセス可能なディスク装置上に格納ファイルを作成
し、そこにファイルの管理情報とファイル内容を退避
し、その後の差分退避時には更新があったファイルにつ
いてのみ、格納ファイル中のファイル管理情報とファイ
ル内容(以下、退避情報とする)を最新のイメージに置
換あるいは追加していき、常に最新の退避情報のみを保
存している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この特開平3−675
3号公報に記載された退避媒体マージ方式では、常に最
新の退避情報しか保存しないため、媒体を世代別に管理
できず、退避媒体の障害に備えることができない。ここ
で、媒体の世代別管理は、ユーザが誤ってファイルを更
新したことに長時間経た後に気付き、最新の退避媒体か
ら復元するのではなく、複数世代さかのぼって古い世代
の媒体から復元する必要がある場合に有効となる。ま
た、退避媒体としてランダムアクセス可能な磁気ディス
ク装置等だけが使用可能で、低価格・大容量ファイルと
してのテープ媒体を使用できないという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明の退避媒体マ
ージシステムは、計算機システムにおけるファイルの退
避処理で、ファイル管理情報の全てとシステムに存在す
る全てのファイルの内容とを退避する全退避を一度行っ
た後は、前記ファイル管理情報の全てと更新があったフ
ァイルの内容とを退避する差分退避を繰り返すファイル
退避システムにおいて、最新の差分退避媒体から前記フ
ァイル管理情報をファイル管理情報テーブルに読み込む
と共に、読み込んだファイル管理情報を新退避媒体に書
き出すファイル管理情報抽出手段と、差分退避によって
作成された複数の差分退避媒体と全退避によって作成さ
れた全退避媒体から、退避媒体中にあるファイル管理情
報は読み飛ばし、ファイル内容レコードを読み込み、前
記ファイル管理情報テーブルを検索し、ファイル名が一
致するファイル記述子があれば、読み込んだ前記ファイ
ル内容レコードを新退避媒体に追加して書き出し、前記
ファイル管理情報テーブル中のファイル記述子を削除す
るファイル内容抽出手段とから構成されている。
【0006】第2の発明の退避媒体マージシステムは、
第1の発明の退避媒体マージシステムにおいて、前記フ
ァイル管理情報は、利用者を一意に決定できる利用者識
別子、およびファイル名とファイルの更新日付を持つフ
ァイル記述子とから構成されている。
【0007】第3の発明の退避媒体マージシステムは、
第1の発明の退避媒体マージシステムにおいて、前記フ
ァイル内容レコードは、ファイル名とファイルサイズを
持つファイル識別情報とファイルの内容とから構成され
ている。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図を参照し
ながら詳細に説明する。
【0009】図1を参照すると、本発明の第1の実施例
である退避媒体マージシステムは、退避処理において退
避先として使用された媒体群である退避媒体群1と、こ
の退避媒体群1を構成し、全退避を行って作成した退避
媒体である全退避媒体11と全退避実施後、差分退避を
行って作成した退避媒体である差分退避媒体12と差分
退避実施後、更に差分退避を行って作成した退避媒体で
ある差分退避媒体13と、退避情報をマージした結果を
出力するための媒体である新退避媒体5と、退避媒体群
1を入力して図2で示す退避媒体中にあるファイル管理
情報60を読み込み、ファイル管理情報テーブル4を作
成すると共に、読み込んだファイル管理情報60を新退
避媒体5に書き出すファイル管理情報抽出手段2と、退
避媒体群1からファイル内容レコード80を読み込み、
ファイル管理情報テーブル4を検索し、ファイル記述子
中のファイル名70とファイル内容レコード80中のフ
ァイル名90とが一致した場合にファイル内容レコード
80を新退避媒体5に追加して書き出すファイル内容抽
出手段3とから構成されている。
【0010】図2は、退避媒体群1および新退避媒体5
に含まれる情報の内、本実施例に関係のある部分だけを
示している。大別するとファイル管理情報60とファイ
ル内容レコード80とからなり、ファイル管理情報60
は利用者を一意に識別できる利用者識別子61とファイ
ル記述子62、63、64とから構成され、ファイル内
容レコード80はファイル識別情報81とファイル内容
82とで構成されている。
【0011】図4は、全退避媒体11、差分退避12、
13、および新退避媒体5中の情報のイメージであり、
図2で示したフォーマットに従って各項目を示してい
る。
【0012】図4中の全退避媒体11は、利用者識別子
Aの下にファイル名a、b、c、ファイル内容がそれぞ
れDa、Db、Dc、ファイル記述子がFa、Fb、F
cであるファイルが計算機システムに存在する時、全退
避を行って作成した時の情報イメージを示している。
【0013】図4中の退避媒体12は、全退避後、ファ
イルa、bを更新してファイル内容がDa1、Db1に
なりファイル記述子がFa1、Fb1になった後、差分
退避を実施して作成した時の情報イメージを示してい
る。
【0014】また、図4中の退避媒体13は、差分退避
後、ファイルaを更新してファイル内容がDa2、ファ
イル記述子がFa2になり、更にファイル名dのファイ
ルを作成して、ファイル内容Dd2、ファイル記述子F
d2が作成された後、差分退避を実施して作成した時の
情報イメージを示している。
【0015】図5は、ファイル管理情報テーブル4のイ
メージである。
【0016】このように各退避媒体が作成されているこ
とを前提に本発明の第1の実施例の動作概要を以下に説
明する。
【0017】まずファイル管理情報抽出手段2は、最新
の差分退避媒体である差分退避媒体13から最新のファ
イル管理情報303を読み込み、図5に示してあるファ
イル管理情報テーブル4を作成する(ステップ20
1)。
【0018】さらに、ファイル管理情報抽出手段2は、
新退避媒体5にファイル管理情報303を出力する(ス
テップ202)。
【0019】ファイル内容抽出手段3は、ファイル管理
情報テーブル4を検索してファイル記述子が存在するか
否かを判定する(ステップ203)。ファイル内容抽出
手段3は、ステップ203においてファイル記述子が存
在すると判定した場合、そのファイル記述子を得る(ス
テップ204)。図5を参照すると、本実施例において
は、まず最初のファイル記述子Fa2が得られる。
【0020】ファイル内容抽出手段3は、ステップ20
4後、差分退避媒体13に未処理のファイル内容レコー
ドが存在するか否かを判定する(ステップ205)。フ
ァイル内容抽出手段3は、ステップ205において差分
退避媒体13に未処理のファイル内容レコードが存在す
ると判定した場合、差分退避媒体13からファイル内容
レコード360を読み込む(ステップ206)。
【0021】ファイル内容抽出手段3は、ステップ20
6において読み込んだファイル内容レコード360のフ
ァイル識別情報361を参照し、該ファイル内容レコー
ド360がどのファイルのものであるかを認識する(ス
テップ207)。図4を参照すると、本実施例において
は、該ファイル内容レコード360がファイルaのもの
であることがわかる。
【0022】さらに、ファイル内容抽出手段3は、ステ
ップ207で認識したファイル名でファイル管理情報テ
ーブル4を検索し、一致するファイル名があるか否かを
判定する(ステップ208)。ファイル内容抽出手段3
は、ステップ208において一致するファイル名がある
と判定した場合には、ファイル管理情報テーブル4内の
該ファイル名のファイル記述子を削除し、新退避媒体5
に該ファイル名のファイル内容レコード360を追加す
る(ステップ209)。図4を参照すると、本実施例に
おいては、ファイル管理情報テーブル4内にファイルa
のファイル記述子Fa2がありファイル名が一致するの
で、このファイル管理情報テーブル4からファイルaの
ファイル記述子Fa2を削除し、新退避媒体5にファイ
ルaのファイル内容レコード360を追加する。ファイ
ル内容抽出手段3は、ステップ209後、ステップ20
3に戻り処理が継続される。
【0023】ステップ203に戻ると、ファイル内容抽
出手段3は、ファイル管理情報テーブル4を検索してフ
ァイル記述子が存在するか否かを判定し、ファイル記述
子Fa2の次のファイル記述子としてファイル記述子F
b1を得る(ステップ204)。
【0024】ファイル内容抽出手段3は、ステップ20
4後、差分退避媒体13に未処理のファイル内容レコー
ドが存在するか否かを判定し(ステップ205)、ステ
ップ206において、差分退避媒体13からファイル内
容レコード370を読み込む。
【0025】次にファイル内容抽出手段3は、ステップ
207において、該ファイル内容レコード370がファ
イルdのものであることを認識し、ファイル管理情報テ
ーブル4に格納されているファイルdのファイル記述子
Fd2を削除し、新退避媒体5に該ファイル名のファイ
ル内容レコード370を追加する(ステップ208、ス
テップ209)。ファイル内容抽出手段3は、ステップ
209後、ステップ203に戻り再び処理が継続され
る。
【0026】再びステップ203に戻ると、ファイル内
容抽出手段3は、未だファイル管理情報テーブル4内に
ファイル記述子Fb1とファイル記述子Fcが存在する
ことを判定し、再びファイル記述子Fb1を得る(ステ
ップ204)。
【0027】ファイル内容抽出手段3は、ステップ20
4後、差分退避媒体13に未処理のファイル内容レコー
ドが存在するか否かを判定する(ステップ205)。
【0028】しかし、もはや差分退避媒体13には未処
理のファイル内容レコードは存在しないので、ファイル
内容抽出手段3は、次の差分退避媒体である差分退避媒
体12のファイル管理情報302を読み飛ばし(ステッ
プ20A)、ファイル内容レコード340を読み込む
(ステップ206)。
【0029】ファイル内容抽出手段3は、ステップ20
7において、該ファイル内容レコード340がファイル
aのものであることを認識するが、ファイル管理情報テ
ーブル4には、もはやファイルaのファイル記述子Fa
2は削除されている(ステップ208)ため、ステップ
203に戻り再び処理が継続される。
【0030】以下、同様にして差分退避媒体12からフ
ァイルbのファイル内容レコード350、全退避媒体1
1からファイルcのファイル内容レコード330が新退
避媒体5に追加される。
【0031】本実施例においては、全退避媒体11のフ
ァイルcの処理終了後は、もはやファイル管理情報テー
ブル4にファイル記述子は存在しないので、ファイル内
容抽出手段3は処理を終了する。
【0032】以上の処理により、全退避媒体11と差分
退避媒体12、13がマージされ、新退避媒体5上に、
差分退避媒体13を作成した時に計算機システムに存在
していた、全てのファイルについて最新のファイル管理
情報と最新のファイル内容を持つ退避媒体、すなわち差
分退避媒体13を作成する時に差分退避ではなく全退避
を行った場合と同等の新退避媒体5が作成される。
【0033】また、この新退避媒体5を保管し、かつ全
退避媒体11とみなして同様の操作を新たな差分退避媒
体に施すことにより、別の全退避媒体を作成することが
できる。
【0034】以上により、本発明の第1の実施例の動作
である退避媒体マージシステムの処理が完了する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の退避媒体
マージシステムは、複数の差分退避媒体と全退避媒体と
から新たに全退避媒体を作成するので退避媒体を整理す
ることができる。また、以前作成した退避媒体を保存し
ておくことも可能なので、退避媒体の世代別管理を行う
ことができ、たとえユーザが誤ってファイルを更新した
場合でも複数世代さかのぼってファイルを復元すること
ができる。また、退避媒体が増大することがないので、
一度だけ全退避を行ってそれ以降は差分退避だけを実施
する運用も可能となる。従って、計算機システム中に多
数ファイルが存在する場合にはバックアップ時間の大幅
な短縮もできる。その上、退避媒体を限定しないため、
ディスク装置だけでなくテープも退避媒体として使用で
きるという効果を有する。また、マージされた退避媒体
のみを使用してファイルを最新の状態に復元することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例を示すブロック
図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施例におけるファイ
ル管理情報60とファイル内容レコード80の構成を示
す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施例におけるファイ
ル管理情報抽出手段2とファイル内容抽出手段3の処理
を示す流れ図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施例における全退避
媒体11、差分退避媒体12、差分退避媒体13、およ
び新退避媒体5の構成を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施例におけるファイ
ル管理情報テーブル4の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 退避媒体群 2 ファイル管理情報抽出手段 3 ファイル内容抽出手段 4 ファイル管理情報テーブル 5 新退避媒体 11 全退避媒体 12 差分退避媒体 13 差分退避媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計算機システムにおけるファイルの退避
    処理で、ファイル管理情報の全てとシステムに存在する
    全てのファイルの内容とを退避する全退避を一度行った
    後は、前記ファイル管理情報の全てと更新があったファ
    イルの内容とを退避する差分退避を繰り返すファイル退
    避システムにおいて、 最新の差分退避媒体から前記ファイル管理情報をファイ
    ル管理情報テーブルに読み込むと共に、読み込んだファ
    イル管理情報を新退避媒体に書き出すファイル管理情報
    抽出手段と、 差分退避によって作成された複数の差分退避媒体と全退
    避によって作成された全退避媒体から、退避媒体中にあ
    るファイル管理情報は読み飛ばし、ファイル内容レコー
    ドを読み込み、前記ファイル管理情報テーブルを検索
    し、ファイル名が一致するファイル記述子があれば、読
    み込んだ前記ファイル内容レコードを新退避媒体に追加
    して書き出し、前記ファイル管理情報テーブル中のファ
    イル記述子を削除するファイル内容抽出手段とを備える
    ことを特徴とする退避媒体マージシステム。
  2. 【請求項2】 前記ファイル管理情報は、利用者を一意
    に決定できる利用者識別子、およびファイル名とファイ
    ルの更新日付を持つファイル記述子とから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の退避媒体マージシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記ファイル内容レコードは、ファイル
    名とファイルサイズを持つファイル識別情報とファイル
    の内容とから構成されることを特徴とする請求項1記載
    の退避媒体マージシステム。
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