JPH07160265A - ギター用圧電変換器 - Google Patents

ギター用圧電変換器

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JPH07160265A
JPH07160265A JP5339429A JP33942993A JPH07160265A JP H07160265 A JPH07160265 A JP H07160265A JP 5339429 A JP5339429 A JP 5339429A JP 33942993 A JP33942993 A JP 33942993A JP H07160265 A JPH07160265 A JP H07160265A
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JP
Japan
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guitar
pvdf
electrode
piezoelectric
piezoelectric transducer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5339429A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Ikuma
正広 生熊
Hiroshi Obara
宏 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Yamaha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
Yamaha Corp
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Publication date
Application filed by Kureha Corp, Yamaha Corp filed Critical Kureha Corp
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Publication of JPH07160265A publication Critical patent/JPH07160265A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形が容易で破損のおそれがなく、リード線
と電極との接合強度を高めることができるギター用圧電
変換器を提供する。 【構成】 ホモポリマのPVDF11を長板状に成形
し、その両面に電極12、13を接着する。電極12の
端部121を直角に屈曲し、端部121にリード線2の
シールド線部21を半田付けする。電極13にはリード
線2の芯線部22の先端を半田付けし、電極13の表面
に素子基板14を貼り合わせる。PVDF11、電極1
2、13等をシールドテープ15で覆う。ホモポリマの
PVDF11はコポリマのPVDFに比べて柔軟性に富
むため、破損することなく所望の形状に成形することが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はギター用圧電変換器に関
し、長板状をなすホモポリマのポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を圧電体として使用し、この圧電体の両面
に配設された電極板の端部を屈曲して信号取り出し用の
リード部分を形成したものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電変換器(ピックアップ)を
有するアコースティックギターは、弦を支える駒内部に
圧電変換器が弦振動を電気信号として出力する構成とな
っている。この圧電変換器は薄い長板状に形成されてい
る。圧電変換器を薄くするのはギターの胴の振動を阻害
しないようにするためであり、圧電変換器を長板状にす
るのは各弦の振動を均一に検出できるようにするためで
ある。従来より、ギター用圧電変換器の圧電材料として
は、セラミック圧電体が多く使用されていた。ところ
が、セラミック圧電体は硬度が高く柔軟性に欠けるた
め、長尺状に成形する際に破損し易いという欠点があっ
た。そこで、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の高
分子材料に三フッ化エチレン、フッ化ビニル等の強誘電
材料を複合化したコポリマ(共重合体)のPVDFをギ
ター用圧電変換器に使用する試みがなされている(特開
昭55−62494号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コポリ
マのPVDFはセラミック圧電体に比べればその柔軟性
が優れているものの、ギター用圧電変換器として使用す
るには未だ十分なものではなかった。すなわち、ギター
の駒内部に埋め込むために、圧電体を長板状に成形しよ
うとすると、硬度が高いことに起因して破損等の事故が
生じることがあった。さらに、コポリマのPVDFは硬
度が高く、駒板との密着度を高めることが困難であった
ため、弦の振動を正確に検出することができなかった。
【0004】また、ギター用圧電変換器がギターの駒に
埋め込んだ場合、信号取り出し用のリード線は圧電体表
面の電極からギター胴内部に向けて鉛直方向に引き出さ
れることが多い。このような実装上の理由から、従来
は、リード線の先端部分が電極表面に点接触した状態で
半田付けされていた。しかしながら、リード線と電極と
の接触面積が少ないため、リード線と電極との接合強度
が不十分となり、リード線が電極から外れるという事故
が生じ易かった。
【0005】
【発明の目的】そこで、本発明は、成形が容易で破損の
おそれがなく、駒板との密着度を高めることが可能であ
り、さらにリード線と電極との接合強度を高めることが
できるギター用圧電変換器を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
弦の振動を検出する長板状の圧電体と、圧電体の両面に
貼り付けられた2枚の電極と、電極に固着されたリード
線とを備えたギター用圧電変換器において、上記圧電体
はホモポリマのポリフッ化ビニリデンよりなることを特
徴とするギター用圧電変換器である。
【0007】請求項2記載の発明は、上記電極の端部を
圧電体表面に対して略直角に屈曲し、当該屈曲した端部
に上記リード線の側部を固着したことを特徴とする請求
項1記載のギター用圧電変換器である。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明において、圧電体は、従来
のコポリマのポリフッ化ビニリデン(PVDF)に比べ
て柔軟性に優れている。したがって、圧電体を長板状に
成形し易く、破損等の事故を防止することが可能とな
る。また、コポリマのPVDFは柔軟性に優れることか
ら、駒板との密着度を向上させることができ、弦の振動
を正確に検出することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明において、直角に屈曲
した電極の端部とリード線の側部とを固着している。し
たがって、リード線の先端部を電極に固着する場合に比
べ、両者の接触面積が増加し、リード線と電極との接合
強度を向上させることが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0011】図1の(A)は本実施例に係るギター用圧
電変換器の正面図、同図の(B)は同ギター用圧電変換
器の側面図である。圧電変換器本体1は長板状をなし、
その一端にはリード線2が接続されている。リード線2
の端部には、出力用の端子21、22が接続されてい
る。圧電変換器本体1は、アコースティックギターの駒
の部分(未図示)に埋設され、端子21、22はプリア
ンプ(未図示)に接続される。
【0012】図2は、本実施例のギター用圧電変換器の
一部を破断して示す図である。圧電変換器本体1は、ホ
モポリマのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)11、電
極12、13、素子基板14、シールドテープ15を備
えて構成されている。ホモポリマのPVDF11は、P
VDF融液から結晶化させたものを延伸することにより
得られる。すなわち、PVDF融液から得られた結晶は
双極子能率が打ち消し合う無極性構造(α型結晶構造)
であり、このままでは圧電性を示さない。ところが、こ
の結晶を延伸することにより結晶構造が圧電性を有する
結晶構造(β型結晶構造)に変化し、本発明に好適なP
VDFが得られる。このようにして得られたPVDF1
1はホモポリマ(重合体)となり、コポリマ(共重合
体)のPVDFに比べて柔軟性に優れたものとなる。こ
のため、PVDF11を破損することなく容易に所望の
形状に成形することができる。
【0013】PVDF11の両面には、電極12、13
が接着されている。電極12の端部121は直角に屈曲
しており、この端部121にリード線2のシールド線部
(リード線の側部)21が半田付けされている。シール
ド線部21と端部121との接触面積が増加することか
ら、シールド線部21と端部121との接合強度を高め
ることが可能となる。電極13にはリード線2の芯線部
22の先端が半田付けされ、電極13上には素子基板1
4が貼り付けられている。シールドテープ15はアルミ
ニウム、銅等によりなり、PVDF11、電極12、1
3、リード線2の接合部を覆うものである。PVDF1
1はインピーダンスが高く、ハム等の外部雑音を拾い易
い。このため、PVDF11をシールドテープ15によ
り覆い、外部雑音の影響を回避している。なお、シール
ドテープ15は導電性を有するものであれば、その材質
は問わない。
【0014】図3は、本実施例に係るギター用圧電変換
器の製造工程を示す図である。先ず、同図の(A)に示
されるように、ホモポリマーのPVDF11を長板状に
切断し、その両面に電極12、13を接着する。続い
て、電極12の端部121をPVDF11から剥離し、
直角に屈曲する(同図の(B))。PVDF11の端部
111をカッタ等を用いて切断する(同図の(C))。
そして、電極13上に素子基板14を貼り合わせ、リー
ド線2の芯線部22を電極13に、シールド線部21を
電極12の端部121に半田付けする。また、シールド
テープ15とのショートを防止するため、電極12、1
3、PVDF11の端面にウレタン等の絶縁塗料を塗布
した後、シールドテープ15を巻き付けることによりギ
ター用圧電変換器の製造が終了する。
【0015】図4は、本実施例に係るギター用圧電変換
器およびギターの駒の部分の断面図である。図中、符号
41はギター胴表板、符号42は駒、符号43は駒板、
符号45は弦を表している。ギター胴表板41および駒
42には空隙44が設けられ、空隙44内部にはギター
用圧電変換器本体1が埋め込まれている。すなわち、ギ
ター用圧電変換器本体1の電極13側は弦45の方向に
向けられ、電極12側はギター胴内部に向けられてい
る。また、リード線2は電極12からギター胴内部に向
けて鉛直方向に引き出されている。
【0016】以上の構成を有するギター用圧電変換器に
おいて、ホモポリマのPVDF11は極めて柔軟性に富
むため、幅の狭い空隙44内に破損することなく埋め込
むことが可能となる。また、PVDF11は各弦45に
対して分割されてないため、各弦45毎の検出電圧のば
らつきを軽減することができる。さらに、電極12、1
3は直接PVDF11に接着されているため、PVDF
11と電極12、13との間の接触抵抗を低減できる。
また、ホモポリマのPVDFは従来のコポリマのPVD
Fに比べて柔軟性に富むため、高音域が適度に減衰した
自然な音色を得ることができるという利点もある。さら
に、ホモポリマのPVDFの優れた柔軟性により、ホモ
ポリマのPVDFと駒板との密着度を高めることがで
き、弦の振動を正確に検出することが可能となる。
【0017】また、ホモポリマの誘電率はコポリマのそ
れに比べて高い(組成によっては2倍程度高い)ため、
両者の形状が同一である場合にはホモポリマのPVDF
の容量を大きくすることができる。この結果、周波数特
性を低音域側に広げることが可能となり、豊かな音量を
得ることができるという利点も生じる。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
ギター用圧電変換器によれば、柔軟性に富むホモポリマ
のPVDFを圧電体として使用することにより、成形を
容易にするとともに、破損を未然に防止することが可能
となる。また、電極の端部を直角に屈曲し、この部分に
リード線のシールド部を半田付けすることにより両者の
接合面積を増加させることができ、この結果、リード線
と電極との接合強度を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るギター用圧電変換器
の正面図および側面図である。
【図2】 本発明の一実施例に係るギター用圧電変換器
の一部破断図である。
【図3】 本発明の一実施例に係るギター用圧電変換器
の製造工程を表す図である。
【図4】 本発明の一実施例に係るギター用圧電変換器
およびギターの駒部分の断面図である。
【符号の説明】
1…圧電変換器本体、 11…ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、 12,13…電極、 121…電極の
端部、 2…リード線、 21…シールド線部(リード
線側部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦の振動を検出する長板状の圧電体と、 圧電体の両面に貼り付けられた2枚の電極と、 電極に固着されたリード線とを備えたギター用圧電変換
    器において、 上記圧電体はホモポリマのポリフッ化ビニリデンよりな
    ることを特徴とするギター用圧電変換器。
  2. 【請求項2】 上記電極の端部を圧電体表面に対して略
    直角に屈曲し、当該屈曲した端部に上記リード線の側部
    を固着したことを特徴とする請求項1記載のギター用圧
    電変換器。
JP5339429A 1993-12-03 1993-12-03 ギター用圧電変換器 Pending JPH07160265A (ja)

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