JPH07239685A - 電気弦楽器のピックアップ装置 - Google Patents
電気弦楽器のピックアップ装置Info
- Publication number
- JPH07239685A JPH07239685A JP6054400A JP5440094A JPH07239685A JP H07239685 A JPH07239685 A JP H07239685A JP 6054400 A JP6054400 A JP 6054400A JP 5440094 A JP5440094 A JP 5440094A JP H07239685 A JPH07239685 A JP H07239685A
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- Japan
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- pickup device
- impedance
- piezoelectric element
- conversion circuit
- impedance conversion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ピックアップ装置の出力インピーダンスを下
げ、誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを少なくし、音
質劣化を防止する。 【構成】 下駒６と弦受け部材５との間にピックアップ
装置８を配設する。ピックアップ装置８を構成するプリ
ント基板２１の上面側に圧電素子２２を各弦４に対応し
て並列配置し、下面側にインピーダンス変換回路２５を
配設し、これによって圧電素子２２の圧力インピーダン
スを下げる。
げ、誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを少なくし、音
質劣化を防止する。 【構成】 下駒６と弦受け部材５との間にピックアップ
装置８を配設する。ピックアップ装置８を構成するプリ
ント基板２１の上面側に圧電素子２２を各弦４に対応し
て並列配置し、下面側にインピーダンス変換回路２５を
配設し、これによって圧電素子２２の圧力インピーダン
スを下げる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電気ギター等に適用
して好適な電気弦楽器のピックアップ装置に関し、特に
誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを防止し、音質を向
上させるようにした電気弦楽器のピックアップ装置に関
する。
して好適な電気弦楽器のピックアップ装置に関し、特に
誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを防止し、音質を向
上させるようにした電気弦楽器のピックアップ装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、電気ギター等の電気弦楽器に
用いられるピックアップ装置としては、電磁型（例：特
公昭６２−３３５９８号公報）、圧電型（例：実公昭６
１−４６５５９号公報、実公昭６２−２６７９７号公
報）等種々提案されている。これらのピックアップ装置
はいずれも弦それぞれに対応して複数個のピックアップ
装置を並列配置し、各弦の振動を独立にピックアップし
て電気信号に変換増幅後、スピーカより発音させるよう
にしたものである。特公昭６２−３３５９８号公報に開
示された先行技術は、ギター特有のクリアな音色と、ア
タックが小さくサステインが伸びて時間的バランスのと
れた音を得るため、永久磁石に磁気回路の方向と直交す
る方向に異方性処理を施したものである。実公昭６１−
４６５５９号公報に開示された先行技術は、弦受け部材
内にピックアップ装置をモールドしたものにおいて、圧
電素子の半田付け作業時に溶けた半田によりプラスおよ
びマイナスの電極がショートするのを防止するため、一
方の電極に突起状の接合部を設け、この接合部を圧電素
子に接続し、それ以外の部分を圧電素子から離間させる
ようにしたものである。実公昭６２−２６７９７号公報
に示された先行技術は、弦相互間の相違等による出力レ
ベルのバラツキを補償すると共に特定の弦振動を強調す
るため、各圧電素子の大きさ、配置位置等を変えて特性
を異ならせたものである。
用いられるピックアップ装置としては、電磁型（例：特
公昭６２−３３５９８号公報）、圧電型（例：実公昭６
１−４６５５９号公報、実公昭６２−２６７９７号公
報）等種々提案されている。これらのピックアップ装置
はいずれも弦それぞれに対応して複数個のピックアップ
装置を並列配置し、各弦の振動を独立にピックアップし
て電気信号に変換増幅後、スピーカより発音させるよう
にしたものである。特公昭６２−３３５９８号公報に開
示された先行技術は、ギター特有のクリアな音色と、ア
タックが小さくサステインが伸びて時間的バランスのと
れた音を得るため、永久磁石に磁気回路の方向と直交す
る方向に異方性処理を施したものである。実公昭６１−
４６５５９号公報に開示された先行技術は、弦受け部材
内にピックアップ装置をモールドしたものにおいて、圧
電素子の半田付け作業時に溶けた半田によりプラスおよ
びマイナスの電極がショートするのを防止するため、一
方の電極に突起状の接合部を設け、この接合部を圧電素
子に接続し、それ以外の部分を圧電素子から離間させる
ようにしたものである。実公昭６２−２６７９７号公報
に示された先行技術は、弦相互間の相違等による出力レ
ベルのバラツキを補償すると共に特定の弦振動を強調す
るため、各圧電素子の大きさ、配置位置等を変えて特性
を異ならせたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧電素子を
用いたピックアップ装置においては、圧電素子の材料に
もよるが、通常インピーダンスが非常に高く、誘導ハ
ム、外部ノイズ等を拾い易いという問題があった。そこ
で、従来はこのような問題を解決する方法として、ピッ
クアップ装置全体をアルミニウム等の導電材からなるテ
ープによってシールドすると共に、シールドリード線に
よってピックアップ装置とプリアンプとを接続してい
る。しかしながら、このような対策を講じたものにおい
ても、ピックアップ装置とシールドリード線との接続部
やプリアンプとシールドリード線との接続部までは完全
にシールドすることが難しく、開放部を形成するため、
誘導ハム等が飛び込み易く、またシールドリード線が長
くなれば当然、誘導ハム、外部ノイズ等を拾い易くなる
ため、音質の劣化防止には限界があった。
用いたピックアップ装置においては、圧電素子の材料に
もよるが、通常インピーダンスが非常に高く、誘導ハ
ム、外部ノイズ等を拾い易いという問題があった。そこ
で、従来はこのような問題を解決する方法として、ピッ
クアップ装置全体をアルミニウム等の導電材からなるテ
ープによってシールドすると共に、シールドリード線に
よってピックアップ装置とプリアンプとを接続してい
る。しかしながら、このような対策を講じたものにおい
ても、ピックアップ装置とシールドリード線との接続部
やプリアンプとシールドリード線との接続部までは完全
にシールドすることが難しく、開放部を形成するため、
誘導ハム等が飛び込み易く、またシールドリード線が長
くなれば当然、誘導ハム、外部ノイズ等を拾い易くなる
ため、音質の劣化防止には限界があった。
【０００４】したがって、この発明は上記したような従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、ピックアップ装置の出力インピーダンスを下げ
ることにより、誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを少
なくし、良好な音質を得るようにした電気弦楽器のピッ
クアップ装置を提供することにある。
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、ピックアップ装置の出力インピーダンスを下げ
ることにより、誘導ハム、外部ノイズ等の飛び込みを少
なくし、良好な音質を得るようにした電気弦楽器のピッ
クアップ装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明は、各弦の振動を電気信号に
変換する圧電素子を備えた電気弦楽器のピックアップ装
置において、前記圧電素子にインピーダンス変換回路を
接続したことを特徴とする。請求項２に記載の発明は、
請求項１に記載の発明において、プリント基板の一方の
面に前記圧電素子を配設し、他方の面に前記にインピー
ダンス変換回路を配設したことを特徴とする。請求項３
に記載の発明は、請求項１または２に記載の発明におい
て、前記インピーダンス変換回路は、樹脂によってモー
ルドされていることを特徴とする。
め、請求項１に記載の発明は、各弦の振動を電気信号に
変換する圧電素子を備えた電気弦楽器のピックアップ装
置において、前記圧電素子にインピーダンス変換回路を
接続したことを特徴とする。請求項２に記載の発明は、
請求項１に記載の発明において、プリント基板の一方の
面に前記圧電素子を配設し、他方の面に前記にインピー
ダンス変換回路を配設したことを特徴とする。請求項３
に記載の発明は、請求項１または２に記載の発明におい
て、前記インピーダンス変換回路は、樹脂によってモー
ルドされていることを特徴とする。
【０００６】
【作用】この発明において、インピーダンス変換回路
は、ピックアップ装置の出力インピーダンスを低減す
る。したがって、高インピーダンスの圧電材料の使用を
可能にする。また、インピーダンス回路は圧電素子に近
接して配置されているので、ピックアップ装置からアン
プまでの距離が長くても、誘導ハム、外部ノイズ等の飛
び込みが少なく、音質劣化を防止する。
は、ピックアップ装置の出力インピーダンスを低減す
る。したがって、高インピーダンスの圧電材料の使用を
可能にする。また、インピーダンス回路は圧電素子に近
接して配置されているので、ピックアップ装置からアン
プまでの距離が長くても、誘導ハム、外部ノイズ等の飛
び込みが少なく、音質劣化を防止する。
【０００７】
【実施例】以下、この発明を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。図１はこの発明に係るピックアップ
装置を電気ギターに用いた場合の一実施例を示す一部破
断斜視図、図２は弦係止部の断面図、図３はピックアッ
プ装置の一部破断分解斜視図、図４はピックアップ装置
とプリアンプの電気回路図である。これらの図におい
て、電気ギター１の響胴２を形成する響板（表板）３の
表面所定箇所には各弦４（４Ａ〜４Ｆ）の一端部を共通
に支持する弦受け部材５が下駒６を介して配設されてい
る。下駒６は響板３の表面に弦４と直交して固着されて
おり、その上面には前記弦受け部材５の下端部がピック
アップ装置８を介して収納される凹部７が凹設されてい
る。一方、前記響胴２の内部には、ボリューム、トーン
コントロール等を含むプリアンプ１０、プリアンプ１０
に電力を供給する電源（乾電池）１１、プリアンプ１０
の出力を取り出すジャック１２等が配設されており、こ
のジャック１２に外部コード１３の一端に接続されたジ
ャック１４が接続されるようになっている。なお、１５
はピックアップ装置８とプリアンプ１０を接続する信号
取り出し用の２芯シールドリード線、１６はプリアンプ
１０と電源１１を接続する電源供給用コード、１７はプ
リアンプ１０とジャック１２を接続する出力ケーブル、
１８は響胴２を形成する側板、１９はネックである。
て詳細に説明する。図１はこの発明に係るピックアップ
装置を電気ギターに用いた場合の一実施例を示す一部破
断斜視図、図２は弦係止部の断面図、図３はピックアッ
プ装置の一部破断分解斜視図、図４はピックアップ装置
とプリアンプの電気回路図である。これらの図におい
て、電気ギター１の響胴２を形成する響板（表板）３の
表面所定箇所には各弦４（４Ａ〜４Ｆ）の一端部を共通
に支持する弦受け部材５が下駒６を介して配設されてい
る。下駒６は響板３の表面に弦４と直交して固着されて
おり、その上面には前記弦受け部材５の下端部がピック
アップ装置８を介して収納される凹部７が凹設されてい
る。一方、前記響胴２の内部には、ボリューム、トーン
コントロール等を含むプリアンプ１０、プリアンプ１０
に電力を供給する電源（乾電池）１１、プリアンプ１０
の出力を取り出すジャック１２等が配設されており、こ
のジャック１２に外部コード１３の一端に接続されたジ
ャック１４が接続されるようになっている。なお、１５
はピックアップ装置８とプリアンプ１０を接続する信号
取り出し用の２芯シールドリード線、１６はプリアンプ
１０と電源１１を接続する電源供給用コード、１７はプ
リアンプ１０とジャック１２を接続する出力ケーブル、
１８は響胴２を形成する側板、１９はネックである。
【０００８】さて、前記各弦４の振動を電気信号に変換
する前記ピックアップ装置８は、前記下駒６の凹部７内
に配設されたプリント基板２１を有し、このプリント基
板２１の上面には各弦４にそれぞれ対応する６つの圧電
素子２２がプラス（またはマイナス）の電極２３を介し
て並列配置され、さらにその上に洋白、黄銅等からなる
マイナス（またはプラス）の電極板２４が半田によって
共通に接合されている。プラスの電極２３は、スルーホ
ールを介してプリント基板２１の裏面側に形成された電
気回路に接続されている。一方、プリント基板２１の下
面側には各圧電素子２２のインピーダンスを変換し、出
力インピーダンスを低減するためのインピーダンス変換
回路２５が配設されている。このインピーダンス変換回
路２５は、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂２６によってモー
ルドされている。これはインピーダンス変換回路２５の
保護と、ピックアップ装置８の凹部７内への安定配置の
ためである。前記電気回路には前記２芯シールドリード
線１５の一方の芯線１５ａの一端が半田付け接続されて
いる。インピーダンス変換回路２５には電源供給用とし
て前記シールドリード線１５の他方の芯線１５ｂの一端
が接続されている。マイナスの電極板２４には前記２芯
シールドリード線１５のシールド線１５ｃがアース線と
して接続されている。そして、２芯シールドリード線１
５は、コネクタ２７ａ，２７ｂを介して前記アンプ１０
に接続されている。なお、インピーダンス変換回路２５
を含むピックアップ装置８全体およびピックアップ装置
８と２芯シールドリード線１５との接続部は、アルミニ
ウム等の導電材からなる不図示のテープが巻き付けら
れ、シールドされている。また、圧電素子は一本の長尺
状の素子としてもよい。
する前記ピックアップ装置８は、前記下駒６の凹部７内
に配設されたプリント基板２１を有し、このプリント基
板２１の上面には各弦４にそれぞれ対応する６つの圧電
素子２２がプラス（またはマイナス）の電極２３を介し
て並列配置され、さらにその上に洋白、黄銅等からなる
マイナス（またはプラス）の電極板２４が半田によって
共通に接合されている。プラスの電極２３は、スルーホ
ールを介してプリント基板２１の裏面側に形成された電
気回路に接続されている。一方、プリント基板２１の下
面側には各圧電素子２２のインピーダンスを変換し、出
力インピーダンスを低減するためのインピーダンス変換
回路２５が配設されている。このインピーダンス変換回
路２５は、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂２６によってモー
ルドされている。これはインピーダンス変換回路２５の
保護と、ピックアップ装置８の凹部７内への安定配置の
ためである。前記電気回路には前記２芯シールドリード
線１５の一方の芯線１５ａの一端が半田付け接続されて
いる。インピーダンス変換回路２５には電源供給用とし
て前記シールドリード線１５の他方の芯線１５ｂの一端
が接続されている。マイナスの電極板２４には前記２芯
シールドリード線１５のシールド線１５ｃがアース線と
して接続されている。そして、２芯シールドリード線１
５は、コネクタ２７ａ，２７ｂを介して前記アンプ１０
に接続されている。なお、インピーダンス変換回路２５
を含むピックアップ装置８全体およびピックアップ装置
８と２芯シールドリード線１５との接続部は、アルミニ
ウム等の導電材からなる不図示のテープが巻き付けら
れ、シールドされている。また、圧電素子は一本の長尺
状の素子としてもよい。
【０００９】前記圧電素子２２の材料としては、ＢａＴ
ｉＯ3 （チタン酸バリウム），ＰｂＴｉＯ3 −ＰｂＺｒ
Ｏ3 （チタン酸ジルコン酸鉛）等の圧電磁器、ポリブ化
ビニリデン（ＰＶＤＦ）等の高分子圧電材料、または合
成ゴムまたは合成樹脂等の高分子材料に誘電性磁器粉末
を均一に配合した高分子複合圧電材料（例：クロロプレ
ンゴム＋チタン酸ジルコン酸鉛）等によってチップ状に
形成され、前記電極２３上に半田付け接続されている。
このような圧電素子２２のインピーダンスＺは次式によ
って決まる。 Ｚ＝１／２πｆＣ Ｃ＝ε×Ｓ／ｔ 但し；ｆは周波数，Ｃは圧電素子の持つ容量，εは圧電
素子の誘電率，Ｓは圧電素子の表面積，ｔは圧電素子の
厚みである。インピーダンスＺは圧電素子２２の材料に
よっても異なるが、非常に高インピーダンスで、数百Ｋ
Ω〜数十ＭΩにもなるものがある。したがって、圧電素
子２２からアンプ１０までの距離が長くなれば、当然誘
導ハム、外部ノイズ等を拾い易くなる。
ｉＯ3 （チタン酸バリウム），ＰｂＴｉＯ3 −ＰｂＺｒ
Ｏ3 （チタン酸ジルコン酸鉛）等の圧電磁器、ポリブ化
ビニリデン（ＰＶＤＦ）等の高分子圧電材料、または合
成ゴムまたは合成樹脂等の高分子材料に誘電性磁器粉末
を均一に配合した高分子複合圧電材料（例：クロロプレ
ンゴム＋チタン酸ジルコン酸鉛）等によってチップ状に
形成され、前記電極２３上に半田付け接続されている。
このような圧電素子２２のインピーダンスＺは次式によ
って決まる。 Ｚ＝１／２πｆＣ Ｃ＝ε×Ｓ／ｔ 但し；ｆは周波数，Ｃは圧電素子の持つ容量，εは圧電
素子の誘電率，Ｓは圧電素子の表面積，ｔは圧電素子の
厚みである。インピーダンスＺは圧電素子２２の材料に
よっても異なるが、非常に高インピーダンスで、数百Ｋ
Ω〜数十ＭΩにもなるものがある。したがって、圧電素
子２２からアンプ１０までの距離が長くなれば、当然誘
導ハム、外部ノイズ等を拾い易くなる。
【００１０】そこで、図４に示すようにインピーダンス
変換回路２５を各圧電素子２２に近接して配設し、出力
インピーダンスを小さくすると、上記問題を解消するこ
とができる。すなわち、圧電素子２２の内部抵抗Ｒは、
素子材料、周波数によっても異なるが、例えば圧電磁器
の場合、≒１ＭΩ、高分子圧電材料の場合≒１０ＭΩ、
高分子複合圧電材料の場合≒１０ＭΩである。そこで、
インピーダンス変換回路２５の抵抗Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 を
圧電素子２２の内部抵抗Ｒに応じて変えると、出力イン
ピーダンスを、例えば１０ＫΩ以下に変換することがで
きる。したがって、圧電磁器、高分子圧電材料、高分子
複合圧電材料等からなる高インピーダンスの圧電素子２
２を使用することが可能であり、またピックアップ装置
８からプリアンプ１０までの距離が長くも、誘導ハム、
外部ノイズ等の飛び込みが少なく、音質の劣化を防止す
ることができる。この場合、本実施例においてはインピ
ーダンス変換回路２５をＩＣで構成される演算増幅器２
８と、３つの抵抗Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 とで構成した場合に
ついて示したが、ＩＣを用いないで複数個のＦＥＴで変
換回路を構成することも可能である。
変換回路２５を各圧電素子２２に近接して配設し、出力
インピーダンスを小さくすると、上記問題を解消するこ
とができる。すなわち、圧電素子２２の内部抵抗Ｒは、
素子材料、周波数によっても異なるが、例えば圧電磁器
の場合、≒１ＭΩ、高分子圧電材料の場合≒１０ＭΩ、
高分子複合圧電材料の場合≒１０ＭΩである。そこで、
インピーダンス変換回路２５の抵抗Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 を
圧電素子２２の内部抵抗Ｒに応じて変えると、出力イン
ピーダンスを、例えば１０ＫΩ以下に変換することがで
きる。したがって、圧電磁器、高分子圧電材料、高分子
複合圧電材料等からなる高インピーダンスの圧電素子２
２を使用することが可能であり、またピックアップ装置
８からプリアンプ１０までの距離が長くも、誘導ハム、
外部ノイズ等の飛び込みが少なく、音質の劣化を防止す
ることができる。この場合、本実施例においてはインピ
ーダンス変換回路２５をＩＣで構成される演算増幅器２
８と、３つの抵抗Ｒ1 ，Ｒ2 ，Ｒ3 とで構成した場合に
ついて示したが、ＩＣを用いないで複数個のＦＥＴで変
換回路を構成することも可能である。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る電気
弦楽器のピックアップ装置は、出力インピーダンスを下
げるためインピーダンス変換回路を設けたので、高イン
ピーダンスの圧電素子を使用することができる。またピ
ックアップ装置に近接してインピーダンス変換回路を配
設しているので、プリアンプまでの距離が長くても、誘
導ハム、外部ノイズ等を拾い難く、音質劣化を防止する
ことができる。
弦楽器のピックアップ装置は、出力インピーダンスを下
げるためインピーダンス変換回路を設けたので、高イン
ピーダンスの圧電素子を使用することができる。またピ
ックアップ装置に近接してインピーダンス変換回路を配
設しているので、プリアンプまでの距離が長くても、誘
導ハム、外部ノイズ等を拾い難く、音質劣化を防止する
ことができる。
【図１】 この発明に係るピックアップ装置を備えた電
気ギターの一実施例を示す要部の一部破断斜視図であ
る。
気ギターの一実施例を示す要部の一部破断斜視図であ
る。
【図２】 弦係止部の断面図である。
【図３】 ピックアップ装置の一部破断分解斜視図であ
る。
る。
【図４】 ピックアップ装置とプリアンプの電気回路図
である。
である。
【符号の説明】 ４…弦、５…弦受け部材、６…下駒、８…ピックアップ
装置、１０…プリアンプ、１５…２芯シールドリード
線、２１…プリント基板、２２…圧電素子、２３…電
極、２４…電極板、２５…インピーダンス変換回路、２
６…樹脂、２８…演算増幅器。
装置、１０…プリアンプ、１５…２芯シールドリード
線、２１…プリント基板、２２…圧電素子、２３…電
極、２４…電極板、２５…インピーダンス変換回路、２
６…樹脂、２８…演算増幅器。
Claims (3)
- 【請求項１】 各弦の振動を電気信号に変換する圧電素
子を備えた電気弦楽器のピックアップ装置において、 前記圧電素子にインピーダンス変換回路を接続したこと
を特徴とする電気弦楽器のピックアップ装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の電気弦楽器のピックアッ
プ装置において、 プリント基板の一方の面に前記圧電素子が配設され、他
方の面に前記インピーダンス変換回路が配設されている
ことを特徴とする電気弦楽器のピックアップ装置。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の電気弦楽器のピ
ックアップ装置において、前記インピーダンス変換回路
は、樹脂によってモールドされていることを特徴とする
電気弦楽器のピックアップ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6054400A JPH07239685A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 電気弦楽器のピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6054400A JPH07239685A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 電気弦楽器のピックアップ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07239685A true JPH07239685A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12969648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6054400A Pending JPH07239685A (ja) | 1994-03-01 | 1994-03-01 | 電気弦楽器のピックアップ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07239685A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1449199A2 (en) * | 2001-01-17 | 2004-08-25 | Gibson Guitar Corp. | Acoustic guitar with integral pickup mount |
| CN100382999C (zh) * | 2001-10-19 | 2008-04-23 | 本田技研工业株式会社 | 动力传递装置 |
| WO2008149908A1 (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-11 | Kureha Corporation | 電極一体型シールド端子 |
| JP2008304223A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Erumekku Denshi Kogyo Kk | 電極一体型シールド端子 |
| JP2008304558A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Erumekku Denshi Kogyo Kk | 圧電センサおよび電子弦楽器 |
| JP2010281935A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Yamaha Corp | 電気弦楽器のピックアップ装置 |
| JP2012212134A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-11-01 | Yamaha Corp | 楽器用振動センサ、ピックアップサドルおよび楽器 |
| JP2013200427A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Yamaha Corp | ピックアップ機能付サドル |
| JP2014026127A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Yamaha Corp | ピックアップ機能付サドル |
-
1994
- 1994-03-01 JP JP6054400A patent/JPH07239685A/ja active Pending
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