JPH0311999Y2 - - Google Patents

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JPH0311999Y2
JPH0311999Y2 JP768586U JP768586U JPH0311999Y2 JP H0311999 Y2 JPH0311999 Y2 JP H0311999Y2 JP 768586 U JP768586 U JP 768586U JP 768586 U JP768586 U JP 768586U JP H0311999 Y2 JPH0311999 Y2 JP H0311999Y2
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conductive material
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piezoelectric
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、可撓性圧電材料を用いて、機械的応
力を電気信号に変換する機械電気変換素子に関す
る。
〈従来技術〉 この種、機械電気変換素子に適用される可撓性
圧電材料は、合成ゴムや合成樹脂中にチタン酸ジ
ルコン酸鉛、チタン酸鉛等の強誘電セラミツク粒
子を混合してなり、その可撓性により、機械的応
力に対して変位し易く、良好な出力電圧を得るこ
とができることから、踏圧スイツチやピツクアツ
プ等種々の用途に用いられている。また音響イン
ピーダンスが水の音響インピーダンスと近似する
特性を有することから水中マイクロフオンの材料
としても好適である。このように、この種、機械
電気変換素子は、種々の用途に用いられるもので
ある。
この機械電気変換素子は、圧電ゴムの上下面に
電極を蒸着、印刷塗布等の手段で形成してなるも
のが通常である。ところで、かかる構成であると
湾曲させた場合に、前記電極に亀裂、剥離を生じ
易い。そこで、これを改善するために、第5図に
示すように、圧電ゴムaの上下面に導電ゴム等の
可撓性材料を形成し、これを電極b,bとする改
善がなされた。
〈考案が解決しようとする問題点〉 ところが、かかる構成にあつては、湾曲に伴う
電極b,bの亀裂、剥離は減少するが、前記電極
b,bから信号を取出す必要から、導線cを半田
付dにより、電極に直接接続しなければならず、
この半田付作業で生ずる高熱により、その周囲の
電極b,bの導電ゴムが劣化し、脆くなる。この
ため、接続部周囲の電極b,bの保持力が低下
し、充分な接続強度を得ることができない欠点が
ある。前記接続をエポキシ樹脂による手段もある
が、この場合には、その引張力に対して充分な強
度を保持し得ない。
また前記変換素子を多数積層する場合には、素
子間に電極板を介装するという手段があるが、こ
の場合には、該電極板の介装により、製造が面倒
となるとともに、部品点数が多くなるという新た
な欠点を生ずることとなる。
本考案は、前記従来欠点のない機械電気変換素
子の提供を目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、可撓性圧電材料よりなる圧電層と、
該圧電層の主表面に形成した可撓性導電材料より
なる電極層とにより素子本体を構成し、その素子
本体に、前記電極層と電気的に接続するように接
続用導電材を埋設するとともに、外表面を切欠し
て、前記接続用導電材が露出する接続孔を設けた
ことを特徴とするものである。
ここで可撓性圧電材料には、圧電ゴム、圧電樹
脂等がある。また電極層に適用する材料には導電
ゴム等がある。
〈作用〉 本考案は、素子本体に、接続用導電材を埋設し
て、その一部を接続孔によつて外部に露出するよ
うにしたものであるから、接続孔から該接続用導
電材に導線を半田付等の手段により接続すること
が可能となる。前記半田付の際に高熱が生じて、
電極層の取付位置周部が熱により劣化して脆くな
つてとしても、電極層に半田付を施すものではな
いから、その接続強度に影響はない。
〈実施例〉 第1図について本考案の一実施例を説明する。
1aは、板状の機械電気変換素子であつて、圧
電ゴム板2a(圧電層)の上下面には、導電ゴム
からなる電極層3a,3aが形成されている。前
記電極層3a,3aには、夫々、接続用の導電性
編組4aが埋め込まれている。一側の電極層3a
の隅部には、該層の最外部を切欠して、矩形状の
接続孔6aが形成され、前記接続孔6aから導電
性編組4aが露出している。尚、接続孔6aは両
側の電極層3a,3aに夫々形成してもよい。
前記編組4aは導線を編んで形成されたもので
あり、その埋め込み部5aで、網目内にゴムが充
填されて、充分な結合がなされる。
前記接続孔6aの位置は、第1図鎖線に示すよ
うに、その中央部に形成してもよく、円形孔等そ
の形状は適宜に設定され得る。
前記接続孔6aから露出した導電性編組4aに
は、導線21が半田付け20により接続される。
前記構成の機械電気変換素子1aは、生の圧電
ゴム2aの上下面に生の導電ゴム材を積層し、か
つ該ゴム材に編組4aを埋め込んでから、熱と圧
力を同時にかけて架硫し、一体化することにより
形成される。そして該成形と同時に、または該成
形後に接続孔6aが形成される。
第2図は、前記実施例の変形例である板状機械
電気変換素子1bを示し、圧電ゴム板2bと、導
電ゴムからなる電極層3b,3b間に、接続用の
導電性編組4b,4bを埋設したものである。こ
の実施例にあつては、一側の電極層3bの一部が
切欠されて接続孔6bが形成され、該接続孔6b
から導電性編組4bに、半田付け20により導線
21が接続される。
前記各実施例において、電極層3a,3a,3
b,3bのさらに外側には絶縁層が形成される場
合があるが、この場合には、接続孔6a,6bを
形成するに際して、該絶縁層も切欠される。
第3図は、他の実施例を示し、同軸ケーブル状
の、機械電気変換素子10に、本考案を適用した
ものである。
ここで、11は線状導電材からなる導電芯12
が埋め込まれた導電ゴム製の芯電極層であつて、
その周囲には圧電ゴムからなる圧電層13が形成
され、さらにその周囲には導電性編組14が埋め
込まれた導電ゴム製の電極層15が形成され、最
外周に絶縁被覆16が覆はれている。前記構成か
らなる変換素子の外表面部の適宜位置には、前記
絶縁被覆16及び電極層15を切欠して導電性編
組14が露出する接続孔17が形成され、半田付
け20により導線21が接続される。前記接続孔
17は、素子の最端部に形成しても勿論よい。ま
た導電線12は機械電気変換素子10の端部から
引出されて、所要回路に適宜の手段で電気的に接
続される。
前記実施例において、導電性編組14は、圧電
層13と、電極層15との間に埋設してもよい。
この場合に接続孔17を形成するためには、前記
絶縁被覆16のみを切欠すればよい。また、導電
性編組14は、電極層15と、絶縁被覆16との
間に埋設してもよい。
第4図は、多数の平行な切込み31を形成した
可撓性金属薄板30であつて、切込み31の拡開
作用により、切込み31に直交する方向への伸縮
が可能となり、このため湾曲が可能となる。而
て、接続用導電材の他例を構成し得る。
前記金属薄板30は、前記各実施例の導電性編
組4a,4b,14に換えて適用され得る。
〈考案の効果〉 本考案は、上述のように、素子本体に、電極層
と電気的に接続するように接続用導電材を埋設
し、かつ外表面に接続用導電材が露出する接続孔
を設けて、この接続孔から、電気信号の取出用等
の導線を接続用導電材に接続するようにした、電
極層に直接、半田付等の接続手段を適用するのと
異なり、その接続強度を充分に保つことができる
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は板
状の機械電気変換素子1aの一部切欠斜視図、第
2図は機械電気変換素子1bの一部切欠斜視図、
第3図は同軸状の機械電気変換素子10の縦断側
面図、第4図は金属薄板30の正面図、第5図は
従来構成の縦断側面図である。 1a,1b,10;機械電気変換素子、2a,
2b;圧電ゴム板、3a,3b;電極層、4a,
4b;編組、6a,6b,17;接続孔、11;
芯電極層、12;導電芯、13;圧電層、14;
編組、15;電極層、20;半田付け、21;導
線、30;金属薄板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 可撓性圧電材料よりなる圧電層と、該圧電層
    の主表面に形成した可撓性導電材料よりなる電
    極層とにより素子本体を構成し、その素子本体
    に、前記電極層と電気的に接続するように接続
    用導電材を埋設するとともに、外表面を切欠し
    て、前記接続用導電材が露出する接続孔を設け
    たことを特徴とする機械電気変換素子。 2 前記接続用導電材を、電極層内部に埋設し、
    該電極層の外表面側を切欠して、接続用導電材
    が露出する接続孔を設けたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の機械電気変
    換素子。 3 前記接続用導電材を、電極層と圧電層との間
    に埋設し、該電極層を切欠して、接続用導電材
    が露出する接続孔を設けたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の機械電気変
    換素子。 4 前記接続用導電材を、電極層と、該電極層を
    覆う絶縁被覆との間に埋設し、該絶縁被覆を切
    欠して接続用導電材が露出する接続孔を設けた
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の機械電気変換素子。 5 接続用導電材が、導電性編組であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    機械電気変換素子。 6 接続用導電材が、多数の平行な切込みを形成
    した可撓性金属薄板であることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の機械電気変
    換素子。
JP768586U 1986-01-22 1986-01-22 Expired JPH0311999Y2 (ja)

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JPS62119098U JPS62119098U (ja) 1987-07-28
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