JPH071599A - ケーブル結束具の射出成形方法および射出成形結束具 - Google Patents

ケーブル結束具の射出成形方法および射出成形結束具

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JPH071599A
JPH071599A JP6003178A JP317894A JPH071599A JP H071599 A JPH071599 A JP H071599A JP 6003178 A JP6003178 A JP 6003178A JP 317894 A JP317894 A JP 317894A JP H071599 A JPH071599 A JP H071599A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ケーブル結束具を、これが固化された後にそ
の固定歯を損傷することなく鋳型から放出することがで
きる射出成形方法を提供する。 【構成】 ケーブル結束具１０は、舌片１２であって、
これはこの舌片の両側幅広側面１４、１６上のラチェッ
ト歯列２２、２４と、ロックヘッド開口部２６内のヒン
ジ結合爪部２８に対向する対接面３０上の２つの固定歯
４２を有するものを備え、そして舌片の一方の幅広側面
１４上の第１ラチェット歯列２２を形成する鋳型キャビ
ティの部分を画定する第１鋳型部分と、舌片の他方の幅
広側面１６上の第２ラチェット歯列２４を形成する鋳型
キャビティの部分を画定する第２鋳型部分とを結合する
ことにより射出成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の背景】本発明は、一般に、例えばケーブル等の
細長物品の束を保持するループを形成するために適用さ
れる結束具の射出成形に係り、特に特種設計されたこの
種結束具の射出成形に関する。この種の特種設計によれ
ば、結束具は、細長舌片であって、これは、両端部およ
び両幅広側面、舌片の一方の端部上のロックヘッド、舌
片の他方の端部上のチップ、舌片の一方の幅広側面上を
延在する第１のラチェット歯列および舌片の他方の幅広
側面上を延在する第２のラチェット歯列を備えるものを
有し；ロックヘッドは、舌片のチップを受入れてループ
を形成するための開口部を画定する側部を有し、前記開
口部の一側面にヒンジ結合される可動爪部を含むと共に
前記開口部の爪部とは反対側の面に対接面を備え；爪部
は、舌片のチップが前記開口部内にその第２ラチェット
歯列を対接面に面して挿通された際に第１ラチェット歯
列に係合するよう配置された少なくとも１つの爪歯を有
し、そして前記爪部は、前記少なくとも１つの爪歯が前
述のようにして係合された際には、舌片上に前記挿通方
向とは反対側へ適用される圧力に対応して対接面方向へ
移動されることにより第２ラチェット歯列を対接面へ押
圧し；そして対接面上に配設される少なくとも１つの固
定歯が、第２ラチェット歯列が対接面に押圧された際に
第２ラチェット歯列に係合する頂部を備え、そしてこれ
により前記少なくとも１つの爪歯と協働して、圧力が舌
片上に前記挿通方向とは反対方向へ適用された際には舌
片をロックヘッド内に保持するように構成されている。
このような特種設計の結束具は、ラチェット歯が舌片の
両面に同時に係合されるので、結束具の保持機能が増進
されて好適である。このような結束具は、パラダイスの
米国特許第４，４７３，５２４号明細書およびキャブニ
ー等の米国特許第５，１４６，６５４号明細書に開示さ
れている。
【０００２】今迄は、このような結束具を射出成形する
ことは実用的ではないと考えられていたが、このこと
は、このような結束具を、結束具が固化された後でその
少なくとも１つの固定歯を損傷することなく鋳型から放
出することは、前記少なくとも１つの固定歯の爪状頂部
を画定する鋳型キャビティ部分の鋳型部分を分離しない
限りは、不可能であると考えられていたからである。
【０００３】
【発明の概要】本発明は、前述したような結束具を射出
成形する方法を提供し、そしてこの方法は、下記工程、
すなわち、（ａ）結束具を成形する鋳型キャビティを画
定するために鋳型部分を結合して鋳型を形成し；（ｂ）
成形材料を鋳型キャビティ内に射出して結束具を成形
し；（ｃ）射出した成形材料を固化して結束具を固化
し；（ｄ）鋳型部分を分離して鋳型を開放し；そして
（ｅ）固化した結束具を開放鋳型から放出することから
構成され、そしてここで、工程（ａ）は、舌片の一方の
幅広側面上の第１ラチェット歯列を形成する鋳型キャビ
ティの部分を画定する第１鋳型部分と舌片の他方の幅広
側面上の第２ラチェット歯列を形成する鋳型キャビティ
の部分を画定する第２鋳型部分とを備えることからな
り、第２鋳型部分は、少なくともロックヘッド内開口部
を形成する鋳型キャビティの部分を画定するコアを含
み、そして第１鋳型部分は、第２鋳型部分の前記コアに
対して、少なくとも１つの固定歯の頂部を形成する鋳型
キャビティの部分から遠ざかる側の内側分離面において
結合されており；そして工程（ｄ）および（ｅ）は、固
化した結束具が開放された鋳型から、少なくとも１つの
固定歯頂部を形成する鋳型キャビティ部分の鋳型部分は
分離されることなく放出されることからなることを特徴
とする。
【０００４】本発明の方法によれば、結束具は、この結
束具がその固化された後に鋳型から放出される際に、そ
の少なくとも１つの固定歯を損傷されることなく射出成
形し得ることが知見された。
【０００５】この知見によれば、本発明は、更に対接面
上に配設される少なくとも２つの固定歯が、第２ラチェ
ット歯列が対接面に押圧された際に少なくとも１つの爪
歯によって係合される舌片部分における第２ラチェット
歯列の異なる歯に係合するそれぞれの頂部を備え、そし
てこれにより少なくとも１つの爪歯と協働して、圧力が
舌片上に挿通方向とは反対方向へ適用された際には舌片
をロックヘッド内に保持するように構成された、前述の
ような射出成形結束具を提供することができる。付加的
な固定歯は、結束具の保持機能をより増大する。
【０００６】本発明の付加的な特徴は、好適な実施例に
係る詳細な説明に関連して述べられる。
【０００７】
【実施例】図面を参照して、本発明に係る射出成形結束
具１０の好適な実施例は、細長舌片１２を含み、そして
この舌片は、２つの表裏両幅広側面１４、１６と舌片１
２の一方の端部上のロックヘッド１８とおよび舌片１２
の他方の端部上のチップ２０とを有する。第１のラチェ
ット歯列２２が舌片１２の一方の幅広側面１４上を延在
すると共に、第２のラチェット歯列２４が舌片１２の他
方の幅広側面１６上に延在している。第１ラチェット歯
列２２は、第２ラチェット歯列２４に対して整列される
（図示されていない）か、もしくは第２ラチェット歯列
２４に対して位置がずらされて（図示されているよう
に）いる。第１ラチェット歯列２２が第２ラチェット歯
列２４から位置ずれしている距離は、隣接するラチェッ
ト歯間の間隔のいかなる割合であっても差し支えない。
【０００８】ロックヘッド１８は、舌片１２のチップ２
０を受入れるための開口部２６を画定する側部を有し、
そしてこれにより物品の束の周りに閉塞ループ（図示せ
ず）を形成する。ロックヘッド１８は、開口部２６の一
側面にヒンジ結合される可動爪部２８を含むと共に、開
口部２６の爪部２８とは反対側の面には対接面３０を有
する。対接面３０は、この対接面を含むロックヘッド壁
部の反対側表面３１とほぼ平行である。
【０００９】爪部２８は、舌片１２のチップ２０が開口
部２６内にその第２ラチェット歯列２４を対接面３０に
面して挿通された際に、第１ラチェット歯列２２に係合
するよう配置された２つの爪歯３２、３４を有する。別
の実施態様においては、爪部２８は、１つもしくは２つ
以上の爪歯を有することができる。
【００１０】一方の爪歯３４は中空部分３６を含み、そ
して対向する爪部２８は中空部分３８を含む。これらの
中空部分３６、３８は、本出願人の同時に係属する米国
特許出願第０７／７４７，７３２号および第０７／８３
６，４９６号により詳しく記載されているように、射出
成形中における爪歯３２、３４の変形を防止すべく設計
されたものであるが、このような中空部分３６、３８
は、全ての実施態様において必要とされるものではな
い。
【００１１】爪歯３２、３４が第１ラチェット歯列２２
に係合している際には、爪部２８は、舌片１２上に挿通
方向４０（図４）とは反対方向へ適用される圧力に対応
して対接面３０方向へ移動可能であり、そしてこれによ
り第２ラチェット歯列２４を対接面３０へ向けて押圧す
る。
【００１２】２つの固定歯４２が対接面３０上に配設さ
れている。前記各固定歯４２は頂部４６に終端する平ら
な表面４４を有し、そしてこの固定歯は、その前記表面
を、第２ラチェット歯列２４が対接面３０に押圧された
際に爪歯３２、３４によって係合される舌片１２部分の
第２ラチェット歯列２４に係合することにより、２つの
爪歯３２、３４と協働して、圧力が舌片１２上に挿通方
向４０とは反対方向へ適用された際に、前記舌片１２を
ロックヘッド１８内に保持する。別の実施態様において
は、１つもしくは２つ以上の固定歯４２を対接面３０上
に配置することができる。
【００１３】爪部２８および対接面３０の位置は、図示
されるそれぞれの位置から開口部２６に対して反対側へ
変換することにより、対接面をロックヘッド１８の舌片
１２の隣接側に位置させることができる。
【００１４】結束具１０は、下記工程 （ａ） 結束具１０を成形する鋳型キャビティ５４を画
定するために鋳型部分５０、５２（図５）を結合して鋳
型を形成し、（ｂ） 成形材料を鋳型キャビティ５４内
に射出して結束具１０を成形し、（ｃ） 射出した成形
材料を固化して結束具１０を固化し、（ｄ） 鋳型部分
５０、５２を分離して鋳型を開放し、そして、（ｅ）
固化した結束具１０を開放鋳型から放出する、ことを含
む方法から射出成形される。
【００１５】工程（ａ）は、舌片１２の一方の幅広側面
１４上の第１ラチェット歯列２２を形成する鋳型キャビ
ティ５４の部分を画定する第１鋳型部分５０と、舌片１
２の他方の幅広側面１６上の第２ラチェット歯列２４を
形成する鋳型キャビティ５４の部分を画定する、第１鋳
型部分５０とは反対側の第２鋳型部分５２とを備えるこ
とを含む。第２鋳型部分５２は、少なくともロックヘッ
ド１８内の開口部２６を形成する鋳型キャビティ５４の
部分を画定するコア５６を含む。第１鋳型部分５０は、
第２鋳型部分５２のコア５６に対して、２つの固定歯４
２の頂部４６を形成する鋳型キャビティ５４の部分６０
から遠ざかる側の内側分離面５８において結合される。
外側分離面６２が、鋳型キャビティ５４を画定し、そし
て内側分離面５８とほぼ同一平面に位置している。別の
実施態様においては、鋳型キャビティ５４を画定する外
側分離面は、内側分離面５８と同一平面に位置する必要
はない。分離面は、鋳型が閉塞された際には他方の鋳型
部分に接触し、鋳型が開放された際には他方の鋳型部分
から分離される面である。
【００１６】工程（ｄ）および（ｅ）は、固化した結束
具１０が開放された鋳型から、２つの固定歯の双方の頂
部４６を形成する鋳型キャビティ部分の鋳型部分５０、
５２は分離されることなく、放出されることを含む。
【００１７】結束具１０は、ナイロン６．６成形材料か
ら、ほぼ摂氏１０乃至２０度の温度範囲内に冷却される
鋼製鋳型部分５０、５２を用いて射出成形される。本方
法は、別の温度でも操作可能である。
【００１８】鋳型が開放されると、結束具１０は、エジ
ェクタ（図示せず）を介して毎秒２００ミリメータの放
出速度で放出される。本方法は、別の放出速度でも操作
可能である。
【００１９】本発明の方法は、複数の結束具１０を成形
する複数の鋳型キャビティ５４を画定する１つの鋳型を
用いて、複数の結束具１０を同時に射出成形するのに使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によって射出成形される結束具を示す平
面図である。
【図２】図１に示す結束具の、図１の２−２線に沿う断
面図である。
【図３】図１に示す結束具における爪部の、図２の３−
３線に沿う平面図である。
【図４】図１に示す結束具の舌片の表裏両側面上におけ
るラチェット歯が、ロックヘッド内爪歯および固定歯に
係合されている状態を示す部分断面図である。
【図５】図１の５−５線に沿う結束具の対応部分を形成
する鋳型キャビティ部分を画定する鋳型部分の部分断面
図である。
【符号の説明】
１０ 結束具 １２ 舌片 １４、１６ 幅広側面 １８ ロックヘッド ２０ チップ ２２ 第１ラチェット歯列 ２４ 第２ラチェット歯列 ２６ 開口部 ２８ 爪部 ３０ 対接面 ３２、３４ 爪歯 ３６、３８ 中空部分 ４０ 挿通方向 ４２ 固定歯 ４４ 平らな表面 ４６ 頂部 ５０、５２ 鋳型部分 ５４ 鋳型キャビティ ５６ コア ５８ 内側分離面 ６０ 部分 ６２ 外側分離面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ソーレン クリスチァン ソーレンセン アメリカ合衆国、カリフォルニア 92130、 サン ディエゴ、カーメル カントリー ロード 12630、ナンバー 110 (72)発明者 ジェンス オーリー ソーレンセン アメリカ合衆国、カリフォルニア 92067、 ランチョー サンタ フェ、ピー オー ボックス 2274

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 細長物品の束を保持するループを形成す
    るために適用される結束具（１０）を射出成形する方法
    からなり、前記結束具は、 細長舌片（１２）であって、この舌片は、両端部および
    両幅広側面（１４、１６）、舌片の一方の端部上のロッ
    クヘッド（１８）、舌片の他方の端部上のチップ（２
    ０）、舌片の一方の幅広側面（１４）上を延在する第１
    のラチェット歯列（２２）および舌片の他方の幅広側面
    （１６）上を延在する第２のラチェット歯列（２４）を
    備えるものを有し；ロックヘッド（１８）は、舌片（１
    ２）のチップ（２０）を受入れてループを形成するため
    の開口部（２６）を画定する側部を有し、前記開口部の
    一側面にヒンジ結合される可動爪部（２８）を含むと共
    に前記開口部の爪部とは反対側の面に対接面（３０）を
    備え；爪部（２８）は、舌片（１２）のチップ（２０）
    が前記開口部（２６）内にその第２ラチェット歯列（２
    ４）を対接面（３０）に面して挿通された際に第１ラチ
    ェット歯列（２２）に係合するよう配置された少なくと
    も１つの爪歯（３２、３４）を有し、そして前記爪部
    は、前記少なくとも１つの爪歯が前述のようにして係合
    された際には、舌片上に前記挿通方向（４０）とは反対
    側へ適用される圧力に対応して対接面方向へ移動される
    ことにより第２ラチェット歯列を対接面へ押圧し；そし
    て、 対接面（３０）上に配設される少なくとも１つの固定歯
    （４２）が、第２ラチェット歯列（２４）が対接面に押
    圧された際に第２ラチェット歯列に係合する頂部（４
    ６）を備え、そしてこれにより前記少なくとも１つの爪
    歯（３２、３４）と協働して、圧力が舌片（１２）上に
    前記挿通方向（４０）とは反対方向へ適用された際には
    舌片をロックヘッド（１８）内に保持する；ように構成
    されており、 前記方法は、下記工程、 （ａ） 結束具（１０）を成形する鋳型キャビティ（５
    ４）を画定するために鋳型部分（５０、５２）を結合し
    て鋳型を形成し； （ｂ） 成形材料を鋳型キャビティ（５４）内に射出し
    て結束具を成形し； （ｃ） 射出した成形材料を固化して結束具（１０）を
    固化し； （ｄ） 鋳型部分（５０、５２）を分離して鋳型を開放
    し；そして （ｅ） 固化した結束具（１０）を開放鋳型から放出す
    る；ことから構成され、ここで、 前記工程（ａ）は、舌片（１２）の一方の幅広側面上の
    第１ラチェット歯列（２２）を形成する鋳型キャビティ
    （５４）の部分を画定する第１鋳型部分（５０）と舌片
    の他方の幅広側面上の第２ラチェット歯列（２４）を形
    成する鋳型キャビティの部分を画定する第２鋳型部分
    （５２）とを備えることからなり、第２鋳型部分は、少
    なくともロックヘッド（１８）内開口部（２６）を形成
    する鋳型キャビティの部分を画定するコア（５６）を含
    み、そして第１鋳型部分は、第２鋳型部分の前記コアに
    対して、少なくとも１つの固定歯（４２）の頂部（４
    ６）を形成する鋳型キャビティの部分（６０）から遠ざ
    かる側の内側分離面（５８）において結合されており；
    そして、 前記工程（ｄ）および（ｅ）は、固化した結束具（１
    ０）が開放された鋳型から、少なくとも１つの固定歯頂
    部（４６）を形成する鋳型キャビティ部分（６０）の鋳
    型部分（５０、５２）は分離されることなく、放出され
    ることからなる；ことを特徴とする結束具を射出成形す
    る方法。
  2. 【請求項２】 工程（ａ）は、更に第１鋳型部分（５
    ０）を第２鋳型部分（５２）に対して、ほぼ単一平面内
    に存在する前記内側分離面（５８）と、鋳型キャビティ
    を画定すると共に内側分離面とほぼ同一平面上に存在す
    る外側分離面（６２）とにおいて結合することからなる
    ことを特徴とする請求項１記載の方法。
  3. 【請求項３】 工程（ａ）は、更に対接面（３０）上に
    配設されると共にそれぞれに頂部（４６）を備える少な
    くとも２つの前記固定歯（４２）であって、この固定歯
    は、第２ラチェット歯列（２４）が対接面に押圧された
    際に第２ラチェット歯列の異なる歯に係合することによ
    り、少なくとも１つの爪歯（３２、３４）と協働して、
    圧力が舌片（１２）上に前記挿通方向（４０）とは反対
    方向へ適用された際に舌片をロックヘッド（１８）内に
    保持するものが形成されるように、鋳型キャビティ（５
    ４）を画定する鋳型部分（５０、５２）を備えることか
    らなり、そして第１鋳型部分（５０）は、第２鋳型部分
    （５２）のコア（５６）に対して少なくとも２つの固定
    歯の頂部から遠ざかる側の内側分離面（５８）において
    結合されており；そして、 工程（ｄ）および（ｅ）は、固化した結束具（１０）が
    開放された鋳型から、少なくとも２つの固定歯の中の１
    つの頂部（４６）を形成する鋳型キャビティ（５４）の
    少なくとも１つの部分（６０）の鋳型部分（５０、５
    ２）は分離されることなく、放出されることからなる；
    ことを特徴とする請求項１または２記載の方法。
  4. 【請求項４】 工程（ａ）は、更に舌片（１２）のチッ
    プ（２０）が前記開口部（２６）内に挿通された際に、
    第１ラチェット歯列（２２）の異なる歯に係合する少な
    くとも２つの歯（３２、２４）を備える爪部（２８）が
    形成されるように、鋳型キャビティ（５４）を画定する
    鋳型部分（５０、５２）を備えることからなることを特
    徴とする請求項１または２記載の方法。
  5. 【請求項５】 工程（ａ）は、更に対接面（３０）上に
    配設されると共にそれぞれに頂部（４６）を備える少な
    くとも２つの前記固定歯（４２）であって、この固定歯
    は、第２ラチェット歯列（２４）が対接面に押圧された
    際に第２ラチェット歯列の異なる歯に係合することによ
    り、爪歯（３２，３４）と協働して圧力が舌片（１２）
    上に前記挿通方向（４０）とは反対方向へ適用された際
    に舌片をロックヘッド（１８）内に保持するものが形成
    されるように、鋳型キャビティ（５４）を画定する鋳型
    部分（５０、５２）を備えることからなり、そして第１
    鋳型部分（５０）は、第２鋳型部分（５２）のコア（５
    ６）に対して少なくとも２つの固定歯の頂部から遠ざか
    る側の内側分離面（５８）において結合されており；そ
    して、 工程（ｄ）および（ｅ）は、固化した結束具（１０）が
    開放された鋳型から、少なくとも２つの固定歯の中の１
    つの頂部（４６）を形成する鋳型キャビティ（５４）の
    少なくとも１つの部分（６０）の鋳型部分（５０、５
    ２）は分離されることなく、放出されることからなる；
    ことを特徴とする請求項４記載の方法。
  6. 【請求項６】 複数の前記結束具（１０）を成形するた
    めの複数の前記鋳型キャビティ（５４）を画定した１つ
    の鋳型から前記複数の結束具を同時に射出成形すること
    を特徴とする請求項１記載の方法。
  7. 【請求項７】 請求項１乃至６のいずれかに記載の方法
    によって射出成形されることを特徴とする射出成形結束
    具（１０）。
  8. 【請求項８】 細長物品の束を保持するループを形成す
    るために適用される射出成形結束具（１０）からなり、
    前記結束具は、 細長舌片（１２）であって、この舌片は、両端部および
    両幅広側面（１４、１６）、舌片の一方の端部上のロッ
    クヘッド（１８）、舌片の他方の端部上のチップ（２
    ０）、舌片の一方の幅広側面（１４）上を延在する第１
    のラチェット歯列（２２）および舌片の他方の幅広側面
    （１６）上を延在する第２のラチェット歯列（２４）を
    備えるものを有し；ロックヘッド（１８）は、舌片（１
    ２）のチップ（２０）を受入れてループを形成するため
    の開口部（２６）を画定する側部を有し、前記開口部の
    一側面にヒンジ結合される可動爪部（２８）を含むと共
    に前記開口部の爪部とは反対側の面に対接面（３０）を
    備え；爪部（２８）は、舌片（１２）のチップ（２０）
    が前記開口部（２６）内にその第２ラチェット歯列（２
    ４）を対接面（３０）に面して挿通される際に第１ラチ
    ェット歯列（２２）に係合するよう配置された少なくと
    も１つの爪歯（３２、３４）を有し、そして前記爪部
    は、前記少なくとも１つの爪歯が前述のようにして係合
    された際には、舌片上に前記挿通方向（４０）とは反対
    側へ適用される圧力に対応して対接面方向へ移動される
    ことにより第２ラチェット歯列を対接面へ押圧し；そし
    て、 対接面（３０）上に配設される少なくとも２つの固定歯
    （４２）が、第２ラチェット歯列が対接面に押圧された
    際に少なくとも１つの爪歯（３２、３４）によって係合
    される舌片部分における第２ラチェット歯列の異なる歯
    （２４）に係合するそれぞれの頂部（４６）を備え、そ
    してこれにより前記少なくとも１つの爪歯（３２、３
    ４）と協働して、圧力が舌片（１２）上に前記挿通方向
    （４０）とは反対方向へ適用された際には舌片をロック
    ヘッド（１８）内に保持する；ように構成されているこ
    とを特徴とする射出成形結束具。
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