JPH07159242A - 色合い及び色濃度識別装置 - Google Patents

色合い及び色濃度識別装置

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JPH07159242A
JPH07159242A JP34139193A JP34139193A JPH07159242A JP H07159242 A JPH07159242 A JP H07159242A JP 34139193 A JP34139193 A JP 34139193A JP 34139193 A JP34139193 A JP 34139193A JP H07159242 A JPH07159242 A JP H07159242A
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JP
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color
light
measurement object
hue
measurement
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JP34139193A
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Inventor
Shinji Takahashi
伸治 高橋
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色合い及び色濃度を正確に識別する上で支障
を来す虞がある部分を除く測定物の領域に光を照射する
ことにより、測定物における平均的な色合い、色濃度を
正確に識別可能であるとともに、識別した色合い、色濃
度に従って測定物を選別可能な色合い及び色濃度識別装
置を提供する。 【構成】 光源ボックス5の光源5Bを介して所定の経
路に沿って搬送されている平板状の測定タイルT上に光
を照射して色合い、色濃度を識別するに際して、ベルト
コンベア1上で測定タイルTを搬送している間に光セン
サ6により測定タイルTを検出した場合、その検出信号
に基づいて識別コントローラ13をトリガするととも
に、識別コントローラ13がトリガされた時点で光源5
Bからの光を測定タイルT上でエッジ部分を除く領域B
上に照射し、その時点でカラーセンサ8により受光検出
される各色成分信号を使用して測定タイルTの色合い、
色濃度を識別するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源からタイル、セラ
ミック等の平板状の測定物(被検査物)に光を照射し、
測定物から反射される光をセンサを介して検出すること
により、測定物における微妙な色合い、色濃度を識別す
ることが可能な色合い及び色濃度識別装置に関し、特
に、光源を介して所定の経路に沿って搬送されている平
板状の測定物上に光を照射して色合い、色濃度を識別す
るに際して、色合い及び色濃度を正確に識別する上で支
障を来す虞がある部分を除く測定物の領域に光を照射す
ることにより、測定物における平均的な色合い、色濃度
を正確に識別可能であるとともに、識別した色合い、色
濃度に従って測定物を選別可能な色合い及び色濃度識別
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種の色識別装置が提案され
ており、この種の色識別装置では、一般に、光源から照
射され被測定物から反射された光について、カラーセン
サを介して、赤、緑、青の3つの各色成分毎に光の強度
を検出するとともに、これらの各色成分毎の検出信号相
互の関係と、その検出信号相互の関係から色濃度、色合
いを求めるため予めメモリに記憶されたテーブルとを比
較し、その比較結果に基づいて被測定物の色合い、色濃
度を識別するように構成されている。
【0003】例えば、特開昭63−163218号公報
には、光源から照射されて被識別物体より反射された光
に関し、色センサから出力された複数の色成分信号に基
づいてその色サンプルの色情報を作成するとともに、1
種類の色サンプルについて種々の位置に対して作成され
た色情報から最大値と最小値とを抽出して記憶すること
により色識別基準を作成し、被識別物体の色を判定する
に際して被識別物体の色情報の変動範囲が、前記最大値
と最小値の範囲内に存在するかどうかを判断することに
より、被識別物体の位置が多少変動した場合においても
正確に被識別物体の色を判定可能な色識別装置が記載さ
れている。
【0004】また、特開昭60−242325号公報に
は、被選別粒を整列粒にして流し、この整列粒にランプ
から照射光を当てるとともに、その反射光を集光レン
ズ、フィルタ、スリット板を通して受光素子に受光せし
めた際に、基準色と異なる光量の反射光を受光した場合
には、その反射光を出した被選別粒を不良品として選別
する色彩選別方法が記載されている。
【0005】更に、特開平4−118784号公報に
は、ワンポイントカラーマークの付いたアンプルを回転
させながら光を投光し、その反射光を一定時間、光の三
原色に分解して各色の値を求め、その比率を予め設定し
ておいた基準値と比較してアンプルのワンポイントマー
クの色を識別する方法が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、平板状の被
測定物、例えば、タイル等のエッジ部分は通常一定の曲
率をもって湾曲されて丸くなっていることが多い。従っ
て、かかるタイル等をコンベア等の搬送装置により搬送
しつつタイル等の色合い、色濃度を識別する際に、光源
からタイル等の全面に光を照射した場合には、その照射
光がタイル等のエッジ部分で種々の方向に散乱して光っ
てしまい、この結果、タイル等からの反射光を光センサ
を介して受光することによりタイル等の色合い、色濃度
を識別すると、タイル等のエッジ部分にて散乱された光
が光センサにより受光されてしまう。このように、光セ
ンサを介して、タイル等のエッジ部分にて散乱された光
を受光してタイル等の色合い、色濃度を識別した場合に
は、正確に色合い、色濃度の識別を行なうことができな
くなる虞がある。かかる事情を勘案すれば、タイル等の
平板状の被測定物における色合い、色濃度の識別を正確
に行なうためには、タイル等のエッジ部分からの散乱光
による影響を排除する必要がある。
【0007】しかしながら、前記した特開昭63−16
3218号公報に記載された色識別装置では、光源から
平板状の被測定物に光を照射するについて、被測定物の
全体に光を照射している。かかる場合には、前記したよ
うに被測定物のエッジ部分にて光が散乱されてしまうこ
とから、カラーセンサにより受光される光はエッジ部分
からの散乱光をも含んだ光となり、この結果、カラーセ
ンサにより受光された光に基づいて被測定物の色識別を
行なう限り、被測定物の色識別を正確に行なうことがで
きない虞が存するものである。
【0008】また、前記各特開昭60−242325号
公報に記載された色彩選別方法においては、光源からの
光を米粒等の被選別粒の全体に照射して被選別粒の色彩
を選別するものであり、平板状のタイル等の色彩を識別
するものではなく、これより、かかる色彩選別方法を平
板状のタイル等における色合い、色濃度の識別装置に適
用した場合には、前記と同様に、タイル等のエッジ部分
からの散乱光による影響を排除することができない。更
に、前記特開平4−118784号公報に記載された識
別方法では、アンプルのワンポイントカラーマークの全
体に渡って光源から光を照射してワンポイントカラーマ
ーク自体を識別するものであって平板状のタイル等の色
合い等を識別するものではなく、従って、かかる識別方
法をタイル等の色合い、色濃度識別装置に適用した場合
には、前記と同様、タイル等のエッジ部分からの散乱光
による影響を排除することができない。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、光源を介して所定の経路に沿
って搬送されている平板状の測定物上に光を照射して色
合い、色濃度を識別するに際して、色合い及び色濃度を
正確に識別する上で支障を来す虞がある部分を除く測定
物の領域に光を照射することにより、測定物における平
均的な色合い、色濃度を正確に識別可能であるととも
に、識別した色合い、色濃度に従って測定物を選別可能
な色合い及び色濃度識別装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る色合い識別装置は、平板状の測定物を所
定の経路に沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段を
介して搬送される測定物に光を照射する光源と、前記光
源から照射され前記測定物から反射された光に関して
赤、緑、及び、青の3つの色成分を検出するとともに検
出した各色成分信号を出力するカラーセンサと、前記搬
送手段を介して搬送される測定物を検出する測定物検出
手段と、前記測定物検出手段からの検出信号に従ってト
リガされ、前記カラーセンサにより出力された各色成分
信号に基づいて前記測定物の色合いを識別する色合い識
別手段とを備え、前記光源は前記測定物検出手段が測定
物を検出した時点において測定物における所定幅の周囲
部分を除く領域上に光を照射する構成とされる。
【0011】また、前記色合い識別手段に接続されると
ともに前記測定物を色合いに従って選別する選別手段を
有し、選別手段は色合い識別手段からの色合い識別信号
に基づいて測定物を選別する構成を有し、更に、前記色
合い識別手段に接続された表示手段を有し、表示手段は
色合い識別手段による識別結果を表示する構成を有す
る。更に、前記搬送手段上には前記測定物を前記経路に
沿って案内する案内手段が設けられた構成を有する。
【0012】また、請求項5に係る色濃度識別装置は、
平板状の測定物を所定の経路に沿って搬送する搬送手段
と、前記搬送手段を介して搬送される測定物に光を照射
する光源と、前記光源から照射され前記測定物から反射
された光を受光検出するとともに検出した光量に応じて
検出信号を出力する光センサと、前記搬送手段を介して
搬送される測定物を検出する測定物検出手段と、前記測
定物検出手段からの検出信号に従ってトリガされ、前記
光センサにより出力された検出信号に基づいて前記測定
物の色濃度を識別する色濃度識別手段とを備え、前記光
源は前記測定物検出手段が測定物を検出した時点におい
て測定物における所定幅の周囲部分を除く領域上に光を
照射する構成とされる。
【0013】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る色合い識別装
置では、搬送手段を介して平板状の測定物が案内手段に
より所定の経路に沿って搬送され、その搬送された測定
物に対して光源から光が照射される。そして、測定物検
出手段により測定物が検出された場合、その検出時点に
おいて、光源は測定物における所定幅の周囲部分を除く
領域上に光を照射しており、これにより平板状の測定物
におけるエッジ部分には光が照射されないことから、エ
ッジ部分にて散乱される散乱光は発生することはない。
【0014】また、カラーセンサは、前記のように、測
定物のエッジ部分を除く所定領域から反射された光に関
して赤、緑、及び、青の3つの色成分を受光検出し、更
に、前記測定物検出手段により測定物が検出された場合
には、その検出信号に従って色合い識別手段がトリガさ
れるとともに、カラーセンサにより出力された各色成分
信号に基づき、前記のようにトリガされた色合い識別手
段を介して測定物の色合いが識別される。更に、選別手
段は、色合い識別手段からの色合い識別信号に基づい
て、測定物を色合いに従って選別し、また、色合い識別
手段による識別結果が表示手段に表示される。
【0015】また、請求項2に係る色濃度識別装置で
は、搬送手段を介して平板状の測定物が所定の経路に沿
って搬送され、その搬送された測定物に対して光源から
光が照射される。そして、測定物検出手段により測定物
が検出された場合、その検出時点において、光源は測定
物における所定幅の周囲部分を除く領域上に光を照射し
ており、これにより平板状の測定物におけるエッジ部分
には光が照射されないことから、エッジ部分にて散乱さ
れる散乱光は発生することはない。
【0016】また、光センサは、前記のように、測定物
のエッジ部分を除く所定領域から反射された光を受光検
出し、更に、前記測定物検出手段により測定物が検出さ
れた場合には、その検出信号に従って色合い識別手段が
トリガされるとともに、光センサにより出力された検出
信号に基づき、前記のようにトリガされた色濃度識別手
段を介して測定物の色濃度が識別される。
【0017】
【実施例】以下、本発明をタイルにおける色合い、色濃
度を識別する色合い及び色濃度識別装置について具体化
した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明す
る。先ず、本実施例に係る色合い及び色濃度識別装置の
概略構成について図1に基づき説明する。図1は色合い
及び色濃度識別装置の主要部の構成を模式的に示す斜視
図である。
【0018】図1において、識別装置には、ベルトコン
ベア1が配設されており、かかるベルトコンベア1は長
方形状を有する測定タイルTを矢印A方向に搬送するた
めのものである。また、ベルトコンベア1の両側には一
対の案内部材2が配置されており、各案内部材2は、側
面「コ」字状に成形され内側に案内面3Aを有する案内
片3と案内片3に固着された支持棒4とから構成されて
いる。ここに、各案内部材2は、各案内片3の案内面3
Aの間において、測定タイルTをベルトコンベア1上で
幅方向に位置決めしつつ案内するものである。これらの
各案内部材2を介して、測定タイルTはベルトコンベア
1上で、その幅方向における所定の位置に位置決めされ
て案内される。尚、各案内部材2の取付幅は、測定タイ
ルTの幅に合致させて自在に変更設定できるように構成
されている。
【0019】前記ベルトコンベア1による搬送方向にお
ける各案内部材2の下流側でベルトコンベア1の上方位
置には、光源ボックス5がベルトコンベア1の上面に対
して所定の角度(30度乃至45度の角度)傾斜した状
態で配設され、この光源ボックス5内には白熱ランプ
(ハロゲンランプ、標準照明D65)等からなる光源5
B(図2参照)が内設されている。また、光源ボックス
5の前面(図1中左側の面)には、光源から発せられる
光を透過させるスリット5Aが形成されている。かかる
スリット5Aは、光源ボックス5が所定の角度傾斜され
ていることを勘案して、光源からの光をベルトコンベア
1上を搬送される長方形状の測定タイルTにおける所定
幅の周囲部分を除く領域Bに照射可能なように台形形状
に形成されている。尚、スリット5Aの大きさは、測定
タイルTのサイズに合わせて変更される(図1参照)。
【0020】また、光源ボックス5の下流側には、一対
のフォトカップラからなる反射型光センサ6が配設され
ており、光センサ6からは光ファイバ7が延設されてい
る。かかる光ファイバ7の先端は、ベルトコンベア1上
を搬送されてくる測定タイルTの一隅上に臨むように配
置されている。かかる光センサ6は光ファイバ7を介し
て光を常時下方に向けて照射しており、測定タイルTが
光ファイバ7の先端の下方位置に到来した時点で、測定
タイルTの表面上で反射される光を光ファイバ7を介し
て受光することにより、測定タイルTを検出するもので
ある。ここに、光センサ6が測定タイルTを検出した時
点においては、図1に示す通り、光源ボックス5内の光
源5Bからは測定タイルTの所定領域B上に光が照射さ
れるように、各光源ボックス5と光センサ6との間にお
ける位置関係が設定されている。
【0021】更に、ベルトコンベア1の上方位置にはカ
ラーセンサ8が配設され、かかるカラーセンサ8は色フ
ィルタを備えたフォトダイオードからなり、測定タイル
Tから反射された反射光に関して赤、緑、及び、青の各
色成分を受光検出するとともに、その受光検出した各色
成分の光量に応じて色成分信号を電流値にて出力するも
のである。
【0022】尚、測定タイルTの色濃度が濃い場合に
は、その表面が暗くて反射される光の光量が少なくな
り、従って、カラーセンサ8により受光検出される検出
信号のレベルは低くなる。一方、測定タイルTの色濃度
が薄い場合には、その表面が明るくて反射された光の光
量が多くなり、従って、カラーセンサ8により受光検出
される検出信号のレベルは高くなる。
【0023】次に、前記した主要部を有する色合い及び
色濃度識別装置の制御系について図2に基づき説明す
る。図2は色合い及び色濃度識別装置の制御系を模式的
に示すブロック図である。図2において、前記した各光
源ボックス5、カラーセンサ8、光センサ6から延設さ
れた光ファイバ7の先端部は、電灯等から発せられる外
乱光による影響を防止するため光遮蔽性の遮蔽ボックス
X内に配設されている。また、光源ボックス5に内設さ
れた光源5Bには、光源5Bの光量を調整するための光
源コントローラ9が接続されている。
【0024】また、カラーセンサ8にはアンプ10が接
続されており、かかるアンプ10はカラーセンサ8から
出力された各赤、緑、青の3つの各色成分信号(電流
値)を所定の増幅率で、それぞれ赤色成分の増幅信号V
R 、緑色成分の増幅信号VG 、青色成分の増幅信号VB
に増幅した後、その各増幅信号をマルチプレクサ11に
出力する。更に、マルチプレクサ11にはA/D変換器
12が接続されており、これよりアンプ10から出力さ
れる赤色成分の増幅信号VR 、緑色成分の増幅信号V
G 、青色成分の増幅信号VB は、マルチプレクサ11に
より順次切り換えられてA/D変換器12に出力される
ものである。
【0025】かかるA/D変換器12はマルチプレクサ
11から出力された各色成分に対応する増幅信号をデジ
タル値に変換した後、そのデジタル値を識別コントロー
ラ13に出力する。かかる識別コントローラ13はCP
Uを核として構成され、メモリ14を有する。このメモ
リ14には、0.7Vを基準として、0.65Vに対応
する下限しきい値(基準となる色濃度よりも濃い(暗
い)下限許容値)と0.75Vに対応する上限しきい値
(基準となる色濃度よりも薄い(明るい)上限許容値)
が記憶されている。また、メモリ14には、前記のよう
に得られた赤色成分の信号VR 、緑色成分の信号VG
青色成分の信号VB の総和(VR +VG +VB )、及
び、各VR 、VG 、VB 相互の大小関係を比較する演算
プログラムが格納されている。
【0026】また、図2において、前記光センサ6は識
別コントローラ13に接続されており、識別コントロー
ラ13は光センサ6からの検出信号に基づいてトリガさ
れる。即ち、識別コントローラ13は、光センサ6から
の検出信号を受け取ることにより測定タイルTが所定の
測定位置に到来したと認識した場合、かかる光センサ6
からの検出信号に基づき前記A/D変換器12から出力
された各色成分に対応するデジタル値とメモリ14に記
憶された各しきい値とを比較して測定タイルTの色合
い、及び、色濃度を識別するものである。
【0027】そして、測定タイルTの色合いを識別する
場合、識別コントローラ13のCPUはA/D変換器1
2から入力される各VR 、VG 、VB のデジタル値相互
の大小関係を比較し、比較の結果、赤色成分の値VR
他の色成分の値VG 、VB 、VR 、VG+R (黄色成分の
値であり、演算により求める)よりも大きい時(VR
G 、VB 、VG+R )には、測定タイルTは赤色が強い
と判断する。同様に、緑色成分の値VG が他の色成分の
値VR 、VB 、VG+R よりも大きい時(VG 》VR 、V
B 、VG+R )には、測定タイルTは緑色が強いと判断す
る。また、青色成分の値VB が他の色成分の値VR 、V
G 、VG+R よりも大きい時(VB 》VR、VG 、V
G+R )には、測定タイルTは青色が強いと判断する。更
に、黄色成分の値VG+R が他の色成分の値VR 、VG
B よりも大きい時(VG+R 》VR 、VG 、VB )に
は、測定タイルTは黄色が強いと判断する。前記のよう
にして基準となる赤色、緑色、青色に対する測定タイル
Tの色合いの微小な差が判断されるものである。そし
て、前記識別コントローラ13による測定タイルTの色
合いの識別結果が表示装置15に表示される。
【0028】また、測定タイルTの色濃度を識別する場
合、識別コントローラ13のCPUはA/D変換器12
から入力される各VR 、VG 、VB のデジタル値の総和
(VR+VG +VB )を演算し、かかる総和の値と前記
各下限しきい値、上限しきい値とを比較する。比較の結
果、総和の値が各下限しきい値と上限しきい値との間に
存在する場合には、測定タイルTの色濃度が基準となる
色濃度に対して許容範囲内にあると判断する。一方、総
和の値が下限しきい値よりも小さい場合には、測定タイ
ルTの色濃度が基準となる色濃度よりも下限許容値を越
えて濃い(暗い)と判断する。また、総和の値が上限し
きい値よりも大きい場合には、測定タイルTの色濃度が
基準となる色濃度よりも上限許容値を越えて薄い(明る
い)と判断する。
【0029】そして、識別コントローラ13のCPUを
介して判断される色濃度の識別結果は、表示装置15に
表示される。例えば、デジタル値が各しきい値の許容範
囲内にある場合にはその旨(「適」の旨)が表示装置1
5に表示され、また、デジタル値が各しきい値の許容範
囲を外れていると判断した場合にはその旨(「不適」の
旨)が表示装置15に表示される。
【0030】更に、識別コントローラ13にはリレー回
路16が接続されており、かかるリレー回路16は、ベ
ルトコンベア1の端部位置(図2中右端位置)に配設さ
れた選別装置17の選別動作を制御するものである。選
別装置17は、リレー回路16により選択的に回動され
るマグネット17Aを有し、また、マグネット17Aに
はその回動に伴って回動される選別板17Bが付設され
ている。また、選別装置17の右方位置には、測定タイ
ルTを収納する第1トレイ18が配置され、更に、第1
トレイ18の右方位置には、間にベルトコンベア19を
介在させて第2トレイ20が配置されている。かかる構
成において、識別コントローラ13を介してリレー回路
16のオン・オフが制御されることにより、選別装置1
7のマグネット17A、選別板17Bが選択的に回動制
御され、これにより前記のように色合い、色濃度が識別
された測定タイルTは、各測定タイルT間における色合
いの差、色濃度の差に従って、第1トレイ18又はベル
トコンベア19を介して第2トレイ20に選別収納され
るものである。
【0031】続いて、前記構成を有する色合い及び色濃
度識別装置の動作について図2乃至図4に基づき説明す
る。ここに、図3は測定タイルTをベルトコンベア1に
より搬送するに従って光源ボックス5の光源5Bを介し
て測定タイルTに照射される光及びその反射光が変化す
る状態を模式的に示す説明図、図4は測定タイルTの搬
送中にカラーセンサ8により受光検出されて出力される
各色成分信号の変化状態を示す説明図である。
【0032】前記構成を有する本実施例に係る色合い及
び色濃度識別装置により測定タイルTの色合い、色濃度
を測定する場合、測定タイルTを一対の各案内部材2に
おける各案内片3間に測定タイルTを位置決めしながら
ベルトコンベア1上に配置する。これにより、測定タイ
ルTはベルトコンベア1上を矢印A方向に搬送される。
そして、測定タイルTが光センサ6に向かって搬送され
て光源ボックス5の光源5Bにより光が照射され得る範
囲に到達すると、測定タイルTには光源5Bにより徐々
に光が照射される。そして、測定タイルTが、図3
(A)に示すように、光センサ6により検出される直前
位置まで搬送されると、測定タイルTから反射された光
がカラーセンサ8により受光検出されていく。このと
き、光源5Bから照射された光は、測定タイルTのエッ
ジ部分で強く散乱反射されるので、かかる反射光に基づ
いてカラーセンサ8により受光検出される各色成分信号
Sには、図4に示すように、上方に突出したピーク部2
1が現われる。このピーク部21にて得られる各色成分
信号は、測定タイルTのエッジ部分にて散乱反射された
光を含むことから、測定タイルTの色合い、色濃度の識
別を行なう際に、かかるピーク部21の色成分信号を使
用すると正確に色合い、色濃度を識別できなくなる虞が
あるので、本実施例ではピーク部21の色成分信号は使
用されない。
【0033】更に、測定タイルTが矢印A方向に搬送さ
れると、光センサ6を介して測定タイルTが検出され
る。この検出状態が図3(B)に示されており、かかる
状態においては光源ボックス5の光源5Bからの光は、
図1に示すように、測定タイルTのエッジ部分を除く領
域Bに照射されている。この時点では、カラーセンサ8
により受光検出される各色成分信号Sには、エッジ部分
からの反射光が存在しないことから、図4に示すよう
に、フラット部22が現われる。このフラット部22に
て得られる各色成分信号は、測定タイルTにおける色合
い、及び、色濃度の全体を平均化した信号と考えること
ができ、本実施例ではフラット部22の色成分信号が測
定タイルTの色合い、色濃度の識別に使用される。
【0034】また、光センサ6の検出信号は識別コント
ローラ13に出力され、これにより識別コントローラ1
3がトリガされる。即ち、識別コントローラ13のCP
Uは、光センサ6からの検出信号が得られた時点におけ
る各色成分信号Sのフラット部22の信号をカラーセン
サ8から取り込み、かかる各色成分信号をアンプ10に
て増幅して赤色成分信号VR 、緑色成分の信号VG 、青
色成分の信号VB を得た後、マルチプレクサ11を介し
て各色成分信号毎にA/D変換器12によりデジタル値
に変換する。そして、このように得られた各色成分信号
R 、VG 、VB について、メモリ14に記憶された下
限しきい値、上限しきい値、及び、演算プログラムに基
づき前記のように測定タイルTの色合い、色濃度の識別
が行なわれるとともに、その識別結果が表示装置15に
表示されるものである。この後、識別コントローラ13
のCPUはリレー回路16のオン・オフを制御して選別
装置17の選別制御を行い、測定タイルTをその色合
い、色濃度に従ってトレイ18又はベルトコンベア19
を介してトレイ20に選別収納するものである。
【0035】尚、更に測定タイルTが矢印A方向に搬送
されると、図3(C)に示す状態になり、この状態にお
いては測定タイルTの背後に影部分24が形成されてし
まい測定タイルTから反射される光の強度は低下してし
まうので、この時点でカラーセンサ8を介して受光検出
される各色成分信号Sは、図4に示すように、下方に突
出したピーク部23が現われることとなる。このピーク
部23における色成分信号は、前記ピーク部21にて現
われる色成分信号とは逆の意味で測定タイルTの色合
い、色濃度を正確に識別することができない虞があるの
で、本実施例では色合い、色濃度の識別には使用されて
いない。
【0036】以上説明したように本実施例に係る色合い
及び色濃度識別装置では、光源ボックス5の光源5Bを
介して所定の経路に沿って搬送されている平板状の測定
タイルT上に光を照射して色合い、色濃度を識別するに
際して、ベルトコンベア1上で測定タイルTを搬送して
いる間に光センサ6により測定タイルTを検出した場
合、その検出信号に基づいて識別コントローラ13をト
リガするとともに、識別コントローラ13がトリガされ
た時点で光源5Bからの光を測定タイルT上でエッジ部
分を除く領域B上に照射し、その時点でカラーセンサ8
により受光検出される各色成分信号を使用して測定タイ
ルTの色合い、色濃度を識別するように構成したので、
測定タイルTにおける平均的な色合い、色濃度を正確に
識別することができる。
【0037】また、前記のように色合い、色濃度が識別
された測定タイルTは、識別コントローラ13を介して
リレー回路16のオン・オフ制御を行なうことにより、
選別装置17により第1トレイ18又は第2トレイ20
に選択的に選別収納され得るものである。更に、識別コ
ントローラ13による色合い、色濃度の識別結果は表示
装置15に表示されるので、操作者は表示装置15によ
り測定タイルTの不良品等が発生したことを簡単、且
つ、迅速に知ることができる。また、ベルトコンベア1
の両側に一対の案内部材2を配設したので、測定タイル
Tをベルトコンベア1上で正確に位置決めしつつ搬送す
ることができる。
【0038】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前
記各実施例においては、メモリ14に記憶される下限し
きい値、上限しきい値として、それぞれ0.7Vを基準
として0.65V、0.75Vに設定したが、かかるし
きい値は、色濃度の基準となる複数個のサンプルを測定
して色濃度の出力値を平均に3等分することにより設定
するようにしてもよい。また、前記実施例における光源
ボックス5とカラーセンサ8との間における配置関係
は、逆にした場合でもよいことは明かである。
【0039】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、色合い及び
色濃度を正確に識別する上で支障を来す虞がある部分を
除く測定物の領域に光を照射することにより、測定物に
おける平均的な色合い、色濃度を正確に識別可能である
とともに、識別した色合い、色濃度に従って測定物を選
別可能な色合い及び色濃度識別装置を提供することがで
き、その産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】色合い及び色濃度識別装置の主要部の構成を模
式的に示す斜視図である。
【図2】色合い及び色濃度識別装置の制御系を模式的に
示すブロック図である。
【図3】測定タイルをベルトコンベアにより搬送するに
従って光源ボックスの光源を介して測定タイルに照射さ
れる光及びその反射光が変化する状態を模式的に示す説
明図である。
【図4】測定タイルの搬送中にカラーセンサにより受光
検出されて出力される各色成分信号の変化状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア 2 案内部材 5 光源ボックス 5A スリット 5B 光源 6 光センサ 7 光ファイバ 8 カラーセンサ 10 アンプ 11 マルチプレクサ 13 識別コントローラ 14 メモリ 15 表示装置 16 リレー回路 17 選別装置 18 第1トレイ 20 第2トレイ B 所定領域 S 色成分信号 T 測定タイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状の測定物を所定の経路に沿って
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段を介して搬送される測定物に光を照射する
    光源と、 前記光源から照射され前記測定物から反射された光に関
    して赤、緑、及び、青の3つの色成分を受光検出すると
    ともに検出した各色成分信号を出力するカラーセンサ
    と、 前記搬送手段を介して搬送される測定物を検出する測定
    物検出手段と、 前記測定物検出手段からの検出信号に従ってトリガさ
    れ、前記カラーセンサにより出力された各色成分信号に
    基づいて前記測定物の色合いを識別する色合い識別手段
    とを備え、 前記光源は前記測定物検出手段が測定物を検出した時点
    において測定物における所定幅の周囲部分を除く領域上
    に光を照射することを特徴とする色合い識別装置。
  2. 【請求項2】 前記色合い識別手段に接続されるとと
    もに前記測定物を色合いに従って選別する選別手段を有
    し、選別手段は色合い識別手段からの色合い識別信号に
    基づいて測定物を選別することを特徴とする請求項1記
    載の色合い識別装置。
  3. 【請求項3】 前記色合い識別手段に接続された表示
    手段を有し、表示手段は色合い識別手段による識別結果
    を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の色合い識別装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段上には前記測定物を前記
    経路に沿って案内する案内手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の色合
    い識別装置。
  5. 【請求項5】 平板状の測定物を所定の経路に沿って
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段を介して搬送される測定物に光を照射する
    光源と、 前記光源から照射され前記測定物から反射された光を受
    光検出するとともに検出した光量に応じて検出信号を出
    力する光センサと、 前記搬送手段を介して搬送される測定物を検出する測定
    物検出手段と、 前記測定物検出手段からの検出信号に従ってトリガさ
    れ、前記光センサにより出力された検出信号に基づいて
    前記測定物の色濃度を識別する色濃度識別手段とを備
    え、 前記光源は前記測定物検出手段が測定物を検出した時点
    において測定物における所定幅の周囲部分を除く領域上
    に光を照射することを特徴とする色濃度識別装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170036755A (ko) * 2014-09-26 2017-04-03 인텔 코포레이션 색조에 기초한 화학적 매개변수의 값을 결정하는 센서 장치 및 그 방법

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