JPH03269247A - 被覆コード材におけるコードの露出状態検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、線状、板状、帯状などの形態をとることの
ある被覆コード材料において、被覆材がコード上にうま
く貼着されなかったこと、または、コード上の被覆材が
事後的な局部剥離を受けたことによって生じるコードの
露出を、他の部分での被覆材の表面状態その他に影響さ
れることなく、極めて正確に検出することができる、被
覆コード材におけるコードの露出状態検出方法に関する
ものである。

（従来の技術） 従来のこの種の検出方法としては、たとえば第４図に示
すように、搬送手段５１によって搬送される被覆コード
材５２の上面側に、カメラヘッド５３の他、照明用光源
としての蛍光灯５４を配設し、そして、そのカメラヘッ
ド５３をコントロールユニット５５に接続してなる装置
を用い、蛍光灯５５から発せられた光線のうち、被覆コ
ード材５２の表面で反射されたものを、カメラヘッド５
３によって、コード材５２の搬送方向と直交する一次元
方向に受光するとともに、そこで受光した反射光量に応
じた信号をそのカメラヘッド５３からコントロールユニ
ット５５へ出力する一方、コントロールユニット５５で
は、そこへの人力値を基準値と比較して、たとえば図に
モニター出力線図として示すように、そこに−点鎖線で
示す基準値以上の大きさの人力があった場合に、被覆コ
ード材５２にコードの露出部分が存在すると判断し、そ
の結果を、警告信号として外部へ出力する方法が一般的
であった。

（発明が解決しようとする課題） ところで、被覆コード材にて反射される光線光量は、コ
ード被覆材の表面状態、たとえば、光沢、きめの細かさ
などによって大きく変化することから、前述した従来技
術におけるように、基準値を一定値に特定した場合には
、コード被覆材の表面状態によっては、コードの露出部
分が、被覆コード材の一部分だけに存在するにもかかわ
らず、第４図のモニター出力線図に破線で示すように、
コントロールユニットへの入力値が、全ての部分におい
て基準値以上となることもあり、それ故に、従来技術で
は、誤検出のおそれが高く、普遍的に安定した検出を行
うことが実質的に不可能であった。

この発明は、従来技術のかかる問題を有利に解決するも
のであり、コード被覆材の表面状態に何ら影響されるこ
となく、露出コードの存在の有無を常に正確に判別する
ことができる被覆コード材におけるコードの露出状態検
出方法を提供するものである。

（課題を解決するための手段） この発明の検出方法は、特定の色彩を、一定の広がりを
もって二次元的に検知することができるカラーセンサー
に、被覆コード材で反射された光線を入射させ、そして
、そのカラーセンサーで検知された色彩中に、露出コー
ドに特有の色彩が存在するか否かを判断することによっ
て、コードの露出の有無を判別するものであり、ここで
より好ましくは、カラーセンサーで検知された色彩中に
、露出コードに特有の色彩が、所定面積以上の領域にわ
たって存在するか否かを判断することによって、コード
の露出の有無を判別する。

（作　用） この方法によれば、被覆コード材の色彩をカラーセンサ
ーにて検知して、その色彩中に露出コードの色彩が存在
するか否かを判断することにより、被覆コード材の表面
での反射光量の多少を全く問題とすることなく、コード
の露出状態を検出することができるので、コード被覆材
の表面状態のいかんに係わらず、露出コードを常に正確
に検出することができる。

なおここで、コード露出部分の面積が極めて小さく、そ
のような露出部分の存在が、事後的な加工、耐久性その
他の点に関していかなる不都合をもたらされない場合に
は、露出部分の存在を無視することが好ましく、これが
ためには、カラーセンサーによって、二次元的に検知さ
れたコード露出領域が、予め定めた所定面積以上である
か否かをも判断してコードの露出の有無を判別し、コー
ド露出領域が、事後的な不都合をもたらすほどに大きい
場合にだけ、コードの露出部分が存在する旨の信号を出
力することが好ましい。

かくして、この発明によれば、コード被覆材の表面状態
に起因する反射光量の多少に全く影響されることなく、
露出コードに特有の色彩に基づき、コードの露出状態を
常に正確に検出することが可能となる。

ところで、コードの露出部分を検出した旨の信号に対し
ては、その露出部分の切除、露出部分へのマーキングそ
の他によって対処することができる。

（実施例） 以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の実施装置を例示する図であり、図中
１は、帯状をなす被覆コード材を、２は、被覆コード材
１に向けて配設したカメラヘッドをそれぞれ示す。

ここでカメラヘッド２は、既知のａ−３ｉ集積型カラー
センサーとすることができるカラーセンサ−を有してお
り、このカラーセンサーは、二次元的な広がりをもって
、光の三元色の各部を検出することができるので、その
三元色の混合比率から、二次元領域内の各部の色を検出
することができる。

なおここにおいて、被覆コード材１からカメラヘッド２
への反射光量を充分ならしめるためには、図示はしない
が、蛍光灯その他の照明光源を、カメラヘッド２の近傍
位置で、被覆コード材１に向けて配設することもできる
。

このようなカメラヘッド２を、カメラケーブル３によっ
て、操作スイッチの他、色抽出ユニットおよびカメラコ
ントロールユニットを具えるコントロールユニット４に
接続し、このコントロールユニット４に、検出したい色
彩の指定、たとえば、被覆コード材の正常色を、コード
被覆材の色（黒）とした場合には、検出したい色を、コ
ードの色（赤茶色）として指定を行い、より好ましくは
、これに加えて、検出した色の、占有最小面積の指定を
行う。

そしてさらには、コントロールユニット４にカラーモニ
タ５を接続し、そのモニタ５を見ながら、カメラヘッド
２のビンＩ・、光量などの調整を可能ならしめる。

以上のように構成してなる装置は、被覆コード材１の寸
法と、カメラヘッド２の、領域的検出能力との関連にお
いて複数配設することもでき、たとえば第２図に示すよ
うに、カメラヘッド２およびコントロールユニット４を
二組づつ配設した場合には、それぞれのコントロールユ
ニット４を、信号切換手段６を介して−のカラーモニタ
５に接続することも可能である。

なおこのことは、−の被覆コード材１の、上面側および
下面側のそれぞれにカメラヘッド２を配設する場合もま
た同様である。

ところで、カメラヘッド２を、ベルトコンベアその他に
よって搬送される被覆コード材１の下面側に配設する場
合には、第３図に示すように、被覆コード材１の搬送経
路中にそのコード材１のフェスツーン７を設け、このフ
ェスツーン７に向けて、それの−船釣な下限位置から上
限位置までをカバーし得る位置に、カメラへラド２およ
び蛍光灯８をそれぞれ配設することが好ましく、より好
ましくは、フェスツーン７がほとんど消滅してもなお、
カメラヘッド２が、搬送装置その他の設備の色彩を検出
するのを防止すべく、フェスツーン７の、カメラヘッド
２とは反対側に、黒く彩色した板９を配設する。

かかる装置を用いた、コードの露出状態の検出は、搬送
装置によって搬送される被覆コード材１からの反射光を
、連続的に、または特定の時間周期の下で、カメラヘッ
ド２、ひいては、そこに内蔵したカラーセンサーに取込
み、このカラーセンサーで、反射光に含まれる色彩を検
知する一方、その検知結果をコントロールユニット４へ
入力して、そこで、検知された色彩中に、予め指定され
た色彩が含まれているか否か、ときとしては、それに加
えて、指定された色彩の占める面積が、これも予め指定
された占有最小面積以上であるか否かをそれぞれ判断し
、この判断結果を、面積判定出力として出力して、測定
された面積が指定面積以上である場合に、警告信号を発
生させる。

この警告信号に対しては、作業者は、被覆コード材１か
らのコード露出部分の切除、その露出部分へのマークの
付設などによって対処することができる。

なおここで、被覆コード材１に、コード露出部分がわず
かでも存在すると、絶縁性その他に関する不都合が生じ
る場合には、指定された色彩が検知されたときには、そ
の色彩の占める面積の多少に係わらず、直ちに色彩判定
出力として警告信号を出力することもできる。

このように、この発明によれば、カメラヘッド２に入射
された、被覆コード材１からの反射光を、色彩によって
弁別してコードの露出の有無を判断することによって、
コード被覆材の表面状態に起因する反射光量の多少に何
ら影響されることなく、コードの露出状態を、極めて正
確に検出することができる。

（発明の効果） 以上に述べたところから明らかなように、この０ 発明によれば、反射光の色彩によって露出コードの存在
の有無を検出することにより、従来技術に比し、検出精
度をはるかに向上させて、品質保証精度を著しく高める
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の実施装置を例示する回路図、 第２図は、装置の他の構成例を示す回路図、第３図は、
カメラヘッドの他の配置例を示す路線側面図、 第４図は、従来例を示す回路図である。 ■・・・被覆コード材　　　２・・・カメラヘッド４・
・・コントロールユニット ５・・・カラーモニタ　　　７・・・フェスツーン８・
・・蛍光灯 ■

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被覆コード材で反射された光をカラーセンサーに入
   射させ、そのカラーセンサーにて検知された色彩中に、
   露出コードに特有の色彩が存在するか否かを判断するこ
   とによって、コードの露出の有無を判別することを特徴
   とする、被覆コード材におけるコードの露出状態検出方
   法。 ２、被覆コード材で反射された光をカラーセンサーに入
   射させ、そのカラーセンサーにて検知された色彩中に、
   露出コードに特有の色彩が、所定面積以上の領域にわた
   って存在するか否かを判断することによって、コードの
   露出の有無を判別することを特徴とする、被覆コード材
   におけるコードの露出状態検出方法。