JPH07159199A - 高精度回転型速度センサー - Google Patents

高精度回転型速度センサー

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JPH07159199A
JPH07159199A JP5311702A JP31170293A JPH07159199A JP H07159199 A JPH07159199 A JP H07159199A JP 5311702 A JP5311702 A JP 5311702A JP 31170293 A JP31170293 A JP 31170293A JP H07159199 A JPH07159199 A JP H07159199A
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JP
Japan
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optical sensor
slit
speed
time
light receiving
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JP5311702A
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Yoshiaki Hirano
良明 平野
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】個々にスリットピッチ角度の精度を確保しなく
ても、速度検出精度を向上させることができる高精度回
転型速度センサーを提供する。 【構成】回転ローラー21に中心回転軸22を介してス
リット板23が同軸状に取り付けられ、スリット板23
に周方向に所定間隔を隔てて複数のスリット24が形成
されている。コ字形の光センサーブロック25に、それ
ぞれ発光部26a,27aと受光部26b,27bの組
からなる前段光センサー26と後段光センサー27との
2組の光センサーが、スリット板23の回転軌跡方向に
隔てて配置され取り付けられている。2組の光センサー
26,27によるスリット24の検出時間間隔を計測し
て回転ローラー21の回転周速度vを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばロータリエンコ
ーダなどの高精度に速度や回転数を検出する回転型速度
センサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10の(a)は従来の回転型速度セン
サーの側面図を示し、(b)はその正面図を示す。図1
1は検出回路部の構成を示すブロック図である。
【0003】図10において、1は速度を検出されるべ
き物体(図示せず)に接触して回転される回転ローラ
ー、2は回転ローラー1から同軸状に突出された中心回
転軸、3は中心回転軸2の先端に同軸状に固定されたス
リット板、4はスリット板3に放射状に複数形成された
扇形のスリット、5はフォトインタラプタ型の光センサ
ーブロック、6と7は光センサーブロック5において同
一光軸上にあるように対向配置された光センサー発光部
と光センサー受光部である。
【0004】図11において、8は光センサー受光部7
に接続されたカウンタ、9は光センサー受光部7とカウ
ンタ8に接続された時間計測回路、10は時間計測回路
9に接続された速度演算回路である。
【0005】図12は光センサー受光部7が出力するパ
ルスの波形図である。光センサー発光部6から出射され
た光は、スリット板3の回転に伴ってスリット板3によ
って遮られたり、スリット4を通過したりする。これに
より、光センサー受光部7にはパルス状に光が入射し、
パルス状の電気信号を出力する。そのパルスはカウンタ
8と時間計測回路9とに入力される。カウンタ8はn進
カウンタに構成され、パルスをn個入力するたびに自己
リセットがかかるようになっている。リセットの次のパ
ルスでセットされカウントを開始するようになってい
る。カウンタ8および時間計測回路9は、1つのパルス
によってセットされると、カウンタ8からのリセット信
号が入力されるまでは、再セットされることなく、カウ
ント動作,時間計測動作を継続するようになっている。
【0006】スリット4のピッチ角度をθsとする。カ
ウンタ8がnをカウントする間にスリット板3が回転す
る角度は、θs×nである。その間の時間をt、スリッ
ト板3ひいては回転ローラー1の回転角速度をωとする
と、 ω=(θs×n)/t ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) である。回転ローラー1の半径をr、その回転周速度を
vとすると、 v=r×ω=(r×θs×n)/t ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2) である。この回転周速度vは、回転ローラー1に接触し
ている物体の移動速度に等しい。すなわち、カウンタ8
がnをカウントする間に時間計測回路9によって時間t
を計測することにより、回転ローラー1の回転周速度v
ひいては移動物体の速度を求めることができるのであ
る。
【0007】回転周速度vの検出精度については、nの
値が小さいほど、スリット4のピッチ角度θsの大きさ
が強く影響し、高い精度を得るためには、ピッチ角度θ
sを小さくする必要がある。これは、スリット板3に形
成するスリット4の数を多くすることに相当する。この
場合に、スリット4の形成をより厳密に行う必要があ
る。また、nの値を大きくするほど、回転周速度vの検
出精度が高くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の回転型速度センサーにおいては、スリット板3におけ
る複数のスリット4の加工精度や偏心の状態がスリット
ピッチ角度θsに直接に影響を及ぼし、回転速度の検出
精度を低下させる原因となる。検出精度を高くするため
には、複数あるスリット4のそれぞれについてスリット
ピッチ角度θsの精度を上げなければならず、これはか
なりむずかしいことである。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、個々にスリットピッチ角度の精度を
確保しなくても、速度検出精度を向上させることができ
る高精度回転型速度センサーを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高精度回転
型速度センサーは、複数のスリットが周方向所定間隔で
形成されて回転するスリット板と、発光部と受光部とか
らなり両者間に前記スリット板の回転軌跡がある光セン
サーとを備えた回転型速度センサーであって、前記発光
部と受光部からなる光センサーを前記スリット板回転軌
跡方向に隔てて2組用い、これら2組の光センサーによ
るスリット検出時間間隔を計測することにより速度検出
を行うように構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】スリットが前段光センサーを通過する時刻をT
ab、後段光センサーを通過する時刻をTaeとし、2つの
光センサーの間の中心角をθcとすると、回転角速度ω
は、 ω=θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) となり、回転周速度vは、 v=r×ω=r×θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) となる。
【0012】この場合、θcは、前段光センサーと後段
光センサーとの間の中心角つまりは両光センサーの距離
だけで決まり、スリット板におけるスリット形成でのス
リットピッチ角度の精度は問われない。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る高精度回転型速度センサ
ーの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】〔第1実施例〕図1の(a)は第1実施例
の高精度回転型速度センサーの側面図を示し、(b)は
その正面図を示す。図2は光センサーブロックを横寝か
せして示した斜視図である。図3は検出回路部の構成を
示すブロック図である。
【0015】図1において、21は速度を検出されるべ
き物体(図示せず)に接触して回転される回転ローラ
ー、22は回転ローラー21から同軸状に突出された中
心回転軸、23は中心回転軸22の先端に同軸状に固定
されたスリット板、24はスリット板23において周方
向に所定間隔を隔てる状態で放射状に複数形成された扇
形のスリット、25はフォトインタラプタ型のコ字形を
した光センサーブロック、26は光センサーブロック2
5に取り付けられた前段光センサー、27は同じく光セ
ンサーブロック25に取り付けられた後段光センサーで
ある。前段光センサー26と後段光センサー27とは、
スリット板23の回転軌跡Aの方向に所定の中心角θc
を隔てて配置されている。
【0016】図2に示すように、前段光センサー26
は、同一光軸上にあるように対向配置された発光部26
aと受光部26bとからなり、後段光センサー27も、
同様に、同一光軸上にあるように対向配置された発光部
27aと受光部27bとからなっている。前段光センサ
ー26の受光部26bと発光部26a、および、後段光
センサー27の受光部27bと発光部27aは、それぞ
れ両者を結ぶ光軸がスリット板23のスリット24群が
通過する回転軌跡Aに臨んでいる。発光部26a,27
aから出射された光は、スリット板23の回転に伴って
スリット板23によって遮られたり、スリット24を通
過したりし、これによって各受光部26b,27bには
パルス状に光が入射し、パルス状の電気信号を出力する
ようになっている。
【0017】前段光センサー26の受光部26bと発光
部26aと後段光センサー27の受光部27bと発光部
27aとのすべてを一体型の光センサーブロック25に
取り付けるようにしてあるので、その取り付け作業が容
易であるとともに、取り付けの精度が高く、前段光セン
サー26と後段光センサー27との回転軌跡Aに沿った
距離の高精度な管理が容易となっている。
【0018】検出回路部の構成を示す図3において、2
9は両受光部26b,27bに接続された時間計測回
路、30は時間計測回路29に接続された速度演算回路
である。前段光センサー26の受光部26bは時間計測
回路29に対してセット信号を出力し、後段光センサー
27の受光部27bは時間計測回路29に対してリセッ
ト信号を出力するようになっている。時間計測回路29
は、セットされてからリセットされるまではセット入力
を受け付けないようになっており、セットからリセット
までの時間を測定し、出力するようになっている。ま
た、時間計測中は計時出力を出力し続けるようになって
いる。
【0019】速度演算回路30は、前出の式(3),
(4)、すなわち、 ω=θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) v=r×ω=r×θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) に基づいて、回転ローラー21の回転周速度vを演算す
るものである。ここで、θcは前段光センサー26と後
段光センサー27との間の中心角、Tabはスリット24
が前段光センサー26を通過する時刻、Taeはスリット
24が後段光センサー27を通過する時刻、rは回転ロ
ーラー21の半径、ωは回転ローラー21およびスリッ
ト板23の回転角速度である。
【0020】前段光センサー26と後段光センサー27
との間の中心角θcは、両光センサー26,27の回転
軌跡A方向における距離だけで決まり、スリット板23
におけるスリット24の形成の際のスリットピッチ角度
(θs)の精度は問われない。
【0021】次に、動作を説明する。
【0022】図4は説明の都合上、複数のスリット24
の各々にスリット記号を付したものである。図5は動作
説明に供する波形図である。前段光センサー26の受光
部26bが出力する信号がS1 、後段光センサー27の
受光部27bが出力する信号がS2 、時間計測回路29
が速度演算回路30に出力する信号がS3 である。
【0023】スリット24(A0)が前段光センサー2
6を通過する時刻がTabであり、このとき受光部26b
から出力される信号S1 によって時間計測回路29がセ
ットされる。同じスリット24(A0)が後段光センサ
ー27を通過する時刻がTaeであり、このとき受光部2
7bから出力される信号S2 によって時間計測回路29
がリセットされる。時間計測回路29は、セットからリ
セットまでの時間である(Tae−Tab)を算出し、それ
を信号S3 のかたちで速度演算回路30に送る。速度演
算回路30は、式(4)に基づいて、速度vの演算を行
う。このときのθcは、回路上設定されており、θcの
精度がそのまま測定精度となる。
【0024】図6は高精度回転型速度センサーが適用さ
れる機器の一例としてオーディオ記録再生装置の要部を
示したものである。図6の(a)は平面図、(b)は側
面図である。
【0025】図6において、31はカセット本体(コン
パクトカセット)、32は供給リール台、33は巻取り
リール台、34は記録再生を行うカセットテープ、35
はメインシャーシ36に取り付けられたテープ走行用モ
ーター、37はカセットテープ34に対してオーディオ
信号を記録再生する磁気ヘッドである。メインシャーシ
36に軸受38を介して高精度回転型速度センサーの中
心回転軸22が軸支され、その中心回転軸22の軸端に
取り付けられた回転ローラー21がカセットテープ34
に当接されるようになっている。また、中心回転軸22
の反対側にスリット24が取り付けられ、メインシャー
シ36に光センサーブロック25が取り付けられてい
る。検出回路部を含む制御回路39がモーター35を制
御し、カセットテープ34の走行速度を一定になるよう
に制御している。
【0026】〔第2実施例〕上記第1実施例において
は、速度を高精度に測定する前提として、2つの光セン
サー26,27の中心角θcを高精度にする必要があっ
た。この中心角θcに少しの誤差があっても補正できる
ようにするのが第2実施例である。
【0027】回路上で、式(4) v=r×ω=r×θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) に従って速度を演算するとき、回路上で係数kを任意に
設定できるようにしておく。そして、 θc=k×θc′ ………………………………………………………(5) とおき、回転周速度vを、 v=r×ω=r×k×θc′/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥(6) のように定義する。
【0028】この場合に、任意の既知の速度vまたは角
速度ωで回転ローラー21を回転させ、時刻Tab,Tae
を測定することにより、半径rと中心角θc′とは分か
っているので、係数kの値を求めることができる。
【0029】このようにして求めた係数kの値を速度演
算回路30に設定することにより、中心角θc′の寸法
精度が悪くても、係数kを掛けることにより補正して、
高精度に回転周速度vを算出することができるようにな
る。
【0030】上記のように、第2実施例によれば、両光
センサー間の距離の精度をシビアに管理しなくても、高
精度な速度検出が可能になる。したがって、部品精度や
組立精度によらずに、高精度の速度検出が低コストで実
現できる。
【0031】この手法を、カセットテープ34の速度調
整の応用例で説明する。前もってコンパクトカセットの
規格テープ速度4.76cm/secで、周波数3kH
zの信号が記録された試験用のカセットテープ34を磁
気ヘッド37によって再生する。このとき、再生信号の
周波数が3kHzとなるように巻取りリール台33を回
転させてカセットテープ34を巻き取れば、テープ走行
速度は4.76cm/secとなっているはずである。
そこで、速度演算回路30の係数kを調整して、モータ
ー35を制御して、高精度回転型速度センサーで検出し
たカセットテープ34の走行速度が4.76cm/se
cになるようにすればよい。これにより、テープ走行速
度を所定値に高精度に合わせることができる。
【0032】〔第3実施例〕上記した第1実施例の場合
において、スリット24のピッチ角度θsが、両光セン
サー26,27の間隔によって制限を受け、ある程度以
上に狭くすることができない。そうであれば、時間測定
が間欠的なものとなって(図5参照)検出精度の向上に
も限界が生じる。この不都合を解消しようとするのが第
3実施例である。
【0033】図7は第3実施例に係る高精度回転型速度
センサーの検出回路部の構成を示すブロック図である。
図7において、41は前段光センサー26および後段光
センサー27の両受光部26b,27bに接続された第
1のカウンタ、42はANDゲート45を介して前段光
センサー26の受光部26bに接続されるとともに後段
光センサー27の受光部27bに接続された第2のカウ
ンタ、43は受光部26bおよび第1のカウンタ41に
接続された第1の時間計測回路、44はANDゲート4
5の出力および第2のカウンタ42に接続された第2の
時間計測回路、45はその2入力が前段光センサー26
の受光部26bと第1の時間計測回路43とに接続され
たANDゲート、46は第1の時間計測回路43および
第2の時間計測回路44に接続された速度演算回路であ
る。
【0034】前段光センサー26の受光部26bは、第
1のカウンタ41および第1の時間計測回路43に対し
てセット信号を直接に出力し、第2のカウンタ42およ
び第2の時間計測回路44に対してはセット信号をAN
Dゲート45を介して出力するようになっている。第1
および第2のカウンタ41,42ならびに第1および第
2の時間計測回路43,44は、一旦セットされるとリ
セットされるまではセット入力を受け付けないようにな
っている。各時間計測回路43,44は、セットからリ
セットまでの時間を測定して出力するとともに、時間計
測中は計時出力を出力し続けるようになっている。
【0035】速度演算回路46は、前出の式(4)また
は式(6)、すなわち、 v=r×θc/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) v=r×k×θc′/(Tae−Tab) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(6) に基づいて、回転ローラー21の回転周速度vを演算す
るものである。
【0036】次に、動作を説明する。
【0037】図8は説明の都合上、複数のスリット24
の各々にスリット記号を付したものである。図4(第1
実施例)の場合よりも、スリットピッチ角度θsが狭く
なっている。図9は動作説明に供する波形図である。前
段光センサー26の受光部26bが出力する信号が
11、後段光センサー27の受光部27bが出力する信
号がS12、第2のカウンタ42が出力する信号がS13
第1のカウンタ41が出力する信号がS14(順序が逆に
なっている点に注意)、第1の時間計測回路43が出力
する信号がS15、第2の時間計測回路44が出力する信
号がS16である。
【0038】スリット24(A2)が前段光センサー2
6を通過する時刻がTabであり、このとき受光部26b
から出力される信号S11によって第1のカウンタ41お
よび第1の時間計測回路43がセットされ、時間計測状
態に入る。第1のカウンタ41および第1の時間計測回
路43は、一旦セットされるとリセットされるまで次の
セットを受け付けない。このとき、まだ、第1の時間計
測回路43からANDゲート45につながるラインが
“H”レベルとはなっていないため、第2のカウンタ4
2および第2の時間計測回路44はセットされない。
【0039】第1のカウンタ41は、後段光センサー2
7の受光部27bから出力される信号S12を(B3),
(A2)と2つカウントした時点で、信号S14を立ち上
げる。この時刻がTaeである。これにより、第1のカウ
ンタ41および第1の時間計測回路43はリセットされ
る。第1の時間計測回路43は、セットからリセットま
での時間である(Tae−Tab)を算出し、それを信号S
15のかたちで速度演算回路46に送る。速度演算回路4
6は、式(4)または式(6)に基づいて、速度vの演
算を行う。
【0040】次に、スリット24(B2)が前段光セン
サー26を通過する時刻がTbbであり、このとき、第1
の時間計測回路43からANDゲート45につながるラ
インがすでに“H”レベルとなっているので、受光部2
6bから出力される信号S11によって第2のカウンタ4
2および第2の時間計測回路44がセットされ、時間計
測状態に入る。第1のカウンタ41および第1の時間計
測回路43はすでにセットされているので、そのときの
セットを受け付けない。
【0041】第2のカウンタ42は、後段光センサー2
7の受光部27bから出力される信号S12を(A2),
(B2)と2つカウントした時点で、信号S13を立ち上
げる。この時刻がTbeである。これにより、第2のカウ
ンタ42および第2の時間計測回路44はリセットされ
る。第2の時間計測回路44は、セットからリセットま
での時間である(Tbe−Tbb)を算出し、それを信号S
16のかたちで速度演算回路46に送る。速度演算回路4
6は、式(4)または式(6)に基づいて、速度vの演
算を行う。
【0042】以上のように、カウンタも時間計測回路も
第1および第2のカウンタ41,42、第1および第2
の時間計測回路43,44と2つずつ設けることによ
り、前段光センサー26と後段光センサー27との間に
スリット24が1つ入ってもそれをカウントし時間計測
することができる。すなわち、時分割してセンサー出力
を取り込み、速度演算するようにしている。
【0043】したがって、スリットピッチ角度θsを同
じとすると、両光センサー26,27間の間隔を大きく
とることができて光センサーとして大きなものの採用を
許容し、スペース的にも余裕ができるので製作が容易と
なる。逆に、両光センサー26,27間の間隔を同じと
すると、スリットピッチ角度θsを狭くして、検出精度
を上げることができる。
【0044】このように、第3実施例によれば、両光セ
ンサー間の距離を大きくしたり、あるいは、ピッチ角度
θsを小さくでき、精密な加工が必要でなくなった。し
たがって、部品精度や組立精度によらずに、高精度の速
度検出が低コストで実現できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来例
のように個々にスリットピッチ角度の精度を確保しなく
ても(部品精度や組立精度によることなく)、2つある
光センサーの距離を所定値に定めるだけで、速度検出の
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る高精度回転型速度セ
ンサーの側面図と正面図である。
【図2】第1実施例における光センサーブロックを横寝
かせして示した状態の斜視図である。
【図3】第1実施例における検出回路部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】第1実施例の動作説明の都合上、複数のスリッ
トの各々にスリット記号を付して示した正面図である。
【図5】第1実施例の動作説明に供する波形図である。
【図6】高精度回転型速度センサーの適用例としてのオ
ーディオ記録再生装置の要部を示す平面図と側面図であ
る。
【図7】本発明に係る第3実施例の高精度回転型速度セ
ンサーにおける検出回路部の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】第3実施例の動作説明の都合上、複数のスリッ
トの各々にスリット記号を付して示した正面図である。
【図9】第3実施例の動作説明に供する波形図である。
【図10】従来例の回転型速度センサーの側面図と正面
図である。
【図11】従来例の回転型速度センサーの検出回路部の
構成を示すブロック図である。
【図12】従来例における光センサー受光部が出力する
パルスの波形図である。
【符号の説明】
21……回転ローラー 22……中心回転軸 23……スリット板 24……スリット 25……光センサーブロック 26……前段光センサー 26a…発光部 26b…受光部 27……後段光センサー 27a…発光部 27b…受光部 29……時間計測回路 30……速度演算回路 41……第1のカウンタ 42……第2のカウンタ 43……第1の時間計測回路 44……第2の時間計測回路 45……ANDゲート 46……速度演算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスリットが周方向所定間隔で形成
    されて回転するスリット板と、発光部と受光部とからな
    り両者間に前記スリット板の回転軌跡がある光センサー
    とを備えた回転型速度センサーであって、前記発光部と
    受光部からなる光センサーを前記スリット板回転軌跡方
    向に隔てて2組用い、これら2組の光センサーによるス
    リット検出時間間隔を計測することにより速度検出を行
    うように構成したことを特徴とする高精度回転型速度セ
    ンサー。
JP5311702A 1993-12-13 1993-12-13 高精度回転型速度センサー Pending JPH07159199A (ja)

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JP5311702A JPH07159199A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 高精度回転型速度センサー

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JP5311702A JPH07159199A (ja) 1993-12-13 1993-12-13 高精度回転型速度センサー

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105181991A (zh) * 2015-09-30 2015-12-23 成都川睿科技有限公司 一种发动机测速系统
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