JPH07158664A - 定トルクスプリングクラッチ - Google Patents
定トルクスプリングクラッチInfo
- Publication number
- JPH07158664A JPH07158664A JP5308914A JP30891493A JPH07158664A JP H07158664 A JPH07158664 A JP H07158664A JP 5308914 A JP5308914 A JP 5308914A JP 30891493 A JP30891493 A JP 30891493A JP H07158664 A JPH07158664 A JP H07158664A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft body
- coil spring
- peripheral surface
- outer peripheral
- constant torque
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D7/00—Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock
- F16D7/02—Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type
- F16D7/022—Slip couplings, e.g. slipping on overload, for absorbing shock of the friction type with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical torque limiting coupling surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡易な構成を有する無給油の定トルクスプリ
ングクラッチを提供する。 【構成】 軸体部16は、ハウジング12に対して回転
可能に設けられている。コイルスプリング26は、該軸
体部16の外周面へ巻着され、前記ハウジング12と軸
体部16が相対的に回転する際に発生する出力トルクを
一定に規制する。前記軸体部16の外周面であって、少
なくとも前記コイルスプリング26の内周面と対向する
部分20は、自己潤滑性を有する樹脂で被覆されてい
る。
ングクラッチを提供する。 【構成】 軸体部16は、ハウジング12に対して回転
可能に設けられている。コイルスプリング26は、該軸
体部16の外周面へ巻着され、前記ハウジング12と軸
体部16が相対的に回転する際に発生する出力トルクを
一定に規制する。前記軸体部16の外周面であって、少
なくとも前記コイルスプリング26の内周面と対向する
部分20は、自己潤滑性を有する樹脂で被覆されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は定トルクスプリングクラ
ッチに関し、一層詳細には回転可能な軸体部と、軸体部
の外周面へ巻着され、回転する軸体部の出力トルクが一
定になるよう規制するコイルスプリングとを具備する定
トルクスプリングクラッチに関する。
ッチに関し、一層詳細には回転可能な軸体部と、軸体部
の外周面へ巻着され、回転する軸体部の出力トルクが一
定になるよう規制するコイルスプリングとを具備する定
トルクスプリングクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】回転可能な軸体部と、軸体部の外周面へ
巻着され、回転する軸体部の出力トルクが一定になるよ
う規制するコイルスプリングとを具備する定トルクスプ
リングクラッチとしては種々のものが知られている。本
発明者も先にこの種の定トルクスプリングクラッチを開
発し、出願している(例えば特開平4−145233号
公報参照)。特開平4−145233号公報に開示され
る定トルクスプリングクラッチは、主回転体および従回
転体が設けられ、主回転体および従回転体の一方に軸体
部が形成されている。主回転体および従回転体の他方に
は少なくとも2個所の係止部が形成されている。コイル
スプリングは、非装着状態では内径が軸体部よりは大径
であり、軸体部へ装着される際には両端が前記係止部に
係止された巻締め状態で装着される。また、コイルスプ
リングは、軸体部上に装着された際には軸体部を所定の
締付力で締付ける巻付部と、対応する軸体部の部位より
は大径の非巻付部を有する。この構成により、主回転体
と従回転体が相対回転を行うと、軸体部へ巻締め状態で
装着されているコイルスプリングと軸体部との間では直
ちに滑りが生じ、軸体部の出力トルクは一定に規制する
ことが可能となる。
巻着され、回転する軸体部の出力トルクが一定になるよ
う規制するコイルスプリングとを具備する定トルクスプ
リングクラッチとしては種々のものが知られている。本
発明者も先にこの種の定トルクスプリングクラッチを開
発し、出願している(例えば特開平4−145233号
公報参照)。特開平4−145233号公報に開示され
る定トルクスプリングクラッチは、主回転体および従回
転体が設けられ、主回転体および従回転体の一方に軸体
部が形成されている。主回転体および従回転体の他方に
は少なくとも2個所の係止部が形成されている。コイル
スプリングは、非装着状態では内径が軸体部よりは大径
であり、軸体部へ装着される際には両端が前記係止部に
係止された巻締め状態で装着される。また、コイルスプ
リングは、軸体部上に装着された際には軸体部を所定の
締付力で締付ける巻付部と、対応する軸体部の部位より
は大径の非巻付部を有する。この構成により、主回転体
と従回転体が相対回転を行うと、軸体部へ巻締め状態で
装着されているコイルスプリングと軸体部との間では直
ちに滑りが生じ、軸体部の出力トルクは一定に規制する
ことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
定トルクスプリングクラッチには次のような課題があ
る。特開平4−145233号公報に開示される定トル
クスプリングクラッチは、軸体部の出力トルクを短時間
で一定に規制するという点では極めて優れた効果がある
が、軸体部とコイルスプリングの接触部分での磨耗を避
けることができないという課題が生じた。そこで、当該
接触部分へ注油を行うことで一応解決が図られた。とこ
ろが、この種の定トルクスプリングクラッチをコピーマ
シンやプリンタへ採用した場合、装置内部を紙が通過す
るため、定トルクスプリングクラッチへ注油した油によ
り紙が汚損されてしまうという課題が新たに発生し、こ
の課題の解決が要求されている。従って、本発明は簡易
な構成を有する無給油の定トルクスプリングクラッチを
提供することを目的とする。
定トルクスプリングクラッチには次のような課題があ
る。特開平4−145233号公報に開示される定トル
クスプリングクラッチは、軸体部の出力トルクを短時間
で一定に規制するという点では極めて優れた効果がある
が、軸体部とコイルスプリングの接触部分での磨耗を避
けることができないという課題が生じた。そこで、当該
接触部分へ注油を行うことで一応解決が図られた。とこ
ろが、この種の定トルクスプリングクラッチをコピーマ
シンやプリンタへ採用した場合、装置内部を紙が通過す
るため、定トルクスプリングクラッチへ注油した油によ
り紙が汚損されてしまうという課題が新たに発生し、こ
の課題の解決が要求されている。従って、本発明は簡易
な構成を有する無給油の定トルクスプリングクラッチを
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、ハウジング
に対して回転可能に設けられた軸体部と、該軸体部の外
周面へ巻着され、前記ハウジングと軸体部が相対的に回
転する際に発生する出力トルクを一定に規制するコイル
スプリングとを具備する定トルクスプリングクラッチに
おいて、前記軸体部の外周面であって、少なくとも前記
コイルスプリングの内周面と対向する部分は、自己潤滑
性を有する樹脂で被覆されていることを特徴とする。ま
た、上記の定トルクスプリングクラッチにおいて、前記
樹脂へ強化繊維を含有させてもよい。また、前記軸体部
を熱伝導度の高い金属で形成してもよいし、前記軸体部
に放熱手段を設けてもよい。さらには、ハウジング内に
コイルスプリングの変形を規制するための規制手段を設
けてもよい。
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、ハウジング
に対して回転可能に設けられた軸体部と、該軸体部の外
周面へ巻着され、前記ハウジングと軸体部が相対的に回
転する際に発生する出力トルクを一定に規制するコイル
スプリングとを具備する定トルクスプリングクラッチに
おいて、前記軸体部の外周面であって、少なくとも前記
コイルスプリングの内周面と対向する部分は、自己潤滑
性を有する樹脂で被覆されていることを特徴とする。ま
た、上記の定トルクスプリングクラッチにおいて、前記
樹脂へ強化繊維を含有させてもよい。また、前記軸体部
を熱伝導度の高い金属で形成してもよいし、前記軸体部
に放熱手段を設けてもよい。さらには、ハウジング内に
コイルスプリングの変形を規制するための規制手段を設
けてもよい。
【作用】作用について説明する。軸体部の外周面であっ
て、少なくとも前記コイルスプリングの内周面と対向す
る部分は、自己潤滑性を有する樹脂で被覆されているの
で、注油することなく当該部分の磨耗を抑制可能とな
る。特に前記樹脂へ強化繊維を含有させると、さらに寿
命を伸ばすことが可能となる。また、前記軸体部を熱伝
導度の高い金属で形成したり、前記軸体部に放熱手段を
設けることにより連続回転時の不要な出力トルクの上昇
を抑制可能となる。さらに、ハウジング内にコイルスプ
リングの変形を規制するための規制手段を設けると、軸
体部とコイルスプリングの不要な接触を防止可能とな
る。
て、少なくとも前記コイルスプリングの内周面と対向す
る部分は、自己潤滑性を有する樹脂で被覆されているの
で、注油することなく当該部分の磨耗を抑制可能とな
る。特に前記樹脂へ強化繊維を含有させると、さらに寿
命を伸ばすことが可能となる。また、前記軸体部を熱伝
導度の高い金属で形成したり、前記軸体部に放熱手段を
設けることにより連続回転時の不要な出力トルクの上昇
を抑制可能となる。さらに、ハウジング内にコイルスプ
リングの変形を規制するための規制手段を設けると、軸
体部とコイルスプリングの不要な接触を防止可能とな
る。
【0005】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。まず、第1実施例について図1〜図
4を参照して説明する。図1には第1実施例の定トルク
スプリングクラッチ10の部分断面正面図を示す。同図
において、12はハウジングであり、金属製(例えば鉄
製)のハウジング構成部材14aとハウジング構成部材
14bとから成る。ハウジング構成部材14aは右端面
が開放された筒上に形成されている。ハウジング構成部
材14bは、開放されているハウジング構成部材14a
の右端部へ圧入固定されている。16は軸体部であり、
ハウジング12へ回転可能に挿通されている。
面と共に詳述する。まず、第1実施例について図1〜図
4を参照して説明する。図1には第1実施例の定トルク
スプリングクラッチ10の部分断面正面図を示す。同図
において、12はハウジングであり、金属製(例えば鉄
製)のハウジング構成部材14aとハウジング構成部材
14bとから成る。ハウジング構成部材14aは右端面
が開放された筒上に形成されている。ハウジング構成部
材14bは、開放されているハウジング構成部材14a
の右端部へ圧入固定されている。16は軸体部であり、
ハウジング12へ回転可能に挿通されている。
【0006】軸体部16の正面断面図を図2に示す。軸
体部16は、熱伝導度の高い金属(例えばアルミニウム
や銅系合金)で形成されている。軸体部16の両端部分
は小径の小径部18に形成され、中央部分は大径部20
に形成されている。大径部20の表面にはローレット加
工処理が施され、細かい凹凸22が多数形成されてい
る。さらに、図3(図2のA部拡大図)に明示するよう
に、大径部20の外周面は自己潤滑性を有する合成樹脂
(例えばポリアセタール樹脂)24で被覆されている。
また、合成樹脂24には強度、剛性を向上させるべく強
化繊維(例えばカーボンファイバー)が含有されてい
る。本実施例において、合成樹脂層24は、軸体部16
をアウトサート成形することで形成されている。なお、
軸体部16の大径部20の外周面にローレット加工処理
を施すことにより、合成樹脂層24の軸体部16に対す
る回転およびスラスト方向の移動が防止されている。さ
らに、図示しないが軸体部16の外部露出部分に適宜な
放熱手段(例えばヒートシンクや凹凸部)を設けるとよ
い。
体部16は、熱伝導度の高い金属(例えばアルミニウム
や銅系合金)で形成されている。軸体部16の両端部分
は小径の小径部18に形成され、中央部分は大径部20
に形成されている。大径部20の表面にはローレット加
工処理が施され、細かい凹凸22が多数形成されてい
る。さらに、図3(図2のA部拡大図)に明示するよう
に、大径部20の外周面は自己潤滑性を有する合成樹脂
(例えばポリアセタール樹脂)24で被覆されている。
また、合成樹脂24には強度、剛性を向上させるべく強
化繊維(例えばカーボンファイバー)が含有されてい
る。本実施例において、合成樹脂層24は、軸体部16
をアウトサート成形することで形成されている。なお、
軸体部16の大径部20の外周面にローレット加工処理
を施すことにより、合成樹脂層24の軸体部16に対す
る回転およびスラスト方向の移動が防止されている。さ
らに、図示しないが軸体部16の外部露出部分に適宜な
放熱手段(例えばヒートシンクや凹凸部)を設けるとよ
い。
【0007】再び図1において、26はコイルスプリン
グであり、金属(例えば鉄系バネ鋼)で形成されてい
る。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着される
と共に、各端部28a、28bがハウジング12内に形
成されている係止部30a、30bへそれぞれ係止され
ている。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着す
る前の非装着状態では内径が軸体部16より大径であ
る。従って、図1に図示するように軸体部16へ装着す
る際には、両端部28a、28bを巻き締め方向へ捩じ
り、両端部28a、28bが係止部30a、30bへ係
止された巻締め状態で装着される。コイルスプリング2
6の右側部分は、軸体部16上へ巻着された際に軸体部
16の大径部20外周面を所定の締付力で締付ける巻付
部に形成されている。一方、コイルスプリング26の左
側部分は、軸体部16上へ巻着された際に対応する軸体
部16の大径部20外周面より大径で非接触の非巻付部
に形成されている。なお、コイルスプリング26を形成
している金属線は断面矩形状に形成されており、コイル
スプリング26の筒状内壁面が軸体部16の大径部20
外周面へ面接触可能になっている。面接触させることで
接触面積を大きくして確実な締付力を得るためである。
グであり、金属(例えば鉄系バネ鋼)で形成されてい
る。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着される
と共に、各端部28a、28bがハウジング12内に形
成されている係止部30a、30bへそれぞれ係止され
ている。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着す
る前の非装着状態では内径が軸体部16より大径であ
る。従って、図1に図示するように軸体部16へ装着す
る際には、両端部28a、28bを巻き締め方向へ捩じ
り、両端部28a、28bが係止部30a、30bへ係
止された巻締め状態で装着される。コイルスプリング2
6の右側部分は、軸体部16上へ巻着された際に軸体部
16の大径部20外周面を所定の締付力で締付ける巻付
部に形成されている。一方、コイルスプリング26の左
側部分は、軸体部16上へ巻着された際に対応する軸体
部16の大径部20外周面より大径で非接触の非巻付部
に形成されている。なお、コイルスプリング26を形成
している金属線は断面矩形状に形成されており、コイル
スプリング26の筒状内壁面が軸体部16の大径部20
外周面へ面接触可能になっている。面接触させることで
接触面積を大きくして確実な締付力を得るためである。
【0008】上述のように構成された定トルクスプリン
グクラッチ10は、基本的な構成が前述した 特開平4
−145233号公報に開示される定トルクスプリング
クラッチと同一であり、詳細な作用は特開平4−145
233号公報に譲るが、主回転体に相当するハウジング
12と従回転体に相当する軸体部16が取り付けられる
部材(不図示)が相対回転を行うと、軸体部16の大径
部20外周面へ巻締め状態で装着されているコイルスプ
リング26と外周面との間で直ちに滑りが生じ、出力ト
ルクを短時間で一定に規制することが可能となる。本実
施例の定トルクスプリングクラッチ10では特に、コイ
ルスプリング26の内周面と対向する軸体部16の大径
部20外周面は、自己潤滑性を有する樹脂24で被覆さ
れているので、注油することなく当該樹脂層24の磨耗
を抑制可能となる。また、樹脂24には強化繊維が含有
されているので、強靱に形成されているので、樹脂層2
4の摩耗はさらに抑制され、定トルクスプリングクラッ
チ10の寿命をさらに伸ばすことが可能である。
グクラッチ10は、基本的な構成が前述した 特開平4
−145233号公報に開示される定トルクスプリング
クラッチと同一であり、詳細な作用は特開平4−145
233号公報に譲るが、主回転体に相当するハウジング
12と従回転体に相当する軸体部16が取り付けられる
部材(不図示)が相対回転を行うと、軸体部16の大径
部20外周面へ巻締め状態で装着されているコイルスプ
リング26と外周面との間で直ちに滑りが生じ、出力ト
ルクを短時間で一定に規制することが可能となる。本実
施例の定トルクスプリングクラッチ10では特に、コイ
ルスプリング26の内周面と対向する軸体部16の大径
部20外周面は、自己潤滑性を有する樹脂24で被覆さ
れているので、注油することなく当該樹脂層24の磨耗
を抑制可能となる。また、樹脂24には強化繊維が含有
されているので、強靱に形成されているので、樹脂層2
4の摩耗はさらに抑制され、定トルクスプリングクラッ
チ10の寿命をさらに伸ばすことが可能である。
【0009】ところで、本発明者は軸体部の形成に当た
り、軸体部全体を自己潤滑性を有する樹脂(強化繊維を
含有)で形成することを提案し、実験を行った。この場
合における軸体部の回転時間に対する回転トルクの関係
を図4のグラフBに示す。なお、図4における軸体部の
回転条件は毎分300回転である。軸体部全体を自己潤
滑性を有する樹脂で形成すると、耐摩耗性が向上させる
ことが可能であるが、連続回転を行うと次第に出力トル
クが大きくなってしまう。このトルク上昇の原因は、次
のように推測される。すなわち、コイルスプリングと軸
体部との相対的な回転により発生するトルクは両者の接
触部分において熱に変換される。そこで、金属製のコイ
ルスプリングに比べ樹脂製の軸体部は熱膨張率が大きい
ため、軸体部の方がコイルスプリングに対して相対的に
太くなる。この軸体部の膨張、大径化が出力トルクの増
大をもたらすことになる。さらに、軸体部を形成してい
る樹脂は熱伝導度が低いため溜熱効果を有するため軸体
部の大径化を助長することになる。その結果、回転時間
が長くなると発熱量の増大に伴い、軸体部が太くなり回
転トルク(出力トルク)が上昇してしまうのである。
り、軸体部全体を自己潤滑性を有する樹脂(強化繊維を
含有)で形成することを提案し、実験を行った。この場
合における軸体部の回転時間に対する回転トルクの関係
を図4のグラフBに示す。なお、図4における軸体部の
回転条件は毎分300回転である。軸体部全体を自己潤
滑性を有する樹脂で形成すると、耐摩耗性が向上させる
ことが可能であるが、連続回転を行うと次第に出力トル
クが大きくなってしまう。このトルク上昇の原因は、次
のように推測される。すなわち、コイルスプリングと軸
体部との相対的な回転により発生するトルクは両者の接
触部分において熱に変換される。そこで、金属製のコイ
ルスプリングに比べ樹脂製の軸体部は熱膨張率が大きい
ため、軸体部の方がコイルスプリングに対して相対的に
太くなる。この軸体部の膨張、大径化が出力トルクの増
大をもたらすことになる。さらに、軸体部を形成してい
る樹脂は熱伝導度が低いため溜熱効果を有するため軸体
部の大径化を助長することになる。その結果、回転時間
が長くなると発熱量の増大に伴い、軸体部が太くなり回
転トルク(出力トルク)が上昇してしまうのである。
【0010】この弱点を克服するため、本実施例では軸
体部16を熱伝導度の高い金属で形成すると共に、樹脂
層24を極力薄く形成した。この結果、熱はほとんど軸
体部16を伝導して放熱されるので、樹脂層24に熱の
蓄積が発生しない。従って、樹脂層24の熱膨張は防止
され、回転時間が長くなっても回転トルク(出力トル
ク)は上昇せず安定したトルクを得ることができる。本
実施例の定トルクスプリングクラッチ10における軸体
部16の回転時間に対する回転トルクの関係を図4のグ
ラフCに示す。軸体部16の回転条件はグラフBと同様
毎分300回転である。グラフCはグラフBと比べ回転
時間が長くなっても樹脂層24が熱膨張しないので、回
転トルク(出力トルク)は安定したままである。なお、
前述のように軸体部16に放熱手段を設けるとトルクを
さらに一層安定させることが可能となる。
体部16を熱伝導度の高い金属で形成すると共に、樹脂
層24を極力薄く形成した。この結果、熱はほとんど軸
体部16を伝導して放熱されるので、樹脂層24に熱の
蓄積が発生しない。従って、樹脂層24の熱膨張は防止
され、回転時間が長くなっても回転トルク(出力トル
ク)は上昇せず安定したトルクを得ることができる。本
実施例の定トルクスプリングクラッチ10における軸体
部16の回転時間に対する回転トルクの関係を図4のグ
ラフCに示す。軸体部16の回転条件はグラフBと同様
毎分300回転である。グラフCはグラフBと比べ回転
時間が長くなっても樹脂層24が熱膨張しないので、回
転トルク(出力トルク)は安定したままである。なお、
前述のように軸体部16に放熱手段を設けるとトルクを
さらに一層安定させることが可能となる。
【0011】次に図5および図6を参照して第2実施例
について説明する。なお、第1実施例と同一の構成部材
については図1〜図3と同一の符号を附し、説明は省略
する。図1〜図3に図示する実施例の場合、コイルスプ
リング26を巻き締め方向へ捩じり、トルク設定をした
状態で装着すると、コイルスプリング26は自己の弾性
により端部28a側から端部28b方向へ全長の略1/
3内側の位置付近でコ軸体部16の外周面と接触してし
まうことがある。この不要な接触が有ると、出力トルク
の変動が発生することがある。
について説明する。なお、第1実施例と同一の構成部材
については図1〜図3と同一の符号を附し、説明は省略
する。図1〜図3に図示する実施例の場合、コイルスプ
リング26を巻き締め方向へ捩じり、トルク設定をした
状態で装着すると、コイルスプリング26は自己の弾性
により端部28a側から端部28b方向へ全長の略1/
3内側の位置付近でコ軸体部16の外周面と接触してし
まうことがある。この不要な接触が有ると、出力トルク
の変動が発生することがある。
【0012】この点を解決するため、図5(ハウジング
構成部材14aの左内底面方向を示した断面図)および
図6(ハウジング構成部材14aの左端部の平面断面
図)に示すように、ハウジング12のハウジング構成部
材14aの左内底面であって、係止部30a近傍に、内
側へ向けて、コイルスプリング26の捩じり力による変
形を規制するための突堤部32(規制手段の一例)が延
設されている。突堤部32を設けることによりコイルス
プリング26の変形を阻止し、コイルスプリング26と
軸体部16との不要な接触を確実に防止することがで
き、トルク変動を防止して一層出力トルクの安定化を図
ることができる。なお、突堤部32の延設高さは略コイ
ルスプリング26を形成する金属線の太さと同等でよ
い。また、突堤部32を形成する角度範囲は30度〜9
0度程度あれば十分である。
構成部材14aの左内底面方向を示した断面図)および
図6(ハウジング構成部材14aの左端部の平面断面
図)に示すように、ハウジング12のハウジング構成部
材14aの左内底面であって、係止部30a近傍に、内
側へ向けて、コイルスプリング26の捩じり力による変
形を規制するための突堤部32(規制手段の一例)が延
設されている。突堤部32を設けることによりコイルス
プリング26の変形を阻止し、コイルスプリング26と
軸体部16との不要な接触を確実に防止することがで
き、トルク変動を防止して一層出力トルクの安定化を図
ることができる。なお、突堤部32の延設高さは略コイ
ルスプリング26を形成する金属線の太さと同等でよ
い。また、突堤部32を形成する角度範囲は30度〜9
0度程度あれば十分である。
【0013】次に第3実施例について図7と共に説明す
る。なお、先行実施例と同一の構成部材については図1
〜図6と同一の符号を附し、説明は省略する。図7には
ハウジング12の右端部の正面断面図を示す。この実施
例では樹脂層24が軸体部16の小径部18端部まで形
成されている。ハウジング構成部材14bには金属軸受
34(例えば焼入処理を施したステンレス軸受)が嵌
着、固定されており、軸体部16は樹脂層24を介して
金属軸受34に軸支されている。この構成によると定ト
ルクスプリングクラッチ10の寿命をさらに延ばすこと
が可能となる。なお、図7にはハウジング12の右端部
について図示したが、ハウジング12の左端部について
も軸体部16は樹脂層24を介してハウジング12内に
固定されている金属軸受に軸支されている。以上、本発
明の好適な実施例について種々述べて来たが、本発明は
上述の実施例に限定されるのではなく発明の精神を逸脱
しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんであ
る。
る。なお、先行実施例と同一の構成部材については図1
〜図6と同一の符号を附し、説明は省略する。図7には
ハウジング12の右端部の正面断面図を示す。この実施
例では樹脂層24が軸体部16の小径部18端部まで形
成されている。ハウジング構成部材14bには金属軸受
34(例えば焼入処理を施したステンレス軸受)が嵌
着、固定されており、軸体部16は樹脂層24を介して
金属軸受34に軸支されている。この構成によると定ト
ルクスプリングクラッチ10の寿命をさらに延ばすこと
が可能となる。なお、図7にはハウジング12の右端部
について図示したが、ハウジング12の左端部について
も軸体部16は樹脂層24を介してハウジング12内に
固定されている金属軸受に軸支されている。以上、本発
明の好適な実施例について種々述べて来たが、本発明は
上述の実施例に限定されるのではなく発明の精神を逸脱
しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんであ
る。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る定トルクスプリングクラッ
チを用いると、軸体部の外周面であって、少なくとも前
記コイルスプリングの内周面と対向する部分は、自己潤
滑性を有する樹脂で被覆するという極めて簡単な構成で
当該部分の磨耗を注油することなく抑制できるので、長
寿命の定トルクスプリングクラッチを実現可能となる。
特に前記樹脂へ強化繊維を含有させると、樹脂部分の耐
久性が向上するので、さらに定トルクスプリングクラッ
チの寿命を伸ばすことが可能となる。また、前記軸体部
を熱伝導度の高い金属で形成したり、前記軸体部に放熱
手段を設けることにより連続回転時の不要な出力トルク
の上昇を抑制可能となるので、連続回転時に安定した一
定の出力トルクを得ることができる。さらに、ハウジン
グ内にコイルスプリングの変形を規制するための規制手
段を設けると、軸体部とコイルスプリングの不要な接触
を防止可能となるので、トルク変動をより確実に防止可
能となる等の著効を奏する。
チを用いると、軸体部の外周面であって、少なくとも前
記コイルスプリングの内周面と対向する部分は、自己潤
滑性を有する樹脂で被覆するという極めて簡単な構成で
当該部分の磨耗を注油することなく抑制できるので、長
寿命の定トルクスプリングクラッチを実現可能となる。
特に前記樹脂へ強化繊維を含有させると、樹脂部分の耐
久性が向上するので、さらに定トルクスプリングクラッ
チの寿命を伸ばすことが可能となる。また、前記軸体部
を熱伝導度の高い金属で形成したり、前記軸体部に放熱
手段を設けることにより連続回転時の不要な出力トルク
の上昇を抑制可能となるので、連続回転時に安定した一
定の出力トルクを得ることができる。さらに、ハウジン
グ内にコイルスプリングの変形を規制するための規制手
段を設けると、軸体部とコイルスプリングの不要な接触
を防止可能となるので、トルク変動をより確実に防止可
能となる等の著効を奏する。
【図1】本発明に係る定トルクスプリングクラッチの第
1実施例を示す部分断面正面図。
1実施例を示す部分断面正面図。
【図2】第1実施例の軸体部の正面断面図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】第1実施例の定トルクスプリングクラッチ等の
トルク特性を示したグラフ。
トルク特性を示したグラフ。
【図5】第2実施例におけるハウジングの内底面方向を
示した断面図。
示した断面図。
【図6】第2実施例のハウジング端部の平面断面図。
【図7】第3実施例のハウジング端部の断面図。
10 定トルクスプリングクラッチ 12 ハウジング 16 軸体部 20 大径部 24 樹脂、樹脂層 26 コイルスプリング 32 突堤部
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】再び図1において、26はコイルスプリン
グであり、金属(例えばステンレス焼入れ鋼)で形成さ
れている。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着
されると共に、各端部28a、28bがハウジング12
内に形成されている係止部30a、30bへそれぞれ係
止されている。コイルスプリング26は、軸体部16へ
巻着する前の非装着状態では内径が軸体部16より大径
である。従って、図1に図示するように軸体部16へ装
着する際には、両端部28a、28bを巻き締め方向へ
捩じり、両端部28a、28bが係止部30a、30b
へ係止された巻締め状態で装着される。コイルスプリン
グ26の右側部分は、軸体部16上へ巻着された際に軸
体部16の大径部20外周面を所定の締付力で締付ける
巻付部に形成されている。一方、コイルスプリング26
の左側部分は、軸体部16上へ巻着された際に対応する
軸体部16の大径部20外周面より大径で非接触の非巻
付部に形成されている。なお、コイルスプリング26を
形成している金属線は断面矩形状に形成されており、コ
イルスプリング26の筒状内壁面が軸体部16の大径部
20外周面へ面接触可能になっている。面接触させるこ
とで接触面積を大きくして確実な締付力を得るためであ
る。
グであり、金属(例えばステンレス焼入れ鋼)で形成さ
れている。コイルスプリング26は、軸体部16へ巻着
されると共に、各端部28a、28bがハウジング12
内に形成されている係止部30a、30bへそれぞれ係
止されている。コイルスプリング26は、軸体部16へ
巻着する前の非装着状態では内径が軸体部16より大径
である。従って、図1に図示するように軸体部16へ装
着する際には、両端部28a、28bを巻き締め方向へ
捩じり、両端部28a、28bが係止部30a、30b
へ係止された巻締め状態で装着される。コイルスプリン
グ26の右側部分は、軸体部16上へ巻着された際に軸
体部16の大径部20外周面を所定の締付力で締付ける
巻付部に形成されている。一方、コイルスプリング26
の左側部分は、軸体部16上へ巻着された際に対応する
軸体部16の大径部20外周面より大径で非接触の非巻
付部に形成されている。なお、コイルスプリング26を
形成している金属線は断面矩形状に形成されており、コ
イルスプリング26の筒状内壁面が軸体部16の大径部
20外周面へ面接触可能になっている。面接触させるこ
とで接触面積を大きくして確実な締付力を得るためであ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 ハウジングに対して回転可能に設けられ
た軸体部と、該軸体部の外周面へ巻着され、前記ハウジ
ングと軸体部が相対的に回転する際に発生する出力トル
クを一定に規制するコイルスプリングとを具備する定ト
ルクスプリングクラッチにおいて、 前記軸体部の外周面であって、少なくとも前記コイルス
プリングの内周面と対向する部分は、自己潤滑性を有す
る樹脂で被覆されていることを特徴とする定トルクスプ
リングクラッチ。 - 【請求項2】 前記樹脂は、強化繊維を含有することを
特徴とする請求項1記載の定トルクスプリングクラッ
チ。 - 【請求項3】 前記軸体部は熱伝導度の高い金属で形成
されていることを特徴とする請求項1または2記載の定
トルクスプリングクラッチ。 - 【請求項4】 前記軸体部には放熱手段が設けられてい
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の定トル
クスプリングクラッチ。 - 【請求項5】 前記ハウジング内にはコイルスプリング
の変形を規制するための規制手段が設けられていること
を特徴とする請求項1、2、3または4記載の定トルク
スプリングクラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308914A JPH07158664A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 定トルクスプリングクラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5308914A JPH07158664A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 定トルクスプリングクラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158664A true JPH07158664A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17986797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5308914A Pending JPH07158664A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | 定トルクスプリングクラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07158664A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007057932A1 (en) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Dayco Europe S.R.L. | Pulley unit |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04307129A (ja) * | 1991-04-03 | 1992-10-29 | Fuji Xerox Co Ltd | トルクリミッタ |
JPH04122822U (ja) * | 1991-04-24 | 1992-11-05 | 日立粉末冶金株式会社 | スプリングクラツチ |
JPH0526256A (ja) * | 1991-07-25 | 1993-02-02 | Ntn Corp | トルクリミツタ |
JPH05196056A (ja) * | 1991-07-18 | 1993-08-06 | Power Transmission Technology Inc | コンパクト設計のトルク制限クラッチ |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP5308914A patent/JPH07158664A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04307129A (ja) * | 1991-04-03 | 1992-10-29 | Fuji Xerox Co Ltd | トルクリミッタ |
JPH04122822U (ja) * | 1991-04-24 | 1992-11-05 | 日立粉末冶金株式会社 | スプリングクラツチ |
JPH05196056A (ja) * | 1991-07-18 | 1993-08-06 | Power Transmission Technology Inc | コンパクト設計のトルク制限クラッチ |
JPH0526256A (ja) * | 1991-07-25 | 1993-02-02 | Ntn Corp | トルクリミツタ |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007057932A1 (en) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Dayco Europe S.R.L. | Pulley unit |
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